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記者会見

記者会見の動画は長崎県公式YouTubeチャンネル「長崎がんばらんばチャンネル」で公開しております。また、会見録テキスト版は順次このページに掲載します。

平成28年3月18日(金曜日)
・午後2時13分から午後2時43分(30分間)
・特別会議室
【定例記者会見】

会見内容

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平成28年3月18日 定例記者会見

      

会見内容

           

九州新幹線西九州ルートについて(1)

広報課長

ただいまから知事の定例記者会見を始めます。それでは幹事社の方から質問をお願いします。

記者(読売新聞社)

2点ありまして、まず、1点目の新幹線の関係ですけれども、今後、佐賀県や国と費用負担を含めた協議、話し合いというのはどのように進められていくのかということと、リレー方式となった場合に、これまでフリーゲージを目指してきたということで県民の理解をどう得ていくのか、リレー方式についての県民の理解をどう得ていくのか、を教えてください。

知事

新幹線の問題については、いわゆるフリーゲージトレインの量産車の開発が間に合わないということでありまして、去る3月8日に国土交通省から基本的な考え方についてお話があり、それに対してそれぞれの地元の考え方をお返ししたところであります。そういった意味では、ボールは現在、国の方にあると考えております。
 例えば、追加的に発生する費用負担等の問題、あるいは在来線の問題でありますとか、複線化の課題であるとかというのが指摘されてきたわけでありますけれども、そういった分野に対してどういうお考えをお示しいただけるのか。それでもって佐賀県とも協議を進めながら地元としての考え方をお示しし、理解を得ていく努力をしなければいけないと思っております。
 それから、リレー方式については、まだ検討委員会の結論としてリレー方式だということにはなっていないだろうと思いますけれども、一つの技術的な選択肢としてはリレー方式等が取り沙汰されているわけであります。

やはり量産車の開発が間に合わないという現実があるわけであります。他方、特に長崎県の地元市、地域では、平成34年の開業を前提にしたまちづくりが進められておりますので、この開業時期を大幅にずらしていくというのは非常に大きな課題になってくると、こう思っておりますので、そういった意味では引き続きフリーゲージトレインの開発に取り組んでいくという国の姿勢は明確に示されているわけでありますので、具体的には今年秋ぐらいに技術評価を再度されて、そのときの評価がどうなってくるのか、そこまで見極めていく必要があると思いますけれども、私どもの基本的な考え方は、これまでも申し上げてきたように、平成34年の開業時期をできるだけ前倒ししていただきたいという思いには違いございません。


         

長崎の教会群とキリスト教関連遺産について(1)

記者(読売新聞社)

世界遺産、「教会群」の関係ですけれども、週末に文科大臣がいらっしゃいますが、その際に、どのような点を、どういうふうに見ていただきたいのかということと、もし意見交換をする場があれば、どういったことを申し上げられたいのかということをお聞かせください。
 あと、24日に長崎世界遺産学術委員会が行われるかと思うのですが、14資産で進めていくのか、県の取組についてもお聞かせいただけないでしょうか。

知事

文部科学大臣にご来県いただき、大浦天主堂、あるいはそのほかの構成資産のご視察をいただくというお話を頂戴いたしました。こういった機会をいただけるということは非常にありがたいことだと思っております。
 現状については、もうご承知のとおり、イコモスの中間報告で大変厳しい評価がなされたことを受けて、一旦、推薦を取り下げたところでありますけれども、やはりイコモスの考え方をお聞きしながら、再度、推薦書の作成に向けて内容を再構築しているところであります。その上で国内推薦をしっかりいただかないといけませんので、そういった中で「教会群」の本来の価値といいましょうか、地域の住民の方々の思い等を含めてご理解をいただく必要があるものと思っております。やはり現地に足を運んでそれぞれの構成資産をご覧いただくことで、これまでの「長崎の教会群」の本当の資産価値というものをご理解いただけると思いますので、しっかりそういう思いも含めて説明をさせていただきたいと思っております。
 それから、構成資産をどうするのかというお話ですが、これは顕著で普遍的な価値としてどこに焦点を当てるのか、そういう中で各構成資産の位置づけというのがどうなってくるのかということをもう一度見直していかないといけないと思っております。

 そういった意味では、これまで提案をさせていただいた、復活後の教会群の建築という位置づけだけではなくて、やはり禁教期、潜伏期のさまざまな活動の中でどういった位置づけになってくるのかという観点を含めて、もう一度それぞれの構成資産の位置づけということを考え直さないといけないと、こう思っておりますが、思いとしては、できるだけ幅広い資産を位置づけていきたいという気持ちでございます。                 

九州新幹線西九州ルートについて(2)

記者(共同通信社)

先ほどの新幹線の質問にちょっと関連しますけれども、新たに発生した70億円の負担について、先ほどの質問でも少し触れられていたと思いますが、一般質問では国の方になるべく負担をということだったものですから、その考えに今のところ変化はないか。なかなかの額なので地元負担を求められる可能性もありますし、お考えをお伺いしたいと思います。

知事

そうですね、確かに、新幹線スキームの中では国費3分の2、地元3分の1の負担が求められる整備スキームになっているわけでありますけれども、フリーゲージトレインの開発が順調に進んでいったとすれば、こういった新たな負担というのは生じなかったと思っております。

 一方、また、地元のさまざまな整備効果を考えた時に、やはり山陽新幹線に直通することによって、より幅広い地域の皆様方が長崎にお出かけいただける、そういう機会が増えていくと思っておりますけれども、現在のリレー方式等では博多から長崎間を運行する。したがって、山陽新幹線乗り入れができないという前提でありますので、なかなかそういった経済効果を期待するには、当初の期待どおりの効果は生まれないものと思っておりますので、そういったこと等を総合的に勘案していただければ、地元負担等については、想定していなかった負担になってきますので、できれば開発の任に当たっておられる国のほうで負担をいただければありがたいと考えているところでありまして、それについては議会でお答えした考え方と変わっておりません。           

石木ダム建設事業について(1)

記者(共同通信社)

最後にもう一点ですね。石木ダムの関係ですけれども、先日、県収用委員会の審理が開かれて、住民の反対があって、急遽会場が変更するなどして、多少溝が深まったような懸念が出ているところでありまして、現状の知事のご認識をお聞かせください。

知事

これは収用裁決に向けた手続として進められているわけでありまして、大変残念に思っているところでありますが、私どもとしてはやっぱり繰り返し申し上げておりますように、地域の安全・安心を確保するために必要不可欠なものであるという考え方のもと、石木ダムはぜひ建設を進めていかなければならないという思いに変わりはないところでございますので、ぜひ適正な形で所要の手続が進められるようにご理解を願えればありがたいなと思っております。

記者(共同通信社)

幹事社からは以上です。各社お願いいたします。

          

長崎の教会群とキリスト教関連遺産について(2)

記者(NCC)

先ほどの「教会群」のお話ですけれども、改めてお伺いしますが、先ほども知事が位置づけを見直さないといけないという話をされていたかと思いますが、今の14の構成資産のうち、その素案の中で減っていく可能性、そういった可能性は今のところどうでしょうか。

知事

それはまだわかりませんね。まだイコモスとの協議を進めている途中でありますので、それぞれの構成資産がやっぱり禁教期、長い250年にわたる禁教期を乗り越えて、そうした信者の方々が信仰を守るために建設された教会であるのは間違いないわけであります。
 要は、そういった地域のコミュニティの中で、どういう形でその信仰が守られてこの教会堂の建築に至ったのかということを、やっぱりもう一度しっかりと調査をして、位置づけることができれば構成資産として、またしっかりと価値を認めていただける可能性も出てくるのではないかと思っているところですので、そういった視点で再度それぞれの構成資産の、先ほど申し上げた位置づけといいますか、それを見直していかなければいけないのではないかと思っております。もちろん、各専門家の方々のご協力もいただきながら、それぞれの資産についてもう少し掘り下げて、関連づけをし直していく必要があるのではないかなと思っております。

記者(NCC)

県のスタンスとしては、14の構成資産を全て残すつもりで、今のところ素案の作成を進めているとの受け取り方でよろしいでしょうか。

知事

今の段階で、これはなかなか難しいからということで構成資産にしないという考えは全然ありません。それは、現にそういった非常に困難な長年にわたる時代を乗り越えてこられた方々の思いとして教会堂があるのは紛れもない事実であると思いますので、それをいかにしっかりと、さまざまな資料、あるいは物証で証明することができるのかということが一番大きな課題になってくるのではないかと思っております。           

長崎の教会群とキリスト教関連遺産について(5)

記者(長崎新聞社)

ちょっと長崎にとっては嫌な話かもしれないんですけど、国内推薦枠を争う候補が、例えば百舌鳥なんかは自民党の谷垣幹事長が会長の超党派議員連盟が後押しをしていると。そして、4月から文化庁長官になられる宮田亮平さんは、実は佐渡の出身ということで、長崎にとってはちょっと不利なんじゃないかなという話もちょっと噂をされておるんですけれども、そういう政治的な要素がひょっとしたら絡んでくるかもしれないという状況において、今、知事はどう考えておられるのかというのをお聞かせください。

知事

やはり今回、推薦を取り下げて再構築の道を選んだというのは、できるだけ最短の時間で登録実現を目指したいということが一番の目的であったわけでありますので、それはやはり関係の皆様方のご了解をいただきながら、一番内容が先んじているかどうかという観点で、もう一度ご理解をいただく必要があるんではないかと思っております。           

石木ダム建設事業について(2)

記者(長崎新聞社)

石木ダムの行政訴訟をめぐっては、4月25日に訴訟期日がもう固まっておりまして、県のほうにも訴状が届いているかと思います。反対地権者側弁護団のほうからは、佐世保が人口減少に進む中で、石木ダムは利水の面で特に必要があるのかという疑問が、その訴状の中に示されております。その点に対しての知事のお考えと、また、先日は知事宛ての署名が反対地権者を支援する住民団体などから出されまして、その席上、佐々川からの取水は可能ではないかと、県側の判断でできるのではないか、そういう話もまた、土木部長に対して投げかけられておりました。この2点について、知事のお考えを伺えたらと思います。

知事

行政訴訟というと、事業認定取り消しのお話ですか。

記者(長崎新聞社)

はい。

知事

それは、訴訟当時者になっておりませんので、文書等も一切届いておりません。どういった内容になっているのかも承知していないところであります。
 それから、佐々川からは取水できるのではないかというお話のようですけれども、もちろん、これまで河川水に依存してきたという状況があるわけで、河川水による利水水源の確保というのが非常に安定しないと。それを安定水源に変えるためには、やっぱりダムが必要不可欠だということで、今のダム建設構想につながってきているわけでありますので、それは水量が豊富な時期には相当量の取水が可能になってくるわけでありますけれども、一旦少雨渇水の時期になると、ほとんど水が取れないという現実をどう改善していくかということですので、少し視点が違うのではないかなという思いがあります。

記者(長崎新聞社)

訴状は届いていないかもしれないんですけれども、確かに、人口の推計では、佐世保市は人口減少傾向にあるとされております。それについてはどのように見解を持たれていますか。

知事

人口減少で日本全体がそういった時代に入っていると言われていますけれども、そういう状況にあるというのは、十分認識をしております。

 ただ、例えて申しますと、同規模の都市と比べて、水の使用量というのは、佐世保市は極端に少ないんですよ。これは度重ねて渇水の危機に直面をされて、節水の努力が重ねられてそういう状況にあるのではないかと思っております。各同規模の都市の平均水準ぐらいまで水をお使いになられると、当然足らなくなるということになってくるわけでありますので、水が決して要らないんだと、ダムは要らないじゃないかということまでは言えるような状況ではないものと考えております。           

参議院議員選挙に係る野党統一候補選定の動きについて

記者(共同通信社)

県内の今日の動きで、共産、民主、社民、生活の野党4党で統一候補を選定して、本日夕方に発表するということで資料投函が本日ありまして、西岡氏に一本化すると、野党候補になるという話が出てきたところなんですけれど、政治家として、知事としてご所見があれば、お願いします。

知事

特にございません。各地域でそういった動きにあるというのは報道等で承知しておりましたけれども、本県でもそういう流れになったということなんですね。       ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      

平成28年2月15日(月曜日)
・午前10時40分から午前11時07分(27分間)
・特別会議室
【定例記者会見】

会見内容

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平成28年2月15日 定例記者会見

      

会見内容

           

1.九州新幹線西九州ルートについて


広報課長

ただいまより、定例記者会見を始めさせていただきます。よろしくお願いします。

知事

よろしくお願いします。

記者(朝日新聞社)

まず、長崎新幹線についてですけれど、先日の与党の検討委員会の中で、知事は行かれたと思いますが、そこでどのようなことを確認なさったかというのが1点。
 それと、フリーゲージトレインによる全面開業が2025年の春以降になる見込みとの情報がありますが、そのことについてどのようにお感じになっているかというのをお聞かせていただければと思います。

知事

検討委員会での状況については、これは基本的に公表しないというご指示をいただいておりますので、この場で具体的なお話の状況については公表することを差し控えさせていただきたいと思います。
 それから、その際、国土交通省から提出されました資料に、今ご指摘のようにフリーゲージトレインの量産車が平成36年度いっぱいかかるというような資料が提出されたということでありますが、提出されたときには既に、私どもは一切、その場におりませんでしたので、具体的な説明の状況等についても承知しておりませんけれども、後刻、国土交通省からお話があった内容によると、やはりフリーゲージトレインの量産車の開発に当たっては、試験走行等について慎重に進めていきたい、台車の状況等を見ながら、その具合をその都度チェックしながら走り込み等を進めていかないといけないというようなお考えではないかと理解をいたしております。その結果、量産車の開発に更におよそ半年程度の期間が必要になってくるということになっているのではないかと思っているところであります。

記者(朝日新聞社)

全面開業に向けてまちづくり等々が進んでいる中で、改めてこういう工程表に落とし込んだ形で2025年以降になるかもしれないということが出てきたことについては、率直にはどのような感想でしょうか。

知事

従前から、この西九州ルートについては、開業時期を平成34年から可能な限り前倒ししてもらいたいという要請を重ねてきました。ただし、フリーゲージトレインというのは、国内において初めて開発される技術を集積した車両になるわけでありますので、安全性の確保という点で、両方の課題をどう調整して事業を早めていくのかということであったわけであります。したがいまして、他の新幹線ルートが数年にわたって前倒しするというような方針が示されたのでありますけれども、この西九州ルートだけは「完成・開業時期を平成34年度から可能な限り前倒しする」と。これはまさに我が国にとって初めての技術開発、その中で安全・安心は第一の要件になりますので、それを満たした上で開発を前倒ししていただくという前提で、政府・与党申合せ事項になったものと考えているところであります。
 したがいまして、確かに当初は、この走り込み等についても2年半ぐらいの期間を想定されていたんだろうと思いますけれども、これが3年ぐらいかかるということについては、まずは、安全性の確保を第一に考えていただいている結果ではなかろうかと考えております。
 ただし、ご承知のとおり、県内では長崎、諫早、大村で新幹線駅の開設を前提にさまざまなまちづくりが進められているところでありますので、そのフリーゲージトレインの量産車の開発を待つということになると相当遅くなってまいりますので、そうなりますと、既に取り組んでおります市街地再開発事業でありますとか、土地区画整理事業、あるいは連続立体交差事業、そういった事業の可能性自体に大きな影響を生じてくることが懸念されるところでありますので、開業の時期については、政府・与党申合せどおり、平成34年度から可能な限り前倒ししていただきたいと考えているところであります。

記者(朝日新聞社)

そうなると、現実的には、いわゆるリレー方式ということが現実味を帯びてくると思うのですが、知事のご認識としては、そのあたりはどういうふうにお考えですか。

知事

具体的にどういう形で開業を目指していくのかということについては、現在、九州新幹線西九州ルート検討委員会で検討を進めていただいているところであり、国におかれてはそういった結果を以て具体的な形で地元にご提案をいただけるものと考えているところでありますので、私どもはそのご提案を待って、佐賀県とも協議・調整を進めていかなければならないと考えております。

          

2.石木ダム建設事業について(1)

記者(朝日新聞社)

石木ダムの件で1点、先日、長崎地裁佐世保支部のほうに、全ての工事の差し止めを求める仮処分が500人超規模で申請されましたが、そこに対する受け止めを一言お聞かせください。

知事

まだそれ(申立書)をいただいておりません。内容についは全く把握できていない状況でありますので、コメントは今の状況ではちょっといたしかねる状況であります。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。

       

3.長崎の教会群とキリスト教関連遺産について(1)

記者(長崎新聞社)

世界遺産の教会群のことについてお聞きします。
 この間、県議会の各派代表者会議に世界遺産登録推進課の方から、14資産を維持していきたいということで説明があったということですけれども、知事としては可能だというふうに考えていらっしゃいますか。

知事

まだイコモスと具体的な意見交換等を行う機会がございません。今の14資産の整理としては、「伝播期」、「禁教期」、そして「復活期以降」と大きく3つの時期に分けて構成資産を編成しているわけでありますけれども、大まかな文脈からいくと、やはり禁教期、潜伏から復活に至る、その歴史的な文脈に焦点を絞り込んで整理し直すべきではないかというようなご指摘があっているようにお聞きしております。
 ただ、いずれの構成資産も、禁教期と全く無関係な資産はないものと考えておりまして、できるだけ現在の14資産でいきたいという思いは強く持っているところでございます。
 ただ、イコモスが具体的にどういう課題意識を持って、あのような方向性を示されたのか、これから具体的に情報交換をしてみないとわからない面があります。基本姿勢はそういう思いで臨んでまいりたいと考えております。

記者(長崎新聞社)

イコモスの中間報告では、特に8件の教会建築のほうが問題を残しているというふうに指摘をされています。それで、それぞれ禁教期とのつながりをどう説明するかとなると、例えば周辺のお墓、キリシタン墓碑であるとか、あるいは土地に伝わる絵図とか、宗教具とか、そういうものを用いてつながりを説明していくことになろうかと思いますが、しかし、当然、それぞれの資産でそれが説明できやすいところと、あるいは説明できにくいところが出てくるかと思うんですが、そのあたりについてはどうお考えですか。

知事

確かに、集落に古くから潜伏されて宗教、キリスト教を守ってこられた集落に建設された教会群、これはもう地域のコミュニティと密接なつながりがある形で、歴史的な文脈等も明らかになっている教会もあるものと思います。  ただ、そうではなくて、禁教令が解かれた後、新たに信仰の地を求めて移住先として教会群を建立されたというような事例もあるわけでありますので、そこはやはりそれまでの歴史的な経過等を含めて、どのような資産で、どういう形で証明できるのか、そういったものも含めてしっかり意見交換、情報交換をしていかなければいけないと思っております。
 イコモスの指摘としては、建造物、建築物としての教会群、これは東西文化の融合のさまざまな形態としてこういった教会堂が建設されたというような部分に価値を求めたところもありましたけれども、そういった分野について非常に厳しい見解ではなかろうかと思いますので、改めて集落との関連でありますとか、そういった関係に着目した説明を進めていく必要があるのかなと思っておりますが、個々具体的な案件については、一つひとつイコモスと十分情報交換をした上で判断していかなければいけないと思います。

記者(NBC)

今の関連で一つ質問ですけれども、イコモスと情報交換もまだできていない状況だとお聞きしましたが、しかし、3月までに推薦書をある程度というところもあるかと思います。本当に間に合うのかというのが、まず普通に我々県民の疑問として残っているのですが、そのあたりはいかがでしょうか。

知事

100%完成形で今年3月に提出するというのは、なかなか難しいかもしれません。
 正式には、順調にいけば来年の1月の推薦書提出となりますので、それまでにはきっちり固めていかないといけません。国内推薦をいただくためには3月までに出さないといけないということでありますので、そういったイコモスの考え方を前提にしながら、現在既に、どういった方針で見直していくべきなのか、そういったところには実務的な作業に着手しているところでありますけれども、併せて、できるだけ早くイコモスとのアドバイザリー契約を結んで協議に入りたいと考えております。

記者(NBC)

3月までにはある程度まとまるのでしょうか。

知事

間に合わせるという考え方で臨んでいきたいと思います。

       

4.石木ダム建設事業について(2)

記者(NBC)

石木ダムの関係ですけれども、(工事差止めを求める)仮処分に500人以上が申立人として参加していますが、川棚町民も佐世保市民も入っています。そのことに対するご見解、そういう500人という規模になったことに対するご見解と、以前、全く逆のパターンでしたけれども、(通行妨害禁止を求める)仮処分を県側が申し立てて受理されるまでに工事を差し止めたという経緯がありましたけれども、今回、その(工事差止めを求める)仮処分の結果が出るまで、石木ダムの関連工事に関して工事を止めるというお考えはないのか、その2点をお伺いしたいんですけれども。

知事

500名の皆様方が仮処分の申請に参加しておられるということでありますが、先ほど申し上げたように、内容は一切把握しておりません。その中には、当然ながら住民の皆様方、あるいは地元の方々もご参加いただいている形になるのだろうと思いますけれども、そういったお考えをお持ちの方々が500名ほどいらっしゃるのだなと思いますが、ただ、やはり地域の皆様方、石木ダムの必要性について強くご認識していただいている県民の皆様方も、それ以上いらっしゃるものと思っているところであります。私どもとしては引き続き、この石木ダムについては地域の安全・安心確保のためには欠かせない事業であると、こう思っているところでございますので、こういった訴訟等がなされるから工事を止めてしまうというようなことは考えておりません。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。

     

5.長崎の教会群とキリスト教関連遺産について(2)

記者(共同通信社)

教会群の関係ですけれども、イコモスの指摘で、教会群の資産価値自体について一定の懸念が示されたということで、以前から教会建築遺産については、文化財としての価値というものについては、ある程度心配する声というものもあったと思うのですけれども、知事として、こういった中間報告になったときの初めの感覚としては、「やっぱりか」というような形だったのか、それとも非常に驚きをもって受け入れられたのかということを。

知事

これまで、世界遺産に非常に造詣の深い専門家の方々、あるいは、国の専門機関であります文化庁の方々含めて、さまざまな助言、指導をいただきながら組み立ててきたところでありますので、正直申し上げて大変びっくりしているところであります。
 ただ、私ども地元、あるいは日本としての受け止め方と、世界的な視野で資産価値の証明を進めてこられ、あるいは本来の意味での資産の価値がどこにあるのか、そういった目で審査をされる立場の方々とは、やっぱり若干異なる視点があったのかなという思いもいたしているところであります。
 指摘をいただきますと、確かに世界中、キリスト教関連の教会群等についてもさまざまな文化が入り交じった形で建築物として今日に残されているようなものも多数あるものと思っておりますので、そういった部分についてはしっかり専門家としてのご意見もお聞きしながら、そうであれば、禁教期、潜伏期との関連性がどういう形で証明できるのか、そういった方向性等もさぐりながら検討を進めていく必要があるものと思っております。

記者(共同通信社)

今おっしゃった世界的な視野と長崎、地元の感覚の多少の違いというものがその背景にあったかと思うのですけれども、これはなぜ生まれたのか、どうしてこう世界的な感覚とはちょっと違いが出たのかというところをお伺いしたいと思います。

知事

そこは、先ほど申し上げた地元の感覚というだけではなくて、日本を代表される世界遺産の専門家の方々、あるいは海外の世界遺産、世界文化遺産にお詳しい方々、文化庁含めて詳細にわたって一つずつ検討を進めてきた結果として推薦書が提出されて、まさにこれは私どもの推薦書でもありますが、同時に日本国としての推薦書でもあるわけでありますので、私どもも、これまで十分な説明ができているものと思っていたところでありますけれども、結果から見るとそういうことではなかったのかなと、こう考えているところであります。

       

6.知事の2期目の折り返しについて

記者(長崎新聞社)

話は変わりまして、今月で知事は2期目の折り返しになります。前半戦を終えられた感想を、せっかくですのでお尋ねしたい。

知事

そうですね、これまで、人や産業、地域が輝くような県政の実現ということで、元気な長崎県を目指していかなければいけない、そのために平成25年度からは県民所得向上対策を大きな課題として、さまざまな政策を進めてまいりましたけれども、その目標年次が平成27年度となって、結果はこれから調査の上、把握するという形になりますけれども、そういった県民所得向上対策に向けた流れがある中で、今度、もう一つ、人口減少問題というのが大きな国内の課題となって、地方創生という取組が進められてきたところであります。似て非なる政策課題だろうと思っております。
 一人当たり県民所得と、こう考える場合に、人口規模が大きくなると、一人当たり県民所得は低減傾向で進むわけでありますので、政策課題の切り替えを余儀なくされてきているのは事実でありまして、ただ、確かにやっぱり地域の活力という視点から考える場合に、人が住んでいただいてはじめてそれぞれの地域の活力が出てくるということでもありますので、そういったもう一つの課題も抱えながら、県政の活性化もさらに目指していかなければいけない、大変難しい状況になったなというのが率直な感じでありますけれども、いずれの地方においても同様の課題に直面しているわけであります。やはりその課題を切り開く力があるというのは、県民の皆様方といかに思いを共有しながら力を合わせて取り組んでいくことができるかということにかかっていると思いますので、一つひとつの事業の推進を図るということは当然必要ではありますけれども、幅広い県民の皆様方にそうした思いを共有していただく、そして、一人ひとりの皆様方が地域のため、あるいは家庭のため、具体的な形で一つずつ取組を進めていただくということが大変重要ではないかなと思っております。
 行政の立場からも、さまざまな機会を捉えて協力をしていただけるように、さらに力を注いでいかなければいけないと思っております。

記者(長崎新聞社)

こに来てですけれど、教会群は厳しいと、新幹線も厳しいと、石木ダムはつくれないと、諫干も解決の糸口は見えない。非常に県政の先行きみたいなのが、2期目、知事がなられてから、うまく回っていらっしゃるのかと思いますが、どういう思いでいますか。

知事

そうですね、私が1期目に就任させていただいたときの大きな課題というと、県庁舎の問題、諫早湾干拓事業、石木ダム、新幹線、大きく4つの課題があったわけでありますけれども、そうしたいずれの課題も順調にいくのかなと思っておりましたら、それぞれ大きな障壁にぶつかっているということであろうと思います。
 ただ、いずれの課題も、だからといってないがしろにすることができない課題、現実的な課題ばかりであるわけです。
 新幹線も、さあ急げと言っても、その前提となったフリーゲージトレインの開発がなかなか難しいという状況になっているわけでありますし、しかしながら、やっぱり可能性はあると思いますので、少し時間をかけても、やっぱり前に進めるべきはしっかりと前に進めていかなければいけない。思いを新たにして、一つひとつの課題に全力を注いでいかなければいけないと思っております。
 いずれの課題もそうであろうと思っています。されどなかなか、重要課題だから、一朝一夕に片づくというのは難しいなというのをしみじみ実感をしておりますけれども。

          

7.人事について

記者(長崎新聞社)

最後に一つだけ。そろそろ人事の季節になってきまして、今回は部長級、次長級、かなり退職者が出られると思っていますが、新しい新年度の人事に取り組む考え方を最後にお尋ねしたいと思います。

知事

申し上げておりますように、今、最大の課題は地方創生に向けて具体的な成果をどう上げていくのかということだろうと思っております。
 それぞれの分野は分野として、責任領域を抱えて積極的な取組が求められているわけでありますので、可能な限り適材適所、全力で課題にぶつかってもらえるように、人事も検討していかなければいけないと思います。

広報課長

以上をもちまして、知事の定例記者会見を終了させていただきます。
 ありがとうございました。


      

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。

平成28年1月15日(金曜日)
【定例記者会見】

会見内容

平成28年1月15日 定例記者会見

      

会見内容

           

長崎空港へのチャーター便運航について(1)

知事

どうぞよろしくお願いします。お待たせをいたしました。
 今日は、まず冒頭、私から2〜3ご報告をさせていただきたいと思います。
 一つは、チャーター便の運航についてであります。来月の2月3日から韓国のアシアナ航空によるソウル−長崎間の1カ月間の連続チャーター便の運航を予定いたしております。韓国から日本へは温泉やゴルフなどを目的とした冬季の旅行需要が非常に高いということから、長崎−ソウル線においても、昨年度も冬季はデイリー運航が実現したところでありましたけれども、機材繰りの関係もあって、現在、運休になっております。こうした大切な時期でありますので、ソウルからのアクセスを絶やさないという考え方のもと、ジンエアーへの路線再開の取組を並行して進めてまいりますけれども、今回、チャーター便の誘致に取り組んできたところであります。
 アシアナ航空によるチャーター便の運航は、今回初めてになりますが、今回のチャーター便の運航を成功させ、将来的には定期航空路線の開設に向けて航空会社との協議を進めてまいりたいと考えております。

 なお、今回のチャーター便の決定によりまして、今年度のチャーター便は、ここ5年間で一番多い91便ということになってまいります。


         

主要地方道桟原小茂田線(佐須坂トンネル)の開通について

知事

それから、2点目のご報告であります。県道桟原小茂田線の開通についてご報告をさせていだたきます。
 県道桟原小茂田線の佐須坂トンネルが、来る2月14日に開通することとなりました。この県道桟原小茂田線は、対馬市厳原町の桟原から小茂田を結ぶ主要道路でありまして、下対馬地域の産業、観光の振興に重要な役割を果たしてくれるものと期待しております。
 今回、開通する区間は、当該路線の中でも唯一の未改良区間として残されていた区間でありまして、幅員が大変狭く、線形も不良で、勾配も厳しい約10キロメートルの山道を1.9キロメートルのトンネルを含む2.6キロメートルの道路でバイパスをするという内容でございます。平成20年度から整備を進めてきたところであります。

 今回の開通によりまして、狭隘箇所と急カーブ、急勾配が解消されるとともに、距離にして7.4キロ、時間にして約17分の短縮が図られますことから、沿道の皆様方の安全・安心な生活の実現はもとより、対馬市の主要産業であります農林水産業、観光の活性化にも寄与するものと期待をいたしているところでございます。                 

「ふくしまからはじめよう」訪問団と県内小学校との交流について

知事

そして、3点目でございますけれども、広報関係について3点、ご報告をさせていただきます。
 そのうちの1点目でありますが、来る1月26日から28日の3日間の日程で、ふくしまの「魅力」と「今」の発信、そして、風評払拭と震災の風化防止を図るため、福島県の子どもたちの代表、「ふくしまからはじめよう大使」にあわせて、福島県の復興キャラクターであります「キビタン」が来県をされまして、本県の児童の皆さん、そして、「がんばくん」、「らんばちゃん」と交流を行うという予定になっております。

 東日本大震災が発生して間もなく5年が経過いたします。現在、福島県は、「ふくしまからはじめよう」という言葉を合い言葉に、復興に向けて歩みを進めておられるところでありますが、今回は、先ほど申し上げましたように、風評払拭と震災の風化防止を目的に長崎県にお見えになりますので、本県としてもしっかり対応させていただきたいと考えているところであります。           

県公式ホームページでの「視聴覚障害のある方むけ広報」ページの開設について

知事

(広報関係について)2点目は県の公式ホームページでの視聴覚障害のある方向けの広報ページの開設についてお話をさせていただきます。
 現在、視覚に障害のある方々に対しては、県が発行する広報誌の点字版、音訳版を作成いたしまして、市町の社会福祉協議会等に配布をいたしております。一方、聴覚に障害のある方々に対しましても、県政テレビ番組の字幕・手話挿入版を作成いたしまして、インターネット放送局「よかよかテレビ」に掲載をしているところであります。
 今回は、こうした取組に加えまして、県の公式ホームページに視聴覚障害のある方向け広報のページを新設いたしまして、視覚に障害のある方向けには、新たに広報誌の音声版や新聞のお知らせ原稿を掲載する。また、聴覚に障害のある方に向けては、県政テレビ番組の字幕・手話挿入版への誘導やラジオ番組の企画書等を掲載することにいたしました。

 これによりまして、県が実施している広報を視聴覚障害のある方にも積極的に利用していただくということに加えて、見えづらい、聞こえづらいとおっしゃるような皆様方にも幅広く活用していただけるものと期待をいたしているところであります。           

YouTube長崎県公式チャンネルの開設について

知事

(広報関係について)3点目は、YouTube長崎県公式チャンネルの開設について、ご報告をさせていただきます。
 ご承知のとおり、YouTubeといいますと、全世界に10億人を超えるユーザーを持つと言われる動画共有サービスでありますが、本日からYouTube内に「長崎がんばらんばチャンネル」を開設いたしました。具体的には、県や県関係団体が制作し、著作権を持つ動画で、全世帯広報誌に取り入れている動画、県政番組と、その字幕・手話挿入版など6つの区分を設けまして191本の動画を掲載しております。動画については、今後とも随時拡充していきたいと考えております。
 今後とも、長崎県広報戦略に基づき、本県の情報を幅広く発信することで情報に接していただく機会が少なかった方々も含めて、本県の情報に接触していただくよう努めてまいりたいと考えているところであります。
 詳しくは、お配りしております資料をご覧いただければと考えているところでございます。
 以上、大きく3点についてまずご報告をさせていただきます。

 後は、どうぞよろしくお願いいたします。           

新上五島町立学校のいじめ問題について

記者(NCC)

一昨年、新上五島町で中学3年生の男子生徒が自殺した問題で、今月、第三者委員会が、いじめが原因だとする報告書を町に提出しているわけなんですけど、今回、学校や町の教育委員会の調査の限界ということもあって第三者委員会ができているという経緯もあるわけですけど、こういった別組織が調査することについて、知事はどのようにお考えでしょうか。

知事

そうですね。やはり一番、児童・生徒の身近な存在というと学校でありますし、実情について一番把握している機関であると思いますので、まずはやっぱりそういった組織でしっかりと実態解明に力を注いでいく必要があるものと思っております。
 確かに、さまざまな要因があって、なかなか学校だけでは十分でないといった場合に第三者機関に委ねるというようなことも選択肢の一つであろうかとは思いますけれども、いじめ防止対策推進法においては、「重大事案が発生した場合は、学校の設置者または学校が速やかに適切な方法によって事実関係を明確にするための調査を行うこと」とされておりますので、基本的には、やっぱりそういった学校サイドで正確な情報分析を進めていくことということが基本になっていくのではないかと思っております。

記者(NCC)

こういったいじめの問題について、県は、今後どのようなかかわり方といいますか、対策というものをお考えになっていますか。

知事

やはり子どもたちのさまざまなSOS、これにいかに対応できるかという極めて大切な仕事を担っていただいているわけでありますので、大変多忙な状況にあるというお話は聞いておりますけれども、アンテナをしっかり張って、子どもたちをしっかり見守ってほしいと考えております。

記者(NCC)

今回、中学校ということで、町が主体になっているわけですけれども、こういった場合、市町でやっているこういった動きに、県はどういったバックアップといいますか、そういった体制というのはとるようなことはできるんでしょうか。

知事

恐らく、県も現状把握等含めて職員も現地に派遣したりしてきているのではないかと思いますけれども、やはりいろいろな求めがある場合には積極的に対応、支援策を講じていかなければいけないと思っております。

記者(NCC)

県として何か常設の組織をつくるといったお考えというのは。

知事

やはりそれぞれ政策は常時進めている部局があるわけでありますので、そういったいじめに特化した組織をつくる必要があるのかということについては、改めて検討する必要があると思いますけれども、現段階では、そこまでは考えておりません。

記者(NCC)

以上です。各社お願いします。           

諫早湾干拓事業について

○記者(共同通信社) 先日、諫早湾干拓の事業の関係で、差止訴訟が和解協議に応じるということで、開門反対派のほうが和解協議に応じるという姿勢を明らかにしたんですけれども、それに対してのご感想を教えてください。

知事

開門差止原告団、弁護団の皆様方は、協議をなさって和解の場に参加するという方針をお決めになられたんだろうと思いますけれども、やはり私どもは開門によってさまざまな影響、被害が懸念されるところでありますので、そういった地元の皆様方に大きな影響、被害等が生じないように対応していく必要があるものと思っております。
 一方、また、有明海の再生に向けた取組、これもまた、一方で極めて大切な話でありますので、そういった共通した方向性が見出されて具体的な取組につながっていく機会になるということであれば、今後の推移をしっかりと見極めていかなければいけないと思っております。

記者(共同通信社)

追加なんですけれども、和解協議に対して、県としては何か意見表明なりはされたんでしょうか。

知事

県は、ご承知のとおり、訴訟の当事者でもありませんので、どういった和解案が示されて関係者の皆様方の協議が進められるのか、そういった立場で見守っていかなければいけないと思っております。

          

衆議院選挙制度調査会の答申について

記者(西日本新聞社)

衆議院の定数削減問題についてですけれども、昨日、衆議院議長に提出された答申案によると、長崎の小選挙区は4から3に減る見通しとなっていますけれども、「議員定数は削減すべきだ」とか、「1票の格差は是正しないといけない」、「地方の声が届かなくなる」などさまざまな意見がありますけれども、知事の考えをお聞かせください。

知事

そうですね、やっぱり1票の格差というのがあってはならないという基本的な考え方のもと、是正策等について検討が進められてきた経緯があるものと思っておりますが、地方の現状を見ますときに、本県を含めて人口減少の時代に入っておりまして、そういった地方の意見をしっかり国政に反映させていただく、これは基本的には、その地区から選出された国会議員の皆様方に託しているわけでありますけれども、だんだん地方からの選出の国会議員の皆様方が少なくなって、逆に大都市部に多くなるということ、そういった基本的な大きな流れについてはいかがなものかなという思いはございます。しっかり国政の場において、そういった観点からご議論をいただきたいと思っております。

記者(西日本新聞社)

できれば減らしてほしくないということですか。

知事

そうですね。やっぱり地方の声をしっかりと国政に反映させるためにも、そういった機会は十分地方にも与えていただきたいという思いであります。

          

石木ダム建設事業について(1)

記者(KTN)

石木ダムの関連ですが、年末の会見のときにもお尋ねはさせていただいたかもしれませんが、地権者の方々を含めて訴訟を、また別途で工事の差し止めということで提起を予定されていますが、これに対する見解といいますか、所感をいただければと思うのですが。

知事

工事差し止めの手続きについては、新聞報道で拝見をいたしましたけれども、まだ内容については一切把握してない状況でありまして、今後、そういった詳細な内容がわかった段階で具体的な対応方針を検討していく必要があるのではないかと思っております。

記者(KTN)

別途、従前からお尋ねさせていただいておりますが、事業認定の取り消しを求める訴訟というのもありますが、一旦ここでテーブルに着いて話し合いをするとか、そういった考えというのは。

知事

この事業認定の取り消しについては、県が当事者ではなくて、国が訴訟当事者になっておられますので、県としてはなかなかコメントしづらい立場にあるわけでありますので、国と原告団の皆様方の動きをしっかり注視していかなければいけないと思っております。

記者(KTN)

従前から、静穏な状況であれば話し合い(に応じる)というふうな話もありましたけれども、今、例えばそれが可能になった場合は応じられるご意思というのは。

知事

そうですね、静穏な状況の中で、用地等について話をさせていただく機会があるとすれば、対応していきたいと思っておりますが、現実にはなかなか難しい状況にあるなと感じております。

          

政府機関の地方への移転について

記者(長崎新聞社)

政府機関の地方移転についてですけれども、文化庁を京都にとか紙面上にぎわっているんですが、ちょっと前に、本県の場合は海洋関係の2機関の誘致を考えられていて、ちょっと結果はお寒いことになったんですが、まずもって、なぜその2機関はだめだったのかの結果分析みたいなのはされているんでしょうか。

知事

一つは、移転対象地域じゃないと。最初は、リストアップされた段階では、その中に関係機関があったわけでありますけれども、申請をさせていただいて、その段階で移転対象機関ではないという整理がなされたと理解をいたしております。
 もう一つは、海洋関係のほうは、ご承知のとおり、エネルギー実証フィールドがこれから具体的に展開が進められる。そして、その研究機関においては海洋再生可能エネルギーというのも研究分野に入っていたわけでありますので、ぜひこういった海域を積極的に活用していただいて、技術開発、研究等について共同して取り組んでいけないかというようなお話をさせていただいたんですが、少しやはりスタンスの違いがあって、国としてはさまざまな海洋関係のスタンダードをつくるというんでしょうか、安全を確保するための基準づくりのような業務内容が中心になっていっているんだということで、具体的な、じゃどういった形でソフト面での連携ができるかということについてもご提案申し上げたんですが、まだまだ手前の私どものほうでの課題の整理というものが、まだスタートしたばかりでありまして、十分なされていないという状況もありまして、実現が難しかったと理解をしております。

