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記者会見

記者会見の動画は長崎県公式YouTubeチャンネル「長崎がんばらんばチャンネル」で公開しております。また、会見録テキスト版は順次このページに掲載します。

令和2年4月22日(水曜日)
・午前10時30分から午前12時23分(113分間)
・313・314会議室
【臨時記者会見】

会見内容

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令和2年4月22日 臨時記者会見

      

会見内容

           

新型コロナウイルス感染症感染者の「外国船籍」における発生について(その3)

〇広報課長

それでは、只今から記者会見を始めます。よろしくお願いいたします。

福祉保健部長

保健部長の中田と申します。只今から、昨日の検体検査の報告等をさせていただきたいと考えております。
 昨日の会見におきましても申し上げましたが、三菱重工業長崎造船所の香焼工場におきまして、検体の採取を行い、昨日、57検体を採取したところであるというのは、ご報告させていただきました。その後、長崎大学、熱帯医学研究所に搬入をいたしまして、検査を行い、本日0時ごろに、結果が判明いたしました。結果につきましては、57名のうち33名から陽性の結果がございました。その他の内訳は、23名が陰性、1名は、判定保留ということで、今、再チェックをかけているという状況になっております。こうした状況を受けまして、本日、知事、長崎市長、厚生労働省クラスター対策班、DMAT、大学の関係者と、今後の対策等につきまして、検討をいたしました。
 その内容につきましては、まず、知事よりご報告がございます。

知事

本日、この対策会議で、さまざまなご議論をいただいたところであります。陽性反応を示された33名の方々の健康チェック、あるいは、その他のこの船の運営に携わっていただいております約130名のエッセンシャルクルー、こういった方々の健康管理等を含めて、どういう方向で取り組んでいくのかというご議論をいただいたところでありますが、まず、会議を通して私が強く感じましたのは、国、県、市を通して、目標を共有し、ゴールを決めて、しっかりと役割分担をしながら対策を進めていく必要があると考え、会議の途中でありましたけれども、菅官房長官にお願いをいたしまして、そうしたことをしっかり取り組んでいただきたいというお願いをさせていただきました。
 そして、2点目でございますけれども、船内で感染者が多数発生したということでありますので、先程申し上げた、まずは健康状況をチェックするに当たりましても、あるいは、船内ですみ分けを進めるに致しましても、医療体制が不足している。また、搬送体制も将来必要になってくるであろうし、すみ分けのためには、除染作業等も必要になってきますけれども、そうした機能も、県内で賄うにもなかなか難しい状況にあるので国の支援をお願いしたいと。いずれにしても、一刻も早く健全な形で帰国していただく必要があり、そのための支援をお願いしたいということで話をさせていただいたところであります。
 これに対して、国の基本的なご姿勢としては、先ずは、今乗船しておられる方々についてPCR検査を実施して、陽性が陰性かに分けていく必要があるという方針を、お示しになられたところであります。その結果、陰性の方々については、できるだけ早く帰国していただく。陽性の方々でまだ症状が出ていない方々、軽微な方々は船内に留まり健康観察を行う。そして、命にかかわるような重篤患者の方々については、所要の医療機関で引き受けていただくという基本的な方針が示されたところであります。
今後、そうした方針に基づいて、国、県、市、役割分担を図りながら一刻も早く安心していただけるよう、所要の対策を講じてまいりたいと考えているところであります。
 私からは以上でございます。

福祉保健部長

本日は、昨日から、長崎県に来ていただきまして、感染症対策を実施していただいております、厚生労働省クラスター対策班(国立感染症研究所感染症疫学センター長)の鈴木基(もとい)先生に、ご見解をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

〇厚生労働省クラスター対策班 鈴木センター長

今、ご紹介いただきました、私、厚生労働省クラスター対策班(国立感染症研究所感染症疫学センター長)の鈴木基(もとい)と申します。厚生労働省クラスター対策班での専門家、それから政府の専門家会議のメンバーとしても活動を行っております。  昨日から長崎に入りまして、現状は情報収集をしているところです。先程知事からお話がございましたように、先ず船内の流行の状況、感染症の拡大の状況に関して、しっかりと情報を集めていく、その体制を作っていくことを最優先に考えていきたいと思います。その上で、今回のクルーズ船で起こった感染症の事例に関して、どこにゴールがあるのかということをしっかりと見定めていく必要がございます。
これは、県、国の議論を踏まえて、決まっていくところだと考えておりますが、いずれにしましても、基本は船内にいるクルーの方々の健康状態をしっかりと守って、その上で、多くの方々は外国から来られている方と聞いておりますので、この方々が、健康状態に問題がないまま、ご帰国いただくというのが、恐らく我々としての共通認識だと考えております。その上で、現場レベルで何ができるのかといったことを、しっかりとプランを立てて行っていく必要があると考えています。細かいところに関しては、今まさに、専門家の間で詰めているところですので、そういったところがまた定まり次第、情報の方を提供できるのかと思います。
 私の方からは以上です。

福祉保健部長

最後に、3月14日以降の船員の出入りの状況につきまして、三菱重工業長崎造船所から報告がございます。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

三菱重工の椎葉でございます。一昨日、私の方から、3月14日以降は一切人が出ておりませんという報告をさせていただきました。この件は、コスタ社から、正式にこれをもって下船させませんという通達がありましたが、その後コスタ社に事実確認をしたところ、実際には、3月14日以降も、船会社の判断、手配により乗務員の下船があったということが分かりましたので、コスタ社に詳細を聞き、その内容がきっちり分かった段階で皆様に別途ご報告したいとに思っています。誤情報で誠に申し訳ございませんでした。

福祉保健部長

以上でございます。

〇広報課長

よろしいですか。それでは、幹事社の方から質問をよろしくお願いしたいと思います。

記者(NHK)

クラスターの発生ということで受けとめていいのでしょうか。

〇厚生労働省クラスター対策班 鈴木センター長

結論から言いますと「はい」ということになります。クラスターの定義そのものが、国際的に決まっているわけではありませんが、厚生労働省のクラスター対策班としては、同じ場所で5例以上、5人以上の患者さんが発生した時点でクラスターと見なしておりますので、今回の数を考えれば自ずとクラスターの発生ということになります。

記者(NHK)

わかりました。ありがとうございます。この陽性が確認された方々、1人は継続検査ということですけれども、船内の個室に管理されているのか、症状、国籍、年代、性別について、分かる範囲で教えてください。

福祉保健部長

症状につきましては、これから改めて確認をしていくこととなります。先程申し上げた33人の陽性の方の健康状態のチェックというのがこれからのミッションですので、先ずは現在どういった症状なのか見極めていく必要があると思います。 また、国籍は今手持ちがありませんので詳細には申し上げられないのですが、基本的には全て外国籍の方、乗船自体が外国籍の方ですから、国籍は多岐にわたっているという理解をいただければと思います。

記者(NHK)

1人日本人の通訳の方がいらっしゃるという事だったのですけれども、この方は、33人の中に入っているのかどうかというのは分かりますでしょうか。

福祉保健部長

そのお1人の事になってしまい、個人の特定に繋がりますので、回答は差し控えさせていただきたいと思います。

記者(NHK)

入っている可能性もあるということですか。

福祉保健部長

その点も含めて、回答は差し控えさせていただきたいと思います。

記者(NHK)

特に、高齢の方の場合は重症化しやすいということで、年代というのをお聞きしたいのですけれども。

福祉保健部長

今回陽性になった方の年代でしょうか。

記者(NHK)

陽性になった方たちは乗員なので、リスクが高い人達ではないと思うのですけれども教えてください。

福祉保健部長

陽性の方の確認については、先程申し上げた症状も含めて、そうした病気にかかわるような年齢の状況、持病で持っていらっしゃる病気、それは当然確認の範囲に入りますので、その時点で確認します。今、船全体のどういった方が乗船されているのかは、船会社に直接、全員分の年代等リストの提供をお願いしなければいけないと思っています。一般的には、高齢の方は少ないとは聞いてはいるのですが、その事実確認はしっかりとさせていただきたいと考えています。

記者(NHK)

高齢の方は少ないということですね。あと、個室で隔離されている状況はいかがですか。

福祉保健部長

既に個室隔離をされている状況になっています。

記者(NHK)

わかりました。自衛隊の災害派遣をする可能性もあるということをおっしゃられていたと思うのですけれども、今、現状、市から要請があって行う方針なのか、それともこれからまた検討なのかというところは教えていただけますでしょうか。

知事

国に対する支援策についてお願いをさせていただいた段階で、国から自衛隊の派遣を考えていると。医療的な分野、あるいは患者搬送の分野を含めて、自衛隊に担わせたいというお話をいただきました。

記者(NHK)

自衛隊の派遣について、基本的に、自治体からの要請に応じてということだと思うのですけれども、その辺はいかがでしょうか。

知事

手続については、所要の手続をこれから講じていきたいと思います。

記者(NHK)

自衛隊の派遣を要請する方針ということでいいでしょうか。

知事

はい。

記者(NHK)

わかりました。あと、先程の陽性を確認された方々ですけれども、人工呼吸器が必要か、重症の方がどの程度いるのか、目立った症状があるのか、発熱の症状がこの中に何人ぐらいいるのか、どのような状況になっていますでしょうか。

福祉保健部長

現場の方に直接確認すれば、恐らく分かると思うのですが、今回の採取の仕方が、直接、我々職員が船に入って、検体を採取した訳ではなくて、船内にいらっしゃる専門の職員が、お一人お一人検体を採取されたという状況でございます。従いまして、そういった状況でございますので、お一人お一人の、その時点での発熱の状況というのは、詳細には、こちらでも把握できていません。ただ、現場からの情報によりますと、やはり一部発熱のような症状もあったような方もいらっしゃると聞いております。ただ、特に健康状態が悪くて問題になっているというような報告は受けておりませんので、今の段階では、そういう重症化した方がいらっしゃるというのは、確認されていないという状況でございます。

記者(NHK)

わかりました。ありがとうございます。PCR検査を今後実施していくということだったのですが、これの範囲と、他にも、近くに停泊しているクルーズ船あると思うのですけれども、その方々への検査をどの範囲で実施するのかということをお聞かせください。

福祉保健部長

先程、鈴木先生からもお話があったとおり、まさに、そのPCRの検査をしていくに当たっての範囲や、その方法というのをしっかりと注意して、しかも段階的にきちんとやっていかないといけない。それはなぜかと申し上げますと、きょうの議論でも、やはりこれだけ多くの方が陽性になっておられるという環境下で検査をするというのは、それなりの感染防御の体制をとった上でやっていかなければいけないというようなご指摘もありましたので、まず、自分の身を守るという段階でのきちんとした万全の体制を整えてからでないと、仮に検査するにしても、非常に難しい状況になりますので、そこを、体制を整えていくことを今後検討することになっております。  船の話については、今回は、まず当該アトランチカの船の状況について議論しましたので、他の2船については、まだ検討はしておりません。

記者(NHK)

ありがとうございます。災害派遣は要請はしたという認識ですか、それともこれからするという認識でしょうか。

知事

まだ具体的な手続は行っておりません。

記者(NHK)

ありがとうございます。地元の方々から、長崎は医療資源、人材も限られる中で、今後重症化した人達が増えてきた場合にどのように対応していくのか、長崎の医療体制を守っていくのにどうして行くのかという不安の声も聞かれるのですけれども、その辺の方針について、知事からお話を聞ければと思います。

福祉保健部長

よろしいですか。実は、今日もその点が検討のテーマの一つとなっております。ご指摘のとおり、県内の医療資源も有限でございますので、その中で仮に重症の方が出た場合に、どのくらいの容量で受け入れられるのかということを議論しております。 今の考え方としましては、基本的には、これまで軽症の方でも陽性であれば入院対応はしていましたが、クルーズ船の第1例目でもご存じのとおり、軽症であれば基本的にはまず、自室の個室で管理をいただくというような方針をとらせていただいております。 今後の対応としては、今後重症化になった場合に、どのようにして症状を把握して、感染の予防対策をとった上で搬送ができるのか。その搬送した上では、やはり容量の問題もあるのですけれども、多国籍で、言語の問題もあるだろうということでしたので、そういうような課題も、受け入れ施設での対応も必要になってくるという意見もいただいておりますので、ここは至急、専門家との間で対策を詰めていきたいと考えております。

記者(NHK)

ありがとうございます。以上です。

記者(長崎新聞社)

冒頭で、知事、市長、厚労省のクラスター対策班、長崎大学、厚労省のDMATで対策会議をされたとおっしゃられたと思っているのですが、もう一度メンバー、開催時期、その対策会議の名称があれば教えていただきたいのですけれども。

福祉保健部長

これは緊急事態でしたので、何か設置要綱に基づくものではなく、危機管理上速やかに開催する必要があると思いましたので、会議というふうにさせていただきました。開始時間は概ね8時スタートということでございます。当然、それ以前には、クラスター班初め、私共福祉保健部の中では早朝7時頃からは具体的な検討に既に入っておりまして、その整理した情報をもとに、8時から知事、長崎市長、厚生労働省のクラスター対策班、長崎県に来ていただいているDMATの方、長崎大学の関係者、一部はテレビ会議も含めて入っていただいて協議を行ったという経緯になっております。

記者(長崎新聞社)

クラスター班は、今ここにいらっしゃる鈴木さんが入られたということでよろしいですか。

福祉保健部長

はい。

記者(長崎新聞社)

先程知事が、船の運営をされている130名のエッセンシャルクルーの健康管理をしなければいけないということなのですけれども、この130という数字、確か620人か630人ぐらい乗組員がいたと思うのですけれども、この130人というのは、エッセンシャルクルーという言葉を初めて聞いたので分からないのと、何でこの130人に絞って健康管理をするのかというのと、この方達はいわゆる感染の有無の検査をするのかどうかということを教えてください。

福祉保健部長

エッセンシャルクルーというのは、その船の発電等機能を維持するための業務を担う方という意味で申し上げております。この話が出てきた経緯といたしましては、今、船の中に、600数十人の方が個室管理されていますが、どうしても船自体の機能を維持させるために、最低限の方、要はエッセンシャルクルー、必要最低限の乗員ということで、一部の時間帯、一部の方に限って、業務に携わっているという状況になっています。従いまして、これも専門家の間でご議論いただいたのですが、完全個室という意味では、外に出ているわけですから、非常に好ましい状況ではないという状況でもある一方、その方が動かないと、そもそも船の中での機能維持ができないということもあり、まずはその130人のエッセンシャルクルーの状況を確認するのが優先すべきではないかというような意見がありましたので、そういった方々への対策が今、議論されているとご理解いただければと思います。

記者(長崎新聞社)

この方たちは、例えば検査をするというお話ではないのですか。そこまでは行っていないのですか。

福祉保健部長

今後の検査のやり方、どういう優先順位でやっていくのかは、この後専門家の皆さんの見解を聞いて、決めていきたいと考えていまして、今の段階から、どこからするということは、決定しているわけではございません。

記者(長崎新聞社)

仮に今後検査をするということになれば、今回のように長崎大学の熱研でやるという理解でよろしいでしょうか。

福祉保健部長

大学にはこれまでも多大なご協力をいただいておりまして、協力のご了解はいただいております。ただ、段々数が増えてきた時に、大学以外の施設も使うのかどうかというのは、我々県も検討していく必要があるかと思っていますので、大学だけで全部やるかというのは未定になっております。

記者(長崎新聞社)

状況によっては、県の機関であるとか、長崎市の検査機関も利用されることもあり得るという理解でよろしいでしょうか。

福祉保健部長

実施するかどうかはわかりませんけれども、国からは、例えば、国の検疫所で持っているような施設、PCRを持っていらっしゃるんですけれども、そういったところも利用が可能であるというような報告もいただいておりますので、そういったところを使うかどうかも含めて、考えていくこととなっております。

記者(長崎新聞社)

例えば、重症化した方の受入先を、先程所要の医療機関で受け入れることになるとおっしゃられたと思うのですけれども、長崎県内でも、重症化した人を受け入れられる医療機関というのは、長崎大学病院を初め、幾つかあるかと思うのですけれども、基本、県内の医療機関で、重症化した方を最初は受け入れるという形になるのでしょうか。今後、数が増えていった時にはどうするかということは別にして、その辺の見解をお願いします。

福祉保健部長

重症化した患者の発生状況にもよるかと思うのですが、まずは、県内の感染症指定医療機関での対応を考えております。仮に、数が多くなってくる可能性があるということであれば、県内で受け入れる体制は非常に厳しい状況になってきますので、これは、相手の話もあるので、断定的に申し上げる訳にはいかないのですが、例えば、今回、国の支援もいただいていますので、そういった意味で、国等のご支援、例えば、広域的な連携が可能かどうかも、協議をすることは、将来的にはあり得るとは思います。ただ、今の段階では、まずは、県内の指定医療機関の施設を活用するというのが念頭にございます。

記者(長崎新聞社)

それとすみません、先程、厚労省クラスター対策班の鈴木さんが「どこにゴールがあるのかを見定めて」というお話でしたけれども、ゴールについてどういったものが想定されるのかというのを教えていただきたいのですけれども。

福祉保健部長

このゴールの設定は、国とも良く相談しながら、当然考えていかなければいけない問題だと思いますが、ゴールの設定の仕方の考え方については、我々も、今回のこの健康観察をしていく際に、会社の考え方もあるかと思うのですが、例えば、もう症状がなければ、自分の国に戻られたいとかいうようなご意向もある場合には、ではそれが実現できるための、我々としての健康管理の仕方というのも当然あるわけでございますので、今乗船されている方が最終的にどういうことをもってこの問題の解決とするのかというところの目標の設定をするというのが極めて大事かなと。それによって、我々の医療の準備大勢が全部変わってきますので、まずはそこを国としっかりと認識の共有を持ちたいという意味で申し上げたところでございます。

記者(長崎新聞社)

例えば、既に乗っているクルーの国から帰国についての申し入れが来ているということはあるのでしょうか。

福祉保健部長

私の範囲には、まだそういった情報は届いていないです。

記者(長崎新聞社)

これは三菱の方にお尋ねしたいのですけれども。もう一度、3月14日以降の乗組員の出入りについて教えていただければと思います。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

再度ご説明させていただきます。まず、前回、3月14日以降は外には出ていませんと私は報告させていただきました。それは、コスタ社から正式に、壱岐の長崎での感染者第1号が出たことを受けて、コスタ社として外には出さないという通達が入りましたので出ませんというのを、三菱重工の我々としては受けましたので、理解し、その内容を伝えました。その後、実際、どうなのかという声もありましたので、私共の方から、コスタ社の方に具体的に実態はどうだったのですかということを確認したところ、14日以降も船会社の判断で、乗務員、並びに船会社の手配を、乗船の手配をしたことがあるということがわかりましたので、今現在、詳細な情報を集めて、具体的にやらなければいけないことを専門家に相談しながら、改めて分かったところでご報告したいということを、報告させていただきました。  以上です。

記者(長崎新聞社)

それは、14日以降も、船会社の判断で、乗組員がドックから出て、市内にも出ていたという理解でよろしいでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

ちょっと誤解を招くので、まだ控えていますが、基本的には、例と言いますと、市内に出て、観光とか食事とかいうことではなくて、病院に行かなければはならないので送ったとか、あるいは、クルーが満期を得たので、本国に帰るために空港に行くとかいうことがベースだと理解しておりますが、それを含め、全てが何なのかということを把握し、改めて皆さんにご説明したいと思っています。

記者(長崎新聞社)

病院に行かないといけないというのは、どういうことで病院に行くのでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

具体的には、歯痛ですとか。個別に、日常的に病院に行くケースが稀にございます。そういう時には、船会社が委託しているところにお願いをして、タクシーで連れて行くということはあります。そういうことでございます。

記者(長崎新聞社)

今回、空港に行かれたとか、病院に行ったというお話ですけれども、タクシーで行ったという理解でよろしいでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

そこを含めて、我々もそう思っていますけれども、前回、私の判断でご説明をしましたので、そこはきちんと、再度コスタ社の方に確認をしまして、改めて移動の方法等をお伝えしたいと考えています。

記者(長崎新聞社)

すみません、医療機関というと、基本、長崎市内の医療機関という理解でよろしいのでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

そのように理解しています。ただ、現状どこの病院に行ったかというのは把握していません。

記者(長崎新聞社)

市長にお伺いしたいのですけれども。今回、感染したかもしれない方々が3月14日以降も長崎市内にタクシー等を利用して医療機関等に行っている状況がある中で、市民の安全や健康についてどういうふうにお考えですか。

〇長崎市長

今回のコスタ社からの報告の中で、そういった動きがあると言う情報を、今掴んでいます。その点については、先程椎葉専務からお話がありましたように、しっかりと事実関係を把握して、その中でどういった可能性があるのかといったことについて、専門家の皆さんのご意見などもお伺いしながら、対策を立てていきたいと、あるいは、市民の皆さんへの情報提供をしていきたいというふうに思っております。

記者(長崎新聞社)

長崎市としてみれば、長崎市民の健康や命を守るということを考えれば、例えば、コスタ社や三菱に、もっと強く情報の提供を求めるべきだと思うんですけれども、そこについてのお考えをお願いします。

〇長崎市長

先程対策会議のお話もありましたけれども、そういった中でも、情報の提供についてはお願いをしていますし、それは、三菱でもきちんと調査をして、情報提供をしたいとお答えをいただいております。

記者(長崎新聞社)

三菱さんにお伺いをしたいのですが。今回、コスタ社が、その前の段階では3月14日の段階では下船していないというお話があって、実は下船していましたということについて、どういうふうにお考えなのか、それについては、三菱社としては、全く知らなかったのか、今回、結果的に分かったということについて、三菱社として、コスタ社に対してどういう対応をされたのか、3点お答えください。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

まず、外に出て行ったのかということに関しての我々の考え方ですけれども。とにかく、外に出て、街に出て、市民の方に接するということは絶対ないよねということで理解をしていましたので、そこに重きを置いておりました。2点目に、そういうケースが出たということで、非常に申し訳なかったと思いますが、例えば、病院に行く時には、必ず、そのメーカーから、体温が37.5度以上ありませんという報告を得て出るという形はとっておりましたので、そこのフィルターまでであったということでございます。最終的には、いずれにいたしましても、不透明な部分はございますので、きちんと我々から、コスタ社に今請求をし、どのような動きをしていたのかというのを確認して、調査をしている段階でございます。以上です。

記者(長崎新聞社)

ちょっと私の理解が間違っているのか、たしか最初の、今回の件での会見の時に、県からも、壱岐で感染者が出たということで乗下船は控えるようにという通知もしくは、要請をされたということですけれども、結果的に出ていたということについて、県としてそのようなケースがあったということを把握していなかったのかということ。結果的に出ていたということについて、知事としてはどういうふうにお考えなのか2点お聞かせください。

知事

元々、コスタ社の船は、早い時期に日本に入国をし、入国手続を経て、国内でずっと各港を入出港されてきた船であります。したがって、2週間以上、相当期間の経過が観察されている状況でありますので、こういった船舶の入港に際して、県としては、例えば、松が枝岸壁に接岸される際には、ターミナルビルから外に出ないようにしてもらいたい、これは一切出てはなりません、下船してはなりませんというのはなかなか難しい措置であります。したがって、そういった状況であるということで、県としては、ターミナルから出ないような措置を講じている、ぜひそういった点も配慮してもらいたいと。その結果、私共も、クルーズ会社、あるいは三菱重工様から、「乗下船はない」というご報告をいただいておりましたので、そういった実態があるというのは、全く聞いておりませんでした。大変残念です。

記者(長崎新聞社)

今回、乗組員の国籍について、部長が手持ちの資料がないということでしたけれども、市中にも出ていたという話になればもう少し正確に、国籍などについて情報の提供をお願いしたいと思います。それは、市長の方からも強く、三菱社、並びにコスタ社の方に対して要請をし、市民の方にどういった動きをされていたのかも含めて、情報を求め、それを積極的に出してもらいたいと思いますがその件についてはいかがですか。

〇長崎市長

先程申し上げましたように、三菱重工でも、コスタ社と連携をとりながら、しっかりと情報を集めていただけるということですので、それを受けて、その対応とその状況等の判断、評価等については、専門家の皆さんの様々な見識もいただきながらしっかりと市民の皆さんにもお伝えをしていきたいと思っています。

記者(長崎新聞社)

幹事社からは以上です。

〇広報課長

それでは、各社の皆さんから質問をどうぞ。

記者(西日本新聞社)

三菱重工の方にお尋ねします。昨日の記者会見でもちょっと話題になったのですけれども。修繕工事を請け負った段階で2月の中旬ですけれども、乗員に感染者が確認されないけれども上陸させないということをコスタ社から言われているというようなことで、うちの記事でも書いているのですけれども、2月の時点でのコスタ社の対応で上陸をさせないということだったのに上陸していたというのはどうしてなのでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

たしか、2月の後半に手前どもが発信させていただきました内容についてということでご理解します。非常に申し訳ございません。我々の表現がつたないところがあって誤解を生んだことでございますが、コスタ・クルーズ社の厳格な管理の下に、基本的にコスタにおられる方は船内居住をしておられますのでということをお伝えするがために、そういう表現をしたのですが、それが、申し訳ございません、十分説明できなかったために、「出ません」というふうに伝わったというふうに理解しております。管理の状況は、壱岐で感染者が発生する前は、基本的にはまず、街に単体で出ないように、バスで出ていきなさいという、コスタのクルーズの運営はもちろんしていました。それから、工場内部の作業なので、乗員の方が工場に出ると危ないので、むやみに出ないようにということで、制御をしていますということをお伝えしたかもしれませんが、それが、街の方に出ていないというふうに伝わったのかもしれません。申し訳ございません。そういうことでございます。

記者(西日本新聞社)

つまり、2月の時点では上陸させないということではなかったわけですね。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

はい。2月の時点で上陸させないということではないです。先程も申しましたが、それがしっかり決まったのは、壱岐での感染者の発生があって、コスタ社から、「もう上陸しない」という明言があってからということでございますが、私共の不行き届きがございましてご迷惑をかけております。申し訳ございません。

記者(西日本新聞社)

あともう1点、クルーズ船が残り2隻ありますが、この船の方々がそれぞれ何人いて、この人達の3月14日以降の下船状況がどうなっているのか。当該アトランチカの乗組員さんと他の2隻の船の人達が接触する機会があったのかどうか。ここをお願いします。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

そこはまだ、申し訳ございません、現段階でしっかりとした情報を持っておりませんので、確たることは言えませんが、今この他に2隻ございます。第3岸壁のところに、「セレナ」という船と、それから、修繕ドックの中に、「ネオ・ロマンチカ」。この2隻が入っておりまして、私の理解でいきますと、このネオ・ロマンチカという船は、入港した段階から、大体4月8日と思いますが、もう三菱が一切手を入りませんと言った段階以降に入ってきた船でございますので、私の理解では、ここからの動きは、多分ないのではないかなと理解しております。セレナに関しましては、アトランチカと同じ要領をしておりましたので、先程のアトランチカの実態も含めて調査し、改めてご報告をしたいと思います。

記者(西日本新聞社)

人数は分からないですよね。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

人数は現状では、4月20日現在でアトランチカが623名、セレナが669名、ネオ・ロマンチカが393名という状況でございます。

記者(西日本新聞社)

最後にもう1点だけ。通常のオペレーションの話で結構なので、通常のオペレーションの範囲内で、クルー同士の行き来があるのかというのは想定されるのでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

これは私の私見ということで述べさせていただきますと、基本的にクルーの横移動というのはないと思っております。ただし、例えば、上位の船をオペレート、指揮する方の、例えば、キャプテンさんとかいう上位の指揮する人、マネージする人が横移動することはあり得るかもしれないなと理解していますが、これも実態を確認してご報告したいと思います。

記者(NCC)

三菱の方にお伺いしたいのですけれども。3月14日以降の下船について、先程からお尋ねがあっていますが、乗船についてもお伺いしたいのですけれども。特に、国外、国内、何人ぐらい等、そういった話がもし分かっていれば、教えていただきたいです。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

先程申し上げましたとおり、調査中ですので確たる事は申し訳ございません、言えません。ただし、現象としては、そこの乗務員が、時期になって帰って行かれる方もおれば、また新しく入って来られる方もいるというのはあり得ると思っていますので、新しい乗務員が空港から船に入ってきたということはあり得るのではないかと今理解しておりますが、いずれにしてもその数も明確にし、ご報告したいと思います。

記者(共同通信社)

三菱の方にお伺いしたいのですけれども、各メディアで2月には三菱重工の方で上陸させないと言っているという記事が出ているのですけれども、先程の説明ですと、そういった報道は全て誤りだったということでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

誤りというか、我々の表現が少なかったために、正確に伝えていなかったというのが事実だと思います。

記者(共同通信社)

それでしたら、なぜその記事が出た後に、そういう指摘はしなかったのでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

申し訳ございません。そこまで私共の配慮が足りませんでした。非常にご迷惑をかけたと思っております。申し訳ございません。

記者(共同通信社)

市民に対してうそをついていたということでいいのですかね。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

積極的に嘘をついていたという思いは全くないのでございますが、結果として、間違った情報が流れていて、それが制御できなかったということは深く反省しなければいけないと、申し訳ないと思っています。

記者(共同通信社)

知事にもお伺いしたいのですが。昨日までも、知事ご自身のお口から「3月14日以降上陸はしていないというふうに聞いている」と、伝聞調ではありますが伝えて、一定安心している県民の方もいらっしゃると思います。ところが、それが誤りだったということがわかりまして、市民の中には、だまされたというふうに感じる人もいると思うのですけれども、そういう方に対して、知事の方からメッセージをお願いします。

知事

私共も、県民の皆様方の様々なご懸念に応えて、やはりお客様をお迎えして、安心していただけるような体制づくりを進めていくことが極めて重要であると考えておりました。したがいまして、先程も申し上げましたけれども、特に新型コロナウイルス発生以来、外国船籍のクルージング船が長崎に入港する際も、市内には出られないようにということで、市民の皆様方にご安心いただけるような環境の中で、物資の搬出入などを進めていただいていたと。そういった中で、三菱重工岸壁に接岸されている船についても、当然ながら、そういった形で、慎重に対応していただけるものと思っておりましたし、その後のお話でも、乗下船はしていないというご報告でありましたので、安心をしていたところであります。結果として、今お聞きいたしますと、その間、乗下船の実例があるということに関しては、大変残念に思っているところであります。

記者(共同通信社)

結果的に、コスタを三菱重工が管理できていなかったというわけですけれども、三菱重工の責任について、知事はどうお考えでしょうか。

知事

それは、三菱重工様の責任というよりも、クルージング会社においても、そういうことを表明されていたわけでありますので、それをしっかりとして、乗員の管理をしていただくべきお立場ではなかったかと考えております。

記者(共同通信社)

結果的に、こういう時期にクルーズ船を受け入れて、長崎の県民も危険にさらしている状況になっているわけですけれども、そのことについて、知事自らの責任はどうお考えですか。

知事

それは、適正な管理がなされる前提でこういった業務も推進しているわけでありますので、そういう環境が守られるということが一番大切になってくるものと考えております。

記者(共同通信社)

田上市長にもお伺いしたいのですが、三菱重工の責任についてどうお考えでしょうか。

〇長崎市長

これまで、長崎市の関係するコロナ関係といえば、病院、ホテル、商業施設等の例がありました。どこにとっても、その後の対応をしっかりと情報公開を積極的にされて、しっかりとした対応もしていただきました。そして、ぜひ三菱重工におかれましても、しっかりとした調査をしていただいて、そして、情報提供をしていただいて、市民の皆さんが安心できるような形に早くもっていっていただけるようにご努力をお願いしたいというふうに思っております。

記者(共同通信社)

今回、この件では、会見、3回目ですけれども、1回目、2回目、3回目と、県と市が合同でやっております。県と市が合同で、これまでは、3月14日以降は乗下船がないと言ったわけですけれども、結果的に誤りであった。田上市長ご自身は、これについてどういうふうに責任を感じているのか教えてください。

〇長崎市長

この今回の件だけではなく、どの件についても、できるだけしっかりと情報をお届けしながら、市民の皆さんに、そのことによって、結果的に安心していただけるように、安全を保ちつつ安心していただけるようにという方針で臨んできました。そういう意味では、今回、情報が一部、適切な情報ではなかったということについては、大変申し訳なく思いますし、そういった、だんだん情報が明らかになっていく分というのはこれからもありますので、その情報提供の仕方、やはりしっかりと確認をして情報提供をするといったようなことを心がけねばならないと、改めて感じています。

記者(NBC)

現状として、感染経路はどのようにお考えでしょうか。

福祉保健部長

感染の経路については、まさにこれから調査をしっかりしないといけないと思っております。あとは、これに対する対処の優先度をどうするかということで、まずは今、33名の陽性の方が出て、この方の健康を守らなければいけないというのが第一優先と思っております。その優先順位を考えた上で、今後、濃厚接触者の調査も、この方の関係したところの調査も入っていきますから、そのような中でより詳細な行動歴によって判明してくる可能性もありますが、今の段階では確たる情報がまだ得られていないという状況ですので、お答えは今難しい状況になっております。  以上です。

記者(NBC)

先程もお話がありましたけれども、ずっと国内をぐるぐるしていたということですが、乗組員の入れ替えの話もあります。そういったところの可能性というのも高いと見ていらっしゃいますでしょうか。

福祉保健部長

今、そういった人の出入りの情報もしっかり入手していただけるということでしたので、当然それは我々の対策本部にも情報共有をさせていただいて、そういった情報とつき合わせて判断していくことは必要だと考えております。

記者(NBC)

現在の県内の感染症の病床数というのは幾つあるのかというのは分かりますでしょうか。

福祉保健部長

県内は離島も含めて、今102になっています。

記者(NBC)

あと、今回の33人については、個室で隔離されているということですけれども、その他の方々というのは、今どのようにされているのでしょうか。

福祉保健部長

今回の乗船の方は全員個室と理解をしております。

記者(NBC)

今回のこの件に関してなんですけど、今後の主導は、国になるのか、県になるのか、市になるのかというのはいかがでしょうか。

知事

基本的には、国のご指導の下、県、市連係して、取り組んでいくということになるものと思っております。

記者(西日本新聞社)

三菱の方にお伺いしたいのですけれども、3月14日以降も乗下船があり、新しく乗られる方もいらっしゃったというお話でしたが、新しく乗られる方に関して、乗る前に当たっての管理の状況や、乗るための条件等、何かしらの規制は設けてあったのでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

これはですね、最初入った時から、まず指定国。最初は中国でした、それからイタリアでしたという、危険国が指定しておりましたので、「その指定国から離れて14日経っていますね」という話と、あと「体温が37.5度ありませんね」というのが、入国のための条件。指定の場所は、トランジットを含めてそこを通っていったらいけませんということで、ずっと管理をしていました。それが3月14日以前の、我々の、コスタが外から人を受け入れるための条件ということであります。

記者(西日本新聞社)

その管理で、適切に対応できたとお考えでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

我々が、当初、この船を曳き入れた時に、まず、当然検疫に入って来られまして、この船自体が大丈夫なんですかという調査をされております。その時に、やはり、その検疫のチェックと、やり方としては、該当国から2週間をまず切ること、それから、37.5度がないことというのを前提でということでやるということをお聞きしていましたので、それをしっかりやって、それの過程でやっていたということが事実でございます。

記者(西日本新聞社)

新しく入ってくる場合、出る場合というのは、その都度三菱側の方には、情報提供等はあったのでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

直接的には私共の方にはなくて、クルーが、コスタ社が考えたことを、そのコスタ社のある企業に伝えて手配をしているという状況でございます。我々は、出入りの情報としては、ここの国が今度はだめになりましたね、だめにりましたねということで、危険な国の確認ということはずっとしていたということでございます。

記者(西日本新聞社)

県の回答になるかと思うんのすけれども、今後、乗船されている方達の検査をどこまで広げていくのか、優先順位をつけながらやっていくということになるかと思うのですが、現状での、県内の検査体制、1日当たり何件の検査が可能かということを確認できますでしょうか。

知事

今の公式のPCR検査体制は、1日140件の検査体制があると聞いているところでありますが、その他にも、長崎大学の研究所、あるいは、研究資材として分析装置をお持ちでありますし、それから、新たに開発されたLAMP法という装置が、これは短時間で検査できるような機器の認可を受けているところでありますが、そういった機器の整備がこれから進んでまいりますので、これから大幅に増えていく形になるのではなかろうかと考えております。

記者(西日本新聞社)

LAMP法、PCR以外も含めて、現時点では1日当たり何件できるかというのは分かりますか。

福祉保健部長

1日当たりの検体については、先程も知事が申し上げたPCRでは140。LAMP法については、結構回す頻度についても結構数が異なってきますので、一概には、申し上げるのは難しいかなと思っています。行政検査として140あり、大学の研究所にあるのが大体100ぐらいはできる余力はあると聞いていますので、大体、そういうものを総合的に鑑みれば、大体250ぐらいまではもっていけるのではないかなというふうには思っています。ただ、行政検査に使う分は、普段の、帰国者・接触者外来で来られた検査もかなりの数で回していますので、その分は常に使っていると理解をいただければと思っています。

記者(長崎新聞社)

まず、椎葉さんにお尋ねしたいのですけれども。今回、3月14日以降に出入りしていた方が基本的に、観光、買い物の類ではないということですけれども、ただ、今回の3月14日以降はないと言いつつ、やっぱり出ていましたという話もありましたし、今回、そのようにコスタ社が説明しているということですけれども、そこは間違いないと思いますか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

ご説明のところで先程言いましたけれども、それは私の中に入っている情報だけですので、コスタ社にきちんと確認をして、改めてご報告をするということでありまして、あくまでも全ての人が観光でうろうろしたのかなとご理解をしていただくといかんなというふうに思いましたので、概ねはそういうことですけれどもということをお伝えしたまでということですので、改めて、きっちりとコスタ社に確認をして、どうであったかというのはご説明したい、そうご理解をしていただきたいと思います。

記者(長崎新聞社)

未確認情報ですけれども、4月以降も、コスタご一行様みたいな形で観光バスが走っていたとかいう話もあったりしたのですけれども、例えば、その観光バスが入っていた形跡とかは現段階で把握されていますか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

少なくとも、私共の情報では、そういう情報はございませんが、少なくとも、そういう声が市民の方から聞こえてくるということであれば、何かあるかもしれませんので、とにかく確実に調査した結果をご報告したいと思います。

記者(長崎新聞社)

そもそも、なぜコスタ社は、最初にないと言ったのか、どうしてこういう事態になったと思いますか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

これもコスタ社に確認したわけではございません。ただ、私の思いと共通するところがあるかもしれませんので、あえて報告させていただきますと、やはり我々造船所側も、コスタ社側も、とにかく街に出ていってご迷惑をかけてはいかんというのはありますし、14日は、コスタ社本体からも、それはするなという指示が出ていますので、まず、業務の期間で用がないのに、街に行って遊ぶだとか観光するというのはまかりならんというのは間違いない事実だと思います。ただ、クルーさんが移動するということになると、それは街中では基本的にあまり滞在時間はないという理解をされているのではないかと思いますけれども、そういうご理解であったのではないかなとは思いますけど、そういうことも含めて、やはりご本人の、会社から、そこはどういうマインドでしたかというのは、確認をして報告いたします。

記者(長崎新聞社)

あと、鈴木さんにお尋ねしたいのですけれども。今回、実際検査したのは一部ですけれども、乗組員全員を検査する必要はあると思いますか。

〇厚生労働省クラスター対策班 鈴木センター長

検査をする目的次第です。まず、最初に申し上げましたけれども、とにかくまず大事なことは、船内のクルーの方々を個室隔離するということ。しっかりと個室隔離をした上で、その方々の体調が悪くならないかどうかということをしっかりと健康監視をする体制を作る。この個室隔離、健康監視、これが最優先事項です。これは、PCR検査が陽性であるか陰性であるかは全く関係なく、全員が個室隔離、そして健康監視できる体制を作るというのが最優先事項です。では、PCR検査の意味が何にあるかというと、それは、船内でどれだけ感染が広がったかということをしっかりと把握するためにとても重要な情報です。そうした意味で、PCRの検査というものは、船内で今回のこの新型コロナがどのタイミングで入ってきて、どのようなタイミングで拡大していったのか、それを把握するためにPCR検査は重要です。ということで、目的に応じて、このPCR検査をどのタイミングでこのPCR検査を行うかということが大事になってきます。では、例えば、今日、明日で、600人全員のPCR検査をする必要があるかというところは、ちょっとここは難しいところで、先程部長の方から話もありましたけれども、サンプルをどうやって採るかといったところがとても大事です。一気に数百人の方々からサンプルを採るというのは、サンプルを採取する側にとってもリスクのあることになりますので、経験のある医療従事者が、しっかりとした個人防護具をつけた上でサンプルを採っていくと。一人一人からサンプルを採るというのは、場合によっては、1人につき15分とか30分かかります。そういうことを考えますと、例えば、1人、2人では、1日で数百人サンプルをとることはできなくなりますので、しっかりとサンプルを採る体制ができているかどうかという前提の上で、1日何サンプルこなすことができるかということが決まってきます。という点から考えますと、いきなり、今日明日、600人全員分サンプルをとることができるかどうかというのは、私の個人的な見解としては、現実的には難しいのではないかなと考えています。ただ、現場レベルでは努力をしているところだと思いますので。という状況です。

記者(長崎新聞社)

あと、今回、乗組員が出入りしていたことによって、それによっていわゆる市内での蔓延とか、あるいは他の人への感染とか、そういったことについての懸念、心配、あるいは可能性、このあたりについては、今どのように考えていらっしゃいますか。

〇厚生労働省クラスター対策班 鈴木センター長

現状では、正直言って、そういうことについて物が言える情報が全くありません。なので、早急に情報を収集していく必要がございます。ただ、今回のケースとは切り離して、我々が経験している例としては、ダイヤモンド・プリンセスのケースがあった訳ですけれども、ダイヤモンド・プリンセスに関しては、しっかりと検疫が行われたということもあって、検疫が終わってから、船外に降りた方々から、7例陽性者は出ましたけれども、そこからの二次感染は起こっていません。一般論としまして、これまで国内で発生したクラスター。様々な状況でクラスターが発生しています。院内感染、施設内感染、あるいは、ライブハウスとか、フィットネスジムとか、大規模なクラスターが発生しましたけれども、多くの場合、その場で発生したクラスターから外に飛び散っていくケースというのは、極めて限られています。これはこの新型コロナの特性で、クラスターというものは発生しやすいのですけれども、クラスターが発生する場所とは別のところでの二次感染というのは比較的起こしにくい感染だということが分かっています。ということで今回のコスタ・クルーズの事例において重要なのは、船内にどのようなプロセスで持ち込まれて、クラスターが発生したのかということがとても重要です。船外から二次感染を起こしているかどうかは、もちろん追跡することは大事ですが、恐らくそのリスクは極めて低いというふうに考えています。あくまで、一般的な、我々の知見に基づいての解釈ですけれども。一般的なことを言えば、クラスターから市中に二次感染を起こす可能性は比較的低いというふうに考えてよいと思います。

記者(長崎新聞社)

あと、すみません、知事にちょっとお尋ねしたいのですけれども。陰性だった人については、帰国してもらうことも今後検討しているということですけれども、例えば、チャーター機とか、具体的にどういう手法で帰ってもらおうと考えていらっしゃいますか。そこを教えてください。

知事

それは、国の方で、諸外国との調整を進めていただき、また、クルーズ船社との調整を進めていただく中で、具体的な方策はご検討いただけるものと考えております。

記者(長崎新聞社)

当然コロナというのは自然発生するわけではないと思うので、どこかからか持ち込まれたのではないかとは思うのですけれども、飛行機で来た人が、途中から船に乗って、実はその人がコロナにかかっていて、船内に広がったのではないかという話もあるのですけれども、そういう情報があるのかどうかというのと、あと、国の機関への照会も含めて、その辺の可能性の調査というのはされているのでしょうか。

福祉保健部長

今、現状を申し上げますと、そこまでの調査は着手しておりません。今後、そこまでやるかどうかというのは、また専門家の知見もいただきながら、考える必要があると思っています。

記者(共同通信社)

三菱造船の椎葉様にお尋ねします。先程乗下船があった乗組員の方々の行動については、今後調査すると言われている一方で、何例かは把握されていて、ただ病院に行ったりとか、空港に送り迎えとかいう話ですが、現時点で把握している乗下船の規模、場所、人数はいかがでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

それは、ちょっとこの場では控えさせてください。精度が高くないと思いますので、きちんと説明して、一つでも変な行動があった場合、それはしっかりと追及しないと、皆様にご迷惑をかけると思いますので、それは、きちんと調べた後に、報告させていただきたいと思います。

記者(共同通信社)

わかりました。先程、クラスター対策班の専門家の方は、早急に情報収集しなければいけないというのは、そういった方々の行動歴も含めてだと私は理解したのですが、これからどういうスケジュール感で調査を進めたい、あるいは進める計画があるのか。もし決まっていれば教えてください。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

具体的に情報は既に言っているところでございますが、早急に、コスタ社に具体的にどうでしたかという聞き方と、それから、それを手配する企業がおられますので、そこがどうでしたかというところで情報をとって合わせて、我々が納得いくになった時点で皆さんにご報告するという形が、一番確実な情報の整理かと思っております。

記者(共同通信社)

じゃ概要が判明したら、また発表していただけるということでいいですか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

はい、状況がわかりましたら、きちんとご報告したいと思います。

記者(共同通信社)

ありがとうございます。あと、すみません、知事にお伺いしたいのですが。昨日に続いて、大変恐縮ですが、今日、多数の感染者が客船から確認されたということで、クルーズ船の感染者の方を県内の感染者とカウントするかどうかということに結論はまだ出ていないでしょうか。

福祉保健部長

私の方から。昨日会見いただきまして、私ももう一度厚労省に、その点確認しました。結論からいうと、厚労省は、まだ協議しているとおっしゃっていましたので、今、ちょっとそこの段階の結論が得られていないと理解しています。

記者(朝日新聞社)

三菱造船の椎葉常務にお尋ねします。造船所の香焼工場を出入りする際、誰が通っているのかというのは把握していらっしゃらないのでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