記者(長崎新聞社)

移転ができなかったことは、やはり知事とすれば残念ですか。

知事

残念ですね。積極的に地方も、さまざまな機関の誘致に力を注いで、そのことでもって地域の活性化を目指していこうと、全国各自治体の皆さんも一緒に取り組んできたわけでありますけれども、ほとんど難しいという判断がなされたということについては、極めて残念であります。

記者(長崎新聞社)

国の機関の地方移転についての、当初言っていた地方創生に絡んだ分でのかけ声と実際の実績、これは結果を見て差があると思われましたか。

知事

大きな差があるものと考えております。
 例えば、韓国において地方移転の話なんかを聞いてみましたら、思い切った機関の地方移転が実現されている。
 今回は、国においても相当、鳴り物入りで検討が進められ始めましたので、着実に実績が上がっていくものと期待しておりましたら、やっぱりさまざまな要因分析をされて、地方では困るんだというようなお考えが強く主張されて、実質的にはあまり期待したとおりの成果に結びつかなかったということに関しては、非常に残念であります。

記者(長崎新聞社)

この2施設は、もうあきらめられるんでしょうか。

知事

今回の要望、提案の分については一定方針が出されましたので、したがって、今後の推移を見極めながら、次なるチャンスがどういう形で検討できるのか、これが最後のチャンスということではないと思いますので、引き続き、他機関を含めて検討を進めていかなければいけないのではないかと思っております。

記者(長崎新聞社)

海洋・水産関係にこだわっているわけではない。ほかの分野でも、という意味でよろしいですか。

知事

そうですね、地域にとって大切な分野で、連携可能、移転・受入可能だという分野であれば、そういった分野も視野に入れて、これから地域もまた状況が変わっていきまのすで、そういった中で共同して取り組んでいけるような分野が出てくれば、そういった分野も検討の視野に入れていかなければいけないと思っております。

          

長崎空港へのチャーター便運航について(2)

記者(長崎新聞社)

最後にもう一つだけ。チャーター便の件ですけど、ジンエアーはあきらめているわけではないんですよね。

知事

あきらめているわけではありません。まずは、福岡空港がほぼ満杯状況になるということで、保有の機材を集約化して路線を集中させる必要があるというご説明をお聞きしておりますので、また航路として復活していただくチャンスは十分にあると思っておりますので、引き続きチャレンジしていかなければいけないと思っております。

記者(長崎新聞社)

ただ、長崎空港内にある事務所を引き払うとか、そういう話がジンエアーのほうであっているのはお聞きだと思うんですけど、かなり状況も厳しいんじゃないでしょうか。

知事

まあ、したがって選択肢は幅広く考えていく必要があるものと思っております。LCCを含めて、あるいは他の国々とのチャーター便、将来的には定期航空路線の開設に向けて、もっともっとエアポートセールスに力を入れて、路線の開設、そして将来的には24時間空港化を目指して、実現のために全力で取り組んでいかなければいけないと思っております。

記者(長崎新聞社)

アシアナ航空をジンエアーの代わりにという考えもありますか。

知事

それも選択肢の一つであろうと思っております。

          

石木ダム建設事業について(2)

記者(長崎新聞社)

石木ダムに関連して、2点質問ですけれども、地権者らをはじめとする原告団は、2月2日にも、県や佐世保市を相手とした仮処分の申立をしたいと、そういう方針を出していますけれども、県としてどのように対応するのか。
 そして、もう1点が、12月に公共事業再評価の結果を国土交通省に報告されていますけれども、もう一つの工程表の変更の届出、これはいつ、どのような形でされる予定があるのか、それについて伺いたいと思います。

知事

2月2日の仮処分というのは、どの仮処分でしょうか。

記者(長崎新聞社)

工事差し止めの仮処分の申請、申立てです。

知事

まだ具体的な話は、先ほど申し上げましたように把握しておりませんので、具体的な訴状を拝見した上で対応方針を決めていかなければいけないと思っております。
 そして、もう一つのほうは、すみませんが事務的に答えさせていただければ。

河川課長

全体計画の変更をする必要があると思うんですけれども、それについては、今年度内にできる方向で国土交通省と協議をさせていただきたいと考えております。

記者(長崎新聞社)

工程表の変更ですけれども、昨年の公共事業評価監視委員会で示された内容と同一のものと考えてよろしいんでしょうか。

河川課長

そうですね。

記者(長崎新聞社)

わかりました。
 では、知事として、この工程表の変更に向けて、今年度内に申請されるということですけれども、そうしますと、昨年の評価監視委員会では、2017年度までにダム建設に必要な用地を取得して、ダム本体工事に着手するという工程表になっております。これに向けては知事としてはどのようにお考えでしょうか。どのような形でこのような工程表を組んでいきたいと思われているのか。

知事

石木ダムの建設事業については、繰り返し申し上げておりますように、(佐世保市の)水道用水の確保、あるいは(川棚川の)治水上、非常に必要不可欠な事業であり、一刻も早く完成を目指していかなければいけない事業であると、こう認識をいたしております。
 したがいまして、できるだけ早く用地を取得させていただき、事業に着手できるよう、これからも全力で取り組んでいかなければいけないと考えているところであります。

記者(長崎新聞社)

その上で知事としても、今年度中に工程表の変更届けを出したいというご意思でよろしいですか。

知事

そうですね。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。
 ないようでございますので、これをもちまして終了させていただきます。

知事

どうもありがとうございました。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
平成27年12月28日(月曜日)
【定例記者会見】

会見内容

平成27年12月28日 定例記者会見

      

会見内容

           

1.平成27年を振り返って

広報課長

それでは、ただいまより、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
 知事、よろしくお願いします。

知事

どうぞよろしくお願いします。
 まず、年末に当たり、少しだけお話をさせていただきます。
 今年も残すところわずかとなってまいりました。この1年間を振り返ってみますと、やはり一番の出来事は、7月に軍艦島をはじめ本県が8つの構成資産を有する「明治日本の産業革命遺産」が世界文化遺産として登録されたことではなかろうかと思います。本県から「世界のたからもの」が誕生したことを大変うれしく思っているところでございます。
 また、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」につきましては、ユネスコの諮問機関でありますイコモスの現地調査が実施されました。来年、本県から2年連続で世界遺産登録が実現するよう、関係の皆様方と引き続き全力で取り組んでまいりたいと考えております。
 また、今年は「被爆70年」という大きな節目でもありました。その節目の年にパグウォッシュ会議世界大会が本県で開催され、「長崎を最後の被爆地に」というメッセージを込めた「長崎宣言」が世界へ発信されたことは大変意義深いことであったと考えております。
 県としては、今後とも原爆の悲惨さと非人道性を世界の人々に訴え、一日も早い核兵器の廃絶と世界の恒久平和の実現に努めてまいりたいと考えております。
 それから、また、悲しい出来事もありました。対馬沖で漁船が転覆し、5名の方々がお亡くなりになるという大変痛ましい海難事故が発生いたしました。改めて心からご冥福をお祈り申し上げますとともに、事故原因の究明を待ち、今後引き続き、安全操業に向けて取り組みを進めていかなければならないと考えております。
 一方、県政の重要課題に目を向けますと、九州新幹線西九州ルートについては、国土交通省からフリーゲージトレインの量産車が、平成34年度までには全てそろわないとされたところであります。県としては、フリーゲージトレインの早期実用化と完成開業時期を平成34年度から可能な限り前倒しするという政府・与党申合せを守っていただき、開業効果が早期に発現されるよう、しっかり国と協議・調整を進めていかなければいけないと考えております。
 また、諫早湾干拓事業の開門問題につきましては、去る9月7日の小長井大浦漁業再生請求事件の福岡高裁判決において、開門請求を認めない判決が出されたところであり、さらに11月10日には、開門差止仮処分決定に対する国等の異議申し立てについて、長崎地裁から改めて「開門してはならない」とする決定が出されたところであります。
 県としては、このような状況を踏まえ、開門方針を直ちに見直していただきたいということ、速やかに開門しない方向で裁判所の判断を得ていただきたいこと、有明海再生に向けて実効性のある対策を取りまとめ、具体的な成果に結びつけていただきたいことなどを国に対して強く求めているところであります。
 それから、石木ダムにつきましては、川棚川の抜本的な治水対策や佐世保市の慢性的な水不足解消のために必要不可欠な事業であり、現在、付替県道工事や土地収用法に基づく手続を進めているところであります。本年9月の関東・東北豪雨において、河川の氾濫により甚大な被害が発生するなど、全国的に災害が頻発している昨今の状況を踏まえます時、いつ起こるかわからない災害に備えて、ダムは早期に完成させていく必要があるものと考えております。
 県民の皆様方の安全・安心を確保するということは、地方公共団体の責務であり、今後とも事業の着実な推進に向けて、佐世保市、川棚町と一体となって全力で取り組んでまいります。
 迎える平成28年度は、新たな総合計画であります「チャレンジ2020」の初年度に当たります。我が国が本格的な人口減少社会を迎え、地域間競争が激しさを増す中、本県の構造的課題の解決を図り、将来にわたって持続的に発展してまいりますためには、本県の強みを最大限に活かしつつ、人口減少対策や産業振興施策、雇用対策等の一層の強化を図り、活力のあるたくましい長崎県をつくり上げていくことが重要であると考えております。
 このため、チャレンジ2020では、「人や産業、地域が輝く たくましい長崎県づくり」の基本理念のもと、世界遺産などを活かしたさらなる交流の拡大、県民一人ひとりが互いに支え合い、生きがいを持って活躍できる社会づくり、次代を担う子どもたちや産業を支える人材の育成、力強い産業と良質な雇用の創出、安全・安心で快適な生活環境の整備などの政策群を盛り込み、本県の未来を切り開く新たな施策やさまざまなプロジェクトを戦略的に展開してまいりたいと考えております。
 しかしながら、いずれにいたしましても、こうした目標を達成するためには、県民の幅広い皆様方をはじめ、企業、大学、NPO法人など地域社会の幅広い皆様方の協力なくしては実現できない課題ばかりであります。これからの長崎県の発展のため、今後とも県民の皆様方のお力添えを賜りたいと考えているところであります。
 結びになりますが、報道関係の皆様方には、今年も県政の広報に格別のご協力を賜り、本当にありがとうございました。年末にかけてまだまだ慌ただしい日が続くと思いますが、皆様どうかご自愛の上、すばらしい新年をお迎えになられますよう、心から願っているところであります。
 私からは以上でございます。

 後は、どうぞよろしくお願いいたします。           

2.今年を表す1文字について

記者(西日本新聞社)

幹事社から、まずは質問させていただきます。
 今日で仕事納めとなりますけれども、知事自身が今年1年を漢字1字、または四字熟語などであらわすとしたら、どんな言葉になるでしょうか。理由を含めてお願いいたします。

知事

漢字1字、なかなか難しいですね。一番印象に残っておりますのは、新幹線の問題でありますので、改めて身を低くして次を待つという意味で、潜伏の「伏」、身を伏せて待つという時期ではなかろうかと思います。           

5.石木ダム建設事業について(2)  

記者(長崎新聞社)

石木ダムに関連してですけれども、現在、県が着工している付替道路の工期は来年の1月末で終了ということになっていますが、新年以降、どのように対応を考えていらっしゃるのか。また、反対地権者の方が住まわれている土地、約9万平米、これについては8月1日までに裁決申請をしなければ事業認定が失効することになるかと思います。この対応について、あわせて伺いたいと思います。

知事

前段の、工期の問題ですか。

記者(長崎新聞社)

付替道路の工期。

知事

付替道路については、工事に着手していかなければ予算の活用ができないということで、これまで工事に着手できるように努力してまいりましたけれども、地域の皆様方の反対ということで、なかなか思うような進展がなされないというような状況にあるわけですけれども、引き続き全力で、ご理解がいただけるように努力していかなければいけないと思っております。
 次の(土地収用法の)手続については、先ほど申し上げたように、今後とも進めていかないと事業自体が白紙になってしまうということでありますので、計画的に取り組んでまいりたいと思っております。

記者(長崎新聞社)

付替道路については、工期の延長なども考えていらっしゃるのでしょうか。来年、3月末までに予算の期限が切れると思います。

知事

これは繰越予算を使っています。

河川課長

事故繰越の予算ですので、繰り越すことができません。今後精算して、新たな予算で発注していくということになろうと思います。

知事

別の予算を活用して新たに契約をやり直すということになっていきます。

記者(長崎新聞社)

現時点で、新たな予算を取るという方針を知事としても考えていらっしゃるということでよろしいですか。

知事

先ほど申し上げたように、事業自体は必要不可欠であると考えておりますので、そのような対応策を講じていきたいと思います。

記者(長崎新聞社)

その背景は、工期として8カ月必要ですけれども、もう3月末までに時間がないため、そのように考えていらっしゃるんですか。

知事

3月末までは今の予算が使えますので、その後の対応策ということになってくると思います。           

九州新幹線西九州ルートについて(3)

記者(読売新聞社)

新幹線の関係で、先ほどから言われた関係者の協議は、県だけではなくて沿線自治体や、県議会で議連の方も動いているかと思うんですが、そのあたりとの意見調整や、交渉や、内部の調整の進め方、オール長崎としての進め方は、どういうものを知事としてイメージされていますか。

知事

まだ具体的な提案をいただいていない状況でありますので、その提案をいただいた段階で、改めて意見調整をする必要があるということであれば、関係者の皆様方と再度、協議の場を持っていく必要があるものと思っております。
 ただ、沿線自治体を含めて、議会でのさまざまな意見書等の議決等の中身を見せていただいております限りにおいては、県の議会で議決いただいた意見書とほぼ同じような内容であると理解をいたしております。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。
 ないようでございますので、以上をもちまして、記者会見を終了いたします。

知事

どうも皆さん、本当にお世話になりました。来年もまたよろしくお願いします。ありがとうございました。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
平成27年10月14日(水曜日)
【定例記者会見】

会見内容

平成27年10月14日 定例記者会見

      

会見内容

           

1.長崎の教会群とキリスト教関連遺産について(1)

広報課長

それでは、ただいまより知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
 知事、よろしくお願いします。

知事

どうぞよろしくお願いいたします。
 まず、今日は2点について私の方からご報告、そしてお願いをさせていただきたいと思います。
 1点目は、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」についての、イコモスの調査のことについてでございます。
 「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」につきましては、先月26日から今月4日までの9日間、県内及び熊本県天草市の14資産を対象として国際記念物遺跡会議(イコモス)の現地調査が滞りなく実施されましたことをまず県民の皆様方にご報告を申し上げますとともに、この間賜りましたご協力に対しまして深く感謝を申し上げる次第でございます。
 イコモスにおかれましては、来年5月頃を目途にユネスコに対して勧告を実施されるという予定となっており、県といたしましては、引き続きイコモスからの追加情報の提出要請等には速やかに対応し、万全を期してまいりたいと考えております。
 さらにまた、ヨーロッパをはじめ、世界各国の方々にこの「長崎の教会群」の価値を一層理解していただきますため、来る10月20日から12日間、フランス・パリ市内において、そしてまた11月23日から7日間、イタリアのローマ市内において、「長崎の教会群」海外パネル展を開催することといたしております。本展示会では遺跡の歴史的背景とその価値をパネル等により現地の言語でわかりやすく説明をするとともに、原城で出土されました十字架、あるいはマリア観音のほか南蛮屏風などの複製など、約20点の関連資料を展示する計画といたしております。
 私も県議会議長、関係県市町の首長等の皆様方とともに、10月27日にパリ会場においてユネスコ関係者、あるいは各国の皆様に「長崎の教会群」についてしっかりと説明してまいりたいと考えております。

          

2.「ゆるキャラグランプリ2015」投票のお願い

知事

2点目は、お願いでございます。
 本人たちから強いご要請をいただきましたので、私の方からも皆様方にご協力のお願いをさせていただくところでありますが、「ゆるキャラグランプリ2015」への投票のお願いでございます。
 去る8月17日、県政の広報ボランティア団体であります長崎がんばらんば隊の隊長、副隊長を務めてもらっております「がんばくん」と「らんばちゃん」がゆるキャラグランプリにエントリーし、11月16日までの約3カ月間にわたる長い選挙戦を戦っているところであります。
 皆様方のご協力のおかげもあり、目標といたしております30位内にはまだまだ及んでおりませんけれども、全国から1,700体以上の参加がある中で、現在54位と非常に健闘をしているところであります。「がんばくん」と「らんばちゃん」がこのグランプリで上位に入るということになりますと、2人が参加するイベントはますます盛り上がってまいりますし、県外に向けての情報発信力も高まり、さらにはブランド力の強化にも結びついてくるものと考えているところであり、さらに今後、広報ボランティアの面でさらなる活躍をしていただけるものと考えているところであります。
 投票締め切りまで約1カ月となったところであります。私も毎日投票をいたしておりますけれども、ぜひ県民の皆様方にも改めて本県の活性化のためにも「がんばくん」と「らんばちゃん」への1日1票の投票をお願い申し上げる次第でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 以上、私からは2点でございます。あとは、どうぞよろしくお願いします。したところであります。

                

3.諫早湾干拓事業について(1)

記者(長崎新聞社)

幹事社からお尋ねします。
 まず、諫早湾干拓についてお尋ねします。
 先日、福岡高裁が紛争の解決には話し合い以外に最良の途はないんだということで、国と開門派の漁業者に和解勧告をしました。この中で、勧告文の中に「必要に応じて利害関係者の参加も視野に入れて和解協議の場を設定することが必要だ」と書いてあります。この「利害関係者」という中には当然長崎県も含まれるのではないかと思っていますが、改めて知事のこの和解への受け止めとこの協議に参加するや否やのお考えをお尋ねしたいと思います。

知事

和解に向けた協議の場を設けてはどうかという勧告であろうと理解をいたしておりますが、この件についてはこれまでも申し上げましたとおり、今回のこの排水門の開門問題については開門するか開門しないかという二者択一の問題であろうかと思っております。中庸の解決策としてどんな点が考えられるのか、私も想像できない状況でありますけれども、そういった中で各利害関係者の方々、例えば、(開門差止を求めて)県内の訴訟を提起されている方々に、話し合いの結果、開門するという選択肢があるかどうか。そしてまた、一方開門すべきであるとお考えの方々も開門以外の選択肢はないとおっしゃっておられるわけでありますので、こういった内容について話し合いで解決をするというのはなかなか難しいことであろうと考えているところであります。

記者(長崎新聞社)

関連して諫早湾干拓の件でもう一点、大臣がお代わりになられて森山新農相になられました。新しい大臣に対しての要望なり、今後予定がおありかどうかというのをお尋ねします。

知事

新大臣がご就任になりましたので、できるだけ早い機会にこういった問題を含めてご挨拶をさせていただく機会を得ていきたいと考えておりますが、まだ現時点では具体的なスケジュール等は決めていないところであります。

          

4.ジンエアーの運休について  

記者(長崎新聞社)

もう一点だけ、話は変わりますが、ジンエアーが冬季スケジュールから運休をするという話になっていますが、その際、県の担当課からは今後再開に向けての協議を進めたいんだという話は伺っていますが、発表後、今まで何か協議をされた結果、何か進展はあったのかどうかお尋ねします。

知事

結論から申しますと、なかなかに厳しい状況であると申し上げざるを得ないと思います。このジンエアーにつきましては、週3便からデイリー運航に路線の拡充をしていただき、搭乗率も上昇をしてまいりまして、7割を超える搭乗率となっておりましたことから、しっかり採算が取れているものと私どもは考えていたわけでありますけれども、特に今回、福岡空港が混雑空港に指定され、早く路線の枠を確保しておく必要があるという事情があるために、機材繰りのために、長崎路線を運休して福岡路線に投入したいというようなお考えであろうかと思っているところであります。
 先ほど申し上げたように、多くの皆様方にこの路線を活用していただいて、長崎においでいただいてきたわけでありまして、大変残念に思っておりますけれども、しかるべき時期にはしっかり復活していただけるように、引き続き全力で取り組んでいかなければいけないと思っているところであります。

記者(長崎新聞社)

復活するめどというか、自信みたいなものはおありですか。

知事

一つは、機材の拡充を図られる予定もあるんではないかと考えているところでありますので、そういった場合には、やはり長崎路線をまず第一に復活をしていただきたいという要請を続けているところであります。

記者(長崎新聞社)

現状認識では、結構厳しいんじゃないかと思われているんでしょうか、再開は。

知事

再開ですか。

記者(長崎新聞社)

決してそんなことはないんではないかと思います。実際、7割を超える搭乗率でお客様に搭乗していただいている実績はあるわけでありますので、ただ問題は、やはりLCCであるということもあって、さらに搭乗率を高めていく、あるいは運賃も高めに設定できるというような状況になると、この路線も安定してくるものと思っておりますので、そういう意味では、もっともっと海外における長崎の知名度、これも高めていくための努力をしていかなければいけないと思っております。
 先般の九州各都市の中で知名度は高いんだけど、なかなか行ってみたいというまでには至ってないというような報道もなされておりましたので、やはり本県の観光面でのさまざまなポテンシャル、魅力等について幅広く周知していただくための努力を重ねていく必要があるんだと思っております。

          

5.石木ダム事業について(1)  

記者(NHK)

幹事社から続けてご質問させていただきます。
 1点です。石木ダムの件です。先ほど公共事業評価監視委員会から意見書が手渡されたと思うんですけれども、その中では、しっかり地権者の人たちと話し合いをして、円満解決に向けて取り組むよう求めている内容だったと思います。地権者のほうから訴訟の話が出る中、また、収用委員会の審理が(地権者側の)反対にあって、審理が進められない状況にある中、今後、この問題に向けてどう対応していくのか、知事の考えをお聞かせください。

知事

ま先ほど公共事業評価監視委員会の意見書をいただいたところでありますけれども、「反対地権者の疑問点について説明を継続し、円満な解決が図られるよう最大限努力することを求めたい」というご意見をいただきました。
 疑問点についての説明は、これまでも繰り返し行ってきたところでありますので、これからも疑問点等についてはしっかり対応をさせていただきたいと考えております。
 そういった中で、地権者の皆様方のご理解が得られるよう、引き続き努力していかなければならないと考えているところであります。

広報課長

各社のほうからご質問をお願いします。

記者(長崎新聞社)

先ほどの石木ダムに関連しまして、地権者の皆様が、国を相手取って事業認定取り消しの訴訟を提起する方針を示しています。また、県と佐世保市を相手取った工事禁止を求める仮処分、これもまた申請したいとしています。それぞれに対して知事としてのお考え、どのように対応されるのかを伺いたいと思います。

知事

事業認定手続の取り消しについては、国のほうで認定をしていただきましたので、直接の当事者ではない立場でありますけれども、さまざまな利害が出てくるものと考えております。
 県の基本的な考え方については、これまでも繰り返し申し上げてまいりましたように、川棚川の治水対策、あるいは佐世保市の水の確保のためには必要不可欠な事業であると考えているところであり、ぜひ早期に事業を進めていくことができるよう、努力していかなければいけないと考えているところであり、しかるべき立場で県も考え方をまとめてまいりたいと考えております。
 まだまだこれからの動きでありますので、今の段階で具体的なことを申し上げる状況ではないと思っておりますけれども、仮処分の申請等がなされるということになりますと、そういった点についても対応をしていかなければいけないのではないかと考えております。

記者(長崎新聞社)

取消訴訟は、確かに国が相手ですけれども、県が補助参加をするということはあり得るのでしょうか。

知事

選択肢としてあり得るかもしれません。まだ具体的には検討しておりません。

記者(長崎新聞社)

それは、県として治水面、利水面などを法廷の場で証言をするということが考えられるでしょうか。

知事

事業としての必要性そのもの等を含めて、地域の状況等について説明をする機会もあり得るのではなかろうかと思っております。

記者(長崎新聞社)

もし県、佐世保市を相手取った工事禁止の仮処分が提起されると、今、実施している取付道路の工事も、また大きな影響を受けるかと思うのですが、それについては。

知事

ダムの建設自体は、全国的に、いわゆるゲリラ豪雨が頻発をして、さまざまな自然災害に見舞われているような状況があり、私どもはこのダムの建設に当たって100年に一度の雨にも耐え得るような治水対策をということで事業を進めてきたところでありますけれども、本日の公共事業評価監視委員会の皆様方のご意見の中にも、やはりそういった点から、事業自体は必要ではないかというようなご意見もあったやに聞いているところでありまして、私どももこれまでそういった点から一刻も早く、この事業は完成を目指していかなければいけないと思っているところでありますので、そういった観点から対応を進めるということになるのではなかろうかと考えております。

          

6.諫早湾干拓事業について(2)

記者(西日本新聞社)

諫早湾干拓についても、石木ダムについても、話し合いについては、結構条件闘争をしているような感も否めないんですけれども、いずれの問題に対しても、県が解決しようとする姿勢について、やはり消極的なものを感じるんですが、早く解決したいという思いがあるのかどうかというのを聞きたいと思います。

知事

諫早湾干拓事業で話し合いで解決できるとお考えですか。全く利害が、あるいは考え方、方向性が違う関係者の方々が、開門するか、しないかという選択肢しかないんですよ。しかも双方の皆様方が、「開門はあり得ない」、「開門すべきだ」、そういう選択肢しかお考えになっていない現状があるわけでありますので、それは中庸の解決策が想定されるということであれば別だろうと思いますけれども、なかなか難しいのではないかと思っております。
 それよりも、やはり現状として、有明海の漁場環境の再生に向けて、具体的な成果を出していくということが一番求められていることではなかろうかと考えております。

          

7.石木ダム事業について(2)

記者(西日本新聞社)

石木ダムについても。

知事

石木ダムについては、この間、40年間にわたって、さまざまな説明、お願いをさせていただいてまいりましたけれども、いまだご理解がいただけてないという状況であります。
 この諫早湾干拓事業についても、石木ダムについても、私ども行政の立場からは、地域住民の皆様方の安全・安心をどうやって守っていくのか、そのことが最も重要な課題であると、こう考えておりまして、そういった観点から開門がなされると、さまざまな影響、被害が想定される、あるいはまた石木ダムは、治水上も、あるいは利水上も安心して生活をしていただくためには欠かせない事業であると考えておりますことから、これまでのような姿勢で臨んできたところであります。

          

8.諫早湾干拓事業について(3)

記者(西日本新聞社)

諫早湾干拓の方については、話し合いでの解決は難しいということで、司法判断という手段での解決を今求めているということでよろしいですか。

知事

恐らく司法による判断が1つ示されたわけでありまして、私は、この間、憲法違反だという批判もいただいてきたわけでありまして、やはり国の方でもお考えをお示しになっておりますけれども、最高裁の判断も得ていく必要があるのではなかろうかと考えているところであります。

          

世界記憶遺産について

記者(共同通信社)

南京大虐殺の世界記憶遺産登録をめぐって、与党内で一部、ユネスコへの拠出金の減額の議論が出ているように聞いています。
 中国に関連性のある長崎県として、こういった動きは注視されていると思うんですけれども、どのような感想を抱かれているか、お聞かせください。

知事

それはやはり日本国政府として対応、検討されるべき話であって、一地方の立場から申し上げることは控えたいと思っております。

記者(共同通信社)

場合によっては教会群の登録にも影響があったりすると地元としては悲しいかもしれないんですけれども、とりあえずのところ、注視するという感じでしょうか。

知事

そうですね。教会群にどういった影響が出てくるのか、まだ考えておりませんけれども。

          

フリーゲージトレインについて

記者(NBC)

新幹線の問題です。フリーゲージの開発が今事実上ストップしていまして、台車の不具合で1年近くにわたって試験が中断しておりますけれども、素人目から見ても、1年間も中断をするというのはただならないことだと。要するに、深刻な事態が発生しているのではないかというふうに言わざるを得ないと思うんですけれども、まず、この事態を知事はどういうふうに受け止めていらっしゃるのか。

知事

現実の問題として、昨年の11月から3モードの耐久走行試験が止まった状態が続いているわけでありまして、この間、私どもも国の方に現状のご説明、基本的な考え方等について、たびたびお尋ねをしてまいりました。フリーゲージトレインは、これから新たな車両を開発し、走行試験に取り組んでおられる矢先でありましたけれども、一部、微細な欠損あるいは亀裂が見れられるということで、その原因調査を今進めておられるものと考えております。
 まだまだ具体的な結果についてはお示しいただけるような状況ではありませんけれども、先の合意内容で示されたように、この西九州ルートについても可能な限り前倒しをしていくという基本的な考え方に変わりはない。国会においても、そうした趣旨のご答弁がなされているところでありますので、これからも引き続き国に早期公表、対応策等、どうお考えなのか、お尋ねしていきたいと思っております。

記者(NBC)

およそ1年にもわたって、要するに中断しているというのは、どう考えても普通ではないですよね。その点はどうお感じになられますか。

知事

そこはまだ中身をお尋ねしても、お示しいただけない状況であります。恐らくは、どういったところに原因があるのか、課題がどうなのか、どう克服していくのか、そういった面での検討がなされているのではなかろうかと考えておりますけれども、一切お示しいただいていない状況であります。

記者(NBC)

要するに、こちらからも何らかアクションを起こしていかないと、宙ぶらりんの状態でずっといくわけでしょう。原因がわからない、もう既に1年近くたとうとしている、これからのめどがまだ立っていないという中で。

知事

それは国が公式な場で、「開発スケジュールに影響がない」とおっしゃっておられるわけでありますので。

記者(NBC)

仮の問題は答えにくいと思いますが、これ以上、さらに原因究明が長引いて、1年半と延びていくと、ある意味、きついスケジュールの中で2022年度の開業を目指すということに今までもなっていましたし、これからもそうでしょうけれども、調査究明が長引けば長引くほど、スケジュール感としてもだんだんタイトになってくると思うんですけれども、その辺の影響というのは、どのように思われているでしょうか。

知事

専門家の方々が、そういうお立場で検討をされ、公式な国会の場でも答弁がなされているわけでありますので、それ以外の選択肢等について、私どもは現段階でいろいろと申し上げるような状況にはないものと考えております。引き続き、しっかりと国の考え方についてはお尋ねをしていかなければいけないと思っております。

記者(NBC)

長崎ルートにとってフリーゲージというのはなくてはならないものですよね。軌間が違うところを走っていくわけですから。そうなると、多分、地元としても不安な部分が多分あると思うんですね、フリーゲージがどうなっていくのか。
 その一方で、国土交通省にしても、鉄道・運輸機構にしても、いまひとつ地元に対する説明が少ないんじゃないかというように思っているんですけれども、その辺はどうでしょうか。

知事

したがって、これまでも何度も何度も政府関係機関に対して現状のお尋ねをし、基本的な考え方について確認をさせていただいているところであります。

          

石木ダム事業について(3)

記者(西日本新聞社)

石木ダムの件ですけど、現時点で地権者が直接の話し合いを求めていることに関して、今の時点で応じる考えがあるのかないのか、教えてください。

知事

ご疑問点等についての説明の場は、これまでも持ってまいりましたし、これからも設けていきたいと思います。

記者(西日本新聞社)

直接ですか。

知事

直接の話し合いの場については、前回、私も直接お会いさせていただいたところでありましたけれども、なかなかこちらの説明も聞いていただけない状況にございました。
 実は、先般の10月5日のことだったと思いますけれども、知事が説明を直接するかどうかというお尋ねの機会があったと理解しているんですが、既にその際、「知事はなぜ来ない」という話になりましたし、また、お求めになっておられる内容が、ゼロベースで検討、説明をするようにというお話でありまして、ゼロベースというと、既にこれまでさまざまな手続を進めてきた経過があるわけであります。そういった前提でお話し合いをさせていただくということは難しいと考えております。

記者(西日本新聞社)

なぜ難しいんですか。

知事

事業認定申請手続も終えて、裁決申請手続を今進めている段階であり、もう一度白紙の段階に戻って話し合えとおっしゃるのは難しいと考えております。

記者(西日本新聞社)

それを直接、地権者の方に説明する機会は設けないんでしょうか。

知事

それは前回もそういった難しいというお話をさせていただきましたけれども、そういった説明も十分させていただくことができなかった状況でございました。

記者(西日本新聞社)

前回は、その説明も十分できていないという認識なんでしょうか。

知事

尋ねの内容等については、既に文書等でお答えしている分もあります。

記者(西日本新聞社)

認識としては、直接伝えられたというふうに認識をされているんですか。

知事

直接伝えるというのは、さまざまな手法があると思います。前回お会いした時も、私の日程の中で直接対応するというのは難しい場合もありますので、その際には、例えば文書で回答させていただく、あるいは私の考え方を部長に伝えて(地権者へ)お伝えするという方法もありますと、そういったことも申し上げてまいりました。

記者(西日本新聞社)

前回、直接会われた時は十分にお話を聞いていただけなかったというふうに私は感じたんですけれども、そういう意味ではなかったんですか。

知事

そういった要素もございます。

記者(西日本新聞社)

そういう意味で十分に地権者の方に知事から直接伝えられなかったという認識なんですか。

知事

何をですか。

記者(西日本新聞社)

今おっしゃった説明をです。

知事

説明は、もうこの間、何回としてやってきているんですよ、40年間にわたって。歴代の知事も一生懸命対応してこられましたし、私も数回、直接、地権者の皆様方とお話の機会もいただきました。そういう経過があって今に至っているわけでありますので。
 したがって、疑問点等についても説明をさせていただいてまいりましたけれども、現実問題として、技術的、専門的な内容でありましたし、それ以外についてのご質疑等はなかったわけであります。したがって、土木部で対応をさせていただいたという経過があるわけであります。

    

諫早湾干拓事業について(4)

記者(西日本新聞社)

それともう1点なんですけれども、先ほど、諫早湾干拓の件で司法判断の方に示されるのを待ちたいということだったんですけれども、その司法判断を待つということ自体が行政側の消極的な姿勢とこちらは感じるんですけれども、もし消極的でないとおっしゃるのであれば、どういった点を行政としてやっているのかという点、教えていただけますか。

知事

最初から申し上げているように、行政が開門する、開門しないという権限はないわけです。話し合いで解決するか、司法判断を待つか。話し合いで解決できる余地というのは、ここまで利害が対立しているわけでありますので、なかなかに難しいと判断をいたしているということです。

記者(西日本新聞社)

全く理解、考え方が違うというふうに先ほどおっしゃったんですけれども、そもそも話し合いというのは、考え方、理解が違う方と話すのが話し合いだと思うんですけれども、その点いかがですか。

知事

話し合いの機会はこれまでもいっぱいあったと思いますよ。福岡高裁判決が出た時に、まだまだ環境アセスが出てないんだから慎重に判断してもらいたいと、あるいは上訴してもらいたいといった内容については、十分、何回も何回も要請活動をやってきた経過があるわけですよ。それを一切、地元に対して報告も相談もない中で決めてしまわれたわけでありますから、それで再度話し合うべきだというご意見については、いささか忸怩たる思いがあります。

    

長崎の教会群とキリスト教関連遺産について(2)

記者(長崎新聞社)

教会群のイコモス調査なんですけれども、調査員の方が管理保全について地域がどのように関与していくのかということを尋ねられたということなんですけれども、このあたりは登録のポイントになるかもしれないなと感じたんですけれども、県としてどういうふうに取り組んでいくお考えでしょうか。

知事

保存管理については、申請する段階から、やはり大きな課題であると考えてきたところでありまして、やっぱり世界の宝物でありますので、健全な形で次の世代に引き継いでいけるように、引き続き努力していかなければいけないものと思っております。それにはまた様々な関係者の皆様方のご協力もいただいていかなければいけないと思っているところです。

記者(長崎新聞社)

やっぱり高齢化、離島とかはかなり過疎地域にあるということで、非常に高齢化が進んでいるし、僕も話を聞いていて、やっぱり後継者がいなくて不安だという話をとてもよく聞くんですけれども、その辺をちゃんと対策を打っていかないといけないんじゃないかと思うんですが。

知事

そうですね。やはり時代の推移によって様々な課題が顕在化してくるものと思っておりますので、そうした一つ一つの課題に対して、やっぱり地域の皆様方、あるいは行政が力を合わせてしっかりと保存・継承できるように環境を整えていかなければいけないと思っております。

    

石木ダム事業について(4)

広報課長

最後の質問にさせていただきたいと思います。

記者(読売新聞社)

時間がないので2点まとめてお尋ねなんですけれども、先ほど質問が出ていた石木ダムの件ですが、地権者の方々との溝というのは、今後、どういうふうに埋められていくおつもりなのかということを、具体的に何かあったら教えていただきたいということが1点。もう1点は、県庁舎跡地問題の検討の進捗について教えてください。
 この2点についてお尋ねします。

知事

円満な形で地権者の皆様方の理解を得て進めていくというのが一番望ましい形であるというのは当然なことであり、私も強くそういう思いを持っておりますけれども、これからも地権者の皆様方と、直接、用地問題等を含めて静穏な状況で話し合いをさせていただく機会が得られるということであれば、これからもお願いしていこうと思っているところであります。
    

石木ダム事業について(5)

記者(長崎新聞社)

もう1点確認させていただきたいんですが、先ほどの石木ダムの取消訴訟補助参加の件なんですけれども、通常、補助参加をする場合は、補助参加することで国が勝訴すると県に利益がある時にされると思うのですが、国が勝訴すると、どのような利益があるとお考えでしょうか。

知事

訴訟の場で、この事業についての公益性、合理性等が認められるということではなかろうかと思っております。

記者(長崎新聞社)

つまり地権者側は、この取消訴訟の場で事業の公益性、必要性について争おうとしている。それが訴訟の場で(従来の県の)主張が認められるという理解でよろしいんでしょうか。

知事

そういった面があるのではないかと思っております。

広報課長

以上をもちまして、知事の定例記者会見を終了させていただきます。

 どうもありがとうございました。

知事

どうもありがとうございました。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
平成27年9月10日(木曜日)
・午後4時00分から午後4時45分(45分間)
・特別会議室
【定例記者会見】

会見内容

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平成27年9月10日 定例記者会見

      

会見内容

           

1.対馬沖漁船転覆事故について

広報課長

ただいまより、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
 知事、よろしくお願いいたします。

○知事 それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
 まず、冒頭に数点、私のほうから皆様にご報告をさせていただきたいと思います。
 まず、対馬イカ釣り漁船の転覆事故であります。
 ご承知のとおり、去る9月1日、対馬沖で本県漁協所属の漁船5隻が転覆をし、乗組員8名のうち5名の方が亡くなられるという大変痛ましい海難事故が発生いたしました。
 お亡くなりになられた皆様方に、改めて心から哀悼の意を表しますとともに、ご家族並びに関係者の皆様方に衷心よりお悔やみを申し上げる次第でございます。
 県では、事故発生当初から、海難事故連絡会議を設置し、関係漁協へ職員を派遣いたしますとともに、情報収集に努め、漁業取締船を現場海域へ出動させ、行方不明者の捜索活動を実施してまいりました。この間、地元漁業者の皆様、海上保安部をはじめ、関係機関の懸命な捜索によりまして、行方不明となっておられた方も発見をされたところであります。
 そしてまた、新たに本日、有明海において1件の海難事故が発生をし、1名の方がお亡くなりになられたという報告を受けたところであります。

 今後とも、関係機関と一体となって海難事故の防止、安全対策の徹底に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。           