香焼工場の造船所の出入りは、工場の正門がございまして、そこで専門のガードがおりまして、全部把握をしております。3月13日か、14日ぐらいですか、いわゆる、長崎で感染者1号が発生したということで、さらにレベルを上げなければいけないということになってから以降は、全員門のところで、非接触型の体温計で温度の計測をし、個人には、2週間以内に外から入ってきていませんという、いわゆる問診票といいますか、熱がございません、というのを出していただく。この2つのセットで、全員に対して24時間やるということを、3月のミドルだったかと思いますが、今現在も続けておりますという状況です。ただし、非常に申し訳ない、コスタの状況が、はっきりお伝えできないのは、コスタに関してはそもそも集団で動くことがあるという理解を最初に我々はしていましたので、船の前に専門のバスを仕立てて、コスタ社の責任で通過するということにしていました。そのバスに関しては、門は通過させていいよというような運用をしていました。そこはちょっと、我々としては、何か手が必要だったかなと現在思っている次第であります。  以上が、もともとの門の管理と、現在の門の管理状況でございます。

記者(朝日新聞社)

3月14日以降でよろしいでしょうか。工場出入りする人全員の体温を測って問診をするというのは。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

3月14日からです、はい。

記者(朝日新聞社)

コスタの乗員に関しては、船からスルーということだったのですけれども、乗員の出入りがある場合というのは、工場に来られるのでしょうか、それとも、また別の岸壁に止めて、そこで出入りがあるのでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

船から出るところは、基本的には、もう工場から出て国に帰られるというような方です。船間で移動しなければならない人は、基本的にミニマムとは思いますけれども、これは、先程も申しましたように調べてご報告しますが、基本的に、クルーの方が任意に動けるという環境はないという理解をしており、ただ、そこのそれぞれの船を管理していかなければならない立場の人がおられますので、その人たちの横移動はあったかなと思いますけれども、先程ご報告しましたとおり、これもしっかり調べて、報告したいと思います。

記者(朝日新聞社)

そうすると、外からバスに乗ってノーチェックで入ってくる方の中に、これまでとは全く違う新しい乗員の方が含まれている可能性があるということなのでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

今ご質問されたのは、例えば、外から入国されて新しいクルーが入ってくるケースを想定されていると思います。その方に対するフィルターの仕方は、先程申し上げました、その方が、4日以前に問題の国から来ていませんねというフィルターが1つと、それから、熱が37.5度以上ありませんね、もちろん自覚症状ありませんねということを確認した上で、まず、船の入り口まで来る。乗船する時には全員に対して、船の入り口で直接的に体温を測って、宣言書を出させるというのが100%やられております。そこで入っていくので、我々としては、その管理で、コロナに対するストッパーができていたと理解してやっておりましたが、今回の事象を受けて、専門家のアドバイスを受けながら、感染ルートも確認して、そこをちょっとまたレビューしていきたいと思っております。

記者(朝日新聞社)

その乗船前のチェックというのは、コスタ社の方でやっていて、三菱サイドはどういう方が新しく入っているかというのは関知していなかったということなのですか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

コスタ社の方が確認し、コスタの下の専門のところがおられます、車を手配するところ。そこのところが必ず、我々も行って、この国がだめで、温度はこれですよね、それで入れてくださいというところでございました。

記者(朝日新聞社)

条件の提示はしているけれども、実際に誰が入ってきているのかというところまでは、情報が三菱側には上がっていなかったということでいいのですか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

そこもちょっと確認しますが、確実に、毎回、毎回上がっていたかというのは、ちょっと確認する必要があります。

記者(朝日新聞社)

一度でも上がっていたのかというのは、わかりますか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

入っている人の情報というのは、ゼロではないですが。それについても、確認させてください。また間違った情報を言ったらご迷惑をおかけすると思います。とにかく、三菱としての感染を広げないための対策は、間違った国から入れないこと、そして、体温がいいことという条件を設定して入れて、船の直前でもそれを確認して、そして入るということで運用していたということが現実でございます。

記者(朝日新聞社)

工場は、きわめて重要な施設で、出入りをチェックされていたと思うのですけれども、クルーズ船に関しては、ノーチェックで通していたという対応については、今どのようにとらえていらっしゃるのでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

門で我々がチェックするのと同じことを、船のゲートでやっていますので、ダブルチェックは必要がないという理解をしております。我々の門でも体温を測ります、問診票を出させます。船の方は、船の前につきますが、乗船口で、体温を測ります、直接問診票を出します、ということですので、同じことをやっているという理解で、移動される方が、数が多いと、バスとかになりますので、そこを、わざわざ正門のところで、がちゃがちゃするよりもという理解もございまして、そういうふうにさせていただいたということも現実にございます。

記者(朝日新聞社)

ありがとうございます。もう1点ですが、4月9日以降、三菱のグループ企業の方は、アトランチカには入っていないということですが、どうしてこのタイミングだったのでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

はい、それは事実でございます。この背景は、当初3月の後半25日に、アトランチカが修繕工事を完了して海に試運転に出ました。その時、コスタ社の方から発せられたのは、4月10日を目処にすべての船は中国に動くという情報で動いています。その影響で、このコスタ社の船、該当のアトランチカは、4月9日にこの岸壁を出て、目的地に向かうという話がありましたので、我々としては、修繕が終わって帰って来ても、4月上旬から幾ばくか日にちがあるということがありました。ありましたので、もう仕事は終わっているので、生活の必要な物資を提供させていただくことになるので、限られた人間にしようということと、それは、4月8日で終わるので、もうそれ以降はないということで動いていました。しかし、残念ながら4月6日試運転から戻ってこられて、コスタの事情もございまして、残念だけど4月30日まで延ばさせてくれという相談が来まして、我々としても、それをサポートできる環境がございましたので、分かりましたと。ただし、仕事はもう完了しているので、中で実際、我々が本来はしなければいけないと思っていることがあるのですが、それは、公的な専門機関に聞いて、こうすればいいですねという確認をして、もう一切船には入らずに、我々が中で一部やっていたことは、船の中でしていただいて、お互いの責任でやるということを決めてやったということでございます。したがって、4月9日からは全く入っていないということでございます。

記者(朝日新聞社)

ありがとうございます。それから、対策についてお尋ねしたいのですけれども、現在、船内の隔離の状況については個室で隔離されているということだったのですけれども、この状況というのは、国、県、市、どなたか実際中に入って状況を見ているという状態なのでしょうか。

福祉保健部長

中には入っていません。感染のリスクがありますので、そこは慎重に考えています。

記者(朝日新聞社)

そうすると、今、個室で隔離しているとか、陰圧で管理しているというのは、コスタ社の説明によるとということなのでしょうか。

福祉保健部長

そのとおりです。

記者(朝日新聞社)

今後、中に入って確認する作業というのは、当然発生していくという理解でよろしいのでしょうか。

福祉保健部長

そこはまだ結論が得られていません。今日も専門家の間では、そこはまだ議論が割れていまして、感染のリスクをどう見るのかというところをしっかりと評価した上でないと、当然入れないと思いますので。そういったところを今後慎重に検討した上で、入るのであれば、それ相応の対策を採って入るということになると思います。

記者(朝日新聞社)

コスタ社の方からは、船内の写真とか、映像とかの資料というのは提供されているのでしょうか。

福祉保健部長

これから、コスタ社の方ともパイプを作って、情報を得ていこうと思っていますので、そういう船内の感染管理を行う上での必要なデータは提供いただきたいと考えています。

記者(朝日新聞社)

ありがとうございます。あと、船内の発熱の症状のある方というのは、最初に陽性になった方は14日からだということだったのですけれども、他の方はいつからだったのかということは、現在分かっているのでしょうか。

福祉保健部長

これから調査をしたいと思います。いずれにしても、陽性の方は調査の対象になりますので、そこはしっかりと調査をして、それらの濃厚接触の範囲も調査の対象として把握して行くことになると思います。

記者(NCC)

2点お伺いしたいのですが。今回調べた濃厚接触者は、これまでの定義で調べられたものでしょうか。新しい定義が出ていると思うのですけれども、その新しい定義で濃厚接触者を調べ直すということもあり得るのでしょうか。

〇厚生労働省クラスター対策班 鈴木センター長

今回、今、濃厚接触者と言われている人達は、コスタ社からそのように言われているものという以上のものではありません。長崎の保健所の方で評価した訳でもなく、我々が評価したものでもありませんので、実際にどのように定義されているものなのかは、現状では当方承知しておりません。いずれにしましても、陽性の方々が出ていますので、その方々の濃厚接触者というものを改めて検討していく必要があると考えております。今、保健所の方々、非常に多忙を極めていますので、私共としては、感染研、FETPの方から人材を少し補強して濃厚接触者の洗い出しを開始していきたいと考えています。

記者(NCC)

ありがとうございます。もう1点、今回、陽性の方と陰性の方といらっしゃると思うのですけれども、陽性の方は皆さん個室にいらっしゃると思うのですけど、例えば、フロアを分けたり、どのくらい離れるような対処をとられていたりというのが分かっていたら教えてください。

福祉保健部長

今のご質問は、例えば、このデータをもって陽性者と陰性者を分ける等の対応は考えられないのかという趣旨の質問でよろしいでしょうか。このデータを見てすぐに部屋を入れ替えるリスクも当然あると思いますし、今検査値で陰性というのも、当然、基本的には、健康観察を続けていく中で、当然症状が出る場合もありますので、これは、専門家にも確認しなければいけないのですけれども、ある程度船内の状況等が分かって、それをやった方が安全だというのであれば、そういう考え方はあり得るのかもしれませんが、今の段階ですぐに動かすといっても動かした時にまたそのリスクが発生しますので、そこはしっかりと、これから専門家で検討する必要があると思います。

記者(NCC)

ありがとうございます。あと1点、今日の朝の会議ですけれども、先程会見が始まる前、10時半前ぐらいまで会議をされていたという認識でよろしかったでしょうか。

福祉保健部長

はい、会議につきましては、8時ほどから9時半過ぎ頃は行っております。その後、議論した経過を踏まえて色々整理等を行いこの会見に臨みました。

記者(読売新聞社)

2点あります。1点目は、今回の検査で、33人陽性、22人陰性で、1人保留の方がおられると思うんですけれども、改めて、保留になった経緯と、今後の方針について教えてください。

〇厚生労働省クラスター対策班 鈴木センター長

私自身が検査しているわけではありませんけれども、今回、LAMP法で検査をしているものと聞いています。LAMP法は、通常のPCR法に比べると、やや精度は落ちます。そうした時に、判定が難しいケースが出てくる時はままあります。そういった場合には、もう一回別の方法、例えばPCR法を使ったり、あるいは、シークエンスといって、遺伝子配列そのものを読み込むといった検査をして、本当に陽性なのか、陰性なのかということを判定し直すことがありますので、ちょっと今回の事例がどういったものなのかというのは承知しておりませんけれども、恐らく、今、別の方法で再検査を行っているものと考えます。

記者

もう1点、一応確認ですけれども、今回の感染の時期の収束が見られるまで、とりあえず船は、今月末で元々出る予定でしたけれども、その予定はどうなっているのでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

もちろん、前々回ご報告しましたように、現状の予定では4月30日というお話は伺っておりますが、この状況は、とてもとてもそういう状況ではないと認識しております。したがって、確認をいたしまして、この状況を受けて、船をどうこうするのかということは、私共の方からコスタ社の方に確認を一旦しまして、また、説明していきたいと思います。うちの岸壁の状況というのは、急いでこれを動かさなければいけないという環境には当面ございませんので、とにかく、まず専門家によるきちんとしたレビューと対策というものを第一優先にして、それから物事は進めていくという理解をしています。

記者(NHK)

4月8日以降の物資の搬入は、船にはされていないということなのでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

はい、4月8日以降も物資の搬入はしています。従来は、先程も申しましたように、4月8日まで出るよということの元に、すべて、陸側のハンドリングも、船のハンドリングも、限られたメンバー、限られた場所で三菱側がするとしていました。9日以降は、うちは船には入りませんと。したがって、陸のオペレーションはしますが、船側はクルーがやってくださいと。仕事はこういうやり方をしてくださいと。具体的には、必要なものをクレーンで移動して、落として、そしてそのワイヤーを緩めて、また戻してもらうということですので、きちんと教育をすればできると判断しましたので、その教育をして、船側の仕事はすべてクルーの方でやっていると。対面の10メートル程度離れた岸に我々がおりますので、そこで指揮をしながらやっているということで、当初は、おっしゃるとおり、けが等のリスクはあるかなと心配はしていましたが、現状までそれは続けてきておりまして、今のところ問題はないので、その要領で今後もやっていきたいと考えています。

記者(NHK)

4月8日に、そのような形に変わったのは、なぜでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

先程ちょっとご説明しましたが、もう一度ご説明しますと、3月25日に、アトランチカが出ていく時に、4月10日をもってすべての船は中国に集まるという指示が出ました。アトランチカは4月9日に出ますということで、行きました。したがって、我々としては、港に帰ってきてから数日間はいるよねという理解をしましたので、もう我々の仕事は終わっているので。ただ、そういう物資の提供はしなければいけないから、限られた人で仕事をしようねということで、けじめをつけていました。残念ながら延びたのだけれども、それは、いつまでもだらだらすることではないねということで、延びる条件として、私達はもう入りませんよと、いいですねと、それがイエスだったらば、30日で理解しましたということで、先方も、理解して、そういうふうに移ったということでございます。

記者(NHK)

すみませんでした。試運転ではなくて、そうなると、上海に戻れなかったから戻ってきたということになるのですか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

その事実はないと思います。あの船はうちのドックに入った後、いわゆる船の推進するところの手入れもやられておられますので、それが正規に性能を果たすのかということを、必ず外洋に出る前には、試運転、いわゆる運転の検査を行って、大丈夫だねという確認をして、我々の商船も普通行います。そのことをやられて、戻ってきたというふうに認識をしております。

記者(NHK)

船の前までバスで通過していたというのは、3月14日までの対応ということでよろしいですよね。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

そうですね。ですから、3月14日前までは、街等に出ていく時には、バスとかに乗ってというのはあったのだけれども、14日から出るなと言ってからは、基本的に、残念ながら、ゼロと言ってしまいました、事実とは違うのですが、例えば空港に帰られる方とかいうのがおられて、そういう方は、バスでダイレクトで目的地に行かれていたという状況でございます。

記者(NHK)

そうなると、3月14日以降は、工場内に戻ってくる時も、どこに帰るのかとか、どの所属の人なのかとかという正門でのチェックがあると思うんですけれども、それでは把握はできなかったのですか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

話の整理をさせてください。まず、香焼門でのチェックの話と、それから、船に入る乗船口でのチェックの話と、2つございます。香焼門の方は、先程ご説明しましたように、3月14日から、すべて入ってくる人は、門に人を置きまして、そこで体温を非接触型で測って、37.5度ない、それから、問題のところから来ていないという問診票を提出することでセルフチェックをするということをお伝えしました。若干ちょっと修正させていただきますと、3月12日から通知をしまして、3月14日の土曜日に内部でリハーサルをしまして、やり方を固めて、全数きちんと始めたのは3月16日からということでございます。それが香焼門の方でございます。一方、船の方は、先程申しましたように、それ以前から、船があって、そこで体温を測って、問診票を出してということはきちんとやって、そして、バスに乗られた方が移動される。こういうことで動いていたということでございます。

記者(NHK)

バスの移動が、壱岐で感染者が発生したことを受けて、バスも運行を止めた訳ですよね。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

壱岐で感染者が発生する前は、バスで、もちろん国に帰られる方もおられました。この時は、街中にいろいろ買い物に行かれる方もおられました。ただ、壱岐で感染者が発生したので、これは、リスクがあるということで、もう街中に行くのはまかりならんということで、ゼロという表現になったということです。ところが、実際は、クルーの方が外国に戻られるとかいうことがありましたので、この点は、しっかり調べて、また別途報告させていただくと、こういうことでございます。

記者(NHK)

なので、クルーの方がタクシーなどで門を入る時に、3月16日以降は、門でのチェックを受ける必要があったのではないかと思うのですが、それは受けていないのでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

それは、あくまでも、船から乗り物に乗られて、専用バスで動くものはフリーパスにしていますが、それ以外のタクシー等々はすべてチェックをしているという姿になっていますので、おっしゃられるとおり、バス以外はチェックをしているということでございます。

記者(NHK)

となると、外国籍のクルーの方が出入りをしていたというのは、正門でのチェックができたのではないかと思うんですが、それはどうなっているのでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

調べますけれども、基本的には、ある一定量の方が動かれますので、基本、バスで動かれるというのがベースというふうに、我々理解していますの。

記者(NHK)

16日以降もということでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

そうですね。船からの乗下船の話ですね。

記者(NHK)

街中に、個人的に病院にタクシーで行ったりというようなお話だったので、ちょっと混同しているのですが。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

ちょっとしっかり話をさせてください。まず、出る必要がある人は誰ですかという話があって、新しく故郷に帰れるクルーの方、あるいは新しくクルー入って来られる方。基本的にこれはあるグループで来られますので、バスで入って来て、バスで出るものという認識をしております。次に、計画的ではなくて、たまたまハプニング的に体調が悪い、病院に行かなければいけないという事情が発生したらば、コスタ社さんが使っておられる会社さんに頼んで車を手配していただいて、そのかわり、下船する時には、間違いなく熱がありませんねと、そして、帯同して病院に行って帰って来るという運営をしていたと理解をしていますけれども、先程言いましたように、これはきちんと後ほど説明をさせていただきます。

記者(NHK)

壱岐で感染者が発生して以降、クルーの方の出入りは禁止ですという周知がもちろん門の方の守衛にされていれば、こういった事態はなかったのではないかと思うのですが、そのあたりは周知がされていたのか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

それはもうきっちり周知はされていまして、要するに、船の前のバスに乗った者はノーチェックで通しますという決め事をしましたので。なぜかとなれば、門でチェックをすることと船を出る時同じことをしていますので、そういう理解でございます。

記者(NHK)

ということは、バスは16日以降もチェックを受けずに運行していたということになるのですか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

ということになると思いますが、その点は、僕がちょっと、ゼロだったという話をコンヒューズしておりますので、しっかりと確認をして、改めて先程のように、実態がどうであったのかということをご説明したいと思います。

記者(NHK)

その確認と公表が、このクルーの皆さんは、全ての方が陽性という訳ではないと思うのですが、そうした市内とか、工場外への移動については全て公表される方針なのか、また、いつごろまでに調査を終える予定なのか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

まずは、先程も申しました、とにかく、コスタ本体に、実態はどうだったかというのを確認する必要があると思いますので、これを早急にということと、運行している会社が、それは確実に知っているはずですから、それがどうだったのだということの2つを確認して、そして、我々の目で見て、間違いなくそうだという確認ができたら速やかに報告したいと考えています。

記者(NHK)

改めてで申し訳ないのですが、バスもタクシーも、3月16日以降もあったと見ているということでいいんですか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

恐らくそうであろうというふうに考えています。この点に関しては、とにかく曖昧なことを今申し上げますと、前回のことで大分誤解を招いてご迷惑をおかけしましたので、しっかりと実態を調べた後にご報告をさせていただきたいと思います。

記者(NHK)

船の中の件ですが、600人あまりのクルーがすべて個室に入ったのはいつからになるんでしょうか。

福祉保健部長

日曜日の14日。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

私共の方にも一応20日の朝から移動にかかったという情報を得ていて、昼時点で、いつもいないベランダにクルーさんが動かれている姿を確認しましたので、月曜日から移動したのは間違いないと思います。管理状態は、中には入れませんのでまだ不透明でございます。

記者(NHK)

長くなってすみません。鈴木センター長にお伺いしたいのですけれども。これまでの県、市、あるいは長崎大学、船会社の感染予防対策の評価というのは、今分かっている、聞き取っている範囲で良いのですけれども、どのように見ているのかお聞かせください。

〇厚生労働省クラスター対策班 鈴木センター長

すみません、私、昨日の夕方から来たばかりですので、ちょっと各自治体、県や市の方々がどのように対応されているかということは、全容承知しておりませんので。加えて言いますと、それを評価するために私共来ているわけではございません。今回のクルーズ船の事例の全容を解明するということ、今回の問題を解決することを目的としてやっておりますので、自治体の方々がどのように活動されているのかということを評価するために来ているわけではありませんので、ちょっとそのご質問にはお答えするのは難しいと思います。

記者(NHK)

LAMP法など使って、迅速に検査を行っている点などはどう見ていらっしゃいますか。

〇厚生労働省クラスター対策班 鈴木センター長

もちろんそうした点では、しっかりと速やかに情報を、可能な限り集めた上で検査対応をされているという点では、迅速に対応されていると考えております。

記者(NHK)

先程、保健所の方が多忙になっているというところがあると思うのですけれども、今の体制、私達も取材していて、非常に少ない人数で、クルーズ船が来る前までも非常に手いっぱいの状況だったんですけれども、その辺を踏まえて、課題というか、どういったところが一番今後問題になってくるかということを教えてください。

〇厚生労働省クラスター対策班 鈴木センター長

先程も少し申し上げましたけれども、まず、今回のクルーズ船の事例において、どのタイミングで船内に感染が持ち込まれたのか、どのようなタイミングで感染が拡大しているのかということをしっかりと把握していく必要があります。さらに、濃厚接触者の洗い出しといった作業も必要になってきます。通常、例えば、市内で、そういった感染事例があって、濃厚接触者の洗い出しをするというのは、保健所の保健師の方々の仕事ということになります。既に、長崎市内、県内において、保健師の方々の仕事が非常に多忙極めているという中で、今回、クルーズ船というもう一つの事例が発生したわけですので、このクルーズ船への対応に、さらに保健師の方々の労力を割いてもらうというのはちょっと極めて酷であり、現実的でないと、私達は承知しています。そうした意味で、私自身はあくまで、国立感染所研究所の感染症疫学センターを担当しているだけです。ある意味、国のデシジョンメイキングにかかわる訳ではなく、あくまで専門家という立場ですけれども、私の限られた立場としてできる範囲として、私共の疫学センターのスタッフを使って保健師の方々の労力を可能な限り労力を割かないで、先程申し上げたような疫学調査を行ったり、情報収集をしたりといったことへのサポートは、可能な限りしていきたいと考えております。

〇広報課長

時間の関係で、最後の質問でお願いしたいと思います。今、挙手された2社。

記者(朝日新聞社)

椎葉常務に、重ねて恐縮ですけれども。先程のNHKさんの質問の関係ですけれども。3月16日以降も、バスとタクシーによる出入りはあったと見ているわけですよね。タクシーは、門の前でチェックをしているのですよね。そうすると、三菱側で16日以降出入りがあったということは、もう把握されていたということになるのではないのですか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

3月16日以降の全数チェックというのは、とにかく、入場者の体温が37.5度以上あるか、それは絶対はねなさいと。それから、入国エリアが、間違ったところに行ったことがある人はいないのか、この2点をとにかく全数チェックするということをしていましたので、その時点では、どこから来た人がどうだというところまでは、フィルターをかけていませんでしたので、そういった見方はしていませんでした。

記者(朝日新聞社)

通る人がクルーズ船の乗員なのかどうかということは、門ではわからないということでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

いや、門で見て分かりますけれども、我々の指揮は、とにかく入る人は37.5度の熱と、それから、異国のところから来た人は絶対入れないよというために、フィルターかけていましたので。ですから、我々が、門の方に、クルーズから出たらだめというフィルターをかけなさいという明確な指示はしていなかった、タクシーに関してですね。バスに関してはオールマイティで行かせる、通っていいという定義をしていたということでございます。

記者(朝日新聞社)

ちょっと最初の説明で、コスタ社から出入りは一切ないですと報告を受けて発表したのですけれども、よく聞いたら、出していましたということだったので訂正しますということだったんですけれども、今の経緯を伺っていると、三菱側でも、少なくともタクシーについては、コスタの乗員が出入りしていたというのは把握できていたんではないかなと思ったのですけど。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

その点に関しましては、我々は、体温が出る時に37.5度以下であるということと、保護者がついて、病院にやるとしていましたので、いわゆる出ていませんというのが、街中にうろついて、人に色々やらないという眼点で見ていたので、申し訳ございません。我々のフィルターの中では大丈夫だと思っていましたので、なかったという表現を言ってしまいました。

記者(朝日新聞社)

下船もしていなかったという表現だったと思うのですけれども、工場の外に出ていることは分かっていたということですか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

外に出る時は必ず体温の報告があって、これだから出しますという情報は来ています、病院に行く時に。

記者(朝日新聞社)

だから、20日に会見された時も、16日以降にクルーが外に出ていたということは、分かっていらしたということですよね。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

だから、今、思えば、そういうことですけれども、私の頭の中は、とにかく、外に出るということは、街中の中にその乗務員を外に出して、危険な状態にさらすということがないという理解をしていたということで、ああいう表現をしてしまいましたので、したがって、冒頭、適切な話ではなかったので、しっかり説明を、中身を調べ直して、改めてご報告したいと思っています。

記者(朝日新聞社)

ちょっとその説明に関しては、適切にお願いしたいと思います。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

非常に申し訳なかったと思っております。失礼しました。

記者(朝日新聞社)

県にお尋ねしたいのですけれども、知事のお話の中で、搬送体制への懸念のお話があったかと思うのですが、仮に、クルーズ船で重症化した方が出た場合というのは、搬送は救急車を使って、いわゆる救急医療の体制で回していくことになるんでしょうか。それとも、何か別の手段というのを考えられているのでしょうか。

知事

救急医療で対応できるのか、件数、推移にもよりけりだろうと思いますけれども、多くの医療的な対応を要する方が出てくるということになると、これは自衛隊の搬送支援をいただく必要が出てくるのではなかろうかと考えております。

記者(朝日新聞社)

知事の自衛隊への要請というのは、搬送体制というのに主眼を置いているという理解でよろしいでしょうか。

知事

色々な面での依頼の可能性が出てくるのではなかろうかと思っております。

記者(朝日新聞社)

仮定の話で恐縮ですけれども、自衛隊の車両で医療機関まで搬送するということがあり得るかもしれないということでしょうか。

知事

いやいや、搬送だけではなくて、その船内の、例えば、除染作業でありますとか、そういった面も、自衛隊の支援をいただく必要があるのではなかろうかと。そういった多様な面にわたっての、自衛隊の支援をいただきたいと、今考えているところであります。

記者(朝日新聞社)

ちょっと混乱してしまったのですけれども。救急車を使って救急医療の体制で重症者を対応するんですかという質問で、自衛隊の話が出てきたのですけれども、重症化した患者の搬送に、自衛隊の協力を要請することがあり得るということでいいのでしょうか。

知事

はい。

記者(朝日新聞社)

わかりました、ありがとうございます。

知事

いわゆる防護体制をしっかりとって、患者搬送をする必要がありますので、そういった体制をしっかりとれるような形で、自衛隊の協力をいただく必要があるものと思っております。

記者(共同通信社)

三菱の方に事実確認をさせてください。3月16日以降の門でチェックしていたというのは、37.5度以上あるかということと、渡航歴があるかという2点を聞いていたということでいいんですか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

はい、そのとおりでございます。

記者(共同通信社)

それは、何か紙に残したり、誰が37.5度以上なかったとか、どこまで管理していたのですか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

一応、本人が申請される方は全部、自分の問診票を提出していただきます。その時名前を書いていただいて、熱がありますかというインタビューがあって、そのシートがあって、そのシートを門で受け取って、そのご本人さんを非接触型で測って、37.5度以下であればよしで、そのシートはうちで受け取ってありますので、それはずっとうちに保管されてあります。

記者(共同通信社)

3月16日以降、門を出たり、入ったりした人については、誰が出たり入ったりしたかというのは、全部三菱の方でも持っているということでいいのですよね。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

そういうことになります。

記者(共同通信社)

それ以前、バスでクルーズ船から移動する場合も、乗船口で同じことをやっているということでしたけれども、それは、コスタ社が自分達でやっていたということですか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

はい。船内からの管理、出るよとか、一応コスタ社さんがされていますので、そちらはコスタ社さんが持っているということになります。

記者(共同通信社)

それは、三菱に提出されたりとかは、されていないのですか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

100%提出しているという事実はないと思います。ただ、手配をしている運行会社というか、そちらの方には間違いなくあると思いますので。という意味で、先程申しましたように、コスタ社に確認をします、それから、運行会社に確認して、そのデータが一緒かということを確認していこうと思っております。

記者(共同通信社)

概要が分かったら、また報告するということですけれども、こういう事態になってしまって、市民が実際に身の危険を感じる方も多いと思います。いつ、どのようにして公表していくのかということを、この会見は中継もされているでしょうから、この場で市民の方々に対して約束していただきたいのですけれども。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

事実関係を掴まないことには、いい加減なことは言えませんので、とにかく、今もコスタ社の方にはそれを提示してくれと言っておりますので、とにかく、わかり次第速やかにご報告するということで、今回のことはよろしくお願いしたいと思います。とにかく、分かる最大のスピードで調べて、実態がどうであったかというのをご報告したいというふうに思います。

記者(共同通信社)

具体的な時期は言えないということですか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

何があるかちょっとわかりませんので、きちんと我々が納得する形で調べて、そして、今回は皆様に誤解がないように、きちんとしたご説明をしたいと思っております。ここら辺でご容赦ください。

記者(共同通信社)

その納得した形でということは、1週間後とか、2週間後となると困るわけですけれども。確定ができた範囲で逐次情報を出していくようにしていただきたいのですが、そのあたりはどうでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

もちろん、1週間とか、2週間とかいう単位ではないと思っております。したがって、速やかに話をするつもりでございますが、調べる過程において、何かいろいろとまた深い話が出てきたとすれば、そこは一旦中間報告になるということで、とにかく情報をこちらから発信させていただきたいと思います。

〇広報課長

先程最後の質問と申し上げたのですが、ご質問ですか。簡潔にお願いいたします。

記者(長崎新聞社)

椎葉さんにお尋ねしたいのですけれども。1日以降は、一部の作業で三菱側、グループ企業等含めてなのですけれども、関係者の方10数人の方が船内に入ったということで、9日以降は、接触はないということですね。この前提は崩れていないのでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

それは、9日以降は入っていませんという前提は崩れていません。4月1日から8日の間に、10名程度行ったというのが、1日当たり10人程度なのですが、チームを組んでいて、前日もやっていますので、延べ人数の人員でというと変わってきますので、その点もまた、コスタ社の、今ご質問がありました、3月14日以降はどうだったかということをご報告する時に、きちんとご報告したいと思っております。

記者(長崎新聞社)

前提はこれからまたさらに確認するということですけれども、日本側の関係者の方への感染拡大はないと見ていらっしゃっているのですけど、その辺は、また改めて確認しなければいけないなと考えていらっしゃるでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

ここはちょっと内部の話なので、最悪、一番遅く出られた方が4月8日。14日経つのは、たまたま今日になるのですが、今日で全ての人になります。今現在で、その人達が、少なくとも体温だとか体調だとかが不調ということはございませんので、今日をもって最終確認をするということになりますが、どういう人員のチームで仕事をしていて、こういうことだったので、こういうことでございましたという報告は、しっかりしたいと思っておりますが、今の時点で、その当該者が、この感染して色々ご迷惑をかけるという状況にはないと個人的には判断をしております。ただし、専門の方々が来られて、その時に、やはりしっかり検査をするべきだというお話があるようであれば、それはしっかり専門家の判断に従って動きたいと思っております。

記者(長崎新聞社)

椎葉さんにもう一つ。チェックの方は、健康チェックも、出入りも含めてコスタ社の方がするということですけれども、そうすると、空港にタクシーからダイレクトで帰ったり、バスでということですけれども、実際にそうしていたか、街中に寄ったりしていたか、そういう行動についてはもう三菱側としては把握できない。つまり、何かというと、工場外で市民の方と接触したところまでは把握できていないということになるのでしょうか。

三菱造船(株)椎葉常務執行役員

今現在では、おっしゃるとおり把握していませんということになるので、先程申しましたように、コスタ社本体からのヒアリング。そして、運行したところのヒアリング、それをしっかりやって、それがどうだったのかというのを確認したいと思っております。私が認識するのは、とにかく船から出る人は、どういう条件であれ、体温が37.5度ないと、そして、外から入ってくる人は、危険指定区域ではないと、この点は守られているというふうに理解しておりますけれども、実態をしっかり確認して、報告します。

記者(長崎新聞社)

最後に1点だけ、鈴木さんにお尋ねしたいのですけれども。今のお話も踏まえて、先程、クラスターから横の方に拡散するというのはなかなか考えにくいと、むしろ、感染内の方が大事だということをおっしゃったんですけれども、今のを踏まえて、工場内の三菱関係者の方、そして、工場外の市民の方、これはバスとか、タクシーの運転手とかも含めて、そちらの方に感染が拡大している可能性というのはいかがでしょうか。

〇厚生労働省クラスター対策班 鈴木センター長

先程申し上げましたように、可能性というのはもちろんゼロではないのですけれども、相対的に、クラスターの外に二次感染を起こすという可能性は、クラスターを起こすこと自体に比べると低いということは事実としてありますので、今回の事例において、本当に二次感染が起こったか、起こっていないのかということに関しては、これから調査をして、検討していくしかないと思っています。ただ、一方で、市中で誰から誰に感染を起こしたかということを証明するのは、極めて難しいということも一つ理解をしておく必要はあるかと思います。

〇広報課長

以上をもちまして、会見を終了させていただきます。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
令和2年4月21日(火曜日)
・午後7時30分から午後8時30分(60分間)
・313・314会議室
【臨時記者会見】

会見内容

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令和2年4月21日 臨時記者会見

      

会見内容

           

新型コロナウイルス感染症感染者の「外国船籍」における発生について(その2)

広報課長

それでは、ただいまから、記者会見を始めます。よろしくお願いいたします。

長崎市市民健康部長

こんばんは、長崎市でございます。
 まず私の方から、濃厚接触者等の検体の採取の状況についてご報告いたします。
 本日は、正午前から、三菱重工業長崎造船所の香焼工場におきまして、検体の採取を開始したところでございます。午後7時ごろ57検体全ての採取を終了したところでございます。現在、検体の梱包作業を行っているところであり、その後、長崎大学熱帯医学研究所に搬入することとしております。順次、検査を実施し、全ての検体についての結果が判明するのは、明日になると思われます。私からは以上でございます。

知事

私の方からお話をさせていただきます。
 今回の感染事例は、昨日も申し上げましたけれども、外国船籍のクルーズ船内で発生したものでありまして、県・市がこれまで経験したことのない、特殊な事例となっているところであります。今後の対応につきましては、海外の国との調整、クルーズ船社との調整、あるいは多くの入院治療が必要になった場合の広域的な対応、さらには必要に応じた自衛隊の派遣要請等も考えられるところでありまして、ぜひ、国の主導的なご指導の下、対策を進めていきたいと考えたところであります。
 そのようなことから本日、菅官房長官に対して、専門家の派遣も含めて、国の指導、支援をお願いしたところでありますが、党のお力添えもありまして、早速、関係省庁に対して、しっかり支援を行うようにとのご指示をしていただいたところであります。
 そして本日、夕刻には早速、横浜におけるダイヤモンドプリンセス号の事例でも、ご活躍をいただいた専門家チームを、厚生労働省から派遣していただいたところであります。
 DMATチーム、医療の専門家含めて4名の皆様方にご来県をいただきました。
 そしてまた、明日は船舶関係の専門家を含めて2名、国土交通省からご派遣いただく予定となっているところであります。
 特段のご高配をいただきました官房長官並びに政府与党関係者の皆様方に厚くお礼を申し上げる次第であります。
 本日の調査の状況については、ただいま長崎市からご報告がありましたけれども、本日、検体採取が終わって、これから検査を行っていただくということになっているところでありますが、今後は、その検査結果も踏まえて、専門家のご意見等を賜りながら、しっかりと対応してまいりたいと考えているところであります。
 なお、本日、県のレントゲン車を現地に派遣して、長崎大学のご指導の下、昨日、陽性と判明した1名の方の診断を行ったところであります。
 その結果、肺炎等の陰影は確認されておらず、そのまま船内で療養を継続していただくということになったところであります。
 私からは以上、ご報告をさせていただきます。

広報課長

ご説明、ご報告、よろしいでしょうか。
 それでは幹事社の方から、質問をお願いしたいと思います。

記者(NHK)

まず、陽性と確認された方ですけれども、国籍と年代、性別というのは公表して良いという確認はとれたのでしょうか。

長崎市市民健康部長

現時点では、船会社の了解がとれているわけではございませんので、年代、性別については、まだ公表できないということでご理解いただきたいと思います。

記者(NHK)

ありがとうございます。確認を急いでいただければと思います。
 その陽性が確認された方の容態は、肺炎などは見られないということですけれども、現在の症状と、中等症なのか、軽症なのか、そういったところは、どうなっているのでしょうか。

福祉保健部長

一般的に中等症というのは、酸素投与が必要なぐらいの肺炎と言われますので、そのカテゴリーですと、ほぼ軽症の部類に入ると思われます。

記者(NHK)

ありがとうございます。あと検体を採取しての検査ですけれども、熱研に運ぶということで、LAMP法での検査を行うということでよかったでしょうか。

長崎市市民健康部長

LAMP法でということで、伺っているところでございます。

記者(NHK)

そうすると大体、明日の何時ごろぐらいに結果が分かるか、その目処が分かれば教えてください。

長崎市市民健康部長

私もやはりそこが一番気になるところではございますが、現在搬送中でございまして、時間を確認するまで至ってないということでご了解いただければと思います。

記者(NHK)

搬送中とは検体を現在、梱包して搬送しているということでしょうか。

長崎市市民健康部長

梱包して搬送をしている状況です。

記者(NHK)

検査はまだ始まっていないのでしょうか。

長崎市市民健康部長

検査はまだ始まってないということで。

記者(NHK)

ありがとうございます。専門家を、それぞれ派遣するということですけれども、厚労省の方は既に到着しているのかということと、この正式名称があれば正式名称を、4人の方ということですけれども、医師や看護師など属性が分かれば教えてください。

福祉保健部長

厚生労働省のクラスター対策班から2名、DMATチームから2名です。属性については医療関係職ということで、クラスター対策班につきましては、医師2名、DMATは医師1名、医療関係職1名ということでございます。

記者(NHK)

ありがとうございます。この方々は、どういった役割を果たすのでしょうか。

福祉保健部長

これは先程知事からも報告差し上げましたとおり、今後、本県でのクルーズ船の対応について、技術的な指導を頂くために派遣いただいたものでございます。

記者(NHK)

分かりました、ありがとうございます。濃厚接触者の可能性があるということですけれども、今日、濃厚接触者の特定まではできたのでしょうか。

長崎市市民健康部長

船から濃厚接触者等ということで、57人の方をあげていただいて検査をしているという部分でございます。

記者(NHK)

あと57検体とおっしゃられましたが、4人の方は既に検査されたと思うので、今日は53ではないでしょうか。

長崎市市民健康部長

すみません、説明が不足しておりました。
 昨日、57検体という形で、実際4人の方について検査が済んでおりますので、残り53検体になります。
 ただ、その濃厚接触者53人以外に、食事をつくるスタッフ等もいますので、その方たちについて、速やかに検査をすべきではないかということで、食事の関係にある方4人を追加して57検体の検査を行おうとしているというところでございます。

記者(NHK)

調理担当ということでいいでしょうか。

長崎市市民健康部長

はい。

記者(NHK)

分かりました。

記者(長崎新聞社)

先程の国から派遣されるDMATと厚労省のクラスター対策班は分かったのですけれど、もう1つ船舶の関係で国交省からお二人とおっしゃられましたけど、この方たちの肩書き、どんなことをされるのか教えてください。

福祉保健部長

特に船舶関係の技術関係の専門の方と伺っておりまして、特に船内での感染防御を行う上での、専門的な技術的な支援、そういったことをしていただく方2名を派遣いただくというものでございます。
 すみません、肩書きについては、まだそこまで承知しておりません。

記者(長崎新聞社)

国交省の職員ということでよろしいですか。

福祉保健部長

結構です。

記者(長崎新聞社)

それと、今回陽性になられた、お一方の行動歴というのは、昨日の説明では、一体、どこで感染したのかというのが、分からないという状況でありまして、3月14日以降、乗下船してないというお話であれば、船の中で感染ということなのか、その辺の行動歴について、現時点で分かる範囲で教えていただきたいのですけれども。

長崎市市民健康部長

行動歴につきましては調査中でございまして、まだ細かいところまで把握してないという状況でご理解をお願いいたします。

記者(長崎新聞社)

今日夕方、一部報道で3月14日以降に10人の方が、国外からこの船に乗船されたという報道が速報で流れたのですけれども、それについての事実関係を確認できていたら教えてください。

長崎市市民健康部長

すみません、私の方では、この情報まだなく、確認してないということでご理解お願いいたします。

記者(長崎新聞社)

そういう事実があったかどうかも分からないということでいいですかね。

福祉保健部長

長崎市と同じように、そういった事実については承知していないところでございます。

記者(長崎新聞社)

それと、昨日、市長が真ん中に座っていまして、今日は知事が真ん中に座っていますけれども、私の理解では、現時点ではまだクラスターの発生に至っていない。1人の方が陽性だということで、現時点では長崎市の方が主導的な役割を果たすという理解でいたのですけれども、今日は田上市長が来られてないのですけれども、これは何か理由があるのでしょうか。

長崎市市民健康部長

今回の事例につきましては、外国籍の船の中で発生したという部分でございまして、もちろん長崎市民が陽性になったという部分ではございません。
 そういう中で、クルーズ船という、横浜のダイヤモンドプリンセスの例もございますので、そこは国、県、市、しっかりと連携して取り組むべき課題だと考えております。
 その中で、本日の記者会見でございますけども、長崎市長の時間の都合がつかなかったという部分もございますが、検体検査の採取の状況をご報告するという形で、私の方が伺わせていただいたというところでございます。

記者(長崎新聞社)

ちょっとよく分からないのですけれども。例えば今回のケースで、クラスターとかが発生しまして、先程知事がおっしゃられたみたいに、自衛隊の災害派遣要請ということが起きるとなれば、例えば、長崎市長が県知事に対して災害派遣要請を求めるというような手続も出てくる可能性もあるわけですよね。
 そういった意味で、長崎市長がこの場にいるべきだと僕は思うのですけれども、ただ都合がつかないと。今回のこういった事情以外に、重要な案件を抱えているのか、その辺についての認識を伺いたいのですけれども。

長崎市市民健康部長

すみません、最初は検体採取という形で、部長対応という形で伺っていたものですから。今回、ちょっと時間の調整ができなかったということでご理解いただきたいと思います。

記者(長崎新聞社)

幹事社からは以上です。

広報課長

各社の皆さん、質問をどうぞ。

記者(共同通信社)

今回の既に陽性が判明している方ですが、現時点で県内の感染者としてカウントするのか、あるいはしないのか、その点について教えてください。

知事

国の感染者数の公表などについても、いわゆるクルーズ船内の感染は別集計という形で報告がなされてあろうかと思っております。
 恐らく、私、今、考えておりますのは、今回の事例も外国船籍のクルーズ船内で起きた感染事例ということで、そういう形で集計されていくべき性格のものではなかろうかと考えて受けとめているところであります。

記者(共同通信社)

集計されていくべき性格というのは、まだそういう数え方をすると決められたわけではないということになりますか。

知事

そうですね。今回の感染事例が長崎県内での感染事例としてカウントしていくかどうか。昨日も申し上げましたけれども、いわゆる外国船籍の船がどういった位置決めであるのか。国内であるのか、国外であるのかというのが、非常にあいまいな面があります。そういうことから、これまでも区分して集計作業等がなされてきたものと理解をしております。

記者(共同通信社)

今回は長崎県の事例ではないと知事としてのお考えだと、そういう理解でよろしいですか。

知事

対応は、しっかり県、市、共同でやっているのですが、これが長崎県内の発生事例であるとカウントするのが適正であるのかどうかというのは、やはり少し性格が異なる面があるのではなかろうかとは思っています。

記者(共同通信社)

結論はもう出ているのです。長崎県内で発生した事案としてカウントしているのか、していないのか、その1点だけ教えていただきたいのですけども。

知事

それはまだ結論を出しているわけではありません。

記者(共同通信社)

分かりました、ありがとうございます。

記者(西日本新聞社)

1点目は、先程調理関係の人のことが出てきましたけど、この調理をしている4人は濃厚接触という扱いではないと認識していいですか。

長崎市市民健康部長

現時点では濃厚接触者ではなく、働くスタッフとして。もしその方たちが感染していたらリスクが大きくなりますので、その点で検査を行ったということでございます。

記者(西日本新聞社)

あと今回の検査の体制のことがよく分からなくて。実際に検査を行うのは長崎大だと思うのですけれども、検査主体は県なのか、長崎市なのか、これが行政検査という扱いなのか。この辺がよく分からないので教えてください。

長崎市市民健康部長

通常、例えば市民の方に陽性が発生して、濃厚接触者という形で検査をするような形になると思います。今回は、ご存じのとおり、外国籍の船内で発生した。実際に、私たちが船内に入ってどうこうするってことはできませんので、与えられた情報の中で必要な検査を実施する。そういう中で、今回、長崎大学さんの方でもスムーズにできるという検査があったものですから、今回お願いしたという部分でございます。
 行政検査かどうかという部分につきましては、正直、私たちも検討している部分でございます。
 今回、県とか市の事例ではなくて、1つのクルーズ船の事例となったときに、例えばもちろん国の方からの支援とか、そういうのは今からしっかり協議をしていかなければいけない部分かと考えているところでございます。

記者(西日本新聞社)

そうすると今回、特殊な事例なので、人道的な観点からも鑑みて、県と市が長崎大学にお願いして検査を行ったと。そういうことになるのですか。

福祉保健部長

県と市で連携してやるということで、たくさんの検査を一度でやるためには、当然、市だけの検体の検査数では間に合わないということはもう承知のとおりですので、そういったことで県も一緒になって速やかに大量の検査ができるところを調整させていただいたという経緯があります。
 その中で今回、大学の熱帯医学研究所でやっていただけるということになりましたので、その経緯として、ここに決まったと理解しております。

記者(NHK)

濃厚接触者の今後の調査ですが、どのように行うのでしょうか。
 船には、県や市の職員は入らないということになるのでしょうか。先程入れないというお話もあったのですが。

長崎市市民健康部長

調査につきましては、それぞれ船会社の関係者からの聞き取りが中心になってくるのかなと。そういう中で現在57人の方をリストアップしていただいて、その方たちの検査をしているという状況になってくると思います。

記者(NHK)

明日以降、聞き取りの範囲で検査対象を増やしていくことも、ご検討されているのでしょうか。

長崎市市民健康部長

基本的には、船会社、船の方からのお話を聞く形になってくると思います。
 その中で、例えばまた症状等で検査の必要性が出てくれば、検査についてはしっかり検討していく形になると思います。

記者(NHK)

それは船会社の話を元に濃厚接触者を特定していくということでいいのでしょうか。あくまで可能性があるということで検査をするのでしょうか。

長崎市市民健康部長

その状況等を聞きながら、県、市、いろいろ相談しながら、関係者とも相談しながら判断する形になると思います。

記者(NHK)

濃厚接触者としての特定をするのか、しないかでいうと、どちらになるのですか。

長崎市市民健康部長

どちらかというと濃厚接触者というよりも、実際、具体的な調査が、先程言いましたように、中に入ったりすることが、なかなか難しいと思いますので、その辺の状況で、聞き取りをした中で、検査の必要な方については検査をしていきたいと考えております。

記者(NHK)

濃厚接触者としては、特定しないということになるのですか。

長崎市市民健康部長

濃厚接触者として特定する材料が、なかなか難しいのではないかと思います。
 通常、例えば市民の方が感染したときに、そのあたりの行動歴等から濃厚接触とか、そうじゃないという判断は出てくると思いますが、今回、そのあたりはちょっと困難と考えておりますので、検査が必要な方という形で伺った方については、対応はできるようにはしたいと考えております。

記者(NHK)

今日検体をとった57人については、発熱などの症状はどうだったのでしょうか。かなりの人がそういった症状があるのでしょうか。

長崎市市民健康部長

申し訳ないですけれど、詳しい内容までは、現時点では把握できていないということでお願いいたします。

記者(NHK)

そうなると船会社はこの57人を、どういう特徴をもって検査の必要があると判断していると聞いているのでしょうか。

長崎市市民健康部長

もちろん熱がある方がいらっしゃったとかいう部分では、話は伺っています。
 それとか、その方と結構近い関係にあったとか、そういうことでリストをあげていただいたとは伺っています。

記者(NHK)

熱がある人もいれば、ない人もいるしということで、その規模感は分からないということですね。

記者(NCC)

船の乗員623人いらっしゃると思うのですけれども、乗員に1人、日本人がいるという情報があるのですけれども、これ情報としていかがですかね。

福祉保健部長

ちょっと私の理解があれだったらあれなのですけれど、それ多分、通訳の方じゃないかなと思ったのですけれども。
 通訳の方が日本人という意味だと思います。

記者(NCC)

623人にはカウントされないってことになるのでしょうか。

福祉保健部長

通訳の方も含めてだと思います。その通訳の方が日本人だという。

記者(NCC)

お一人だけですかね。

福祉保健部長

そう理解しています。

記者(NCC)

その方は濃厚接触のうちの53人ですかね、57人ですかね、に入っているとかっていう、そういった話っていうのはいかがでしょうか。

福祉保健部長

もうそれだと、個人を特定できる情報になってしまうので、そこはちょっと差し控えさせてください。

記者(NCC)

ありがとうございます。

広報課長

他に、ございませんでしょうか。

記者(長崎新聞社)

現段階で県、市、国、どこでもいいのですけれど、船会社に直接事情を聞いているような状況なのでしょうか。何か話は聞けているのでしょうか。

長崎市市民健康部長

船会社ですとか三菱関係、そのあたりから話は伺うようにはしております。可能な限りでは。

記者(長崎新聞社)

伺うようにしているというのは。

長崎市市民健康部長

伺っております。失礼しました。

記者(長崎新聞社)

ということは、感染者の行動歴っていうのは、大まかには把握されているということですかね。

長崎市市民健康部長

そこまで、まだ全てが確認されているわけではございません。
 まだ行動歴等といいますか、どちらかといったら検査の方がうちの保健所の方は中心になっていたものですから。行動歴は聞いている部分もございますけど、まだ今後、しっかり聞く必要があるとは考えております。

記者(長崎新聞社)

13日に乗下船を控えるようにとのことで、それ以降は実際、乗下船を確認されてないということですけれども、それは確実に乗下船はないという理解でよろしいでしょうか。

長崎市市民健康部長

そこも含めて、確認をしているところでございます。

記者(長崎新聞社)

今の見立てで、例えば、ぽっと乗下船して、うつったと考えているのか、それとも外部から何らか入って来て、その人がうつっていたりとか、感染していたりとか、広げたりとか、現時点で、可能性含めて結構ですので、見立てをお願いします。

長崎市市民健康部長

すみません、現時点で、なかなか見立てっていうのは難しいのですが、もう少し調査にお時間をいただければと思います。

広報課長

他にございませんか。

記者(KTN)

今の質問と関連してなんですけれども、感染経路は、外部との何らかの接触があったと考えているのか、それとも例えば、ものに付着にしていたウィルスなどが感染の原因となったと考えているのか、そういった感染経路について、どのように考えているのか教えてください。

福祉保健部長

結論から申し上げますと、ちょっと今、結論が得られていないというとこです。
 これは恐らく、今日からクラスター班の先生も来ていただいたので、専門家のご知見も得ながら進めていく話なのかなと思っています。
 これは、恐らく船内での行動歴もそうですけれども、例えば患者の、もし仮に症状がある方がいるとすれば、そういった方の経路とか、全体の人の動きを確認しないと、経路の特定は非常に難しいと思いますので、恐らく、そういった全体像をつかむには、ちょっと時間がかかっているということで、今の時点では申し上げられないと理解をいただければと思っております。

記者(KTN)

分かりました。では、その乗組員の方で、現在、症状がある人というのは、陽性の方以外にいるのか。陽性の方以外に、過去、症状があったという方がどのぐらいいるのか、もし分かっていれば教えてください。

福祉保健部長

私の知っている範囲では、昨日のPCRの検査の対象となった方は、既に、もうその人以外はいらっしゃったと思いますので、実際に、そういった方はいらっしゃるものと理解しています。
 あとは、それ以外の発熱の状況というのは、今、市の方でもいろいろ状況をお聞きになっているとこなので、そこを確認する必要があると理解しております。

記者(KTN)

本日、レントゲンを撮影したという話もありましたけれども、それは陽性だった方1名のみという理解でよろしいでしょうか。

福祉保健部長

そのとおりです。

記者(KTN)

ありがとうございます。

広報課長

他にございませんでしょうか。

記者(長崎新聞社)

昨日の会見では、知事が3月14日以降は、県が要請して以降乗下船はないとはおっしゃられたのですけれど、先程長崎市の方が、そこも含めて確認しているとおっしゃられたのですけれども。昨日の話とちょっと違うのですけれども。県の要請以降、昨日の段階では乗下船はしてないという話だったのですけれども。そこが乗下船をしている可能性が出てきたということでしょうか。

長崎市市民健康部長

最初からなかったという形ではなくて、もしかしたらあるかもしれない。そういう視点も持って、調査といいますか確認はさせていただいているということで、ご理解いただければと思います。

記者(長崎新聞社)

すみません、昨日の段階ではなかったという話だったのですよ、乗下船は。
 そこを、あるかもしれないという話になってきたとなると、ちょっと状況が変わってくると思うのですけれども、そこはどうなのですかね。

長崎市市民健康部長

そこも含めて調査し、確認をしたいということでございます。

記者(長崎新聞社)

可能性が出てきているという理解でよろしいわけですね。

長崎市市民健康部長

もちろんゼロではないかもしれませんので、そこをしっかり確認したいということでございます。

記者(長崎新聞社)

今現在、3隻停まっているかと思うのですけれども。あとの2隻については、まだ接岸中だと思うんですけれども、例えば、今後この2隻について、クラスターと似たような状況が起きたとなると、地方都市の長崎県というのは病床なども限られているわけでありますので、その2隻について、なかなか民間の間の契約のことなので、難しい面もあるかと思うのですけれども、長崎港を一旦離れてもらう要請をされるとかいうお考えは現在あるのでしょうか。

知事

これからクルーズ船社の方々とも、相談をしていく必要があるのではなかろうかと考えております。

記者(長崎新聞社)

相談をするというのは、離岸について、そこも含めて相談をするというようなことでよろしいですかね。

知事

そう考えております。

記者(長崎新聞社)

分かりました、ありがとうございます。

記者(NHK)

先程、乗下船がないというのが、当初船会社からそういうふうに聞いているというお話だったと思うのですけれども、そこも含めて確認するというのは、今、基本的には船会社からの聞き取りによって、検査なり調査が行われていると思うんですが、それ以外の何らか、どのように確認をとるご予定なのでしょうか。

長崎市市民健康部長

基本的には、船会社と重工さんに確認をする形になると思います。
 まあ勘違いとかなかったのか、そこも含めて確認をしたいというふうに考えています。

記者(NHK)

入国の管理状況等を、船会社と重工以外に確認をしたりという予定はないのですか。

長崎市市民健康部長

その陽性であった方については、その辺も含めて、どこまでできるか分かりませんけども確認していきたいと思っています。

記者(NHK)

陽性になった人に限らず、外部からの人が来ていたか、来ていなかったかというのは。

長崎市市民健康部長

必要な確認等はですね、できるだけ実施するようにはしたいと思います。

記者(NHK)

あと、船の物資の補給のために、三菱重工のグループ会社の方が入っていて、今は自宅待機をされている状況だと思うのですが、その方たちについては、何か調査をされたり、検査をしたりという予定はあるのでしょうか。

福祉保健部長

三菱重工の方から、その方の症状について報告を受けて、何か症状があるということであれば、当然それの対象になると思いますが、今のところそういう報告は、我々は伺ってはいないので、今のところ検討はしておりません。

記者(NHK)

最後に、先程レントゲンを陽性の患者さん1人にされたということだったのですが、基本的にレントゲン車は陽性患者の容体を知るために使うものという理解なのでしょうか。

福祉保健部長

そのとおりです。要はPCRか検査陽性だけだと、肺炎の状況があるかどうか分からないので、エックス線の写真で確認するという目的で実施しております。

記者(長崎新聞社)

昨日とちょっと重複するところなのですが、再確認させてください。資料によりますと、職業は船会社社員となっていますが、この方は乗組員ですか。

福祉保健部長

質問の趣旨を確認したいのですけれども、どの辺を確認されたいという趣旨なのでしょうか。

記者(長崎新聞社)

乗組員というのは、ずっとアジアにいらっしゃる方だと思うのですけれども、社員となりますと、普段は船に乗っておらず、イタリアから来たか、日本の本社から来たかは分かりませんが、船を直接操作している、従事している人ではない、会社の方ということなのかということをお聞きしたいんです。

福祉保健部長

それは、先程長崎市からも回答があったとおり、そういう行動歴等は確認するということですので、そこの確認で、どういう働き方をしていたのかということが今のご質問の回答になると思います。
 それが、乗組員なのか、会社員なのかは、その行動と関係があるのか、ちょっと分からなかったので、お答えしにくかったので、そのようにお答えさせていただきました。

記者(長崎新聞社)

行動はともかく、乗組員なのか、そうじゃないのかっていうのを確認したかっただけなのですけれども。

福祉保健部長

申し訳ないのですが、その点はちょっとお答えが難しいです、すみません。

記者(長崎新聞社)

把握していないのですか、それとも言えないのですか。

福祉保健部長

乗組員と組合員の差が理解できなかったので、どうやってお答えしていいか分からなかったので、お答えできないと申し上げました。

記者(長崎新聞社)

社員の方であると、他の船外から来たという話になると思うのですけれども。

福祉保健部長

社員の方は船外から来ているっていう。それはどうしてなのでしょうか。社員だったら外から来ているということですか。

記者(長崎新聞社)

深い意味で分けてないのであれば、別にそれでいいんです。社員と書いてあり、乗組員と書いてないので。

福祉保健部長

すみません、そこまでちょっと理解してなかったので。普通に会社員と記載したものと理解いただければということです。

記者(長崎新聞社)

乗組員かどうかっていうのは考えずに、社員という表記ということですね。

福祉保健部長

そうですね、一般的な職業として。

記者(長崎新聞社)

しつこくて申しわけありません。この方は、今月14日に発熱症状が出て、その日からもう隔離されているということでよろしかったでしょうか。

長崎市市民健康部長

昨日の会見の中でも、たしか三菱の方がおっしゃっていたと思うのですけれども、14日、症状が出てから個室の方に入ったということは伺っております。

記者(長崎新聞社)

先程、NHKさんからもありましたけど、1日に戻ってこられて、それ以降、毎日、ごみの搬出とか物資、水の補給とかをされてらっしゃるということで、それはグループ会社とか、三菱の方と思うのですけど、その方たちは10数人と伺っていたと思うのですけども、それでよろしかったでしょうかね。
 船内に入ったって方ですね、日本人の方、三菱側の方ですかね。

長崎市市民健康部長

すみません、その点、まだ私ちょっと確認しておりません、申し訳ありません。
 本日、三菱さんがいらっしゃらないものですから、すみません、その点は私の方では確認できません。

記者(長崎新聞社)

ということは、そこは調査対象にはならないっていうことですよね。

長崎市市民健康部長

その内容を、まだ私自身がちょっと把握しておりませんので、そこはすみません、確認して、必要なら調査をする形にはなるかと思います。

記者(長崎新聞社)

今のところ、今日の時点では、部長が把握されてないということは、なってないということですね。

長崎市市民健康部長

すみません、私時点では、まだ確認できていません。

記者(長崎新聞社)

最後に、何でこういうことを聞いたかというと、結論として、日本人関係者の方、日本人関係者の方には、感染拡大はないというのを、昨日三菱の椎葉さんもおっしゃっていたので、それを信じたいのですけれども、県、そして市の方でも現時点では、そういうふうに見てらっしゃるのか。これは、こういうと日本人がいなかったらそれでいいのかというふうに誤解を受けると困るんですけれども、そういうわけではないのですが、住民の方もすごく気にしていらっしゃるので、この間、日本人関係者の方に接触して感染拡大はないと見てらっしゃるのかっていうのをお伺いしたいのですけれども。

福祉保健部長

理解している範囲ですが、今、当然、市の方でいろいろ行動歴調査等やっていますから、その結果を待たないと何とも言えないものと考えております。今の前提で、何か可能性を強弱つけて言うのは、ちょっと差し控えさせていただきたいと思っています。

記者(長崎新聞社)

市の方は、いかがですか。

長崎市市民健康部長

そこのところを、しっかり調査して。まだ十分でない部分もございますので、いろんな角度から必要な調査は行っていきたいと考えております。

記者(長崎新聞社)

ありがとうございました。

広報課長

時間の関係で申しわけございません、最後の質問でお願いします。 今、挙手されたところはお伺いします。

記者(朝日新聞社)

長崎市の行動歴調査について、お尋ねしたいのですけれども。これは通常であれば、感染者ご本人に保健師の方が聞き取りをするというスタイルになると思うのですが、今回のクルーズ船の陽性者の方の場合は、ご本人から長崎市に情報が入るまでに、何人を挟んでいるような状況でしょうか。船会社とか三菱とか。

長崎市市民健康部長

聞く内容にもよってくるとは思うのですけども、例えば直接ご本人に聞くことができるということであれば、まず通訳さんを1つ通じるのが一番近い形になるのかなと思います。
 あと業務の内容とか、そういうのでは例えば会社を通じてとか、ケースによっては出てくるとは思いますけども、いろんな形で聞き取り等は行っていきたいとは思っています。

記者(朝日新聞社)

今は通訳を介した聞き取りというのは、まだされてないという理解でよろしいでしょうか。

長崎市市民健康部長

通訳さんを通じて、直接本人から聞いたということは、今現在行っておりません。

記者(朝日新聞社)

既に感染の確認から1日強経っていると思うのですけれども、そのタイムラグの理由というのは何でしょうか。

長崎市市民健康部長

基本的に直接という形ではなくて、会社の方からまず情報をいただき、その中で整理して必要な調査を行っているということでご理解いただきたいと思います。

記者(朝日新聞社)

つまり基本的な調査の進め方として、ご本人に聞き取りをするということは想定されてないということでしょうか。

長崎市市民健康部長

想定してないわけではございません。1つのやり方としてどういうやり方がいいのかというのは、船会社さんの方とかとも相談しながらやっていきたいと思います。

記者(朝日新聞社)

いろいろな関係者の方がたくさんいらっしゃるので、調査に時間がかかるのは想像に難くなくて。ただ特殊なケースなので、普通のケースと比べて基本的なイメージをどう持っておられるのかっていうのが、いまいちピンと来ていなくて。まずは船会社を通じて、乗船、下船の出入りのデータとかを出してもらって、そこから、それぞれの行動歴を聞いていくっていうようなイメージをされてらっしゃるのか、あるいは、人数をかけて、その4人に関して、あるいは57人に関して聞き取りをしていくっていうイメージなのかという、その具体的なイメージと、国の専門家が入ることによって、長崎市の役割というのが今後変わっていく、調査の主体がそちらの方にシフトしていくという可能性があるのかという、今後の展望もお尋ねしたいのですが。

長崎市市民健康部長

もちろん、長崎市としての調査も行っていきたいと思います。
 今、おっしゃったように、国のそういうふうな専門家のご意見もいただきながら進めていく必要があると思います。
 やはり、通常の市民に感染という形ではなくて、ある意味ちょっと特殊な形でございますので、そのあたりは、国と専門家の意見ていうのは大切というか、重要な部分だと考えておりますので、その点も含めて、しっかり対応すべきかなと考えております。

記者(朝日新聞社)

現状で、このクルーズ船での感染の確認という特殊なケースで調査に当たって、何が一番障壁というか、難しい点になっているのかっていうのをお尋ねしたいのですが。

長崎市市民健康部長

やはり、市民ではなく外国籍という部分がございますので、今までこういうケースに当たったことがございませんので、通常と違うというのは1つの大きな要素かなと思います。
 また、あと1つはやはり外国籍ということで、言葉の問題も通訳さんを通じてというのもありますので、なかなか厳しい部分はあるのかなと考えております。

記者(朝日新聞社)

あと船の乗下船のこととか、船のオペレーションに関するデータのやりとりですけれども、これは市とコスタ社の間で直接やりとりができるのか、あるいは代理店であるとか、三菱重工を経由してからでないと情報が入らないのか、どういう流れになっているのでしょうか。

長崎市市民健康部長

情報については、直接もらえる部分もございます。また一部では重工さんを通じてとかそういう部分もございます。
 データによって、もらえる部分と、ちょっと経路が変わってきている部分もありますけども、しっかりもらえるようにしているところでございます。

記者(朝日新聞社)

あと、もう1問、質問があるのですが。ちょっと遡ってしまうのですが、クルーズ船の接岸を長崎港で受け入れる際に、ダイヤモンドプリンセス号の集団感染が連日話題になっていた時期かと思うのですが、そういった感染者が例えば万が一発生したときの県、市、国の対応について、検疫支所も含めて、何らかのシミュレーションというのはあったのでしょうか。

知事

全国的に集団感染が起きている状況の中で、ダイヤモンドプリンセスの例を考えるときに、大きなリスク要因になってくる可能性がある。長崎県では、これからもやはりクルーズ船を受け入れてきた、これからも受け入れていかなければいけないと考えておりますけれども、そういった中で、そういったリスクにどう向き合うか、今、お触れいただいた国のCIQの関係機関の皆様、県、市、それから、このクルーズ船に関連する業者の皆様方、それぞれ情報を共有しながら、どういった課題があるのか、それに対してどう対処していくのか、打ち合わせを進めてきた矢先ではなかったかと考えております。
 これまでも、役割分担等を含めて、どう協力していけばいいのかという協議を進めようとしていた状況であると理解しております。

記者(朝日新聞社)

確認で申し訳ないのですが、その協議をしていた矢先のことだったというお話、今、あったのですが、それは、例えば修繕を受け入れた、修繕が始まった2月の中旬の段階で既にそういうお話が始まっていたのか、あるいは今月3月になってからのことだったのか、4月になってからのことだったのか、どの時期と理解したらよろしいのでしょうか。

知事

修繕を始める前の時期ではなかったかと思います。
 その前も、実はクルーズ船で数千人のお客様をお迎えするという形になりますので、災害等を含めた有事の際に、どう避難体制等を確保するのか、安全、安心を確保するのかといったような課題も認識されてきたところであり、今回また改めて、こういった感染症、船の中での感染症をどう防止して対処していくか、そういうリスクもまた生じたところでありますので、そういった課題に対して、今回は改めて感染症等にどう向き合うかといった議論を進めていかなければいけないということで、そういった情報交換の場が持たれてきたものと理解しております。

記者(朝日新聞社)

今回、極めて特殊なケースで、関係者の方も多いと思うのですけれども、情報のやりとりについては、協議のとおりにというかスムーズに行われているというご認識でいらっしゃるのでしょうか。

知事

(朝日新聞社) まだその連携体制をしっかりと、お互いの了解のもと構築しているという状況ではないものと思っております。  こういったリスクに対して、それぞれの機関がどのような役割分担を担いながら、連携協力して、所要の目標を達成するかというのが非常に大きな課題になってまいりますので、それを、これからも継続して協議の上、システムを作り上げていく必要があるものと考えております。

記者(朝日新聞社)

ありがとうございます。

記者(共同通信社)

先程、別の社からも質問があったのですけれども、3月14日以降は乗り降りをしていないということが、昨日の会見で出て、それは知事の方からも、そういうお話があったと記憶しているのですが、先程、市の方から状況がまだ分からないという話があって、知事はどういうふうにお考えなのかというのを、知事のお言葉で説明していただけたらと思います。

知事

昨日もご説明申し上げましたけれども、クルーズ会社を含めて3月13日に一切乗船者は乗り降りをしないという方針が示されて、14日以降、乗下船はないという報告をいただきました。それまでは、市内に出られるような機会もあったようでありますが、そういう措置がとられたことで、乗下船はないと報告をいただき、そう理解しておりましたけれども、あるいは単独での行動などで下船された可能性があるのかないのか、これはまだ確認できておりませんので、そういった可能性を含めて、多分、市の方では調査の必要性を感じておられるのではなかろうかと理解をしております。

記者(共同通信社)

昨日、その知事の発言を聞いて、ある程度安心した市民の方もいらっしゃったのかなと思うのですけれども、今のご説明ですと、昨日のお話は、知事はご自身の説明を訂正されるということでよろしいでしょうか。

知事

いえ、それはですね、きちんとクルーズ会社並びに三菱重工様からもそういう報告を受けておりますので、昨日並びに現在の時点では、私も14日以降、乗下船はないという説明を受け、そのように理解をしております。

記者(共同通信社)

すみません、もう1点、質問させてください。今年の2月23日付の長崎新聞の記事に、コスタ・アトランチカが三菱造船で受け入れたという記事が出ているのですけども、その中では、三菱重工によると、乗組員に感染者はいないが、上陸はさせないと書いてあります。もし、これが事実であったとするならば、今のご説明にもあったとおり、3月13日以前は、上陸をしていたということですので、三菱重工が嘘をついたことになるのですけれども、知事はどういうふうにお考えなのか教えてください。

知事

感染者の方々を上陸させないというお考えは、今も変わっておられないものと理解をしております。

記者(共同通信社)

2月23日付の記事によると、三菱重工によると、乗組員は上陸させないと言っていて、感染者であれば上陸しないとか、そういう話ではないと思うのですけど、知事のお考えはいかがでしょうか。

知事

それは正確にはどういうお考えのもと、重工様がそういうお話をされたのか、私からはお答えしがたいところです。

記者(共同通信社)

分かりました、ありがとうございます。

広報課長

それでは以上をもちまして、会見を終了させていただきます。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
令和2年4月20日(月曜日)
・午後10時00分から午後11時10分(70分間)
・313・314会議室
【臨時記者会見】

会見内容

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令和2年4月20日 臨時記者会見

      

会見内容

           

新型コロナウイルス感染症感染者の「外国船籍」における発生について

広報課長

それでは、ただいまから、記者会見を始めます。よろしくお願いいたします。

長崎市長

では、まず、私の方からご報告をさせていただきます。長崎市長の田上富久です。
 本日、4月20日、長崎市香焼町に停泊中のクルーズ船、コスタ・アトランチカの船内において、新型コロナウイルス感染者1名を確認いたしましたので、ご報告いたします。
 ご本人は、外国籍の方で、船会社の社員の方です。4月19日、昨日の17時ごろ、帰国者・接触者相談センターに、船会社から相談があり、本日4月20日に、船医が4名の検体を採取し、長崎市保健環境試験所においてPCR検査を実施したところ、本日、16時半ごろ、1名の陽性が判明しました。残り3名のうち2人は陰性、1人は継続検査となっており、このお1人の方の検査結果については、明日判明します。
 検査を実施した長崎市からは以上です。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

三菱造船の常務をしております椎葉と申します。この度は関係の方々にご迷惑、ご心配をかけて申し訳ありません。
 コスタ・アトランチカの乗員は、現在623人の乗員、並びに海外からの工事業者、全員船内居住ということになっております。乗員の健康管理につきまして、船はコスタ社で管理し、我々グループは、それをバックアップするという形をとっております。具体的には、3月14日から、香焼門を入る皆さんに関しましては、全員体温計測をして問診票を提出するということを継続的に実施しているという状況でございます。コスタ様が来られた当初からコロナの対策、これを最優先事項という位置づけで対応してきましたが、本日、感染者の発見を受け、今後、長崎県、長崎市及び関係機関と連携して拡大防止に努めていきたいと考えております。
 以上でございます。

知事

県から一つお話をさせていただきたいと思います。今回は外国船籍の船内で感染者が発生したということになります。これは非常に微妙な問題でありまして、直ちに長崎県内の感染者数になるのかどうか。関税法上は、この外国船籍のクルーズ船というのは、外国になります。ただ、ご説明いただいたような事例でありまして、地元、地域に対する影響が考慮されるということ、そして、船内において症状が出ておられるというような状況を鑑み、PCR検査をしていただき、本日このような結果になりましたので、ぜひその辺の微妙な課題についてはご理解をいただき、長崎県内での患者数になるのかどうか、微妙な考え方でありますので、よろしくお願いしたいと思います。
 なお、陽性となられた方につきましては、県から長崎大学にお願いをいたしまして、感染症専門医が、明日診療を行っていただくということになりました。
 今後の取り扱いでありますが、ダイヤモンド・プリンセスの事例でありますように、今後は国の指導と支援をいただきながら万全の対応策を講じていかなければならないと考えているところでありますので、引き続き県民の皆様方にご心配をおかけすることがないよう努力していきたいと考えております。
 なお、このコスタ・アトランチカ号についてはご承知のとおり、三菱重工で修繕していただいた船でありますけれども、県においては、国内の感染者が拡大傾向にありましたことから、3月13日に乗員の皆様方の乗下船を控えていただくようにという連絡を差し上げたところでありまして、3月14日以降、同船からの乗下船者はいらっしゃらないという報告をいただいているところであります。
 長崎県からは以上でございます。

広報課長

他にご説明はよろしいでしょうか。それでは、幹事社から質問をお願いいたします。

記者(NHK)

お疲れさまです。まず、この船会社の社員の方の今の容体はどういう状況になっているのでしょうか。

知事

お聞きしたところによると、症状は重たくないというお話を聞いております。一昨日ぐらいまで運動をされておられたというお話を聞いております。

記者(NHK)

症状はどういった症状でしょうか。

知事

咳、発熱が見られたということだと聞いております。

記者(NHK)

重くないということは、軽症とか、中等症とか、どういう区分になるのでしょうか。

知事

これは、具体的には、やはり明日の診断を待ってどう対応するか、検討していくことになるかと思っております。

記者(NHK)

わかりました。重症ではないということですね。あと、国籍がわかれば教えてください。

福祉保健部長

国籍については、船会社から公表についてはまだ確認をとれていない状況でございます。

記者(NHK)

年齢、性別も言えないということですか。

福祉保健部長

その辺も、今、船会社に今後の公開範囲を追加で確認しようと思っていますので、今の段階では公表を控えさせていただきたいと思います。

記者(NHK)

わかりました。クルーズ船に623人が乗っていらっしゃるということですけれども、この方々は外国籍なのかということと、この方々の容態、何か症状を訴えたりする方たちはいないのかということをお聞かせください。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

まず国籍ですけれども、基本的には日本人ではないということです。容体は、船でずっと管理されていますので、詳細は、我々は承知しておりません。事実としては、今日4名の方がPCR受検をされて、1名が陽性で、2名が陰性、1名が審査待ちという状況でございます。

記者(NHK)

症状があるのはこの4人だけと考えた方がいいですか。それ以外の情報を教えてください。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

ちょっと専門の方に調べていただいて、明日以降、水平展開すると思いますので、それを待って対応を考えて行きたいと考えています。

福祉保健部長

私の方から補足説明をさせていただきます。最終的には、明日ドクターに行ってもらい、確認をしないといけないとは思っていますが、私たちが把握している範囲の情報といたしまして、今回、PCRの対象になっている方については、先ほど知事からお話もあったとおり、重い症状の方はいらっしゃらないという状況になっております。それ以外の方々については、陽性者1人を含んで、その周りの、例えば、濃厚接触をした方等については、今のところ57人と聞いております。それらの方については、明日また最終的にドクターに確認していただいて、PCR検査に回すように手はずは進んでおりますので、明日、この57人に対して検査を進める予定になっております。

記者(NHK)

この57人というのは、今回、陽性が確認された方の濃厚接触者が57人ということでしょうか。

福祉保健部長

はい、そのとおりでございます。その陽性発覚者を含んで57人ですから、濃厚接触者と言われている方は、いわゆる56という形になります。

記者(NHK)

それは、他に検査した3人も含めた数字ということでしょうか。

福祉保健部長

はい、今のところそのように理解していますが、また、今、船から、大人数になりますので、個別に押さえてチェックするのは、明日の段階になると思いますが、大まかな数字のイメージでいえば、私が申し上げた今の数字になるとご理解ください。

記者(NHK)

この56人については、症状は出ているのでしょうか。

福祉保健部長

今日船会社から聞いただけの情報なので、確たることは申し上げられませんが、重症の方はいらっしゃらないということで、単に、一緒の場所にいたというようなことを含んでの数であると聞いております。この方が、即ち、症状のある方であるというものではないと聞いております。

記者(NHK)

症状のある方もいるということでしょうか。

福祉保健部長

その判断については、船会社から、通訳を通じて確認している段階なので、具体的な症状は、明日最終的に長崎大学のドクターが入って確認をする予定ですので、まだ状況は見えていないところです。

記者(NHK)

船会社の報告からは、症状があるという方もいるということですか。

福祉保健部長

その症状についても、本当に熱が出ているだけなのか、単に倦怠感だけなのか。一人一人を正確に追っている情報ではかなったので、具体的に何人と分けることはできませんが、そういった方を含めての濃厚接触者と聞いていますので、そこは明日、精査をした上でPCR検査を実施する段取りになっております。

記者(NHK)

ありがとうございます。この区分けというか、感染者として、統計上どこに置かれるのでしょうか。

知事

その点に関しては、中央の方でも、クルーズ船関係ということで、別整理されて発表されるということがあるのだろうと思いますけど、恐らくそれと同様の位置決めになるのではなかろうかと思っております。

記者(NHK)

わかりました。乗組員の方々の入国手続というのは済んでいたのでしょうか。

知事

一旦入国手続を経て、長崎に入港され、物資の搬入等を行い、修繕に入ったという経緯であります。乗組員の方々は、入国手続は一応済んでいたという状況です。

記者(NHK)

わかりました。ありがとうございます。

記者(長崎新聞社)

陽性になられた1人の方を含む57人の方は、皆さん船内にいらっしゃるということでよろしいでしょうか。

福祉保健部長

はい。

記者(長崎新聞社)

船内にいらっしゃるということは、ダイヤモンド・プリンセスのときにも問題になりましたが、ゾーンニングは現在どのようにやられているのか教えてください。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

これは私の方から。これはコスタ様から聞いた話ですので、そのままお伝えします。通常クルーの方は、船の下の方のお部屋の密閉した所におられるのですが、発生してからは、いわゆる上の方のパックスキャビンと申しまして、ベランダが付いている部屋に全員移動をさせ、ベランダを開放し、換気のいい状態に配置換えをするということで、本日その移動を行われております。船内の換気等々がよくない可能性もあるので、それを止めてということでお話を聞いております。それから、今、まだ数字はよくわかりませんけれども、数十人おられるかもしれない濃厚接触者の可能性がある人は、あるエリアをゾーンニングしまして、そこに圧力を、マイナスといいますか、負圧をかけて、そこから空気が流れないようにというエリアを設け、はっきり判定が出るまでそこで管理するということをコスタ社からは聞いております。
 以上です。

記者(長崎新聞社)

すみません、ちょっとよくわからないのですけれども、今、2回に分けておっしゃられましたけれど、最初の上の方のパックスキャビンにいらっしゃる方は、陽性の方1人ということですか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

もう一度言い直します。通常、クルーの方は乗務員で、船の下部の方に住んでおられてます。上方はお客様の部屋なので空いています。今、お客様はおられませんので、それがベースです。今回、このようなことになったので、船としては換気のいい所にクルーを全員再配置をしてやるという考え方があって、普通お客様が泊まるところの上のベランダが付いている部屋に全員が移動して、窓をあけて生活するという環境を作っていくということでございます。

記者(長崎新聞社)

濃厚接触者はどこにいるのですか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

まず全般的な話がそれで、あと濃厚接触者を含めて、その嫌疑があるかもしれないという人は、船の、一つのあるゾーン、エリアに固めてあって、そのエリアが、空気圧でマイナスの、負の圧力といいますか、空気が外に漏れないようなエリアを設け、そこに集めて管理をしていると。そこで明日、先程ご説明がありましたように、どんどん検査をしていき、クリアになったら皆さんのところに戻す。こういうふうな設定のお話を聞いております。

記者(長崎新聞社)

確認ですけれども、そうしますと、上の通常お客さんがいる所に、症状がない、濃厚接触者じゃないような人たちはそこに移動し、生活するようにして、濃厚接触者の人たちと、陽性の人については、ゾーンニングした別の区切ったエリアの中にいるというふうな理解でよろしいでしょうか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

陽性になられた方が船内に戻るかどうかというのは、恐らく専門家の方の意見が出てからと思いますが・・・失礼しました。今、言われたとおりで、現在陽性になっておられる方、それから、嫌疑のある方は、その区切られたエリアで管理されているというふうに理解しております。

記者(長崎新聞社)

陽性者を含めて57人の人ですけれども、先ほどNHKの方も繰り返し聞いていたのですけれども、ちょっとはっきりしないのでもう一度。発熱をされているというようなお話も聞いているのですけれども、そういうところについてはどうでしょうか。繰り返しになりますけれども。

福祉保健部長

その残りの方々の状態については、一部症状のある方もある可能性も当然ありまして、先ほどちょっと申し上げたとおり、具体的にそういった方が何人、どういう状態なのかの詳細はまだ聞けていない状況になっています。その点は、明日また確認をしたいと思っております。ということで、その57のうちの1人を除く56人は、具体的にどういった分布で、どういった症状なのかということは、今後、確認をとる必要があると考えています。

記者(長崎新聞社)

そうしますと明日、長崎大学病院の医師の方が入られて、そこで確認をされるということですよね。

福祉保健部長

はい。

記者(長崎新聞社)

それと、先ほど、この623人の乗員については、知事が、下船はしていないと確認をされているとおっしゃいました。3月13日以降は、ずっと船の中で生活をされていたという理解でよろしいですか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

コスタ社からはそのように指示が出て、船の中で生活をしていたと理解をしています。

記者(長崎新聞社)

今船はたしか3隻ほど泊まっているかと思うのですけれど、他の2隻の船の乗組員は、外に出ていたのではないかというようなお話も聞いているのですけれども、そういった人達と、今回の感染した船の乗組員達が接触したりとかはなかったのでしょうか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

これは、手順を追ってお示しした方がいいかと思うのですが、最初クルーの方が来られたときには、やはりストレスも溜まるということで、ある管理のもとで街に出るということはありました。ただ、長崎の壱岐で発生してから、コスタ社からも、もう下船はまかりならんという通達が来まして、それ以来は、船からの移動はやっていないと聞いています。

記者(長崎新聞社)

最初街に出ていたというのは、今回の船の乗組員が街に出ていたということですか。それとも他の船の乗組員が街に出ていたということですか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

今回の船も、他の船も含めて、街に出ていた時があったということです。3月13日までです。

記者(長崎新聞社)

3月13日ですか。3月13日以降下船していないということは、それより前から船が入っていて、その時期で、船から出ていた時期はあるということですよね。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

はい。

記者(長崎新聞社)

それと、仮に、この57人のうちどの程度の方に症状があって、PCR検査が陽性になるのかわかりませんけれども、仮にこの人たちが数十人規模で感染者が出た場合に、病院の受入体制等については、どのように考えていらっしゃるのでしょうか。

福祉保健部長

その点については、県内の大学の先生とも協議をいたしました。まず、基本的には、今後多くの患者が発生した場合に備えて、やはり軽症の方は医療機関ではなくて、施設の方で対応いただく。具体的に想定しているのは、できれば船内の個室で管理をしていくというような方向性で考えております。仮に、入院が必要な症状があった場合には、当然きちんと治療をして、回復したら船内での療養というようなことを想定していまして、長崎県内だけでも非常に病床は限られていますから、そこを有効活用できるような形で、体制をとれるように検討をしておるところでございます。

記者(長崎新聞社)

先ほど、たまたまですけれども、迷彩服を着た自衛隊と思われるような方が上がってくるのをちょっと目にしたのですけれども、例えば、長崎市長から、知事に対して災害派遣要請をされて、知事の方で、例えば、搬送とかで災害派遣要請を自衛隊にするというお考えも現在あるということですかね。

知事

これからの進展状況によりけりですけれども、自衛隊の皆様方のご協力等もいただく必要があるかもしれません。したがって、その際にはご協力をいただきたいというふうに考えております。

記者(長崎新聞社)

それは搬送についてということでの理解でよろしいでしょうか。

知事

いや、医療的な対応等、必要があればと対応していただこうと思います。

記者(長崎新聞社)

それは、災害派遣要請という形になるのでしょうか。

知事

そうですね。

記者(長崎新聞社)

わかりました。幹事社からは以上です。

広報課長

それでは、その他の社からお願いしたいと思います。

記者(西日本新聞社)

2点お尋ねします。長崎市保健所に相談がある経緯がよくわからないのですが、もう少し、例えば、船会社の方から、熱が出ている人がいたとか、どういう経路で、どういう文言で、保健所に連絡があったのかということを知りたいのが1点。3月13日以前は外出ができたということですが、通常クルーの皆さんというのは、長崎市内や、県内、限定されたところにしか出られないのか、福岡でも、東京でも、どこへでも行けるのか、クルーがどこまで移動できたのかが1点。教えてください。

〇長崎市保健所長

まず、最初の質問は、長崎保健所からお答えをさせていただきますが、昨日の5時前後、5時過ぎに、実際には、この会社の通訳をなさっている方から、私どもの相談センターにご連絡をいただいたということで報告を受けているところでございます。船内で、4名の方が発熱を来して、過去に発熱をされていたり、現在は発熱はされていない方もおられるけれども、念のために、陰圧の個室で過ごしていただいているというご連絡をいただきまして、私どもの方で調整をさせていただいて、本日検査に進んだという流れでございます。ただ、このタイミングでお電話をいただいた理由ということについては、明確なものを今持っているものではございません。ただ、そうした時間でご連絡をいただきましたので、その対応を進めさせていただいたというのが現況でございます。
 以上です。

知事

この乗船者の方々の行動につきましては、大分早く、日本国内に入国をされておりまして、世界的にいろいろなコロナ感染者が増える中で、寄港先がなかなか見つからないということで、長く日本国内に留まっておられたところであります。そういった中で、物資補給の必要性等がありまして、長崎港にも入港して来られたということでありますので、相当の期間、国内各地を入出港されて、長崎に入港してきた経過がありますので、特に行動制限等が必要であったというような状況ではありません。

記者(西日本新聞社)

長崎に来る前の寄港先というのはわかっているのでしょうか。

知事

個別に調べればわかるかもしれませんけれども、手元に資料はございません。国内各地域に入港された実績があるのだろうと思います。

記者(西日本新聞社)

先ほどお尋ねした、下船した際の行動範囲を教えてください。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

下船した行動範囲は、特に、3月13日以前ですね。13日以降は出ないということになりますので、冒頭、私からご報告申しましたように、この客船の修理をする際に、このコロナ問題というものがじわじわとありましたので、コスタさんのみならず、我々も非常に重要視していた取り組みでありましたので、出るときには、コスタの管理の元でバスを仕立てまして、船の下にバスを用意して、そこで出るときに体温測定をして、37.5度ないよねということを確認して、街中に送ってという便が何便かあるというところで、その日のうちに帰っているというふうに認識していますので、基本的には、バスが通行していく流れですので、長崎市中に行ったのではないかなというふうに認識をしています。
 以上です。

福祉保健部長

1点だけ補足、訂正をさせていただきたいと思います。先ほど、57人の方の健康状態について、明日長崎大学の先生が確認すると申し上げたのですけれども、正確に申し上げますと、明日長崎大学の先生が、この船に乗っていらっしゃる船医さん(シップドクター)に、きちんと感染状況等の指導をさせていただきます。直接乗船されている方の健康を確認されるのは、この船医さん、いわゆるシップドクターがされるということです。長崎大学の先生が直接確認するという意味で、誤解があってはいけないと思いますのでそこは補足をさせていただきます。
 以上でございます。

記者(朝日新聞社)

基本的なことで確認なのですけれども、コスタ・アトランチカの船主になる船会社は、イタリアのコスタ・クロティエーレでよろしいでしょうか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

そのとおりでございます。

記者(朝日新聞社)

総トン数を教えてください。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

8万6千トンですね。

記者(朝日新聞社)

香焼に入っていたのは、2月20日からでよろしいですか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

パターンがありまして、最初2月の上旬に入って来られまして、それから、岸壁に一時着いておられまして、それから、具体的な修繕は、20日からだったかな。それから3月25日の間で、我々の造船所の中のドックで修理工事を行っております。当初の修理工事はそこで完了し、その後25日にドックを出て海上運転に出ているという状況でございます。ただ、先方のご都合で、もうしばらくここにおりたいという話があったので岸壁を貸していた。こういう状況でございます。

記者(朝日新聞社)

そうすると、修理自体は、3月25日に終わっていたということになるのですかね。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

はい、我々が契約している仕事は、3月25日で完了でございます。

記者(朝日新聞社)

最初に入ってきた経緯は、中国の工場が使えなくなったので、長崎にという経緯でよろしかったですか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

私どもはコスタ様の方からそのように聞いております。元々中国でやる予定だったのが、例のあの問題が中国で発生しているということで、大分迷われた期間があって、その間、うちの岸壁に停滞しておられて、決意して、うちのドックに入渠して修繕をされた。こういう理解をしております。

記者(朝日新聞社)

3月25日に修繕が終わってから今まで停泊していたのは先方の理由ということですけれども、具体的にはどういう理由だったのでしょうか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

詳細は、コスタさんに中身を聞かないとわかりませんが、なかなか環境も厳しい状況のようで、うちの岸壁に停められないかというご相談がありましたので、特に大きく断る理由はないので、人道的に、そこはできる限りのサポートをして岸壁は提供しようということで対応していました。
 以上です。

記者(朝日新聞社)

ありがとうございました。補足でお尋ねしたいことがあるのですけれども、今、疑わしい方は、陰圧室、負圧をかけたエリアで管理をされおり、この中に濃厚接触者も含まれているということだったのですが、何人ぐらいいらっしゃるのでしょうか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

その話は、コスタの方から、そのようにするという話を伺っているだけで、具体的にそこに何人いてどうでというところまでは、申し訳ございません、私どもは、まだ情報はありません。ただ、そういう管理をするという話をされていて、私が今日の昼に確認をしたところ、通常いないベランダに、クルーが出てきておられたということを確認したところでございます。

記者(朝日新聞社)

そうすると、疑わしい人の隔離というのは、まだこれからやるということなのでしょうか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

そこはまだ事実確認ができていません。ただ、コスタさんは、今日やると言われておりました。

記者(朝日新聞社)

あと、4名の方がPCR検査を受けて、1人継続検査というのは、どういう事情なのでしょうか。

〇長崎市保健所長

長崎市保健所でございます。4名の方のうち1名は、結果が安定しないといいますか、確認が必要ということで、恐らくシークエンスで確認をするという手段に進む。リアルタイムPCRの場合に、多くのケースでは、ポジティブかネガティブかということはわかることが多いのでありますが、一部に、判定が難しいことがございますので、それの確認作業に入っているということになります。
 以上です。

記者(NHK)

4名のPCR検査は、1人の陽性を確認と資料にはあるのですけれども、結果が安定しないというのは、その1人とは別ということですか。

〇長崎市保健所長

4名の方のうち1人は確実に陽性であったので、このプレスリリースに入っているというところでございまして、残りの3名のうち2名の方は陰性が確認されており、最後に残ります4名目の方が、今、申し上げた結果が安定しないために、確認作業に入っているというものでございます。以前のこうしたプレスでもお伝えしたところでありますが、今回、陰性であるということが、完全に陰性を約束するものではございませんので、一定数は偽陰性という、本当は陽性であるけれども、検査で検出し得ないものが発生するテストであることはもうわかっておりますので、そうした意味では、今後も、症状の状況等考えていく必要があるものということはお伝えしたいと思います。
 以上です。

記者(NHK)

この4名の方は、負圧をかけて、空気が流れないエリアにいるという認識でいいのかと、それぞれ個室になっているのか教えてください。

〇長崎市保健所長

長崎市保健所でございます。私どもの方が報告、情報共有をいただいておりますところは、4名が4名とも、昨晩のご報告の段階で、陰圧の部屋に、個室の状態でおいでになると伺っているところです。
 以上です。

記者(NHK)

船会社のコスタ・クロティエーレなのですが、これは、コスタ・クルーズさんとは別なのかということと、もし違うのであれば、どういう会社と認識しておられますか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

詳しくは私も存じ上げませんが、基本的には同じところと理解をしております。

記者(NHK)

コスタ・アトランチカについては、入港は2月上旬でいいですしょうか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

そうですね、岸壁についたのは2月上旬だったと思います。ドックに入ったのが2月20日だったかな。2月20日から3月25日までがうちのドックの中に入って、修繕工事をして、完了して出て行ったという事実でございます。

記者(NHK)