2.ベトナム訪問成果について

知事

それから、ベトナム訪問のご報告をさせていただきたいと思います。
 去る8月25日から9月2日までの間、県議会議長、そして経済界など民間の方々とともに、長崎と長い交流の歴史がありますベトナム社会主義共和国を訪問してまいりました。首都ハノイ市のほか、ホーチミン市、そして本県と特にゆかりのあるダナン市、クァンナム省を訪問いたしまして、工業団地や世界遺産などの文化・観光施設などを視察し、政府関係者の皆様方とも意見交換を行ってきたところであります。
 ホーチミン市では、人民委員会のクアン委員長にお会いいたしまして、今後の交流等について意見交換をさせていただきましたほか、本県の大学で学んで帰国された留学生の皆様方ともお会いをして、今後の本県とのさらなる交流の拡大についてご支援をいただきたい旨、お話をさせていただきました。
 そして、ダナン市では、日越文化交流フェスティバルが開催されたところから、この開会式で私も挨拶をさせていただく機会をいただきまして、ベトナムと長崎とのゆかり、荒木宗太郎とアニオー姫のお話等もご紹介いたしましたが、来場者の皆様方から拍手をいただくなど、改めて長崎とベトナムとの深いつながり、そして、関心の高さをお伺いすることができたのではないかと考えております。
 そしてまた、このフェスティバルには長崎県のブースを出展いたしまして、長崎和牛、あるいは壱岐焼酎などの試食、試飲、そしてまた、本県の観光等の紹介をいたしましたけれども、いずれも長い行列ができるようなご好評をいただいたところであります。
 それから、朱印船貿易を通して古くからゆかりの深いホイアン市を有するクァンナム省でありますけれども、ここでも人民委員会のトゥ委員長と会談をいたしまして、今後、両地域の友好交流の拡大について、協議録へ署名をいたしたところであります。
 ここクァンナム省には、ホイアン、そしてミーソン遺跡といった2つの世界遺産がありまして、世界遺産の保全状況、運用の状況などについても見学をさせていただきました。
 そして、首都ハノイ市では、ベトナム政府のフック副首相ともお会いいたしましたし、そして昨年6月に本県の「ベトナムデーin長崎」にご参加をいただきました商工副大臣、計画投資副大臣ともそれぞれ意見交換を行ってきたところであります。
 今後、さらに友好交流の拡大に取り組んでいきたいとの趣旨で意見の一致をみたところであります。

 そういうことで、今回のベトナム訪問は経済界の皆様方を含めて、関係者の皆様方と一緒に訪問をさせていただきましたけれども、具体的なビジネスマッチング等の機会も設けられたところであり、今後、さらに友好交流を深め、将来的には経済的な実利が得られるよう努力してまいりたいと考えております。

      

                

3.「長崎の教会郡」のイコモス現地調査について(1)

知事

それから、長崎の教会群の今後の手続でございます。
 世界文化遺産候補となっております長崎の教会群とキリスト教関連遺産のイコモスの現地調査でありますが、これまで文化庁とイコモスの間で調整が進められておりましたが、このたび調査員並びに調査日程が決定いたしましたので発表させていただきます。
 調査に当たられる方は、ルネ・ルイス・S・マタさんとおっしゃる方でありまして、フィリピンの建築家の方でいらっしゃいます。
 調査日程は、9月26日(土曜日)から10月4日(日曜日)までの9日間の予定となっております。
 長崎の教会群の世界遺産登録実現のためには、このイコモスの勧告内容が極めて重要となってまいりますことから、現在、調査本番を想定したシミュレーションを実施するなど、関係県・市・町と一層連携を図りながら、登録実現に向けて準備を整えているところであります。

 なお、調査行程、あるいは取材に関する留意事項などについては、この会見終了後、改めて担当課のほうからご説明をさせていただきたいと考えております。

      

          

4.アンテナショップの開設について  

知事

それから、アンテナショップの設置について、現在の状況を報告させていただきます。
 アンテナショップの設置につきましては、これまでもさまざまな方々のご意見をお伺いしながら、基本コンセプト、あるいは候補物件等の検討を進めてまいりましたが、このたび、再開発が進んでおります東京都中央区日本橋に建設中であります「アーバンネット日本橋二丁目ビル」、この1階に開設をすることといたしました。
 基本的なコンセプトは、「首都圏と地元の人・もの・情報の交流を活発化することで地域を元気にする」ということであります。
 既に多くの皆様方に知っていただいている人気の定番商品等に加えて、東京で初めて販売される商品、あるいはまだ十分知られていない観光資源なども積極的にPRをし、また、アンテナ機能を重視して、首都圏の消費者が求める商品、あるいは観光資源等を掘り起こし、ショップから地元の関係者の皆様へ逆にさまざまな取組を提案するなど、新たな商品や旅行商品等の開発につなげてまいりたいと考えております。
 そして、併せて本県産の食材を使った料理、あるいは陶磁器等を使用したテーブルコーディネートなど、長崎の魅力を活用した新たなライフスタイルの提案も行う場として活用していきたいと思っております。
 今後はこの基本コンセプトに基づいた具体的な機能や取組内容等について、市町、関係団体、事業者等と協議を進め、来年3月のオープンを目指して店舗運営計画、内装工事の設計施工などの準備に取り組んでまいりたいと考えております。

 市町の皆様方、各事業者の皆様方には、ぜひ首都圏の消費者ニーズの把握、あるいは商品開発等を目的としたテストマーケティングの場として積極的にご活用いただきたいと願っているところであります。           

5.平成27年国勢調査の実施について  

知事

最後に、国勢調査の実施について、お願いをさせていただきたいと思います。
 資料をお手元にお配りしておりますが、我が国に住んでいる全ての人を対象に、人口、世帯の実態を明らかにする国勢調査が、本年10月1日を調査期日として実施されます。本日、9月10日から県内で約8,000名の国勢調査員の方々が皆様のお宅を訪問して、調査が開始されたところであります。
 今回の調査では、全国でオンラインによる回答方式が導入され、パソコンやスマートフォンなどから回答できるようになったところであります。一人暮らしの学生さんなど、積極的にこのオンラインを利用して、漏れなく回答をいただければ大変ありがたいと考えております。
 なお、オンライン回答がなかった世帯の皆様方には、従来どおり紙の調査票を配布し回答していただくこととなっております。
 国勢調査の結果は地方交付税の交付額の算定、あるいは小選挙区の画定など、多くの法令に利用が定められております。また、県や市町の総合計画をはじめ、各種施策の立案、企業等の民間の皆様方にとってもさまざまな将来予測等に幅広く利用されているところでありまして、県民の皆様方にとっても重要な調査でありますので、正確な調査が実施できますよう、ぜひ回答にご協力をいただきたいと考えているところでございます。

 私の方からは、以上数点ご報告を申し上げ、あとはご質疑をもって説明させていただきたいと思います。よろしくお願いします。           

6.在外被爆者医療費訴訟について(1)

記者(読売新聞社)

3点お尋ねします。
 先日、8日の最高裁判決で、在外被爆者が国外で医療を受けた場合も医療費を支給すべきという判断が大阪府に対して示されております。

 長崎県でも同様に在外被爆者からの支給申請を棄却して、訴訟も係争中でありますけれども、この判決を受けて県としてどのように対応していかれるのか、今後の方針をお聞きします。
知事

まず、在外被爆者に対する医療費の支給手続であります。
 お話がありましたように、今、国内では複数件の訴訟が提議されているところでありますが、大阪高裁の判決を維持した最高裁判決が言い渡されたところでありまして、在外被爆者が国外で受けた医療に対して援護法が適用されるという法律解釈がなされたところであります。

 本県で係争中の案件につきましても同様の訴えの内容でありますことから、国と十分協議を行い、適切に対応してまいりたいと考えております。
記者(読売新聞社)

在外被爆者の関係では、厚労省の方から通知もあっているようですけれども、却下処分は取り消す方向で検討を進めていかれるということになりますか。

知事

そうですね、国からのお話もいただいておりますので、今後具体的な手続がどういう形で進められるのかというところも含めてしっかり協議をしてまいりたいと思います。           

長崎県まち・ひと・しごと創生総合戦略について

記者(時事通信社)

地方創生の関係で2点ほどお願いします。
 先だって県版の地方総合戦略がまとめられましたけれども、その中で数多くの政策と事業群が構築されています。その中で知事としてどういった事業を重視して優先的に取り組んでいかなければいけないのかと、今どのようにお考えになっているかというのをお願いいたします。

知事

地方創生をこれから具体的に進めていくに当たって、やはり一番大きな課題となっておりますのは、既に50年前から本県は人口減少状況にあるということであり、今なおその傾向に歯止めがかからないという状況にあることではないかと思っております。
 私もこういった状況を見る時に、やはり若い世代の人たちが県外に転出をするという状況をまずは克服していかなければいけないということで、県民所得向上対策等を掲げて、各分野の産業の活性化と良質な雇用の場の拡大ということで県民所得向上対策に力を注いでまいりました。
 これまでの考え方としては、やはり働く職場がないので県外に出てしまわれるのではないかと。そうしたことに主要因があったのではないかということで、そういう戦略を練ってきたところでありますけれども、それ以外の面でも、もっともっと地域の情報を正確に県民の皆様方にお伝えをして理解を得ていく必要があるのではないか。
 というのは、確かに経済的な側面を見ますと有効求人倍率は全国と比べて差があるという状況でありますが、近年、大幅に改善されているわけです。例えば、卒業生に対する求人状況などを見ますと、有効求人倍率は1倍を超える求人が寄せられている。それでも逆に県外に出てしまわれる、就職される方々の数が増えるという状況にありますので、やはり地域とのかかわりの中で安心して住んでいただく、そういった住みやすい県であるということ。
 そしてまた、経済的な格差というのがどうしても目につくと思います。給料月額等を比べてみましても、やっぱり大都市部と長崎県内を比べますと月額にして10万円ぐらいの収入の差があるわけでありますので、どうしても若い方々にとっては、そういった雇用環境の方に目が向いてしまうという傾向があるんだろうと思いますけれども、生計費、支出を含めた分の状況等を見てみますと、ほとんど格差が残らない、いわゆる生活をするには非常に安価で安心して生活をしていただけるような環境にあるということも片方の事実でありますので、そういったことなどもしっかり理解していただいて、地元に残って、生きがいを持って活躍をしていただけるような、そういう働きかけ、理解促進に力を注いでいかなければいけないのではなかろうかと考えております。
 そういった長崎における実質的な暮らしやすさといったものについては、これからも積極的に情報を発信して、県内の皆様方はもとより、県外から本県に移住等をご検討いただいている皆様方にも発信をすることによって、移住定着促進対策として活用していく必要があるのではなかろうか。
 あわせてまた少子化対策も非常に深刻な状況でありますので、これは少し時間をかけながら、若い方々の意識改革も含めて取り組んでいく必要があるものと思っております。

子育て環境の整備等を含めて、支援策についてはどういった施策が効果的に働いていくのか、若い人たちが一番求めておられるのはどの辺なのか、そういったことをしっかり探りながら具体策の推進に取り組んでいかなければいけないと思っているところです。           

地方創生に資する政府機関の移転について

記者(時事通信社)

地方創生の関係で、政府機関の移転について、長崎県は2つの機関を移転することを表明されていますが、中央省庁の抵抗感とか、ほかの自治体との競合もあると思うんですが、その辺で長崎県としてはどのようにアピールして誘致を進めていきたいと考えていらっしゃるか、お願いいたします。

知事

政府機関の地方移転でございますが、先般提案させていただきましたのは、1つは海上技術安全研究所でございます。これは海洋再生可能エネルギー利用などに係る技術開発に取り組んでいる研究所でありまして、本県ではもうご承知のとおり、長年にわたる造船関連産業の集積があり、技術、人材の蓄積があるわけであります。
 また、昨年は海洋再生可能エネルギーの実証フィールドとしても選定をされたわけでありますので、こういった分野にわたる研究を進めていただくには絶好のフィールドが提供できるものと思っておりまして、そういった観点から本県への移転を要請してまいりたいと考えたところであります。
 そして、もう一つの水産総合研究センター水産工学研究所、これは水産関連の工学的な研究、あるいは技術開発等を行っている研究所であります。
 本県は、三方を海に囲まれた海洋県、そして水産県であります。実海域を利用したさまざまな研究にも非常に適した条件を提示できるものと考えておりまして、この2件を提案させていただいたところであります。
 ただ、こうした研究関係機関については、研究を進める際のさまざまな施設整備等も必要になってくるものと考えているところでありまして、そういった面との兼ね合い、これが非常に大きな課題になってくる可能性があるのではないかと思っております。

記者(時事通信社)

関連してなんですけれども、この施設整備についてですけれども、今の段階で何か計画とかはどういうのがあるんでしょうか。

知事

国の機関を積極的に地方へ移転させるというのは、地方創生の一環として国の方から出された方針でありまして、それはやっぱり国の方でも主体性を持って取り組んでいただきたい。これは全国知事会等でもそういう提案をさせていただいているところであります。
 したがいまして、国と地方の役割分担がどういう形になるのか、それはこれからの協議の過程の中でさまざまな課題として調整を進めていかなければいけないのではないかと思っております。

    

在外被爆者医療費訴訟について(2)

記者(NHK)

最初の在外被爆者の件ですけれども、昨日、国からの通知が来て、県としてはそれを受けて却下した決定を取り消して全額支給することを決めていると思うのですけれど、もう亡くなられていると思うのですが、対象となる3人の方に対して、今後、どのような姿勢で対応していきたいのか知事の考えをお聞かせください。

知事

まずは、(却下した結果、今までは行っていなかった事務処理を開始することになると思います。具体的には、最初に申請内容を、)審査をするという手順になってくると思いますが、内容確認については、やはり国内外を問わずしっかり対応していただく必要があるものと思っているところでありますので、そのようなさまざまな手続面のことも含めて国の方針が示されたわけでありますので、そういう方向で具体的に検討していきたいと思っております。

 

    

「長崎の教会郡」のイコモス現地調査について(2)

記者(長崎新聞社)

教会群のイコモス調査についてですけれど、調査において一番のポイントになるといいますか、知事としてこの辺りをしっかり説明しなければならないとお考えになっている部分は、どの辺りでしょうか。

知事

やはり構成資産の意義そのものについては、十分、文化庁ほかとも協議、調整を重ねてきておりますのでご理解いただけると思いますけれど、保存整備、周辺地域との調和の問題でありますとか、そういった分野について、ご指摘をいただく余地があるのかもしれないと思っております。全体としてのバッファゾーンを含めた景観との整合性等も一つの調査していただく際の観点になってくるのではなかろうかと思っております。

 

    

世界遺産登録後の観光客の受け入れについて

記者(西日本新聞社)

世界遺産登録のイコモスの調査について関連です。今回、産業革命遺産が登録された後、夏休みでたくさんの観光客等がいらっしゃって長崎の街は賑わったと思うのですけれど、来年の世界遺産委員会までもう1年を切っておりまして、観光客の受け入れや県内各地の教会群への波及に向けた現在の準備状況についてどのように考えていらっしゃいますか。

知事

準備状況については、既にご報告を差し上げているかと思いますけれども、基本的には教会というのは今も信者の皆様方が守っておられる信仰の場であります。したがいまして、突然おいでいただいてご覧いただけないような場もあるのではないかと思います。
 したがって、まずは基本的に事前に連絡をしていただけるようなシステムを組み上げて、今、全ての構成資産についてそういう取組を進めております。その中で信者の皆様方にとっても、また、観光で訪れられた皆様にとっても意義ある旅行をしていただけるように努力をしていかなければいけないと思います。

 そしてまた、特に構成資産が離島の非常に交通不便な地域を含めて散在しておりますので、こういった施設をどういう形でご覧いただけるのか、さまざまな観光ルート、案内するための仕掛け、そういうものも既に離島地域で先駆的に取組を進めておりますので、これからより具体的な形での課題があるとすれば、そういった課題の克服に向けて残された期間全力で取り組む必要があるものと思っております。


    

石木ダム事業について(2)

記者(NBC)

石木ダムについてお聞きします。
 立入調査が実現できなかったということですが、私も現場に行きましたが、地権者の方々は、はじめて土地を強制収用されたということで、以前にもまして県に対しての不信感というのが高まっていると思います。これは恐らく知事にも現場から話が上がってきているかと思うのですけれども、そんな中でも付替道路の工事、そして、収用に向けた手続、これを進めると本当に衝突というのも起こりかねないのかなということを現場で感じましたが、その点についてのお考えを聞かせてください。

知事

まずは今進めております付替道路でありますけれども、これはこれまでも申し上げたとおり、既に所有権は県有地となっているわけでありまして、先の仮処分の決定の際にも妨害しないようにという方向性が示されている中で、なかなか着手できないような状況が続いているわけであります。ぜひ引き続き関係の地権者の皆様方のご理解をいただきながら、事業を着実に進めることができるように努力していかなければいけないと思っております。 
 片や、土地収用法に基づく手続もまた現在進めさせていただいている状況でありまして、現場の状況は私も報告を受けているわけであります。繰り返し、繰り返し、事務所には、地権者の皆様方にお話をし、ご納得いただけるよう努力を続けているわけでありますけれども、なかなか納得がいただけない状況が続いているわけでありまして、まずは、そういった作業を進めるにしても、安全・安心だけは大切に取り組むようにという指示をしているところであります。

記者(NBC)

「努力をしていかないといけない」というふうにおっしゃいましたが、その地権者の中から、やはり知事が直接現地になかなか足を運んで来ないことに対する不満というものも多く聞いたのですけれど、必要性の話し合いも含めて、今後、知事ご自身の動きとしてどのようなことを考えられているのか、お聞かせください。

知事

今、基本的にご納得いただけてない地権者の皆様方と県の立場といいますと、私ども県としては、石木ダムは、地域にとって必要不可欠なダムであると思っております。安全・安心を確保するためには、これだけの規模のダムを建設していかなければいけないと、こう思っているわけでありますけれども、地権者の皆様方は、ダム自体が必要ないというようなお話でありまして、これまで繰り返し、繰り返し説明もさせていただき、ご納得いただけるように努力を重ねてきたところでありますけれども、そこに至っていない状況であります。
 先日、私も出向いてまいりましたが、非常に技術的な照会、ご疑問点等を含めて、それに対してお答えをしてきたわけでありますけれども、まだまだご納得いただけない。そういう状況にありまして、ここでダムの必要性そのものを改めて議論できる状況にあるかというと、なかなか難しいと思っております。円満な解決のために話し合いができるというような状況であれば、私はいつでもお邪魔をして話をさせていただきたいと思っているところであります。

記者(NBC)

先ほど、安全・安心だけはというふうなことを職員の方に指示をされたというふうな文言がありましたけれども、確かに、付替道路の工事を、今後、重機を入れて工事を行うのに対しては、地権者の方は体を張って阻止するといった意思表明もされていらっしゃいます。やはり体を張ってということになると、衝突というか、けが人とか負傷者ということも考えられるかもしれないのですけれど、そういった状況でもやはり工事を継続されるおつもりなのでしょうか。
 それと、もし万が一、負傷者が出た場合、その責任の所在についてどうお考えなのか、その2点についてお聞かせください。

知事

先ほど申し上げたように、事業自体は必要な事業であると考えております。現場で負傷者が出たらどうするのかというお話でしょうけれども、それはまずは負傷者が出ないように対応するのが第一義であり、何としても避けなければいけないと思っております。     

石木ダム事業について(3)

広報課長

最後の質問にさせていただきたいと思いますが、ほかにございませんでしょうか。

記者(長崎新聞社)

石木ダムについて3点ほど伺いたいと思います。
 先日の公共事業評価監視委員会で、地権者の方々と話し合うようにという内容の提言がありました。恐らくそういうふうに答申されるでしょう。それについて、改めて知事の所見を伺いたいというのが1点。
 もう一つが、評価監視委員会の中で、県は堤防、河川改修とダムあわせて川棚川の治水ができるということをおっしゃいました。この堤防の改修など、そういったものを知事として先行して行うお考えはあるのかないのか。
 最後に、佐世保市長が、利水について評価を見直す考えはないという趣旨の発言をされました。石木ダムは、治水と利水、どちらも目的に含まれておりますので、知事としてはこの利水計画、佐世保市の人口や1日の給水量が減っている中で再評価が必要なのかどうなのか、そのあたりのお考えをお示しください。

知事

まず、評価監視委員会からの答申がどういう形で出るのか、私も詳細にはお聞きしておりませんが、話し合うようにとのご提言があるとのことでありますけれども、もとより先ほど申し上げたように、話し合って解決できるような状況であれば、私も話し合いをさせていただくのには積極的に対応していきたいと考えております。
 ただ、これまでの歴史は先ほど申し上げたとおりでありまして、何度も何度もご説明をさせていただく中で、ほぼ8割の地権者の皆様方にはご理解はいただけたけれども、なお今ご理解がいただけてない地権者の方々がいらっしゃるというわけでありまして、そこはやはり非常に厳しい状況にあると考えております。
 それから、石木ダムについて、河川改修とダム、あわせてその治水機能を整備しようとしていますが、河川改修を先に行えばというお話のようですが、今まで河川改修もやってきています。当然ながら今後も必要な河川改修は行います。しかし、それでも足らざる部分が残ってくるわけでありますので、その部分をダムに頼らざるを得ないということであります。
 それから、利水の件について、見直しの必要性がないのかということでありますけれども、この利水の問題については、県はどちらかというと治水の面では所管をいたしておりますが、利水の面は厚生労働省と佐世保市で判断がなされるものでありまして、私の方から何ともコメントしがたい状況にございます。

記者(長崎新聞社)

利水は厚労省と佐世保市で所管されるというふうなことであれば、佐世保市は利水の見直しはしないということであるので、そのまま工事を進めていくという立場に県としてはなるのでしょうか。

知事

佐世保市も見直しの必要性自体を感じていらっしゃらないということではないのでしょうか。そのことを、また、国の方もそう判断されているということであれば、私ども県の立場から見直しをすべきだというようなことは適切性を欠くのではなかろうかと思っております。

記者(長崎新聞社)

話し合いで解決するようであれば、積極的に話し合いをしたいというお話でしたが、そのような状況というのは具体的にどういう状況を想定されているのですか。

知事

これまでも申し上げてきたように、これからの生活再建等含めて、地権者の皆様方と静穏な状況で、ひざを交えて話ができるような環境があれば、ぜひ私もそういった機会をいただければと思っております。

記者(長崎新聞社)

これまでと、それでは姿勢は変わらないということですか。答申が出た後も知事の姿勢というのは変わらないということになるのでしょうか。

知事

何の答申ですか。

記者(長崎新聞社)

その話し合い、静穏な状態で生活再建について、生活再建に限って話をするならば応じられるという答申です。

知事

解決に結びつくような話し合いの場であれば応じていきたいと思っています。
 ご承知のとおり、これまでさまざまな必要性等についての説明を求められて、繰り返しずっと技術的な課題を含めて説明は十分させていただいてきたところであるかと思います。
 なお、新たなご疑問点等があるとすれば、それについては継続して説明をしていかなければいけないと思っております。

広報課長

以上をもちまして、知事の定例記者会見を終了させていただきます。

 どうもありがとうございました。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
平成27年8月12日(水曜日)
・午後3時30分から午後4時06分(36分間)
・特別会議室
【定例記者会見】

会見内容

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平成27年8月12日 定例記者会見

      

会見内容

           

ベトナム訪問について

広報課長

ただいまより、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
 知事、よろしくお願いします。

知事

よろしくお願いします。
 まず、今日は、私のほうから2点、ご報告をさせていただきたいと思います。
 まず1点目は、ベトナム訪問の件でございます。来る8月25日から9月2日までの間、県議会議長をはじめ県議会議員の皆様、そして経済界、あるいは農業団体等民間の方々とともにベトナム社会主義共和国を訪問してまいりたいと考えております。
 ご承知のとおり本県とベトナムとの交流の歴史は大変古いものがありまして、17世紀の初め、長崎の商人でありました荒木宗太郎が貿易を通して長崎、そしてベトナムの双方の発展に貢献をしたわけでありますけれども、当時のベトナム王室の王女を妻に迎えたところであります。この王女は、長崎ではアニオーさんとして非常に親しまれ、長崎で亡くなられましたけれども、現在でもそのお墓が守られております。荒木宗太郎とアニオーさんの物語は、長崎くんちの奉納踊りの一つ、御朱印船として現在も再現されているところであります。こうしたベトナムと長崎のゆかりについては、昨年3月に国賓として来日されましたベトナムのチュオン・タン・サン国家主席の宮中晩餐会のご挨拶の中でも触れられたところでありまして、いわば日越両国の交流の象徴となっているところであります。
 今回のベトナム訪問では、めざましい経済発展を遂げているベトナムの現状をつぶさに拝見をし、交流の可能性等を確かめてまいりたいと考えております。
 また、併せて、ベトナムの中部地方の中心都市でありますダナン市では、現地で開催される日越文化交流フェスティバルにブースを出展して、長崎の物産、文化、観光などをPRしてまいりたいと考えております。
 併せて、ハノイ市、ホーチミン市、ダナン市、ファンナム省を訪問いたしまして、本県とのさらなる交流拡大につなげてまいりたいと考えております。
 詳細日程は、現在、調整を進めている段階でありますけれども、概略はお手元に差し上げておりますとおりでございます。

         

クックパッド公式ページの開設について

知事

2点目は、食に関わる広報関係での取組について、ご報告をさせていただきます。
 これも資料をお手元にお配りしておりますけれども、クックパッド公式キッチンの中に、「がんばらんば・長崎県のキッチン」を開設いたしたところであります。
 既にご存じの方もいらっしゃるかもしれませんけれども、このクックパッドといいますのは、月間利用者数が延べ5,000万人を超えるという、我が国では最大の料理レシピサイトでありまして、そこに長崎県のコーナーを開設いたしました。長崎県の旬の食材を使ったレシピ、あるいは食のイベント等を紹介することで、食を通した県の魅力発信、県産品の消費拡大を目指していきたいと考えております。皆様方にもぜひご活用いただきますとともに、PRについてご協力をお願い申し上げる次第でございます。
 以上、私からは2点、お話をさせていただきましたけれども、この会見の後、長崎がんばらんば隊のがんばくん、らんばちゃんからも発表があるそうでございますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、どうぞご質疑等をお願いします。

                

長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典について

記者(共同通信社)

8月9日で被爆から70年を迎えました。長崎県の歴史ということを振り返りながら、知事にご所見をお願いしたいと思うんですが。

知事

70周年の平和祈念式典の感想ということですか?

記者(共同通信社)

はい、そうです。

知事

今年は70周年という大きな節目の平和祈念式典でありましたけれども、これまでになく多くの国々から、しかも大使、あるいは特別の臨時大使ご本人の出席が非常に多かったのではないかと感じました。これもやはり長崎県、長崎市の取組に対して関心をお持ちいただいたことのあらわれではなかろうかと思っております。アメリカからも特別のゲストがご参加されましたし、いろんな地域の皆様方がご参加いただいたということは、大変ありがたいことであったと思っております。

記者(共同通信社)

ありがとうございます。

          

石木ダム事業について(1)

記者(朝日新聞社)

石木ダムの件についてなんですけれども、公共事業評価監視委員会のほうで検証されていると思うんですけれども、委員の方たちはゼロベースで検証していくというふうにおっしゃっている方もいるんですけれども、仮にその検証の中でダム建設の根拠の部分に何らかの異議みたいなものが生じた場合、知事はそれについてどういうふうに対応していかれるというふうにお考えか、今お考えのことをお聞きできればというふうに思います。

知事

これは、公共事業評価監視委員会として、観点をお持ちの上で評価手続を進めていただくということであり、これは(ダム事業の)工期の見直しが必要になってきておりまして、そういった中でこういった手順を踏んでいく必要が出てきているわけであります。
 事業の必要性そのものについてご意見をいただく場になるんですか。そういう可能性もあるんですね。

河川課長

はい。

知事

まだまだご審議いただいている途中でありますので、結果を待って、対処方策等についても検討をしなければいけないと思います。

記者(共同通信社)

幹事社からは以上です。あとは各社それぞれお願いします。

          

石木ダム事業について(2)

記者(NBC)

では、関連でお尋ねします。
 石木ダムの関係です。8月には、測量とか、そういったものを終えて重機を入れた本格工事に入りたいというふうな方針だったかと思うんですけれども、本格的工事に入られる見通しについてと、本格的な工事に入るとなると、やはり地権者の方々とのさらなる衝突というのが容易に予想されるわけなんですけれども、一旦工事を例えばストップさせて話し合い、地権者側が求めている事業の必要性について話し合いを行うとか、そういったお考えがないのか、そのあたりについてお聞かせください。

知事

今回の付け替え道路の工事につきましては、さきの裁判の中でも、違法な行為は避けていただくべきであるという方針もお示しいただきましたし、そういうお願いもさせていただきながら、工事に本格着工できるような準備作業を進めているわけでありますけれども、一部の反対者の方々がゲート内に入って職員や、あるいは施工業者の通行を妨げられるというような状況でありまして、まさに違法な状態になっておりますので、何としても、危険を伴う状況になりますので避けていただきたいと思っております。
 実はこの付け替え道路工事については、数年前も一旦中断をして話し合いの機会を持ったことがあったんですが、ご理解をいただくには至らなかったという経過もあるわけでございまして、今、中断をしながらということは、なかなか難しいと考えております。

記者(NBC)

前回は仮処分を申し立てたわけですけれども、追加でさらなる法的措置等については考えていらっしゃるんでしょうか。

知事

これ以上の法的措置というのは、現実的になかなか難しい面があるのではないかと思っております。

記者(NBC)

8月24日に、いよいよ最初の収用委員会の裁決による強制収用、権利の移転が行われるわけなんですけれども、知事は当初、この収用裁決を申し立てた際には話し合いによる解決をというふうなことをおっしゃっていらっしゃいましたけれども、結果として8月24日には初めて反対地権者の土地が強制収用されるという事態になります。権利が移ります。そのことについての知事のお考えと、今後、家屋とかが控えているわけなんですけれども、粛々と進めていくお考えなのか、そのあたりについて聞かせていただきたいと思います。

知事

これまでの経過については既にご承知のとおり、40年の長きにわたって歴代の知事含めて関係職員が、ご理解がいただけるよう繰り返し、繰り返しご説明申し上げ、また話し合いについてのお願いをさせていただいた経過があるわけでありますけれども、そういった中で、やはりご理解がいただけない。事業自体はやはり進める必要があるというような状況の中で、裁決申請を行って裁決決定がなされたわけであります。8月24日にその期限を迎えるわけでありますけれども、期限までに明け渡していただけるものと思っております。
 その後の手続についても、順次保留解除をしながら、裁決申請手続を進めているところでありまして、もちろん静穏な状態の中で生活再建でありますとか、地域の振興等について話し合いの場を設けていただくということであれば、それは私も十分対応をさせていただきたいと考えているところであります。

          

参議院選挙区の合区について

記者(西日本新聞)

話は変わりますが、参院選の合区の件でお聞きしたいことがあるんですけれども、公職選挙法の改正で、参院選で合区が導入されることになったんですけれども、今回は島根・鳥取、徳島・高知の2つだったんですけれども、公明党と民主党の案では長崎と佐賀の合区も検討された経緯があります。1票の格差問題を考えると、今後も佐賀、長崎の合区の話は出てくると思うんですけれども、知事として合区に対する考えと、全国知事会議でも研究会を設けて、今後、考えていくというようなお話があったんですけれども、この研究会に期待することがあればお聞かせください。

知事

確かに1票の重みということに着目をして、違憲状態であるというような判断が下されてきた経過があるわけでありますけれども、やはり私ども地方の立場からすると、現実的に人口減少になかなか歯止めがかからないような状況が続く一方、都市部に人口が集中していく傾向にあるわけでありまして、そういった意味では地方の声をしっかりと中央の政治の中に届けていただく、そういった役割を果たしていただく皆さん方がいらっしゃらなくなる、あるいは少なくなる、そういったことに関しては大変残念な思いもあるわけでありまして、そこはやはり1票の重みと、地方のそうした声をどう調整していくかということになってくるんではなかろうかと考えているところであります。しかるべき調整の可能性がないのかどうか、これはやはり検討をしていただく意味があるんではなかろうかと思っております。

記者(西日本新聞)

知事としては、やはり長崎は今参院選は2つ枠がありますけれども、この2つは維持してほしいとお考えでしょうか。

知事

そうです。

          

鹿児島県川内原子力発電所の再稼動について(1)

記者(長崎新聞社)

先日、九州電力の川内原発の再稼働が進められましたけれども、九電管内、玄海3・4号機が既に安全審査の申請をしており、やがて玄海原発の再稼働ということも考えられます。その際、今回の川内原発では鹿児島県と立地自治体である薩摩川内市が再稼働に同意をして再稼働するという流れになったわけですけれども、もし、玄海が再稼働するとなった場合は、知事としては本県4市、あるいは長崎県の再稼働に対して同意する立場を求めたいのかどうか、その点を伺いたいと思います。

知事

再稼働等を含めて、この原子力発電所の件については協定書を締結しているところでありまして、再稼働等に関しても十分な説明を行っていただくということにいたしております。
 再稼働に当たっての地元の同意については明文の定めがないんではないかと思っておりまして、したがいまして、佐賀県の協定の内容等を見させていただき、あるいは佐賀県知事さんのお話を聞いても、そういった協定の中で再稼働に関する事前同意等の了解事項は盛り込んでないんだというようなお話を聞いたところであります。
 やはり安全性の確保がまずは第一でありますし、地域住民の皆様方も一部不安視されている方々も少なくないわけでありますので、そういった点を含めて、そういった不安に対してきちんと説明をしていただき、了解を得て前に進めていただきたいという思いであります。

記者(長崎新聞社)

知事としてはどのようにお考えなんでしょうか。長崎県としては、九州電力に隣接自治体として再稼働のときの了解を求めたいのかどうか。
 福島原発事故のときには、もう30キロラインを超えて50キロラインあたりまで汚染が進んでおり、もし事故が起きたときには、風向きによっては本県も影響がないとはいえないと思うんです。

知事

今申し上げているように、地域住民にきちんと説明をして、理解を得て進めていただきたいという思いであります。

記者(長崎新聞社)

その地域住民の範囲はどこまでとお考えでしょうか。

知事

少なくとも、私は、30キロ圏内の皆様方にはしっかりと説明をしていただけるものと思っております。

記者(長崎新聞社)

自治体の了解という点では。

知事

そこは、まだ明確なルールづくりは進んでいない状況ではないかと思っております。

記者(長崎新聞社)

では、現時点では自治体の再稼働同意については回答できないという状況でしょうか。

知事

まだこの件について、立地自治体以外で正式な手続等、明確にされた地域もないんではないかと思っておりますけれども。

          

BSL−4施設について

記者(長崎新聞社)

長崎大学のBSL−4施設の件についてお伺いします。
 7月27日に長崎大学が設置した有識者会議が報告書を出しまして、現時点では課題ということで国の関与のあり方、それから被害発生時の補償対応、そして安全確保、地域との共生という4項目が出されてきたんですけれども、これは県としてはどういうふうに受け止められているのかということを。

知事

まだ具体的に協議を深めているという段階ではありませんけれども、同じような課題意識は持っております。もっと積極的な国の関与を求めていくべきではないかという思いもございますし、事故等が発生してはなりませんけれども、一旦そういう事態が生じた場合には、これは幅広い関係機関が連携しながら対応しないといけない課題になってくるんではないかと思います。そしてまた、最も大切でありますのは、普段の利活用を通した安全確保策、これをしっかりと課題を整理し、万全の上にも万全を期していく必要があるものと思っておりますし、また、地域の皆様方のご理解を得るというのも極めて大切なことであろうと思っております。

記者(長崎新聞社)

地域の理解という点でいいますと、周辺の15の自治会が反対表明をしておりますけれども、知事としてはその坂本キャンパスに設置する妥当性というのはどういうふうに考えていらっしゃいますか。

知事

まだ、長崎大学の意向として坂本キャンパスに設置したいというご意向があるというのは聞いておりますけれども、最終的にそこで決まったということでもないと思っておりますし、さまざまな課題整理の中でどう進めればいいのかといった点等についても、やはり私ども県、市、長崎大学の検討の場等でも、そういったさまざまな意見を踏まえて協議を進めていかなければいけないんではなかろうかと思っております。

          

対馬の盗難仏像返還について

記者(長崎新聞社)

対馬の盗難仏像のことでお尋ねなんですけど、先月、2体のうち1体は返還されて、今現在、県の歴史民俗資料館に保管されていると思いますが、こういった文化財を保管する施設については、対馬市の方から博物館を建設するようにという要望があったと思いますし、その中で県と市が一体で整備するという方針を出されていますが、今、新年度に構想策定中ということで、その進捗状況と、知事としてどういうものをつくるべきだというお考えを持っているかを教えてください。

知事

ご承知のとおり、県が設けている宗家文書の調査、あるいは保存整備の機能と博物館の機能、これを合わせ持たせたような施設を共同でつくってはどうだろうかということで検討が重ねられております。まだ詳細に負担の問題等を含めて詰まった状態ではないと思いますが、近々、一定の考え方がまとまってくるんではないかと思っております。
 そうした場合に、当然ながら資料の保存機能、こういった機能もしっかり整備されるということになるだろうと思いますので、地域の皆様方からそういうご要請があるとすれば、それに対応できるような余地も拡大していくんではなかろうかと思っておりますけれども。

記者(長崎新聞社)

近々、考えがまとまるというのは、県のほうの考えがまとまるということですか。

知事

いや、協議中だということでありますので。担当課は来ていますか。──来てない。
 まだ最終形というのは、私もまだもう少し説明をしてくれるようにという話をしているところです。

記者(長崎新聞社)

新しく構想されている博物館について、県が主体的にやるのか、市が主体的にやるのか、これはどっちですか。

知事

機能によりけりだろうと思います。例えば、博物館をつくろうという部分については、これは基本的には市の方で準備される部分であろうと思いますし、宗家文書の保存、あるいは研究施設、あるいは展示機能も一部含むんだろうと思いますけれども、そういった部分については県の考え方を反映させていく。
 ただ、どういう財源を使っていくのか。例えば合併特例債などの活用を考えるということになると、事業主体も当然市の方で合併特例債を活用していただいて実質負担等について、負担のあり方の協議を進めるということになってくるんじゃなかろうかと思います。

          

鹿児島県川内原子力発電所の再稼動について(2)

記者(長崎新聞社)

先ほどの原発再稼働について追加してお伺いします。
 知事は、「現時点で自治体の了解については明文化されていない」とおっしゃいましたけれども、知事として国なり九電なりにその明文化を求めるというお考えはありませんでしょうか。

知事

求めたら明文化になるのかどうかだと思います。地域によって、さまざまな動きが見られるわけでありまして、関係自治体、関係県が多ければ多いほどさまざまな意見が出ているわけであります。
 私どもは、経過はご承知のとおり、佐賀県と協定が結ばれていた、隣接県として、やはりそれに遜色のないような形でしっかりと説明責任を果たしていただけるような、そういう協定も締結をさせていただいたところでありますので、そういった運用を進める中で、これから具体的にどういった問題が出てくるのか、そういったものを検証しながら検討しなければいけないのではないかと思います。

記者(長崎新聞社)

県が2012年6月に九電との間で安全協定を結んでいますけれども、その中には原発再稼働に対する事前了解などの説明というのは盛り込まれていませんよね。

知事

事前了解の項目は明文化されておりません。
 ただ、十分説明をして意見を述べるということは協定の中に盛り込んでおります。

記者(長崎新聞社)

ほどおっしゃった地元住民に対してきちんと説明をしてもらいたいというのは、九電に対して説明してもらいたいという意味ですか。

知事

九電や国に説明をしていただくことにいたしております。

          

石木ダム事業について(3)

記者(KTN)

石木ダムの話に戻るのですが、先ほど、「明け渡していただけるもの」というふうなことでお話があったんですけれども、今のところ、そういった見通しみたいなものはあるんでしょうか。

知事

まだ、明渡期限がこれからという状況でありますので、現段階では、予測しがたい状況であります。

記者(KTN)

そうなると、このまま明渡期限を迎えてしまって権利が移っていくという形になるんですけれども、まず、そのことに関してということで改めてどういうふうに思われるか教えてください。

知事

先ほど申し上げたように、これまで長きにわたってさまざまな話し合いの機会、あるいは協議のお願い等もさせていただいた経過があるわけでありますけれども、結果としてご了解が得られない状況になってきたわけであります。事業自体は、やはり地域の安全・安心を確保するという意味では、欠かせない事業であると思いますので、そういったことで一連の事業認定の申請、裁決申請手続きを経て裁決決定いうとことになったわけでありますので、8月24日、最初の明渡期限が到来するわけでありまして、これは土地が主体になりますので、所有権は自動的に移ってくるという形になるのではないかと思っております。

記者(KTN)

そうならざるを得なかったということに関しては、いかがですか。

知事

確かに、話し合いの中で解決できるというのが一番望ましい形であったというのは、それはもう改めて申すまでもないことでありますが、なかなかこれだけの時間を要したにしても、なお理解がいただけてないという状況から、こういった手続きに取り組んできた経過があるわけでありますので、そういった中でこれからもその時々の情勢に応じて判断をしていかなければいけないと思っております。

          

安保法制について

記者(KTN)

もう1点、平和祈念式典のお話を先ほどされましたけれども、平和宣言の中で安保法案に関しても触れられていたということなんですけれども、そのことに関してご出席されていた知事のご感想といいますか、そういったものをお伺いできればと思います。