今後、ウイルス検査は、県と市が、どのように行っていくのでしょうか。

知事

PCR検査は、長崎市内は保健所設置市でありますので、市内の案件について、基本的には市で対応していただきます。県内は、長崎市と佐世保市が保健所を設置している自治体になりますので、市にお願いしている。その他の地域について、県の保健所の方で対応するという基本的な考え方であります。冒頭申し上げたように、今回はなかなか微妙な問題がありましたけれども、要請があって、長崎市の保健所でPCR検査をやっていただいたということです。

記者(NHK)

今後の、濃厚接触者は。

知事

今度の50数名は、大学に依頼して、PCR検査を明日行っていただくということにいたしております。

〇長崎市保健所長

申しわけございません、長崎市保健所でございますが、ちょっと追加報告でございます。先程、再検査、確認検査を申し上げておりましたが、4人目の確認検査を行っているところと申し上げたものについて、陰性結果が出たということで報告がございました。ということで、4名の方の検査を行わせていただきましたが、陽性の方は、今報告をさせていただいております1名のみ。残り3名の方は陰性ということで、改めて報告をさせていただきます。
 以上でございます。

記者(NHK)

今回、基本的には、重症とか、入院が必要にならない限りは、船内での対応を基本とするということでよろしいのでしょうか。

知事

基本的には、先程部長が申し上げたように、シップドクターがいらっしゃって、看護体制もありますので、重篤で、医療的な対応が必要にならない限りは、船内の陰圧区域でその後の経過を見ていただくということになるのではなかろうかと思っております。

記者(NBC)

よろしくお願いいたします。まず確認ですけれども、船医も乗っているということですが、船に乗っているのは、船医も含めて、全員で623人ということでよろしいでしょうか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

はい、コスタの船員全員で623人という理解でございます。

記者(NBC)

クルー、船医も合わせて623人という理解でよろしいでしょうか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

コスタの管理下にある人間が623人ということでございます。

記者(NBC)

あと、今回の陽性者1人も含めて57人という話ですけれども、濃厚接触者が56人ということでよろしいですか。その陰性だった3人もその56人に含まれているのでしょうか。

福祉保健部長

その点については、最終的には確認をとらなければいけないとは思うのですけれども、そういった方も含めての数であると考えております。そこはまたちょっと詳細には確認する必要がありますが。

記者(NBC)

分かりました。今回その4人のPCR検査をされたということですけれども、検査をされるに至った経緯。特に、陽性の方は、症状はいつごろから出始めたのかなというのはいかがでしょうか。

〇長崎市保健所長

この方の発熱症状が見られたのが4月14日ということで、お伺いしたところでございます。症状の詳細については、なかなかまだ許諾等がとれていないところもございまして、お伝えすることが、現在ちょっとはばかられるところで、お許しいただきたいところでございますが、一般的に言われるこういう疾患の、COVIT19の主要症状と言われるようなものの幾つかが14日に見られたということまではお伝えできるところであります。
 以上です。

記者(NBC)

何度かとかも、そういうところもちょっとまだですか。

〇長崎市保健所長

はい。

記者(NBC)

あと、その方の今日までの行動歴というところも、詳細については分からないですか。

〇長崎市保健所長

そちらについても、会社を通じて情報開示というのを求めているというところで、まだ調査途上であるというところまでしかお伝えできません。申しわけございません。

記者(NBC)

分かっていることとしたら、4月14日に発熱をして、きのう、帰国者・接触者外来に相談し、PCR検査、検体採取したのは今日なんですかね。

〇長崎市保健所長

そうでございます。本日とっていただいたという状況でございます。

記者(NBC)

そして、今日陽性が確認されたということですね。

〇長崎市保健所長

そのとおりです。

記者(NBC)

先程知事の方から、3月14日以降は、船から下船されていないというお話がありましたけれども、だとしたら、今回は、その感染源というか、感染経路についてはどのようにお考えでしょうか。

〇長崎市保健所長

長崎市保健所長本村でございますが、まだ、そこについては調査を進めませんと仮説を立てるということも難しいと考えておりますので、今後の情報によって検討させていただきたいと思います。申し訳ございません。

記者(NBC)

最後に、確認ですけれども、性別とか、今回の陽性の方以外も、教えていただくことは、やっぱり船会社の了解というのが必要になってくるんですか。

福祉保健部長

今後の公開できる情報については引き続き、追加で、船会社の方からも得る情報もありますので、その一環としてまたしっかりと確認させていただきたいと思っております。

記者(KTN)

2点あるのですけれども、明日以降の検査関連なのですが、今、香焼の方に船が停泊していると思うのですけれども、そのまま、香焼のままで行うのかということ、ほかのあと2隻についてはどうなのかというところを確認させてください。あと、4月14日に発熱が見られたということですけれども、対応としては、船医の方、船にいらっしゃるシップドクターと、三菱の方でのやりとりですとか、その後の保健所に相談するとかという流れというのは、想定とかあったのか、それどおりにうまくいっていたのかということを、ちょっとお伺いしたいです。

〇長崎市保健所長

長崎市保健所長、本村でございます。明日以降の検査につきましては、先ほど大学の方にも入っていただきまして、デザインをさせていただいているところで、今もそこは進捗を進めているところでありますけれども、船は、現地にとどまったままで行わせていただくと、それから、シップドクターと連携をとりながら、大学にも入っていただいて、大学病院のスタッフの方からも、そのシップドクターの方に、適切なとり方の確認ということもさせていただきながら、そういった検体採取を進めていただくという予定でおりますが、これも、まだ私どもの計画の段階でありまして、シップドクターや会社の方と細部を詰めている段階ではありませんので、あくまで、私どもの、今の計画、見積もりとしてお伝えするにとどまるものでございます。お許しください。
 以上です。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

あと1点ご質問がありました。いわゆる被疑者が出て、それから、これまでに至るプロセスでございますけれども、冒頭申しましたように、コスタさんと仕事をするときに、船内の情報管理はコスタということで確認をしておりますので、まず発生したら、シップドクターのもとで管理をされて、シップドクターのジャッジのもとに、公的な、地方のローカルなところにアタックが必要ということになれば、コスタの方から代理店の方に連絡をして、そして、連係をとるということで決められておりますので、そのプロセスどおりにいっていると。我々、三菱の方にも情報が入りましたので、できるだけサポートをしていると、このように理解をしております。

記者(KTN)

確認ですが、三菱の方に連絡が入ったのも、長崎市の方の保健所に入ったのと、同じようなタイミングだったんでしょうか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

それ、ちょっと状況を確認してみないと分からないと思いますが、まあ似たような状況だったと思います。

記者(共同通信社)

重複することになるかもしれないのですけども、事実関係をもう一回確認させていただきます。船は、イタリアの会社のコスタ・アトランチカという船でいいんですかね。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

はい、そのとおりです。中国の工場で修繕するはずだったけど、できなくなって、2月上旬に、長崎市の香焼のところに入ってきて、それで、修理は3月25日に完了して、その後も停泊している状況ということです。

知事

ちょっとすみません、先ほども同じようなご質問をいただいたんですが、今、改めて、確認いたしました。1月29日に、松が枝岸壁に、物資補給のために入港接岸をいたしております。そして、1月31日に、先ほど重工さんの方からお話がありましたように、香焼の第3号岸壁に着岸。そして、修繕事業を終えられて、25日に、建造ドックを出渠されまして、その翌日から、また再度、物資補給のため、松が枝岸壁に接岸をしております。再度、4月1日以降、香焼2号岸壁に係留というふうに聞いております。

記者(共同通信社)

では、1月29日から入っているということでいいですか。

知事

はい。

記者(共同通信社)

それで、船員の623人は、いずれもお客さんというのは乗っていないということでいいんですよね。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

お客様は一切乗っておられません。

記者(共同通信社)

全員、スタッフが623人。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

いわゆるコスタのクルーの関係者のみでございます。

記者(共同通信社)

この中に日本国籍の人がいるかは、分からないということですよね。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

先ほども申しましたが、私が知る範囲では、日本国籍の報告はありません。

記者(共同通信社)

船は、3月14日以降は、乗下船していないということでしたが、食料補給するのに業者が入ったり、外部との接触はどの程度あったのでしょうか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

外部との接触という意味でいけば、3月13日以降は、ある一定量のミーティングは中でやっていたということでございます。ただし、コスタのレギュレーションがありますので、入る人はすべて体温をチェックして、37.5度以下であるということと、それから、自分の問診票を提出するということを全員に課して、船の中で、コスタの許可のもとで入っているという状況でございます。

記者(共同通信社)

最後に外部との接触があったのはいつで、どういう内容だったのでしょうか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

最後に、アトランチカで、接触があっているのは、超間接的ですけど、4月8日ぐらいですかね。ただ、このときは、基本的には修繕工事は終わっていますので、私ども、基本的には入る予定はなかったんですが、どうしても入りたいということがありましたので、こちらの方も限定のメンバーだけで、船にはあまり近寄らないようにして、ごく10名弱ぐらいの人間で進めていたと、こういう状況であります。

記者(共同通信社)

すみません、ちょっと聞き取りにくかったので、もう一回お願いしていいですか。4月8日に、どういう接触をされたのですか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

4月1日に、アトランチカが、運転が終わって、もう一遍戻ってきましたと、これはもうお客さん希望で戻ってこられましたと。お客さんが、生活されますので、ごみを出したりだとか、物を積んだりだとか、そういう必要がありますので、そこで、そこに関係のある人間だけが、ある管理のもとに、船の中に入ってやりとりをしたという事実があります。ただ、我々も、当然しっかり管理をしていますので、その人間の体温だとか、通勤では、車を使わせるだとかいう、非常にハイレベルな管理をして、行っていると。4月8日以降は、もうその仕事はめどが立ったので、全く船にはうちは入らないというような状況になっております。

記者(共同通信社)

確認ですけれども、4月8日以降は、アトランチカの内部との接触はなかったということでいいんですか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

三菱関係者が中に入ったという事実は全くありません。

記者(NCC)

発熱症状が4月14日にあったということですが、先ほど咳の症状もあったということですが、咳の症状はいつごろからあったんでしょうか。

〇長崎市保健所長

長崎市保健所長、本村でございます。すみません、先ほどの症状はお答えすることができかねます。すみません、お許しください。

記者(NCC)

陽性者の方が、おとといは運動もされていたということなんですけれども、具体的にどういった運動をされていたのか、教えていただけますでしょうか。

福祉保健部長

そこはもう、先方の船会社の担当の方から聞いただけですので、その詳細まではちょっと把握していないです。

記者(NCC)

船はイタリアの会社の船だということなんですけれども、陽性者の方の国籍はどうなっているんでしょうか。

福祉保健部長

すみません、そこの国籍については、まだ船会社とも確認をして、公開をできる範囲で公開をさせていただきたいというふうに考えています。今のところは、非公開という扱いでお願いをしたいということでございます。

記者(NBC)

先ほどの件ですけれども、発症、症状が出始めたころ、症状が出始めた4月14日というのは、今回、陽性が確認された方だけなのか、それとも、PCR検査をした4人全員なのかというところはいかがですか。

〇長崎市保健所長

それぞれに、有熱であった時期があるという情報は得ておりますが、個別の事例について、陰性事例の詳細をお答えすることは、ここでは避けさせていただきたいと思います。

記者(NBC)

4人とも発熱があったという認識。

〇長崎市保健所長

有熱の時期があったという履歴は聞き取れておりますので、ドクターがそういうふうに、検査が必要であるというご判断があったということが、背景情報が得られたというところが確認できておりますが、陰性の方々の個別の症状をつまびらかにすることは、ここでは、特に避けさせていただきたいと思います。

記者(長崎新聞社)

まず確認ですが、2号岸壁というのは、香焼の南側、北側どちらになるのでしょうか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

3つございます、真ん中の岸壁でございます。

記者(長崎新聞社)

今、2隻ありますけれども、そうすると、2隻のうちの。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

比較すると、南側になります。

記者(長崎新聞社)

そして、足取りですけれども、先ほどの説明を聞いていますと、3月25日にドックを出て以来、4月1日に戻ってきたと。その間、どこに寄ったかは分かりませんか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

我々聞いているだけなので、確たることはございませんが、修繕が終わった後、推進性能等を確認するために、海上で、海上運転をしていたというふうに聞いております。

記者(長崎新聞社)

どこにも寄港していないということですか、長崎以外に。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

海上運転ですから、長崎の沖の方の海をずっと回ったりということというふうに理解をしております。

記者(長崎新聞社)

そして、4月1日に、2号岸壁に係留された後、次に接触したのは4月8日だけですか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

接触という意味では、2日から、毎日、水を補給したり、ごみを出したりといった軽作業はありますので、ごく限られたメンバーで、連係はあっています。

記者(長崎新聞社)

その4月2日から4月8日までに入ったという方は、先ほどのお話からすると、体温を測ったり、これは、三菱側、社員とか、パートナー企業とか、警備員さんとか含めて、すべて三菱側で把握できる、体温とかも問題ないというふうに、乗船後も、下船後も確認できる、問題ない、確認できているということでよろしいでしょうか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

はい、そのように確認していますし、もちろん、そういう船の中に入るんですから、非常に管理が要るというのは、我々分かっておりますので、まず、通勤は必ず自分の車で、バス通勤は選ばないこと、そして、朝と昼の体温は測定すること、それから、できるだけマスクは着用することというようなレギュレーションは決めまして、限定的にやっております。それも、めどが立ったので、8日をもって立ち入ることはやめたと、こういうことでございます。

記者(長崎新聞社)

そうすると、この乗っている乗員以外は、日本人の方、また県民の方で、この船に起因して感染しているということはないということでよろしいんでしょうか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

こちら三菱の方は、基本的にはない、今日現在でも全員裏をとれていまして、体調等に問題のある人はいないという情報でございます。

記者(長崎新聞社)

さらに、2月26日あたり、以前ということですけれども、買い物をバスで行かれていることもあったということですけど、ここら辺で、市民と接触して、罹患している可能性が全くないとは言えないんでしょうか。これは、保健所さんでしょうかね。

福祉保健部長

結論から申し上げますと、ちょっと、どういった経緯で感染したのかというのは、しっかりと、行動調査の結果を踏まえて判断したいと思います。2月の行動は具体的にはどうなのかということと、今回の症状が出ている期間、ここは、専門家にもきちんと判断してもらわなきゃいけないと思っております。今の段階では、何とも言えないという状況かと思います。

記者(長崎新聞社)

では、追跡対象になるわけですね。しなきゃいけないということに。

福祉保健部長

この方の症状をよく聞きとった上で、実はもっと前から症状があったかも分からないんのすけれども、そういった症状の発症時期から、どこまでさかのぼるのかという判断になってくると思いますので、そこを含むか、含まないかも、しっかりと判断していきたいと思っています。

記者(長崎新聞社)

この陽性の方ですけれど、4月14日からは何をされていたのですか。もちろん、船内にいたのは船内にいたのですけれども。

福祉保健部長

何をというのは、仕事をされていたかどうかということですか。詳細に、そこまで今日聞きとったわけではないんですけれども、私の理解としては、シップドクターがいらっしゃって、管理下にあったというふうになっていますので、そういった療養体制に入られたんではないかというふうに考えています。

記者(長崎新聞社)

ということは、陰圧室みたいなところにいたということで、仕事には就かずということですね。

福祉保健部長

私の理解では、そのように理解しております。

記者(長崎新聞社)

動き回ってはいないということですね。

福祉保健部長

私の理解では、そのように理解しています。

〇長崎市保健所長

長崎市保健所長でございます。その日からアイソレーションに入られたと。要するに、陰圧個室での管理に入られたという情報は得ているところです。船側でも、そういう有熱症状にあるとか、今回、この方が有熱状況かどうかということは避けますけれども、一般的に、COVIT19が疑われるような症状が発生した方は、そうしたアイソレーションの対応をされているということで、情報をいただいているところです。また、確認が必要とは思いますが、そういった情報をいただいていることは事実でございます。  以上です。

記者(長崎新聞社)

未確認だと思うんですけれども、すごい神経を使って、船主側も対応しているということはすごく分かるんですけれども、なぜ、50数人にも、濃厚接触の疑いのある方が増えたのかなという素朴な疑問を抱いたんですけれども、いかがでしょうか。

〇長崎市保健所長

長崎市保健所長、本村でございます。私も、そうしたところは、強い関心といいますか、そこを調べる必要があると思っておりますが、今、濃厚接触者という言葉でまとめられておりますけれども、これは、濃厚接触者という国が示した定義に合致したものを指すものではなく、船会社を含めた、この管理体制の側の方たちが、そういう取り扱いをするのが望ましいであろうと考えられた方々の数がそういう形でまとまったのであろうと推定しているところです。ですから、そうした57名の内訳というものを、もう少し詳細を調べる必要があるというところでありますので、国が濃厚接触者と同じ表現で、これを市民の方にお伝えすることは、若干の支障があるものかもしれないとも考えているところです。まだまだ情報が不足しているという点は認識しているところであります。

記者(長崎新聞社)

最後に1つ、椎葉さんにお尋ねしたいんですけれども、三菱重工としては、本業が厳しい中で、メンテナンス事業に期待するところは多分大きかったと、私自身もそうなんですけれども、最初に、この感染の状況を伺ったときの率直な思いというのはどういったことだったんでしょうか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

これはもう、我々としても、ダイヤモンド・プリンセスのイメージがありますので、とにかく、我々のビジネスより何より、とにかくきちんと専門家の方に見ていただいて、しっかりした対応をして、まち、県、市としっかりと協力しながら、然るべき手をしっかりと打っていかんばいかんというのが、第一思い浮かんだことでございます。

記者(長崎新聞社)

長崎大学病院で検査をされる、これはPCR検査でよろしいんですか、LAMP法ではなくて。

福祉保健部長

PCRです。

記者(長崎新聞社)

PCR。検査結果は、50数人の結果はいつごろ出る予定なんでしょうか。

福祉保健部長

今、大学の方と確認して、PCRを使うのか、LAMPを使うのかは、これから調整というふうに聞いています。結果が分かるのは、一般的に検査を始めて、PCRだと5時間ぐらい、LAMPだったら数時間という形になると思います。

記者(長崎新聞社)

明日中には大勢が判明するというような状況でもないんですかね。

福祉保健部長

今、大学の方と調整していたのは、午前中に、向こうのシップドクターの方と調整をして、とる段取りをつけて、検体をとっていくというようなことで、調整が進んでいましたので、そのような段取りでいけば、明日の夜なのか、深夜なのか分かりませんけれども、結果は、そういった時期に判明するんではなかろうかというふうに予想しています。ただ、どうしても、相手があることですから、きちんと順々にとれるかというのは、明日、調整して話し合っていく必要があるかなと思っています。

広報課長

時間の関係もございますので、最後の質問にさせていただきたいと思います。

記者(読売新聞社)

改めての確認で恐縮なんですけれども、1月に物資補給で最初入っていて、もう一回、修繕で入った時期だけ、もう一回教えてもらいたいんですけど。

知事

ずっと長崎港に入港している状況だったと理解しておりまして、1月29日は、松が枝岸壁に物資補給のため、そして、31日は、香焼の岸壁に移られた。そして、修繕事業に入られて、その後、先ほど申し上げたように、ドックを出た後、もう一度松が枝岸壁に物資補給のために接岸をされた。そして、その後、香焼の岸壁に戻って、接岸をされていると、そして、今日に至っていると、理解をしています。

記者(読売新聞社)

3隻のうちの、最初に入っていた1隻という認識でいいのでしょうか。分かりました。あと、最初の方ですが、このコスタ・クルーズと、コスタ・クロティエーレと同じ会社という認識でいいということだったのですが、何が違うというふうに考えたらいいんでしょうか。ブランドとかっていうことですか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

申し訳ない、そこは私は、詳しくないのですが、基本的には同一の企業として、我々は考えております。

記者(NHK)

すみません、3点ほどあるんですけど、三菱さんになんですけど、試運転ですかね、海上から帰ってきて、ごみとか、食料とかを入れたりしたと思うんですけれども、そのとき関わった人たちは何人ぐらいいて、今、どのような管理下にいるんでしょうか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

それにかかわったのは、たしか10数名で、全員、今日の時点で、体調問題なしというのを、一応確認をしております。もちろん、やるときには、先ほど申しましたように、特別管理状態で、船に入るときには入らせているという、こういう状態でございます。

記者(NHK)

今後、念のため検査を実施したりとか、そういったこととかはないんですかね、健康管理とかは、今のところは。中田部長かな、社員の方たちは、どういう取り扱いに。

福祉保健部長

ごみを出したりした人は、健康観察をしただけですね。要は、PCRとかはかけているわけではない。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

ですから、それも、最後までいた人間も8日までですかね、7日ぐらいまでですかね、ということで、2週間たっていると状況になってきていますので、あとは、専門家のジャッジをいただいて、必要とあれば、もちろん診ていただくということを思っておりますが、今、我々の判断でいけば、発熱状況もないし、体感もないし、問題がないので、そのまま観察でいいのかなと。ただ、2週間は、あと数日残っている方がいますので、それは自宅待機せよという指示は出しております。

記者(NHK)

それは、何人ぐらい、自宅待機というのは。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

数名、4、5名ぐらいのイメージです。

記者(NHK)

わかりました。了解です。あと、中田部長なんですかね、56人濃厚接触者の疑いがある、特に、船内ということもあって、クラスターになる可能性っていうのはどの程度あるというふうに、船医からの報告も含めて。

福祉保健部長

可能性は、今の段階ではちょっとわからないです。今日も、この会見の前に、大学の教授とも、今後の対策について協議した上で臨んでおります。やっぱり、船側が、濃厚的な接触をした方であろうということの検査がまず優先であるというようなご指示をいただいておりますので、この方を対象にまず検査をすると。この結果次第で、やはり船内の感染状況というのが見えてくる可能性が高いので、それを見て、そういう、今後の発生状況、クラスターというのを判断する必要があるんじゃないかという意見をいただいております。

記者(NHK)

可能性としては、判断できない状況ということ。

福祉保健部長

可能性の問題だけであれば、それは、当然否定できないと思います。ですから、万全の体制を敷いてやっているわけでございます。

記者(NHK)

それと、あと、万全の体制ということだったんですけれども、今後、いろいろな対応があると思うんですけれども、だれが主になってやるのかというのと、あと、市や、県や、病院とかで対策チームをつくるとか、あとは、自衛隊の応援だとか、厚労省のクラスター対策班とかいろいろあると思うんですけど、そういったところの体制はどういうふうになっていく見通しなのか、教えてください。

知事

それは恐らく、これからのPCRの検査結果、あるいは、その他の乗船者の方々の状況等を見きわめた上で判断していかなければいけない。ただ、冒頭申し上げたように、今回は、外国船籍の船内で起きたことでありますので、まずは、やはり国の積極的な指導、支援体制をお願いしていかなければいけないものと、こう考えております。そのときどきの状況に応じて、医療体制の整備、さらなる検査体制の拡充などにも取り組んでいく必要があるんではないかと思います。

記者(NHK)

今、連絡をとっている、国と連絡は、どちらととっているんですか。

知事

それはまだ。厚生労働省あたりとは、事務的な連絡はとっておりますけれども、まだ、状況が動きつつありますので、これから打ち合わせをしながら、体制づくりを進めていかなければいけないと思っております。

記者(NHK)

ありがとうございます。あと細かいところですけれども、椎葉さんの肩書は、今どういう肩書ですか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

本船は、三菱造船で受注していますので、三菱造船の常務ということで、答弁させていただきたいと思います。

記者(NHK)

あと、このクルーズ船はいつまでいる予定だったのかというのは分かりますか。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

現在お客様から聞いているのは、4月エンドまで何とか岸壁を貸してくださいという話は伺っておりますが、昨今の状況を見ると、なかなか厳しい状況なのかなというふうには感じております。

記者(NHK)

予定としては4月末まで。

〇三菱造船(株)椎葉常務執行役員

お客さんから言われているのは、現在は、4月末までです。

広報課長

以上をもちまして、会見を終了させていただきます。

知事

どうもありがとうございました。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
令和2年4月17日(金曜日)
・午後3時35分から午後4時37分(62分間)
・313・314会議室
【臨時記者会見】

会見内容

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令和2年4月17日 臨時記者会見

      

会見内容

           

新型コロナウイルス感染症対策について

広報課長

それでは、ただいまから、知事の定例記者会見を始めます。よろしくお願いします。

知事

皆様ご承知のとおり、昨日、国は、緊急事態宣言の対象地域を全国に拡大されたところであります。これを受け、本県におきましては、本日、対策本部会議を開催し、今後の緊急事態措置として、県の対応方針を決定したところであります。
 現状については、既にご承知のとおりでありますが、本県においては16例の感染事例が生じているところでありますが、そのほとんどが、県外からお帰りになられた方々、県外からお入りになった方々が感染されたというような状況になっているところであり、まだクラスターが生じるまでには至っていないものと考えているところであります。
 しかしながら、我が国全体の状況を見ますと、やはり大都市部を中心に、大幅に感染者が拡大する状況が続いているところであります。こうした事態を受け、何としても抜本的な対策を強化することによって、この難局を乗り越えていこうとする国が方針をお示しになられたところでありますので、これに沿って、長崎県としても適正に協力、対応を図ってまいりたいと考えているところであります。
 具体的な対応策でございますけれども、まずは人と人との接触を避けて、その機会を低減していくということが一番重要になってまいりますので、長崎県としても次の5つの事項についてお願いをさせていただきたいと考えております。
 まず、第1点でありますけれども、「生活の維持に必要な場合を除き、極力外出を控えていただきたい」ということであります。「この生活の維持に必要な場合」というのはどんな場合かということでありますが、医療機関への通院、食料、衣料品、生活必需品の買い出し、職場への通勤、屋外での運動や散歩などが、こういった場合に該当すると言われているところであります。
 そして、2点目のお願いであります。「県境を超える帰省や旅行を控えていただきたい」というお願いであります。これは、県民の皆様方に対するお願いでもあり、県外の皆様方に対するお願いでもあります。佐世保市で今回発生した事例によりますと、学生の皆さんが帰省されて、感染されていたという事例が生じているところでありますので、極力、今の時期は、不要不急の帰省や旅行をお控えいただきたいと考えているところであります。
 3点目でありますけれども、「離島地域への訪問を、この時期は控えていただきたい」というお願いであります。なぜ、離島地域への訪問を控えていただきたいと特別にお願い申し上げるかといいますと、ご承知のとおり、大きな離島については、県の企業団病院が設置されておりまして、医療体制は一定整っているところでありますが、その他の地域を含めて、まだまだ医療体制が本土と比べて十分であるとは言いがたい状況にあります。壱岐市では、既に感染事例が複数件発生しているところでありますので、これからも、感染事例が拡大するということになりますと、本土部の医療機関に頼らざるを得ないという事態も想定されるわけでありまして、離島地域の住民の皆様方は、大きな不安感をお持ちであります。したがいまして、いつもであれば、ぜひ観光客として多くの皆さん方にお出かけいただきたいということでありますが、この時期についてはぜひ訪問をお控えいただきたいというお願いをさせていただきます。
 それから、4番目は、特に新型インフルエンザ等対策特別措置法(以下「特別措置法」といいます。)に基づく要請、お願いではありませんが、「各事業者の皆様方には、テレワーク、時差出勤を推進していただき、三密を避ける就業環境の実現のために、ぜひご尽力、ご協力をいただきたい」というお願いであります。もちろん、消毒ができるような環境の整備なども、併せてお願いしたいと思っているところであります。
 5点目でございますが、これは、ご報告を含めてお話をさせていただきますが、県立学校は、去る4月8日から新学期を迎え、授業が行われているところでありますが、こうした事態を受け、「県立学校を4月22日から5月6日まで休校をすることといたします。」併せて、市町立学校、私立学校でも、それぞれの地域の実情を踏まえて、ご検討をお願いしたいと考えているところであります。
 以上、特に1番目、2番目、3番目のお願いについては、この特別措置法の規定に基づく要請という形で、外出自粛のお願い等をさせていただいたところでありますが、結果として事業の休止要請等については、今回は行わないということにいたしたところであります。ぜひ県民の皆様方には、県内の状況については、まだ差し迫った状況にあるとは言いがたいところでありますけれども、国を挙げてこの難局を乗り越えようという時期に差しかかっておりますので、この時期を分水嶺として、少しでも感染者の減少につながるよう、県としても全力で取り組んでいきたいと考えておりますし、そのためには、幅広い県民の皆様方のご理解とご協力が不可欠でありますので、何とぞよろしくお願いを申し上げる次第であります。
 以上、私から報告をさせていただきます。あとはよろしくお願い申し上げます。

広報課長

それでは、幹事社の方から質問をお願いいたします。

記者(NHK)

特別措置の期間は、今日(4月17日)から5月6日まで、範囲は県内全体ということでよろしいでしょうか。

知事

はい、そう考えております。

記者(NHK)

県立学校は5月6日まで休校ということですけれども、市町の学校、私立の学校については、休校の要請になるのでしょうか。

知事

いいえ。いわゆる施設の利用制限措置を講ずるかというと、それは考えておりません。まだ、学校、その他の事業所が感染源になっているというような事例等は生じていないところでありますので、これからの動向によって、必要があれば、その段階で検討をし、要請を行っていきたいと思っております。

記者(NHK)

ありがとうございます。県立学校は休校をする、公立の学校にも休校を求めるということだと思いますが、学校の先生方、子どもたちも、学校を再開したばかりでまた休校になると思うのですけれども、そういった対応について、改めて知事の対応、理由というのをお願いします。

知事

前回、授業再開を決定させていただいた背景には、教職員の皆様方、学校の児童生徒の皆様方に、具体的な感染事例等も生じていない、本県の感染事例もほとんど国外、県外にその感染源が存在するという状況でありますので、やはり、学びの機会というのはしっかり提供する必要があるだろうということで、再開を決定したところでありますが、国を挙げて緊急事態宣言がなされて、まさに、人と人との接触の場を低減するという大きな方針のもとに対応策が決められているところでありますので、やはり児童生徒の皆様方にも、そうした中での対応を図っていきたいと考えております。

記者(NHK)

ありがとうございます、最後に、施設の休業要請を行わない理由と、今後、万が一感染が拡大した場合に、どういった段階になったら休業要請をする、あるいは検討をしていくのかというところをお聞かせください。

知事

県外の事例をお聞きすると、いろいろな接待を伴うような交歓の場でありますとか、そういう場がクラスター形成の1つの要因になっているような課題が指摘されているところでありますが、幸いなことに、県内においては、いまだそういった事例は見られないところであります。したがって、そういった観点からの休業要請はまだなかなか考えにくい状況ではなかろうかと考えているところでありますが、全体としてわずかずつではありますけれども、感染者が増加傾向にあるのは事実でありますので、感染の場が、さまざまな遊興施設、文教関係施設、展示場施設に要因があるということであれば、自粛要請等含めて、検討をする必要があるのではないかと思っているところであります。

記者(長崎新聞社)

確認ですけれども、5項目のお願いのうち、1番目、2番目、3番目のお願いは、特別措置法の45条に基づく外出自粛要請という理解でよろしいでしょうか。

知事

はい。

記者(長崎新聞社)

4番目のお願いについては、特別措置法に基づくものではなく、お願いであるということと、5番目のお願いについては、学校施設の利用の制限による休校を求めているということではなく、あくまでも、お願いという理解でよろしいですか。

知事

はい、そうです。

記者(長崎新聞社)

外出の自粛要請が特別措置法に基づくということですが、これまでも、外出自粛要請ということについては、知事は常々求めていたかと思います。今回、特別措置法に基づくということで、多少強めのお願いになるかと思うのですけれども、そうすることで、飲食業などは既に影響は受けている状況の中で、今後さらに影響が強まる懸念もありますが、飲食業、観光業など、商売をされている方々への具体的な支援策などのお考えではないでしょうか。

知事

事業経営を継続される際の支援策というのは、国の方でも、補正予算の中で検討されているものと思っておりますし、県としても、緊急つなぎ資金の融資、あるいは、雇用調整助成金のさらなる上乗せ支援などの方策を考えているところであります。なお、飲食店等については、利用制限の対象とさせていただいておりませんし、必要な施設であると位置づけられているわけでありますので、まずは、そういった事業所の皆様方にも、この4番目のお願いように、三密を避けるような就業環境、いわゆるクラスターが発生するような環境にならないような環境整備等を進めていただき、安心して県民の皆様方にご利用いただけるような環境づくりに努力をしていただきたいと、こう願っているところであります。

記者(長崎新聞社)

「離島地域への訪問を控えてください」ということですけれども、県民においても、県の本土に住んでいる方が、仕事であるとか、いろいろなことで離島に行くようなことも控えて欲しいという理解でよろしいのでしょうか。

知事

仕事の場合を含めて、移動を自粛していただきたいということは考えておりません。やはり、離島の方々がご心配なさっておられますのは、航路を使って多くの方々が外からお入りになられる。島内で感染者が発生するということになると、医療機関がまだ十分足りないような状況であり、地域の住民の方々の健康への影響も生じてくるのではなかろうかとご心配をなさっているところでありますので、1番目のお願いでもお示ししておりますように、人と人との接触の機会を、できるだけ少なくするという意味で、特に、離島についてはご配慮をいただきたいというお願いをさせていただいております。

記者(長崎新聞社)

最後に、学校の休校の件ですけれども、学校の休校に関しては、知事もご存じのとおり、ネットで、生徒や保護者が、感染の不安から休校を求めていたという事実があり、県にも署名等が提出されたと聞いております。今回については、学校でも感染は起きておりませんし、クラスターももちろん発生していないというような状況で、変わったというのは、緊急事態宣言の対象地域になったということだと思います。それで休校にするということで、感染の不安を言われた生徒さん達が安心する面もあるかと思います。一方で、自分たちが求めていたときに休校の判断をされずに、今回、対象地域になったということで休校の判断をされたということになるように受けとめるのですけれども、例えば、今日の対策本部会議の中で、休校をせずに、このまま学校を継続するべきだという意見などは出なかったのでしょうか。

知事

そこは、さまざまな考え方もありまして議論があったところであります。これまでは、先ほど申し上げたように、4月8日の始業式を迎えて、ちょうど人の移動が大きい時期の直後でありましたので、心配をしながら新学期を迎えたところでありますが、今のところ、そういった事例は生じておりません。したがいまして、緊急事態宣言が出されるというようなことがなければ、従前の方針のように継続をすることを考えていたことと思っておりますが、ただ、冒頭申し上げたように、7割、できれば8割まで、その人と人との接触を減らしていこうという、国を挙げての方針が示されているわけでありまして、確かに、感染がないと言いながら、各住民の皆様方には、そういう協力の要請をさせていただきました。その一員として、この児童生徒の皆様方にも、今の時期を、国を挙げて乗り越えていく、収束を迎えるために必要な措置ではなかろうかと考え、今回、こういった措置を講じたところであります。

記者(NHK)

もう1点だけ、県のイベント、市町の主催するイベント等は今後どのようにされますでしょうか。

知事

これまでも、県主催、市町村主催のイベントについては、自粛の方向性で検討を進めてまいりまして、実際、さまざまな大きなイベント等の中止、延期等が進められてきたところであります。したがって、現在計画されている大きなイベントは、ほぼ先送りされてしまっているという状況でありますので、当該期間について、特別に検討を要するような事例というのは少なくなっているのではないかと思っております。引き続き、そういう方針で臨んでいこうと思っているところです。

記者(NHK)

5月6日まで自粛ということですか。

知事

そうですね、はい。

記者(NHK)

市町についても。

知事

市町についても、ご承知のとおり、大きなイベント等、開催を自粛、延期していただいているところでありますので、これからもそういう方針で臨んでいただけるものと思っております。

○広報課長  それでは、各社から質問をお願いします

記者(読売新聞社)

3点あります。1番目のお願いですけれども、改正特別措置法に基づく自粛要請ということで、今日から5月6日までということですけれども、今日からというのは、今日の何時をもってということになるんでしょうか。

福祉保健部次長

14時50分から、外出自粛要請ということです。

知事

ただ、幅広く周知を進める時間が必要だろうと思いますので、ぜひ報道各社の皆様方には、県民の皆様方に、周知を含めてご協力いただければありがたいと思っております。

記者(読売新聞社)

それと、先ほどNHKさんが聞かれていたことで、市町教育委員会さんに対して休校要請を行うかどうかというところですけれど、先ほどの言い方では、要請とまでは言わないということですかね。

知事

そうですね。これまでは、県ではこういう方針で臨んでいきたいということをお伝えして、それぞれの自治体で設置者としてご検討をいただきたいと。ほぼ歩調が合わされる形で進んできた経過がありますので、今回も特別に休校要請を行ったということではありません。

記者(読売新聞社)

3点目で、県として休業要請は行わないということですけれども、ゴールデンウイークなどで、人の動きが激しくなったときに、例えば、都市圏の福岡県などでは休業要請をやっていて、ゴールデンウイークなどで、人の流れとして、休業要請が出ていない長崎に来ることも予想されますが、その場合の対応については、どのように考えていらっしゃるでしょうか。

知事

やはり、これまでも、県のこうした考え方については、さまざまな場面でPRをさせていただき、理解を得ていかなければいけないと思っております。これは、冒頭で申し上げましたように、県民の皆様方だけではなくて、県外の皆様方にも、ご理解とご協力を得ていかなければいけない課題でありますので、しっかりと情報発信し、協力が得られるよう努力していきたいと考えております。

記者(NBC)

先ほど、学校では感染者も出ていない、クラスターも発生していないということですが、休校をするのは人の接触を避けるため。飲食店などについても、感染者も出ていない、クラスターも県内では確認されていないので、飲食店などについては休業要請しないということですが、矛盾があるのではないかというところ。それから、どうしても、接客を伴うという話がありましたが、そのあたりについては、三密を伴うところもありますので、中には、休みたいけれども、そういった要請も出ていないし、はっきりとした支援が出ていないという声が上がっていると思います。そのあたりについて、きょうの会議、それから、知事はどういったご意見をお持ちだったか教えてください。

知事

県民の皆様方には、先ほど申し上げたように、まずは外出を極力お控えいただきたいという要請をさせていただいているわけであります。飲食店は、経営されるお立場から、お店を閉めてくださいというお願いになると思いますけれども、そこまでは考えていないところであります。飲食店というのは、特別措置法に基づいて、休業を求めるような対象になっていない業種であります。したがって、多くの皆様方が必要な食事をとるためにお立ち寄りになられたりする場所でありますので、まずは感染の場にならないように、三密の状態を解消しながら、多くの皆様の安全安心の中にご利用いただけるような環境づくりをお願いしているところであります。

記者(NBC)

ちょっと言葉足らずだった部分もあるかと思います。要は、その働いている人の中にも感染の危険性があるので、三密が避けられないので休もうという選択をされる方もいらっしゃいます。そういった人達が、要請をして欲しかったという声もあるかと思います。それから、飲食業以外の、遊興にかかわる、例えば、関東地方では、パチンコ店に越境して来られる方がいたり、あるいは、サーフィンをしに来たりとか、行楽施設に来るという現象が起きていますが、そのあたりも含めて、県外から来られる人も含めると、休業した方がいいのではないかという意見が出てくるのではないかと思うのですけれども、その辺りはいかがでしょうか。

知事

確かに、県外から県内に来られている皆さん、県民の皆さんにこういった形で協力要請をお願いして、なかなかそういった情報が行き届かず、県外から多くの皆様がおいでになられて、そしてまた新たな感染が生じるというようなことは何としても避けていかなければいけないと考えております。国の、対処方針の中でも、まずは外出自粛要請をして、その後の推移を見て、次の段階での施設の利用制限でありますとか、休業要請を行うという基本的な考えが示されておりますので、まずは重点として、軸足として、外出を極力控えていただくようにお願いをさせていただいているという状況であります。したがって、今後の事態の推移によって、適切に対処していかなければいけないと思っております。

記者(西日本新聞社)

2点お尋ねします。4番目のお願いの事業所の関係です。県庁でも既に時差出勤をしていたかと思いますが、今後、県庁での取り組みはどのようになるのか、それをもって県民へのサービス、行政サービスへの影響があるのかどうかということが1点。県立学校では一度授業を再開しましたけれども、かれこれ1カ月ぐらいの休校期間になります。学業の遅れや、子ども同士のコミュニケーションができないことで、心身のストレスもあるかと思います。そのあたりの子どものケアなど対応は考えておられるのか、この2点をお願いします。

知事

まず、県庁自らの取り組みでは、テレワークの推進などにも力を注いでまいりましが、まだまだ十分なシステム整備、資機材の整備が遅れている状況でありますので、こういった機会を生かして、さらに推進できるように努力していかなければいけないと思います。それから、時差出勤などについては、もっともっと拡大する方向で調整を進めていこうと考えているところでありまして、今、庁内で検討を行っているところです。併せて、今の県庁の各組織の配置自体、1つの部署が1つの島に密集する形で職員が配置されており、BCP上、今のような体制で業務が継続できるのかというような課題も生じているところでありますので、そういった点を含めて、しっかりと見直して体制づくりを進めていく必要があるものと思っております。今日、市町の皆さん方との会議も開催させていただいて、それぞれの自治体の皆さん方にも、そういった観点での対応をお願いさせていただいたところであります。
 それから、休校することによって、子どもたちが、交流の機会もない、学業の機会も奪われるのではないかというご指摘でありますけれども、さまざまなツールを使いながら勉強していただけるような教育の機会はできるだけ確保できるように努力をしていかなければいけないと考えております。特に、遠隔授業等を含めて、ICT関連機器の整備を計画していたところでありますけれども、早い時期にそういった環境整備にも取り組んで行く必要があるものと考えているところであります。

記者(日本経済新聞社)

よろしくお願いします。先ほどおっしゃっていたオンライン授業についてなんですけれども、このオンライン授業、整備を進めていたとおっしゃられた。要は、前倒しで進めていかれるということなのか。あと、一部報道によると、佐賀県では、タブレットを配るという話ですけれど、そういったことを県もされていくのかということをまず伺いたいと思います。よろしくお願いします。

知事

今回のICT化の流れについては、県も積極的に取り組んでいくということで、関係予算も計上していたところでありますが、こういった状況の中で課題の方が先に出てきたということであります。長崎県はご承知のとおり、非常に早い段階で各児童生徒へのパソコン環境の整備を行ってきたところでありますけれども、これから、タブレットなどを使った教育環境の整備、これがまさに、子どもたちが持ち帰って、遠隔でさまざまな情報を取り入れ、さまざまな学習に役立つということになりますので、一刻も早く体制整備を進めていくことを考えています。

記者(日本経済新聞社)

では、オンライン授業の導入は進めていくということでよろしいですか。

知事

そうです。はい。

記者(日本経済新聞社)

あと、5番目のお願いについてですけれども、大学はどのような形になるのでしょうか。

知事

大学は、現状をお聞きいたしますと、今、遠隔授業が行われているという状況でありまして、新規に学生達が大学に入学し、集まる形での授業はまだ行われていない状況にあると理解しております。引き続き、そういった形で、当面継続をしていただけるものと考えているところであります。

記者(日本経済新聞社)

長崎大学や県立大学はそのような感じだと思うのですが、長崎総合科学大学は、普通に授業をされているのではなかったかと思います。

知事

こういった県立学校としての方針も示させていただいたところでもありますので、私どもの思いの部分等についてはしっかりと説明をさせていただき、やはり設置者としてのご検討もいただければと考えております。

記者(日本経済新聞社)

要は、大学についても、小学校や、私立学校と同じような形でお願いするという理解でよろしいですかね。

知事

そうですね。はい。

記者(日本経済新聞社)

わかりました。あと、3番目のお願いについて、離島の中で、観光等が対象で、仕事は含まないとおっしゃったのですが、離島は私もよく行くのですけれど、インフラを担っているような人達がよく行っているように思います。ある意味、そういった人たちには、差別ではないですが、来たからちょっとというようなことがないように、何かメッセージといいますか、そんなことを言っておいた方がいいのではないかと思うのですがその辺りはいかがですか。

知事

それは、これまでも特に、感染拡大地域、この緊急事態宣言の対象になった地域からおいでになられた皆様方。特に離島地域は、高齢者の方々が数多くお住まいでありますので、都市部から感染を持ち込まないようにというお立場から、自らの健康管理、経過観察等については慎重に対応していただきたいと申し上げてきたところでありますし、引き続き、そういった努力をし、ご理解を得ていく必要があるものと思っています。

記者(西日本新聞社)

2点お伺いしたいのですけれども、県立の学校については休校するという形でお話しされていましたが、実は、緊急事態宣言が出ている地域では、保育所等の閉鎖等もなさっている地域もあるようですが、県内において、保育所の対応についてはどのようになりますでしょうか。

知事

保育所については、国の基本的な方針が示されているものと理解をしております。できれば、全体として、人と人の接触の場を減らすという趣旨の元、可能であれば、通園園児数の縮小などができればそういう方向で。ただし、保護者の皆様方は、どうしても仕事をなさっておられたり、子どもをどこかに預けないと仕事ができなかったりという家庭も数多くあるわけでありますので、そういった面に留意しながら、継続して開設をするような要請が出されているものと理解をしております。

記者(西日本新聞社)

県内においては、特段、一律で閉園にするとか、どうしても面倒見られない家庭だけ預かるとか、そういった規模を縮小するという対応をとるわけではないということでしょうか。

知事

そうですね。従前も国からそういった方針が示されてきておりましたので、そこの部分については、県の立場から直接協力要請を行うといったことはありませんでした。

記者(長崎新聞社)

2点お尋ねですけれども、細かいことで恐縮ですが、県立学校の休校が始まるのが4月22日ということで来週の中ごろからになりますけれども、月曜日から休校にしない理由は何かあるのでしょうか。

知事

休校をするにしても、準備が必要になってまいります。学校として必要な準備を進めて、児童生徒に対する環境を整えた上で休校をする必要があるものと考えて、4月22日という判断がなされたものと理解しております。

記者(長崎新聞社)

細かいことで恐縮ですが、準備とは、例えばどんな準備でしょうか。宿題を、家で休みの間にする課題の準備とか、そういう理解でよろしいでしょうか。

秘書課長

加えて、保護者の方々の準備期間が必要ということでございます。急に休校になった場合、保護者も困る方がいらっしゃるでしょうから。

記者(長崎新聞社)

あと、もう1点。市町とのテレビ会議の中で医療現場でのマスクや、防護服についても不足しているので何とかして欲しいというような要望が県に対してあったと伺っているのですが、県でマスクや防護服を、新たに調達する予定がありましたら教えていただきたいと思います。

知事

県内でもやはり、必要なマスク、防護資機材等が不足している状況でありまして、今、備蓄品等も、感染症指定医療機関を中心にご利用いただくことで提供しております。そういった中、国の方でも、マスクの調達がなされておりますし、それでもなお、それぞれの地域の医療機関において不足するというような状況でありますので、いろいろなルートを使って、海外ルートを含めて、調達手続を今進めているところであります。数十万枚は今月末には調達できる見込みとなっております。引き続き、必要な備品類の調達に力を注いでいかなければいけないと思っております。

記者(NBC)

先ほど保育園の話が出ましたけれども、幼稚園、学童保育については、この期間中の対応はどうでしょうか。

知事

恐らく、学童保育も、先に休校をした際には、やはり必要不可欠な施設であるということで、スタッフが足りない、むしろ保護者の方々がお困りになっておられるというような状況でありましたので、急遽、休校した学校でそうした児童を受け入れるという措置を講じたところであり、そういった姿勢は継続して、要請がなされているものと理解をしています。

記者(NBC)

ありがとうございます。3月時の休校と同じように、一部、先生が対応をしたり、学校施設を使ったりというのもあるのですか。

知事

恐らく、それぞれの地域の実情に応じて、保護者の皆様方がお困りにならないように、環境整備を進めていく必要があるものと思っております。

記者(NBC)

ありがとうございます。感染の防止という意味で、今回の休校の措置でどのくらいの効果を見込むのか。それから、テレワークや時差出勤を求めていますが、例えば、通勤の時間帯の人の接触、何割まで減らしたいのか。全国的には8割と言われていますが、数値の目標があったら教えてください。

○知事  今は、具体的な目標数値を掲げて、その達成を目指そうという状況にはございません。テレワーク、あるいは時差出勤そのものも、都市部と比べるとまだまだ環境が整っていない状況にあるものと考えておりますので、そういった面も含めて、各事業所の皆様方に環境整備のご協力をいただきたいと考え、お願いをさせていただいたところであります。今後の推移がどのような状況になるのか。都市部で言われております70数%、あるいは80%ぐらいの人の流れが少なくなったと、そういった動きなども見極めながら、必要な対策についてはこれからも検討をしていく必要があるのではなかろうかと思っております。

記者(NBC)

今、夜の街にも出かけられないということで、夕方、学生も会社員も帰宅する方が多いという状況もあろうかと思いますので、そのあたり、周囲を見て進めていくとか、調査をするとか、そういったあたりは、お考えはあるでしょうか。

知事

そうですね、いろいろな調査手法があるのだろうと思っておりますので、必要なデータの把握等にはこれからしっかり取り組んでいかなければいけないと思っております。

記者(朝日新聞社)

休業要請について確認をしたいのですけれども。先ほどの知事の言葉で県外の事例を聞くと、「接待を伴った飲食店などがクラスター形成の要因になっていると聞いているが、今のところ県内ではそういう状況にない。今後検討もします」というようなご発言だったと理解していますが、感染者が出てから考えるということなのか、もう少し丁寧に伺いたいのと、休業要請をする段になった場合には、休業補償もセットで考えられるおつもりがあるのか伺わせてください。

知事

休業要請を行う際、基本的には、他県の自治体でも検討がなされておりますように、協力金が支給されたり、さまざまな検討がなされているものと理解をしているところであります。今回、休業要請をなぜ行わなかったのかというのは、先ほど申し上げましたように、県内で具体的にそういう事例が生じていないという状況にありますので、先ほどご質疑でいただきましたように、都市部から新たに関係者が数多く県内に入ってこられて、新たに多くの方々、そこにお集まりになられるというような事態になれば、これはまたその段階で検討する必要があるだろうと考えているところであります。まずは、そういった方々を含めて、県境を越える動きについては、ぜひ自粛をしていただきたいと願っているところであります。

記者(朝日新聞社)

クラスターが発生したり、感染者が出たりという事例があれば考えるということでしょうか。

知事

そうですね。リスクが具体的に高まってきているかどうかということは、やはり判断材料の1つにしていく必要があるのではなかろうかと思っております。

記者(朝日新聞社)

感染者、クラスターが発生してから考えるというのはちょっと遅いのかなという考え方もあると思うのですけれども、いかがですか。

知事

他県では、まさにクラスター形成の1つの場になっているという話を聞いているところであります。長崎にも具体的にお客様がお越しになられるのだろうと思いますけれども、1例も生じていない状況でありますので、そういった現実を踏まえながら、対応策を検討していく必要があるのではなかろうかと思っております。

記者(朝日新聞社)

重ねて申し訳ありませんが、実際に感染者が出る以前に、クラスターが発生するような状況が生じているのか、夜の飲食店に、たくさんの人が集まっているような状況が生じているのか、そういった前段階を見極めるというご準備はなさっているのでしょうか。

知事

ここでお願いをしておりますように、各事業者の皆様方は、それぞれの業種、業態の営業形態があろうと思いますけれども、こういった新型コロナウイルスが感染しやすいような環境、いわゆる三密が一番感染の危険度が高いと言われているわけでありますので、それぞれの事業者のお立場からも、そういった環境を是正していただけるようにご協力をいただきたいということで、今、お願いをさせていただいているところであります。

記者(朝日新聞社)

そうすると、ある程度までは、事業者の方の自助努力を頼みにして、感染者がいざ出てしまった場合は、強力な休業要請という形に行政としても出ることも検討するということでしょうか。

知事

それは、どういった形で感染者が出てくるかと、そういう状況もしっかり見極める必要があるのではなかろうかと思っているわけであります。例えば、あるホテルで感染者が出たら、そのホテルが休業すべきだという判断をするかというと、そうではないわけでありますので。そこはやはり冷静に判断をしていく必要があるのではないかと思っております。

記者(朝日新聞社)

オンライン授業についてですけれども、先ほど、知事がタブレットを使った環境というのを一刻も早く整備するお考えを示されましたが、タブレットというのは、小中高校生、全員を対象にするのか。それと、一刻も早くということですが、緊急事態宣言も5月6日を過ぎる可能性もあると思うのですけれども、一刻も早くというのは、例えば、今年度中に整備を目指す等どういった時間軸でお考えでしょうか。

知事

関係予算が国費ベースで計上されておりまして、前倒しで整備を推進していこうということで、今年度予算に計上されているところであります。その予算執行をできるだけ早く行いたいと考えているところですが、こういう状況でありますので、納入の状況がどうなっていくのか、見極めていく必要があるものと思っております。

記者(朝日新聞社)

対象は、小中高校生ということでよろしいですか。

秘書課長

小中学校については、もともと5カ年計画で配付していく予定にしていたものを、今年度から前倒しして進めていこうということになっています。高校については、今回の件を受けて、進めていこうという段階でございます。

記者(NHK)

公立の学校、私立の学校について確認ですけれども、基本的には、5月6日までの休校を県として求めるというところでしょうか。それとも、書いてあるように、検討をして欲しいということでしょうか。要請はしていないと思うのですけれど、その辺の強さというのはどうお考えですか。

知事

やはり、それぞれの私学は私学として、さまざまな環境にありますし、学校運営の方針がおありだろうと想定をしております。そういった中で、基本的には、国の緊急事態宣言を受けて県としてこういう対応策をとりたいと、こういう方針をご理解いただいた上で、最終的には、やはり各設置者の皆さん方のご判断であろうと思っているところであります。

記者(NHK)

あくまでも検討をお願いしているということでしょうか。

○知事  そうですね。

記者(NHK)

分かりました。あと、休業のところですけれども、今後万が一感染が拡大すれば、事業者の方に要請をされるかもしれない。ではそうなったときにどこが対象なんだ、どういう補償を県は考えてくれるんだというところで、非常に不安があると思うのですけれども、それについて先に検討を進めて提示するとか、そういった部分の検討は始められているのでしょうか。

知事

まだ具体的に検討を始めているような状況ではありません。ただ、全国的に類似の事例が生じてくるものと思っておりますし、国に対しては、自粛要請、あるいは休業要請を行うわけでありますので、なにがしかの、きちんとした措置が求められていくのではなかろうかと。これを、県の単独で措置をしろということになると、莫大な事業費になり、本県単独での対応も難しい状況にあるのではなかろうかと思っているところでありますので、そういった状況等を慎重に見極めながら、具体的な要請の前に検討を進めていく必要があるものと考えております。

記者(NBC)

飲食店の休業要請の件についてなんですけど、県は、休業要請はしないと。そして、いわゆる主要なお客さんであります、県内のサラリーマン、会社員等は、テレワークなどを推進して、なるべく家にいてくれという状況。そして、お店については、三密を避ける、つまり商売が繁盛する状況にはさせないで欲しいと言っている状況の中で、休業要請はしない。休業補償については状況を見て考えるというスタンスということになると思うのですけど。

知事

飲食店といっても、いろいろな業態があるのだろうと思うのですね。例えば、昼間勤務されている方々の昼食を提供されている飲食店もあれば、夜仕事が終わって、食事を済まされた後、お立ち寄りになられるお店なんかもあるのではないかと思いますので、全部一緒に飲食店として考えるかということもなかなか難しいところ。そしてまた、国の対処方針の中でも、飲食店自体は必要な施設であるという位置づけのもと、経営をきちんと継続してもらいたいという施設の中に入っているところであります。

記者(NBC)

その中に、例えばですけれども、カウンターだけの居酒屋さんとか、小料理店とか、本当は休業したいけれども、続けるために営業をしなければいけない。でもその状況というのは三密で、自分は感染するかもしれない。そういうジレンマを抱えながら経営をしている方がいらっしゃるという状況だと思います。つまり、そういった方々は、休業を要請されて、できれば補償をきちんとしてくれれば休めるという状況にあると思うのですが、こういった方達についての思いとか、休業についてどうか、もう一度確認させてもらえませんでしょうか

知事

それはですね、なかなか難しいと思いますよ。補償があれば休めるのだけどという話であれば、いろいろなところがあるわけでありますので。それは、このコロナ感染症の拡大防止を進める上で、どのような位置であって、どのようにリスクが高いのか、優先度合いがどうであるのか、そういった点も含めて、内容をよく精査して考えていく必要があるのではないかと思っておりますけど。

記者(NBC)

ただ、クラスターが出てからでは遅いと思います。私が取材した中では、それで休業することを決断したところもあれば、でも、休業に踏み切れない中途半端な状況になっているところもあります。これは、経済対策なのか、感染防止対策なのか、感染防止対策というのであれば、今、完全に休業しろと言えない状態でも、せめて手厚い休業補償だけでも、そういった方達が選べるように用意するべきではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

知事

どのくらいの事業規模に応じて、どの程度の補償なのかということにもよりけりなのだろうと思いますけれども。恐らく、従前の収益、全額補償させていただくということは、なかなか難しい話ではないかと思っているわけでございまして、そこは、やはり最終的には、各経営者の皆様方のご判断によらざるを得ないのではなかろうかと思っておりますけれども。

記者(NBC)

できない事情というのは、財政的なものでしょうか。

知事

財政的なものというよりも、基本的な考え方だろうと思うのですね。そこが極めて重要な感染源になっていると、全国共通なのだというようなことなのかどうか、間違いなく、そこで、長崎でも感染者が出てくるということであるのかどうか、そこら辺をしっかり見極めて、検討していく必要があるのではないかと思いますけどね。

記者(NBC)

県としては、その辺りはもう自助でやっていただくところの問題であるという認識でいいですか。

知事

今の段階では、休業要請まで行う考え方は持っておりません。

記者(NCC)

2点質問させてください。5番目のお願いの休校についてなんですけれども、部活動も禁止という考え方でよろしいのでしょうか。

知事

そこは確認していないです。そこまでは議論しませんでした。

記者(NCC)

中総体、高総体も近くに迫ってきていて。そこはまた、20日、23日に判断されるものだと思うのですけれども、そのスポーツの振興という辺りでも、しばらく運動ができないという状況が続いていると思うのですけど、その辺りについて知事はどのようにお考えでしょうか。

知事

現在は、部活動は再開しておりますので、そういう状況にはないものと思っておりますけれども、今回の休業期間を含めて、部活動をどうするのか、すみません、私も十分頭が至りませんでした、確認しておりません。

記者(NCC)

あともう1点、市町とのテレビ会議の中で、具体的に休校についてだったり、こういうふうな話があったりというのは、今日の会見の中でも出てきたかと思うのですが、その他に、具体的に市町からこういうふうな声があったというのが何かあればお伺いしたいのですが。

知事

やはり、1つは、医療体制の整備。特に専門外来を設けよう、あるいはまた、無症状者、軽症者を受け入れるための宿泊施設の手配。こういったものがどのような形で検討が進められているのかといった話でありますとか。やはりご質疑等がありました、一定の自粛要請の中でさまざまな影響が懸念されるところであって、そういった面にどう対応しようとしているのかという問題。それから、離島地域の方々にとってはやはりこういった情報発信をさらに積極的に進めていただきたいというご要請があったり、さまざまなご議論があったりました。テレワーク、時差出勤の話もございましたし、引き続き、それぞれ、市町の対策本部と連携を図りながら、関係施策を進めていくということで一致をしたところであります。

広報課長

それでは、以上をもちまして、会見を終了させていただきます。

知事

どうもありがとうございました。どうぞ引き続き、県民の皆様方への広報、よろしくお願いいたします。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
令和2年4月14日(火曜日)
【定例記者会見】

会見内容

令和2年4月14日 定例記者会見

      

会見内容

           

新型コロナウイルス感染症について(1)

広報課長

それでは、ただいまから、知事の定例記者会見を始めます。よろしくお願いします。

知事

今日は最初に、私の方から、新型コロナウイルス感染症について、県民の皆様を含めてお願いをさせていただきたいと思います。
 県内各地の医療現場の最前線で感染症対応に当たっていただいております、医療機関、検査機関、そして、保健所などの職員の皆様方には、日々、献身的なご尽力をいただいておりますことに、心からお礼を申し上げる次第であります。また、報道関係の皆様方におかれましても、感染症対策の広報について、格別のご高配をいただいておりますことに、厚くお礼を申し上げます。
 ご承知のとおり、本県においては、これまで14件の感染が確認されているところでありますが、これまでのところ、ほぼ、感染のつながりについては追跡ができているものと考えているところでありまして、濃厚接触者についても、保健所を中心とした丁寧な聞き取り調査の結果、おおむね確定できている状況にあり、今のところ、医療提供体制に支障は生じていないものと考えております。
 しかしながら、去る4月7日には、我が国で初めて、7都府県に対して、緊急事態宣言が発せられました。この緊急事態宣言の対象地域を中心に、全国的に感染が拡大しておりますことから、本県においても感染がさらに拡大する可能性があるものと考えているところであり、今後、医療機関での受け入れが困難になることも想定しておかなければならないと考えております。
 したがって、これからさらに力を入れていかなければいけない事項としては、まず第1に、感染が発生した場合の、迅速な疫学調査、濃厚接触者の特定、健康観察など、感染拡大防止にしっかりと取り組んでいく必要があるものと考えております。
 第2に、感染のさらなる拡大に備えて、県全体の入院医療体制の整備を進めていく必要があり、加えて、先般は、入院の受入調整を行うための体制整備も行ったところであります。また、感染症病床も、当初、38床準備をいたしておりましたけれども、関係機関の調整をいただいて、現在、102床確保されているところであります。
 しかしながら、さらに感染者が拡大することも考えられるところでありますので、今後は、第3点目として、感染者のピークを見据えた、重症患者、中等症患者を受け入れる医療体制や病床の確保拡大、あわせて、軽症者のための宿泊施設の確保、そして、感染症外来の開設を念頭に置いて、関係機関との調整を進めているところであり、早急にこうした体制を構築していきたいと考えているところであります。
 一方、県民の皆様方には、宣言の対象となった地域や、独自に外出自粛要請を行っている地域など、感染が拡大している地域への訪問等は、厳に控えていただきますよう、改めてお願いを申し上げます。また、これらの対象となった地域に滞在されていた皆様方におかれましては、感染のリスクが想定されますので、都市部から地方への感染のさらなる拡大を防止するためにも、不必要な外出はお控えいただき、手洗い等の基本的な感染症予防対策の徹底、そして、クラスター発生のリスクが高いと言われております「3つの密」の場面を避ける行動をお願いしたいと存じます。加えて、また、夜の繁華街では、全国で多くの感染が確認されておるところであり、この「3つの密」がより濃厚な形で重なる、バーやナイトクラブ、カラオケやライブハウスはもとより、繁華街の接客を伴う飲食店等への出入りについてもお控えいただくよう、お願いを申し上げます。また、発熱や咳などの体調に異常を感じられた際には、速やかに、帰国者・接触者相談センターへのご相談をお願いいたします。県民の皆様方には、お一人お一人の行動が、コロナウイルス感染症の封じ込めに大きな役割を果たしてまいりますので、そうした趣旨をぜひご理解いただき、感染がこれ以上拡大しないよう、これまで同様、積極的なご協力をいただきますよう、お願いを申し上げます。
 そして、最後になりますが、感染者や、そのご家族、また、日々、治療に当たっていただいております医療従事者やその家族の方々など、関係者の皆様方に対する偏見、差別につながる誹謗中傷等については、厳に慎んでいただき、人権を尊重していただきますよう、よろしくお願いを申し上げる次第であります。
 以上、私からの、冒頭のお願いとさせていただきます。あとは、どうぞ、よろしくお願いいたします。

広報課長

それでは、幹事社の方からお願いいたします。

       

新型コロナウイルス感染症について(2)

記者(NHK)

新型コロナウイルス感染症について、続けてお聞きします。県内の検査、医療体制の目標と、今後の見通しについてお聞かせください。

知事

県内の検査体制でありますけれども、県の環境保健研究センター、そして、長崎市の保健環境試験所の2カ所の公立研究所、そして、佐世保市の保健所、県内2つの医療機関、合わせて5カ所でPCR検査を行っているところであり、現在、1日最大140件の検査を実施できる体制を整えているところであります。
 さらに、先般、長崎大学が、約40分で検査が可能な、蛍光LAMP法による検査装置を開発されたところであり、この認可も得られたところでありますから、県としては、今後この装置も活用しながら、新型コロナウイルス感染症の検査を行う「感染症外来」を設置して、感染拡大時における、帰国者・接触者外来を設置している医療機関の負担を一部軽減してまいりますとともに、一般医療機関を受診して、院内感染が発生するリスクを減らしていかなければいけないと考えております。
 また、感染症外来では、この帰国者・接触者相談センターが受診調整を行いました、「感染が疑われる方」を対象に、ドライブスルー方式での検査を行うことを想定して、現在設置場所等の検討を進めているところであります。
 一方、入院医療体制でありますけれども、今後の感染拡大に備えて、感染症指定医療機関と協議、調整を行い、先ほど申し上げましたように、感染症病床38床から102床に拡大しているところでありますが、県内においても、感染者が増加傾向で推移しておりますことから、去る4月10日、県内の感染症の専門家、県医師会など関係者団体の皆様方、医療機関、保健所等をメンバーとする「新型インフルエンザ等対策会議」を開催いたしまして、今後の対応方針について協議を行ったところであります。協議結果の今後の対応方針といたしましては、県内の各医療機関の感染症病床等の稼働状況、あるいは、人工呼吸器の稼働状況など、さまざまな情報を把握し、入院患者や重症患者の受入調整を行う「調整本部」を福祉保健部内に設置いたしますとともに、今後さらに感染者が多くなり、感染症病床での受け入れが困難になった場合に備えて、重症者を受け入れる医療機関、重症者以外を受け入れる医療機関等を、あらかじめ指定して役割分担を進めることとしたところであります。
 一方、また、感染者が増加した場合には、感染症指定医療機関等の病床は重症者、あるいは中等症の患者への入院治療に優先して対応する必要がありますために、医師が、入院療養の必要がないと判断した軽症者や無症状者の皆様方については、宿泊施設等で療養していただくことについても、この対策会議において承認をいただいたところであります。したがいまして、こういった中で、感染症外来も新たに開設をしていくことといたしているところであります。
 それから、また、既に本県では、離島地域で感染者が発生したところでありまして、離島地域からの患者の搬送態勢の整備も大きな課題となっているところであります。去る4月3日には、自衛隊による感染症患者をヘリ搬送した事例が、全国で初の事例として発生をいたしました。この際には、海上自衛隊第22航空群の協力により、壱岐市内の感染症指定機関の入院患者を本土の感染症指定医療機関に搬送したところであります。また加えて、4月10日には、長崎海上保安部など関係機関と、海上保安庁の巡視船による患者搬送について、その手順などの実地確認を行ったところであり、引き続き、医療従事者など、医療資源が限られる離島からの急患搬送についても、万全を期してまいりたいと考えているところであります。
 具体的な病床等の数でありますけれども、現在想定されております患者数でありますけれども、国が、3月6日付で、「新型コロナウイルスの患者数が大幅に増えたときに備えた医療提供体制等の検討について」という通知を発出し、その中で、ピーク時の医療需要の目安としての患者数を算出するための計算式が示されました。これを用いて試算いたしますと、本県の入院患者数は、ピーク時で約2,600人、重症患者数が約90人と試算されたところであります。しかしながら、この計算結果は、中国湖北省武漢市における感染拡大が県内で同じように起こったということを前提に試算されているものでありまして、現在本県で具体的に取り組んでおります、例えば、感染者が発生した際に実施しております疫学調査など、公衆衛生上の対策を行っていない場合の推計値となっております。したがいまして、県といたしましては、この2,600人のほぼ3分の1であります、入院患者数約870人、重症患者数約30人に対応することを当面の目標として掲げ、今後の医療提供体制の整備を進めてまいりたいと考えているところであります。

               

特定複合観光施設(IR)について

記者(NHK)

ありがとうございます。それともう1件。これも新型コロナウイルスに関連するかもしれないのですが、IRについて、政府の基本方針が、スケジュールどおりに示されないようになっていますが、長崎県として、今後、IRをどのように進めていくのか、見通しと取り組みの方向性について教えてください。

知事

IRについて、今後の方針を国に確認したところでありますけれども、現時点で「区域整備計画の認定申請の受付期間を変更する予定はない」というお話でありました。したがいまして、県といたしましては、来年1月から7月までの認定申請期限に間に合うよう、引き続き検討を進めてまいりたいと考えているところであります。

記者(NHK)

今後、公募等があると思いますが、その辺のところのスケジュールの変更というのは、わかっていらっしゃるでしょうか。

知事

公募等の作業については、国の基本方針の策定後、実施方針の策定、公表、そして、具体的な公募・選定作業に着手していく必要がありますけれども、国の動向、社会情勢等を十分見きわめながら準備を進め、おおむね今年の秋から冬ぐらいまでには、事業者を選定していきたいと考えております。その上で、区域整備計画の策定に取り組み、先ほど申し上げましたように、1月から7月までの申請期間中の申請書提出を目指してまいりたいと考えております。

記者(NHK)

もう既に公募を始めている自治体などもあると思うのですけれども、そういったことに関して、長崎県としては、国の基本方針が示されるまでは、公募等を始めないという考えでいいでしょうか。

知事

当初の手順どおり進めていきたいと考えているところであります。

         

新型コロナウイルス感染症について(3)

記者(長崎新聞社)

今、知事が述べられましたけれども、改めて、県内で14例、佐世保と壱岐の感染者が多いですが、県内の新型コロナウイルスの感染状況についての知事の見解を、改めてお聞かせ願えたらと思います。

知事

今本県では、14件の感染が確認されているところでありますが、このうち、壱岐市で6件、佐世保市で4件、諫早市で2件、長与町で1件、松浦市で1件というような状況であります。こうした感染事例は、いずれも、その経路、ヒアリングを行った結果、海外、あるいは国内の流行地域での感染が疑われる事例がほとんどでありまして、そうした地域からいらっしゃった方々との接触により、感染が発生した可能性がほとんどであろうと考えているところであります。したがいまして、国の専門家会議においては、全国のそれぞれの地域を、感染拡大警戒地域、感染未確認地域、感染確認地域という3つのカテゴリーに分けて、それぞれの対応策を講じるという方針が示されているところでありますけれども、本県は、このうち、感染確認地域に該当するものと判断をしているところであり、現状もそういった状況にあるのではないかと考えているところであります。

記者(長崎新聞社)

わかりました。次の2点目ですけれども、感染拡大している地域。特に、緊急事態宣言で、長崎県への経済の影響も何らかの波及をしてきていると思うのですが、長崎県への経済への影響をどのように考えていらっしゃるのかということと、その対策についてお聞かせ願います。

知事

やはり県内経済にきわめて大きな影響が生じておりますのは、観光関係、運輸、飲食業等、さまざまな分野で、非常に大きな影響が生じているものと理解をいたしているところであります。特に、感染事例が県内でも発生したことに伴いまして、数多くのキャンセルなどが発生しているところであります。したがいまして、こうした事態を受け、何としても事業継続、雇用継続していただくことが重要であると考え、「緊急資金繰り支援資金」の発動、さらには、国で準備していただいている雇用調整助成金の支給等を念頭に、県の予算措置等も講じたところであります。
 一方、また、そうした分野以外にも、例えば、水産業や農林業等においても、特に、付加価値の高い高級魚でありますとか、長崎和牛といった、いわゆる高単価で取引をされていた分野の値下がりが大きいというようなお話も聞いているところであります。これからさらに、輸出もなかなか思うように進まない状況であろうと思いますので、インターネット販売の促進でありますとか、県内の消費拡大等に向けて、努力していかなければいけないものと考えております。
 一方、また、製造業等の分野においても、いまだ大きな影響が生じているとはお聞きしておりませんけれども、一部自動車関連業種においては影響が生じつつある。さらには、部品調達が難しくなっていることから、操業度を下げざるを得ないというようなお話も一部お聞きしているところであり、何としてもこうした事態を、県内産業の皆様方にしっかりと乗り切っていただくことができるように、国の補正予算措置等も積極的に活用しながら、万全の対策を講じていかなければならないと考えているところであります。

記者(長崎新聞社)

3点目に、長崎県は、特に壱岐を除いて、新学期から学校を再開していますけれども、一部報道等でもありましたように、不安を感じている子どもたちもそれなりの数いるわけであります。そういった子どもたちが、休校を求めて署名を集めたりしていますけれども、現在のまま学校生活は続ける、休校はしないという方針に変更はございませんでしょうか。

知事

これは、県の対策本部会議でも、さまざまな議論を行ったところでありますが、基本的には、先ほど申し上げましたように、3つのカテゴリーの中で、感染確認地域と、真ん中の地域に本県はあるものと、こう認識をいたしているところでありまして、国のガイドラインによりますと、基本的には授業を開始するという方針が示されているところであります。ただ、児童生徒の健康はきわめて大切でありますので、毎日熱を測っていただいて、また、保護者の方々の確認をいただいた上で登校していただくなどの対応策を講じているところであり、現在のところ、3月から4月にかけて、多くの人の移動が増える時期でありましたので、十分慎重に対応していく必要があると、こう考えてきたところでありますけれども、今のところ、大きな感染者の拡大の傾向が見られない状況でありますので、継続して、学校活動を推進していきたいと考えているところであります。

記者(長崎新聞社)

そのことと関連するのですが、例えば、学校によっては、体育館の中で、密集したまま始業式を行ったり、通学の際に、電車が満員で、非常に感染が怖いとか、あと、もう1点、出席停止の扱いについて、県内の市町で対応がそれぞれ異なる等、課題があると思うのですけれども、そういった個別の、例えば、密集対策をしっかりやるようにであるとか、出席停止扱いなどについて、もう少し統一した感じで、県内の自治体レベルでやれないのかとか、そういったことについて何か対策をとるお考えはありますか。

知事

それぞれの地域において、地域ならではの事情もおありになることと思っています。通学をされる際に、本当に、公共交通機関を使われて、密集した状況の中で通学を余儀なくされる地域もあるでしょうし、あるいは、子どもさんの健康に非常に大きな不安をお感じになっている保護者の方々もいらっしゃることと思っております。そうした思いについては、それぞれの地域、学校で取り得る最善の方策を採用していただく必要があるものと考えているところであり、改善の余地があるところについては、十分配慮を願いたいと思っております。

広報課長

それでは、各社の皆様から質問をお願いします。

         

新型コロナウイルス感染症について(4)

記者(西日本新聞社)

3点お尋ねします。まず2点。先ほど知事のお話の中で、県内の事情を踏まえると、入院患者が870人、重症者が30人という想定が示されましたが、このようなピークの状態というのは、現在の感染確認地域から1つグレードが上がって、感染拡大警戒地域になるというふうに認識されるのかどうかということが1点。仮に、感染拡大警戒地域になった場合に、福岡県等々がやっているような、飲食店等々への休業要請など、少し強い防止策を講じる可能性があるのかということが1点。この2点をまず教えてください。

知事

「感染拡大警戒地域になるということを想定しているのか」というご趣旨のお尋ねであれば、決してそういうことを想定しているのではなくて、万が一そういう事態になることを想定して準備を進めておかなければいけないと。まだ現時点で、そういった事態が緊急に差し迫った状況にないものと理解をいたしております。しかしながら、仮に、これから急激に感染者が拡大し、特に、感染経路がわからない感染者が急激に増えるというような事態になれば、やはり県民の皆様へのそれなりの協力のお願いも必要になってくるのではないかと思っております。

記者(西日本新聞社)

もう1点、すみません。本日、大村市が新型コロナウイルスの感染防止で、売上が落ちた飲食店などに家賃などを補助する独自の緊急経済対策をやるという発表をしたとのことなのですが、この外出自粛が求められる現状の中で、飲食店への、県としての経済対策などはお考えでしょうか。

知事

県内のそれぞれの実情に応じて、対策を検討していかなければいけないものと思っております。国の緊急経済対策でありますとか、あるいは、緊急事態宣言の対象地域の取組状況なども参考にしながら、これからの補正予算の中でしっかりと検討をしていかなければいけないと思っております。

         

新型コロナウイルス感染症について(5)

記者(共同通信社)

検査体制のところで、ドライブスルー方式を導入されるという説明をいただきましたが、その意義やねらいについてどのようにお考えでしょうか。

知事

感染症指定医療機関を県内で指定して、受け入れていただいているわけでありますけれども、これから、感染症の事例が増えていくということになると、当然のことながら、重篤患者も増えてまいります。そうすると、感染症の外来と入院治療、あわせて1つの医療機関が担っていくという形になると、相当重たい負担になってまいります。したがいまして、そういった中で、感染しているかどうか心配なさっている方々も数多くいらっしゃるわけでありますので、感染症外来の部分を分けて設置することによって、感染症指定医療機関の負担をまずは減らすということが1つ。
 それから、ドライブスルー外来を設けるということは、これから、検査機器の整備、充実を進めていくと、検査件数も相当件数対応できるような体制になってくるものと期待しているところでありますが、お一人ずつ患者さんをお迎えして、検体を採取して、お帰りいただくということになると、1件ずつ周辺の消毒をしなければいけないという手間がかかりますので、車内においでのまま、検体を採取できるような体制を整えることによって、より多くの方の検査に着手できるというようなメリットがあるものと考えているところであります。

          

新型コロナウイルス感染症について(6)

記者(西日本新聞社)

3点お伺いしたいと思います。まず、今、お伺いしたドライブスルー方式に関してですけれど、いつごろまでに、幾つぐらいの場所を設ける予定でいらっしゃるのか、目安がありましたら、教えていただけますでしょうか。

知事

基本的には、県内に8つの二次医療圏域がありますので、最終的には圏域ごとに、専門外来を設けていきたいと考えておりますが、まだ検査機材の調達が、直ちには難しい状況にあります。したがいまして、感染者が発生しております壱岐地区、そして、長崎地区を先行的に整備を進め、とりあえずは、本土地域で、県南、県央、県北地域の3つの地域に感染外来を設置していきたいと考えております。離島地域については、それぞれ、企業団病院が中核的な役割を担っておりますので、そういった病院に併設する形であるのか、あるいは、別の場所にこの専門外来を設置するのか、それぞれの地域の実情に応じて判断をしていかなければいけないと考えておりますが、8つの圏域すべてに体制を整えるのには、少し時間がかかるものと考えております。できれば、長崎地域はもう既に準備を進めているところでありますので、スクリーニングセンターを設けた上で、陽性の方が確認されるということになると、直ちに、例えば、宿泊施設等にお入りいただくということになりますので、そういった体制とあわせて整備していかなければいけないと思っているところでありまして、できれば、来週ぐらいにでも、開設できればと思っているところです。

記者(西日本新聞社)

そうなりますと、今のお話とも関連してくるかと思うのですが、宿泊施設の合意というものも同時に進めなくてはならないと思いますが、その目途というのも、現時点で立っていらっしゃるのでしょうか。

知事

現在、準備作業を進めているところでありまして、今週中にも必要な手続に入っていきたいと考えているところであります。

記者(西日本新聞社)

3点のうちの2点目。ピーク時の人数等のご説明の中で、武漢市をベースにした計算式で出されたうちの3分の1程度を想定されているというお話がありましたが、この3分の1にした根拠を教えていただけますでしょうか。

知事

最初から大きな医療体制を整備するということは非常に難しいところでありましす。例えば、必要な病床を想定して確保するということになると、その間、病床を空けておかなければいけない時期も生じるわけであります。したがって、まずは、現状の動向を踏まえて、段階的に体制を整備していく必要があるものと考えておりまして、現時点では、先ほど申し上げたように、3分の1ぐらいを念頭に、そういった体制整備を次のステップとして進めていこうと。もちろん、感染者がどんどん増えていくということになると、早目、早目に、次のステップの体制づくりを進めていく必要があるものと思っております。

記者(西日本新聞社)

最後に、他県の自治体の中には、雇い止めであったり、解雇された方を対象に自治体独自で雇用されたり、そういった対策をとられる自治体もあります。長崎県においても、解雇される方も出てきていらっしゃるかと思いますが、県独自の対策について何かお考えでしょうか。

知事

先般、新卒採用決定された後、採用取り消しになったというような全国の事例等もお聞きしたところでありますが、県内で確認いたしましたところ、今のところ発生していないという話をお聞きしているところであります。

記者(西日本新聞社)

解雇や雇い止めについてはいかがでしょうか。

知事

雇い止めについては幾つか、これまでも、例えば、韓国人観光客が急激に減少したことに伴って対馬地域で雇い止め等が生じた、あるいは、ハウステンボスで、派遣社員の契約解除があったというようなことをお聞きしておりますけれども、現時点で、行政が直接雇用するというようなお話までは聞いておりません。

          

新型コロナウイルス感染症について(7)

記者(日本経済新聞社)

3点お伺いします。まず1点目は、先ほど、病床数のことについて教えていただいたのですけれども、現在、県内での人工呼吸器と、ECMOの現状の数と、今後、ピーク時を想定して、どのくらいまで増やす必要があるのかということを考えられているのかということが1点目。2点目は、先ほど宿泊施設のこともおっしゃっていましたが、現状としては、どれぐらいの数が必要なのか、できれば、病床数ベースで教えていただければと思います。この2点、お願いします。

医療政策課長

人工呼吸器、ECMO等の台数につきましては、今、県内の医療機関に対しまして調査を行っているところでございます。まだ正確な数字はつかんでおりません。宿泊施設の確保につきましては、重症者、中等症の対応に必要な病床の数がございましたが、この病床数で対応しない感染者数につきまして、今、計算いるところであります。正確なところの数字はつかんでおりませんけれども、宿泊施設は、各医療圏単位、1カ所ずつは少なくとも必要ではないかと思います。

記者(日本経済新聞社)

先ほど、外出自粛に関連することで伺ったと思うのですけれども、今、長崎県では、県外から来られる、コロナ疎開みたいなことについては、知事含めてあまり言及されていないと思うのですけれども、この動きについては、どういうふうにお考えになっているのでしょうか。

知事

これは、国の基本的な方針としても、都市部から地方への感染をもたらすようなことは控えるように。なおかつ、地方には高齢者の方々がお住まいであるというような情報も発信されているところでありまして、さまざまな事情があるだろうと思いますけれども、全般的な外出抑制等の中でご配慮をいただけるものと考えているところであります。冒頭申し上げましたように、そういった地域から県内にお入りになられた方々には、まずは、自ら感染源となるおそれもあるということを十分ご理解いただいて、外出、感染症予防対策等に配慮を願いたいと考えているところであります。

記者(日本経済新聞社)

長崎に来てもらうこと自体について、なるべく長崎に来るのを控えるみたいなお考えは、今のところはないということですか。

知事

希望として、そういった点にご留意をいただきたいという思いはありますけれども、これは、そうした人の流れを制約できるような性格のものではありませんので、十分ご注意をいただいて、行動をお願いしたいと思っているところであります。

          

新型コロナウイルス感染症について(8)

記者(朝日新聞社)

感染症外来の設置についてお尋ねします。予算規模と財源はどのように考えていらっしゃいますでしょうか。関連して、国の地方創生臨時交付金の使途について、ほかに何か決まっているものがあれば教えてください。

知事

まだ国の補正予算も成立していない状況でありまして、どういった財源が、それぞれの地域の対策に活用できるのか、まだ把握できていない状況であります。それから、必要な予算の枠でありますけれども、それぞれの地域ごとに、どういった形で専門外来を設けていくのか。場所であるとか、規模であるとか、役割分担等もこれから組み立てていかなければいけない地域も残っていますので、これからの予算編成の中で具体化していく必要があるものと思っております。

記者(朝日新聞社)

ありがとうございます。もう1点お尋ねします。3月末に専決処分された令和2年度の補正予算の中で、感染症指定医療機関の設備の整備について、人工呼吸器や、簡易ベッド、減圧装置などを計上されていますが、今の医療資機材の不足の問題があっている中で、調達中なのか、調達済みなのかということを、確認したいのですが。

知事

調達のめどは立っているものと思います。

医療政策課長

今回の専決補正予算で予算化はしておりますけれども、まだ実際に導入は済んでおりません。調達状況については、今後確認していきたいと思っております。

記者(朝日新聞社)

ありがとうございます。もう1点ですが、災害対応に関してなんですが、これから豪雨被害が懸念される季節に入りますが、避難所で、いつもと違った状況で、感染拡大の懸念が指摘されているところでもありますが、今後、梅雨を迎えるに当たり、避難所を運営する市町に対して、何か特別な指示を出されたりとか、対応をとられたりするご予定はありますでしょうか。

知事

そこは、これからのこの感染症対策の動向がどうなっていくかということにもよると思いますけれども、一刻も早く終息を目指して、具体的な成果が上がることを期待しているところでありますが、春先から夏前にかけて、まさに梅雨の時期を迎えているわけで、自然災害が頻発する時期に差しかかるところであります。そういった中にこの感染症が継続して大きな課題となるということについては、きわめて重大な課題になっていくものと考えていますので、その際には、避難所の確保でありますとか、運営のあり方自体をしっかりと見直して、適切な対応を講じていく必要があるものと思っております。

広報課長

時間の関係もございますので、最後の質問にしていただきたいと思います。

       

新型コロナウイルス感染症について(9)

記者(KTN)

設置を検討していらっしゃいます感染症外来についてですけれども、これは、ドライブスルー方式ということでよろしいでしょうか。また、この設置によって期待できる対応件数について教えてください。

知事

基本的には、ドライブスルー方式を念頭に整備を進めたいと考えておりますが、離島地域は、先ほど申し上げたように、企業団病院が、地域の中核的な医療機能を担っております。そういった中で、入院治療、外来医療、その同じ医療スタッフを分散して配置できるかという課題もありますので、既存の外来機能をさらに強化することによって、より多くの方々に利用していただけるような工夫の仕方も具体的に検討していかなければいけない。そういった場合には、ドライブスルー外来というのは難しくなっていく可能性もあるのではないかと思っております。

記者(KTN)

設置によって期待できる対応件数について、これから増える数がわかれば教えていただきたいのですけれども。

医療政策課長

感染症外来を何時間運営するかということも含めて調整中でございますので、1日何件かというところにつきましては、検討の中で目標数を掲げていきたいと思っています。

記者(KTN)

もう1点。現時点で、保健所や相談センターに寄せられた相談の全体の件数は把握していらっしゃいますか。

医療政策課長

保健所に、帰国者・接触者相談センターを設置しておりますけれども、今、この場で具体的な数字は持っておりませんけれども、感染拡大が4月以降多くなってきておりますので、1日の相談件数は2倍から3倍ぐらいに増えております。

広報課長

よろしいでしょうか。それでは、以上をもちまして、定例記者会見を終了させていただきます。

知事

どうもありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
令和2年4月6日(月曜日)
・午後4時00分から午後4時45分(45分間)
・313・314会議室
【臨時記者会見】

会見内容

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令和2年4月6日 臨時記者会見

      

会見内容

           

新型コロナウイルス感染症対策について

知事

本日の新型コロナウイルス感染症対策本部会議の概要についてご報告をさせていただきます。
 ご承知のとおり、本県においては、これまで12件の感染事例が確認されているところでありますが、そのうち6件が壱岐市での発生となっております。壱岐市の状況を分析いたしますと、4月1日に、30代女性の方、公務員の方でありますが、その感染が確認され、3日には、70代女性の感染が確認されたことを契機にいたしまして、その濃厚接触者として、90代女性の方、そして、60代女性、介護職の方の発症が確認されているところであります。これらの方々については、3月25日に、同じ場所で面談をされているということが確認されたところであります。さらに、4月5日に、これは日曜日でありますけれども、新たに70歳代の女性の方の感染が確認されているところでありますが、この方については、現在、濃厚接触者の調査を進めているところでありますけれども、先ほどの感染事例であります介護職の方が所属される事業所の通所介護サービスを受けておられたということであります。しかしながら、今後の状況については、さらに拡大した範囲で調査を進めていく必要があるものと考えております。なお、この通所介護事業所については、4月5日から8日まで、運営を休止されております。このように、壱岐市で確認された調査結果によりますと、感染の関連性については一定のつながりがうかがえるところでありますけれども、申し上げましたように、昨日確認された70代の女性の方とのつながりは、今後の調査結果を待つ必要があるものと考えております。
 そうした状況の中、本日、一つは、壱岐市の状況をとらえた今後の対応方針について議論をいたしました。現在は、高齢者の方が中心に感染が確認されているところではありますけれども、今後は、若年者への感染の広がりも否定できない状況にありますことから、改めて、学校を再開すべきかどうかということについて、検討協議を行いました。また、壱岐市内で蔓延が見られる場合には、島内の感染症指定医療機関の受け入れ数については、一定限界がありますことから、今後の医療体制について検討を行ったところであります。あわせて、全国的に感染者数が増加傾向で推移しておりますことから、本県の医療体制のあり方についても議論を行ったところであります。そういった中で、本日確認した事項についてご報告をさせていただきます。
 まず、県立学校の授業再開についてであります。壱岐市においては、小・中学校を4月12日まで臨時休業させる方針を、既に昨日決定されたところでありますが、壱岐島内の県立学校の再開、これは高校がありますし、特別支援学校がございます。これにつきましても、専門家のご意見を踏まえて、開業を、従前、4月8日から新学期スタートと、こう方針を決めておりましたけれども、これを4月20日まで延期することといたしました。
 それと、壱岐市の医療体制でありますが、入院体制については、これまでも地元の民間医療機関と連携をいたしまして、感染症指定医療機関の病床の拡充。さらには、感染症以外の一般入院患者のうち、転院が可能な方々を他の病院で受け入れていただくことで、受け入れ病床の確保を図ってきたところであります。今後、さらに感染が拡大する場合には、これからは、患者の重症度を分けて、重症、中等症、軽症、この3階層に分けて、今後は、感染症指定医療機関では主に重症の方並びに中等症の方々の対応を行うこととし、さらにまた、重症となるおそれがある場合には、できるだけ、本土の医療機関で対応する必要があるということから、自衛隊等の関係機関の協力を得て、搬送も考慮していくことといたしております。一方、軽症者の方々でありますけど、国の通知によりますと、宿泊療養で対応できるという方針も示されているところでありますので、必要な施設、並びに医療スタッフを確保するための準備を進めていくことといたしております。
 そしてまた、検査体制でありますけれども、今後、検査件数の増加も予想されますため、先般、長崎大学が開発された、蛍光LAMP法による検査機器を、現在、感染症指定医療機関に各1台設置しておりますが、今後は、2台に増加して、体制を強化したいと考えております。
 さらにまた、クラスターの発生が懸念されるところでありますけれども、これを何としても避けるために、感染症や公衆衛生に関する専門知識をお持ちの医師の方に、本日から現地でご指導をいただくということにいたしております。
 それから、次に、県全体の医療体制の構築についてであります。もう既にご承知のとおりでありますけれども、県全体の入院医療体制を調整するための調整本部を、去る3月31日付で設置をいたしまして、福祉保健部長を本部長として、また、事務局のリーダーとして長崎大学の泉川先生、そして、サブリーダーとして、同じく統括DMATである高山先生などにご参加をいただき構成をしたところであります。去る4月4日土曜日には、有識者の方々にもお集まりをいただき、本県のピークを見据えた医療体制について議論を行っていただきました。県では、感染症指定医療機関に設置する、38床の病床を確保しておりますけれども、さらに64床を追加して、102床を、今後の拡大に備えて確保している状況であります。今後、さらに、新型コロナウイルスに対応する医療機関に対して、病床確保を進めてまいりたいと考えているところであります。
 なお、専門家の皆様方の共通したご意見としては、蔓延期になった場合には、感染症指定医療機関は、主に重症者の入院について対応を進める。そのため、軽症や無症状の方々は、自宅あるいは宿泊施設等で対応する必要があるのではないかと。また、検査数の増加に対応できるよう、現在の帰国者・接触者外来のほか、感染症外来を専門に行う仕組みづくりが必要であるというご提言もいただいたところであります。したがいまして、県としては、こうした専門家のご意見を踏まえ、早急に感染症外来を専門に行う体制の整備に取り組んでいくことといたしました。
 ご報告は、本日の本部会議の状況は以上でございますけれども、ここで改めて、県民の皆様方にお願いをさせていただきたいと思います。
 こうした事態は決して他人事ではなく、いつご自身が感染されてもおかしくないという状況にあることをぜひご認識をいただき、ほかの人に移さないというお気持ちで、お一人お一人が、手洗い、咳エチケットなどの基本的な感染症予防対策の徹底に取り組んでいただきたいと思いますし、いわゆる3つの密、密閉空間、密集場所、密接場面などを避けていただくよう、特段のご高配をいただきたいと考えております。
 特に、壱岐市内に生活をされている皆様方には、島外へのお出かけ等はできるだけ控えていただくように。前回もお願いをさせていただきましたけれども、全国においては、外出自粛要請をしている地域や自治体が数多くございます。そうした地域への不要不急の訪問は、十分慎重にご検討をいただきますよう、お願いを申し上げます。もう既に、そうした地域に仕事や用務でお出かけになられた方々もあろうかと思いますけれども、ぜひ危機意識を持って、健康観察等にご注意をいただき、ご心配な方々につきましては、帰国者・接触者相談センターにご相談をいただきますようお願いを申し上げます。
 各報道機関の皆様方には、ぜひこうしたメッセージが県民の皆様方に届くように、ご協力をよろしくお願いを申し上げます。
 最後に、これもまた前回もお願いをしたところでありますけれども、感染された皆様方、これは、日常生活を送る中で意図せず感染された方々であります。感染者の方、あるいはご家族の方々のプライバシーと人権に十分ご注意いただきますよう、お願いを申し上げる次第であります。
 冒頭、私からは以上でございます。あとはよろしくお願いいたします。