知事

安保法案に対する考え方については、さまざまなお立場があるんだろうと思っております。
 そういった中で市長さんも、この平和宣言の中で市民の皆様方を含めてご議論される中で、ああいう形でまとまったのではなかろうかと思っております。それぞれのお立場でのお話だったのではないかと思っております。

          

戦後70年談話について

記者(NIB)

1点だけお伺いしたいんですが、安倍総理の戦後70年談話についてなんですが、中国と韓国との今後の外交についてという点でも注目されているかと思うんですけれども、その両方の国からたくさんの観光客が訪れている長崎の県知事としては、どういったことをこの談話に期待されますでしょうか。

知事

基本的には国対国の問題でありますので、そのことに関して一地方としていろいろと申し上げることは差し控えたいと思いますけれど、基本的には長崎のこれまで歩んできた歴史等から見ても、特に中国、韓国、お互いに引っ越せないお隣の国でありますので、できるだけ友好な形で交流を重ねていければという希望は持っているわけであります。
 まさに目覚ましい経済成長を遂げつつあるアジアの中の主要な国の2つでありますので、これからも引き続き友好交流を重ねて交流人口の拡大等を目指していきたいと思っております。

     

諫早湾干拓事業について

記者(長崎新聞社)

諫早湾干拓についてお尋ねします。
 国が間接強制の制裁金を免れるために開門派の漁業者を訴えている請求異議訴訟の中で新たに主張を追加している部分があります。それは知事もご存知だと思いますけれども、10年で切れる漁業者の共同漁業権がこの勝訴原告に関しても2013年の8月の末で失われて、それを前提とした開門請求権も消滅しているんだという主張なのですが、この国の主張に関して、知事はまずどういうご感想なのでしょうか。

知事

私は、漁業権の性質そのものというのは不勉強でありました。ただ、やはりよく中身を聞いてみると、自動的に更新されるというものではなくて、一旦全部消滅してしまって、新たに漁業権が発生、付与されるというものであるというお話を聞いて、国がそういった観点から主張を繰り広げられているということに関しては、そういう視点もあったんだというのは後で知ってびっくりいたしました。

記者(長崎新聞社)

その評価の部分なんですけど、長崎県とすれば、国に対してこれまでもこういった訴訟でしっかりと主張して欲しいという要望をされていたと思いますが、この主張は、その意にかなうものなのかどうなのかというご感想を聞きたいと思います。

知事

それは訴訟の中でのさまざまな主張でありますので、そこの部分に対する評価を私から申し上げるというのは、これは控えなければいけないのではないかと思っております。

記者(長崎新聞社)

そうですかね。例えば、いい視点だとかですね。

知事

そういった観点があるというのは、一つの考え方ではなかろうかと思います。

記者(長崎新聞社)

これに関して、原告の方は荒唐無稽な主張で、何を今更こんなことを持ち出してくるんだというふうな反発をされていまして、県の考えはどうなのかなと思います。

知事

私がちょっと聞いた限りでは、漁業権というのはそういうものだという話を聞きました。

     

石木ダム事業について(4)

記者(NBC)

石木ダムの件で最後にもう1件だけ。
 先ほど、「静穏な状況であれば話し合いをしたい」というふうにおっしゃったわけですけれども、地権者側は、ダムの必要性についてやっぱり話し合いの場を持ちたいと。知事は繰り返し、「ゼロベースの協議はできない」とおっしゃっていますけれども、こういう状況になってきている中で、静穏な場であればダムの必要性についての話し合いということに関しても応じようというお考えが今の段階であられるのでしょうか。

知事

ダムの必要性については、これまでもずっと説明、協議をさせていただいてまいりました。もうご承知のとおり、さまざまな専門的な課題、技術的な問題等についても、繰り返し、繰り返しご質問をいただいて回答してきた経過があるわけです。そういう中で、なおご理解がいただけてないということであります。
 したがって、これからも、事業はまさに必要不可欠なものだと思っておりますので。先ほど申し上げたのは、生活再建であるとか、地域振興とか、そういった面を含めて、「静穏な状況の中で地権者の皆様方と話し合えるような場があれば」というお話を申し上げたところであります。

○広報課長 以上をもちまして記者会見を終了いたします。ありがとうございました。

知事

どうもありがとうございました。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
平成27年7月8日(水曜日)
・午前11時00分から午前11時25分(25分間)
・特別会議室
【定例記者会見】

会見内容

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平成27年7月8日 定例記者会見

      

会見内容

           

明治日本の産業革命遺産について(1)

広報課長

ただいまより、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
 知事、よろしくお願いします。

知事

おはようございます。
 まず、今日は冒頭に3件ほど私の方からご報告をさせていただきます。
 ご承知のとおり、世界遺産委員会がドイツのボンで開催されましたことから、私も去る7月1日からドイツを訪問いたしてまいりました。今般、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の世界遺産登録が決定されましたことを本当に嬉しく思っているところであります。特に日本の近代化において長崎県が果たしてきた役割を世界に認めていただいたということは、大変誇りになるものであると考えております。
 この間、世界遺産登録実現のために大変なご尽力をいただいてまいりました関係の皆様方に改めて心から敬意を表しますとともに、終始こうした動きを支え、応援していただきました幅広い県民、市民の皆様方に、心からお礼を申し上げる次第でございます。今後は、この世界遺産登録を地域活性化にしっかりと結びつけてまいりたいと考えております。

         

香港からのチャーター便運航について

知事

それから、2点目でございますけれども、チャーター便の運航について、ご報告をさせていただきます。
今月の7月14日火曜日から、香港ドラゴン航空による連続チャーター便が就航するということになりました。12往復、24便の就航が予定されております。
 このチャーター便の誘致につきましては、直接的な観光客の誘致拡大につながってまいりますことから、アジア国際戦略においても積極的な取組を進めていくことといたしておりました。中でも香港は定期的に観光客が本県を訪れている重要な市場となっていることから、毎年連続チャーター便誘致に力を注いできたところであります。
 今回のチャーター便の誘致決定は、香港のEGL社の単独チャーター便として企画されたものでありまして、今回のチャーターを成功させ、さらなる追加実施に向けて活動を継続してまいりたいと考えております。

                

石木ダム事業について(1)

知事

3点目は、石木ダムの件でございます。
 昨年11月に裁決申請に向けた手続を開始しておりましたダム本体工事に必要な用地につきまして、本日、県収用委員会へ収用裁決の申請書、並びに明渡裁決の申立書を提出させていただきました。今回、裁決申請いたしました土地は約3万平方メートル、家屋4件と小屋1件を含んでおります。
 また、手続を保留しておりました残りの用地、これは川棚川の(支流である石木川の)中流部、上流部になりますけれども、この用地につきましても本日、手続開始の申立書を提出させていただいたところであります。これをもって手続を保留しておりました用地の全てについて保留が解除され、手続を開始するということになってまいります。
 今回、手続を開始する用地につきましても、今後、裁決申請に向けた準備を進めてまいりたいと考えております。なお、この裁決申請書の詳細については、後ほど担当課より説明をさせていただきます。
 石木ダム事業については、平成25年9月の事業認定告示後も地権者の皆様と任意での交渉を進めるために、事業へのご理解・ご協力をいただけるようお願いをしてまいりましたけれども、なかなかご理解をいただくまでには至っておりません。本来であれば地権者の皆様のご理解を得て、円満な形で土地をお譲りいただくということが理想でありましたけれども、現実にはなかなか難しい状況にあります。
 そうした中、石木ダムというのは何としても早く完成させていただく必要があるダムであると考えておりまして、地域の治水・利水はもとより、県北地域の振興のためにも引き続き積極的に取り組んでいかなければならないと考えているところであります。
 以上、3点、まず私の方からご報告をさせていただきます。

 あとは、どうぞよろしくお願いいたします。           

明治日本の産業革命遺産について(2)

記者(日本経済新聞社)

世界遺産は、最後、結構もめたみたいですけれども、知事は向こうで日本政府の作戦会議みたいなものには加わられたんですか。

知事

ほとんど作戦会議は国の方が主催されていまして、情報もなかなか手に入りにくい状況が続いておりました。
 こちらを出発する際には、外相会談で概ね合意に達しているものと考えておりましたが、現地にまいりましてなかなかそういう状況ではないというような雰囲気がございまして、したがって私ども構成資産の所在県としては、しっかりと各委員国に対して地域のそういった状況を説明し、理解を得る必要があるものと考え、そういった役割分担のもと、各委員国大使・要人の皆様方と話をさせていただいたところであります。
 そのあと、ご承知のように登録実現できたということは、一安心をしているところであります。

記者(日本経済新聞社)

今回、三菱重工が「強制労働だ」、「働かされている」と、あの表現のことで決まった直後から非常に気にしていて、あの会社は6月下旬に強制労働の2審で韓国に負けているんですけれども、三菱重工の資産を多く抱える自治体の首長として、途中で「あんまり譲歩してくれるな」みたいな話を政府に上げるみたいな局面はあったんですか、今回。

知事

それは政府の基本的な考え方として、現実に訴訟なども継続している中で、いわゆる強制労働という言葉を使うこと自体に関してやりとりがあったものと考えております。
 私も新聞報道の範囲ではありますけれども、そういった訴訟等に影響を及ぼすような内容ではないんだということをおっしゃっておられますので、私どももそう理解すべきではなかろうかと思っております。

記者(日本経済新聞社)

今、観光業者さんに伺うと、結構軍艦島にお客さんが集中しているんですけれども、クルーズ船のキャパが結構もうボトムネックになりそうで、長崎に来ても軍艦島が見れないとか、軍艦島が見れないなら長崎に行かないみたいな、そういう事態になるとまずいと皆さんおっしゃっているんですけれども、その辺は県で何らかのインフラ整備みたいなことは可能なんですか。

知事

直ちに受入体制を拡充していくというのはなかなか難しいのではないかと思います。接岸施設も限られているわけでありまして、そういった中でやはり県外から特に構成資産をご覧いただくためにお越しになられる方々は多数いらっしゃると思うんですけれども、そこはやっぱり地域の実情をしっかりとご説明をして、前もってご予約をいただくとか、そういう形でご来県いただけるような仕組みをつくっていく必要があるのではなかろうかと思っております。           

世界遺産候補「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」について

記者(NIB)

来年は、教会群の審査が控えていますけれども、それに向けての意気込みというのをお聞かせください。

知事

そうですね、教会群ももう長年にわたって準備作業を進めてまいりましたし、いよいよ今年の秋にはイコモスの現地調査も受け入れていくということになります。

 この教会群に関しては、各海外の国々の皆様方にもご協力のお願いを機会あるごとにやってきたところでありまして、何としてもスムーズに登録実現がかなうように、ますます準備に万全を期していかなければいけないと思っております。           

石木ダム事業について(2)

記者(長崎新聞社)

石木ダムについてなんですけれども、今回、反対地権者13世帯のうち、4世帯が住む家屋4件を含む土地約3万平方メートルと、残り9世帯が住まれている約9万平方メートル、この裁決申請と保留解除の手続開始を同時に進められた理由はどういうところにあるのでしょうか。

知事

こういった一連の手続については、準備が整い次第、着手していきたいというお話はこれまでもさせていただいてまいりましたけれども、たまたまその準備状況が同じような時期になったということであります。

記者(長崎新聞社)

今回は家屋を含むということで、さらに反発が予想されますけれども、それについて知事のお考えは。

知事

そうですね、確かにお住いの家屋について裁決の申請をさせていただくということになってまいりましたけれども、何としてもお話しの機会をいただき、生活再建等について話し合いができるような状況になればと願っているところであります。

記者(長崎新聞社)

知事としては、この家屋を含む土地ですね、これからも話し合いはされるおつもりはあるのですか。

知事

もちろん、これまでもそういう姿勢でまいりましたし、具体的な形で地権者の皆様方のご理解をいただくということが一番円満な解決につながっていくものと考えているところであり、そうした考え方にはこれまでと変わるところはありません。

記者(長崎新聞社)

保留解除の手続をした土地も1年以内に裁決申請をしなければ事業認定が失効することになりますけれども、こちらも先ほどおっしゃったように裁決申請をするつもりだと、いつごろ裁決申請をしたいというおつもりですか。

知事

それはまだ手続の進捗状況によるものと思っております。

記者(長崎新聞社)

少なくともこれから1年以内というお考えはあるわけですね。

知事

そうですね。           

明治日本の産業革命遺産について(4)

記者(長崎新聞社)

世界遺産の関係ですけれども、内閣官房の方が世界遺産全体を説明するインフォメーションセンター、世界遺産センターだと思うんですが、これを設立するということを表明しましたけれども、長崎県としては、長崎県の方に誘致をするという考え方はありますでしょうか。

知事

まず、世界遺産センターをどういう形で整備しようとされているのか、具体的な話は、まだ私どももその考え方をお伺いしておりません。どこに、どういった形で世界遺産センターを整備されるのか、あるいはまた、インフォメーションセンターのようなものをそれぞれ構成資産所在自治体に設置する形になるのかどうか。そういった点も含めて国、あるいは関係県市とも十分連携を図りながら検討を進めていく必要があるものと思っております。

          

被爆地域拡大要望及び県庁舎跡地活用について

記者(長崎新聞社)

ドイツには田上長崎市長も一緒に行かれたと思いますが、何か、ドイツの方に行かれて、田上市長と被爆地域拡大ですとか県庁舎跡地の件についてお話をされたことはないでしょうか。

知事

田上市長とも一緒の時間がありましたので、そういったことを話す機会もございました。

記者(長崎新聞社)

何かしら進展があったんでしょうか。

知事

進展というよりも、やっぱり現状の認識について、お互いの考え方、思っていることの意見交換はしたところであります。

記者(長崎新聞社)

被爆地域拡大の件は前回も聞きましたけれども、市の方は国への要望を再開するということでしたが、それについては知事はどういうお答えをされたんでしょうか。

知事

まだ私も帰ってきたばかりで、これまでの経過報告も十分聞いてないんですが、まずは、これ、長年にわたるさまざまな曲折のもと、今に至っている話でありますので、前回もお話をしたかと思いますけれども、その点については十分議会を含めた関係者の方々のご意見もお伺いしながら検討していく必要があるものと思っているところでありますので、これからもそういった状況を見極めながら適切に対応していく必要があるものと思っております。

記者(長崎新聞社)

田上市長の方には、再開に向けて県は一緒にやっていけないですとか、一緒にやりましょうというご返事はされてないということでしょうか。

知事

議会中でありましたし、議会の審議の経過等も把握しておりませんでしたので、そういったところまで話はできませんでした。

記者(長崎新聞社)

県庁舎跡地の件については、何か合意されたこととかございますか。

知事

現状等について意見交換をしたところはありますけれども、特に何かを決めたというようなことはございませんでした。

          

石木ダム事業について(6)

記者(長崎新聞社)

改めて石木ダムについてですけれども、石木ダムの工程表では平成28年度完成となっていますが、今回、保留解除を受けたことで工程表についての考え方はどのように考えているのでしょうか。

知事

石木ダムは平成28年度に完成をさせるという計画になっておりましたけれども、これが現実的な日程に合わないというような状況になっているというのは、これまでもご指摘いただいていた点でございましたけれども、いよいよ具体的に付替道路等の工事にも着手をしているところであり、また、迂回道路の裁決もいただいたということもあり、事業完成に向けて一定、考え方を整理して見通しをつけていかなければいけないと、こう考えているところでありまして、ぜひこれから具体的な建設工程の見直しに着手していかなければいけないと思っております。

記者(長崎新聞社)

それは本年度内にということでしょうか。来年度予算にもかかわることになるかと思いますが。

知事

恐らく今年度内ぐらいに一つの計画を見直す必要があるものと思っております。

記者(長崎新聞社)

また、今回5,500平方メートル裁決されたところについても、かなり事務的に時間がかかっていますけれども、3万平方メートルと9万平方メートル、特に9万平方メートルについては1年以内に事務処理が可能だと判断されていらっしゃるんでしょうか。

知事

それはこれからの手続がどういうスケジュールで進んでいくかということによるものと思っております。

記者(長崎新聞社)

例えば、今の県の職員の人員で足りるとお考えなんでしょうか。

知事

裁決申請に至るまでの手続ですか。

記者(長崎新聞社)

はい。

知事

それは十分な体制を、不足するということであれば必要な体制を整備していかなければいけないと思っておりますが、今のところ、体制的に難しいというような話は私のところには来ておりません。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。──ないようでございますので、以上をもちまして終了いたします。

知事

ありがとうございました。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
平成27年6月30日(火曜日)
・午後2時00分から午後2時35分(35分間)
・特別会議室
【定例記者会見】

会見内容

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平成27年6月30日 定例記者会見

      

会見内容

           

明治日本の産業革命遺産について(1)

広報課長

ただいまより、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
 よろしくお願いします。

知事

冒頭に、私のほうからご報告をさせていただきます。
 まず、世界遺産委員会についてでございます。明治日本の産業革命遺産につきましては、登録の可否について、6月28日からドイツ連邦共和国のボン市で開催されております第39回世界遺産委員会において審議されるということでありまして、国からのご要請もいただいており、構成資産を一番多く有する自治体の知事として委員会に参加、出席をさせていただきます。
 これまで韓国が、強く登録への反対を表明しておられましたけれども、去る6月21日の日韓外相会談において、両国が登録に協力するという合意がなされましたことから、登録に向けては順調に進むものと大いに期待をいたしておりますが、基本的には委員国のコンセンサスによって決定されるということになりますので、確実に登録実現がされるよう、政府代表団とともに委員国関係者に対して資産価値の説明を行うなど、全力で取り組んでまいりたいと考えております。
 なお、新規案件の審議は7月3日から5日にかけて行われるということになっておりまして、具体的な日時については各国案件の審議状況に左右されるため、今のところ未定となっておりますが、登録が決定されるということになりますと、政府団の皆様と一緒に記者会見等に臨むということになろうかと考えております。

         

お中元における県産品の愛用について

知事

もう1点、お願いをさせていただきたいと思います。それは、お中元における県産品の愛用についてでございます。
 今回、お中元の季節に当たりまして、全国の方々への贈り物として、自信を持ってお薦めできる魅力ある長崎県産品を、長崎県物産振興協会で長崎県特産品お中元ギフトとしてセールを開催しております。このお中元セールは、長崎駅前の県営バスターミナルの2階にございます長崎県物産館において、8月12日まで開催しております。物産館にお越しいただけない方々については、この物産振興協会までお問い合わせをいただければ、長崎県特産品お中元ギフトカタログをお届けすることにいたしております。
 また、このお中元セール期間中は、ギフトカタログに掲載されている商品については、全国送料無料となっておりますので、ぜひ、この機会に、長崎で生まれ長崎で育ったすばらしい県産品の数々を、大切な方々への贈り物としてご利用いただければ大変ありがたいと考えております。
 なお、この物産振興協会が運営いたしますネットショップ、e−ながさき旬鮮市場では、本年6月から、国の地方創生交付金を活用した県産品の消費拡大キャンペーンを実施しておりまして、一部の商品を除き、3割引でご購入いただけることとなっております。
 このほか、県内の百貨店や量販店などでも多数の県産品を取り扱っていただいておりますので、ぜひ積極的なご活用をお願い申し上げる次第でございます。
 一応、私からは2点、ご報告とお願いをさせていただきました。あとは、どうぞよろしくお願いいたします。

                

石木ダム事業について(1)

記者(NCC)

石木ダムの建設事業について質問させていただきたいと思います。
 昨日、環境生活委員会で、当初は平成28年度末の完成予定だったものが、見直しを検討しているということでありましたけれども、どの程度の見直しを考えているのかという点と、また、遅れている現状について知事はどのようにお考えか、この2点をお願いいたします。

知事

確かに石木ダム、これまでは平成28年度完成を目指して検討を進めてまいりましたけれども、なかなかこれまでの計画どおり、実態の工事が進んでいないという状況にあるわけでありまして、これまでも平成28年度中の完成は難しいという認識はございましたけれども、いよいよ平成28年度の予算要求を行う上で、実態に合わせて工期を見直していかなければならないと考えております。

 しかしながら、去る5月19日に付替県道工事に着工し、6月22日には迂回道路の用地についての裁決もなされましたことから、事業完成時期に一定の見通しがつくものと考えて工期の見直しを行うことといたしたところでございます。

          

安全保障法案について

記者(西日本新聞社)

2点質問があります。
 まず1点目は、国会で審議中の安全保障法案についてですけれども、政府与党は、国会の会期を延長して審議を進めていますが、知事は5月の会見で、「十分な説明をいただいて、国民の理解を得て進めていただきたい」と述べられました。現段階において、政府の説明は十分であり、国民の理解は進んでいるかという点について、ご所見をお願いします。

知事

私も、それぞれの住民の方、県民の皆様方から直接お話を聞くという機会はあまりございませんでしたけれども、さまざまなアンケート調査等の状況を見ますと、多くの国民の皆様方は、まだまだ説明していただくべきであるというようなご意見をお持ちではないかと考えております。しっかりと国会での議論を尽くしていただいて、国民の皆様方にもわかりやすく、十分納得いただけるような形で審議を進めていただければと思っております。

          

高齢者の地方移住について

記者(西日本新聞社)

もう1点は、話は変わりまして、日本創生会議が今月上旬に、東京圏の高齢者の地方移住について提言を出しました。提言には「現代の姥捨て山だ」といった批判も上がっていますけれども、長崎県では一方で、本年度中に推進協議会を設けてモデル案をつくる予定にされているとお聞きしていますが、創生会議の提言に対する知事の考え方と、なぜ長崎県は高齢者の地方移住について積極的であるか、その理由を教えていただければと思います。

知事

都市部にお住まいの皆様方で、高齢化に伴ってさまざまな課題が出てくるというのは前から指摘された点でありまして、そういった中で、例えば長崎県を例にとりますと、一定、医療機能、これから需要が大きく拡大していく面もありますけれども、福祉関係のサービス機能、こういった機能は揃っているわけでありまして、地域によっては人口減少社会を迎える中で、そういった体制にも余裕が生じてくる可能性もあるだろうと思っております。
 確かにご議論いただいていますように、都会で年を取ったから強制的に地方に移りなさいよというような議論というのは、非常に乱暴な議論だろうと思いますけれども、一定地方に暮らしてもいいとお考えの皆様方が、それぞれの魅力を感じていただいて、地方に移ってお住まいになるという選択肢は残されていてもいいのではないかと思っております。
 ただ、やはり現実的な面を考えます時に、高齢者の方々を一旦お受けして、さまざまな医療・福祉サービスを提供するということになりますと、これはいろいろな制度の中で財政負担を伴ってくる可能性がありますので、そういった点については国のほうでしっかりと対応措置を講じていただくというのが前提になるのではなかろうかと思っております。
 これまでも、元気なうちに地方に移住していただいて、地方の魅力を堪能していただきながら、しっかり人生を楽しんでいただくという、CCRCの考え方等については長崎県も積極的に検討を進めていこうということで、今も検討を進めておりますけれども、そういった形での多様な世代の皆様方の地方移住というのは、あり得る話ではなかろうかと思っております。

記者(西日本新聞社)

幹事社からは以上です。

          

被爆地域拡大に係る要望について

記者(長崎新聞社)

被爆地域の拡大の件でお尋ねします。
 先日、長崎市の田上市長が、市議会の一般質問の中で、被爆地域の拡大について国に対して要望を再開するということを表明されましたけれども、まず、この件に関して県に対して相談があったのか否かというのが1問目で、2問目は、この意見に対して知事は賛同されるのかどうか。この2点をお尋ねしたいと思います。

知事

相談はあったのかというお話ですが、よくお聞きしてみますと、6月17日に市の方で、原援協(長崎原子爆弾被爆者援護強化対策協議会)で決定するということを前提に、議会の皆様方にお話を進めているという趣旨のお話はあったそうです。ただし、相談ということではなくてご報告という形であったというふうに聞いております。
 それから、これに対する意見でありますが、これは非常に難しい判断を求められると思っております。といいますのは、この被爆地域の拡大是正についてはさまざまな経過のある話でありまして、具体的に申しますと、被爆50年を経過して、被爆者の方々は被爆地域の拡大是正を求められてきたわけでありますけれども、そういった状況の中で、被爆55年を節目に、何としても住民の方々、被爆者の方々の思いに応える必要があるということで、当時は、これ以上の要求をしないという前提のもとに議会でも意見書の議決等をいただいてきた経過があるわけでございます。したがって、そういう経過を考えます時に、これはしっかり議会を含めて相談しないといけないと思っているところであります。
 したがって、これから、長崎市以外の被爆者の方々の施策については県が所管しているわけでありますけれども、そういった被爆者のお立場等も十分考慮しながら、どういう方向で対応していくのか、検討をし相談をしなければいけないと思っております。

記者(長崎新聞社)

検討ということですけれども、国に要望することに関して賛同するのかしないのかというお答えをもらっていない気がします。それが検討ですか。

知事

理事者側だけで決められるような課題ではないと理解をしております。
 前回(被爆地域拡大の要望をした際)の、健康診断特例区域といいましたかね。

○原爆被爆者援護課長 健康診断が受けられて、その上で精神疾患に伴う疾病には医療費が支給されます。

知事

健康診断特例区域。前回(被爆地域拡大の要望をした際)は各被爆団体でありますとか、県、市、含めて被爆地域の拡大是正について一致して取り組んできたわけでありますけれども、そういった中で、もうこれ以上の拡大是正は求めませんという、いわば約束めいた文言を入れた上で要望を重ねて「健康診断特例区域」として指定をされて、そして「被爆体験者」という形で援護措置が講じられる形になってきたわけであります。
 その段階でも、やはり被爆地域の拡大是正というのは、いわゆる被爆地域そのものを12キロの範囲まで拡大するということは難しいと。したがって、それはもうこれ以上は要求しませんという、いわば前提に立って要望活動等を続けて今の結果が得られたという経過がありますので、そこら辺の経過の重み等も十分考慮して検討をする必要があるものと思っております。

記者(長崎新聞社)

今のお話ですと、知事とすれば、市長のそういう「再開します」という表明は唐突という受け止めなんでしょうか。

知事

そうですね。ぜひ十分、事前に連絡、協議をさせていただく時間をいただきたかったと思います。

記者(長崎新聞社)

わかりました。最後にします。
 じゃ、今の話ですと、被爆地域の拡大については、もう過去の経緯から終わった話だという認識をもともと持っていらして、今回、市長が再開するんだという話については・・・。

知事

終わった話だということは全くそういうことはありませんで、県の政府施策要望の中にも、そういった援護措置の拡充等については、被爆体験者の方々についても対象合併症を拡大していただくとか、いろんな措置については要望を重ねているわけですので、そういった要望はこれからも、今月の政府施策要望の時にも盛り込んで要望活動を行ってきたわけでありますので、終わったという思いは毛頭ございません。

          

石木ダム事業について(2)

記者(NBC)

石木ダムの件でお伺いします。
 4世帯の家屋を含む部分の収用に関してなんですけれども、近く収用委員会に裁決申請を行いたいというのは議会でも表明されていらっしゃいますけれども、近くと言ってもう2週間ほどが経つわけですが、いつぐらいをめどに裁決申請を行うお考えがあるのか、その点についてお聞かせいただけますか。

知事

まだ最終的な書類を多分整理している段階だろうと思いますけれども、それが終わったら、近々、裁決申請を行う手はずになってくるものと思っております。

記者(NBC)

では、知事は裁決申請書自体はまだご覧になっていないと。

知事

まだ見ておりません。

記者(NBC)

昨日の委員会で、この4世帯の家屋の部分もなんですけれども、近く、あと残りの9世帯、9万平方メートルぐらい、まだ収用裁決等々にかかっていないところに関しても準備手続を進めたいというふうな意思が示されたわけなんですけれども、2016年の秋だったと思うんですが、それまでにいわゆる裁決申請をしないと効力が失われてしまうという現実がある中で、やはり今後も県として、そういった形で強制収用というか、裁決申請を行うべく、全ての用地に関してですね、お考えなのか。そのあたりについてお聞かせいただけますか。

知事

残りの用地、家屋等についても今、保留状態でありますけれども、保留解除の上、所要の手続を進めて裁決申請の手続に移行してまいりたいと思っております。

記者(NBC)

もう裁決申請しか、ダム本体工事等に入るためには、要は話し合いというのを最初強調されていらっしゃいましたけれども、もう裁決申請しか道はないというか、そういうふうに今お考えということなんでしょうか。

知事

円満に用地交渉で話し合いをさせていただけるような状況であれば、当然そういった方法がベストであるという考え方は今も変わりはございませんけれども、なかなかにそういった話ができない状況になっているわけでありまして、先般、一番最初の裁決申請分について裁決がなされたところであります。残りの土地等についても、事業自体をやっぱり何としても進めていく必要があるものと考えておりまして、適正に進めていく必要があるものと思っております。

          

石木ダム事業について(3)

記者(長崎新聞社)

最初に裁決が出た5,500平方メートル、これについては知事としては、行政代執行をするお考えがあるんでしょうか。裁決が出たその後の会見では、農地だから可能性は低いんじゃないかということをおっしゃいましたけれども、どうもプレハブの小屋があるということで、そこで抵抗、阻止行動ということも考えられるのではないかと思うのですが。

知事

建物等があるとすれば、あるいはそういう可能性も残るのかもしれません。土地だけであれば、明け渡し期限までに明け渡していただくという形になるのではないかということで、先般、そういうお答えをいたしました。

記者(長崎新聞社)

最終的に知事としては行政代執行をするんですか、しないんですか。

知事

それはまだ、今、裁決をいただいたばかりでありますので、当然ながら、裁決の趣旨に沿ってご協力をいただきたいというのが、まず第一の思いであります。

記者(長崎新聞社)

そのためにどのようなことを進めていきたいと思われるのでしょうか。

知事

もう裁決が出されましたので、個別の案件で任意の交渉等を行うということは、これは控えなければいけないことであろうと思っておりますので、裁決の内容に沿ってご協力をいただきたいという思いであります。

記者(長崎新聞社)

先ほど申しました、小屋か、実際に建物が、現として農地の上にありますが、そこで阻止行動が起きた場合は、どのような対応をされますか。

知事

それは、その段階で検討をしなければいけないと思います。

記者(長崎新聞社)

その検討というのは、どういった検討があり得るのでしょうか。

知事

どういう対応をすればいいのかという検討が必要になってくるものと思います。

記者(長崎新聞社)

地権者に対し、説得されるおつもりはあるのでしょうか。

知事

話し合いの機会をいただければ、説得できるような環境であれば、もちろん説得をさせていただきたいと思っております。

記者(長崎新聞社)

説得できない場合はどうするのでしょうか。

知事

その時に考えます。

          

明治日本の産業革命遺産について(2)

記者(長崎新聞社)

世界遺産委員会のことでスケジュールを確認させていただきますが、ドイツのほうに行かれて、政府団と一緒に、委員会のコンセンサスを得られるように行動していくとおっしゃっていましたけれども、長崎県もしくは長崎市と一緒に、単独で委員国に呼びかけをしたりなどをするような行動というのは予定されているのでしょうか。

知事

まだですね、どういった状況で審議がなされ、また、そのような環境があるのかというのは、全くわかりません。したがいまして、そういった機会が設けられるのかどうか、呼びかけが必要であるのかどうか等を含めて、政府代表団の方々もおいででいらっしゃいますので、そういった方々と相談して、具体的な対応も決めていかなければいけないと思っております。

記者(長崎新聞社)

韓国と協力することで一致する方針で話が進んでいますけれども、長崎県は個別に韓国の関係者と話をするとか、そういったことなどもまだ決まっていないというか、まだできるかどうかもわからないということでしょうか。

知事

一義的にはやっぱり国の方針のもと、構成資産所在自治体として動いていく必要があるものと思っておりますので、国からそういった要請があれば個別に動くこともあり得る話ではないかとは思いますけれど、今のところ、具体的には全くわかっておりません。

記者(長崎新聞社)

すみません、あともう1点。登録が決まった後に、世界遺産センターの設置の話にも向かっていくと思うんですけれども、教会群の話もありますが、まず明治日本の産業革命遺産のセンターについて、知事としては、どういう形が理想で、誰が設置していくべきかというふうにお考えですか。国なり、県なり、市なり、どういうふうな形でつくっていくべきだと思いますか。

知事

世界遺産センターは、基本的にはやっぱり各世界遺産の研究、調査等を進める機能、あるいはまた、適正な保存・活用方策をさぐるといった意味でも、必要性はあるものと思っております。
 今回の明治日本の産業革命遺産というのは、8県11市にまたがる資産でありますので、このセンター、いわゆる中枢機能がどこに整備されるのか。これは基本的には国の判断を待たないといけないと思っておりますけれども、やはり各構成資産の所在地等にも、そういった案内機能でありますとか、さらに歴史文化等、調査研究していく機能も必要ですし、保存整備の在り方等もしっかり研究していく必要があるものと思っておりますので、そういった機能に応じて、どこにつくったほうが一番ベストであるのか、そういったものをこれから検討していく必要があるのではないかと思っています。

記者(長崎新聞社)

確認ですけど、全ての資産を網羅するような中枢機能について、国は今、何も方針を示していない状況ということなのでしょうか。

世界遺産登録推進課

具体的には示されておりません。

知事

まだ国のほうでは示していないようです。

記者(長崎新聞社)

そのことについて、県として設置してほしいというふうな呼びかけなり要望なりというのはしているのでしょうか。

知事

これから、登録実現となれば、そういった具体的な取り組みが必要になってきますので、各自治体間の調整も当然出てくるものと思っております。

記者(長崎新聞社)

登録後の話という認識でいいでしょうか。

知事

そうですね。

記者(長崎新聞社)

わかりました。

          

県庁舎跡地活用について

記者(長崎新聞社)

県庁舎跡地のことについて、確認します。これも長崎市の話ですが、長崎市の方は、先日の市議会の一般質問の中で、県庁舎跡地に公会堂代替機能をつくってほしいと求めていることに関して、県のほうに、9月までに可否を含めた何か方向性を出してほしいというふうなことを求めているという答弁をされているみたいですが、まず、この点について知事はどう思われているのでしょうか。

知事

これまでも、早く結論を出してくれという話はたびたび、いただいていると思っております。ただ、基本的には県議会で申し上げたとおりでありまして、まずは市の方でしっかりと、市議会を含めて方向性を定めていただくということが必要なのではなかろうかと思っております。そういった中で、具体的な市議会を含めた理解のもと進んでいけるということであれば、そのような前提のもとに協議を深めて、具体的な形で進めていくという形になるのではないかと思います。

記者(長崎新聞社)

表に出てくる発言にバラバラ感がないのでしょうか。はたから見ていると、以前も言いましたが、県がおっしゃっていることと市がおっしゃっていることが違うように聞こえてくるんですけれども、どうなんでしょうか。

知事

だから、そこを確認する必要があるということもあって、そのような時間を取らなければいけないのではないかと考えております。

記者(長崎新聞社)

知事は、MICEというか、交流拠点施設の機能が定まらないと、跡地の活用については結論を出すのは難しいというようなことを県議会の一般質問の中で言っていらっしゃいました。そうすると、今言われたように、市が方向性を出してくれというお立場だと思いますが、先日の市議会の一般質問を聞いていると、やはり先に県が方向性を出しくれというふうにしか聞こえないんですけど、ボールは一体どちらにあるのでしょうか。

知事

県が出してくれというお話であれば、それはお出ししてもいいんでしょうけれども、ただ、市議会の意に沿わないことということもあり得ると思います。その方向性が市が思っていることと全く違う方向性で結論が出た時に、どう調整されますか。
 私どもは私どもとして県議会があるわけですから、県議会ともしっかり相談しながら決めていかないといけない。まずはその前提として、市の方のお考え方をしっかり整理してもらいたいということを申し上げているんです。

記者(長崎新聞社)

9月までに方向性を出してほしいと言われています。少なくとも市はそのように言われているので、それにお答えされるおつもりはあるのでしょうか。

知事

それは、先ほど申し上げたとおりです。

記者(長崎新聞社)

最後にします。さっきの、被爆地域拡大の件もそうですけど、今回の県庁舎跡地の件もそうですけれど、県と市の連携は取れていると思われますでしょうか。

知事

まあ、残念ながらそれぞれのお立場、関係者がおありでしょうから、十分にとれている状況だとは言い難い面もあるかもしれません。

記者(長崎新聞社)

それは、知事個人のお考えでしょうか。

知事

そうですね。

          

明治日本の産業革命遺産について(3)

記者(NHK)

先ほどの世界遺産センターの話に付随するような形なんですけれど、実際に世界遺産に登録となれば、どういうふうに観光客を受け入れたり、資産を見せていくかというところが課題となっていくと思うのですが、そのあたりについて、知事のお考えをもう一度聞かせていただいてよろしいでしょうか。

知事

世界遺産センターというのは、やっぱりいろいろな役割があると思います。多くのお客様のガイダンス機能を発揮したり、あるいはもっと科学的、専門的な観点から、その資産の価値を再度検証したり、あるいは、資産の保存そのものにさまざまな課題が出てまいりますので、そういった部分についてしっかりと関係者が集まって協議をする、そういう核になる部分が世界遺産センターとなってくるのではないかと思っております。
 ですので、県外からいらっしゃる皆さん方に安心して世界遺産をご視察いただけるためには、しっかりとした案内機能、そしてまた受入体制の整備等を進めないといけないと思っておりますので、世界遺産センターは、これから、実現の際には大切な役割を担っていただける機関になるのではないかと思います。

          

石木ダム事業について(4)

記者(NBC)

最後に、もう一回。石木ダムに戻らせていただくんですけど、先ほど、近く書類が整えばというふうなお話でしたけれども、明日からドイツに行かれますが、基本的には知事がお帰りになった後の裁決申請というふうになるという考えでよろしいのでしょうか。

知事

さあ、そこは私は、日程を細かく確認しておりません。

          

石木ダム事業について(5)

記者(長崎新聞)

裁決申請の期限ですけれども、昨年の11月に保留解除をしたということは、結局、11月25日までには裁決申請をしないと事業認定の効果が失われるということだと思いますが、それまでに裁決申請をしたいというお考えはあるのでしょうか。

知事

11月というのは、今年のですか。それまでには、当然させていただくということになると思います。

記者(長崎新聞社)

近々というのは、7月の月内のことを指しているのでしょうか。ドイツから戻られたら7月になりますけれども、7月中ということで近々とおっしゃっているのでしょうか。

知事

事務的な準備が整い次第、私どもに決裁が求められるということになりますので、その状況が整った上で、という形になると思います。

記者(長崎新聞社)

ドイツに行かれている間でも、決裁をしていたら、そういう裁決申請の手続自体は進む可能性はあるのでしょうか。

知事

ドイツに参ります前に文書が回ってくれば、そういうこともあり得るかもしれません。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。----ないようでございますので、以上で知事の定例記者会見を終わりたいと思います。

知事

どうもありがとうございました。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
平成27年5月28日(木曜日)
【定例記者会見】

会見内容

平成27年5月28日 定例記者会見

      

会見内容

           

ねんりんピック長崎2016について

広報課長

それでは、ただいまより、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
 よろしくお願いいたします。

知事

よろしくお願いします。
 まずはじめに、1点だけご報告を申し上げたいと思います。
 ねんりんピック応援団の出発式を開催したいということであります。来年の10月15日から、本県で開催が予定されております「ねんりんピック長崎2016」でございます。60歳以上の高齢者の方々を対象とする全国規模のスポーツ及び文化の祭典として開催をするものでございます。県内各市や町で、卓球、グラウンドゴルフ、囲碁などの交流大会が実施され、また、健康づくり教室や美術展、ファッションショーなどのイベントも開催が予定されているところであります。
 この大会につきまして、来月の6月3日に、大会開催までちょうど500日前となりますので、その節目の日を迎えるに当たって、今後さらなる広報活動を展開するために、ねんりんピック応援団の広報キャラバン隊の出発式を行いたいと考えております。長崎がんばらんば隊の隊長、副隊長であります「がんばくん」、「らんばちゃん」が、ねんりんピック応援団の団長、そしてチアリーダーに就任をいたします。そして、今後、県内各地を回って大会の広報活動に活躍をしていただくということになってまいります。
 また、併せて、大会の応援ソングも披露させていただく予定にいたしております。
 そして、県庁玄関横の外壁にカウントダウンボードの設置を計画しておりますけれども、併せて除幕も行う予定にいたしております。
 いよいよ来年開催に向けて準備も本格化してまいります。今後とも、大会の開催機運の醸成に向けた広報活動を積極的に展開し、幅広い県民の皆様方のご参画をいただきながら、心に残るようなすばらしい大会としていきたいと考えておりますので、皆様方には、今後ともご理解、ご協力をいただきますようお願いいたします。
 以上、1点だけご報告を申し上げます。

 あとは、どうぞよろしくお願いいたします。           

石木ダム事業について(1)

記者(NBC)

では、幹事社のNBCから、まず1点。
 石木ダムの問題なんですけれども、工事を着工しようとしたものの住民団体に阻まれて、まだ膠着状態がずっと続いて、もう1週間以上続いていますけれども、県として、今後どのような対処をされていくおつもりなのか、まず1点、お聞かせください。

知事

ご指摘のとおり、先週19日だったと思いますけれども、1週間余りが経過をいたしました。この間、関係者の方々に粘り強く説得をさせていただいているところでありますけれども、いまだに理解いただけない状況が続いております。
 こうした阻止活動等については違法であるという判断が示されているところでありまして、こうした妨害行為については、ぜひおやめいただきたいと考えているところであります。いま少し推移を見極めながら、しかるべき時期にどう対処していくのか、しっかり検討していかなければいけないと思っているところであります。

記者(NBC)

今後、新たな仮処分申請とか、そういう法的な手続というのはどうなんでしょうか。

知事

そうですね、先ほど申し上げましたように、こうした妨害行為そのものが違法であるという判断が示されているわけでありまして、これは妨害行為が確認された16名の方々、あるいはその16名の方々と意を通ずる方々に対してもそういったことが行われてはならないということが明らかにされているわけでありまして、したがって、どなたであろうと、同じような行為自体が禁止されているわけでありますので、ぜひおやめいただきたいと考えているところでありまして、新たに司法の判断を仰がなければならないというような面はないのではないかと思っております。早期にご理解いただけるよう、努力していかなければいけないと思います。

記者(NBC)

とはいえ、ずっとこのまま膠着状態が続けば、工事ができないということになり続けるわけなんですけれども、推移を見守った後はどうなるんですか。

知事

状況を見極めて、どういう対応、方策を講じていくのか考えていかなければいけないと思っております。

記者(NBC)

それは、強行手段に出るということも含めてですか。

知事

強行手段というのはどういうことですか。

記者(NBC)

住民の間を割って入るとか、例えば警察権を使うとか。

知事

直ちに警察権を使うというのは難しい面があるのではないかと思っております。今、入り口を塞いでおられるわけでありまして、入れるような状況があれば入らせていただくための努力は必要であると思っております。           

NPT再検討会議について

記者(共同通信社)

知事に1点、質問をお願いします。
 米国でのNPT再検討会議についてなんですけれども、決裂して、日本側が求めていた被爆地への各国リーダーの訪問要請というのが最終文書案から削除されたままとなっています。核による甚大な被害を受けた地域としては残念なことだと言えるかもしれないんですけれども、知事のお考えを伺わせてください。

知事

今回のNPT再検討会議では、被爆70年ということで、被爆者の方々を含めて、本県からも多くの方々にご参加をいただき、平和活動、平和運動等を展開していただいたわけでありますけれども、当初案には「被爆地広島・長崎への訪問を要請する」というような文言が盛り込まれていたところでありまして、結果としてそれが削除されたということは大変残念に思っております。
 ただ、「被爆による被害を受けられた、影響を受けた人々、地域との交流や経験の共有を促す」というような表現が最終案には残っていたというお話をお聞きしているところであり、そういった被爆地の思いについては、一定ご理解がいただけた面があるのではないかと思っております。ただ、結果として、そういった内容を含めて合意に至らなかったということは、非常に残念なことであろうと思います。
 これまでの論議の経過の中で、いわゆる核兵器の非人道性等については、やはり関係各国間、相当理解が深まってきた面はあるのではなかろうかと、こう思っているところでありまして、核兵器の禁止に向けた法的な枠組みを含めて検討を進めるというような議論があったと聞いているところでありまして、ぜひ、次の機会にしっかりとつなげていただきたいという思いがございます。

 私ども被爆県としても、やはりまずは被爆の実相に触れていただく、この核兵器が決して使われてはならない兵器であるということを肌身を通して理解していただくということが、一番大事な出発点ではなかろうかと思っているところでございますので、今後とも、やはり原爆の悲惨さ、非人道性等を広く伝えて運動を展開していかなければいけないと思っております。           

石木ダム事業について(2)

記者(NHK)

石木の問題ですけれども、ずっと膠着状態が続いていて、努力を続けるとおっしゃいますけど、なかなか今の状況が劇的に変化するのはこのままでは難しいのではないかと思うんですが、知事自ら現地に行って地権者側とお話をされたりというようなことは考えていらっしゃいますでしょうか。

知事

地権者の方々と静穏な状況でお話ができるような状況であれば、いつでも、これまでもそういった機会を確保させていただくようにお願いをした経過もありますので、それには私の方もぜひ機会をいただきたいと思っておりますが、ただ、現実問題として、いろいろなそういった機会に対する出席要請をいただくんですけれども、非常に技術的な課題、あるいは専門的な分野にわたるお尋ね等が主でありまして、私からのそういった地権者の方々に対するお願いなり呼びかけも制限をされるということになっているわけでありますので、なかなかそういう形での機会をいただくのは難しい状況にあるのではないかと思っております。

記者(NHK)

知事の側から地権者の側にお願いをして、そういう場を設けてくださいという形では今のところ考えていない。

知事

いいえ、ずっとそのお願いをさせていただいてきております。

記者(NHK)

今回の、要するに先日着工しようとしてからの間。今回の着工しようとしてからこれまでの期間の間は、何かそういう申し入れを知事側からされているんですか。

知事

それは現場でも話し合いましょうと、どういったお考えですかという話は、現場の所長からもあそこで反対をなさっておられる方々にも呼びかけているわけでありまして。

記者(NHK)

要するに知事と地権者が相対して話しましょうという具体的な話にまでは至っていないということでよろしいんですか。

知事

いや、もちろん、そういう中で知事と直接話す機会を設けていいということであれば、地権者の方々とはお会いしたいと思います。

記者(NHK)

知事としては、お会いして直接お願いができるのであればしたいけれども、地権者側からのそういう意向とうまく調整ができないから、話し合いの場が持ててないという理解でよろしいですか。

知事

そうですね。

          

石木ダム事業について(3)

記者(長崎新聞社)

関連しまして、石木ダムの付け替え道路、昨年7月30日から8月7日まで1週間着工しようとしたときには、このままでは双方が疲弊するだけとして結果的に工事を、もう着工を中断することになりました。今日で10日間が経っているのですけれども、昨日は29度、約30度近い気温にも達していいて、これからやはり夏に向けて現場の疲弊というものが蓄積してくるかと思うんです。
 知事として、昨年との違い、今回との対応の違い、状況の違いというのがあるのであるならば教えていただきたいと思います。

知事

前回は着工しようということでご理解をいただこうと考えてまいりましたけれども、あの妨害行為がございまして実現に至りませんでした。したがって、仮処分の申請をいたしまして、妨害行為をしてはならないという決定が出されたわけであります。したがいまして、地権者の方々、あるいはそうした方々と意を通ずる関係の皆様方もこうした行為は行ってはいけないという結論が出されたわけでありますので、やはりそうした基本的なルールを守っていただきたいと、こう考え、そういった手順を踏んできたわけでありましたけれども、現状では、まだ現場での妨害行為が続いているということでありますので、引き続き、冒頭申し上げたように、もう少し理解を得るべく努力をし、その後どう対応するのかというのは、推移を見極めながら具体的に検討をしていかなければいけないと思います。

記者(長崎新聞社)

今後梅雨が本格化するに向けて現場の状況というのはますます厳しくなるかと思いますが、それについてはどのようにお考えですか。

知事

それは状況が厳しくなるからどうだこうだというのは、直接的な関係はないんではないかと思います。確かに、これまで付け替え道路、取り付け道路について工事を進めようとして、反対の方々が毎日出ておられて、そしてまた、改めて話し合いの場を設けようということで一時中断をした経過もありますけれども、そういったいろいろな機会を活用した説明、ご理解をいただくための努力、これも実らなかったわけであります。いよいよ期限が、残された期限が少なくなってきているわけでありますので、しっかりと対応方策を模索していかなければいけないと思います。

記者(長崎新聞社)

これから完成まで8カ月という期限ですけれども、今回は中断するというお考えはないという理解でよろしいんでしょうか。

知事

今のところ、そこまでは考えておりません。

          

明治日本の産業革命遺産について

記者(長崎新聞社)

産業革命遺産の件なんですけれども、22日に日韓の協議がありまして平行線に終わったんですが、知事としてはどういうご感想を持たれていますか。

知事

前回も申し上げましたけれども、今回の明治日本の産業革命遺産の考え方そのもの、いわゆる価値がどこにあるのかといったときに、わずか半世紀の間に日本が非西洋地域の中にあって産業国家としての地位を確立してきた、そういった歴史に光を当てて資産価値があると評価されたものであります。したがって、韓国からのご議論は、それが一時期強制労働等につながった現場であるのではないかと、こういうお話でありますけれども、やはり資産そのものの説明、対象時期、考え方等が異なっているわけでありますので、そこはやはり我が国政府もしっかりと説明をしていただけるものと思っておりますし、ぜひご理解をいただきたいと思っております。

記者(長崎新聞社)

一般的にその話し合いというのは、お互いの主張をぶつけて妥協点を探るというのが一般的なやり方だと思うんですけれども、今回の件に関しても負の歴史の部分をきちんと説明するべきだという意見も結構ありますけれども、このままでは世界遺産委員会でもめてしまうということもありますし、知事としてはそういう負の歴史をきちんと説明するべきじゃないかという考え方についてはどう思われますか。

知事

そこは、この産業革命遺産は国の方から申請をして、国の方が主体性を持って韓国との協議も進めておりますし、これからの方向性も国の方で方針を定めて取り組んでいかれるものと思っておりますので、一地域としては今のところなかなか難しい面があるのではないかと思います。

          

石木ダム事業について(4)

記者(NBC)

最初に戻るんですが、石木の問題で、先ほどから知事は、様子を見て、推移を見て今後の対応を検討したいということを繰り返されていますけれども、今後の対応という中で、今の段階で知事の頭の中でどのようなことを思い描いておられるんでしょうか。

知事

具体的な項目を申し上げる段階ではないと思います。

          

ドローン(無人航空機)について

記者(長崎新聞社)

小型無線機のドローンについてなんですけれども、政府だけでなく、地方でも一部自治体で規制などを進めるような動きがありますけれども、長崎県の方では規制をするといったような動きといいますか、そういったお考えというのはありますか。

知事

そうですね、ドローンの利用について、さまざまな既存の定め等もあるのではないかと思いますので、そういった中で既存の条例、規則等によって管理上必要がある場合には規制をかけるということも可能な面があるんだろうと思います。ただ、そういった具体的な場面がどう想定されるのか、そういった点について規制がかかるのか、かからないのか、必要であるのか、ないのか等も含めて、少し精査をしなければいけないのではないかと考えております。

記者(長崎新聞社)

今後、規制をつくるということはあり得るということですか。

知事

どういった事態が想定されるのか、まだ県内で具体的な問題事例等把握しておりません。報告もいただいておりませんので、発生していないものと理解をいたしておりますけれども、どういった危機事案が想定されるのか、それに対して規制等が十分想定され得るのかどうかといった面も含めて、これから検討を進めていかなければいけないのではないかと思っております。

記者(長崎新聞社)

ということは、例えば県内で何か問題事例があった場合に、その後に規制を考えるということですか。

知事

例えば公共施設等でドローン等で被害が加えられるようなどういった事態が考えられるのか、どういった施設があるのか、そういったものも念頭に置きながら検討をしなければいけないと思います。

          

石木ダム事業について(5)

記者(長崎新聞社)

石木ダムの件でもう一点。
 県が石木ダム建設事業で4世帯の土地、家屋を含む約3万平米について、その地権者に土地調書、物件調書への署名・押印を求めており、5月15日の期限までに、得られませんでした。今後の手続としては、川棚町にその確認を求めるということが考えられるのですが、現時点でどのような対応をとられているのか、これからどのような対応をしていきたいと考えられているのか、それについて伺いたいと思います。

知事

前回のこういった場でもお話をさせていただきましたけれども、結果的に署名・押印等をいただけてない状況でありますので、近々、川棚町に要請をしたいと考えております。

記者(長崎新聞社)

要請とは、どのような要請でしょうか。

知事

手続にのっとった署名・押印の要請をしたいと思います。

記者(長崎新聞社)

その土地調書、物件調書が正しいかどうかという確認と考えていいですか。

知事

そうです。

          

MICEについて

記者(長崎新聞社)

長崎市がつくりたいMICE施設の件ですが、市議会の議員の方たちの中には、にわかに是非について住民投票をやるべきじゃないかという声があるやに聞いていますが、知事は、MICE施設の住民投票はやったほうがいいと思われますか。

知事

それは、事業主体であられる市のほうでご判断なされる事項ではなかろうかと思います。

記者(長崎新聞社)

知事ご自身の考えはないということですか。

知事

そういった分野についてのコメントは控えたいと思います。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。

知事

どうもありがとうございました。

 

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
平成27年5月15日(金曜日)
【定例記者会見】

会見内容

平成27年5月15日 定例記者会見

      

会見内容

           

1.石木ダム事業について(1)

広報課長

それでは、ただいまより、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
 よろしくお願いいたします。

○知事 今日は、よろしくお願いいたします。
 私の方から今日特にご報告等申し上げることはございませんので、後はよろしくお願いします。

記者(NBC)

それでは、幹事社から質問をさせていただきます。
 まず、石木ダムの問題からです。
 付け替え道路の工事着工に関してなんですけれども、今日、一部報道で19日にも再開というような報道もありましたけれども、付け替え道路の工事についてどういうお考えをお持ちなのかという点と、地権者の皆さんは、やはり抗議の意思というか、その気持ちは変わらないというふうに見られるわけなんですけれども、それに対して知事はどういうふうにお考えなのか、そのあたりを聞かせていただけますでしょうか。

知事

付け替え道路の工事再開でありますが、準備を整えて近々再開したいということで作業を進めております。来週にも再開に向けて調整が整うのではなかろうかと考えているところであります。
 関係者の方々の抗議があるのではないかということでありますけれども、先の工事着手の際に妨害がございまして、仮処分の決定等もいただいているところでありまして、妨害行為が違法であるという司法の判断もお示しいただいたところでありますので、こういった行為がないことを願っているところであります。

記者(NBC)

今のところ、来週にも再開に向けて調整が整うというふうな言い方ですが、今のところは、具体的な日付というか、それは言えないのでしょうか。

知事

まだ私の方まで報告をいただいておりません。

記者(NBC)

次に、家屋4世帯の収用に関して、今日が土地調書への署名期限だったかと思うんですけれども、恐らく地権者サイドの方は、調書への署名はしないという方向だと思います。
 前回の場合は、県は町長に対して署名を求めるという動きをされましたけれども、来週以降、この点について県としてどういうふうな考えをお持ちなのか、お聞かせください。

知事

お話がありましたように、立ち会い要請は本日までにいただくということにいたしておりましたけれども、残念ながら、現時点では要請に応じていただけていないという状況であります。
 なお、本日のこの後の推移も見極めながら判断する必要があると思いますけれども、川棚町による立ち会い、押印等も含めて検討をし、対応をしなければならないと考えているところであります。

          

2.九州新幹線西九州ルート(長崎ルート)について

記者(NBC)

続いて九州新幹線のお話を聞かせていただきたいんですが、フリーゲージの開発段階でちょっと不備があって、当初、1カ月ぐらいの中断という予定だったんですが、もう半年ぐらい中断してちょっと長くなっています。国交省は、「問題はない」とは言っているんですけれども、ちょっとどうなるのだろうというような部分もある中で、改めてフル規格化について知事はどういうふうなお考えをお持ちなのかということを聞かせていただきたいんですけど。

知事

私どももフリーゲージトレインの耐久走行試験の中で台車の一部の部品に摩耗痕等が生じて、その原因究明のために相当の時間がかかっているということで、国等にいろいろなお問い合わせ等もやっているところでありますけれども、開発全体のスケジュールに大きな影響は、今のところ想定されないということでありますので、今後の動きも見極めていかなければいけないと、こう考えております。
 ただ、もう一つのご質問でありますフル規格での新幹線の整備、これについてはこれまでも申し上げてまいりましたとおり、いわゆる事業の認可の前提条件として、西九州ルートについてはフリーゲージトレインを前提にするということで、財源スキームその他も組み立てられてきていますので、これをフル規格に変えるということになると、根っこの方から再検討を進めていかなければならない。それはなかなかに難しい状況ではなかろうかと。
 特に、財源をどういう形で調達していくのか、これは国家を挙げる課題になってまいりますので、まずは私どもの思いとしてはフリーゲージトレインで完成をさせ、整備効果を早期に発現させる必要があるのではないかと思っております。

記者(NBC)

佐賀の自治体からはフル規格を求める声というのが根強いというふうに聞いているんですけれども、この問題、佐賀県側と何か協議をするお考えとかというのはないんでしょうか。

知事

佐賀県側としても、フル規格を求めるというようなお話はお聞きしておりませんけれども。国体が開催されるんですかね、その前にフリーゲージトレインで完成をさせたいというようなお話は聞いておりますけれども。

      

                

3.諫早湾干拓事業について

記者(NBC)

続いて諫干の問題です。
 本当に文字どおり、諫干の問題は年度をまたいでから膠着状態という、確かに国サイドの問題ということが大きいかと思うんですけれども、改めて、現在、膠着状況が続いているこの諫干問題に対して知事の所見をお聞かせいただきたいんですけれども。

知事

今、関係の訴訟が継続して審議されている状況でありまして、それぞれに思いが違う、利害関係が異なる方々の中でこういった状況が進んできております。
 私どもとしては、やはり仮に開門がなされるということになりますと、さまざまな影響、被害を被るのは長崎県の方々が大半であるわけでありまして、そうした方々がやはり開門は何としても避けていかなければならないとのお考えで、この間、訴訟等も継続して取り組んでおられるわけであります。
 やはりこういった訴訟でありますけれども、しっかりと最高裁の判断を得ていく必要があるのではなかろうかと、こう考えておりますので、国におかれては、これからもしっかりとそうした地域の実態を踏まえた主義主張、立証を繰り返していただいて、しかるべき結論を得ていただきたいと願っているところであります。

記者(NBC)

国が、佐賀県と国と3者での協議を持ちかけているかと思うんですけれども、その協議のテーブルに着くお考えというのは、今のところ、どういうふうにお考えでしょうか。

知事

3者の協議というと、開門するかしないかといういずれかの選択しかないわけでありまして、例えば、佐賀県さんで開門しないという選択肢があるかというと、これは否定されておられるわけですよね。長崎県に開門を受け入れるという選択肢があるかというと、現状ではなかなか難しい。そういう中で話し合いによって解決するということは非常に難しいのではないかと、そう思っているわけであります。

          

4.明治日本の産業革命遺産について(1)

記者(毎日新聞社)

先日、世界文化遺産への登録を勧告された「明治日本の産業革命遺産」についてですが、韓国に続いて中国も登録に反対するという意思を表明しています。過去の強制労働の現場になったというものが構成資産の中に含まれるということを理由に挙げられているようですけれども、知事としては、この主張についてどうお考えでしょうか。

知事

「明治日本の産業革命遺産」といいますと、1850年代から1910年までの構成資産で組み立てられておりまして、日本が非西洋地域にあって、わずか半世紀の間に産業国家としての地位を確立するという世界に例のないような産業化の道のりを証明する資産であると、こういう説明で、そこに価値があるということで世界遺産の登録実現を目指しているわけであります。
 基本的に民間人の方々の徴用工の問題などが指摘されておりますけれども、時期的に異なるものではなかろうかと思っております。
 ただ、こういった諸課題については、国としてユネスコに推薦された案件でありますし、これからも政府としてしっかり対応していただけるものと考えております。
 政府の方でも韓国に対して丁寧に説明をして、理解を求めるといったお話もお伺いしているところであり、韓国の、あるいはまた、中国の理解が得られることを期待いたしております。

記者(毎日新聞社)

一義的には政府の取り組みを求めるということだと思うんですけれども、県民サイドに向けての説明とかも必要なのかなという気がしますけれども、県として取り組むべきことはあるでしょうか。

知事

県としての取り組みというのはなかなか難しい面があると思います。そういった部分は長崎県の構成資産に限った話ではありませんので、やっぱり国としてしっかり対応していただきたいと思っております。

          

5.安全保障関連法案について

記者(毎日新聞社)

政府が昨日、安全保障の関連法案を閣議決定しています。集団的自衛権の行使を可能にすること等が盛り込まれているわけですけれども、知事としてはこうした法整備の意義、必要性、そういったものを認める立場にあるのでしょうか。

知事

これまでもこうした会見の場でお話をさせていただきましたけれども、個別的自衛権、集団的自衛権の議論が重ねられてきたところでありますけれども、やはり国として国家・国民をしっかりと守っていくというのは極めて大切なことであると思っております。
 集団的自衛権も国際法上、認められた権利でありますので、要は他国間の紛争に巻き込まれないように国家としての存立をどう自衛していくのか、そういったことが求められていくものと、こう考えているところであります。
 今回の関連法案の中でも説明等をお聞きいたしますと、例えば、存立危機事態ですかね、3要件が明らかにされているわけでありまして、「密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされる。国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある。ほかに適当な手段がない。」といったような要件が掲げられているわけであります。ただ、要はその判断基準が曖昧ではないかというようなご議論もあるようでありますので、そういった点についてはしっかりと国政の場でご議論をいただき、十分な説明を重ねていただいて、国民の皆様方の理解を得て進めていただくべきものであろうと考えているところであります。

記者(毎日新聞社)

幹事社からは以上ですので、各社お願いします。

          

6.石木ダム事業について(2)

記者(長崎新聞社)

石木ダムの件なんですけれども、知事の方には現時点で付け替え道路着工再開に向けた日時の報告が来ていないということですが、では、所管されるところなどでは検討されているのでしょうか。

知事

それは検討していると思います。業者の方々との調整、その他がまだあるんではなかろうかと思います。

記者(長崎新聞社)

私は、19日というふうに取材して聞いているのですけれども、その点確認いただいてよろしいでしょうか。

知事

それは、直接確認していただけませんか。

記者(長崎新聞社)

知事は今の時点で確認するご意向はありませんか。

知事

一度中断した工事を再開するわけでありますので、特段、私の方でその日程の確認をというところまでは考えておりません。ただ、そういった状況であるという報告はいただいております。

記者(長崎新聞社)

今回の工事が事故繰越ということで、本年度末まで付け替え道路工事の予算執行期間が延びたわけですけれども、この工事についてはいつぐらいをめどに完成させたいという思いがあられるんでしょうか。

知事

それはもうできるだけ早く完成をさせたいという思いは従前から変わるところではありません。
 今、既に5月半ばぐらいに差しかかっているわけでありまして、事故繰越の予算でありますので、もう一度の予算繰越はできない仕組みになっておりますので、年度内にはできるだけ所要の関係事業、進捗を図って執行できるように努めていかなければいけないと思っております。

記者(長崎新聞社)

付け替え道路完成には8カ月程度かかると言われておりますが、もしこのまま再開したとして、ストレートにいっても1月頃までかかるということになるんでしょうか。

知事

標準的な工期はそういう考え方をもっているものと思います。

          

明治日本の産業革命遺産について(2)

記者(西日本新聞社)

産業革命遺産で端島の保存の問題が出てきていますけれども、長崎市が一義的にはどうするかを考えているところだと思いますが、政府自体も石破地方創生担当相から、政府として主体的にフォローをやっていくというような発言が出ています。
 県としては、端島の保存についてはどのような形で関わっていくつもりでしょうか。

知事

世界遺産の構成資産、これは教会群にしても産業革命遺産にしても、やはり関係自治体、所有者の方々と連携をしながら、適正な保存・管理活動を推進していかなければならないと思っております。ただ、そうした案件の中でも、この端島の案件は巨額の経費を要するという状況にありまして、これはひとつの地方だけの力ではなかなか難しい。したがいまして、まずはその整備の方針を、今、事業主体である長崎市が検討しており、もちろん県もオブザーバーとして参加しておりまして、そういう立場で推移を見極めておりますけれども、国としての支援措置等を含めて、これからどういう形で事業に取り組んでいくのか、検討をしていかなければいけないと思っております。

          

人口減少問題に係る若手知事同盟について

記者(西日本新聞社)

もう一つ別の問題ですけれども、人口減少対策で各都道府県の知事が、宮崎県の河野知事などが連合を組むという動きもありましたけれども、特に若手の知事を中心に集まっておりまして、知事としてはその連合に参加するお考えとかはありませんか。

知事

そうですね、若い知事さん方が、いわゆる育児の世代の皆さん方が特に大きな関心を持って取り組んでおられると思いますけれども、思いは同じ思いで取り組んでいかなければいけないと思います。まずは若い方々が、結婚、子育て等にどういう思いで、あるいはどういったものを課題として捉えておられるのか、そういうニーズを踏まえながら、やはり安心して子どもを産み、育てていただけるような環境をしっかり行政としてはどこも同じだと思いますので、整備していかなければいけないと思います。

記者(西日本新聞社)

現時点では、まだ参加の意思とかはありませんか。

知事

今のところはございません。

    

明治日本の産業革命遺産について(3)

記者(読売新聞社)

先ほどの産業革命遺産の関連ですけれど、今後、登録がされれば観光振興につながって交流人口が増加されるということで、県など地元自治体にとってはいい効果があるのかなと思います。その反面、イコモスが資産への悪影響を軽減するために、来訪者の上限の設定など求めているかと思いますが、観光振興と来訪者の上限設定は相反するというか、難しい課題だと思いますけれど、このような課題について、県としてどのように関わってどう取り組むかという何かお考えがあれば教えてほしいと思います。

知事

例えば、一つ例を申し上げますと、旧グラバー住宅というのは多くの観光客の方々においでいただいて、ご見学、ご視察をいただいているわけでありますが、例えばそのような多くの観光客が来訪されますと、施設が傷む要因になるというのは当然考えられるわけでありますので、総数を絞る形にするのか、あるいは視察順路等を簡便化するような工夫を重ねるのか、いろいろな選択肢があると思っております。そういう中で長崎市においても、これから具体的な検討を進めていかれるものと思っておりますので、そうした取り組みの中で構成資産を適正に保存、管理していかなければいけないと思っております。

記者(読売新聞社)

その中で県としてもいろいろ、そういった蓄積とか、これまで課題解決においてノウハウがあるかと思いますが、市に対する助言をされたりですとか、そうした面もあると思ってよろしいでしょうか。

知事

そうですね、いろいろな場面で共同したいと思っております。やはり世界遺産の構成資産、適正に保存・整備して次の世代に受け渡していくというスタンスでありますので、助言等を求められれば当然一緒に知恵を出していかなければいけませんし、まずは長崎市さんの検討を見守り、要請があれば対応するという形で考えております。

          

世界記憶遺産について

 
記者(長崎新聞社)

世界遺産の関連でお尋ねですが、産業革命遺産の世界遺産登録について韓国が反対を表明する中で、長崎県として、韓国を含めて朝鮮通信使の文化財の世界記憶遺産への登録を目指す動きがありますが、この動きについて県も、釜山市と一緒に後押しをするというようなことをされていますけれども、世界遺産の動きが世界記憶遺産の動きに影響するのではないかという懸念を知事としてはお持ちではないですか。

知事

今のところ全く、そういう懸念は持っておりません。いわば地方政府間交流、地域間、民間交流をベースに組み立てて、一緒に取り組みを進めている案件でありますので、今回のような課題が指摘されたこともありませんし、引き続き協力しながら進めていけるものと思っております。

記者(長崎新聞社)

世界記憶遺産の動きについては、昨年度の政府要望にも挙げていらっしゃったかと思いますが、今年度の政府要望にもこれを盛り込むというようなお考えは今、ありますか。

知事

変わらず、政府施策要望を重ねていくつもりでおります。

記者(長崎新聞社)

もともと、この世界記憶遺産というのは、今年の日韓国交正常化の50周年の一つの目玉というか、一つの大きな流れの中で出てきたように思いますが、今の日韓関係の状況については、当時考えていた状況と今の状況とでは、うまくいっていないように個人的には思いますが、知事としてどのように捉えられていますか。

知事

やはり国家間の関係が非常に思わしくない状況で推移しているというのは大変残念に思っておりますが、そういう環境であればこそ、やはり地域間交流、民間交流というのはしっかりこれからも取り組んでいかなければいけないと思っております。そういった取り組みこそが、まさに相互理解の、国民レベルでの理解拡大に結びついていくものと思っているところであります。

          

明治日本の産業革命遺産について(4)

記者(長崎新聞社)

産業革命遺産に対して中国が反対を表明したことについて、県として、中国に対する何か働きかけというか、長崎県は特別な歴史があると思いますが、その辺をどのように考えているのでしょうか。

知事

中国がどういう考え方で反対されているんですか。

記者(長崎新聞社)

韓国と同じようなご意見だと思います。

知事

徴用工などの歴史があったということですか。あまりそういった(中国への働きかけの)機会はないんですけれども、必要があれば、そういう機会があれば、地方として説明できることについては申し上げていきたいと思います。

    

石木ダム事業について(3)

記者(長崎新聞社)

石木ダムについて、2010年3月の時に、工事再開の日時の事前公表をしないまま、県が着工に入ったことで反発を受けました。現時点で知事は工事再開の日時を聞かれていないということですけれども、明らかにした方がいいのではないかと思うのですが。

知事

それは、考えます。

記者(長崎新聞社)

それは、着工前に発表をするということですか。

知事

いや、それも含めて考えます。

          

ラグビーワールドカップ2019日本大会について

記者(長崎新聞社)

あともう1点ですが、ラグビーワールドカップ大会のキャンプ地誘致を県が検討しているという報道がありましたけれども、知事としては、本県にキャンプ地を誘致することについて、どのようにお考えですか。

知事

これまで、会場誘致に取り組んできたところでありましたけれども、残念ながら実現できませんでした。
 キャンプ地誘致については、関係市や町の皆様方ともお話を進めておりますけれども、手を挙げておられる自治体の方々が5団体ほどいらっしゃいます。これから、そういった皆様方と力を合わせて、誘致が実現できるように取り組んでいかなければならないと思っているところであります。

記者(長崎新聞社)

誘致によって、どのようなことを期待されますか。

知事

やはり一つはスポーツを活かしたさまざまな交流人口の拡大に結びつくチャンスであると思っておりますし、経済波及効果も相当額が期待できると考えております。

記者(長崎新聞社)

今後、この9月にも、誘致組織のRWC組織委員会によるイギリス視察に県の職員を派遣されるということですが、どのような点を生かしていきたいと思われますか。

知事

いわゆる現場のさまざまな前例となるわけでありますので、周辺の方々の動き等をしっかりと参考にしながら、次の誘致活動等に活かしていけるものと思っておりますので、ぜひ、このイングランド大会には関係職員を派遣して情報収集に当たらせていきたいと思っております。

原子力災害時の佐賀県との連携について

記者(NBC)

昨日、松浦の鷹島、福島へも取材に行ったんですけど、現地に足を運んでみると、やはり佐賀との結びつきというのが非常に強いと思います。橋が佐賀県とつながっているので、やはりそういうところを非常に感じました。
 それで、同時に私が考えた中に、原子力発電所にもし万が一事故があった場合に、やはり島民の方は佐賀との連携というか、長崎県ではあるものの、佐賀と連携した避難とか、そのようなものが間違いなく大切になってくるのではないかと思うんですけれど、その辺りについて、何か佐賀の方と連携をこれから強化するお考えとか、何かお話し合いとか、そのあたりについてはどういう考えをお持ちでしょうか。

知事

原子力防災訓練も福岡、佐賀、長崎3県共同で行っておりますし、避難シミュレーション等も共同で、力を合わせて取り組んできているところであります。
 そういった中でさまざまな避難活動、避難行動を行うにしても、課題も明らかになってきているわけでありまして、ご指摘のように緊急避難するということになると、佐賀県内の道路を利用するということは当然のこととしてあり得る話でありますし、そういった面を含めて具体的な課題等を持ち寄りながら、お互いに協力、支え合えるような体制をつくっていかなければならないと思っております。
 特にこれから重要でありますのは、社会的な弱者、災害弱者といいますか、特にそういった注意、配慮を要するような方々をどういう形で避難していただけるのか、そういう仕組みもしっかりとつくっていかなければならないと思っております。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。ないようでございますので、、知事の定例記者会見を終わらせていただきます。ありがとうございました。

発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。

平成27年5月1日(金曜日)
【定例記者会見】

会見内容

平成27年5月1日 定例記者会見

      

会見内容

           

1.ネパール地震災害について(1)

広報課長

それでは、ただいまより、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
 知事、よろしくお願いいたします。

○知事 どうぞよろしくお願いいたします。
 まず、私の方から2点ご報告を申し上げたいと思います。
 まず第1点目は、ネパールの地震災害に関連したことであります。ご承知のとおり、去る4月25日、ネパールの首都カトマンズから北西約80キロの地点でマグニチュード7.8の大規模な地震が発生し、新聞報道等によりますと、近隣国も含め約6,300人の方々がお亡くなりになり、また、負傷者の数も1万3,000人を超えているということであります。こうした人的な被害に加えて、世界遺産でありますカトマンズの谷の構成資産、ダルバール広場の複数の寺院が崩壊するなど、甚大な被害が生じているということでございます。
 県内に数多くいらっしゃいますネパールからの留学生の皆様方の心中等を察します時、本当に一刻も早い被災地の救助・救援活動が進められ、復興を願うものでありますけれども、現地のご家族の方々、ご友人の方々の無事を私どもの立場からもお祈りを申し上げております。
 被災地の速やかな復旧をお祈りいたしまして、県民を代表し、近日中に東京事務所を経由して、ネパール国大使館へ見舞金を贈呈したいと考えております。  被害を受けられましたネパールや近隣国の一日も早い復旧・復興を心から願っているところでございます。

          

2.旬の農産物情報(長崎県産玉緑茶)について

知事

2点目でございます。お手元に差し上げております長崎県産茶でございます。今日は、旬を迎える本県農産物の中から、県産の玉緑茶の新茶を水出しで提供させていただいております。
 今年の新茶につきましては、天候にも恵まれ、例年以上によい品質に仕上がっているとお聞きしているところであり、色合いもよく、爽やかな新緑の香りと深みのある味わいになっております。本日ご提供いたしております水出し緑茶については、これからの暑い季節にぴったりの飲み物であると思います。皆様方にはこの水出し緑茶の作り方についての資料も配付させていただいておりますので、ご参考にしていただき、お楽しみいただければと思っております。
 また、5月1日から6月30日までの間、「飲んでみんね!長崎新茶まつり2015」を開催しており、さまざまなお茶関連のイベントを行っております。特に、6月21日(日曜日)には、長崎市内で小学校3年生から6年生を対象に、お茶の知識と淹れ方の技術を競うT−1グランプリを開催する予定にいたしております。
 県産玉緑茶につきましては、県産茶指定店でご購入いただけますので、ぜひ旬を迎える本県農産物のご愛顧をいただきますよう、お願いを申し上げる次第でございます。
 以上、2点についてご報告、お願いをさせていただきました。後はどうぞよろしくお願いいたします。

      

                

3.長崎空港開港40周年について

記者(NBC)

今日、長崎空港が開港40周年を迎えましたけれども、発展に向けて、今後、県としてどういう取組を行うのか。そしてまた、どういう問題点、課題があるかお聞かせください。

知事

そうですね、近年、利用客数も伸び悩んでおりましたけれども、昨年度は300万人を超えるということで復活の兆しが見えているということは大変にいいことであると思っております。国内便はもとより、やはり国際便の拡充を含めて、より多くの方々に長崎空港を利用してお入りいただいて、また、お帰りいただくことができるように、さまざまな取組を進めていかなければいけないと思っております。
 これまでもチャーター便の誘致などを重ねて、将来的には定期航空路線の開設につながるように努力しているところでありますけれども、今後ともアジアの活力を積極的に県内経済の活性化に結びつけるためにも、そうした取組を積極的に推進してまいりたいと考えております。そういった取組を通して、さらなる利用者の拡大を目指していきたいと思っております。

記者(NBC)

佐賀空港などもかなりLCCの参入が増えてきているんですけれども、それに対抗すると競争が激しくなると思いますけれども、具体的にどういうアジアの方を目指しているとかございますか。

知事

そうですね、国際路線については、韓国路線と中国路線があるわけでありますけれども、韓国路線は大韓航空の就航が廃止されたことに伴ってLCCに切り替わり、冬場を中心にデイリー運航も実現したところであります。そうした取組の結果、利用率も75%程度と、むしろ上昇する形になったわけでありまして、やっぱり定期航空路線というのは利便性を高めることによって多くの方々に利用していただく可能性があるものと認識をしております。そういう意味では目覚ましい海外旅行客の拡大が期待されております中国便についても、MU(中国東方航空)の皆様方にさらなる路線の強化・拡充について働きかけを行ってきましたが、これからも引き続きさまざまな長崎からの情報発信、長崎をまずよく知っていただく、そして、長崎においでいただく、そういう努力に併せて、東方航空の皆様方とも、より連携を深める形で利便性を高めるようなことができないのか、十分協議を進めていきたいと思っております。
 それから、またそのほかの国々あるいは中国の他の地域を含めて、チャーター便の運航から定期路線化に結びつけることができるような取組を引き続き継続していきたいと思っております。

          

4.原発に係る国の新規制基準について

記者(毎日新聞社)

先月、九州電力川内原発の差し止めの仮処分申し立て、もう一つは関西電力の原発の方で、差し止めを一方では認める、一方では認めないという、異なる決定が出されました。その中で、国の再稼働をめぐる安全の新基準が問題になりましたけれども、その点の合理性と、30キロ圏に自治体が含まれる長崎県としては、知事はそういう新基準というものについてどんなふうに考えていらっしゃいますか。

知事

今回の裁判所の決定は電力事業者に対するものでありまして、行政の立場からコメントをするというのはなかなか難しいところでありますけれども、両地裁の決定にはそれぞれの考え方の相違があるのではないかと。一つは新規制基準、基準地震動等の妥当性等について異なる判断が示されているのではないかと、こう思っております。私どもの立場からは、どちらの判断が適正なのか、そういう判断はいたしかねる状況であります。これからの推移も見極めていかなければいけないと思っております。

          

5.ネパール地震災害について(2)

記者(毎日新聞社)

ネパールへの見舞金はお幾らなんでしょうか。

知事

現在のところ、50万円を前提に検討をさせていただいております。

          

6.統一地方選の結果について

記者(共同通信社)

統一選後半戦が終わったところで、行政の立場からは言えるところ、言えないところあると思うんですけれども、投票率が下がったなどはもちろんありますけれども、とりあえず一段落したので、ご感想を少しいただければと思うんですが。

知事

そうですね、今、国・地方問わず、政治・行政を取り巻く情勢は大きな変化の時期に差しかかっているという感じがいたしております。
 そういった中で、やはりそれぞれの地域課題の解決に向けて、候補者の方々が自らのお考えを有権者の方々に訴えられ、県民の皆様方がそれをもとに判断された結果であろうと考えております。
 いずれにいたしましても、やはり地域が抱えるさまざまな課題がございますので、議会の皆様方にご議論、ご提言等をいただき、また、私ども理事者側としても、しっかりとそういった意見を大切にさせていただきながら、これからの県政運営に反映をさせていかなければいけないと思っているところでございます。

記者(西日本新聞社)

それに関連して、県議選、首長選を含めて、今回かなり無投票が多かった。ある意味、地域の活力の低下の表れじゃないかなというふうに感じるんですけれども、そこは知事としては、無投票が多い状況というのをどういうふうに考えられますか。

知事

県民の方々、有権者の方々に、どういう選択肢を提示していくのかというのは、本当に大事なことであろうと思っております。
 ただ、結果として長崎市長選挙、佐世保市長選挙などで無投票ということになったわけでありまして、そのことが直ちにどうなのかということについては、さまざまな判断があるのではなかろうかと思いますけれども、やはり政治に対して関心を持っていただくためには、先ほど申し上げたように、やはり有権者の方々に選択肢を提示していくということは大切な視点ではなかろうかと感じております。