広報課長

それでは、幹事社の方からお願いします。

記者(長崎新聞社)

後半の部分でおっしゃられました、帰国者・接触者外来とは別に、感染症外来を設置される準備を進めていかれるということですけれども、具体的にどういうものをイメージされているのか。県内に何箇所設置をされて、どのようなことをされようとしているのかについて、現在の準備状況で構いませんので、教えていただければと思います。

知事

現在、感染症の外来医療機能を担っていただいていますのは指定医療機関でありまして、それぞれの広域医療圏単位で、複数の機関が設置されているところでありますが、これから感染者が増え、また重篤な患者が増えるということになりますと、相当の医療体制で治療に当たる必要があります。そういった中で、外来機能については、これを単独で、外側で基本的に受けるような体制を講じることによって、そうした重篤患者に対する対応力をしっかりと強化していきたいと考えております。それぞれの医療機関ごとに、やっぱり1カ所ぐらいは念頭に置きながら、例えば、気軽に車でおいでになられて、心配される方々、検体を取って、LAMP法、短時間で検査結果が確認できるような機器も整備されてまいりますので、そういった中で、感染者であるのか、いまだ感染されていないのか、早期にご自身にお答えをさせていただけるような体制をつくっていきたいと考えております。

記者(長崎新聞社)

今のお話で、外来設置というのは、要するに屋外でという意味ととらえてよろしいのですか。

知事

できれば、屋内。動線が全く分かれるような形で確保できることが好ましいと考えております。

記者(長崎新聞社)

屋外なのか、屋内なのかは詳細には詰めていらっしゃらないということですか。

知事

特に、例えば、離島の医療機関の状況を考えますと、ほとんどが、企業団の、中核的な役割を担う医療機関が中枢の役割を担っておりますので、ここから離す形で設置したときに、人的な資源を分散化してしまうという可能性もありますので、そこは、できるだけ感染拡大を防ぐ意味で、動線をしっかり分けて確保できる場合には、そうした医療機関の内部で、こういった感染症外来を設置するということも考えていかなければいけないのではないかと思っています。

記者(長崎新聞社)

それぞれの医療機関ごとに1カ所ぐらいとおっしゃいましたが、医療機関というのは、県内の感染症指定医療機関という理解でよろしいですか。

知事

すみません、医療圏です。広域医療圏単位。

記者(長崎新聞社)

広域医療圏というのは、3次の分ですか。

福祉保健部長

これからいろいろ、患者さんの動向とかですね、いろいろ利便性を考えながら、ある幾つかの医療圏を念頭に設置していきたいと思います。その設置時期を一律に全部できるのか、順序になるのかは、今後の調整次第だと思います。

記者(長崎新聞社)

医療圏というのは、例えば、県南、県央、県北という分け方もあれば、いわゆる2次医療圏での、長崎とか、佐世保県北とかの医療圏があると思うのですけれども、今、おっしゃられたのは、県南、県央、県北という大まかにいうと3つぐらいでという理解でよろしいですかね。

福祉保健部長

恐らく検査体制の、LAMP法の数とかも当初は限定されていますから、そういった意味では、まずは地域バランスを考えて、大枠からまずスタートしていって、そこからさらに発展的に、2次医療圏に動いていくというような構想は考えられると思っています。

記者(長崎新聞社)

それは、早ければいつごろという時期はまだでないのでしょうか。

福祉保健部長

専門家からは、できるだけ期待を持ってご意見をいただいていますので、県としても準備は早く進めていきたいと思っております。

記者(長崎新聞社)

そういうふうに、外来で、要するに、今あったようなものを置くというのは、先ほど知事がおっしゃられていたように、どんどん検査の希望者や、感染の疑いがある方がふえてきたときに、接触者外来がある医療機関の中の診療体制に影響が出ないようにという理解でよろしいですかね。

福祉保健部長

はい。

記者(NHK)

繰り返しになってしまうかもしれないのですけれども、壱岐市で感染が相次いでいるという状況について、どのように受けとめているか、改めて教えてください。

知事

私は、先ほど申し上げたように、4月1日に感染事例が確認されて以来、感染者が相次いでいるわけでありますけれども、それまでは、都市部にお出かけになられて帰られた方、あるいは、都市部から県内にお入りなられた方々が感染につながったという事例が見られたものですから、海外から帰国された方々を含めて、自ら慎重なご対応を十分求めていく必要があるとこう考えてきたところでありますが、今回は、島内の状況のつながりは一定見られるものの、感染源がどこであったのかというのが、いまだ解明されていない状況であります。そういうことでありますので、それぞれの感染者の方々の行動履歴をさかのぼりながら、どういう状況であるのか、今、濃厚接触者の方々の確認を含めて、さらに事情をお聞きしているという状況であります。

記者(NHK)

離島の病床数が少ない状況で、島の方も不安な所も多いと思うのですけれども、どのように医療体制の確保を取り組んでいくか、どのような姿勢で取り組んでいくのかということを、改めて教えてください。

知事

これは、離島地域にお住まいの方々の命を守るというために、これまでも長年にわたり、企業団、医療機関の運営を行ってきたところでありますので、こうした事態にも柔軟に対応できるように、早目、早目の対応策を講じていく必要があるものと考えております。まずは、一番の感染事例が発生しております壱岐市においても、先ほど申し上げた、外来での対応、そして、入院体制の強化、それから、そういった体制を維持するための医療スタッフの支援体制の構築、専門家の指導体制等については、十分、意を用いてまいりたいと考えております。

記者(NHK)

意を用いてというのは、積極的にやっていくということですか。

知事

徹底的に対応して、やっていきたいと思います。

記者(NHK)

あと、病床数を102床確保したということだったのですが、離島については、それぞれ何床というのは、おわかりですか。

医療政策課長

壱岐医療圏については、今10人の入院患者に対応できる体制をとっています。

記者(NHK)

ありがとうございました。幹事社からは以上です。

○広報課長  では各社の皆様からお願いします。

記者(長崎新聞社)

冒頭に、壱岐の学校の再開の延期のことはあったのですが、県立学校全体の再開の予定は変わっていないのでしょうか。

知事

全体の新学期のスタートは、前回の対策本部会議で、県立学校は、4月8日からという方針を決定させていただいたところであり、大きな環境変化は見られませんので、現段階では、予定どおり進めることといたしております。

記者(毎日新聞社)

学校再開について、不安を持っているお子さんや家庭もいらっしゃると思います。一部の自治体では、そうした人たちに対して、欠席しても欠席扱いにしないという対応があるのですか、知事、今のところ、このことに関してどのようにお考えでしょうか。

知事

それは、それぞれご事情がおありでしょうし、国の方でもそういった方針をお示しになっていると思いますので、それぞれのご父兄、児童生徒のお気持ちなどを十分お伺いしながら対応していく必要があるものと思っております

記者(長崎新聞社)

きのうの段階で、トータルで16人の濃厚接触者のPCR検査を実施されているとおっしゃられていたのですけれども、その方たちの結果については全員出ているのでしょうか。出ていたら、結果を教えていただきたいのですけれども。

医療政策課長

壱岐の関係の濃厚接触者の件ですけれども、全員陰性でございました。

記者(長崎新聞社)

今の関連で、4月5日に、新たに70代女性の感染が確認されていまして、60代介護職の方の事業所の通所介護サービスを受けていたということですけれども、その60代の介護職の方との接触というのは、この70代の女性はあっていたのかということと、壱岐について、現在高齢者を中心に感染が確認されているということですけれども、若年者への感染も今後否定できないとおっしゃっていましたけれども、その根拠と、この2点について、よろしくお願いします。

福祉保健部長

細かいことについては、また担当からお答えしますが、若年者への広がりというのは、当然、いろいろな環境で、同居されている場合とか考えられます。また、全国的にもそういう若い方の感染も、特に、東京では若い方の感染が増えているということもありますので、そういった傾向を見ると、いつ起きてもおかしくないような状況ということで、そういった意味で、しっかりと念入りに対応していくという意味で申し上げた次第であります。

知事

濃厚接触者の方々を調べさせていただく中で、濃厚接触者ではないけれども、同じご家族の中に若い方々がいらっしゃるといったこともあり得る話だろうと思っております。
 先ほどの、介護職の方と直接的な接触の機会があったかどうかということについては、確認がされておりません。

記者(西日本新聞社)

先ほど、感染者専門外来の仕組みづくりを急ぐというお話でしたけれども、この認識としては、検査体制を拡充したいという認識でいいのでしょうか。

知事

その意味も含めて、スタッフ、医療従事者の協力を得て、できるだけ早く立ち上げていければと思っております。また、そのことが、一般病院において患者さんが重なることによる感染拡大なども防止できることにつながっていくものと考えております。

記者(西日本新聞社)

立ち上がったときのイメージですけれども、LAMP法の機器は、各医療圏にどれくらいの数を確保してから始めたいという具体的なイメージがあれば教えてください。

福祉保健部長

そこは、専門家にもこれから詳細な設計を伺った上で判断したいと思います。

記者(西日本新聞社)

知事が、気軽に来てもらって検査を受けてもらいたいとおっしゃっていましたけれども、国が示した目安とは別に、県として積極的に検査を実施していきたいというお考えなのでしょうか。

福祉保健部長

国が示している目安というのが、どの程度を指すのかわかりませんけれども、今後、蔓延期になりますと、やはり多くの患者さんが診療を受けられる状況になりますので、それに緊急に対応するためにこういった手段が必要ではないかということで、この構想を進めていく必要があると考えています。

記者(西日本新聞社)

関連で、先ほどおっしゃっている、感染症専門外来のスキームというのは、今ある帰国者・接触者相談センターにまず連絡して、専門外来を紹介してもらうというスキームから若干ずれた形で成立していくのかなと思うのですが、その辺、少し整理して説明していただけますか。

福祉保健部長

全体のスキーム等は、これから専門家の確認をとりたいと思っています。恐らく、この外来に来られる前提では、何らかの症状をお持ちという前提だからこそ来られるというふうに思っていますので、そういった方々への問診の取り方とかですね、あとは、仮に、陽性になった場合には、スムーズに、ある医療機関とか、ある施設に、きちんとつながなければいけないことになりますから、今、その動線のところを早急に詰めて、この体制を詰めていきたいと思います。

記者(西日本新聞社)

そうすると、昨今、検査を受けたいけれども受けられないという人もいるわけじゃないですか。この感染症正規外来ができた場合には、だれでも、自分が疑わしいと思ったら、相談センターの指示がなくても、自分が疑わしいと思ったら、テストや、外来を受けられるようになるのでしょうか。

福祉保健部長

そこの受け付けの方針は、将来的にはそうなってくるのが理想ですが、最初は、検査の機器も限られていますし、なるべくなら、症状のある方を優先したいとの思いもあります。また、一気に殺到すると、せっかく機械の判定は速くても、受け付け時間で渋滞してしまったらしょうがないので、初めはある程度、予約というか、受けたい方を一応整理した上で、順繰り、順繰りやった方がいいかなと思っていますので、将来的には、そういうことは当然あり得ると思います。最初は、整理した上で実施という形にしていきたいと思います。

記者(長崎新聞社)

もう1点、県立学校について、知事の話で、壱岐の県立学校を4月20日まで延期するということだったのですが、カレンダーを見ると20日は月曜日ですが、20日から再開するということでしょうか。20日まではお休みするということでしょうか。

教育長

再開を20日まで延期するということです。19日までお休みで、20日から再開です。

記者(KTN)

検査方法に関して確認ですけれども、LAMP法については、これまで行政検査にカウントしないという例もあったと思うのですが、今後はLAMP法で陽性と出た場合は、感染者としてカウントするという認識でよろしいでしょうか。

福祉保健部長

はい。そのように対応したいと思います。最初のころは、一応確認を含めて、同時に2つの検査をやっていましたが、精度が一定確認されていると認識しましたので、LAMP法をもって判断としたいと思います。

記者(KTN)

今後の話になるのですけれども、緊急事態宣言について、国が、夕方にも会議を開いて、話し合いを進めるということですが、県内は、対象地域には含まれないという見方もあります。今後、緊急事態宣言が出された場合、県内に対しては、感染拡大地域への自粛というのは既にされていますけれども、医療体制の提供をめぐって、知事から指示をされたりというのもあると思いますが、これに対して、今、現時点で何かお話をされたのでしょうか。

知事

今、取り組んできた事項で、なおかつこの宣言が行われることによって変わる部分というのは、現時点では、さほど考えられないのではなかろうかと思っております。今後の事態の推移に応じてそういった選択肢も検討していく必要があるものと考えております。

記者(KTN)

先ほどの会議の中では、特にこの件については、お話はなかったのでしょうか。

知事

はい、その件については、議題となりませんでした。

記者(長崎新聞社)

軽症者を宿泊施設等で受け入れるという、壱岐の、離島なんですけれど、ある程度、宿泊施設は確保できていると考えていいのでしょうか。

福祉保健部長

私の聞いている範囲では、壱岐市において候補となるような施設の選定の準備をされていると伺っています。

記者(長崎新聞社)

医療スタッフの確保というところがあると思いますが、例えば、1人感染者が出た場合に、プラスで何人必要とかいう目安みたいなものはあるのでしょうか。

福祉保健部長

いろいろ、現場の医療機関の先生にお話をお伺いしますと、1人増えてからというわけではないですけれども、だんだんご高齢の方ですと、自立している方と違って、単に医療的なものだけではなくて、生活支援的なところも必要になるような患者さんも多くなってくるということで、やはり普段の看護のスタッフよりも労力が必要になってくると。そういったことを確保するために、関連病院でスタッフを確保するような体制を今後とりたいと考えています。

記者(長崎新聞社)

今のお話に関連して、今、4人の方が入院されていますよね。その方たちを、例えば、退院していただいて、そういったところに移すとかいう動きに既になっているのでしょうか。

福祉保健部長

なっていないです。

記者(長崎新聞社)

そこは、現状はそのままということでしょうか。

福祉保健部長

はい。ここで話しているのは、将来、拡大したときに備えて、いろいろな対策を今から考えておかなければいけないということを、ご報告申し上げたところでございます。

記者(長崎新聞社)

先ほどの感染者外来の関連ですけれども、一番は、今、壱岐で感染者が確認されていますけれども、壱岐で特に不安に思っている方が多いと思います。壱岐に感染症外来を早期に置くというようなお考えというのは、現時点ではないでしょうか。

福祉保健部長

それは、先ほど知事がお話しされた、要は、壱岐病院には、LAMP法の機器を既に1台置いています。それとはまた別のところにLAMP法の機器を置いても、効率的に運用できないでしょうから、同じところに、機器を1台から2台に増設させて、そこで効率的に運用した方が、検査数が増えるのではないかということで、壱岐の場合、感染症指定医療機関への設置を考えています。それをもって、感染症外来機能強化としたいと思います。

記者(長崎新聞社)

先ほど、感染症診療機関の1台から2台というのは、壱岐だけの話ですね。

福祉保健部長

はい。壱岐です。

記者(長崎新聞社)

その続きで、知事がおっしゃられた、現場で、専門家の方を派遣して、ご指導いただくということでしたけれども、これは、例えば、長崎大学の感染症の専門家の先生とか、そういった感じになるのでしょうか。

福祉保健部長

これは、先ほどお話に出た泉川教授に、人選や適切なスタッフを推薦いただいて、我々の行政にも、感染症、公衆衛生をずっとやってきた保健所長クラスのドクターがいますので、その方を今1名派遣して、指導をお願いしているところでございます。

記者(NBC)

2点お伺いしたいのですけれども、今日から県内ほとんどの小中学校で授業が再開されると思うのですけれども、その再開を決めたというご判断については、改めて、どういうふうに思っていらっしゃいますでしょうか。あと、先ほどお話に出た、緊急事態宣言を明日にも政府が出すというお話ですけれども、県として前もって動いたりとか、そういうことも含め、今日の話し合いにしろ、お考えにしろ、今のところはないというような解釈でよろしいでしょうか、2点、お願いします。

○知事  まず、感染症の発生の状況を考えますときに、当初、4月の頭の時期は、これから人事異動でありますとか、あるいは、帰国者、さまざまな入学者等の人の動きが非常に大きくなる時期でありますので、こういった感染の事例が急速に拡大していくのではなかろうかと、こう考えておりましたけれども、残念ながら、壱岐においては非常に深刻な状況でありますけれども、他の地域においては、その後、一定鎮静化している状況が数日続いております。そういう意味では、授業再開の環境にあるということは、前回の判断どおり推移してきているのではなかろうかと思っているところであります。
 次に、緊急事態宣言になって、自治体の首長として、例えば、外出禁止でありますとか、さまざまな施設の閉鎖要請であるとかということも、選択肢の一つになってくるかもしれませんけれども、まずは、やはり感染拡大警戒地域というのがメインになっていくのではなかろうかと考えているところでありますので、私どもも、先ほど申し上げたように、今後の事態の推移を見きわめながら、必要があれば、適切に対応していく必要があるものと思っております。

記者(NHK)

非常に細かいところで、学校の件ですけれども、19日まで臨時休校という言い方でよろしいですか。

教育長

春休み明けが4月8日ですから、それから壱岐の県立学校では19日まで休みますので、臨時休校です。

記者(NHK)

あと、重症、中等症、軽症に分けていくという話ですけれども、これは、今後、感染が拡大した場合ということで、今のところは、病床が空いていれば、そこに入院するということでしょうか。

福祉保健部長

はい。今現状では対応できていますので、今後は、蔓延期になることを見据えて、こういう考え方が必要ということでございます。

記者(NHK)

中等症、軽症の方は施設でしょうか。

福祉保健部長

軽症の方が施設です。

知事

当面、重症、中等症を医療機関でしっかり担ってという考え方です。

記者(NHK)

そこの施設とか、医療スタッフの確保とか、結構気になると思うのですが、それは、どのくらいの目処が適当なのでしょうか。

福祉保健部長

医療は、日によって動きがありますので、そこは、先ほどの調整本部を立ち上げた中に大学の教授も入ってもらって、大学の先生のご助言もいただきながら、関係の機関の人員の調整は県の方で進めていきたいと思います。

記者(NCC)

昨日までの感染者の現状というのを、おわかりになっている範囲で伺えればと思います。

知事

今、どうなっているかということですね。

記者(NCC)

はい。

福祉保健部長

今、1例から昨日の報告で12例ですけれども、1例から2例目の方はもう既に退院をされておりますので、実質、今、感染者の方で入院されているのは10名となります。

記者(長崎新聞社)

緊急事態宣言が出されたときの話ですけれども、ここの地域では、もう緊急事態宣言の対象地域からもう来ることをやめてくれという、例えば、来崎を自粛してもらうような考えというのは、ありますでしょうか。

知事

現時点では考えておりません。長崎は観光県でありまして、多くのお客様をお迎えし、交流を重ねる中で発展してきたという経緯があるわけでありますので、今の時点で、県外から本県においでいただかないようにというメッセージは、まだ出すような時期ではないのではなかろうかと思っております。

広報課長

以上をもちまして、会見を終了させていただきます。

知事

どうもありがとうございました。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
令和2年4月3日(金曜日)
【臨時記者会見】

会見内容

令和2年4月3日 臨時記者会見

      

会見内容

           

新型コロナウイルス感染症対策について(知事からのお願い)

知事

今日は、国内で感染者が急増している状況にあり、また4月1日に、国の専門家会議によって、この新型コロナウイルス感染症対策に関する提言の更新版が示されました。それによりますと、それぞれの感染症の蔓延状況に応じた対応策を検討していく必要があるとされているところであります。具体的に申しますと、感染拡大警戒地域、感染確認地域、感染未確認地域の3つの地域に区分して、これからの対応を検討する必要があるとされたところであります。
 したがって、今日の対策本部会議では、まずそうした考え方を踏まえて、長崎県が3つの地域のうちどの地域に該当するのかという協議を行ったところであります。専門家のご意見等も参考にさせていただき、協議を行いましたけれども、感染拡大警戒区域でも、あるいは感染未確認地域でもない、感染確認地域に該当するという判断をしたところであります。
 その上で、まず、今日議論いたしました幾つかの課題のうちの1つである学校の授業再開であります。新学期から授業を再開するという方針で対応してきておりましたけれども、今の現状を踏まえて新学期から授業を再開する方針でいいのかどうかという議論を行いました。現在の状況については、児童生徒あるいは教職員の中にも感染の事例が見られないということもありまして、県立学校の再開については、現在の方針どおり、国のガイドラインを遵守した上で新学期からの授業を再開することと、方針を決定をいたしました。
 それから、2点目の協議課題であります。県の主催イベント、あるいは県の施設の利用について、これまで児童生徒の利用を控えるようにお願いをしてきたところでありますが、その利用再開を行うかどうかということで議論をいたしました。国のこの新たな専門家会議の指針によりますと、一定規模以上の人が集まる集会、イベント等への参加を控えるという方針が示されているところでありますけれども、ここ数日の新たな感染者の発生状況等も見てみますときに、引き続き、少し事例も拡大する傾向になっておりますので、県が主催するイベント等の自粛については、これを当面、4月19日まで継続し、併せて、県の施設等の、小中高校生の利用再開、これについても当面の間、自粛をしていただくという取り組みを4月19日まで継続をしようということで決定いたしました。
 そこで、ぜひ報道関係の皆様方にもご協力をお願いしたいと思いますけれども、県民の皆様方に対して、ここ数日の発生状況を見てみますと、いずれも、海外から帰られた方々、県外から帰られた方、あるいは、県外からお越しになられた方との接触等によって発生した感染事例、あるいは、その可能性が高いものがほとんどであります。したがいまして、それぞれの全国各自治体において、県民の皆様方に対して外出自粛の要請をされている地域・自治体があります。そういった地域への不要不急の訪問は十分慎重にご検討をいただきたいと願っているところであります。
 そして、もう1点のお願いであります。感染された方々は、普段の日常生活を送る中で意図せず感染されたものでありまして、現在、入院治療等を行っていただいているところでありますが、感染者、ご家族の方々のプライバシーには十分ご配慮をいただき、人権について尊重していただきたいと願っているところであります。そういった面で、県民の皆様方には、これからも適切な情報を提供してまいりたいと思いますので、ご協力をいただければ大変ありがたいと思っているところであります。
 私からは以上でございます。

広報課長

それでは、幹事社の方から質問をお願いいたします。

記者(NHK)

よろしくお願いいたします。県立の学校については当初の予定どおりということですが、小中学校についての方針はいかがでしょうか。

知事

これまで、4月6日から8日再開という方針で臨んでまいりましたので、そういった面でご検討いただいているというお話を聞いております。

記者(NHK)

つまり、改めて、各市教委、町の教委に対して通知などを行う予定はないということでよろしいでしょうか。

知事

すべての市町に確認したのかどうか、そこまでは私も確認いたしませんでしたけれども、特に、この間、感染者が発生した壱岐市、諫早市、佐世保市のご意見等も改めてお聞きしたところ、予定どおり再開をしたいというお話であったと聞いております。

記者(NHK)

あと、もう1点ですが、知事がおっしゃったように、感染された方は日常生活を送る上で意図せずに感染されていると、十分注意をしてほしいというお話でしたけれども、県内の事例を踏まえておっしゃっているのか、差し支えなければ意図をお聞かせいただければと思います。

知事

私は、特に直接的なお話を聞いたわけではありませんけれども、全国的な事例を含めて、新聞報道等を見てみますと、やはり個人のプライバシーにかかわるお話等があるようなことでありますので、また、感染事例が生じたということで、県の相談窓口等にも数多くの電話等いただきますが、どこの誰だと、あるいは国外からこういった感染症をもたらすとはけしからんといったような話が数多くあると、そういったことで、相談窓口も相当そちらの方に手間をとられるということもあると聞いております。

記者(長崎新聞社)

1点だけですけれども、県の施設の小中高校生の利用再開を当面自粛するということで、4月19日まで継続されるということですけれども、いわゆる児童生徒に限ってということですけれども、例えば、高齢者の方とかでも同じような感染リスクはあるかと思うのですけれども、そこを児童生徒に限ってされているということについてご説明をいただければと思います。

知事

確かに、感染のリスク、いざ感染した場合の、健康上の負担、リスク、これについては、一般的に高齢者の方々が重症化されるような割合が高いというお話は聞いているところではありますが、こういった施設は、基本的に幅広い一般県民、市民のために開館されている施設でありまして、そういった中で、小中高校生の皆さん方には、少しでも感染リスクを減らしたいという目的のもと、授業も休業をしている状況が続いてきたわけであります。したがいまして、一般の多くの方々が出入りされる、そういった図書館、美術館、博物館等の施設については、できるだけ感染のリスクを低減するという意味で、小中高校生については、当面の間利用を自粛していただこうということで、こういった措置を講じてきたところでありますけれども、ここ数日の事例を見ると、感染例が増加傾向で推移しておりますし、また、非常に多くの方々が、年度末年度始め、人事異動、あるいは、進学、就職等で、往来が激しくなってくる時期でもありますので、もう少しそのリスクを考えて、引き続き、一定落ち着くまでの期間、同様の取り扱いを延長したいということで、決定をさせていただきました。

広報課長

では、幹事社以外からありましたら、お願いします。

記者(西日本新聞社)

2点お尋ねします。外出自粛を求められている地域への訪問を控えてほしいということですが、知事の公務で、例えば東京出張とか出張をキャンセルしたりという事例が起きているのかどうかということが1点と、今日の会議で、県内の扱いを感染確認地域に該当するということでしたが、感染拡大警戒地域にフェーズがアップするときの基準というか、こういった場合には感染拡大警戒地域にしようみたいな、そういった話し合いが今日行われたのかどうか、この2点をお願いします。

知事

まず公務への影響ですが、東京からのさまざまなお客様のご来県、長崎県訪問が予定されておりましたけれども、そういった事業、スケジュール等もキャンセルになっております。そして、また、東京都自体、外出を控えていただけるようにというようなメッセージが出されておりますので、少し東京都への訪問も自粛するような状況にあるのではなかろうかと、思っているところであります。
 それから、どういったときに感染拡大警戒地域として見直すのかということでありますが、これは、それぞれの時点での感染事例、あるいは、帰国者・接触者外来への受診の動向、さまざまな動きを十分見きわめながら、その都度判断していくということになっていくものと考えております。

記者(NCC)

学校が予定どおり再開されるということですが、例えば、給食ですとか学校行事ですとか、そのあたりもすべて通常どおりの再開ということでよろしいのでしょうか。それと、今後、感染の状況次第では、改めて、例えば休校措置ですとか、そういうことは考えられるのでしょうか。

知事

それぞれ授業再開ということでありまして、それぞれの地域で、例えば感染事例が発生した、部活動を始めるかどうか等も含めて、基本的には、それぞれの地域の教育委員会でご決定、ご判断いただくということになると思いますけれども、現状で、県として特別の分野について、こういった行事等は控えていただくようにと、これは、いわゆる感染症予防の3つの密を避けてくださいといったことは、引き続き徹底して協力をお願いしていかないといけませんが、個別の行事等についての特別の要請等は行っていないところであります。
 それから、今後の動きでありますけれども、例えば、感染事例等が発生した場合に、それは、リスクを評価しながら、例えば、一部の方々に休んでいただくか、自宅待機していただくか、学級を閉鎖するのか、学校全体を閉鎖するのか、そのときどきに選択肢があるだろうと思います。これは、文部科学省からガイドラインも示されているところでありますので、そういった考え方に沿って、今後の状況の推移に応じて、柔軟に対応していかなければいけない課題であると思っております。

記者(NCC)

もう1点だけ、県内は、おおむね3月の上旬から小中学校の休校の措置をとられたかと思います。全国の都道府県の中では、例えば、感染者が出なければ休校しないとか、都道府県によっていろいろあったかと思うのですけれども、長崎県内の今回のこの休校措置に対する知事の評価はいかがでしょうか。

知事

専門家会議によりますと、この休校自体で感染リスクをどのように単独に減らすことができたのか、評価はなかなか難しいというようなお話のようでありました。したがって、そうした専門家の皆さんのご意見を踏まえると、なかなか難しい判断でありますけれども、やはり一定休校する中で、さまざまな、全国的な事例等も承知していただいた上で、自分の感染予防のため、自分の身を守る取組等についてお考えいただく際には、非常に意義深い時期ではなかったろうかと考えております。

記者(KTN)

2点お尋ねしたいのですけれども、先ほど、感染確認地域ということで、専門家会議の提言では、屋内で50人以上が集まる集会やイベントは控えるようにといった提言がされていると思いますが、県としてそういったイベントなどを予定しているところに自粛するようになどの要請はしているのか、今後する予定があるのかという点についてお答えいただけますか。

知事

特に、50人以上のイベントを控えてくださいということは申し上げておりませんし、これからも、やっぱり主催者のご判断にお任せせざるを得ないのではなかろうかと考えております。ただ、一般的に言われます、こういったイベントを開催するに当たっての、密閉、密集、密接、こういった場面については何としても避けていただき、感染のリスクを減らしていただきたいと願っているところであります。

記者(KTN)

あと、もう1点。県内で、今、立て続けに感染が確認されていますけれども、今後、クラスターの発生の可能性、あるいは、感染が拡大するおそれについては、どのように考えられていますでしょうか。

知事

本県での事例を振り返ってみますと、1例目、2例目というのは、いわゆる水際での対応が極めて良好になされており、外部との県内での接触者もきわめて少ない状況でありました。しかしながら、3例目以降、冒頭申し上げたように、県外にお出かけになられて、帰県されて感染が確認された。あるいは、県外からお越しの方々と接触をされる中で事例が生じた。しかも、そういった事例が、症状が出て、この感染症の外来経由で、PCR検査をしたことで確認されたということは、感染した状態で、一定県内で生活をされてこられたというような状況にもなっているのではなかろうかと、こう考えているところであります。したがいまして、今のところ、濃厚接触者等への感染の拡大は見られないような状況でありますので、一定の範囲で抑え込まれている現状にはあるのではないかと考えておりますが、いまだ把握されないような感染者の存在も、これは完全には否定できない状況にあるのではなかろうかと考えております。したがいまして、これからの事態の推移を見きわめながら、何としても感染拡大防止に向けて、全力を注いでいかなければいけないと、こう考えているところであります。

記者(NBC)

今、感染拡大を、全力を挙げて取り組むというお話ですけれども、一方で、全国的に見ても今、感染者が増えている状況の中で、今後、重症者が増えたりとか、症状を持つ発症者がふえた場合の医療体制という部分もあるかと思います。国の方も、軽症者を自宅療養させたりとか、あるいは宿泊の方に移行したりとかいうような話も出ていますけれども、県として、予防策として、そういったものに対応していく、準備をしていく考えというのは、今日会議の中で出ましたでしょうか。

知事

ご承知のとおり、この感染症指定医療機関については、この新型コロナウイルス感染症のための病床を一定確保しているところでありますが、全国的に増加傾向で推移する中、これから、関係病床をさらに拡大する必要があるということで、次のステップの段階までは、病床100床を超えるような形で確保がなされているところであります。ただ、地域によってはこれなかなか難しい状況が予想される事態も想定していかなければいけないと考えているところでありますので、さらに次のステップとして、どういった医療体制を講じていけばいいのか、専門家の皆様方にお集まりいただいて、今週中にも会議を開催して、ご検討いただくということになっているところでありますので、そういったご意見等も参考に医療提供体制の構築を進めていきたいと考えております。

記者(NBC)

もう1点だけ聞いてよろしいですか。佐世保の1例目の感染者の方、東京の方に検査を要請してもなかなか検査を受けられないという状況がありました。いわゆる多く発生している地域では、検査を受けられないまま、長崎にまた入ってくるというような事例が出てくるのではなかろうかというふうに思います。今、全国的に検査体制が難しくなっている中で、何か予防策というか、入ってくる人に対して、あるいは、こちらの方でも、検査を待たれている方に対して次の手、検査をできるようにしていくというような考え、例えば、長崎大学さんとキヤノンさんで開発された機械を使っていくとか、早目に察知するための対応というのは、どう検討されているのか教えてください。

知事

長崎大学で開発していただいたこの検査のやり方については、既に現場で活用に移されている状況であります。現状で検査を要する方々に対する検査事例で、必要性を感じた上で検査に移せない状況は、いまだ県内では生じていないものと、理解をしております。ただ、全国でこれから相当数、さらに拡大していくおそれもあるところでありますので、先ほどの県外での追跡対応をお願いしている分についていまだ回答が得られない状況でありますが、検査の優先順位をどのように考えておられるのか、ただ、健康観察は継続して、外出を控えていただいているということでありますので、今後の動向に応じて、どのような対応をしていただけるのか、見きわめていかなければいけないと思います。

記者(共同通信社)

先ほど、知事が、外出自粛要請が出ている地域への外出は慎重にということでしたけれど、これは、知事から県民に対しての要請という扱いなのでしょうか。呼びかけなのか、ほかの地域と同じように、そういう地域に行かないようにという要請なのか、どういう扱いなのでしょうか。

知事

それは、県民の皆様方に対するお願いであります。

記者(NHK)

先ほどおっしゃっていた専門家の方を交えて、医療体制の構築について検討をなさる会議のようなものなのでしょうか、今、決まっている中身の概要を、知事からご説明いただけますでしょうか。

福祉保健部長

私が招集させていただいた会議という形式をとっています。今回、至急検討しなければいけないと考えました。組織体というよりも、早く関係者に集まってもらおうと思いましたので、私の方で会議を主催して、意見を集約する予定となっています。

記者(長崎新聞社)

冒頭におっしゃられたことの確認なのですけれども、現在、長崎県については感染未確認地域ではなくて、要するに、感染確認地域とされるとおっしゃられましたけれども、今、県内で8例起きていますけれども、そこの、感染拡大地域ではなくて、感染確認地域とされたところの、そこの判断の根拠というのをもう少し詳しく説明していただければと思うのですけれども。

知事

恐らく大都市部を中心に感染事例が増加しているわけでありますけれども、一番大きな問題というのは、感染源が確認できないような事例が相当数増えているということのようであります。県内の状況を見ますと、確かに、これまで、毎日1件程度で収まっておりましたけれども、件数は、1日3件という件数になりましたけれども、ほとんどリンクの状況、つながりというのは、ほぼ明らかになっているところでありますし、その中で、県内が感染源だとはなかなか考えにくい状況があります。件数が増えたと申しましても、数件の件数増加ということでありますので、未確認地域ではない、しかし、いわゆる感染拡大警戒を要するような区域とはまた違うのではなかろうかということで、3つのカテゴリーの中で、専門家のご意見もお聞きして、2番目だろうということで、さまざまな考え方もお聞きした上で、そう判断をしたところであります。

広報課長

時間の関係もありますので、最後の質問でお願いしたいと思いますが、何かございませんでしょうか。よろしいでしょうか。
 それでは、以上をもちまして、会見を終了させていただきます。

知事

どうもありがとうございました。これからも、報道について、よろしくお願いします。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
令和2年3月19日(木曜日)
・午後3時30分から午後4時1分(31分間)
・特別会議室
【臨時記者会見】

会見内容

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令和2年3月19日 臨時記者会見

      

会見内容

           

令和2年4月1日付人事異動について

広報課長

ただいまから、令和2年4月1付人事異動に関する記者会見を始めます。よろしくお願いいたします。

知事

4月1日付の人事異動について発表をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 既に皆様ご承知のとおり、令和2年度は、長崎県とりまして総合計画「チャレンジ2020」の最終年度を迎えてまいります。計画に掲げております目標達成に向けた集大成の年度となってまいりますことから、組織職員の総合力を生かしながら、様々な課題の解決、目標の達成を目指していかなければならないと考えているところであり、必要な組織改正並びに人事異動を行うことといたしました。
 まず、組織改正でありますけれども、人口減少を初めとした重要課題に対して、これまで以上に迅速かつ効果的に施策を推進していかなければならないと考えております。
 そのためには、部局横断的な課題も数多くございますので、連携体制をさらに一層強化をしていく必要があるものと考えております。
 そういった中、重要施策を担う企画振興部という部がありましたけれども、これは県の大きなプロジェクトでありますIRの施設整備構想の推進、あるいは新幹線の整備促進といった大きなプロジェクトを抱えておりまして、これを企画部と地域振興部に再編して、それぞれ、企画部においてはIRの推進に加えて、「ソサエティー5.0」を目指した施策の推進に、さらに新しく力を注いでいこうと考えております。
 一方また、地域振興部を新設いたしますけれども、これまでも力を注いでまいりましたまちづくり、地域づくりに、さらに力を注いでまいりますとともに、新幹線をこの地域振興部で所管をさせて、大きなプロジェクトを分担して推進するという体制を構築したところであります。
 それからまた、人口減少対策を、まさに横断的に推進していくために統轄監という職責を設けましたけれども、その統轄監のもとに補佐をする職員を配置しておりまして、これは直轄で配置しておりましたけれども、今回、企画部長の傘下のもとに補佐監グループを編入をいたしまして、併せて進捗管理等に加えて戦略的な施策の推進を積極的に進めていく体制づくりを行ったところであります。
 それから、人事異動につきましては、行政の継続性、専門性を保ちながら、課題の解決、目標達成に向けて具体的な成果が得られるように配置をしたところであります。したがいまして、一定期間、必要な期間、在職をさせるという基本的な考え方のもと、人事を行ったところでありまして、専門性、総合力を生かせるような適材適所の人事配置に力を注いできたところであります。
 それからまた、女性職員の登用が大きな課題でありましたけれども、新たに部長級職員、それからまた次長級等の職員へ積極的な登用を推進するとともに、本庁課長級、企画監、あるいは課長補佐等への積極的な登用に意を配ったところであります。
 これからも意欲と能力のある女性の職員の皆様方が、これまで以上に管理職として活躍をしていただけるような環境整備を進めてまいりたいと考えております。
 それから、各市や町、そして九州各県、あるいは民間との交流人事でありますけれども、引き続き、市や町への派遣職員交流人事も積極的に対応することとし、増員を図ったところであります。
 こういった体制のもと、県政の大きな課題であります人口減少、さまざまなプロジェクトの推進、そして、地域の活性化に向けて全力を注いでいくことといたしているところであります。
 具体的な人事の概要については、資料としてお配りしてあろうかと思いますので、個別の人事について触れることは避けたいと思いますけれども、そうした結果、異動規模でありますけれども、昨年は1,237名の異動規模でありました。今年は1,174名ということでありまして、近年にない規模の小さい異動となったところであります。
 これは、一つは先ほど申し上げたように、在職期間を一定延長していこうという基本的な考え方のもと、異動を行ったことによるものではなかろうかと考えているところであります。
 とりあえず、私のほうから今回の4月1日付の人事異動の概要についてお話をさせていただいたところであります。
 後はどうぞ、ご質疑、よろしくお願いいたします。

広報課長

それでは、幹事社の方からお願いいたします。

記者(朝日新聞社)

女性管理職について積極的な登用をされたということだったんですけれども、それで2点お伺いしたいんですが、初めて登用したような部署なりポスト、そういったケースがあったのかということと、管理職の女性の割合というのは、何か目標があって、それを踏まえてそういうふうにされたのか、その点をお伺いします。

知事

女性管理職員の登用については、14%を達成をしようという目標を掲げて取り組んできたところでありますが、今年度の人事異動の結果といたしまして、女性職員は13.4%という状況になっているところであり、計画策定時から8.4%、この比率が高まったところでありますが、ごくわずか、目標に届かなかったということであります。
 具体的に幾つか申し上げますが、まず、管理職員の総数でありますけれども、課長級以上の管理職員、昨年は女性管理職員は36名でありました。これに対して今年は53名となり、17名増えております。その結果、先ほど申し上げましたように13.4%となりまして、昨年度は9.3%、女性職員の占める割合は4.1%高まっているということであります。
 そして、部長級への登用であります。会計管理者に1名、部長級として女性職員を登用しているところでありまして、こういったポストに女性管理職の方が就任されるのは初めてであります。
 それから、次長級職員でありますけれども、昨年は2名でありましたけれども、今年は3名ということで1名増えました。こういった中で、県北振興局の次長職に新たに女性職員を登用したところでありますが、このポストも初めての女性職員の就任ということになります。
 そして、本庁のポスト課長、企画監クラスでありますが、昨年13名が今年16名ということで3名増えております
 それから、追加して申し上げますと、課長補佐、係長職でありますが、課長補佐職が昨年82名で、今年83名、1名の増、係長職に257名だったのが265名ということで8名増ということになっております。
 役職員全体を見てみますと、今年度の係長以上の役職に就任された女性職員401名ということになってまいりまして、昨年の375名から26名増えているという状況であります。

広報課長

それでは、各社からお願いいたします。

記者(時事通信社)

今回の組織改正で企画部と地域振興部、企画振興部の再編があったところですけれども、改めてその再編の狙いと、企画部と地域振興部、それぞれの部に対する知事の期待、お考えをお聞かせください。
 もう一点、別件なんですが、新型コロナの影響で、今回の組織改正とか、人事異動の規模とか、見送った組織改正があったとか、何かそういった影響があったのかどうかお聞かせいただければと思います。

知事

先ほど申し上げたように、企画振興部という様々な県の政策の企画・立案を担う部局を設けていたわけでありますけれども、これが非常に大きなプロジェクトを一手に引き受けるという形になっておりまして、相当重たくなっておりました。ビッグプロジェクトでありますIRの構想の推進、新幹線の推進、さらには総合計画、様々な人口減少対策の最終とりまとめの部局として、進捗管理なども担ってきたわけでありますので、あまりにも重たくなっておりまして、これからはもっと戦略的な、長崎県の将来を見据えた形で、全体をどう企画運営していくか、そういった機能をさらに強化する必要があると、こう考えまして、企画機能を強化するという観点で、先ほど申し上げたように、IR構想の推進、そのほかにAI、IoTの時代の流れに対応して、Society5.0を迎えるに当たっての県のこれからの施策の推進のあり方、全庁的な観点から施策のあり方、推進体制のあり方を検討していく必要があるものと考えて、そういった役割をこの企画部に担っていただこうと考えたところであります。
 そしてまた、地域振興部でありますけれども、人口減少社会、高齢化の中で、さまざまな地域課題が顕在化してきております。
 そういった中で幅広い県民の皆様方の力添えをいただきながら、また、各市や町、関係団体と連携をして、地域づくりを進めて地域の活性化を目指していかなければいけない時代を迎えているところでありますが、これからはさらに連携を強化して、さまざまな施策を積極的に推進していこうと、そういった中で、この新幹線の問題についてもいよいよ開業を迎えてまいりますので、具体的にはアクションプランを策定をして、この新幹線の開業を地域の活性化に結びつけようという取り組みを具体化する時期を迎えているところであります。そういった中で、今度、地域振興部が旗振り役を務めながら、県下隅々まで、そういったプロジェクトの効果を行き渡らせることができるように体制を組み直してきたところであります。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。

記者(西日本新聞社)

人事異動の件でのお尋ねになるんですけれども、今回の目的、狙いのところをお伺いしたいんですが、先ほどのご説明の中で、行政の継続性、専門性を持たせてというお話があったのが1点と、あと女性の登用というところに力を入れてあったかと思うんですが、これら2つの点について、そのようなところに力を入れた背景の部分と、その狙いについて改めてお聞かせいただけますでしょうか。

知事

ご承知のとおり、人口減少対策を県政最大の課題と考え、地方創生の推進に全力を注いできたところであります。
 様々な施策に取り組む中で、一部順調に推移し、目標を越えて、移住者数でありますとか、あるいは新たな雇用創出数などについては順調に推移しているところでありますが、肝心かなめの人口減少そのものに歯止めをかけるまでには至っていない。その最大の要因は、やはり県内産業、基幹産業を中心に大変厳しい状況でありまして、従業員数が減ってしまっているということが片方の現状であるわけでありますので、そういう意味では、次なる基幹産業を育てて、雇用の場をしっかりと確保していかなければいけないと考えておりますが、少しやはり時間がかかると思います。
 そういった中で、若い方々が県内に残らず、県外への就職を選択されていると。そこは様々な要因があるんだろうと、こう思っておりまして、単純に県内就職を働きかけるだけでは、なかなか施策効果に結びつかない面があります。県内就職率もなかなか、大学卒は特に高まっていかないというようなことがありますので、一体どういった施策を準備していくと、若い方々も理解を得て県内にとどまっていただくようなことにつながっていくのか。それをもう少し踏み込んだ分析をして、具体的な戦略として、施策を練り上げていく必要があるものと思っております。
 そういったことを考えますと、やはりこれまで、こうではなかろうかということでいろんな施策を推進してきましたけれども、もう一段分析を進めて、その傾向を踏まえた戦略づくりというのが非常に必要になってきているんではなかろうかと、こう考えております。
 あるいは、また、地域の産業活性化、あるいはまちづくりを考えるに際しましても、本県独特の課題がございます。特に、観光県でありながら、インバウンド客などの伸び率が九州最下位というような状況でありまして、国際定期航空路線の誘致などにも力を注いでおりますけれども、一定ノウハウを蓄積をしながら、他のエアラインとの交渉を重ねて路線を誘致してくる必要があったり、あるいはまた、地域の活性化を進めるために、それぞれの地域の実情を踏まえた戦略づくりといったことも、また求められてきますので、それぞれの分野で、もう少し今までの経験を生かして、もう一段踏み込んだ施策を推進していくためには、もう少し勤務年数をそれぞれ延ばして、具体的な成果を求めていただけるようにお願いしていきたいと、こう考えているところです。
 それから、女性の皆様方の登用促進でありますけれども、これまでも広く県民の皆様方、あるいは事業者の皆様方に、ワーク・ライフ・バランスを推進して、女性の皆様方も県内で生き生きと活躍していただけるような地域社会の実現を目指していかなければいけないと、こう考えてきたところでありますが、なかなか、肝心かなめの県庁自らの体制づくりとして、女性の管理職への登用が進んでこなかった面があります。
 これはどういうことかといいますと、やはり、育児休業制度などの制度がまだ十分でなかったような時代に数多くの女性職員の皆様方が、結婚や出産を機に県庁を辞めてしまわれるという状況が続いてきておりまして、それではいけないということで、女性の職員の皆様方も、いろいろな分野の業務を第一線で男性と同じような形で職務を担っていただき、キャリアアップを進めていただこうということで、若い世代のうちからそういった態勢で人材育成に努めてきました。
 ようやく、課長補佐を超えて課長職、次長職、部長職に登用させていただけるような人材が育ちつつありますので、そういった方々の視点を大事にしながら、県の施策にもまた女性の視点を反映させるという体制づくりを進めていく必要があるものと考え、今回、できるだけそういった育ってきつつある女性職員を積極的に管理職員として登用を図ったところであります。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。