          

産業革命遺産のイコモス勧告について(1)

記者(NHK)

間もなく産業遺産の方のイコモスの勧告が出るものと見られますけれども、それに向けたこれまでの準備状況と期待等、世界遺産に向けての抱負をお願いします。

知事

イコモスの結果が近々示されるということになってくるものと思っております。これまでの例によりますと、4月下旬から5月上旬ぐらいにイコモスの勧告が出されているということでありますが、具体的な日程については承知しておりません。なかなかそういった情報が前もって出されるということはないものと思っております。。
 本県においても、昨年秋に、10月だったと思いますけれども、イコモスの現地調査をお受けしてきたところであり、何としても登録実現に向けて前向きの勧告が出されることを願っているところであります。

記者(NHK)

世界遺産委員会の方には行かれるご予定ですか。

知事

今のところ、まだそこまでは。これから検討してみたいと思っております。決定はいたしておりません。

          

県議会議員選挙の結果について

記者(長崎新聞社)

選挙の話に戻らせてもらいます。前回もお尋ねしましたけど、もう一度だけ確認しておきたいと思います。
 県議選で自民党が過半数を取って、今回、会派でも絶対安定多数、27議席を得ました。これを受けて知事のこれからの政治姿勢に変化はあるのかないのか、お尋ねします。

知事

私ども理事者と県議会は、まさにこれからの行政を進めていく際の車の両輪とよく例えられますように、さまざまな県民の皆様方の思いを受けて県議会議員として活動をされていくわけであります。
 私ども理事者といたしましても、あらゆる機会をとらえて県民の思いを酌み取りながら、政策の推進、実現に力を注いでいくわけでありますので、そういう意味では議会構成が変わったということで県議会と私ども理事者の関係が大きく変わるというようなことはないものと思っております。より建設的な形で、互いに政策提言等もいただき、ご議論をいただきながら、一歩でも半歩でも県政の活性化に向けて前に進めることができるように頑張っていかなければいけないと思っております。

記者(長崎新聞社)

これまでの知事の政治姿勢を端から見ていますと、一言で言うと、全方向外交的で、各党に満遍なくという風に見えるのですが、それが実際、変化されるのかどうかをお聞かせください。。

知事

知事という立場というのは、もちろん、政治家としての立場もありますけれども、反面、仕事を進めていく際には行政の責任者でありまして、この行政の進め方、あるいは優先順位等が、各党派との関係によって大きく変わるということは、基本的にはあり得ないものと思っております。やはり公平、公正な立場で県の行政を進めていくという基本的な部分は大切にしていかなければいけない。ただ、私自身、政治家として各党派の皆様方との関係があるのは事実でございますし、そうした関係も政治家としては大切にしていかなければいけないと思っております。

    

県庁舎跡地活用について

記者(長崎新聞社)

県庁舎跡地の件ですが、長崎市長選は無投票になりましたので、今後、さらに具体的に跡地活用の話が進むと思うのですが、今現在どのような状況になっているのか、お尋ねしたいと思います。

知事

これまで県庁舎跡地の利活用については、ホール機能でありますとか、歴史・情報発信機能でありますとか、そういった(県庁舎跡地活用検討懇話会からの)提言を受けて、その後、長崎市からご提案をいただきました公会堂代替機能をあわせて整備するという案を含めて、県、市が力を合わせて検討作業を進めてきたところであります。
 そういった検討の前提となる部分として、いわゆるMICEの動きが見えなくなってきているのではないかと思っております。MICE機能としてご議論があってまいりましたけれども、MICEに限らず、交流拠点施設を整備するという観点から改めて再検討がなされるということであります。市議会を含めて、やっぱり長崎市の方向性をしっかりとお示ししていただいた上で具体策について検討を重ねる必要があるものと思っております。仮に類似の機能を両施設に付与させるというようなことがあってはいけないという思いもございますので、そういった議論の推移を少し見守っていかなければならないと思っております。

記者(長崎新聞社)

跡地の利活用について、県の方から市の方に具体的に何か提案されていることはないのでしょうか。

知事

詳細な部分については、さまざまな意見交換を行ってきていると思いますけれども、機能そのものが提言になかったようなことを提案したりというようなことはないものと理解をしております。さまざまな機能調整のあり方等については、議論を深めてきたのではないかと思っております。

記者(長崎新聞社)

非常にわかりづらいのが、県としては、ここをこういうふうにやりたいという提案をなされているのかどうかがよくわからないんですが。

知事

それは民間の有識者の方々を交えてご議論いただいて提言をいただいてきたところであって、提言の中には3項目(多目的広場機能、歴史・情報発信機能、ホール機能)の柱が掲げられているわけであります。基本的には私どももそうした柱に沿って具体化するための検討作業を進めてきたところであり、これからもそういう方針で臨んでいこうと思っております。
 これまでもたびたび申し上げてまいりましたように、広場機能等を整備してにぎわい空間をつくる、そういったものについては、やはり異論はないものと思っておりますけれども、ホール機能については、ご提言内容そのものにも、いわゆる専門性の高い、芸術性の高いホール機能を求められる意見、そうではなく、市民の方々が日常的に使っていただけるようなホール機能を求められる意見と、2つの考え方が示されているところでありまして、そういった提言内容を踏まえて、県としての施設整備になりますので、全県的な観点からどういった施設が望ましいのか、その辺について事務的にもこれまで議論を重ねてきたものと思っております。

記者(長崎新聞社)

と言われるわりには、市の対応を待っているというのは、県としての主体性がちょっとないのではないかと思うんですが。端から見ていて。

知事

それは公会堂の機能をこちらに移してほしいというご提案をいただいているわけでありまして、それと全く関係なくて、ホール機能だけ検討すればいいということであれば、機能、規模のあり方自体、フリーハンドで検討できる余地があると思いますけれども、公会堂代替機能ということになると、一定、市民の方々の利活用、そういうものもあわせ持つような役割が求められてくるものと思っております。
 県の主体性がないということでありますが、県が独自の判断で同じものをつくっていいのか。これは市議会でも(機能分担の)議論が重ねられて、そういう提案をいただいたものと私どもは思っておりますので、市議会を含めて、MICE機能を含めて、機能整備のあり方等について一つのお考え方を整理していただく必要があるものと思っております。

記者(長崎新聞社)

1,000席以上のホールをつくるお考えはあるのでしょうか。

知事

それはまだ検討過程でありますので、選択肢の一つになっているものと思っております。

記者(長崎新聞社)

はい、わかりました。

広報課長

ほかにご質問は。

産業革命遺産のイコモス勧告について(2)

記者(KTN)

産業革命遺産の関係に戻ります。まだ勧告が出ていない中で恐縮なのですが、今後、どういった勧告にしろ、産業革命遺産について県としての課題について取り組むべきものについて改めて教えてください。

知事

そうですね、イコモスの勧告が間近な状況になっております。もちろん、勧告の内容等については、事前に承知できるような状況ではありませんけれども、仮に前向きの勧告をいただけるということになると、多くの皆様方が動いてこられる可能性があると思います。そういう意味では、しっかりと受け入れ体制をつくっていかなければならないと思っているところでございますので、関係資産の所有者の方々、各行政・団体の皆様方と情報を共有しながら、多くの皆様方においでいただいて、そしてまた、資産のすばらしさも十分ご理解いただけるようにいろいろな仕組みを組み立てていかなければいけないと思っております。

記者(KTN)

軍艦島とか、いわゆる保存の問題とかというのがありますが、そのあたりについては一歩踏み込んで何か考えていらっしゃいますか。。

知事

基本的には資産所有者であります長崎市の方で保存管理のあり方等についても検討が重ねられてきておりますし、また、専門的な立場から国の助言等も求めておられるところでありますので、そういった方向性を踏まえて、これからの整備のあり方を検討していかなければいけないと思っております。

記者(KTN)

県の役割としては、どのようなことになるのでしょうか。

知事

県の役割は、基本的には構成資産については、適正な形で保存、管理していく、そして、しっかりと次の世代に受け渡していくというのが、この世界遺産の本旨でありますので、こういった構成資産の整備、保全等について、教会群の例を申し上げても、一緒になって支援させていただくというようなスキームも持っているところでありますので、そういった考え方のもと、取り組んでいきたいと思っております。

広報課長

ほかに質問ございませんでしょうか。ないようでございますので、、以上をもって定例記者会見を終了いたします。

知事

どうもありがとうございました。

 

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
平成27年4月16日(木曜日)
【定例記者会見】

会見内容

平成27年4月16日 定例記者会見

      

会見内容

           

1.ボアオ・アジアフォーラム2015年次総会への参加結果について

広報課長

それでは、ただいまより、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
 よろしくお願いいたします。

○知事 どうぞよろしくお願いします。
 まず、今日は数点、私のほうからご報告をさせていただきたいと思います。
 まず第1点目でございますが、去る3月27日から29日まで、中国の海南省で行われましたボアオ・アジア・フォーラムに参加するために中国を訪問してまいりました。
 このボアオ・アジア・フォーラムといいますのは、ダボス会議のアジア版であるということでありまして、アジア地域内、あるいはアジアと他の地域間の経済分野での協力関係強化について、自由な意見交換を行う場として設けられており、日本の福田康夫元首相がこのフォーラムの理事長を務めておられます。このフォーラムに福田元首相を団長とする日本代表団の一員として参加させていただきました。
 経過を申し上げますと、程永華駐日中国大使のご推薦をいただきまして、理事長であります福田元首相のゲストとしてご招待をいただいたところでありまして、これまで本県が中国との友好交流の促進に一定の役割を果たしてきたということを評価いただいたのではなかろうかと考えているところであります。
 なお、この日本代表団には、福田元首相、二階俊博衆議院議員、そして木寺昌人在中国日本特命全権大使のほか、日本企業の各社のトップの皆様方も参加されておりました。地方自治体からの参加は、私のみでありました。

 フォーラムの日程のうち、私は開幕式に参加をさせていただき、習近平国家主席のご講演もお聴きし、会場を後にしましたけれども、習近平国家主席とは写真撮影を皆さんと一緒に行いまして、その際、私のほうからは自己紹介もさせていただいたところであります。           

2.長崎県中小企業・小規模企業の振興に関する条例の施行について

知事

そして、2点目でございますが、去る2月の定例県議会で議決をいただきました「長崎県中小企業・小規模企業の振興に関する条例」が、本年4月1日から施行される運びとなりました。申すまでもなく、この中小企業・小規模企業といいますと、県内企業の99.9%を占めているところでありまして、各種製品やサービス、あるいは雇用の場の提供などを通して、県民の方々の生活、地域社会全般を支える重要な役割を果たしていただいているところでありまして、その中小・小規模企業の振興なくして地域社会の活性化はあり得ないと言っても過言ではないような状況であります。
 この条例は、県や市町、中小企業関係団体のほか、教育機関や金融機関、さらには県民の皆様方も含めた地域ぐるみで、中小・小規模企業の振興を図っていこうという趣旨のもと制定された条例であります。これから関係機関と連携を強化しながら、振興に向けてこれまで以上に積極的に取り組んでまいりますとともに、県民の皆様方にもぜひ、製品やサービスなど積極的な活用を図っていただいて、県内経済の活性化にお力添えを賜りたいと考えているところでございます。

      

                

3.長崎がんばらんば隊隊長「がんばくん」と副隊長「らんばちゃん」の名刺発行並びにグッズ贈呈について

知事

そして3点目は、本日同席してもらっておりますけれども、がんばくんとらんばちゃんの名刺の発行と、名刺を集めていただいた方々に対するグッズの贈呈について発表をさせていただきたいと思います。
 ご承知のとおり、長崎がんばらんば隊の隊長でありますがんばくん、副隊長のらんばちゃんは、いろんなイベント等に積極的に参加し、PR活動に力を注いでくれておりますけれども、そのイベント等の際には名刺を配布しておりました。今回、この名刺を一定種類以上集めていただいた方々に対して、がんばくんとらんばちゃんのグッズを贈呈させていただくことにいたしました。
 具体的な名刺の種類等については、お手元に配付しておりますが、がんばくん、らんばちゃん、それぞれ12種類の名刺、全体で24種類の名刺がございます。例えば、このうち4種類の名刺を集めていただくと、がんばくんとらんばちゃんのピンバッジを贈呈します。8種類集めていただきますとストラップを贈呈します。なんと24種類全部集めていただきますと、ご希望の時間にがんばくんとらんばちゃんがご自宅を訪問させていただくという内容になっているところでございます。
 県民の皆様方にはいろいろなイベントにご参加をいただいて、この2人の名刺を集めていただき、これからも長崎がんばらんば隊を応援していただきまして、元気な長崎県づくりにご協力をいただければ大変ありがたいと考えているところでございます。

      

          

4.全世帯広報誌「ながさきたより。」でのAR動画スタートについて(1)

知事

そして最後ですが、全世帯広報誌「ながさきたより。」でのAR動画をスタートいたします。全世帯広報誌は毎月発行しておりますけれども、5月号から、動画を楽しんでいただくことができるAR動画を始めることにいたしました。これは、スマートフォンやタブレットに無料のアプリをダウンロードしていただきまして、紙面にかざしていただくと動画がご覧いただけるという技術でございます。地域をめぐる「ながさきてくてく」の動画、県産の食材を使ったレシピの動画、裏表紙の長崎の教会群の動画、3つのコーナーでこの動画を導入し、楽しんでいただけるようになります。
 これからもこうした技術を積極的に活用しながら、多くの年代の皆様方に楽しまれる広報誌となるように努力してまいりたいと考えているところでございます。

 以上4点、私の方からご報告をさせていただきます。あとはどうぞよろしくお願いいたします。           

5.長崎県議会議員選挙の結果について(1)

記者(長崎新聞社)

幹事社からお尋ねいたします。
 先日、県議選が行われまして、その結果、県議会は自民党が過半数を獲得する結果になりましたけれども、これに対する知事のご感想は。

知事

そうですね。結果としてそういう状況になったわけでありますけれども、やはり県民の皆様方がこれからの県政をどなたに託していくのかと、真摯にお考えになられて貴重な一票を投じられた結果であると、そのように認識をいたしております。

記者(長崎新聞社)

知事ご自身のこれまでの政治姿勢に、この県議選の結果を受けて何か変化はございますでしょうか。

知事

特にこれまでの取組と大幅に変わるというようなことはないと思いますけれども、やはり県政が直面している課題は大きなものがあります。人口減少、県民所得の低迷、地域活力の低下といった中で、地方創生のさまざまな国の支援措置等も拡充しながら、積極的な取組を継続していかなければならないと考えているところでありまして、県議会の皆様方からも県勢の活性化に向けたご指導、ご助言等を積極的にいただきながら、県勢の発展を目指していかなければいけないと、改めてそう感じているところであります。

記者(長崎新聞社)

片や民主党の方は議席を大分減らしたわけですけれども、これについては何かご感想はありますか。

知事

いろいろな個別の要因もおありだったんではないかと思いますけれども、やはり最終的には県民の皆様方の選択の結果であろうと思っております。

記者(長崎新聞社)

今回の県議選では、低投票率という結果になりました。それに対する受け止めを。

知事

全国的な流れでもありますけれども、投票率の低下傾向が続いているということは、非常に残念な思いであります。選挙管理委員会では、これまでもさまざまな街頭PRでありますとか、あるいは模擬選挙などの実施によって、若い人たち、あるいは子どもたちにも興味・関心を高めていただくような取組を進めているところですが、これから18歳以上の方々に選挙権を与えようという動きも進められつつあるわけでありまして、特に今回の選挙は地方のこれからのあり方についての非常に大切な選挙であったと思っておりますので、引き続き政治に関心を持っていただけるように努力していかなければいけないのではないかと思っております。

記者(長崎新聞社)

最後に、今いみじくも言われましたけれども、選挙権を18歳まで引き下げることについては、知事は賛成の立場ということでよろしいですか。

知事

一つの考え方であろうとは思っております。

記者(長崎新聞社)

それはどういう意味でしょうか。

知事

やはり若いうちから、特にこれからの時代を担う際に、政治を高齢者の方々に委ねるということだけではいけない部分があると思います。人口減少が進んでまいりますし、私どもの興味・関心事項も、若い方々に地域にどう根付いて定着していただけるのか、そのためにはしっかりとしたまちづくりを進めないといけない分野もあると思います。そういった分では、若い方々も積極的に県政に対してご意見、ご提言等をいただければありがたいと思っておりますので、そういう関心を持って、地域のさまざまな課題についてもお取り組みをいただき、ご参加をいただければという思いを強くいたしております。

記者(長崎新聞社)

すみません、選挙権を18歳まで引き下げることには理解を示すということでよろしいんですね。

知事

そうですね。           

米軍オスプレイの米海軍佐世保基地への飛来について(2)

記者(読売新聞社)

今の関連ですが、オスプレイの事前通告なしの飛来について、他県の例では米軍の基地に事前に通告するよう申し入れをされているケースもあるかと思うのですが、長崎県としてそういうことをお考えはありますか。

記者(読売新聞社)

岩国基地については、山口県や岩国市が申し入れをされているようですが。

知事

岩国基地はオスプレイの運用基地になってます。佐世保基地に申し入れて、事前通告の対応が可能であるのかどうか、そこは防衛局を通して、きちんと米軍にお伝えした方が効果的ではなかろうかと思っております。     

職員の不祥事について(1)

記者(西日本新聞社)

あともう一つ、先月、職員の旅費の不正受給など不祥事が相次ぎましたけれども、これに対する知事のお考えをお聞かせください。

知事

職員の不正、不祥事が続いているということに対しては、本当に県民の皆様方に申し訳なく、改めて心からお詫びを申し上げる次第でございます。
 それぞれの不祥事等が発生する際、その都度、原因がどこにあったのか、どうすれば防げるのか、いま一度真剣に考える必要があるということで取組を進めてきたところでありますが、なかなか解消されないというような現実にあるのを非常に深刻に受け止めているところであります。

 一時、私も直接、地方機関等を回りまして話をさせていただいたこともありましたけれども、改めて、それぞれの職場の雰囲気等を含めて、管理職の皆様方を中心に十分目配せをしていきたい。それとやっぱり職員としての士気、責務、責任感などをしっかりと改めて肝に銘じていくような取組を進めていかなければならないのではないかと思っております。さまざまな要因が考えられるとは思いますけれども、そうした一つ一つの取組の積み重ねを進めていく以外にないではないかと、非常に強い危機意識を持って取り組んでまいりたいと考えております。

 

    

石木ダム事業について

記者(長崎新聞社)

先月、3月24日に石木ダムの付け替え道路工事をめぐって反対派23人の通行妨害禁止を求める仮処分が出ました。県としては、この付け替え道路工事についてどのような予定で考えていらっしゃるのでしょうか。
 また、つい先日、4月13日から4世帯分の署名、土地調書・物件調書への署名の受け付けを始められました。現在のところ、署名が滞っている状況だと思うのですが、来月15日以降の署名受け付け期間になっても署名が集まらない場合、県としてはどのように対応されるのでしょうか。

知事

まず、付け替え道路工事の今後の取組でありますけれども、仮処分の申し立てについて、去る3月24日に決定がなされたところでありまして、今、準備作業を進めており、準備が整い次第、工事を再開させていただきたいと考えております。
 それから、先般、保留を解除して地権者の方々に土地・物件調書の立ち会い等の要請をさせていただいているところでありますけれども、5月15日まで期間を設定しておりますので、ぜひご理解をいただいて、ご協力をいただければと考えているところであります。

記者(長崎新聞社)

署名が5月15日まで得られない場合は、川棚町などへ依頼をするということになるのでしょうか。

知事

そういった手続も含めて、その時点で判断していかなければならないと思います。

記者(長崎新聞社)

通行妨害禁止の仮処分が出たことについての知事の感想、お考えはいかがでしょうか。

知事

通行妨害禁止の仮処分の件につきましては、もともと工事現場は県が管理している土地でありまして、そこに必要な道路工事を進めようという工事内容でありましたので、これまでもご理解をいただいて工事が静穏のうちに進められるように期待をいたしておりましたけれども、そういう状況に至らず、通行妨害禁止の仮処分申し立てを行ったところでありました。先般、妨害行為を禁止するというご決定をいただいたところであり、これからも今回の仮処分の趣旨をご理解いただき、ご協力をいただきたいと願っているところであります。

記者(長崎新聞社)

準備作業が整い次第ということですけれども、知事としては、目処として具体的にどのくらいの時期を考えているのでしょうか。

知事

準備が整い次第というふうに考えておりますが、もう少しかかるのではないかと思われます。

河川課

まだ準備をしている段階ですので、今ここで言えるような状況ではございません。

 

    

長崎県議会議員選挙の結果について(3)

記者(NHK)

選挙に関してですが、投票率が過去最低だったかと思います。無投票の選挙区も戦後最多となりまして、有権者の選択の機会が狭められているんじゃないかという懸念もあるのですが、そういったところに関して知事としてどうお考えかということと、今回の定例会見は今年度最初のものだと思いますので、今年の県としての課題は何であるか、お聞かせください。

知事

無投票の選挙区が多いというのは、県民の皆様方にいろいろな選択肢を提供できるのかということにも関連してくるのではないかと思います。ただ、それはあくまで具体的に候補者として手を挙げられる方々が必要なわけでありまして、投票率との関係もですが、そういった面もあるのかもしれないと思っているところでございます。
    

職員の不祥事について(2)

記者(NBC)

職員の不祥事が相次いでいるという件です。先ほど知事から、以前は地方機関等を回られて対応されたということですが、新年度に当たって、職員の不祥事の再発防止に向けて具体的に知事として何か取組を考えられているのでしょうか。

知事

年度当初の職員に対する訓話の際にも申し上げたんですが、私もできるだけ地方機関等を回る機会を設けるように、そして、私で足らざる分が出てくると思いますので、管理職の皆さん方にもそれぞれの地方機関を含めて職場の雰囲気を把握して課題がないか、しっかりとチェックしてもらうようにお願いをしたところであります。

 

    

長崎県議会議員選挙の結果について(4)

記者(時事通信社)

県議選の関係ですけれども、県議の、議会と執行部というのは県政の車輪の両輪だと思いますけれども、新しく県議になられた方に、どういう活躍とか活動などを期待したいと思いますか。

知事

今回ご当選なさった県議会議員の皆様方は、それぞれ多くの県民の皆様方の負託を受けて議会でこれから活動をしていただくわけであります。
 県政の課題は、先ほど申し上げましたように、大きな地域間競争の時代に入ってまいりますので、知恵を出し合って、他の地域よりも一歩でも半歩でも先に進めることができるのかということが非常に問われる時期になってくるものと思っております。
 そういう意味では、我々理事者側も、より積極的な政策提案をさせていただき、ご議論をいただきたいと思いますけれども、議員の皆様方にも、幅広い県民の皆様方のお声を県政に積極的にご反映いただけるように、ご提言、ご指導をいただきたい、そう願っているところであります。

広報課長

ほかに質問ございませんでしょうか。ないようでございますので、以上をもまして知事の定例記者会見を終了いたします。どうもありがとうございました。

知事

どうもありがとうございました。

 

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
平成27年3月19日(木曜日)
【定例記者会見】

会見内容

平成27年3月19日 定例記者会見

      

会見内容

           

1.ふるさと納税の寄付者に対する新たな取り組みについて


 

広報課長

知事の定例記者会見を開催させていただきます。

 
知事

それでは、よろしくお願いします。1点、ふるさと納税寄付者に対する取組について、ご報告させていただきます。
 現在、ふるさと納税として1万円以上の寄付をしていただいた方々に対して、お礼という気持ちを込めて県産品を選んでいただいて贈呈をしてまいりました。
 来年度以降、さらに、長崎県に来ていただいて県内各地を楽しんでいただけるような、誘客につながるようなお礼の品ということで、今から申し上げる内容を加えたところでございます。
 追加内容といたしましては、福岡〜長崎間、福岡〜佐世保間のJR特急切符、高速バスの切符、島原鉄道、松浦鉄道のフリー切符、あるいは離島の魅力も知っていただきたいということで、長崎空港と離島を結ぶ航空券などをお礼として贈呈し、長崎を楽しんでいただけるよう工夫をしてまいりたいと考えております。
 また、こうした乗り物のチケットとは別に、例えば県の美術館などの入館券、あるいは「しまとく通貨」についてもお礼の品として選択していただける、その選択肢の一つとして加えて、より深く長崎県を知っていただくきっかけになればと考えているところであります。
 本県出身の皆様方で、ふるさと納税にご協力いただいた方々には、ぜひふるさとにお帰りいただく、あるいは県外からご寄付等をいただいた方々には長崎を知っていただく、そういうきっかけにもなってくるものと思っているところでございます。

 以上、1点だけご報告をさせていただきます。あとはどうぞご質疑等よろしくお願いいたします。

 

          

2.玄海原発について

記者(西日本新聞社)

昨日、九州電力の玄海原発1号機の廃炉が正式決定いたしました。放射性廃棄物の処分について、また廃炉に向けたさまざまな課題が残っていますけれども、廃炉に対する知事の受け止めと、九電が目指している原発再稼働についての知事の考え方を教えていただけませんか。

知事

廃炉決定がなされたということで、やっぱり40年以上経過して、再稼働するには相当の経費が必要になってくるといった点を総合的に勘案されて方針を示されたのではないかと考えております。ただ、廃炉をするといっても相当の期間が必要になってくるということでありますので、その安全の確保については、万全の上にも万全を期していただきたいという思いでございます。

記者(西日本新聞社)

再稼働については(いかがですか)。

知事

再稼働については、これから所要の手続を経て検討が進められていくものと思いますが、これまでも申し上げてまいりましたように、やはり安全性の確保、これが第一だろうと思います。そういった分野についてしっかりと国の方で検証作業を進めていただき、責任を持って国民の皆様方に説明責任を果たしていただきたいと考えております。

      

                

3.米軍オスプレイの米海軍佐世保基地への飛来について

記者(西日本新聞社)

話が変わりますけれども、来週、佐世保市にオスプレイが来るという情報がありますけれども、この件について、概要と知事の受け止めを教えていただけますでしょうか。

知事

オスプレイは、しかるべき時間に、国の方から発表されるんだろうと思うので、公式な発表を私の方からしていいのか、これは疑問に思っているのでありますが、いいんですか。

危機管理課

危機管理課ですが、まだ確認できていません。本日の16時ごろ、防衛省から公表されるということでございますので、後ほど確認をした上で皆さんに概要資料を配りたいと思います。

記者(西日本新聞社)

では、後ほど。

知事

思いとしては、やはり運航に当たっては県民の安全確保、これが最優先であると思いますので、そういった面に万全を期していただきたいと考えております。

      

          

4.長崎県に求められる国防の意義について

記者(朝日新聞社)

オスプレイも関係するんですけれども、与党で安保の法制が間もなく大詰めを迎えるということで、長崎県に求められる国防の意義ですとか、長崎県が果たすべき役割というものをどのようにお考えでしょうか。

知事

国防上の長崎県の役割というのは、具体的にお聞きしたことはありませんが、ご承知のとおり長崎県は数多くの離島を抱えております。そういった国境線を守るという意味では、さまざまな役割を担っているのではないかと思っております。
 また、ご承知のとおり、長崎には陸海空それぞれ自衛隊の基地も存在しております。やはり国を守るという大切な仕事ですので、地方もしっかり協力をしていかなければいけないと思っております。

          

5.ふるさと納税の寄付者に対する新たな取り組みについて(2)


 

記者(共同通信社)

) 先ほどおっしゃられたふるさと納税についてなんですけれども、各地で基本的には贈答品をより豪華なものにしたりとか、そういうところで競うような、どちらかというとそういう流れの中で、あえて長崎県に来てほしいという交通の部分を強化するプレゼントを出されるという意味では少し変わった取組なのかなというふうに感じたんですけれども、この狙いというのをもう少し伺ってもいいでしょうか。

 
知事

先ほど申し上げたように、長崎県出身者の方で県外にお住いの方がふるさと納税にご協力いただいた。これまでは地方の特産品をお贈りしていたのでありますけれども、やっぱりふるさとに対する思い、深いものをお持ちであろうと思いますので、ぜひお出かけいただいて、もう一度またふるさとの様子をご覧いただく里帰りの機会にご活用いただけるのではないかと、そういった思いも込めてこういったメニューを新設いたしました。

 ただ、基本的には、やはり節度のある運用というのが求められているだろうと思いますので、これからもできるだけそうした寄付をいただいた方々の思いに応えられるように工夫をしていかなければいけないと思っております。

 

          

6.石木ダム事業について

記者(長崎新聞社)

来週中にも石木ダム建設事業に係る仮処分決定、これが恐らく示されるのではないかと見られますが、県としてはこれまで仮処分が示されるまで、付替道路の建設はしないというふうに言っていました。来週、その仮処分の通知があった際、どのように付替道路の建設について進められるのか、あるいは、当面見送られるのか、知事としてのお考えを伺いたいと思います。

知事

まずは仮処分の内容を確認させていただく必要があると思っております。これまで相当の期間にわたって事業自体が進んでないというような現状もあり、県の主張が認められるかどうかわかりませんが、内容を確認させていただいた上で諸準備を整え、工事の再開等も含めて検討していかなければならないと思います。

記者(長崎新聞社)

もしこの23人の仮処分の申し立てが仮に認められたとしても、また別の人たちが、また阻止行動というものをとれば、また延々と続く可能性があるわけですけれども、それについてはどのように(思われますか)。

〇知事 やはり、そこは一定の司法の判断が示されているわけですので、その判断を尊重していただいて、阻止行動等は控えていただきたいと思っております。

 

          

7.佐世保市内女子高校生の逮捕事案について

記者(長崎新聞社)

佐世保市の高校1年生の同級生への殺害事件のことに関してですけれども、事件前の児童相談所の対応について、2月に所長と課長が職務怠慢とパワハラということで懲戒処分されましたけれども、組織運営で十分なところがなかったという検証経緯が出ていますけれども、これについての任命責任については、どういうふうにお考えでしょうか。

知事

そうですね、確かに結果として6月10日の電話への対応があのようなことになったということに関しては、本当に申し訳ない思いであります。
 任命責任として、それは最終的に私にあるんだろうと思いますが、これからそういったことが再び繰り返されることがないように、しっかりとした対応策を講じていかなければならないと思っております。

記者(長崎新聞社)

任命責任については、これから繰り返されることがないようにしっかりやっていくということですか。

知事

そうですね。どうしたらいいでしょうか。

記者(長崎新聞社)

県民にわかるような姿勢をとられたらいいのかなと思います。

知事

ただですね。まあ、それはちょっと検討しましょう。

記者(長崎新聞社)

すみません。児童相談所の最終的な検証結果が出ましたけれども、以前の会見で、遺族側への説明について、県としての説明がされるのかどうかということをお尋ねしたんですけれども、検証結果が出た時点で考えたいということでした。現時点で、その点についてはいかがでしょうか。

知事

これまでの経過については、児童相談所サイド、そして県の教育委員会サイドも説明をさせていただいて来ております。そういう状況です。

記者(長崎新聞社)

すみません、続けていいですか。内部告発をされた方の名前を関係の県の幹部の方に伝えられたということですけれども、これについては知事としてはどういうふうに受け止められていますか。

知事

内部告発者を広く一般に伝えていくということは許されない話だと思います。これだけの大きな組織ですので、やっぱりそれぞれの所管部局の方でしっかりと実情を把握し、具体的な対策を講じていく必要があると思います。
 特定の管理職員に対して、そういう調査・対応策の指示をすることというのはあるわけで、特段そういった情報が広く流布されたということではありませんし、そのような意味では問題として考えておりません。

記者(長崎新聞社)

ただ、調査に必要ということですけれども、部長とか次長は調査に加わらないと思うんですけれども、そのあたりまで伝えられていますが、そのあたりは必要性があったんでしょうか。

知事

それは組織のトップですから。例えば、私も知る必要がないかというと、決してそうじゃないと私は思っているんです。組織のトップとしてしっかり責任を持って対応していく必要があると思います。

記者(長崎新聞社)

関連してなんですけれども、課長は注意処分ということで9月24日にされたと思うんですけれども、その際に内部告発された方も含めて注意をしましたと、今後の対応について説明される、その仕方で、誰が告発したかについて職場でわかるような状況でなされたということで職員の方が受け止めています。県としては、そういう特定の人を集めたことではないということですけれども、職員側からすると、不適切だったんじゃないかというご指摘があっていますが、これについてはどうですか。

知事

そんなことはないと思いますよ。人事課。

人事課

そのご指摘でございますが、これは以前からご説明しておりましたように、内部告発した方だけに限らず、そこに所属される職員の方、在籍される方を全部呼びました。あるいはそれに関連する別の課の課長さん等についてもお呼びしたということで、決して内部通報者がわかるような形でご説明をしたということではないと思っております。
 それと、今、そういった特定されるような声があるというお話でございますが、そのような声というのは、私どもの方には一切話があっておりませんので、そういう事実は確認していないということでございます。

記者(長崎新聞社)

ただ、職員の方がそういうふうに受け止められているということをお伝えしたいと思っております。           

8.米軍オスプレイの米海軍佐世保基地への飛来について(2)

○記者(西日本新聞社) 4時を過ぎたので今発表中だと思いますが、オスプレイの事故、先日も沖縄で部品の落下みたいな形で事故が起きたりしていますけれども、オスプレイの安全性については、知事はどのようにお考えでしょうか。
  

知事

オスプレイについては、具体的な運航、運用の段階に入り、基本的な安全性についても、特段、事故率が高いというような状況にはないものと理解いたしております。さまざまな機材、機器が運用されるわけでありますが、我々としては、やはり県民の皆様方の安全確保のために最大限の努力をしていただきたいという強い思いであります。

広報課長

以上をもちまして定例記者会見を終了させていただきます。
 ありがとうございました。

知事

どうもありがとうございました。
 

      

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。

平成27年2月16日(月曜日)
・午前11時45分から午後0時00分(15分間)
・特別会議室
【定例記者会見】

会見内容

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平成27年2月16日 定例記者会見

      

会見内容

           

1.職員の懲戒処分について


広報課長

それでは、ただいまより、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。

知事

よろしくお願いいたします。
 今日は、私の方からは特にございません。どうぞよろしくお願いいたします。

広報課長

幹事社の方から、よろしくお願いします。

記者(朝日新聞社)

まず、先程、人事課から佐世保の(女子高校生逮捕)事件の関係で、佐世保児相(児童相談所)の所長と課長を、パワハラと、あと職務怠慢で戒告とするという発表がありました。これについて、知事のご所感をお願いします。

知事

そうですね。この事件については、外部の有識者の方々等を含めて、当時の対応が適切であったのかどうか、検証作業が行われてきました。そういった中でやはり児童相談所の対応に問題があったということが明らかになってまいりましたことから、関係職員の処分を行ったところであります。
 具体的には、所長に対しては、所としての対応が十分でなかった点、組織のトップとして必要な指示や措置を怠ったこと、そしてまた部下職員である課長のパワハラ行為について、これを漫然と見過ごして是正措置等の適切な対応をしなかったこと等によるものであります。
 また、課長に対する処分は、同じように同所の対応が十分でなかったと。担当課長として相談内容を十分吟味し、助言・指示を行うなどの対応が必要であったと思っております。そしてまた、当該職員のパワハラ行為が同所の対応に影響を及ぼしたといった点に着目をいたしたところであります。

記者(NBC)

佐世保の事案に関していうと、2月5日の文教厚生委員会の中で、こども政策局が出した改善策について、議会側からは、改めて提出するようにというふうな判断が下されましたけれども、それについて知事としてのお考えをお聞かせ願えればと思っています。

知事

改善策については、さまざまな観点から具体的な対応策を講じていく必要があるものと思っております。
 まず、所内の対応については、やはり組織をもう一度しっかりと見直しをしていく。そしてまた、個々の職員の責任感、使命感をしっかりと再認識、再確認を進めていくということ。そういった面が当面緊急に対応すべき分野であろうと思います。
 また、これからこうした事件を再び繰り返さない。そのためにどういう取組を進めていったらいいのか。これについては、いま一度第三者の専門家の皆様方等のご意見もいただきながら、改めて教育委員会、そしてまた児童相談所のこれまでの(検討の)経緯を踏まえて、いろいろな観点からご議論をいただいてまいりたいと思っております。

記者(NBC)

議会の方からも、先ほどのように議会軽視ということもありますし、県民からも、かなり注目して今後の対応というのは見られているかと思うんですよね。その点で知事としても、それだけ重く受け止められているというような考えでよろしいですか。

知事

そうですね。やはり、今ある組織、今いる職員自ら、しっかり今回の事案について振り返って検証をし、胸に刻み込む必要があると思っております。そういった中で、やはり自ら、反省すべきところはしっかり反省し、改善すべきは改善すべきであるということで、この間、外部の有識者、そして内部は内部として検証作業を進めてきたところでありまして、これからは、いよいよ具体的な改善策の推進に向けた取組が強く求められてくる段階であろうと思っております。                 

3.県庁舎跡地活用について

記者(長崎新聞社)

先月末、県庁舎の起工式が行われましたけれども、改めて、現在の県庁舎跡地、その利活用について、市側からは何らか提案があったでしょうか。あるいは、県から市側に何か伝えたいというような思いがあられるのかどうか。どのようにして決めていきたいのか、改めて伺いたいと思います。

知事

県庁跡地の利活用については、これまでの懇話会等から一定の方向性をお示しいただいてきたわけであります。多目的広場機能、あるいは歴史・情報発信機能、ホール機能、こういった3つの観点からご提言をいただいて、そういった検討過程の中で長崎市からは、ホール機能を併設できないかといった提案をいただいているわけであります。今、その具体的な内容について県、市で協議・調整作業を進めているところであり、やはり広場機能でありますとか歴史・情報発信機能、これは相当議論され熟度が高まってきているのではないかと思いますが、一番の課題はホール機能です。これは、市内中心部の大型プロジェクトの動向なども十分見極めて方向性を定めていく必要があるものと考えているところでありまして、県から市のほうに新たな提案を行うといったことは今のところやっておりません。市からの提案をいただいて、具体的にどういう機能、調整を進めるべきか、議論を重ねているところであります。

記者(長崎新聞社)

長崎市長選が、今度4月にありますけれども、そういう協議をする、そして結論を導き出すタイミングとしては、やはり市長選後になるのでしょうか。

知事

先ほど申し上げたように、大きなプロジェクトの方向性がまだわからないわけでありますので、やっぱり一定そうした動きは見極めながら対応方策を検討していく必要があるのではないかと思っておりますけれども。

記者(長崎新聞社)

おっしゃった大きなプロジェクトというのは、長崎市のMICE施設ということですかね。

知事

そうですね。

記者(長崎新聞社)

わかりました。

記者(長崎新聞社)

それに関連してなんですが、今言われたように大型プロジェクトの動向を見極める必要があるといわれていますけれども、今、長崎市内の大型プロジェクトの、何というのかな、誰が決めていくのかがよくわからないんですよね。これは、県が主導的にやる、市がやるべき、一義的にはどちらでしょうか。

知事

大型プロジェクトには、それぞれ事業主体があるわけでありますので、最終的には事業主体の方でご判断いただく形になるんだろうと思いますが、大きな長崎のまちづくりの中の重要な要素になってくるわけでありますので、事業主体単独でばらばらというわけにはいかないと考えております。したがって、さまざまな協議の場を設けて、これまでもまちづくり全体について協議をしたり、再開発、都市機能の再生に向けた取組であるとか、常に一緒になって議論をしながら取組を進めてきているところであります。これからもやはりそういった方向性で取り組んでいかなければいけないのではないかと思います。

記者(長崎新聞社)

ただ、今、はたから見ていると、県庁舎跡地、MICE、公会堂なんていうのがぐるぐる、ぐるぐる回っていて、それぞれそこに市と県が介在していて、一体、誰かがどこかで何かを決めないと、これがうまく、パズルがうまく合わないんじゃないですか。それは誰がやるんですか。

知事

それはやっぱり事業主体が最終的には判断なさる話だろうと思うんですね。例えば、MICE施設等についても、市議会を含めていろんなご議論があっているというお話は聞いておりますけれども。

記者(長崎新聞社)

でも、今、知事は、県庁舎跡地はMICEなどの動向を見極めないといけないというふうにおっしゃるわけでしょう。

知事

それは大きなプロジェクトじゃないですか、(MICE施設が)あるか、ないかというのは。(新たな)公会堂をつくるかどうかというのがどういった影響があるのかわかりませんけれども、やはりそういったホール機能を整備するという意味では、そういった(MICE施設の)姿がどういう形になって、どういう機能を集約されようとするのか、それによって(県庁舎跡地の)利用形態等も大きく変わってくると思うんですよ。

記者(長崎新聞社)

わかりました。ですから、MICEが決まらないと跡地は決まらないと思っていいんでしょうか。

知事

やっぱりそういった動向を見極めながら判断する必要があるのではないかということを申し上げているんです。まちづくりについて、MICE施設であるとか、さまざまな市のプロジェクトを、県が「どうこうしなさい」と言うのはなかなか難しい話だろうと思いますよ。それは事業主体があるわけですから、議会を含めて。

記者(長崎新聞社)

事業主体、イコール市ですよね。

知事

市の方でご検討いただいている分もあるでしょうし。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。

 ないようでございますので、以上をもちまして、定例記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。


      

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。

平成27年1月29日(木曜日)
【定例記者会見】

会見内容

平成27年1月29日 定例記者会見

      

会見内容

           

1.長崎がんばらんば隊の今後の活動について


広報課長

ただいまより、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
 知事、よろしくお願いいたします。

○知事 よろしくお願いいたします。
 まず初めに、今日は、がんばくんとらんばちゃんに同席をしていただいておりますが、長崎がんばらんば隊の今後の活動について、ご報告をさせていただきたいと思います。
 先の長崎がんばらんば国体、長崎がんばらんば大会では、がんばくん、らんばちゃんと一緒に学生ボランティアとして頑張って大会を盛り上げていただきましたがんばらんば隊の皆様方が、今般、引き続き県政の広報活動にご協力をいただけるということになりました。
 あわせて、県民の皆様方にも、どうなるんだろうかとご心配をいただいておりましたけれども、がんばくんとらんばちゃんが、この長崎がんばらんば隊の隊長、副隊長として継続して活躍をしていただけるということになりました。
 今後、長崎がんばらんば隊の皆様方が長崎の活性化に向けて活躍していただけるということは大変ありがたい話であると考えているところであります。
 がんばくん、らんばらゃんが、県民の皆様から愛される隊長、副隊長として隊員の皆様と一緒になって元気な長崎県づくりのために大いに貢献してくれることを期待しているところであります。
 なお、本日の隊長、副隊長就任を受けまして、「がんばくんとらんばちゃんのお部屋」といったサイトを県のホームページにアップしたところであります。がんばくん、らんばちゃんのプロフィール、今後の活動内容等の資料もお配りいたしておりますので、後ほどご覧いただきますようお願いをいたします。
 一応、報告事項は1件でございます。後はどうぞよろしくお願いいたします。

 
記者(共同通信社)

では、幹事社から質問させていただきます。
 冒頭知事が話されましたけれども、がんばくんとらんばちゃんについて、国体後の去就が注目されていたわけですけれども、こういった形で隊長、副隊長ということで就任されて、知事におかれては、今後、どのような活動で長崎を盛り上げていってほしいか、どのように活躍してほしいかということを1点お伺いします。

○知事 県の行事に限らず、関係団体ではさまざまな取組をしていただいているわけでありますが、そういった折々に触れて両隊長、副隊長には長崎の活力再生のために一所懸命、県をPRしていただきたいと考えております。あわせて、これまでも終始、両大会を支えていただきました若い方々に、今後とも継続した活動を続けていいというご協力のお話もいただいたところですので、今後、さらにそうした若い方々の輪を広げて一緒になって県勢の活性化を目指していきたい。
 具体的には、県のさまざまなPRイベントでありますとか、お祭りでありますとか、そういったさまざまな機会に(出演)要請等もいただくと思いますので、子どもたちにも人気の高い両隊長、副隊長が出かけて行って広報活動に従事していただければありがたいと思っております。

          

2.知事のバチカン等訪問について

記者(共同通信社)

ありがとうございます。
 もう1点、先日、知事はイタリア、欧州の訪問を終えて帰られたばかりと思うんですけれども、こちらでの活動の成果と感想についてお伺いしたいんですが。

○知事 大きくは2つの目的を持って行って参りました。そのうちの1つは(「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」と「明治日本の産業革命遺産」の)世界遺産登録実現に向けて関係機関のご協力、ご支援をいただきたいということ。そして、もう1つは、せっかくヨーロッパに参りますので、これまで友好関係にありましたオランダのゼーラント州を改めて訪問させていただき、これからの交流のあり方等について模索する機会をいただきたいということであります。
 まず、世界遺産の登録でありますが、フランスではユネスコの世界遺産センターをお訪ねいたしまして、キショー・ラオセンター長と直接面談をさせていただきました。その際、ラオセンター長からは、こういった形で長崎県の首長が揃って要請活動にいらっしゃるということは、将来に向けた保存・活用等について非常にまとまりのある態勢ができているということの証であろうというご評価をいただきまして、積極的に協力していきますというようなお話もいただきました。
 なお、当然のことながら、世界遺産候補は2つございますので、「明治日本の産業革命遺産」、そして、続く「長崎の教会群」についてご協力のお願いをしてまいりました。
 あわせて、バチカンの駐ユネスコ大使、フォロ大使には、実は長崎をご訪問いただきまして、各構成資産のご視察や講演もいただいたことがあったんですが、改めてご協力のお願いをさせていただき、暫定資産として登載されて以降、終始、ご協力ご支援をいただいたところでありまして、これからもしっかり協力をしていくというお話をいただいたところであります。
 それから、日本の駐ユネスコ大使として門司大使がいらっしゃいますが、やはり国の立場としてしっかり主体性を持って登録実現に向けて努力していきたい、この両資産について何としても登録実現を目指していかなければいけないというような積極的なお話をいただきました。
 その後、バチカン市国を訪問いたしまして、文化評議会の議長さん、行政庁の長官、外務局の長官、そして総理大臣に当たる国務省の長官と直接面談の機会をいただきました。
 どなたからも積極的な支援を行っていくという趣旨のお話を頂戴したところでありますが、その際、改めてローマ法王猊下(げいか)の長崎ご視察についてもお力添えをいただきたいというお願いをいたしました。ローマ法王の日本訪問については、現在のスケジュールの中では、まだ具体的に確定しているような状況ではないと。なおかつ、アジア訪問については、既に韓国、フィリピンを訪問されたということもあり、まだ訪問していない地域もある。既に訪問が確定しているような話もあり、なかなか難しい面があるということでした。しかしながら、私の方からは、信徒発見から150年、そしてまた長崎にとっては被爆70年という大きな記念すべき節目の年でありますので、ぜひ訪問をお願いしたいということを申し上げたところ、そうした長崎県の熱意については、それぞれのお立場からローマ法王にもしっかりお伝えをしたいというありがたいお話を頂戴したところです。
 その後、ローマ法王にも一般謁見という形ではありましたが、直接お話をさせていだたく機会もいただきました。私からは、先ほど申し上げたように、大きな記念の年でありますので、ぜひ長崎にお越しいただきたいというお願いをいたしましたが、具体的なご返事は、いただけるような状況ではありませんでした。
 ちょうど日本では、関係の皆様方に推薦決定をいただいたタイミングでしたので、その報告も兼ねて直接面談させていただいたということは、ありがたい機会をいただいたと思っております。

      

                

3.石木ダム事業について

記者(NBC)

お聞きしたいことが2点あるんですけれども、まずは石木ダムの件です。
 今週月曜日に地権者の方々が県庁を訪問して、この件についてお話したいということがありましたけれども、知事はご不在ということで会えませんでした。その点について会えなかったということへの誤算もあるんですけれど、かなりこの問題については複雑な対応を示しているということになりますが、その点については知事、いかがお考えでしょうか。

○知事 (先日、県庁を訪問された件は、)具体的には石木ダムについて抗議と、そして佐世保集会での宣言文を提出したいということで、1月21日にご連絡をいただいたということでありました。その際には河川課の方で対応をさせていただくと(お答えしたと聞いております)。私は既に用務がございまして、出張の案件が決まっておりましたし、前もって知事に会いたいんだというようなお話はなかったと聞いております。
 そういう中で私に会いたいんだというお話があったということでありますけれども、前もってそういうやりとりがあった状況の中で残念に思っております。

記者(NBC)

そういうことであれば、今後、また知事にお会いしたいということで訪問ということも考えられますけれども、その際にはいかがですか。

○知事 私との面談の件につきましては、昨年の7月だったと思いますけれども、現地において説明会に私も出席をさせていただきましたが、その際には私のあいさつも十分させていただくような時間もいただけませんでした。
 そして、お話の内容も、この石木ダムの技術的・専門的な話題に限定した意見交換がなされまして、その際、「こういった専門的・技術的な課題であれば、土木部の所管の方で対応をさせていただきたい」と申し上げたところであります。そしてまた「知事の立場からお話をさせていただく必要があるような事項であれば、それはそういった機会を設けます」というお話をさせていただいて、それについてはご了解をいただいたと思っております。
 したがって、これからどういったご趣旨で面談のご要請をいただくのか、その段階で判断をしていく必要があるのではないかと思っております。

記者(NBC)

この件でもう一つ、そういうことで今月は立入調査ということで結局は入れなかったということですが、4日間行かれていて、地権者の方々もかなり県への反発というのも強めているように感じられました。その点についてはいかが考えておられますか、その反発を受けて。

○知事 今回の立入調査は、補償額を算定する上では必要不可欠な調査であり、法令上も立入調査できるという定めがあるわけでありまして、そういう中で協力のお願いをさせていただいたところであります。これに応じていただけなかったということで、結局その調査ができない状況になったわけでありますけれども、大変残念であります。
 したがって、一連の手続は手続として進めていく必要があるものと思っておりますが、何としても地域の皆様方のご協力をまた継続してお願いしていかなければいけないと思っております。

      

          

4.諫早湾干拓事業について

記者(NBC)

あと一つだけ、諫干の件なんですけれども、最高裁の決定が先週ですか、出されました。それで今回の最高裁の決定が一つの転機になるのではないかということを県としても考えていたのではないのかなというふうに思うんですが、結局は両方の決定を認めるということで状況が変わっていないということになっています。その点についての受け止め方というのを教えていただきたいんですが。

○知事 間接強制金の支払いについて、それぞれ訴訟当事者が異なる2つの案件で違う方向性、開門しても開門しなくても間接強制金を支払うという結果について(国が申し立てを行い)最高裁まで上がって審議がなされたわけであります。(したがって、今回の最高裁の審議は、)本来の開門の是非についての審議の場というよりも、それぞれの訴訟の結果として出された間接強制金を支払うべきであるのか否かという判断を求める場になってきたわけであります。最高裁が全体の(開門の)是非について審議をするという場ではない案件で、一定開門の是非について判断をされるというのは難しいのではないかと考えてきておりました。
したがって、これからは(国の)請求異議訴訟(などの一連の訴訟)、これで争われているわけでありますので、しっかりそういった訴訟に国の方でも適正に対応していただく必要があるのではないかと思っております。

記者(NBC)

その請求異議訴訟とか、(開放差止)本訴の方でもっと関係すると、国の方は最高裁で統一的な考えを示してほしいと言っていますし、最高裁の方は国の方にもっと全面的解決に向けての努力をということを言っていますよね。それぞれがそれぞれに言い合っているという状況にもなっているんですが、そこの点は知事としてはいかがですか。

○知事 これまでの経過を見てみますと、やはり訴訟を重ねて今のような状態に至っているわけですね。確かに話し合いで解決をというご意見もいただくわけでありますが、これは、開門するか否か(という選択肢)しかないわけでありまして、その中庸の選択肢というのは許されていないわけであります。
 当事者が話し合いで(解決できるかどうかは)、例えば開門原告団の方々が開門しないという選択肢をお持ちかどうか、あるいは長崎県の関係住民の皆様方が開門するという選択肢をお持ちかどうかにかかっていると思います。(しかしながら、)これまでの経過を見てみます時に、そこはなかなか難しいので今日に至っているという状況ではなかろうかと思っています。
 したがって、訴訟として一つの結論を求めるという形でこれまで来たわけでありまして、さきの福岡高裁の時もきちんと上訴して最高裁の判断を得てほしいというお願いをしたんですが、それにもかかわらず当時の政府自らがこれを一方的に受け入れて裁判を確定してしまわれた。そういう中で話し合いの場などがあったかというと一切なかったわけであります。
(開門問題は)やはりそれほどに難しい案件ではないかと思っておりますので、訴訟は訴訟として一つの最終結論を得ていく必要はあるのではないかと思っております。
 ただ、現実的な対応として、既に有明海の漁業再生に向けて関係4県で協議の場も設けられているわけでありますので、4県が協調して漁業再生に向けて一緒になって取り組んでいく、これはもう積極的に進めていかなければいけない。できればそういった取組を通して、有明海の漁業上の問題を克服できるような成果が得られるというのが一番望ましいことではないかと思っております。

記者(西日本新聞社)

関連して、先日、佐賀県の山口祥義新知事が誕生しましたが、長崎県の総務部長も務められた方にかわられたということで、諫干問題の解決に向けた変化を期待できるのでしょうか。
 それと、山口新知事と、どのようなことを話し合っていきたいとお考えでしょうか。

○知事 どんなお考えをお持ちなのかということだと思います。
 先ほど申し上げたように、佐賀県の皆様方はこれまで、開門調査は実施すべきというお考えであり、開門しなくていいという選択肢は恐らくお持ちではなかったと思います。(もし、仮に)そういう選択肢があるということであれば、話し合いの余地はもちろんあるだろうと思っております。しかし、そういう選択肢がない中で、話し合いや協議を進めて一定の結論が得られるかというと、これも先ほど申し上げたようなさまざまな経過をたどってきた案件ですので、なかなか難しいのではないかと思っております。

記者(西日本新聞社)

山口さんにかわったということで、長崎県側として何か変化は。

○知事 諫早湾干拓事業の開門問題について、どんなお考えをお持ちであるのか直接お聞きしたことはありませんので、これから、そういった機会があればお尋ねしてみたいと思います。

          

5.スカイマーク社の民事再生手続き開始について


記者(朝日新聞社)

昨日、民事再生法の申請をしたスカイマークに関連してですが、本県にも路線があります。格安航空の先駆けだったこともあって、まず、県民にとってどういう路線だったかとお考えか教えてください。

○知事 この路線は、平成22年から長崎−神戸−羽田間の国内航空路線を1日4往復運航していただいており、平成25年には約34万人の利用者の方々がいらっしゃいました。
 昨日、民事再生手続の開始の申立てを行ったとの報道に接したところですが、今後は、民事再生手続を進めつつ安全かつ安定した運航を維持し、事業の再生に向けて全力で取り組むとの趣旨が表明されておりますので、民事再生手続中も長崎線の運航は継続されていくのではないかと考えているところです。事業の再生を着実に進めていただき、引き続き安定した運航をいただければと願っているところです。

記者(朝日新聞社)

もし、スカイマーク側から知事に存続について意見を求められるようなことがあれば、どんなふうにお願いしたいと思われますか。

○知事 それは、先ほど申し上げたような方々が利用されている路線でありますので、継続して運航をしていただけるようにお願いをしていきたいと思います。

          

6.石木ダム事業について(2)

記者(朝日新聞社)

あと、石木ダムの関連ですが、先日も地権者の方が来られたという話で、知事が(地権者の所に)行かれた時も技術的なお話になったということですが、地権者の方々からすれば、必要性についてまだ納得していないというところが根本にあって、それをわかってもらいたいがために技術的な話を持ち出してきて、ここが県とは主張が違うんだということを説明したいんだというふうにみているんですが、その場合に、知事が改めて(地権者の所に)出向いて、必要性についてもう一度地権者の方々を説得、納得させるような場を設けるということはお考えにならないんでしょうか。

○知事 そういう場になってないんですよ。私も、改めて必要性を含めてご説明、お願いをさせていただこうと思いましたが、発言も制限されましたし、挨拶も十分させていただけない状況でしたし、その後の議論の内容も、先ほど申し上げたように本当に技術的な観点に立ったご議論でありました。そうであれば、まさに専門的な立場で、国のダムの設計、建設指針等の考え方を含めてご説明をさせていただいているわけですので、そういった担当職員からしっかりと説明をさせていただくということが必要になってくると思います。
 そういった中で、私として、その辺の話をさせていただく必要があるということであれば、それはそういった機会を得て行きたいと思います。ただ、必要性そのものについては、これまでも繰り返し、お話はさせていただいてまいりました。そういった中で、いまだ理解がいただけないということであります。
 既に8割を超える皆様方には、そうした点にご理解をいただいているという状況もあり、残された期間の中でどう対応していくのかという判断が必要になってくるものと思っているところです。
 したがって、私といたしましては、静穏な状況の中で、これから地権者の皆様方と、具体的な生活再建等を含めて話し合いができるということであれば、積極的に出向いてまいりたいと思っております。

          

7.スカイマーク社の民事再生手続き開始について(2)

記者(時事通信社)

先ほどのスカイマークに関連してですけど、既に民事再生の申請後に、長崎空港への乗り入れの見直しに関して打診とかありましたか。

○知事 (担当課に対し)打診はあっていますか。

〇担当課 あっておりません。

○知事 あっていないということです。

記者(時事通信社)

過去にもそういう経緯はないですか。見直しに関しての打診というのは。民事再生法申請前のここ最近とか。

〇担当課 そのようなことも、あっておりません。

〇記者 わかりました。ありがとうございます。

          

8.新県庁舎の整備および県庁舎跡地活用について

記者(長崎新聞社)

31日、土曜日に、さまざまな紆余曲折を経て、新県庁舎の起工式が行われます。
 これまでの議論の中でもそうでありましたが、地元商店街や自治会からは、商店の分散とか、商店街の衰退、あるいは、埋立地である新県庁舎の建設予定地の安全性については、やはりいまだに懸念の声が聞かれるところであります。知事として、改めてそういった点についてどのようにお考えなのか。
 そして、現在の県庁舎の跡地利活用について、知事のお考えを伺いたいと思います。

○知事 この新県庁舎の建設については、さまざまなご議論をいただく中で、商店街の活性化の面で、移転は困るというようなお話等も頂戴してきたわけですが、そういったご議論等も踏まえて県議会でもさまざまな議論をいただきました。そして、やはり最大の必要性というのは、災害時に重要な拠点施設としての役割を担わなければならないということもあり、移転先を決定し、建設を進めるという一つの結論が得られたわけですので、あとはそういった方向性に基づいて着実に事業を進めていかなければならないと思っているところです。
 安全性についても、ご懸念の点はさまざまなご意見等もいただいてきたわけであり、その辺も踏まえてお答えをさせていただき、十分安全性が確保できるということで現在の候補地への移転を決定した経過があるわけですので、ぜひご理解をいただきたいと思っているところです。
それから、跡地の活用については、ご承知のとおり地域の活性化のために重要な役割を担うことができるようにということで、歴史・情報発信機能ですとかホール機能(及び多目的広場機能)を3つの主要機能候補とする方向性に基づいて、今、検討が進められているところです。
 ただ、新庁舎移転の際には同じような時期に並行して、その跡地の活用も明らかになるようにといったご指摘があり、そう努力するのは当然だと思っておりますが、例えば、MICE機能がどうなっていくのかといった見極めるべき点もあり、また、市から新たなご提案もいただいたところであり、そういった点を含めて少し時間がかかっておりますが、現在、検討中であります。

記者(長崎新聞社)

長崎市との協議で時間がかかっていると。知事の思いとしては、いつまでに跡地活用について結論を出したいと思われているんですか。

知事

大きな街の中の要素が動いているわけであり、その方向性が定まってこないと、なかなか難しいと思っております。当初、同時並行して検討を進めていきますというようなお話も差し上げた経過があるわけでして、できるだけ早く方向性をお示ししていく必要があると思っておりますが、まだまだそういった根っこの部分に係る要件が明らかになっていないという状況ですので、いま少し時間をいただく必要があると思っております。

 ただ新庁舎が完成・移転した後には、切れ目なく次の事業に着手できるように努力していく必要があると思っております。

記者(長崎新聞社)

新県庁舎が完成する2017年にはもう方向性というのは出せるということですか。

○知事 現時点でのスケジュール感は、平成29年秋ぐらいに(県庁舎が)完成し、移転した後、跡地の整備に着手するという形になっていくものと思っております。

          

世界遺産およびローマ法王の来崎について

記者(長崎新聞社)

教会群についてですが、今回のご訪問で、世界のキリスト教の遺産とどう違うのか、そのあたりの教会群はなぜ生まれたのかという歴史とか意義というものをもっと世界に深く知ってもらう必要があるかと思うんですが、そういう課題が出てきたかと思うんですが、具体的にはどうされるのかということ。
 もう1つは、ローマ法王の来日は、率直に言ってかなり厳しい状況じゃないかという感じがしたんですが、知事は、ご訪問中に「今後もお願いをしていく」というお話をされておりましたが、具体的にはどういう形でお願いをしていくのかということの2点、教えていただきたいと思います。

○知事 確かに、今回、海外に出て「長崎の教会群」の世界遺産登録のお話をさせていただいた時に、どういった点が一番特徴になる部分なのかということをもっともっと知っていただくということが、世界遺産登録後、世界の方々に興味や関心を持っていただくためにも重要だということを改めて実感したところです。
 従いまして、恐らく世界にそういった例はないのかもしれませんが、潜伏キリシタンの方々がどういった形で信仰を守ってこられたのか。例えば、踏み絵があったり、マリア観音像があったり、あるいはオラショといったものが残されたりといった部分を含めて、もう少し世界の方々に理解を深めていただけるような、例えば、さほど規模は大きくなくてもパネル展示なども含めて展開していく必要があると感じました。
したがって、できるだけ早期に関係自治体の方々とも相談をして、そして、世界遺産に携わっていただいている大使の皆様方からも協力するというようなお話もいただきましたので、そういった取組を強化していかなければならないと考えているところです。
ローマ法王様のご来県については、確かに既に想定されているスケジュールの中にはいまだ入っていないというご説明をいただいたところですが、いろんな機会、チャンネルを通してお願いをしていく必要があると思っております。たとえ今年の長崎ご訪問が難しいという状況であっても、近いうちにぜひお越しいただけるよう、他の関係の皆様方にもご協力をお願いして、引き続き働きかけを進めていきたいと思っているところです。

広報課長

以上をもちまして、知事の定例記者会見を終了させていただきます。
 ありがとうございました。

      

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。

平成26年12月26日(金曜日)
【定例記者会見】

会見内容

平成26年12月26日 定例記者会見

      

会見内容

           

1.大中型まき網漁船第一源福丸の沈没事故について

広報課長

それでは、ただいまより知事の定例記者会見を開催させていただきます。
 よろしくお願いします。

知事

よろしくお願いします。
 まず、初めに2点お話をさせていただきます。
 1点目は、大中型まき網漁船「第一源福丸」の沈没事故についてでございます。
 ご承知のとおり、一昨日、12月24日に、東洋漁業株式会社の「第一源福丸」が、島根県の浜田沖で沈没をいたしました。この事故によりまして2名の乗組員の方がお亡くなりになられたところであります。衷心よりご冥福をお祈り申し上げる次第であります。
 そしてまた、なお3名の乗組員の方々が行方不明ということで、今、懸命の捜索活動が行われているところでありますが、一刻も早い救助を心からお祈り申し上げているところであります。
 県といたしましては、事故の通報をいただいて、直ちに平戸市並びに浜田市に県職員を派遣いたしますとともに、水産部の中に「沈没事故対策本部」を設置いたしまして情報収集に努めているところであります。
 また、あわせて現場海域に漁業取締船「ながさき」を急行させまして、24日夕刻から乗組員の捜索活動に当たっているところであります。

 県といたしましては、海上保安部等関係機関と連携をしながら、引き続き、捜索、情報収集に全力を尽くしてまいりたいと考えているところであります。           

2.長崎がんばらんば国体・大会について

知事

次に、平成26年、この1年間を振り返ってのことでありますが、今年も余すところ6日となりました。この1年間を振り返って考えます時に、やはり一番印象に残っておりますのは、10月から11月にかけて開催いたしました「長崎がんばらんば国体」と「長崎がんばらんば大会」でありました。
 実際、私も会場で応援をさせていただきましたけれども、選手たちの圧倒的な頑張りや活躍に観客の皆様方は大きな感動を感じ、声援を送っていただきました。そうした声援に選手の方々は力を得て、ますます底力を発揮する場面が、あちこちで見られたところであります。
 こうした選手の皆様方が最後まで諦めることなく勝負に挑む姿から、多くの県民の皆様方は、また、感動と、やればできるという勇気を与えていただいたものと考えております。

 県民総参加の心に残るような大会の実現を目指そうということで、幅広い県民の皆様方のお力添えをいただいて取り組んでまいりましたけれども、おかげをもちまして、無事、大会を終了することができたところであり、改めて全ての関係皆様方に心から深く感謝を申し上げる次第であります。

      

                

3.世界遺産の登録推進について

知事

2つ目は、世界遺産の登録に向けた手続が前進をしたということであります。
 まず、「明治日本の産業革命遺産」につきましては、10月にイコモスの現地調査が行われました。まだまだ最終決定まで残された期間がございますので、引き続き、気を緩めることなく、万全の対応を図ってまいりたいと考えているところであります。

 一方、「長崎の教会群」につきましては、9月の関係省庁連絡会議の決定を受けまして、推薦書の暫定版がユネスコに提出されました。この後、正式手続としては、来年1月の閣議了解を経て推薦書の正式版がユネスコに提出されるということになってまいります。平成27年度、平成28年度の世界遺産の登録実現に向けて、これから全力で取り組んでまいりたいと考えております。

      

          

4.佐世保市内女子高校生の逮捕事案について

知事

そして、3つ目の出来事でありますが、心傷む事件が発生いたしました。佐世保市の女子高校生が殺害されるという事件が発生したところであります。現在、外部専門家を交えた検討会で検証作業が進められているところでありますが、これまでの私どもの行政の対応がどうであったのか、しっかりと検証をし、二度とこうした事件が繰り返されることがないよう、しっかり今後の対策に生かしていかなければならないと考えているところであります。

          

5.総合計画等について

知事

さて、いよいよ来年、平成27年は県の総合計画の目標年次、最終年次を迎えてまいります。これまでも、人や産業、地域が輝く長崎県の実現を基本理念に、さまざまな事業に取り組んでまいりました。
 折しも、国の方でも「まち・ひと・しごと創生本部」が立ち上げられまして、地方創生に向けた総合戦略に基づいてさまざまな事業が推進されようとしているところであります。こうした国の政策なども有効に活用しながら、さらに、県勢の活性化のために、最終年度、全力を挙げて目標達成のために取り組んでまいりたいと考えているところであります。
 最後になりましたけれども、報道関係の皆様方におかれましては、「長崎がんばらんば国体」、「長崎がんばらんば大会」の報道をはじめ、県政の各般にわたりご協力をいただき、改めて心からお礼を申し上げる次第であります。
 年末にかけて、まだまだご多忙な日々が続かれることと思いますけれども、どうか、すばらしい新年をお迎えになられますよう、心からお祈りを申し上げる次第でございます。
 まず、冒頭にあたっての発言とさせていただきました。
 あとはどうぞよろしくお願いいたします。

          

6.長崎がんばらんば国体・大会について(2)

記者(NIB)

ひとまず、1年間、お疲れさまでした。
 2点質問させていただきますが、先ほど、知事の方からお話がありました長崎国体に関して、今年の出来事の大きな一つだと思うんですが、特に印象に残ったシーン、場面などがあれば伺いたいと思っております。

知事

先ほど申し上げましたけれども、私も幾つかの競技会場に出向きまして応援をさせていただきました。
 本県選手団が、まさに5セットマッチのうち2セット先取されて、あと1セット落とすと負けてしまうという、ちょうどそういったタイミングで応援に間に合ったのでありますけれども、見事にその後、3セット連取をしてひっくり返してくれました。選手の皆さん方も、2人が先行して負けていまして、あと3人が勝たないと勝たないというぎりぎりのところで、本当に驚異的な粘りを見せてくれて優勝を果たしたという現場に立ち会ったところであります。
 選手の皆様方が、よく「県民の方々の応援に力をいただいた」ということをおっしゃっていたんですが、本当に実感いたしました。そういうことがあるんだという思いをいたしました。逆にまた、私ども応援する立場も、選手のそういったすごい頑張りを見て、やればできるんだという大きな感動を与えていただいた。いわば大会を通して、県民の皆様方の心と心の交流があった瞬間に立ち会うことができたということは、非常にありがたい体験だったなと思っております。
 また、特に数多くのボランティアの皆様方に一所懸命お世話をしていただいておりました。ボランティアの皆様方のお話をお聞きすると、お世話をさせていただいた皆さんから逆に励ましをいただいたり、勇気をいただいたりということで、こういうボランティア活動に参加して非常によかったというような声を多くお聞きいたしました。
 それまで県民総おもてなし運動ということで、かけ声はかけさせていただいてきたんですが、いざ、本番でどうなるんだろうかと思っておりましたけれども、本当に県民の皆様方の底力を見せていただいたと。数多くの県外からお越しのお客様にも、「心のこもった大会でありました。もう一度、長崎に出かけてきます。」というようなお声を幾つもお聞きすることができまして、大変長崎らしい大会になったのではないかと思いました。

記者(NIB)

長崎県の競技式典課の方でも、本当に寸前まで準備されていた開会式とかの雰囲気も、立ち会われたと思うんですけど、その様子等はどうでしたか。

知事

そうですね、幼稚園から小・中・高校生まで、私も、県外のお客様方と一緒に開会式典、式典前演技なども拝見いたしましたけれども、異口同音に「すばらしい演技でした。」という声を上げておられました。
 やはりチーム長崎という形で、選手の皆様方はもちろんでありますけれども、全ての出演者を含めた関係の皆様方が力を合わせて取り組んでいただいた成果じゃなかったろうかと、私も本当に大きな感動を覚えたところであります。

          

7.総合計画等について(2)

記者(NIB)

最後に1点。先ほども出ました、来年が総合計画の最終年度といったところで、今年1年を振り返って、本当に多々あるとは思うんですが、知事の中で、これは成功した、逆にこれは課題が残ったというものを挙げるとしたら、何がありますか。

知事

そうですね、まだまだ成功と言うには具体的な項目は少なかったかなという思いがあります。
 特に、昨年から力を入れて取り組んでまいりました県民所得向上対策、これが2年目を迎えているわけでありますけれども、やはり大きな政策課題となっておりました人口減少に歯止めをかけ、地域活力の再生を果たすためにも、良質な雇用の場を確保・提供するという目標のもと、さまざまな分野の産業の活性化に力を注いでいるところでありますけれども、目標年次が来年度になっておりますので、しっかりとした成果に結びつけることができるように、これからも全力を挙げていかなければいけないと、まだまだ課題半ばだと、道半ばだという気がいたしております。

記者(NIB)

ご自身の中で思っている課題の部分はありますか。

知事

やはり一番大きな課題は人口減少対策。それに引き続き力を注ぎ、県民の皆様方が元気を感じていただけるような成果に結びつけていくということが、一番大きな現在の課題ではないかと思います。           

大中型まき網漁船第一源福丸の沈没事故について(2)

記者(NBC)

源福丸の沈没の件ですけれども、県としては、24日から現地の方に漁業取締船とか派遣してやられるということですけれども、また明日以降も新たな体制ということでとられるというふうにも聞いております。
 このままだと、3人の行方不明の方の発見というのもちょっと、長期化するかもしれないという状況にもなってきていますけれども、それについて、知事としてどう受け止めていらっしゃるのか、もう一度お聞きしたいということと、どういう対応をとっていくのかというのを教えていただきたいと思います。

知事

それはやはり、最後の最後まで行方不明者の救助のためにしっかりと取り組んでいかなければいけないと思っております。捜索活動が続けられている現状でありますので、県としてもできる限りの対応を図っていかなければいけないと思っているところであります。

記者(NBC)

そういうところで、明日も現地の方で、関係者の方を乗せて現場に行かれるということを判断されたということでよろしいですか。

知事

はい。

          

国体・大会のイメージキャラクターについて

記者(KTN)

国体の関連ですけれども、イメージキャラクターが、今日、議場での表彰の場にいましたけれども、今後の処遇についてはどんなふうにお考えですか。

知事

今、どう処遇をさせていただいたらいいのかというのを検討中でございます。
 一度、この場でもお話をさせていただいたことがありましたけれども、「がんばくん」という名称は一般公募で名前をつけさせていただいたのですが、ご承知のとおり「がんば」という言葉は、ガンバ大阪の「ガンバ」というのが商標登録されているところでありまして、そこの取り扱いについて内部の覚書を結んでおります。その際、長崎県の「がんばくん」は国体・大会の広報・宣伝活動に使うという前提であり、したがって、基本的には今年度いっぱい使うという前提で覚書が締結されております。
 今のところ、ガンバ大阪のしかるべきお立場の方と相談をさせていただいているところでありまして、できるだけ柔軟に、今後も活躍していけるようなことでご了解をいただきつつあるところでありますけれども、いま少し最後の詰めの作業を進める必要があると考えているところであります。もう少しお待ちいただきたいと思います。

 できれば私は、今日この場でそういった点についても発表をさせていただければと思っていたのでありますが、ガンバ大阪がリーグ優勝されたということもあって、ご担当の方もご多忙な面があって、協議が少しずれ込んだということもあります。いま少しお待ちいただければありがたいと思っております。できるだけ、今後もがんばくん、らんばちゃんに活躍してもらえるように考えていきたいと思っております。

 

    

今年を表す文字について

記者(西日本新聞社)

定番となっておりますけれども、この1年を振り返って漢字一文字、もしくは四字熟語で表していただけませんか。

知事

そうですね、四字熟語。四字熟語になるかどうかわかりませんけれども、「チーム長崎」でしょうか。

記者(西日本新聞社)

「チーム長崎」の理由というのは。

知事

やはり「がんばらんば国体・大会」含めて、幅広い関係者がまとまって、チーム長崎として一つのことをやり終えた。その成果はしっかりと今後にも生かしていかなければいけないということで、チーム長崎の底力、大変すばらしいものがあったと思いますので、そういった団結力をこれからも長崎の活性化のために発揮していきたいと思っております。

 

    

まち・ひと・しごと創生本部について

記者(西日本新聞社)

あと、「まち・ひと・しごと創生本部」で、総合戦略が近々発表されると思うんですけれども、これは各都道府県でさらなる地方版の総合戦略をつくることになると思いますが、ここで長崎らしさというのを今後どのように出そうとしているのかというのをお伺いします。

知事

そうですね、早い時点から、県・市町スクラムミーティングの中でこういった課題を正面に据えて、取組を協働で進めていこうという協議を行いました。既に各市や町の方ではさまざまな要因分析と施策のあり方について検討を進めていらっしゃるものと思っております。できるだけ早い時期にそういった施策を取りまとめて、より連携を強化しながら、県・市町一体となって取組が進められるように地方版の総合戦略も策定していかなければいけないと思っているところであります。
 人口減少、全国よりも先に進んでいる県の一つでありますので、実効性のあるような対策を取りまとめていかなければいけないと思っているところであります。

記者(西日本新聞社)

人口減少が一番のキーになるということですか。

知事

そうですね。

 

    

大中型まき網漁船第一源福丸の沈没事故について(3)

○記者(長崎新聞社)

 源福丸事故についてなんですけれども、2009年の第11大栄丸事故の際には、漁船船主責任保険で引き揚げて、県が魚礁化をすると、国が半額補助する形で魚礁化するというスキームをとりましたけれども、今回についてはどのようにお考えでしょうか。

知事

今回の件につきましては、一切まだそういった事項についてご意向も伺っておりませんし、話し合いの場も持っておりません。まずは、行方不明者の方々の救助が最優先課題であろうと思っておりまして、その後にそういうお話が出てくれば、県としても協議をしていかなければいけないと思っております。

○記者(長崎新聞社)

 今回は県外が事故現場ということで、それは影響するものなのでしょうか。

知事

さあ、どうでしょうかね。(担当課長に対し)あまり影響することはないんでしょう。

資源管理課長

はい、引き揚げということになれば、県外であろうと県内であろうと、作業自体に影響することはないと考えております。

○記者(長崎新聞社)

 県として、今回の源福丸は漁船船主責任保険、この加入は確認されていますか。

知事

加入なさっておられるというお話は聞いております。

記者(NHK)

漁船事故の関係で、まずは行方不明者の捜索に県としても力を入れるということですけれども、救助された方も平戸の方に戻って来られます。そういう方とかのご家族に向けてのケアとか、その辺は何か取り組まれることがありますか。

知事

そうですね、特に、子どもさんたちもいらっしゃるわけでございますので、そういった専門家の方々の派遣等が必要であれば対応するという方針で協議を進めているところであります。

記者(NHK)

地元平戸市と協議をした上で、県の方からも対応が必要であれば、何かしらの対応を検討するということですか。

知事

そうです。具体的に要請はあっていますか。

・・

まだ、今のところはあっておりません。

○記者(長崎新聞社)

 要請があれば対応したいということですか。

知事

そうです。現地の災害対策本部でもそういったことはもう既に検討していただいておりました。

記者(朝日新聞社)

この沈没事故の関係で、まずは行方不明者の方の捜索と、そのご遺族なり、先ほどおっしゃったようなケアがまず第一番かと思いますけれども、ちょっとその先というか、今回の事故で、これまでも事故が起きています。改めて起きたことで、やはり業界へのイメージの低下というか、後継者不足という課題がある中でそういった懸念というのも指摘があるかと思うんですけれども、そういうところについて水産業全体への影響というのはどのようにお考えでしょうか。

知事

そうですね、なかなか後継者、就労者を確保するというのが難しい状況にある中で、またこうした事故が発生したことで乗組員の確保というのが難しくなってくる可能性も否定できないのではないかと考えております。

 県では、この間、安全対策等の徹底についていろいろな取組を進めてきたところでありますが、やはり今大きな課題として指摘されていますのが、漁船の規模ですね。135トンが上限だという基本的な考え方の中で、やはりより安全性を確保するということで大型の船舶も導入されているところでありまして、そういった流れ等についてもしっかり検討し、また取り組んでいかなければいけないのではなかろうかと感じているところでございます。

    

石木ダム事業について

記者(長崎新聞社)

先日、石木ダムについて1月13日、反対地権者4世帯の家屋を含む土地に立ち入るという要請をされましたけども、今回は実際に反対地権者の家の内部まで調べるという内容の立入調査と伺っております。更にまた反発が予想されますけども、どのようにお考えでしょうか。

知事

必要な手続になってまいりますので、是非ご理解がいただけるように、お願いをさせていただければならないと思っております。

記者(長崎新聞社)

必要な手続というのは、家の補償金額を策定するためにという意味ですか。

知事

そうですね。

記者(長崎新聞社)

今回の立入調査では、実際に調査員が家の玄関のところまで行くと、まずは。

知事

基本的にはそういうことになろうかと思います。

記者(長崎新聞社)

それで許可を求めて、そして内部に立ち入らせてもらうのか。

知事

はい。

記者(長崎新聞社)

わかりました。

広報課長

以上をもちまして記者会見を終了させていただきます。

知事

どうも今年1年ありがとうございました。

 よいお年をお迎えください。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。

平成26年12月15日(月曜日)
【定例記者会見】

会見内容

平成26年12月15日 定例記者会見

      

会見内容

           

衆議院議員総選挙の結果について

広報課長

ただいまより、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
 よろしくお願いいたします。

知事

それでは、よろしくお願いします。
 最初に、私の方から二点だけお話をさせていただきたいと思います。
 昨日の総選挙におきまして、見事、当選を果たされました冨岡先生、加藤先生、谷川先生、北村先生、高木先生に心からお祝いを申し上げます。
 この度の選挙では、第2次安倍内閣が発足し、この2年間の政権の評価、なかでも、政府の経済政策である「アベノミクス」の評価が大きな争点になったものと考えております。
 投票の結果は、自民党・公明党が325議席を確保され、国のこれまでの政策の進め方が信任されたものと考えておりますが、今後、「アベノミクス」による経済の好循環をさらに地方に拡げていただきますとともに、国において本格化している地方創生の取組を一層進めていただきたいと願っているところです。