記者(時事通信社)

すみません、さっきの再質問の件、回答をお願いします。

知事

ごめんなさい。1点、お答えするのを忘れておりました。
 新型コロナウイルス感染症対策ということで、特に特別の組織を立ち上げたということはございませんが、今現在もそうでありますけれども、応援体制を組んでおりまして、各部局から福祉保健部に応援職員を派遣して業務に携わっているという状況であります。また、外部の皆様方も、感染症の専門家の医者の方々等もご支援をいただいているところであり、総合的な感染症対策体制を構築しているところであります。
 したがいまして、組織として新たな組織を設けたということではございませんで、柔軟な組織運用の中で推進体制を構築していこうと考えているところであります。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。

記者(長崎新聞社)

統轄監なんですけれども、現在の統轄監が総務省に戻られるということで、後任にプロパーの職員の方を充てられたと。このあたりの狙いと、今後、統轄監に期待する、求められるもの、そのあたりについて改めてお伺いできますでしょうか。

知事

先ほども申し上げましたけれども、人口減少をはじめとする地方創生の課題というのは、全国に先んじて人口減少が進んできた長崎県にとって最大の課題であるという認識は変わりがないところであります。
 そういった中で、地方創生に向けて様々な施策、総合戦略に基づいて推進してまいりましたけれども、まだまだ具体的な成果に結びついていない。そのことはやっぱりしっかりとこだわって具体的な成果に結びつけていかなければいけないという思いを強くしているところでありまして。
 そういった意味で、各部局にまたがる課題でありますので、組織横断的な観点から、足らざる施策はどんな分野であるのか、組織を挙げて連携して取り組む必要があるものと、こう考えておりますので、より大所高所から今の現状を踏まえて積極的な戦略づくりを進めていきたい。その上では、各部局も動かしながら、新たな総合計画に盛り込むべき施策を練り上げていく必要があるものと考えておりまして、引き続き統轄監という役職のもと、プロパー職員で頑張っていただこうと考えたところであります。
 初めての職責でもありましたし、全国の様々な情報なども手に入りやすいお立場であろうということで総務省から派遣をいただきました。一定、政策パッケージもまとめていただいたところでありますけれども、今後はより、今の施策で足りないところがどこであるのか、具体的な成果を求めるためにはどういう動き方、関係機関への連携体制の構築に力を注げばいいのか、そういった面で引き続き力を発揮して、活躍をしていただきたいと願っているところです。

記者(長崎新聞社)

後任の総務部長については、どういう予定なんでしょうか。後任の総務部長については、名簿には載っていないんですけれども、後任についてはどうなるんでしょうか。

知事

継続して、総務省から派遣していただこうと、こう考えているところであります。

記者(長崎新聞社)

もう一つ、統轄監は2年間、組織をつくって取り組んできて、なかなか難しい面もあったかと思うんですけれども、そのあたりについては、どういう風に受け止められているでしょうか。

知事

やはりですね、社会経済が変わりなく安定的に推移する中で、この地方創生総合戦略を展開してこられたということであれば、企業誘致等に伴う新たな雇用の創出数でありますとか、県外からの移住者数は確実に増えてきているところでありますので、一定、人口減少に歯止めがかかったものと、こう考えておりますが、ただ残念なことに、本県の基幹産業であります造船関連産業が極めて厳しい経営環境に直面する、そういった中で基幹産業を担う従業員数が大幅に減少してきていると、そういう現実があるわけであります。
 そういったことから、よく指摘されますけれども、長崎市の人口減少が全国トップクラスであるというご評価、ご指摘をいただいているところでありますけれども、そういった要因もまた現実としてあるわけでありますので、より産業構造を変えるための施策の推進、これについては一刻も早く具体的な成果が得られるように、さらに力を注いでいかなければいけないものと考えているところであります。

広報課長

それでは、最後の質問でお願いいたします。

記者(毎日新聞社)

部局の改編の関係でお伺いします。今回、県民生活環境部に県民生活部と環境部を改正して、様々なこれまでの県民生活で、それぞれ部局ごと、ばらばらになっていたのを一元的に、さらに力を発揮できるような体制をつくりましたけれども、これからやはり環境社会であったりとか、例えばSDGsの取り組みであったりとか、こうしたこともまた県民生活の中で、さらに充実であったりとか、行政として強く進めていく必要があると思います。
 今回のここの組織改編についての狙いと、知事が期待することをお聞かせください。

知事

県の組織として、これまで環境部と県民生活部が分かれておったんですが、その前は一つの部局でありました。そういった中、環境施策がこれから非常に重要になってくるということで、環境部を独立した部局として組織化を図ったところであります。
 基本的な考え方は全く変わりなく、環境施策を積極的に進めていかなければいけない。時代の要請もそうであろうと思いますし、私どもの考え方もそうでありますが、まさに、今お話がありましたように、SDGsの考え方を含めて、これからはより幅広い県民の皆様方との協働体制をつくりながら進めていく必要がある。これは生活者の目線に立って環境もまた、県民生活の観点も一緒になって進めていく必要があるということで、県民の皆様方との連携体制をもっと強化しながら、生活面での様々な課題、環境面での様々な課題、これを一体的に推進していく方が、より進めやすいのではないかという観点もありまして、あえてこの部局に統合して組織化を図ってみようと考えたところであります。

広報課長

それでは、以上をもちまして、人事異動に関する記者会見を終了いたします。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
令和2年3月19日(木曜日)
・午後4時1分から午後4時34分(33分間)
・特別会議室
【定例記者会見】

会見内容

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令和2年3月19日 定例記者会見

      

会見内容

           

新型コロナウイルス感染症について(1)

広報課長

定例記者会見を始めます。
 よろしくお願いいたします。

知事

それでは、引き続きよろしくお願いいたします。
 まず、冒頭、私のほうから、2点、ご報告をさせていただきたいと思います。
 1点目は、新型コロナウイルス感染症についてのご説明であります。
 発生状況、その後の対応等についてご説明を申し上げます。
 ご承知のとおり、3月14日に壱岐保健所管内で確認された県内1例目の感染者は、速やかに壱岐市内の感染症指定医療機関に入院していただき、経過を観察しているところであります。現在、健康状態は良好であるということであります。
 また、壱岐島内において感染者と同行された濃厚接触者2人の方については、特に接触度合いも高かったことから、14日のうちにPCR検査を実施し、両名とも陰性であるとの結果が得られました。
 このほか、県内在住の濃厚接触者2名と併せて、不要不急の外出を控えることなどをお願いし、経過観察を行っておりますが、これまでのところ、健康状態の異常はないという報告をいただいております。
 これまで県内ではPCR検査を本日9時現在で213件行ったところでありますが、県内感染者1例目のほかは、全て陰性でありました。
 また、1例目の発生以降、特にこのPCR検査の件数が大きく増加しているという状況にはありません。
 本県では、医師によって検査が必要と判断される事例は、全て検査を行うこととしているところであり、今後も引き続き適切に対応できるように、1日当たりの検査可能件数の増加を図るなど、検査体制の充実に力を注いでいこうと考えております。
 そうした中、特に不足が指摘されておりますマスクの問題でありますが、国からの配布分と本県独自の調達分と合わせまして、医療機関や介護施設等への配布を開始したところであります。
 まず、医療機関向けでありますが、国からの配布分について、県医師会と県歯科医師会と調整の上、医療機関向けとして約14万枚、歯科医療機関向けとして約1万7,000枚を、昨日、18日から各地区の医師会、歯科医師会へ発送しているところであり、順次、個別の医療機関に配布される予定となっております。
 介護施設や障害者施設、保育所等については、国から本県への配布予定の枚数は、現時点では判明しておりませんけれども、3月下旬頃に国から直接、事業所へ再利用可能な布製マスクを郵送する予定であると聞き及んでおります。
 さらにまた、県独自の対策として、現在、業者からマスク約9,000枚、消毒液約100本を購入しているところであり、これに併せて県障害者共同受注センターとシルバー人材センターに発注して布製のマスクをつくっていただいているところであり、これが年度内に2,000枚確保できるということになっております。
 こういった分も合わせて来週23日から介護施設や障害者施設、保育所等に配布することとしているところであります。
 一方また、県の旅館・ホテル生活衛生同業組合、村木理事長様から、県内の福祉施設などで役立てていただきたいとしてマスク500枚を寄附をしていただきました。これも併せて配布させていただくこととしているところであります。マスクの確保が大変難しくなる中で非常にありがたいお心づかいをいただいたところであり、改めて厚くお礼を申し上げる次第であります。
 それから、新型コロナウイルス感染症に関連して県内の経済活動への影響が徐々に深刻化しつつあるところでありますが、中小企業者の皆様に対しては、経営環境の急激な悪化に対応するため、県の制度資金であります緊急資金繰支援資金を3月2日に発動してまいりましたが、本日付で借り入れ限度額を従前の3,000万円から1億円に引き上げたところであります。県の産業労働部、商工団体、金融機関に相談窓口を設置しておりますので、積極的にご利用いただきたいと考えているところであります。
 そしてまた、生活にお困りの方々に対しましては、生活福祉資金の特例による個人向け緊急小口資金の限度額引き上げに加えて、償還時において所得の減少が続く住民税非課税世帯の方への償還を免除することといたしております。
 休業や失業等によって生活資金にお悩みの方々は、25日から各市町の社会福祉協議会で申し込み受付を開始いたしますので、ご相談をいただきますようお願い申し上げます。
 県といたしましては、さらなる感染拡大の防止に全力を注いでまいりますとともに、県民生活、地域経済への影響を最少化できるように、全力で取り組んでまいりたいと考えております。
 なお、学校活動の再開については、本日にも専門家の会合が開かれるということもお聞きしているところであり、そうした分析結果等も踏まえながら、教育委員会に対して、この専門家会議の見解などを踏まえて、早急に結論を出して、まもなく終業式を迎えますので、具体的な方向性を示すように指示をいたしているところであります。
 県民の皆様方におかれましては、ぜひ今後とも不正確な情報に惑わされるようなことがなく冷静にご対応いただきますとともに、改めて、手洗い、咳エチケット等の対策をはじめ、人混みがあり、換気が悪い場所を避けていただくなど、感染予防にしっかりと取り組んでいただきますよう、重ねてお願いを申し上げる次第であります。

       

2022年デスティネーションキャンペーン開催決定につい

知事

それから、2点目のご報告であります。
 2022年度の「デスティネーションキャンペーン」の開催決定についてご報告を申し上げます。
 JRグループによる全国的な観光キャンペーンであります「デスティネーションキャンペーン」が2022年秋に、長崎・佐賀の広域エリアで実施されることが決定いたしました。
 このキャンペーンは、JR6社、地元自治体、大手旅行会社等が連携して全国で集中的に宣伝・販売促進活動を行う国内最大規模の観光キャンペーンであります。本県としては、平成28年秋に単独で実施したところでありますが、今回は、それ以来のキャンペーンへの取り組みとなってまいります。
 今回は、九州新幹線西九州ルートの開業効果を県内各地域に広げてまいりますため、佐賀県と連携しながら、沿線地域だけではなく、広域的な誘客につながるよう、全力を注いでまいりたいと考えているところであります。
 以上、2点、ご説明並びにご報告とさせていただきます。
 あとはどうぞよろしくお願いいたします。

広報課長

それでは、幹事社の方からお願いいたします。

               

新型コロナウイルス感染症について(2)

記者(共同通信社)

新型コロナウイルス感染症に関連してお尋ねします。
 日本国内で感染者が確認されてから2カ月以上が経過して、国内では感染が拡大していて、3月14日には壱岐市で県内一人目となる感染者が確認されました。
 収束には長期間を要するとの見方が専門家から出ています。
 知事が先ほどおっしゃったように、学校の一斉臨時休校ですとか、経済取引の縮小など、多方面で県民の生活に影響が生じていて、多くの県民にとっては健康への不安だけではなくて、いつまで日常生活への影響が続くのかという懸念をお持ちかと思います。
 こうしたことへの知事の受け止めですとか、県民に伝えたいことがありましたら教えていただければと思います。よろしくお願いいたします。

知事

今、お話の中でもお触れいただいたように、3月14日、本県で1例目となる感染者が発生したところでありますけれども、幸いにして、県内では新たな感染者は発生していない状況であります。
 ところが、国内では、依然として感染者が増加傾向にあり、事態の収束がなかなか見えない状況であります。
 こういった状況の中、各種相談窓口を設けておりますが、県民の皆様方、あるいは各事業者の皆様方からも、不安の声、あるいはご心配の声をいただいているところであり、こうした声をしっかり受け止めながら、引き続き、その感染拡大防止のために全力を注いでいかなければいけないと考えております。
 また同時に、県民生活、あるいは地域経済へのさまざまな影響も懸念されるところでありまして、さまざまな支援施策等を含めて、緊張感をもって対応していく必要があるものと考えているところであります。
 そういった意味で、先ほどもお願いを申し上げましたけれども、引き続き、県民の皆様方に感染予防策をしっかりと取り組んでいただくということが一番大切な取り組みになってまいりますので、ご協力をお願いしたいと考えているところであります。
 先ほども申し上げましたように、県内で1例目が発生いたしましたけれども、この事例は県外からの転入者の方でいらっしゃいました。したがいまして、県内を感染源とするような感染者は見られないところでありますので、やはりお一人お一人に予防の努力を続けていただくということで何とか乗り切っていきたいと、私ども考えているところでありまして、不安はお感じになられると思いますけれども、私どもも可能な限り、水際対策等を含めて万全の体制で臨んでいきたいと考えているところであります。
 収束がなかなか見えないということでありますけれども、本日、専門家会議も開催される予定になっており、事前に報道等でお聞きするところによると、それぞれの地域の状況に応じて、柔軟な対応が求められる事態になりつつあるのかなという思いもいたしておりますので、現在の県内の状況をしっかりと見極め、感染症の専門家の皆様方のご意見もお伺いしながら、県民生活、どういう形で体制づくりを進めていったらいいのか、改めて今の時点において検討を進めていく必要があるのではないかと考えているところであります。

         

国営諫早湾干拓事業について

記者(朝日新聞社)

諫早湾の干拓事業についてお伺いします。
 諫早湾内の漁業者が国に潮受け堤防排水門の開門を求めた、いわゆる2次、3次訴訟で、長崎地裁が10日に請求を棄却する判決を言い渡しました。判決について、知事の受け止めを改めてよろしくお願いします。

知事

今回の判決については、県としては訴訟当事者ではありませんので、なかなかコメントしにくい立場でありますけれども、これまで最高裁によって示されてまいりました開門を認めないといった方向性に沿った内容ではなかったろうかと、こう考えているところであります。
 これまでも長崎県としてお願いをしてまいりましたけれども、この開門問題というのは、有明海の漁場環境の悪化等が主な要因になっているものと理解をしているところでありますので、ぜひ、その開門しない前提で、海域特性に応じた効果的な水産振興対策等を実施していただき、本当の意味での有明海の再生を目指していただきたいと、今日においても変わりなく、そう願っているところであります。

記者(朝日新聞社)

追加でお伺いしますけれども、法廷の場でなかなか、開門を主張する側の方々との主張というのが平行線をずっとたどってきた経緯だったと思うんですけれども、一方で、開門を求める方々もそうだと思うんですが、県や国と開門について話し合いの場を持ちたいというお考えというのはもう表明されていると思うんですが、こういったことについて、解決とか和解のために、県として何か取り組んだり、調整に入ったり、そういった動くようなお考えというのは現時点ではありますでしょうか。

知事

これまでもさまざまな訴訟が継続されてきたわけでありますけれども、そういった中で、国におかれては基金による和解を目指すという方針を繰り返しおっしゃってこられたところであり、私どももそういった形で関係漁業者の皆様方、各県の関係皆様方の理解のもと、和解という形で決着がつくということであれば、それは望ましい形ではなかろうかと、こう思っているところであります。
 県として主体的な役割を担えないかということでありますけれども、なかなか難しい問題でありまして、それぞれの地域の皆様方と利害が対立する中で今日を迎えてきているわけでありますので、そこをやはり事業主体である国のほうで、最終的には訴訟の一つの方向性として和解の場なども調整を進めていただければと考えております。

広報課長

それでは、各社からお願いいたします。

         

新型コロナウイルス感染症について(3)

記者(長崎新聞社)

新型コロナウイルスの関連なんですけれども、今日、政府の専門家会議が開かれて、内容が公表されると思うんですけれども、これを受けて、県として対策本部会議を開くのか、イベントの自粛要請とか、自粛状況について、今後、継続されていくのか、公共施設用には利用制限をかけられていますけれども、そのあたりについての、今後、どのようなスケジュール感で方針を決めていくんでしょうか。

知事

恐らく本日の夕刻前後に専門家会議が開催され、また、国の対策本部会議も開催されることになるんではなかろうかと考えております。
 今、ご指摘をいただきましたように、当面の間ということで、県主催のイベントの自粛でありますとか、さまざまな公共施設等の閉鎖等も行ってきたところでありますので、そういったことについて、専門家会議のご見解等を踏まえて、改めて県として検討をしないといけないと、こう考えているところでありますので、まだ詳細な時間等は決めておりませんが、本日の結果を受けて、明日にでも県の対策本部会議を開催する必要があるんではないかと考えているところであります。

記者(長崎新聞社)

明日開いて、今後どうするか方針を検討していくということですか。

知事

そうですね。先ほどもちょっと申し上げましたけれども、来週、週明け早々にはいわゆる休校中の子どもたちの終業式を迎えてまいります。春休み、そしてまた、年度が明けますと、新たな入学式等も開催されるわけでありますので、その間をどういう体制で臨んでいくのか、そういった点を含めて、あるいは、先ほどご指摘がありました県主催イベントの今後の取り扱いについてどう考えるのか、そういった点についても検討を進める必要があるのではないかと考えております。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。

         

親和・十八銀行の合併について

記者(日経新聞社)

先般、十八銀行と親和銀行が10月に統合してできる十八親和銀行の新しい体制が発表されて、その会見の場で、お二人とも非常に意欲を持たれていて、離島の活性化や基幹産業の構造転換などについても積極的に関わっていきたいと。中でも離島については、活性化を担うような、人材も常駐させたいというぐらいまで、かなり踏み込んだ発言されていました。
 今後、県にとって、新銀行にはどんな役割を期待したいというふうにお考えでしょうか。そのあたりをお願いします。

知事

先般、両行のトップの方が引き続き、新銀行の経営を担っていかれるというお話をお聞きしたところでありまして、私どもとしても大変心強く受け止めたところであります。
 まさに統合後は、これまでと同様に地域に根差した金融機関として積極的なご貢献をいただきたいと、こう願っているところであります。
 これから特にお願いをしたいと考えておりますのは、中小企業の事業承継、あるいは海外展開でありますとか、あるいは起業・創業への支援等について、そのグループがお持ちのネットワーク、あるいは経営資源等を積極的に活用していただいてご貢献をいただければありがたいと、こう願っているところであります。
 まさに私ども、新しい地域経済を担えるような基幹産業を育てていかなければいけないという非常に重大な時期を迎えているところでありまして、県内企業の皆さん方とのコラボレーション、あるいは連携をさらに強化する中で幅広い分野にわたって、その可能性を模索し事業展開を進めていかなければならないと考えているところであります。
 今、足元を見ますと、新型コロナウイルス感染症の影響で非常に厳しい状況でありますけれども、そういった面でのまた丁寧なご対応もお願いしたいと思いますけれども、人材育成を含めて、若干、中・長期的な観点からも引き続きお力添えをいただければ大変ありがたいと思っているところであります。

広報課長

最後の質問でお願いします。

          

新型コロナウイルス感染症について(4)

記者(NHK)

資金繰り融資制度の枠を拡大するというお話があったんですけど、これまでの相談件数の総数とか、実績というのは今、どうでしょうか。

知事

相談件数、わかりますか。

経営支援課課長補佐

3月16日の取りまとめ時点で、県の方で関係団体等を通じて集約しております件数が、経営や資金繰りの相談で466件、報告をいただいております。融資実績については、まだ、取りまとめておりませんけれども、資金繰りに関する相談ということで466件ありましたというご報告を受けております。

記者(NHK)

知事、466件という相談があるということを受けてどのように。

知事

今ですね、県内の各分野における影響の状況などをお聞きしているところでありますけれども、まさにさまざまな分野に影響が生じております。
 先般は、旅館・ホテルを営まれる方々のお話もお聞きいたしました。そしてまた農業分野でありますとか水産業分野。
 端的に申しますと、さまざまなイベント等が中止される中で、高級食材の価格が低下傾向が続いている。例えば枝肉価格でありますとか、子牛価格が低下している。あるいはイベントが中止されていることによって、お花の価格が低下している。
 そして、中国向けの丸太等の素材輸出がありましたが、中国での生産活動に支障を来たしていることだろうと思いますけれども、国内市場向けに丸太の出荷が続いておりまして、そういったことで価格が落ちている。
 魚についても、アカムツでありますとか、高級食材等、フグ等を含めて、魚価がやはり相当程度落ちているというようなお話もお聞きしているところであります。
 小売業、あるいは製造業にも一部、部品調達が難しい状況であると、こういう状況でありますので、これからさらに幅広い分野で影響が生じてくるのではなかろうかと、こう考えているところでありまして、しっかりと対応していかなければいけないと思っております。

          

環境放射線モニタリング業務における不適切な処理について

記者(NHK)

ありがとうございます。もう1点なんですけれども、今日、午前中に記者クラブに発表があったもので、放射線監視等交付金事業等における不適切な処理というものがあって、詳細がわかっていないので何ともいえない、この後、レクがあるんですけれども、原発30キロ圏内の放射線量の監視の件なのかなと思うんですけれども、そういった中で不適切な処理があったということ、報告を受けていると思うんですけれども、どのように受け止めておられるか、お聞かせください。また、特に、県民の方への説明ということでお願いします。

知事

国の資金支援のもと、環境モニタリングポストなどを設けて、定期的な観測を行ってきているところでありますけれども、特定の職員が、その他のモニタリングを行ったものの、十分な分析をしないまま発表をしているでありますとか、過去のデータを転用してそのまま資料に掲載しているというような、考えられないような事例が出てきたという報告をいただいているところであり、現在、関係機関、関係者の皆様方にお詫びを申し上げるとともに、できる限りのデータ解析に努めて、データの再整備を進めているものと理解をいたしております。

          

九州新幹線西九州ルートについて

記者(長崎新聞社)

新幹線について改めてお尋ねしたいんですけど、昨日、佐賀県に対して国土交通省から、協議の前提となる文書の、確認文書についての修正案が示されて、やり取りが続いておりますけれども、スケジュール的に、時間軸は、国と佐賀県との時間軸が合わずに、なかなか進んでおりませんけれども、この点についての受け止めを。
 あと、4月で2022年度の開業まで2年ぐらいなんですけれども、リレー方式で開業することになりますけれども、リレー方式に対して、開業に向けて改めて期待することについて、お考えをお願いします。

知事

これまでも佐賀県におかれては、5者択一方式で、全ての可能性について検討、協議を行うべきであるということであり、特に、ミニ新幹線、フル規格新幹線についてはゼロベースから時間をかけて議論しないといけないというようなお話であるということをお聞きしておりました。
 ただ、私どもは、これまでも申し上げてまいりましたように、やはり新幹線というのは全国の新幹線ネットワークに結びついて初めて、その整備効果が最大限に発揮されるものであると、こう考えているところでありますので、一刻も早く、その協議の場についていただき、議論を進めて方針を決めて整備に着手し、開業を迎えていきたいと、こう願ってきたところであります。
 したがいまして、国としてスケジュール感をもって話をしたいということについては、私どももまさに同じような思いを持っておりますし、一刻も早く協議の場が持たれて、実のある、中身のある協議が重ねられていくことを願っているところであります。
 ただ、さはさりながら、当面、令和4年度の開業というのは対面乗換方式で迎えざるを得ないわけでありますので、これまでもアクションプランをつくりまして、官民を挙げて、この新幹線の整備効果を県下全域に波及させていこうという考え方のもと、さまざまな取り組みを進めていこうと考えてきているところでありますので、引き続き、幅広い県民の皆様方のご理解とご参画をいただきながら、この新幹線を、開業を機に多くの方々にお出かけいただけるように努力をしていかなければいけない。
 冒頭、デスティネーションキャンペーンを開催するということで申し上げましたけれども、まさに佐賀、長崎同時に開業を迎えるわけでありますので、一緒にこの地域にお客様を迎えることができるように、キャンペーンにも積極的に取り組んでいきたいと考えております。

広報課長

それでは、以上をもちまして、定例記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。

知事

どうもありがとうございました。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
令和2年3月14日(土曜日)
・午前10時00分から午前10時30分(30分間)
・313・314会議室
【臨時記者会見】

会見内容

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令和2年3月14日 臨時記者会見

      

会見内容

           

新型コロナウイルス感染症患者(第1例目)の発生について

広報課長

それでは、ただいまから新型コロナウイルス感染症感染者の発生に関する知事の会見を始めます。お願いいたします。

知事

先ほど、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催いたしました。
 本県では最初の新型コロナウイルス感染症の感染者が発生したところであり、現在、具体的なおいでになられた後の行動経過等、聞き取りを進めているところであります。
 すでに資料として差し上げてあろうかと思いますけれども、ご本人は30歳代の男性の方でありまして、去る3月12日に、壱岐市への転入届を提出なさっておられる方であります。
 壱岐市に転入をするということで、おいでいただいたわけでありますけれども、その前に関西地域で、特定個人の方と、たび重ねてお会いになってこられた経過があるわけでありますけれども、その方が、このコロナウイルスの感染者として陽性の反応が出たということをお知りになられて、壱岐にお着きになられたその日のうちにその情報が入ったということであります。従いまして、壱岐においでになられた後、転入届を出されて、壱岐市内で、ご視察等をされたということでありますが、そのニュースをお知りになられて、午後9時ぐらいに壱岐保健所に、「自分は濃厚接触者の可能性がある」ということで相談をされたところであります。
 保健所は、事実関係を確認しようということで対応したところでありますが、時間が遅かったということもありまして、確認ができず翌朝、確認の上、医療機関を受診していただいて、検体を採取し、通常であれば郵送で検査に回すところでありますけれども、そういったお話をいただいたということもありまして、人が搬送して検査に着手をしたところであります。
 その結果今朝、6時前後でありましたけれども、陽性の検査結果が出たというところであります。
 この間、ご本人、並びに行動をともにされた方々も非常に的確なご対応をいただいてきたところでありまして、一般の宿泊施設に予約をされていたそうでありますけれども、やはり接触を避けた方がいいということで、12日の夜はテントで宿泊をされたということであります。
 随行された方は、福岡市からお一人、同行されて、そして壱岐市にお入りになられて、壱岐市在住の方がお一人加わってこられたところでありますけれども、12日の夜はテントで、福岡市から同伴された方は車中でご一泊されております。
 それから壱岐市在住の方も、家族との接触も避けた方がいいということで車中泊をされたということをお聞きしました。
 そして13日の夜でありますけれども、ご本人並びに福岡からの同行者の方に対しては、壱岐市が、市のコテージを提供してそこにお泊まりいただいたということであります。
 それから壱岐市在住の方は、もう一泊車中泊をされて、そして今日からは、ご本人は入院されておりますので、同行された方々、お二人いらっしゃいますがそれぞれ壱岐市のコテージを提供していただいて、多くの方々との接触を避ける形で、お過ごしいただいているという状況であります。
 私からとりあえず以上報告をさせていただきます。

広報課長

それでは、幹事社の方からお願いします。

記者(朝日新聞社)

同行された方なんですけれども、PCR検査の方は受けていらっしゃるんでしょうか。

知事

まだということです。ご本人を含めて、まだ全く症状が見られない状況であるとお聞きしております。
 これはまだ確認しておりませんけれども、おそらく、新幹線でおいでになられて、そして福岡から同伴されて、船を使って壱岐市においでになっている。
 前からの接触があったかどうかということでありますけれど、そこまではまだ未確認であります。

記者(朝日新聞社)

つまり、濃厚接触者にあたるのかどうかっていうのが、未確認ということになるんですか。そのお二人は。

知事

いや、PCR検査をどのタイミングでやるかということになりますが、12日に初めてお会いになられて、この2日間、行動をともにされているということであれば、なかなか今の時点でPCR検査結果が得られにくいこともありますので、少し経過を見る必要もあるのかなと。
 今想定される、濃厚接触者は、具体的な行動経過をお聞きしてみないとわかりませんけれども、一番可能性があるのはこの同行されたお二人が濃厚接触者になる可能性があるのではなかろうかと思っております。

記者(朝日新聞社)

関連してなんですが、このお二人の方の性別は男性・女性?

知事

そこは確認しておりません。

福祉保健部長

確認します。

記者(朝日新聞社)

先ほど、検体の搬送に関して、通常であれば郵送だけれども、今回は人が搬送して検査着手したという話があったんですが、これは早めるため、ということでよろしいんですか。
 それと、あと空路を使ったということなんですかね。

医療政策課長

通常は郵送でございますが、今回は保健所の職員が船で大村に運んでおります。

記者(朝日新聞社)

それは早く検査するため、ということですか。

医療政策課長

そうです。

記者(共同通信社)

行動歴のところで、2月21日に神戸市のイベントスペースでAさんと面会されたということですけども、イベントスペースというのはどういうイベントのスペースでしょうか。ライブハウスか何かでしょうか。

福祉保健部長

イベントスペースについてはですね、具体的にどういうイベントだったのかは今、調査、確認しているところですので、今後判明次第確認したいと考えております。

記者(共同通信社)

神戸市とありますが、もうちょっと何区であるのかというところまで教えていただくことは可能でしょうか。

福祉保健部長

そこも事実確認を今しておりますので、それも含めて確認をさせていただきます。

記者(共同通信社)

わかりました。3月8日の大阪市についても、大阪市の何区かというのは今確認されているんですか。

福祉保健部長

今確認中でございます。

記者(共同通信社)

3月4日の方はそのAさんと個別に会っているっていうことになるんですか。イベントで一緒になったとかではなくて。

福祉保健部長

はい。ここは面会と聞いてますので。それも詳細に確認しないといけなくて、一対一なのか、一対二なのか、そこはちょっと確認が必要ですが、イベントという大きなものではないというふうに聞いております。

記者(共同通信社)

3月12日に壱岐市に転入したとのことなんですが、どこに元々お住まいで転入されたんでしょうか。

知事

京都府からの転入であるというお話をお聞きしております。

記者(共同通信社)

京都ですか。京都府のどこ。

知事

そこまでは未確認です。

記者(共同通信社)

わかりました。私から最後に今日の会議で何か決まったことがありましたら、教えていただきますでしょうか。

知事

やはりヒアリングの結果を得たうえで、適正なる対応を求めてきたところであります。例えば、この間お使いになった航路、ジェットフォイルで壱岐市にお越しいただいたということでありますが、航路事業者の方にもご連絡を差し上げて、定時的に手すりでありますとかシートでありますとか、そういった部分については消毒をしていただいている。
 そして早速、運航中の船内放送で、皆さんに、そういったことを報告の上、同一シートをご利用の方には連絡先まで、聴取していただいたということを聞いております。

記者(共同通信社)

今日の会議は、発生を受けて何か新しく決めたというよりかは、長崎県の幹部の皆さんで、どういう状況にあって、今の段階でどういう対策をとったのかっていうのを共有したというようなイメージですね。

知事

そうです。情報を共有して必要な対策は当初の行動計画どおり、遅れることなく進めるようにという確認・指示を行った対策会議であります。

記者(共同通信社)

ありがとうございました。

広報課長

それでは各社からお願いいたします。

記者(読売新聞社)

細かいところで確認なんですけど、30歳代男性の自営業っていうのは具体的にはどういう職業になりますか。

福祉保健部長

この方の詳細な職業の中身につきましては、これからちょっと確認をさせていただきたいと思いますが、会社に所属するような方ではないということで、自営業という形で記しているところでございます。

記者(読売新聞社)

わかりました。それと30歳代男性とAさんの関係と、Aさんの性別と年齢を教えてください。

福祉保健部長

はい。そこもまだ確認中でございます。

記者(読売新聞社)

関係性も性別も年齢も?

福祉保健部長

はい。

記者(読売新聞社)

30歳代の男性と残り二人の方は、12日に初めて壱岐市で会ったということに。
 もしこれがなければ、この方は何人暮らしっていうふうな。元々は三人で暮らす予定だったんでしょうか。二人暮らしの予定だったんでしょうか。

福祉保健部長

どういう経緯で、こちらに来られたかの、そこの詳細のところとか、そこの関係性については確認中のとこもありまして、今後確認してからお答えさせていただきたい。

広報課長

他にございませんでしょうか。

記者(長崎新聞社)

今日情報共有して必要な対策を指示したということですけれども、先ほど航路事業者の話が出てきましたけれども、その他いろいろ指示されたことがあれば教えていただけないでしょうか。県としてこれからどういうことをやっていくか。

知事

例えば、壱岐市にお入りになられて、昼食をとられたというお話があったところでありますけれども、すでに壱岐振興局にも地方本部を設けておりますので、連絡をして、消毒作業にかかると。もしくはかかったというような報告を受けたところであります。
 従って、それぞれの関係立寄先で必要な対応策を講じていくという形になるのではなかろうかと思います。

記者(長崎新聞社)

ほかの立寄先というのは。

知事

まだ今聞き取り中であります。

記者(長崎新聞社)

対馬振興局とテレビ会議で結ばれていましたけれども、対馬振興局の方では何か対策の指示とかがありましたか。

知事

ジェットフォイルが、壱岐経由で対馬の便になりますのでそういったこともあって、対馬振興局も合同の対策会議に参加してもらっております。

記者(長崎新聞社)

対馬振興局でどのようなことに取り組まれるとか、そういうやりとりがあったんでしょうか。

知事

特にありません。

広報課長

他にございませんでしょうか。

記者(毎日新聞社)

細かい点の確認なんですけれども現在の感染症の指定医療機関に入院中ということですけれども、これ入院したのは今朝判明してからになりますでしょうか。
 それと県内の指定医療機関ということでよろしいでしょうか。

知事

はい。今回判明してからすぐに入院手続きをとって入院しております。
 場所は県内でございます。

記者(毎日新聞社)

もし分かればなんですけれども、離島での感染者確認というのが、これ今まで全国で例があるのかどうかというのと。
 離島の場合ですね、ダイヤモンドプリンセスじゃないですけれども他と隔離された状態なんですけど、逆にそういったところで、広がりやすい懸念であったりとかですね、クラスター化しやすいとかそういったところの懸念が何か、あったりとか。
 或いはその交通の便が不便だとか、その辺で何か県の方として対策なり、或いはその懸念している部分がもしあれば教えていただきたいなと思っています。

福祉保健部長

私の知っている範囲では、沖縄みたいに本土があって二次離島があってというのは別として、それ以外のところでは、私の記憶ではない、初めてなんではないかと考えております。
 後段の質問は。

記者(毎日新聞社)

後段の質問は、一応その離島だと交通環境があったりとか他と隔離されているような状態なんですけど、いわゆるクラスター化とかその辺の懸念とか、県として特別何か対策をとるとか、通常の対策と別で、何かもしそういうものがあれば教えていただきたい。

福祉保健部長

私どもの感染症の指定医療機関は、全ての離島に設置しておりますので、仮に離島であったとしても、しっかりと医療が提供できる体制を構築しておりますので、そういった体制でしっかり対応していきたいというふうに考えております。

記者(毎日新聞社)

ありがとうございます

広報課長

はい、ほかに。

記者(西日本新聞社)

何点かお尋ねです。  まず、当該男性なんですけど、転入したということになっていて、移住者ということで、いらしたんでしょうか。
 それと、Aさんが陽性だと知った経緯をもうちょっと詳しく知りたいんですが。どうしてなぜAさんとまでわかったのかとかということ。
 それとAさんについてなんですけども、Aさんの症状についてはどうなっているのか、入院しているのかどうか、その辺りを教えてください。

福祉保健部長

壱岐市に転入されたということが、移住が目的なのか、他の目的なのかというところは、本人には確認は取れてませんので、今の段階では、申し上げることは困難なところでございます。
 2点目は、なぜA氏を分かったのかというご質問ですね。
 この当該男性の方が、SNSのグループチャットみたいなグループ共有できるような情報のシステムがありまして、その中で、このAさんが陽性であったというような情報を知ったと、そういう経路で知ったというふうに伺っております。
 それで、今のAさんの状態っていうことですね、これは今、私どもも大阪府の方に確認を取ってますので、その確認次第、しっかりと把握したいと思っています。

広報課長

他にございませんでしょうか。

記者(NCC)

知事に改めてお伺いしたいんですけれども、県内の第1例目の感染者の確認ということで、こちらについての受けとめを改めて、お話お伺いしてもよろしいですか。

知事

コロナ感染症が全国で増加傾向で推移してきておりまして、これまでもたびたび申し上げて参りましたけれども、本県でも、数多くの方々の往来があるわけでありますので、いつ発生してもおかしくないような状況でありました。従って、危機感を持って緊張感を持って対応するようにということで、体制づくりに力を注いできたところであります。
 そういった中、今回、具体的な、感染者が発生したということでありますので、引き続き県民の皆様方には、やっぱり万全の予防対策をそれぞれご留意いただいて、ご努力、ご協力をいただきたいとお願いをさせていただこうと思っております。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。

記者(NHK)

NHKです。ジェットフォイルで来たということなんですけれども、どの便を利用したのかというところと、もしわかれば席とかどういうところを使っていたかというのを。

新幹線・総合交通対策課長

利用されてるのが、3月12日、博多を発10時30分発のジェットフォイルでございまして、壱岐への到着時間が11時35分頃と伺っております。
 座席でございますが、2階の26、27付近のJ席ということで、同伴者の方お二人と同乗されていたことを確認しております。

記者(NHK)

何人ぐらい乗っていたというのは。

新幹線・総合交通対策課長

同乗者名簿等については確認できるようですが、現在のところまだ何名載っていたというのは確認中でございまして、まだ調べておりません。

記者(NHK)

わかりました。あと壱岐市内なんですけれども、転入届を出しているのは壱岐市役所ということでよかったですか。
 あと、壱岐市もやっぱりいろいろ地区ごとわかれているので、どこらへんを中心に、郷ノ浦にいたとか、そういうのを。

福祉保健部長

今市内でどういう経路だったのか、整理をしておりますので、しっかり確認でき次第またご報告をさせていただきます。

記者(NHK)

ありがとうございます。

記者(KTN)

NHKさんとかぶるところあるんですが、改めてこの男性のですね、12日前後の行動歴を確認させていただきたいんですが。
 12日は、この日、京都から新幹線で来られて、福岡で博多港のターミナルに行き、10時半発だと壱岐の芦辺に11時35分に着いてると。
 そのあと、夜、SNSで陽性を確認したと。
 そのあと壱岐保健所の方に相談したけど検査はできなかったので、翌13日に医療機関を受診し、検体を人が持って大村の方に行ったということなんですが、まず、この行動歴でよろしいでしょうか。

福祉保健部長

はい、結構です。

記者(KTN)

その上でちょっと何点か確認なんですけども、この方、芦辺の方に着いたあと、昼食をとられたり、いろいろされてるということで、同行された方、福岡の方と壱岐の方がいらっしゃるんですけど、どの段階でこの方々って合流されたんでしょうか。

知事

そこもまだ詳細なスケジュール、聞き取り中、その結果まだ私も報告を受けてない状況でありますので、わかり次第、また報告できるんではないかと思います。

記者(KTN)

医療機関受診ということなんですけど、これは壱岐市内の医療機関ということでよろしいでしょうか。

福祉保健部長

はい。

記者(KTN)

検体は、人が持って大村に行ったということなんですけれども、船でって先ほど説明があったと思うんですが、これチャーター便かなんかですか。

福祉保健部長

定期便です。

記者(KTN)

定期便で。職員の方はお一人でお持ちになった。

福祉保健部長

通常二人ですね。

記者(KTN)

あと、すいません、コテージを壱岐市の方が準備されたということなんですが、これは、所有は市のものになるっていうことでしょうか。

福祉保健部長

確認します。

記者(KTN)

確認の上だと思うんですけど、つまり、同じキャンプ場に、この福岡から来た人と壱岐市の人は車中泊とコテージと、テントと分かれていた、同一の場所っていうことでいいんでしょうか。

知事

おそらくですね、お一人ずつ、コテージと、キャンプっていう形でなくて、一緒にキャンプをなさったのではなかろうかと。

記者(KTN)

ありがとうございます。

広報課長

他にございませんでしょうか。

記者(朝日新聞社)

会議の内容で確認したいんですけれども、今日会議の中では、県から壱岐市の方に、イベントの自粛とかあれば壱岐市は校長判断で臨時登校とかもできるようになさっているみたいなんですけども、そのあたりについて指示とかありましたでしょうか。

知事

今日、壱岐市の皆さん方はこの対策本部会議の中に加わっていただいておりませんので、そういったやりとりはありませんでした。

記者(朝日新聞社)

今後の予定では、壱岐市との連絡というのはどのように。

知事

行動経過が明らかになって必要な対策等を講じた上で、或いは何らかの課題が出るようであれば、連絡をとらせていただき、協力しながら、対策を進めていきたいと考えております。

記者(朝日新聞社)

壱岐市とはやりとりはないっていうことなんですか。

知事

市長とは直接、話をいたしましたけれども、まだ詳細な移動を、どういう形で動きになったのかというのも把握できてない状況でありますので、どこにどんなふうな課題が出てくるのか、それによって、必要な協議・調整を進めていかなければいけないと思ってます。

記者(朝日新聞社)

あともう1点なんですけども、男性が入院されている感染症指定医療機関は壱岐市内でよろしいでしょうか。

福祉保健部長

はい、そうです。

記者(朝日新聞社)

ありがとうございます。

広報課長

それでは最後の質問でお願いします

記者(毎日新聞社)

2点ありまして、ジェットフォイルの同じ便に乗っていた方に対しての何か呼びかけというか、さっき近くに乗っていた方ということをちらっと仰っていた気がするんですが、どういうふうにされるのかということと、あとこういう感染してしまうということは誰にでも起こると思うんですが、この方の行動が割とすぐわかったら、感染したとわかったら保健所に行ったりとかして割と迅速に動いていると思うんですけれども、この方の行動について、何かこういうところが、よかったと思うところをもうちょっと、何かもし自分がかかった場合に、こうしてほしいとか、なんかそういったコメントがあれば教えてください。

福祉保健部長

まずジェットフォイルの対応につきましては、今、保健所の方で接触者調査を行っておりますので、必要な場合には、そういったところの調査も、今後見据えながら、対応していくことになろうかと思っております。それはもう調査の進展しだいで、判断していくことになります。
 2点目につきましては、この方の行動に関する考え方っていうご質問だと思うんですが、この方につきましては、また保健所の方にご相談いただいたという点で、できる限りの対応もとられていただいたということで、非常に感染防止という点につきましては、ご本人もいろいろご理解いただいて、ご対応いただいたのかなというふうに理解しておるところでございます。
 以上です。

広報課長

それでは、以上をもちまして、知事会見を終了いたします。

知事

どうもありがとうございました。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
令和2年2月28日(金曜日)
・午後4時30分から午後5時5分(35分間)
・特別会議室
【臨時記者会見】

会見内容

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令和2年2月28日 臨時記者会見

      

会見内容

           