 本県におきましても、人口減少や県民所得の低迷、地域活力の低下といった構造的な課題とあわせて、二つの世界遺産候補の登録実現、九州新幹線西九州ルートの整備促進、諫早湾干拓事業の開門問題の解決、石木ダムの建設促進、離島振興など数多くの課題を抱えております。こうした課題の解決のためには、引き続き国のご支援をいただくことが不可欠となります。本県選出国会議員の皆様方には、これからも格別のご支援をいただきますようお願い申し上げる次第です。           

ながさき女性活躍推進フォーラムの開催並びに推進会議の発足について

知事

もう一点は、「ながさき女性活躍推進フォーラム」についてです。
 女性の皆様方の活躍推進に官民一体となって取り組んでいく気運を盛り上げるために、来る22日に長崎ブリックホールにおいて、「ながさき女性活躍推進フォーラム」を開催いたします。
 フォーラムでは、女性の活躍推進にかかる基調講演をはじめ、ワーク・ライフ・バランスをテーマにした分科会の開催などを予定しております。
 また、フォーラムにおいて、官民一体で女性の活躍推進に取り組む組織として「ながさき女性活躍推進会議」を発足していただくことになっており、気運の醸成をはじめ、仕事と家庭等を両立しやすい職場環境づくり、企業等における女性の活躍推進につながる目標設定、女性や経営者のネットワークづくりなどの推進に取り組みたいと考えています。
 今後とも、こうした取組を通して、市や町、経済団体との連携を深めながら、女性の皆様方の活躍を支えていきたいと考えています。

 以上、私から二点お話させていただきました。あとはどうぞよろしくお願いします。                 

衆議院議員総選挙の結果について(2)

記者(読売新聞社)

先ほどの選挙の関係で、昨日の県内の投票率なんですが、戦後以降で最低の投票率だったということについて、まず知事の受け止めと、これまでもやってきていると思うんですが、従前のやり方ではなかなか限界があるかなということもあって、県として今後投票率を上げるために、どういう新しい取組をやっていこうとか、その点を最初にお聞かせいただければと思います。

知事

今回の選挙は、国の進むべき方向性を定めるという重要な選挙でしたが、投票率が低下したということについては大変残念に思っているところです。
 今回に限らず、投票率は近年低下する傾向で推移してきており、さらに12月という師走の選挙であったということ、気温が非常に低かったということなども影響したのかなと思っております。
 ただ、冒頭で申し上げましたように、やはり大切な選挙ですので、多くの国民の皆様方に投票をしていただきたかったと考えているところです。投票率の向上を図っていくということは私どもの役目でもありますので、どういった手法が効果的なのか引き続き検討し、実践していかなければならないと思っております。
 選挙制度の大きな改正等も含め、投票していただきやすい、より簡便な方法なども併せて検討を進める必要があると思っております。

          

衆議院議員総選挙に伴う知事の姿勢について

記者(長崎新聞社)

今の選挙の話ですが、前回の会見の際にもお尋ねしましたが、ご自身の選挙では自民党、公明党から推薦を受けられていましたですね。前回の会見の際には「そういうところも加味して」というお話もありましたが、実際、今回の選挙で知事は何かされたんでしょうか。

知事

街頭に立ったり、集会に参加させていただいたりということはございませんでした。

記者(長崎新聞社)

何もされなかったということでよろしいでしょうか。

知事

そうですね、具体的なご要請もいただきませんでした。

記者(長崎新聞社)

それは要請を受けられていたら、何かされたということですか。

知事

それはその時になって考えるべきことだと思っております。

記者(長崎新聞社)

知事は、ご自身の政治姿勢を「県民党」という言葉であらわされていると思いますが、その考えは今でも変わらないということでよろしいですか。

知事

前回も申し上げましたように、これまでの私自身の選挙の中でも、1期目、2期目ともに自民党、公明党の皆様方に支えていただいてきたわけです。したがいまして、政治的にはそういう方々に対する感謝の気持ちを忘れることなく取り組んでいかなければならないと思いますが、他方、知事という職責は公職でもありますので、なかなか難しい面もあると考えてきました。行政を進めるにあたっては、やはり公平公正に対応していく必要があると思っております。

記者(長崎新聞社)

それは今回の選挙の結果を受けても変わらないということでよろしいですか。

知事

仕事に対する基本的な姿勢は変わりません。政治的な立場は先ほど申し上げたとおりです。

          

衆議院議員総選挙の結果について(3)

記者(朝日新聞社)

選挙の関係で、先ほどあった投票率の関係で再度の質問なんですが、1区は激戦が伝えられていて、もうちょっと関心を持って投票に行ってもいいのかなというふうに思ったんですが、投票率がとても低いというのは、県民や国民の政治に対するどういう思いが込められているというか、どういうふうにお考えでしょうか。

知事

そうですね、私ももう少し投票率は高くなるのではないかと期待を込めて考えておりましたが、残念な状況となっているようです。
 やはり若い方々を含めて、政治に対する関心を深めていただけるような努力が必要だと思っております。

記者(朝日新聞社)

特に政治に対する不信感というか、そういうのが県内、あるいは国民に蔓延しているという雰囲気はお感じにはならないですか。

知事

いわゆる政治離れというんですか、そこまでは実感するに至ったところではありませんでした。

記者(NHK)

今回の選挙で「アベノミクス」が一つの大きな争点になっていたと思うんですが、改めて「アベノミクス」自体の知事のご評価と、どのように捉えられているのか。また、長崎県への影響、そういったところのご見解を聞かせていただきたいと思います。

知事

2年前の政権交代以降、「アベノミクス」という経済政策がとられてきたわけですが、実際、金融緩和措置が講じられて、株高、そして円安の方向に振れてきたということで、国内の特に輸出関連産業の分野においては大きなきっかけになったと思っております。
 総じて、長崎県の経済情勢等についても、それ以降、回復基調にあるということで、デフレ脱却に向けて一定効果が見られつつあったと思っておりますが、ただ、一般的に言われておりますように、企業間格差、地域間格差というのがあった面も否めないのではないかと思っております。冒頭申し上げたように、これからは経済の好循環を一層促進していただいて、地方までそういった効果が及ぶような政策を講じていただきたいと考えております。

 地方では、一部円安に伴う物価の高騰等も懸念されているところですので、やはり地域の企業が元気を取り戻すことができるような、そういう循環を実現していかなければならないと思っております。           

諫早湾干拓事業に関する訴訟について

記者(共同通信社)

(諫早湾干拓の開門問題の件で、)先日、佐賀地裁において国の請求異議訴訟で、国の訴えを退けるという判決が出ました。この経過について、ご所感をお願いします。

知事

私どもは当事者ではありませんので、なかなかコメントすべき立場なのかどうかよくわかりませんが、国の方では、福岡高裁に控訴する方針をお示しになられたと聞いております。
 一方、開門差し止めを求める弁護団の皆様方におかれては、仮に開門を行ったとしても、有明海の全体の環境改善の可能性が必ずしも高くないんだというようなことをしっかりと主張するよう国の方に求めておられたということですが、国の方はこれに対応されなかったというようなこともあります。
 したがって、私どもといたしましても、本来、開門の意義については同様の考え方を持ってきておりましたので、控訴審においては、ぜひそういった点を含めて、先の福岡高裁確定判決後に環境アセス等で新たに判明した事実、知見等をしっかりと主張、立証していただきたいと考えております。
 いずれにいたしましても、開門に伴う影響被害等が地元にあってはならないと考えているところですので、国の方では継続してしっかりとした対応をお願いしたいと思っております。
 なお、今回の請求異議訴訟の判決は、これまでの訴訟には影響しないというような弁護団の皆様方のお話も聞いているところです。

記者(朝日新聞社)

今のに関連してなんですけれども、今日、佐賀地裁の方に制裁金の値上げを求めるということで(開門派の)弁護団が佐賀の方で会見を開くようなんですが、制裁金が上がっても県の立場としては変わりがないという理解でよろしいでしょうか。

知事

強制金(制裁金)の多寡によって(長崎県の)考え方が変わるところはないと思っております。       ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      

平成26年11月27日(木曜日)
【定例記者会見】

会見内容

平成26年11月27日 定例記者会見

      

会見内容

           

旬の農産物情報(いちご「長崎ゆめのか」と「長崎みかん」)について

広報課長

ただいまより知事の定例記者会見を始めさせていただきます。

知事

どうぞよろしくお願いします。
 今日は、まず第1点目でございますが、皆様方の机の上にいちごとみかんを準備させていただきました。いちごは「長崎ゆめのか」、みかんは長崎の「早生(わせ)みかん」でございます。どうぞまず一口味わってみていただきたいと思っております。
 皆様ご承知のとおり、このいちごにつきましては、全国第6位の栽培面積を誇ります本県の特産品であります。いよいよこれから出荷が本格化してまいりますが、今年のいちごにつきましては、前年産を上回る生産量が見込まれておりまして、品質もよく大変おいしいいちごに仕上がっているということであります。
 この「長崎ゆめのか」は昨年から本格導入いたしまして、ご覧いただいておわかりのとおり非常に果実が大きいと、そして多収性でありまして、色・形・食味も良好で、今年の栽培面積は77ヘクタールということで昨年の約2倍に拡大されております。今年の出荷量は3,300トンを見込んでいるというところであります。
 おかげをもちまして、市場、小売店舗の皆様からも非常に高いご評価をいただいておりまして、今全力を挙げて取り組んでおります生産者の所得向上が期待されますことから、今後さらに栽培面積の拡大、販売促進に力を注いでまいりたいと考えております。
 それから、みかんの方でありますが、この温州(うんしゅう)みかんも本県は全国第5位の生産量を誇る県でありまして、重要な特産品となっております。特に本県では味にこだわったみかんを栽培するということで、ご承知のとおりシートマルチ栽培を使った水分を抑制しながら非常に糖度の高いみかんの栽培に力を注いでおります。
 また、各選果場では光センサー選果機を導入しておりまして、1個ずつその選果機で糖度を測定して、一定以上の糖度基準に達したものをブランド商材として市場に投入をしているという状況でございます。

 また、いよいよ12月からは、本県のオリジナル品種であります「させぼ温州」の出荷も始まってまいります。12月の初旬には私も大田市場でこの長崎みかんのPRをさせていただく予定にいたしております。こうした「ゆめのか」、「長崎みかん」がさらにブランド力を高め、高価格で取引されてまいりますよう力を注いでいきたいと思います。           

プロ野球・大瀬良大地選手の新人王受賞について

 それから、もう一点嬉しいニュースをいただきました。
 昨日発表されましたが、プロ野球のセ・リーグの最優秀新人に本県出身の大瀬良大地投手が選ばれたということであります。ご承知のとおり大瀬良投手はドラフト1位で広島に入団されて、セ・リーグ新人中唯一2桁勝利となる10勝8敗の成績を挙げられたところであります。本県出身選手のこうしたすばらしい活躍は、私たち県民にとりまして大きな誇りでありますし、また子どもたちに夢と希望を与えてくれるものであると考えているところであります。今後なお一層のご活躍をいただきますよう、さらに期待しているところであります。
 以上、2点ご報告を申し上げました。あとはよろしくお願いします。

                

衆院選における知事の支援政党等について

記者(長崎新聞社)

12月2日に衆院選が公示されますが、今回の衆院選で知事はいずれかの政党、もしくは候補者を支援されるお考えはありますでしょうか。

知事

特に今の段階では考えておりません。ただ、私の選挙の際にも応援していただいた方々が多数いらっしゃいますので、そうした点にも意を配っていく必要があるのではないかと思っております。

記者(長崎新聞社)

と言われましたけれども、知事選の際には自民・公明から知事は推薦を受けていらっしゃると思います。そういう点では自民・公明の方への応援というのはどういうことになるんでしょうか。

知事

そういったことも加味しながら考えていきたいと思います。           

石木ダム建設事業について

記者(長崎新聞社)

21日に県は、石木ダムについて、反対地権者の家屋を含む土地の裁決申請を出すという方針を発表されました。2017年9月まで、まだ裁決申請の猶予がある中、なぜこの時期にそのような手続を始められると発表されたのでしょうか。

知事

一挙に全部保留解除して次の手続に入るということも考えられないわけではなかったんですが、やはり相当の事務量になってきますので、まずは必要な箇所から計画的にという考え方のもと、今回、ダム本体建設に一番必要な箇所を中心に、保留解除の条件が整ったということで手続を進めさせていただこうということになったわけであります。
 これをもっと後倒しで検討すべきではないかというお考えもあるかもしれませんが、後ろになってくると、それだけ手続も一挙に進めてしまわなければいけないということになりますので、今回そういう考え方で、一刻も早く事業着手できるように努力していきたいという思いで今回の手続を進めさせていただいたところであります。

記者(長崎新聞社)

反対地権者からは、この日に知事と会いたいということで要請があっていたかと思うんですけれども、特に家屋を含んだ土地ということで、さらに反発が予想されます。知事から改めて、反対地権者側にまた理解を求める、あるいは説明をする、何か話し合いをする場を持ちたいという思いはあるのでしょうか。

知事

地権者の方々から会いたいというお話を頂戴しているのは、例の公開質問状以降の話し合いの場であります。その際、議論いただく内容というのは純粋に専門的、技術的な観点からの議論が中心になっておりまして、こちらから必要な考え方なりお願いなりさせていただこうと思っても、なかなか発言させていただけない、そういう場でありました。
 したがいまして、私が直接お会いさせていただいた時に、技術的な観点でのお話であれば、それは専門家がおりますので、そういった方々で対応させていただきたい。なおかつ、私が直接お話をさせていただかなければいけない基本的な事項でありますとか考え方なりについて出てきて話をするようにということであれば出かけていきますというお約束をしておりました。
 したがいまして、前回の追加のご照会の際にも、どういった趣旨のご質問なんでしょうかというお尋ねをしただけでありまして、私の方がそういった面談の機会をお断りしたというのは、必ずしも正確な表現ではないと思っております。
 ただ、そのダムの必要性について、さらに説明を求めるということでご議論をいただいてまいりましたが、大まかに2つの論点に集約されつつあるのではないかと思います。
 1つは、治水上の観点からダムをつくらなくても、過去最大の雨量があったとしても、河川の改修が終われば流下能力があるじゃないかと。だからダムは必要ないんだというご議論が1点あります。
 その点については、確かに、過去最大の雨が降ったとしても、河川改修等が進んでまいりましたので残る工事を終えると流下能力は備わってくると。しかしながら、私どもが考えておりますのは、それだけではやはり足りないと。地域の安全・安心を確保するためには100年に1度の雨にも耐え得るような、そういう川棚川の治水対策を実現していかなければならない。そういう考え方のもと、石木ダムに対して治水機能を付与させているところであります。
 そして、もう一つの観点は利水の問題であります。いわゆる佐世保市の人口が減少する中で、これだけの水は要らないのではないかと、だから不要なダムをつくりつつあるのではないか、あるいは必要量の見込みが過大ではないかというようなご議論があるわけであります。
 これについては先ほどのご議論の場等で繰り返し説明をさせていただいておりますが、現状を申し上げますと、大体同規模の都市の生活用水量を見てみますと、全国14都市を平均すると1日当たり253リットル使用されているわけですね。佐世保市の現在の使用水量が189リットル、これが石木ダムをつくって207リットルを確保しようとする計画でありますので、決して過大な計画にはなっていないのではないかと私どもは思っているところであります。しかしながら、なかなかそういった点のご理解がいただけない状況が続いてきております。
 しかしながら、石木ダムというのは、治水対策あるいは生活用水を確保する上では必要不可欠なダムでありますし、また、一刻も早い整備が求められているところでありますので、生活再建等を含めた具体的な諸条件についての話し合いに応じていただけるように、これまでも繰り返し、繰り返し、お願いをしてまいりましたが、そういった機会をいただけておりません。今後とも、そういうお願いをしてまいりたいと思っております。

記者(長崎新聞社)

今後、1年以内に県が地権者から同意を得られない場合は、家屋などの強制収用につながるという形になります。そしてまた、知事はその権限を持たれています。今後1年間、どのような形で地権者との対話に臨まれるんでしょうか。

知事

それは、先ほど申し上げたようにこれから用地のご提供をお願いしていかなければならないわけですので、まずは生活再建等を含め話し合いの機会をいただくことができるよう努力をしていかなければならないと思っております。

記者(長崎新聞社)

その理解がいただけない場合は、どのように知事はお考えですか。

知事

それは、その段階で総合的に判断していく必要があると思います。

記者(長崎新聞社)

石木ダムの建設完成時期は2016年度中と県はされているかと思うんですが、今からもし1年以内にダム本体をつくろうとしても実質間に合わないのではないでしょうか。

知事

なかなか難しい日程になってきているというのは十分認識をいたしております。

記者(長崎新聞社)

予算上ですとか、今後、計画の変更などは考えられているのでしょうか。

知事

場合によっては、全体の建設に向けたスケジュール等についても見直しを進めていく必要があると思っております。

記者(長崎新聞社)

ダム本体は、いつ着工を県として目指したいと思っているんですか。

知事

まずは用地の進捗状況等を見極めないといけないと思っておりますが、そうした条件を見定めながら、これから検討していく必要があると思います。           

衆院選における知事の支援政党等について(2)

記者(読売新聞社)

先ほどの選挙の話に戻るんですが、今後、応援等の支援要請があった場合、どのような支援、応援をされますか。例えば、街頭に立ってマイクを持ったりですとか、そうじゃなくて会議の中で挨拶をつとめるとか、どういうような応援、支援ということをお考えですか。

知事

まだ支援の要請もいただいておりません。

          

石木ダム建設事業について(2)

記者(長崎新聞社)

先ほど、石木ダムの発表が21日の解散当日だったわけですが、それはなぜあの日に発表されたんでしょうか。

知事

それは私も19日か21日かと、そのぐらいの日程でというのは前もって聞いてはおりましたが、その日が解散の日に当たって、なおかつ、実際21日に発表したということについては全く考えておりませんでした。気がついておりませんでした。

記者(長崎新聞社)

通常、こういう解散など大きなことがあると紙面が圧迫されたり目立たなくなるということがあるんですけど、それは意図されていたんでしょうか。ないということでしょうか。

知事

私自身は全く意図しておりませんでした。そこは、ある意味配慮して発表させていただくべきだったのかなと思っております。

          

知事のバチカン市国訪問について(2)

記者(長崎新聞社)

バチカンのご訪問の件ですが、1月中旬といいますと教会群の正式推薦の閣議了解、ちょうどその頃に重なる可能性があるんですが、これは正式に決定をされてからご出発ということになるんですか。

知事

わかりません。それはなかなか微妙な日程の調整になってくるのではないかと思っております。閣議了解がどういうスケジュールになるのかまだ読めない状況ですので、正式決定前にご訪問させていただく場合もあるかもしれません。

記者(長崎新聞社)

ユネスコのご訪問ですが、これはどこの部署とか、誰に会いたいとか、そういう具体的なご希望というのはあるんでしょうか。

知事

(世界遺産登録推進課長へ)ユネスコは、どこを考えている?

世界遺産登録推進課長

ユネスコは、世界遺産センター長、それからバチカンのユネスコ代表部大使、ユネスコ日本政府代表部の大使、こういったところにお願いしようとしております。

記者(NHK)

重ねてバチカンの訪問に関連して、訪問団は知事のほか関係市町の首長等も含まれるかと思うんですが、今、どなたと、何名ぐらいでというのはわかりますか。

知事

まだスケジュールも決まっておりませんし、正式な形でお名前をいただいているところではありませんが、基本的には推進会議のメンバーである関係5市2町の首長、副首長さん辺りがご参加いただけると思っております。

          

九州新幹線西九州ルートについて

記者(NBC)

新幹線のことについて、これまでの発言の繰り返しになるかもしれないんですが、開業の前倒しを求めていらっしゃいますけど、その理由と今後の見通しについて改めて見解をお伺いします。

知事

今、新幹線の開業予定は、着工から10年ということで平成34年が予定されているわけですが、一刻も早い整備効果を発現させるというのは地域にとって非常に大事なことだと思っております。
 したがいまして、少しでもこの開業時期を前倒ししていただけるようお願いをしてきた経過がありますが、フリーゲージトレインという技術的に初めての車両開発、それから耐久性の試験等も行わなければならないということで、現在、整備新幹線に係る政府・与党ワーキンググループ等で、そういった技術的な課題を踏まえながら、可能な限り前倒しの検討を進めていこうという方向性もいただいているところです。
 この西九州ルートを多くの方々に利用していただくためには、新大阪ぐらいまで乗り入れることができるような形での運行を目指していかなければならない。そうすると、大幅なダイヤ改正の時期に間に合うような形で開業を迎えるということが非常に重要な視点になってくるものと思っております。そうなると、3月ぐらいには開業の時期を迎えないといけない。そういった思いで、1年単位で前倒しするのはなかなか難しいという話は聞いておりますが、少しでも前倒ししていただけるようこれからも働きかけを進めていかなければならないと思います。

記者(NBC)

関連して、用地買収と、さっき出た乗り入れについての課題について、今、どのような認識でいらっしゃいますか。

知事

確かに、都市部にこの新幹線が入り込んでくるという形になりますので、用地買収は地元としてもしっかり協力していかなければならないと思っております。
 それから、前倒し開業のために地方でどういう努力が必要なのか。それは、具体的な課題が明らかになった段階で地域としても前向きに全力で取り組んでいく必要があると思います。

広報課長

以上をもちまして終わらせていただきます。

知事

どうもありがとうございました。

      

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
平成26年11月7日(金曜日)
・午前10時02分から午前10時33分(31分間)
・特別会議室
【定例記者会見】

会見内容

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平成26年11月7日 定例記者会見

      

会見内容

           

長崎がんばらんば国体・長崎がんばらんば大会について

広報課長

ただいまより知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
 知事、よろしくお願いいたします。

知事

おはようございます。どうぞよろしくお願いします。
 まず、1点お礼を申し上げたいと思います。
 去る10月12日から始まりました「長崎がんばらんば国体」及び「長崎がんばらんば大会」は、天皇皇后両陛下をはじめ多くの皇族の皆様方の御臨席を賜り、両大会合わせて約95万人の皆様方にご参加をいただき、無事全日程を終えることができました。
 選手や監督、競技団体、学校や企業関係者の方々には、競技力向上に格別のご尽力をいただき、お陰をもちまして天皇杯の獲得という素晴らしい成績を収めていただいたところです。また、この間、県民の皆様方に夢と感動を与えていただいたと思っております。
 一方、大会運営や情報支援のボランティア、更にはふるまい料理、手づくりによる歓迎の「のぼり」、花いっぱい運動などをしていただいて、長崎らしいおもてなしで全国のお客様をお迎えいただいた児童・生徒、地域住民の皆様方、数多くのボランティアの方々に改めてお礼を申し上げます。また、さまざまなお立場でこの両大会に参加、協力いただきました全ての皆様方に対しまして、心からお礼を申し上げる次第でございます。
 また、報道の皆様方にも、この間、両大会の広報に積極的なご協力を賜り、重ねてお礼を申し上げます。
 両大会を通して、県民の皆様方にやればできるという気概を示していただいたものと考えており、そうしたさまざまなことがあって両大会も大いに盛り上がったものと考えているところです。
 今後は、こうした体験を生かしながら、スポーツを通した地域の活性化やまちづくり、さらに障害のある人もない人もともに喜びを分かち合えるような社会の実現を目指して、県民の皆様方と力を合わせて取り組んでまいりたいと考えているところです。
 私から1点だけお礼を申し上げまして、この後はどうぞ何かご質問等賜れればと思います。

          

エボラ出血熱について

記者(長崎新聞社)

では、何点か質問させていただきます。
 まず、1点目なんですが、世界的にエボラ出血熱問題が発生していまして、これが仮に県内で発生した場合、県としての対策、対応というのは、今、確立をしてあるものなのかどうか。

知事

医療機関がそれぞれの役割を担う形になっておりますので、いわゆる3次救急救命センター等を中心に対応を進めていくということになるのではないかと思っております。また、その状況、段階等に応じて必要な措置が新たに出てくるとなれば、実情に応じて対応していかなければならないと思います。

記者(長崎新聞社)

エボラ出血熱に関して、庁内で何か、発生した場合はこういうマニュアルでいくぞというものが確定しているんですか。

知事

エボラ出血熱に対応する特別のマニュアルというのは、恐らくないのではないかと思いますが。

記者(長崎新聞社)

今後、そういうのを何か対応の準備をしておくという考えはありませんか。

知事

そうですね、国内でいつ発生しても不思議ではないような状況になりつつありますので、そういった危機感をもって対応していく必要はあると思っております。

記者(長崎新聞社)

今のところ、具体的に何かあるわけではない。

知事

そうですね。

記者(長崎新聞社)

するつもりもないと。

知事

恐らく専門的なお立場の方々でそういった話はしていただいているものと思っておりますが、例えば、県としてそういうマニュアルづくり等についての話は今のところ承知しておりません。

                

佐世保市内女子高校生逮捕事案について

記者(長崎新聞社)

続いて佐世保の事件についてです。
 佐世保の児童相談所の電話対応について、こども政策局長は10月29日、県議会文教厚生委員会で、「適切でなかった点があった」と答弁し、対応の誤りを認められています。さらに、「適切に受理していれば、事件を未然に防げる可能性もあったんじゃないか」との認識もされています。こういった一連の児童相談所の対応について、改めて知事の見解を伺いたいと思います。

知事

事件が発生した直後、6月に医師から相談を受けた事案であったという報告をお聞きしました。その際、私もお話の内容、メモ等も読ませていただいたのですが、通常職務に対する危機意識を持って職務に対応していくかということが非常に重要なことであると、改めて痛感いたしました。
 ただ、児童相談所というと様々な事例、数多くの相談業務等が発生する中で、どういう気持ちでこの案件に対応したのか、実は私もそこが知りたいところでもあったわけです。総じて振り返ってみたときに、もっと適切な対応の仕方があったのではないかという思いは持っていましたが、検証作業の中でそういった一つの視点が明らかにされたということであり、私もそうあってしかるべきではないかと思っております。

記者(長崎新聞社)

もっと適切な対応というのは、具体的にどのような対応とお考えですか、現時点で。

知事

それは人の命に関わるような内容を含んだ相談でしたので、まずはその情報提供された方と具体的にもっと突っ込んだ話をする必要があったと思います。そういう中で、さまざまな守秘義務の問題等ありますが、やはり命に関わる話でありますので、その状況に応じ、仮に新たな情報等のご提供がいただけないとしても、児相として対応する方法があった可能性は極めて高いと思っております。

記者(長崎新聞社)

さきの文教厚生委員会で、児童相談所ではこの精神科医の方からの電話について、あくまで相談ではなくて照会と、問い合わせというふうに処理をしたと。こういった相談については、厚生労働省の規定の中で受理会議にかけるという規定があるんですが、この相談を問い合わせというふうにしたのは、結局、責任回避のための後づけの理由ではないかというように考えられるのですが、どのようにお考えですか。

知事

後づけの考え方ではないかということですが、恐らく当初、職員達の考えの中には、(情報提供された方が)そういった児童保護等について一番お詳しい先生であり、(児童相談所の職員も)安心感を持って、(これまで)さまざまな業務の相談などをさせていただいてきた立場の先生だったと思うんです。そういう先生からの相談ということで、適切に対応していただけるものというような思い込みがあったのではないかと思っております。
 したがって、事の重大性に対する認識、これがその後の動きを変えていく一番の要因になったのではないかと思っております。冒頭申し上げたように、常々職務に対応する姿勢として、子どもたちの命をどう守っていくのかというのが一番大事な観点だろうと思いますので、そういう姿勢で臨んでいくことが重要ではないかと思います。
 それから、児童相談所にしても学校現場にしても、今から振り返ると予兆とも思えるようないろいろな事象が生じてきたわけですが、結果的にそれが内部の情報にとどまって共有されることがなかったことも、大きな課題ではないかと思っております。
 もっと早い時点でそういった事例や課題を共有してきていれば、今回のようなことを未然に防ぐ可能性も高まってきたのではないかと思っております。

記者(長崎新聞社)

知事としては、現段階でその精神科医の方からの通報ですね、これは相談と受けとめられていますか。児童相談所への相談、それとも照会と。

知事

相談なのか、照会なのかは、その後の事務処理手続きが変わってくるということかもしれませんが、電話を受けてそれでおしまいということは許されない事案だったのではないかと思います。相談であろうと照会であろうと、そういう極めて重大な犯罪に結びつく可能性がある事案として情報をいただいているわけですので、それを事の重大性にかんがみれば、必ず後のフォローであるとか、直ちに直接情報の提供をいただくなりといった対応が必要だったと思っております。

記者(長崎新聞社)

その犯罪に結びつきかねない内容というのは、いわゆる人を殺しかねないといった内容の通報ですね。知事としては、その受理会議を開くべきだったと思われるわけですか。

知事

私は、その手続きはよくわかりません。組織として判断をした結果なのだろうと思いますが、そういった事案については、一人ひとりがそれぞれの職責に応じて判こを押して決断するということではなく、こういった非常に問題があるような事案についてどう対応すべきかというのは、知恵を出して、今後の対応方針について、さまざまな情報等も共有しながら、これだけで終わらない可能性があるわけですので、そういう対応を通常とるのではないかと思っております。

記者(長崎新聞社)

今回の調査の中では、児相の幹部が「病院からの丸投げは受ける必要がない」という趣旨の発言をしていたということが明らかになっております。
 また、事件の後も同様の趣旨の発言があり、職員パワハラがなければもっとできることがあったと、県の調査に答えられた方も複数いるとのことです。知事は、その男性幹部の言動が対応に影響したと思っていらっしゃいますでしょうか。
 また、県は、9月24日に男性に口頭と文書で注意・指導をしていますが、さらに今回の件が明らかになったことで、追加の処分や異動など、そういった人事関係のものは考えていらっしゃるのでしょうか。

知事

一番重要な点は、今回のパワハラがなければ別の対応があり得たのではないかということは、それは許されないと思うんです。パワハラがあるから適正な仕事ができませんでしたというのは、それは言い訳だと思います。あろうとなかろうと、必要な職務は果たさなければならないというのは県の職員の義務であると思っております。
 そして、「丸投げを受けるな」とか、さまざまな言動が取りざたされておりますが、今回の件についての事実確認は私も報告を受けましたが、電話を受けた当日はその当該職員は不在でありました。そういう中で組織としての判断、決裁がなされたわけですので、そのことが今回の事件に直結しているかというと、こども政策局は必ずしもそうではないという判断をしているわけですので、そういうことではなかったのかと思っております。
 ただ、普段の仕事の仕方として、どういう姿勢で業務に臨むのか。さまざまな事案があるでしょうから、相談者の考え方もまちまちでしょうし、各組織の考えもまちまちであるでしょう。児童相談所が全て引き受けてしまうということに限界があるのもまた事実だろうと思うんですね。そういう中で、どういう思いでそういう言葉を発し、また、周りの職員がどう感じてきたかというのが一番重要な視点ではないかと思っているわけですので、常々そういう言い方をして、仮にそのことが周りの職員の大きな重荷になっているとすれば、極めて重大な事案だろうと思っております。
 ただ、今回の聞き取り結果によると、そのことが今回の事件に直接関係したかという点については、否定する職員ばかりだったと聞いておりますので、やはり組織として仕事をする上では、果たすべき職務は何が何でもやり遂げないといけないわけですので、そういう厳しさの中で自分たちが仕事を進めているという自覚を強く持ってほしいと思っております。
 問題の職員については、現場の調査を行い、いろいろな言葉の問題等もあったということで、注意処分を行ったという話を聞いております。
 ただ、今後の検証作業の中で、こういった問題がいかに影響を及ぼしているのか、まだ検証の途中でありますので、これが重大な影響を及ぼしたというようなことになれば、それはまたしかるべき処分を含めて考えていかなければならないと思っております。

記者(長崎新聞社)

職員はどういった環境の中でもやり遂げなければいけないということであるんですが、それは幹部職員にとってもそうだと思うんですよね。そのようなパワハラととられる言動をして、そしてパワハラと結果的にみなすか。直接的か間接的かは置いておくとして、それについてはどのようにお考えですか。

知事

それは決して好ましい話ではないと思っておりますが、言葉だけを捉えてパワハラであるか否かというのはなかなか難しいと思うんですね。どういう課題について話をする中でそういう言葉が出てきて、それはどういう思いを代弁する言葉であったのか、そこをもっとしっかりと検証していく必要があると思っております。文字にするとそういう文字になるかもしれませんが、それはどういう思いで発せられた言葉であるのか、という観点から検証を進めていく必要があると思っております。
 これが一般論として、非常に輻輳する業務の中で、何でもかんでも公的機関として児童相談所が受けていかなければならないと、これが問題になっているということであれば、「丸投げを受けるな」という言葉はあり得ないわけではないと思っております。
 ただ、常に自分たちの業務負担を少なくするために、できるだけ仕事を減らしたい、楽をしたい、そういう思いでそういう言葉が発せられたということであれば、これはもう重大な問題だと思っております。

記者(長崎新聞社)

県として、さらにその当該職員への聴取を含めた調査をするお考えはあるのでしょうか。

知事

それは今後の検証作業の中で、そういった観点も含めて検討がさらに進んでいくものと考えております。

記者(長崎新聞社)

第三者委員会とは別にですか。県独自にですか。

知事

いや、県独自というよりも、その問題も含めてやはり検証作業が進んでいくものと思っております。

記者(NCC)

佐世保事件の続きなんですけれども、佐世保の児相は10年前の大久保小事件のときもあって、そしてまた10年後このような事件になったわけなんですが、県として何か、例えば職員の過分配置ですとか、何か今後、当該職員というより佐世保の児相に対して何らかの対応をとるお考えはありますでしょうか。

知事

それは検証作業の中で、組織的な対応が必要であるというような課題が残されるのであれば、それは真剣に県として対応していかなければいけないと思っております。

          

「がんばくん」と「らんばちゃん」の今後について

記者(NCC)

それともう一点、国体に話が戻るんですが、マスコットキャラクターの「がんばくん」と「らんばちゃん」なんですけれども、県によってはいろいろな活用策を国体が終わった後しているようなんですが、「がんばくん」と「らんばちゃん」の今後について、何かお考えはありますでしょうか。

知事

これまでも県議会を含めて、マスコットキャラクターのあり方等についてさまざまなご提案等もいただいたわけでありますが、この間、「がんばくん」と「らんばちゃん」は、一生懸命頑張って大会を盛り上げてくれました。多くの県民の皆様方にも身近な愛すべきキャラクターとして非常に親しみを感じていただいているものと思っておりますので、これからも引き続き積極的に頑張ってもらいたいという思いはございますが、もともとこの「がんばくん」という名前をつけたときに、その名前の使用について、「ガンバ大阪」との間で協議を交わしたことがございます。国体のマスコットキャラクターとして使っていくという前提で協議が進められてきたものと思っておりますので、それを、今後また、継続して両者に活躍してもらうということになると、そこの部分を含めてしっかりと協議をして、理解を得て取り組んでいく必要があるものと思っております。したがって、その協議をまずは急がせているところでありますので、しかるべき段階では「がんばくん」、「らんばちゃん」の今後の人生設計がどうなるのか、発表できるのではないかと思っております。

          

長崎がんばらんば国体・大会の総括について

記者(西日本新聞社)

国体の関係で言えば、多くの方々に支援をしていただき、たくさんのことがあった。天皇杯もおとりになられて、おめでとうございます。
 ただ、国の予算だとか県の予算も含めて、これだけの一大事業を存続していくのかと、是々非々あると思うんですが、知事自身は、自分のところは終わったんですけれども、今後、将来を見通して国体の存続に関してどんな思いがありますか。

知事

そうですね、国体というのは、前回に45年前に開催して、そのときも天皇杯、皇后杯を獲得できたわけでありますが、やってみて一番実感していますのは、本当に多くの県民の皆様方に終始この大会を支えていただいたんだなと。盛り上がって、そしてまた、おもてなしを随所に発揮していただきました。私も、県外の選手の皆さんあるいは役員の皆さんとお話をする機会がありましたが、どちらかというと素朴な手づくりの、しかし一番心のこもった大会であったというような話を多くの方からお聞きいたしました。それはまさに、県民の皆様方の底力なんだろうと思うんです。そういった部分は、この間、県民総おもてなし運動という形で取り組んできましたが、これが見事に大きな花を咲かせてくれたと思っておりますので、それを次にどうやってつないでいくか、そこが一番大事なところだろうと思います。
 確かに相当の予算、経費をかけて今大会を開催したわけでありますが、そうした目に見えない重要な財産というのができておりますので、それを決して一過性に終わらせることなく、次のステップにどうつないでいくのか、これが一番大事だろうと思いますので、競技力の向上対策、あるいはさまざまなボランティアのあり方、そしてまた、地域住民の皆様方のおもてなしの心、これをしっかり将来につなげていくための工夫をしていかなければならないと思っております。

記者(西日本新聞社)

四十数年後、もし、もう一度長崎にきても、それぐらいまで存続していくべきじゃないかという捉え方でいいんですか。

知事

そうですね。

記者(西日本新聞社)

ちなみに今国体は、知事から見て、評価は難しいのかもしれないですけれども、何点ぐらいで終わったんですか。100点満点と言っていいんでしょうか。

知事

ほぼ100点に近い点数じゃなかろうかと思いますけれども。

記者(西日本新聞社)

もし課題があるとすれば、どこだったですかね。

知事

そうですね、国体のあり方についてさまざまなご意見等もいただいております。競技力向上対策を数年かけて計画的に進めてきて、特にターゲットエイジを絞り込んで競技力の強化に取り組んできましたが、着実に実を結びつつあるし、また、これからもそういった面ではさらなる活躍が期待できると思っておりますので、そういった部分についてはしっかりとてこ入れをしながら継続していく必要があるのではないかと思っております。
 ただ、一部、確かにふるさと選手を含めて積極的に加勢をいただいた方々もいらっしゃるわけでありまして、これが常時、他県開催の国体の際にそういうご支援がいただけるかというと、これはなかなか難しい面があります。したがって、今年は1位でありましたが、来年度以降もしかるべき成績が残せるように頑張らないといけないと思っております。

          

ローマ法王への来日要請について

記者(長崎新聞社)

ローマ法王の来日がなかなか決まらない状況にあるんですけれども、来年は信徒発見150年でもありますし、地元として、ぜひ来ていただきたいと、もう一押し熱意を示す必要があるのではないかと私は思うんですけれども、そのあたりはどうなんでしょうか。

知事

そうですね、私も親書を何回かお預けして、ご返事もいただいたところでありますが、調整がとれれば、できるだけ早いうちに訪問をさせていただき、お願いもしてきたいなという思いは持っているところであります。

記者(長崎新聞社)

訪問の時期というのは、いつぐらいを考えていらっしゃるんですか。

知事

そうですね、年度内にできれば行きたいと思っておりますが、日程調整が可能であるのか、その点も含めて検討しなければならないと思います。

記者(長崎新聞社)

年度内ということであれば、3月にはちょっとかなり厳しいのではないかということになりますけれども。

知事

そうですね、3月の議会後に日程がとれるのか、あるいはその前ぐらいに時間があく時期がないのか検討をしてみたいと思っております。

          

IR法案について

記者(西日本新聞社)

IR法案の国会審議がなかなか進まないというか、まだ見通しが立たない状態なんですけれども、知事としては、今その議論をどのように見ていらっしゃいますか。

知事

そうですね、今国会で成立されるのではなかろうかと期待をいたしておりましたが、継続審議になってなかなか難しい状況にあるということで残念に思っておりますが、いずれ、成長戦略として積極的な位置付けもされつつあります。要は、IRのプラス面、マイナス面の課題についてしっかりと研究をして、どうあるべきかという議論を深めていく必要があるのではないかと思っております。そういう意味で専門家の方々を交えて検討の機会を設けているわけでありますので、そういった議論を重ねながら、今後の国の動きを見極めていかなければならないと思っております。

記者(西日本新聞社)

一方で、国民的な議論が足りないというような意見もあるんですけれども、県民の皆さんに対して、そういった説明の場というのを設ける考えはあるでしょうか。

知事

もちろんそれは積極的に考え方なりご説明をさせていただく機会を得ていかなければならないと思っております。
 ただ、県も、さまざまな課題についてどうあるべきなんだろうという議論をしている最中でありますので、一定方向性が見えた段階でお示ししていかなければならないと思っております。

広報課長

以上をもちまして終了させていただきます。ありがとうございました。

知事

どうもありがとうございました。

      

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。