新型コロナウイルス感染症に関する県民の皆様へのお願いについて

広報課長

ただいまから、新型コロナウイルス感染症に関する知事の会見を開催いたします。

知事

今日、急だったかもしれませんけれども、こうした機会をいただき、ありがとうございました。
 新型コロナウイルス感染症の問題で全国で感染者の方々が増えているというような状況の中で、去る2月25日には、新型コロナウイルス感染症対策の基本方針が示されたところでありますが、そういった流れを受けて、改めてこれまでの対応状況等を踏まえて担当課長会議等を開催してきましたけれども、今朝ほど、臨時部長会議を開催して、これからの対応方針について協議を行いますとともに、改めて県民の皆様方にご協力をお願いする必要があるのではないかと考えて、こういう機会をいただいたところであります。
 まず、県民の皆様方へのお願いの内容について、私のほうから話をさせていただきます。順次、資料に沿ってお話をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 この感染症対策については、皆様、ご承知のとおり、これまで県といたしましても、関係機関と連携しながら相談窓口の設置、そして予防対策についての情報提供、医療提供体制の整備や、あるいは検査体制の充実等に力を注いできたところであります。現在のところ、県内での感染者は確認されていないという状況であります。
 しかしながら、全国の状況を見ますと、国内感染を含めて感染者が増加中であるということであり、そういった中で、去る2月25日、国のほうで、新型コロナウイルス感染症対策の基本方針が示されたところであります。
 まさに、この基本方針等にお示しになっているように、今が、我が国の健康被害を抑制する上で極めて重要な時期でありまして、新型コロナウイルス感染症が、これから大きく流行するか否かを決定づける転機を迎えていると考えているところでありまして、この時点で改めて県民の皆様方のご理解とご協力を賜りたいと考えてきたところであります。
 まず第一に、県民の皆様方にお願いをさせていただきたい事項は、やはり県民の皆様お一人お一人に引き続き予防対策にしっかりと取り組んでいただく必要があるものと、そのことが何よりも大切な課題であると考えているところであり、改めて、そういった点についてご協力をお願いさせていただいているところであります。
 具体的には、ここに4項目、掲げさせていただいておりますが、手洗い、咳エチケット等の対策を徹底し、風邪や発熱の症状がある方は外出を控え、人混み、閉鎖的な空間など感染しやすい環境においでいただくのを避けていただきたいということが第1点目であります。
 2点目は、そうした症状が続く場合には、受診をされる前に、かかりつけ医、あるいは帰国者・接触者相談センターに、ぜひ前もってご相談いただきたいと。これは、直接、そういった医療機関に受診においでになられるということになると、さまざまな患者の方々と入り混じる形で同じ空間に同居するという形になりますので、感染のリスクが高まってまいりますことから、どういう症状であるのかということをまず前もって各医療機関などにお伝えいただく、その上で受診をしていただきたいというお願いでございます。
 そして3点目は、感染拡大を防ぐという上で、体調が悪い時には出勤を控えていただきたいということ。そしてまた、各事業者の皆様方には、従業員の皆様方が休みやすい環境づくり、そしてまた、テレワーク、時差出勤など、働き方の工夫をお願いしたいということであります。
 そして4点目は、さまざまなイベントを主催される場合、その際にも、この感染拡大防止の観点から、本当に今そのイベントを開催する必要があるのかということをもう一度ご検討いただいて、不要不急なものについては、中止、延期、あるいは規模を縮小していただくなどの工夫をしていただきたいというお願いでございます。
 こういったことをこれまでもお願いをさせていただいてきたところでありますけれども、重ねてこの4点等について、特にご留意をいただきたいと願っているところであります。
 それから、部長会議でも、どのような話であるのかという情報交換をいたしたところでありますけれども、まずはやはり県民の皆様方に県内の状況を正確に、わかりやすくお伝えするのが極めて重要であると考えておりまして、これまでも県のホームページ等で情報をお伝えしてまいりましたけれども、今後とも、私ども県としては、そういった適時的確な情報の提供に努力してまいりたいと考えておりますので、どうか、不正確な情報などに惑わされることがないように、引き続き、冷静なご対応をお願いしたいと考えているところであります。
 一部、正確な情報ではありませんが、お聞きするところによると、地域に感染者の方がいらっしゃるんだというようなお話が流れたりしているような事例もお聞きしているところでありますので、こういったPCR検査の結果等については、全て県に報告をしていただくということになっておりまして、私も毎日毎日、1件1件の検査事例について報告をいただいているところでありますので、感染者が発生するということになると、直ちに対策本部を立ち上げて必要な対策を講じていくという体制になっておりますので、どうか安心して推移を見極めていただければと、こう考えているところであります。
 それから、いろいろな疑問点、ご心配、お悩みがあるかもしれません。そういったことについては、どのようなことでも結構でございますので、相談窓口を開設をさせていただいております。一義的には最寄りの保健所、あるいは県の福祉保健課に相談窓口を設けておりますので、そちらのほうにご相談いただき、あるいはさまざまな情報等についてご確認をいただければありがたいと考えているところであります。
 それから、県に関わる話でありますけれども、4番目に記載しておりますように、県が主催するイベント等について、どう取り扱っていくのかということであります。
 国の方で、全国規模の文化イベント、スポーツイベント等については、開催を再検討するようにというような方針も示されたところでありまして、県といたしましても、主催するイベント等については、原則として、当面の間、3月15日まで開催の中止、延期、または規模縮小等の対応を行うことといたしております。
 それから、また、県の教育委員会におかれても、県立学校について、これは県立の中学校、高校、特別支援学校等がございますけれども、3月2日から3月24日まで臨時休業とするという方針を決定されたと聞いております。これは教育委員会でご決定されたというふうにお聞きしておりますので、詳しくは、ぜひ教育委員会にご確認を願いたいと思いますけれども、各市町立の小学校、中学校、あるいは高校などについても、その旨ご連絡を申し上げ、協力を要請してまいりたいと、こう考えているところであります。
 ぜひ関係の皆様方には、この感染拡大を防止する上での対応であるということをご理解いただき、ご協力を賜りますようお願いを申し上げる次第であります。
 そのほか、県が運営するさまざまな施設がございます。長崎県美術館、あるいは歴史文化博物館、そのほかにも災害復興記念館でありますとか、さまざまな施設を運営しておりますけれども、基本的に県が主催するイベント等については、当面の間、中止をすることといたしております。
 ただ、美術館等で民間の皆様方がさまざまなイベントを計画されて、この美術館のホールであるとか、会議室などを活用されるというような事例もございます。これは、最終的にはやはり主催者の皆様方のご判断を求めていかなければいけないと考えているところでありますが、そういった多くのイベント等についても、中止の方向でご検討がなされているところでありますけれども、まずは、県主催イベント等については、当面の間、これを中止していきたいと、こう考えております。
 それから、新型コロナウイルスに伴いまして、観光客が減って、さまざまなキャンセルが生じている旅館・ホテルの関係事業者の皆様方、あるいは貸切バスを運行しておられる事業者の方々等を含めて、あるいは製造業等にも一部、これから特に影響が生ずる可能性もあるのではないかと考えているところでありまして、そういった意味で事業活動に支障が生じるおそれがあるような中小企業の皆様方に対しては、円滑な資金繰り支援等のために、制度資金を3月2日に発動することといたしております。ぜひ、県の産業労働部、あるいは商工団体、金融機関等に相談窓口を設置しておりますので、こういった窓口に、どうかご遠慮なくご相談いただきますよう、お願いを申し上げる次第であります。
 県といたしましては、今後とも、各関係機関と緊密に連携をしながら、この感染症対策に万全を期してまいりたいと考えているところでありますので、県民の皆様方のご理解とご協力を重ねてお願いを申し上げる次第でございます。
 ぜひ、報道関係の皆様方には、こういった趣旨で県民の皆様方にも広く広報を賜れば大変ありがたいと考えているところでありますので、よろしくお願いを申し上げます。
 私からは以上でございます。あとはよろしくお願いいたします。

広報課長

それでは、幹事社の方からお願いいたします。

記者(長崎新聞社)

今、知事からご説明がありましたように、非常にさまざまな影響が出ておりまして、国内で感染が広がって、世界でも感染が広がって、そして国内でいろんなイベントなどが中止されて、感染の拡大が懸念されております。また、経済活動にも影響が出て、株なども下落しております。こういった国内の状況について、改めて、知事、この状況について、どういうふうに受け止められているのか、お答えできますでしょうか。

知事

そうですね、まず、県内の経済活動の状況を見ますときに、一番深刻な状況は観光関係、分野において、多くのクルーズ船の寄港中止、あるいは宿泊予約等のキャンセル等が相次いでいるという話を聞いているところでありますが、これは世界に共通する課題であろうと思いますけれども、まずはやはりこの新型コロナウイルスによる感染症をいかに克服していくかというのが、今の最重要課題になっているものと、こう考えているところでありますので、まずはそのことを万全の態勢で乗り切っていかなければいけないと考えているところであります。  なお、さまざまなご懸念をお持ちの事業者の方々も数多くいらっしゃると思いますけれども、個々のさまざまな課題に対しましては、十分柔軟な形で対応できるように、国の施策等もこれから準備されていくものと思いますので、有効に活用しながら、また必要な対策については要請を行うなど努力して、しっかりと経済活動等を支えていけるように努力していきたいと思います。

記者(長崎新聞社)

現在の状況について、国難ではないかという見方もありますし、騒ぎ過ぎではないかという見方もありますけれども、こういったことについてはどう考えでしょうか。

知事

そうですね、やっぱり国民の皆様方の健康に、あるいは命に関わる状況になってきているということでありますので、ここはやはり優先度が非常に高い事態ではなかろうかと考えております。したがって、先ほど申し上げたとおり、まずは国を挙げてこの感染症の対策に万全を期していかなければいけないと考えているところであります。

記者(長崎新聞社)

県として、こういう状況に対して、何らかの予算措置を今後とっていくお考えはあるんでしょうか。

知事

そうですね、これからいろいろな面で予算的な対応が求められる場面もあろうかと考えているところでありますので、そこは柔軟に対応していきたいと考えているところであります。

記者(長崎新聞社)

今日、先ほど、教育庁のほうから会見されて、臨時休校の発表がありましたけれども、その際にちょっとお尋ねをしたんですけれども、長崎県内で新型コロナウイルスは発生しておりませんけれども、県内に離島・半島など、規模が小さい学校とかもあり、そこまで必要性がないのではないかという声もあるかと思うんですけれど、県内で改めて一律に休校にする趣旨といいますか、狙いについて教えていただけますか。

知事

これは、やはり大切な子どもたちの命を預かっている場でありますので、やはり感染の拡大を予防するという意味では、必要な対応策ではなかろうかと考え、そういった方針をお示しになられたものと理解をいたしております。
 したがって、私どももそうした動きについては、引き続き円滑に実現できるように協力をし、努力をしていかなければいけないと思っております。

記者(長崎新聞社)

保護者のほうから、共働き世帯とか、特にひとり親世帯とか、子どもが休校の期間中に仕事を休まないといけない場合も出てくるかと思うんですけれども、こういったことに対する保護者へのフォローや、例えば、県のほうでもそういった方もいらっしゃるかと思うんですけれども、そういった方へのフォローについてはどうお考えでしょうか。

知事

そうですね、まずは、保護者の皆様方が家庭において子どもと一緒にこの休校期間を過ごすことができにくいといった環境もおありになるだろうと思っておりますが、そういった際には、例えば放課後児童クラブで一時的に受け入れていただくとか、さまざまな対応方策があるものと、こう考えているところであります。
 ただ、先ほども保育所関係の事業所の皆様方のお話をお聞かせいただいたんですが、やはりそういったご両親がどうしてもお休みがとれないといった場合に、子どもたちをどういう形で支えていくかということであります。一部のお話では、学校が休校とはなりますけれども、学校の先生方はお仕事をなさるわけでありますので、例えば小学校低学年で保護者の方々の都合が悪い子どもたちについては、学校で過ごすようなことができないのかというようなお話もいただいたところであり、いろいろな状況等を踏まえて、柔軟な対応方策について検討を進めていく必要があるんではなかろうかと考えているところであります。

記者(長崎新聞社)

県職員の方の時差出勤とか、そういった感染防止対策については、いかがでしょうか。

知事

ここには、実は盛り込んでおりませんけれども、県の職員につきましても時差出勤、そしてテレワーク、これを推進していきたいと考えているところであります。
 ただ、テレワークについては、テレワークに使えるパソコンの台数が限られているそうでありまして、現在、本県で準備しておりますのが70台ということでありますので、70台を限度に、テレワークも積極的に対応していきたいと考えているところであります。

記者(長崎新聞社)

どういった職場が対象になるんでしょうか。

知事

それは、職場もあるんでしょうけれども、さまざまな職員の方のご事情にもよるものと考えております。例えば妊娠期間中で、ちょっと用心したいという職員もいらっしゃるでしょうし、そういった事情に応じて対応していきたいと考えております。

記者(長崎新聞社)

ありがとうございました。

記者(NIB)

今、長崎でも検体の検査要請、いろいろ対応なさっているかと思うんですが、まず、最新の、今現在の数字を知りたいのと、今後、政府の指導等も受けてになると思うんですが、県としても、例えば増やしていくとか、そういうふうな考えがあるかどうかを知りたいんですが。

知事

県としても?

記者(NIB)

県としても、今後どう対応していくかということ。増やしていくのか。

知事

検査体制は、現在、長崎県の検査体制、長崎市のほうにもございますので、今のところ十分対応できる状況であります。
 結果については。

福祉保健部長

27日、昨日時点で30件検査しておりますけれども、すべて陰性となっております。

記者(NIB)

それから、今の時点では、美術館、歴史博物館等、施設についてはイベントが中止になっているということなんですけれども、今後の、県内だけではなくて、県外の状況を見つつ、休館などというような判断もあり得るということなんでしょうか。

知事

そうですね、例えば感染者が発生したというような状況になったときに、また新たなステージになっていくだろうと思いますので、そういった動きがある際には、再度、今申し上げた事項も含めて検討をしてみる必要があるんではなかろうかと考えているところであります。

広報課長

それでは、各社の方、お願いいたします。

知事

先ほどテレワーク、それから時差出勤を申し上げましたけれども、県庁にご視察にいらっしゃる県民の方々もおありであります。それから、また、学生の皆さん方が県庁で勉強をされるというようなこともあるんですが、ここしばらく、当面の間については、そういった申し入れもしばらく中止をさせていただくということにいたしております。

記者(長崎新聞社)

今のことの関連なんですけれど、高校生とかが勉強をしているスペースがあります。県立図書館もそういう対象になるんですか。勉強する子どもたちが、多分いると思うんですけれど。

教育委員会教育長

今のところ、先ほど言ったように、児童生徒が基本的に自宅待機をしていただくために休業しましたので、図書館等に児童生徒が集まるということについては、もともとの休業の意味がなくなりますので、一定の制限措置というのは、ある程度可能です。
 県立図書館は、大村市との共同運営なんですけれども、今、大村市とどう対応するのか、協議をしているところであります。

記者(長崎新聞社)

それと、もう一点なんですけれども、5番の県有施設のイベント等なんですけれど、民間の方が主催される場合に、当面の間というのは、4番との、15日までという理解でいいんですか。

知事

そうですね。

記者(長崎新聞社)

それと、既に使用料等を払っている主催者の方々には、返金とかそういう対応は考えられているんでしょうか。

知事

当然、考えないといけないでしょうね。予約でもって、まだご利用いただいてないのに、部屋の使用料なんかが生じてきますので。

広報課長

ほかにございませんか。

記者(共同通信社)

臨時休校のことを先ほど話されていたと思うんですけれども、政府が昨日、急遽決めて、今日、判断せざるを得ないという状況だったと思うんですが、このタイミングで政府が臨時休校を求めたということのタイミングの是非について、何か受け止めがありましたら、教えてください。

知事

まあ、いわゆる、先ほども申し上げたように、これからの感染症の動向を占う上で、今をどう対応するかということが極めて重要であるという、これはもう専門家の皆様方のご意見もそうであったということであろうと思いますけれども、今の時点で万全の対応策を講じる必要があるとの判断によるものと、こう理解をいたしております。

記者(共同通信社)

では、中村知事としては、今このタイミングで休校を全国に求めるということが万全の対応であるというふうにお考えですか。

知事

私もですね、この基本方針が出た時に、長崎は実は感染者がお一人もいらっしゃらないという状況の中で、さあ、難しい判断だというのを相当考えて悩みました。
 しかし、やはり全国の流れを見た時に、県内に感染者がいつ発生してもおかしくないような状況ではなかろうかと考えて、そういう意味からすると、発生のあるなしにかかわらず、やはりそのリスクを最小化するためには、必要な措置を、とれることについては全力を注いでいく必要があるものと考えて、そういったことに私も賛成しているところであります。

記者(共同通信社)

ありがとうございます。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。

教育委員会教育長

先ほど、長崎新聞からのご質問の中で知事がお答えした、小学校低学年が行き先がない際の学校の対応なんですけれどもこれは市町によって、それぞれなんですが、場合によっては学校で預かるという対応をする市町もありますので、基本的に小学校低学年が対象になると思いますけれども、そういう状況であります。

記者(毎日新聞社)

今回の文書の2の中で、「県民に今後も随時、正確でわかりやすい情報の提供に努めてまいります。不正確な情報に惑わされずに、引き続き冷静な対応をお願いします」ということを呼びかけておられます。
 先ほどの話の中で、県内でも一部感染者がいるというような情報が流れたりとか、隣接している熊本県では、ティッシュペーパーとかトイレットペーパーが足りなくなるというような話があってですね、品薄になるような状況がある。
 こういったデマに対してなんですけれども、これについて、例えば県でもさまざまなSNSであったりとか情報発信の方法を持っていると思うんですが、こういったものまで県内に対して対応していくような、打ち消していくような、そういう対応を取られることのお考えがあるかどうか、その辺をお聞かせください。

知事

現実に、その都度、その都度、SNS等を通してさまざまな情報が拡散していくわけでありますけれども、その一つ一つに対応していくというのは、なかなか難しい面があるだろうと思います。しかしながら、非常に深刻な事態が想定される場合もなきにしもあらずだろうと思いますので。
 これはさきの災害が発生した際にもさまざまな情報が乱れ飛んで、住民の方々も無用の不安をあおるような事態になったということでありまして、少し既存のシステムを活用して、どのような情報がSNS等を通して交換されているのかという面に着目をして、まだまだこれからの話になりますけれども、やっぱり行政として、不正確な情報をどこかの時点でしっかり打ち消して正確な情報を提供していく必要があるのだという議論は、九州知事会などでも重ねてきたところでありまして、今回のコロナウイルスに関連しても、今後の推移を見極めながら、必要な場合にはそういった手法の検討も進めていく必要があるものと思っています。

広報課長

それでは、最後の質問でお願いします。

記者(NHK)

具体的なお話なんですけれども、先ほどの時差出勤やテレワークについて、いつごろ始められるかという方針があれば教えていただきたいというのと、県庁で学習されている皆さんについて、そういったところでの学習を禁じるということになるんでしょうか。周知の方法だったりとか、実際に来た時にはどのような対応を想定されているのかについて教えていただければと思います。

人事課長

時差出勤、テレワークですけれども、開始時期は来週月曜日、3月2日からの開始ということでございます。

管財課長

学生に対してですけれども、本日、先ほど、庁舎出入口と各テーブルに、学習利用を控えるような掲示をさせていただいております。3月1日からの利用を控えるよう事前にお知らせをしているということで、万が一、それでも来られた方に対しましては、気づいた職員、あるいは警備の職員がおりますので、声かけをさせていただくということにしております。

広報課長

それでは、以上をもちまして、知事の会見を終了いたします。

知事

どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
令和2年2月17日(月曜日)
・午後3時30分から午後4時35分(65分間)
・特別会議室
【臨時記者会見】

会見内容

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令和2年2月17日 臨時記者会見

      

会見内容

           

令和2年度当初予算(案)について

広報課長

ただいまから、令和2年度当初予算案に関する記者会見を始めます。
 まず、知事から予算案の概要につきましてご説明をいたしまして、その後、一括してご質問をお受けいたします。よろしくお願いいたします。

知事

どうぞよろしくお願いします。
 令和2年度の当初予算の編成作業を済ませたところでありますが、その概要、ポイントについて、少しだけお話をさせていただきたいと思います。
 お手元に「令和2年度当初予算のポイント」という資料があろうかと思いますが、1ページをご覧いただきたいと思います。もう改めて申すまでもなく、令和2年度の当初予算といいますと、やはり県の総合計画「チャレンジ2020」の最終年度を迎えてまいりますので、やはり計画に掲げられておりますさまざまなプロジェクト、関係施策は、数値目標をそれぞれ掲げて施策の推進に力を注いでおりますので、その目標達成を実現できるように努力していきたいと考えて編成いたしました。
 また、同時に、地方創生が非常に大きな課題となっているところでありますが、この地方創生の実現に向けては、これまでも「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、さまざまな施策の推進を図ってきたところでありますが、一応今年度が最終年と、来年度からは第2期の計画期間を迎えていくということになりますので、若者の県内定着、力強い産業の創出と雇用の場の拡大、そして、若者の地域定着、移住促進、併せて、持続可能な地域づくりに向けた政策に重点的に力を注いでいこうと考えて編成をしてきたところであります。
 なお、また、ご承知のとおり、国においては、今年度、経済対策ということで大規模な補正予算が編成されたところであります。減災・防災、国土強靭化といった観点も盛り込まれているところでありまして、来年度はこの補正予算と一体となって編成をし、施行をすることによって県内の活性化を目指してまいりたいと考えているところであります。
 来年度当初予算は7,260億円でありますが、この補正予算も含めて一体的に推進することによって、7,556億円の規模の関係予算を活用して地域の活性化に全力を注いでいきたいと考えております。
 なお、財政的には、もう既に皆様ご承知のとおり、非常に厳しい状況でありまして、財源調整のための基金残高も相当少なくなってきている中で、これまでの行財政改革推進プラン、あるいは財政構造改革のための総点検等によりまして、財源の節減に努め、基金の取崩しを可能な限り圧縮するという基本的な考え方のもとで編成してきたところであります。
 具体的な数値についてのご説明は省略をさせていただきます。
 次に、来年度、どういった分野に力を注いでいこうと考えてきたかということでありますが、この同じ資料の9ページをご覧いただきたいと思います。令和2年度の重点的な取組項目と、こう掲げておりますが、まずは最大の課題であります人口減少対策のさらなる強化であります。
 ここに第2期総合戦略において見直し・強化した主な取組ということで紹介しておりますが、新規学卒者と県内企業のマッチングの促進、これはまさに大学生等については県内就職率が高まらないという状況にあるわけでありますけれども、何としても若者の地域定着を促進するために、さらに施策の強化に努めたいと考えて編成をいたしました。
 そのために、県内企業の採用力の強化、これはどうしても都市部の採用圧力が高まってくる中で、そういった雇用環境に遜色のないような働く場を創出していくことが必要であると。そのためには、各企業の皆様方のご理解とご協力もいただきながら、若者が希望を持って県内で活躍をしていただけるような環境をつくっていかなければいけないということでそういった柱も掲げたところであります。
 そして、これまで比較的順調に進んでまいりました県外からの移住促進対策でありますけれども、UIターンについては、さらに力を注いで、より多くの方々に県内に移り住んでいただくことができるよう施策の強化を図ったところであります。
 4番目の魅力的な働く場の創出、交流人口の拡大、子どもを産み育てやすい環境の整備等の施策を推進することによって、人口減少に少しでもブレーキがかかるように努力していきたいと考えたところであります。
 そしてまた、施策を推進するうえで、新たな視点として、これからそういった点に着目しながら施策を進めていく必要があるという観点で3つのことを申し上げておりますけれども、一つは関係人口の創出・拡大、これまでは最終的には定住人口の増加につながるためにということで施策を組み立てましたけれども、その潜在的な移住者の可能性もあります関係人口、これをやはりもっと拡大すべく施策の推進を図っていく必要があるというのが1点。
 そして、Society5.0、これが遠くない将来に、もうすぐそういった社会を迎えていくことになってくるものと考えておりますので、それに対する備えの視点も大事ではなかろうかと。
 そしてまた、2040年問題でありますけれども、全国に先んじて人口減少、高齢化が進展しつつある本県にとって、2040年問題というのは他県に先駆けて直面する県になりますので、今の段階から少しずつ準備を進めておく必要があるということで、そういった視点に対する施策も一部検討をしてきたところであります。
 具体的な項目は10ページ以降であります。
 まず、新規学卒者と県内企業のマッチング促進でありますけれども、これは上に書いておりますように、まず県内において就職を考えたいということを考えていただく必要があるということで、県内就職に対する関心を持っていただけるような環境を整備する必要があると。その後、若い方々は、具体的な形で企業情報等を収集され、また、企業説明会などにも参加される中で、具体的な就職活動を展開されるわけでありますけれども、それぞれの段階ごとに意識の啓発も含めて施策の強化を図っていく必要があると考えてまいりました。
 そのため、まず、県内就職への意識の醸成を図ってまいりますため、来年度は、民間放送局、県内企業の皆様方と連携をしながら、県内就職促進キャンペーンを実施することにいたしております。そしてまた、併せて県内就職応援サイトであります「Nなび」、これも一層、学生の皆さん方にとって使いやすいシステムとなるよう、デザイン等を刷新してコンテンツの拡充も図っていきたいということで改修を進めていきたいと考えております。
 それから、県外の大学生に対する対策といたしましては、インターンシップ、あるいは合同企業説明会などに参加するために県に帰ってみえる方、そういった方々に対して旅費を一部助成させていただくような施策も新たに講じたところであります。
 そしてまた、Uターン就職をさらに促進するために、学生の皆さん方に「県人サークル」等を形成していただきまして、また、継続的なふるさとの情報を提供するSNS等を活用した魅力発信事業にも力を注ぎ、そして、学生と企業の皆さん方との交流会をさらに回数を増やして開催をさせていただこうと。そのうち女性に特化した交流会の開催を2回ほど計画をしてまいりたいと考えております。
 そして、次のページに移りますが、県内の大学生対策でありますけれども、これはやはり「COC+」事業が一応終期を迎えてまいりましたことから、引き続き、各大学の皆様方に、県内就職を念頭に置いて、さまざまな施策の積極的な推進に引き続きご尽力をいただきたいという考え方のもと、それぞれの大学で取り組んでいかれる県内就職推進対策、これを支援させていただくような措置も講じました。そして、キャリアコーディネーターの配置数を拡大いたしまして、それぞれ各企業の皆様方とのマッチングを強化してまいりたいと考えております。
 そして、高校生対策につきましては、各学校にキャリアサポートスタッフを配置しておりますが、工業高校等への配置数をさらに強化するということで県内就職に結びつけてまいりたいと考えております。
 そして、その次の女性の県内定着促進対策でありますけれども、女性の皆様方に、やっぱり県内企業にも活躍できるような環境の整った企業があるということを十分認識していただくことも重要であると考えまして、女性活躍推進企業への女子大学生の訪問、あるいは実際に活躍しておられる女性社員の皆様方との意見交換の機会なども設けていこうと考えております。
 もう1枚めくっていただきまして、県内企業の採用力強化支援に向けた施策であります。
 一番上に書いております人材活躍支援センターであります。
 これは、従前は「総合就業支援センター」という名称で、なかなか厳しかった就職促進を図るための組織として、これまで設けてまいりましたけれども、もうご承知のとおり、環境も大きく変わっておりまして、むしろ人材確保難というような状況に直面しているわけであります。
 したがいまして、この名称を「人材活躍支援センター」に改めまして、一つは、採用力の向上支援員として4名を配置、具体的には先ほど申し上げましたように、県内就職促進のための雇用環境の改善、勤務条件を改めたり、求人情報内容などの工夫などを凝らした求人活動を行っていただけるような支援活動に取り組むことといたしました。
 そしてもう一つ、就職支援員、これも4名を配置いたしまして、これは第2新卒者、これは新たに就職して、ごく短期間のうちに離職してしまわれるような皆様方の就職支援活動、そしてまた、就職氷河期時代の就職支援活動に力を入れて取り組んでいこうと考えております。
 なお、こうした取組は、県だけの取組では限界がありますので、商工団体の皆様方にも一緒に取り組んでいただくことができるよう、採用力向上対策に取り組む人材も新たに増員配置をしてご協力をいただくことといたしております。
 それから、インターンシップの活用による学生求職者との交流促進でありますけれども、今日、なかなか求人の確保が難しいと、人材の確保が難しいという中で、数多くの企業がインターンシップを通して人材確保に力を注いでおられるという時代になってきておりますので、こういったインターンシップにより県内企業の皆様方に積極的に取り組んでいただきたいということで、企業向けセミナーを開催することにいたしております。
 そしてまた、雇用環境改善の一貫としてキャリアパスの導入促進を図っていきたいと考え、キャリアパスの導入対策に向けた説明会等も開催していこうと考えております。
 13ページ、これは移住促進対策であります。
 やはり県外から移住を決定していただく際に、長崎県の受け入れ側の情報発信というのが非常に重要になってまいりますことから、新たに地域おこし協力隊の皆様方に協力をしていただいて、地域の情報、暮らしぶりなどを移住者並びに女性の視点で情報を発信していただこうと考えて、そういった地方からの情報発信に力を注いでいこうと考えております。
 それから、13ページの一番下のほうでありますけれども、拡充事業といたしまして、就農支援において、新たに産地主導型の研修制度の導入等に取り組むことといたしております。これは新規就農者の確保が大きな課題となる中で、行政、そして農業団体が連携をしながら力を合わせて技術習得支援を行うことによって新規就農者の確保を図っていこうということで、この研修制度等も新たに設けることといたしました。
 14ページ、魅力的な働く場の創出ということでありますが、これはまさにこれからの本県の経済を支える基幹産業として大きく育てていきたいという分野の一層の活性化対策であります。
 ご承知のとおり、具体的なこれからの成長産業として育てていこうと考えておりますのが、黒ポツの1つ目であります航空機関連産業、2つ目であります海洋エネルギー関連産業、3つ目の黒ポツでありますAI・IoT・ロボット関連産業、この3つの分野に注力したいと、こう考えているところでありますが、それぞれこの項目に記載のとおり、航空機関連産業のサプライチェーンの構築を図ってまいりますために、企業間連携のもと、事業拡大に取り組もうとするグループの皆様方に対する支援措置も新たに講ずることといたしたところであります。
 また、再エネ海域利用法で本県は全国トップの海域指定をいただいて、いよいよ商用化に向けてプロジェクトが進められるということになってまいりますけれども、やはり最も重要になってまいりますのは、関連専門人材の育成が重要になってまいりますので、日本財団等と力を合わせながら、この長崎海洋アカデミーの開校に向けた支援等も継続して取り組んでいくことといたしております。
 それからまた、3つ目の産業としてAI・IoT・ロボット関連産業でありますけれども、県内サプライヤー企業の技術開発力、企画提案力の強化を図るために、さまざまな支援措置も新たに講じていこうと考えているところであります。
 そしてまた、起業・創業の場として、出島会館の方にCO-DEJIMAの開設をしたところでありますが、これからは、SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)など都市部との、都市部のそういった関係機関との連携を一層強化することによって、より多くの方々に利用していただけるようなオンライン相談などにも応じていただけるようなシステムを組み立てているところであります。
 そしてまた県立大学においては、新たに情報セキュリティ分野において産学共同の研究に取り組むことができるように、共同研究センターの整備に新たに着手することといたしまして、その事業予算も計上しております。
 15ページであります。インバウンド対策の強化であります。
 インバウンドは、ご承知のとおり、昨年度、過去最高を記録したところでありますが、その伸び率はというと、九州でも最低レベルということでありました。
 やはり関係の皆様方の事情等もお聞きすると、情報発信力が足りていないのではないかというようなご指摘等もいただいているところでありまして、東アジア、東南アジア、欧米豪に対するインバウンド向けの戦略的なプロモーションも強化していかなければいけないと考えております。また併せて、国際定期航空路線の維持、拡大に向けた戦略も積極的に進めてまいりたいと考えております。
 それから、新たな観光ニーズとして、これからの成長が期待されるユニバーサルツーリズムでありますけれども、これには民間の皆様方、関係機関の方々と連携をしながら、ユニバーサルツーリズムを受け入れられるような体制の構築に力を注いでいきたいと考えております。
 次の新幹線開業に向けた取り組みでありますけれども、県民の皆様方の気運醸成のために、さらにフォーラムの開催、現地見学会、二次交通実証運行などの事業にも取り組んでいきたいと考えているところであります。そのほか、IR区域の整備推進、県庁舎の跡地活用を継続して力を注いでまいりたいと思います。
 6番目であります。子どもを産み育てやすい環境整備。これは、下の段にご紹介しておりますけれども、婚活サポートセンターの運営体制の充実を図ることといたしております。これまでは休日は第1・第3日曜日だけが開所しておりましたけれども、全ての休日にもご利用いただけるように第2・第4日曜日を追加して開所することといたしました。そしてまた、仕事が終わった後にも相談等に応じられるように、金曜日は開所時間を1時間延長したところであります。
 併せて、お見合いシステム等、システムを運用することによって出会いの場を確保していこうと考えてきたところでありますけれども、さらに登録会員を増やすために、登録料割引きキャンペーンを実施して数多くの皆様方にご利用いただけるように工夫してまいりたいと考えております。
 17ページは、先ほどの、新たな視点としてご紹介をさせていただきました、関係人口の創出拡大に向けた幾つかの取り組みを紹介させていただいております。
 18ページは、Society5.0の戦略、具体的には、官民連携プラットフォームを立ち上げ、あるいは次期ICT戦略の策定に取り組んでいく関係予算も計上をいたしているところであります。
 もう1枚めくっていただきまして、2040年問題であります。
 これは、地域運営組織の立ち上げや生活支援サービスなどの確保に向けた、各集落の維持対策への支援措置を継続して講じてまいりたいと考えております。
 次に、20ページであります。その他の政策パッケージであります。
 ご承知のとおり、既に高等教育の無償化等について一定の施策が講じられてきたところでありますけれども、私立高等学校に対して修学支援金措置が拡充されたところであります。
 これまでは、それぞれの所得水準に応じて、県の単独予算をもって継足しの助成制度を設けていたところでありますが、国の施策が拡充されたということになりまして、県の単独の支援措置を継続して講じていくことといたしておりますが、総枠に若干余裕枠が出てきたところであります。
 そのために、21ページをご覧いただきたいと思います。保護者の皆様方にとって、授業料等については一定、軽減措置が講じられるということになってきたわけでありますけれども、やはり一番大きな負担になってまいりますのが遠距離通学費であろうと考えております。これまでは、これは単独支援措置になりますので、思い切った施策が取りにくい状況でありましたけれども、そうやって節減できた財源をもって、これを大幅に拡充をさせていただくことといたしたところであります。住民税非課税世帯については、1万2,000円を超える遠距離通学費については10分の10、支援をさせていただこうと考えているところであります。
 そのほかにも22ページ以降、その他の政策パッケージをご紹介しておりますけれども、ここの部分については説明を省略させていただきたいと思います。
 最後に25ページをご覧いただきたいと思います。
 ご承知のとおり、韓国との関係が大変厳しい状況になって、特に対馬地域においては、韓国からのお客さまにお出かけいただけない状況になってきたところであり、これから集客を国内、あるいは他のインバウンド客まで拡大をしていく必要が出てきたところでありますが、今般、本県選出国会議員の皆様方の格別のお力添えをいただきまして、国の経済対策によって、対馬地域の韓国人旅行客減少に対応した施策の充実を図っていただいたところであります。
 具体的には、ここにご紹介しておりますように、(2)のほうで、しま旅旅行商品の造成・販売支援として、しまの体験プランが組み込まれた旅行商品の造成、販売、プロモーション関係経費に支援措置を講じていただいたところであります。
 その上に、これは下の支援措置というのは、基本的には旅費の軽減措置が組み込まれるということになりますが、それに加えて宿泊、飲食部分の支援措置として活用いただける分野として、さらに1人1泊5,000円の助成措置が講じられるということになってまいりましたので、こうした制度等を有効に活用し、さらなる誘客促進対策に力を注ぎ、対馬地域の活性化を目指していきたいと考えているところであります。
 以上、来年度予算の編成に当たって、特に力を注いだ点等について、ご説明をさせていただいたところであります。
 あとは、どうぞよろしくお願いいたします。

広報課長

それでは、幹事社の方からお願いいたします。

記者(長崎新聞社)

説明いただきました新年度の予算案ですけれども、非常にきめ細かな施策で盛り込まれていると思います。この予算案について、わかりやすい言葉で言うと、どういう予算案になるでしょうか。名前をつけるとしたら、どういう予算ということになるでしょうか。

知事

やはり冒頭に申し上げたように、総合計画の目標達成、そして特に、最大の課題であります地方創生に具体的な効果を期待する予算でありますが、長崎県の活性化に全力を注ごうという意味では、いつもの予算編成の基本的なスタンスだろうと。
 あえて、ちょっと目線が変わるかもしれませんけれども、今年度特に工夫をしたという意味ではですね、さまざまな環境変化であったり、仕組みの変更であったり、そういった変化をチャンスに変えていこうということで、そういった視点で工夫を重ねてきた予算ではなかろうかなと、こう思っております。これは幅広い意味になってくるかと思いますけれども、先ほど説明をさせていただきました、環境変化によって就業支援センターがそのほぼ目標を達成する形になっておりますので、今後は、さらに人材活躍を支援する人材活躍支援センターとして生まれ変わらせ、各企業の人材採用力の強化に向けた支援などに伴走型の支援体制で臨んでいこうとしているところでありますとか、先ほど申し上げました、国の就学支援措置が充実されたことによって浮いた財源を遠距離通学費の支援措置の拡充に振り向けたところでありますとか、例えば、先ほどご紹介いたしました県立大学の共同研究開発センターの開設、これもこれからの流れを考える場合に、産と学の連携強化のために新たに施設を整備していこうと、こう考えているところでありますから、これについてもこれまでなかったような地域活性化事業債の活用をすることによって、そういった施設整備なども進めていこうと考えているところであります。
 そういったいろいろな変化を捉えながら、少しでも政策の充実に振り向けられるように努力して編成に力を注いできたところであります。

記者(長崎新聞社)

ありがとうございます。少し今の質問とかぶるところがあるんですけれども、財政状況が厳しい中、きめ細かな施策を盛り込んで、防災減災対策についても積極的に取り組みながら、基金の取り崩しを圧縮したような印象を持つんですけれども、予算編成で財政的なところで苦労した点とか、工夫した点についてはいかがでしょうか。

知事

これは、やはり今年度はたまたま、財源調整のための基金についても少し取崩しの規模が小さくて済んだということでありますけれども、構造的には何ら変わりがないところでありまして、中長期的な財政運営を考える場合に、やはりこの課題は引き続き本県にとって大きな問題になってくるものと、こう考えているところであります。
 そういった意味では、地方創生に向けたさまざまな取り組みの一層の強化を図りたいという思いがありはしたものの、やはり財源が確保できないということで断念をした政策なども見られるところでありまして、継続してさまざまな事務事業の見直し等を進め、また優先順位による施策の重点化になお一層力を注ぐ中で、継続的な財源捻出に力を注いでいかなければいけないと考えているところであります。

記者(長崎新聞社)

総合戦略関連事業が総額296億円余りに変更になっております。第1期総合戦略では人口減少も抑制に至らず、転出超過は4年目で悪化となっております。第2期総合戦略では人口減少に歯止めをかけるため、具体的にどうしていくのか、その思いや意気込みを聞かせていただきたいと思います。

知事

これまでもご報告をさせていただいてまいりましたように、地方創生総合戦略の中で掲げたさまざまな取り組みについては、比較的順調に進んでいる分野とそうでない分野に分かれているところでありまして、特に、大学生を中心とした県内就職率が高まっていかないという部分などについては継続して取り組んでいく必要があるものと考えて、そういった施策の拡充に力を注いできたところであります。
 しかしながら、まだまだ人口減少そのものに歯止めがかからないという状況が続いているわけでありますが、これはやはり長崎県、特に長崎市の特殊要因にもなってこようかと思いますけれども、基幹産業であります造船関連産業、これが非常に厳しい経営環境に直面しているところでありまして、世界的な船舶過剰時期を迎え、また、国際競争が一層厳しさを増す中で、なかなか商船事業等において受注が確保できない状況の中で、従業員数も減少していくという結果になっているものと考えているところであります。
 そういう意味で、昨年度から、次なる基幹産業、県内経済を担い得るような産業の育成に全力を注いでいく必要があるということで、これからの成長産業として3分野を掲げて、その誘致・育成に取り組んでいるところでありますけれども、先ほどご紹介いただきましたように航空機関連産業、海洋再生エネルギー関連産業、AI・IоT・ロボット関連産業、それぞれ各企業の皆様方の連携のもと、サプライチェーンを構築していただき、大きくビジネスチャンスを広げていただくことができるような支援策も計上させていただきました。
 少しやはり具体的な形で成果を得ていくまでには、もう少し時間がかかるんではなかろうかと考えているところであります。大手の関連企業の研究開発センターなども立地を進めてきていただいておりますので、そういった企業の皆さん方とも、しっかりと連携をしながら、既存の事業主の皆様方も新たな付加価値の創造、ビジネスチャンスの拡大に向けて積極的なお取り組みをいただきたいと、こう願っているところであり、私ども行政としても、各商工団体の皆様方と一体となって、産業構造を変えていくために全力を注いでいきたいと考えているところであります。

記者(長崎新聞社)

石木ダム関連のことなんですけれども、県と佐世保市が川棚町に計画している石木ダム建設事業で、新年度予算に建設予定地の掘削工事が計上されております。住民が反対する中で、本体工事の予算を計上した理由を教えてください。
 また、去年11月に住民と面会されましたが、その後も面会の機会があったのでしょうか。
 また、今後、住民の理解を得るための話し合いは、具体的にどのように進めていかれるのでしょうか。

知事

まず、新年度予算案にその関係予算、本体工事関係予算が計上されているんではないかというお話でありますが、予算については、現在、国と細部にわたって協議中でありまして、内示前という状況でありますので、いまだ確定していないところでありますけれども、これまで公共事業評価監視委員会でお示しした工事工程表等に基づきまして、令和7年度の事業完成に向けて、本体工事の一部に着手したいと考えているところであります。
 特に、近年、大規模な自然災害が頻発する傾向にある中で、やはり地域の皆様方の安全・安心を確保するというのは、極めて重要な課題であると考えているところであり、継続して地権者の皆様方の理解を得て着手できるように全力を注いでいかなければいけないと考えているところであります。
 地権者の皆様方との面会の機会はあったのかというお話でありますけれども、昨年9月に地権者の皆様方と面会をさせていただいた際には、将来、話し合いの場を設けることについてどうだという話で、それについてはぜひそういった機会をいただきたいということでお手紙も差し上げ、また、直接、担当部長が現地に参りまして地元住民の皆様方に面会の依頼を行うなどしてきているところでありますが、ダムを白紙に戻さないと話ができないというようなことであり、いまだ応じていただけない状況であります。
 しかしながら、やはり先ほど申し上げたような状況でありまして、県民の皆様方の安全・安心を守るという上でも、この事業は何としても地権者の皆様方の理解のもと、前に進めていかなければいけない事業であると考えておりますので、継続して努力をしてまいりたいと考えております。

記者(長崎新聞社)

予算関連で新幹線の関連のことで伺いたいんですが、先日、一部報道で並行在来線の運営、維持管理の件なんですが、一般社団法人を佐賀県と共同で新年度中につくるというお話の中で、その前段階となる共同作業所のほうを4月に鹿島につくるという報道がなされてました。この件について長崎県のほうでは関連予算を計上されているのかどうかを確認させてください。

知事

今、上下分離方式で運行する路線については、佐賀県と長崎県との担当部長間で協議が進められているところでありますが、まず、その前に開業に向けて具体的な調整作業を進めてまいります共同作業所、これについては協議・調整の上、場所も選定をし、関係予算を計上しているところであります。これについては双方の理解の上、2分の1ずつの負担でもって対応するということにいたしております。

記者(長崎新聞社)

続きなんですが、その場所のほうは、佐賀の鹿島市のほうに設置するという方向でよろしいんでしょうか。
 それと、予算は具体的にどれくらい計上されているんでしょうか。

知事

今の協議は、佐賀県鹿島市に設けたいということで合意が得られているという話をお聞きしております。
 関係事業予算、これは諸準備を佐賀県と共同で進めるための経費でありますけれども、2,128万5,000円を計上させていただいております。

記者(長崎新聞社)

もう一度詳細を伺いたいんですが、共同作業所には長崎県と佐賀県から各2人ずつそこに行かれるということと、JR九州から2人派遣されるということで、そのJR九州の派遣されている方の人件費等を佐賀県と折半するということでいいんでしょうか。

新幹線・総合交通対策課長

JR九州からの職員の人件費についても折半になっておりますし、事務所の運営経費、賃料、光熱水費等々につきましても折半で負担するという形で今回予算を計上させていただいております。

知事

よろしいでしょうか。

記者(日本経済新聞社)

3点お伺いします。 まず1点目なんですけど、いろいろとスタートアップの集積というのは全国各地で取り組んでいると思うんですけど、長崎県の特徴は社会課題解決ということと、集積を目指しているというところに特徴があると考えていいのでしょうかということがまず1点目です。
 2点目は、県内各地、諫早でソニーとか五島市で双日、長崎市内では外資系ホテルが相次いだりとか、ITの研究開発拠点とか、かなり高度な人材が、今後、かなりの人数、必要になってくると思うんですけど、そのあたりの対応策については今回の予算に盛り込まれているのかということと、最後に、先ほどもちらっとおっしゃっていましたけれども、去年ぐらいですと、まだ現状を、変化の時というふうにとどまっていたと思うんですけど、最近はかなりチャンスという言葉になっていると思うんですが、そのあたりの認識の変化などについてちょっとお考えを教えていただければと思います。よろしくお願いします。

知事

スタートアップは社会課題解決を主体に組み立てようと考えているのかとのお尋ねですが、特にスタートアップで特定の分野だけに注力して支援しようということは、さほどこだわっていないものと私は理解をいたしております。既にCO-DEJIMAにおいて活動をスタートされた方々もいらっしゃいますし、これから都市部のそういったスタートアップ関係機関の皆様方と情報交換、あるいはさまざまなアドバイス等を受ける中で、どのような分野で連携ができるのか、その上でそれぞれの方々のスタートアップに向けた動きがこれから大きく拡大していくことを期待しているところであります。
 それから、これからさまざまな分野でいろんな動き、プロジェクトが進む中で、高度人材の確保が非常に重要になってくるのではないかというご指摘をいただきました。まさにご指摘のとおりであると思っております。
 私ども、これまでも長崎県に立地等を検討していただく最大の要因というのは、やはり若い優秀な人材が安定的に確保できるかどうかという視点を持ってお出かけいただいているわけでありますので、そういった分野の産業人材を継続して育成することができるように、これまでも長崎大学など関係機関と連携をしながら、学び直しという形であったり、あるいは新たな学部を開設していただく中で特定分野の人材育成に力を注いでいただいたりということであります。
 これまでも、例えば、ハード面に限らず、ソフト分野でのビジネスを検討していただく際に、例えば、組み込みソフトに携わる人材であったり、あるいは先ほど来、話題とさせていただいておりますAI・IoT関連の人材であったり、あるいはまた他の分野の、例えば海洋分野の専門的な知見を備えた人材であったり、多様な高度専門人材のニーズが高まってくるものと、こう考えておりますので、引き続き、そういった領域は、やはり行政が一番責任を持って関係各分野と連携を図って力を注いでいかなければいけない分野だと思っておりますので、しっかり取り組んでいきたいと考えております。
 予算は、後ほどお話をさせていただきます。
 それから、現状の大きな変化をどう捉えているのかというお尋ねであります。
 少しずつ各分野において具体的な企業の皆様方の動きも見え始めているところでありまして、そういった外部から立地していただいた企業の動きに伴って、また、地場の企業の皆様方も連動する形で、さまざまな形で協議の場、情報交換の場が持たれているわけであります。
 これから具体的な形でどういうビジネスチャンスの拡大に結びついていくのか、まだまだ読めないところが数多くありますけれども、やはり民間の皆様方が意欲を持ってそういった場に積極的にご参加いただけるということは、すなわち可能性がある話であると、こう私も実感しているところでありますので、行政としては、しっかりこれからもサポートできるような体制構築のために力を注いでいきたいと考えております。

財政課長

予算関係で補足して説明いたしますけれども、例えば、都市部との連携型のスタートアップでありますと、長崎の課題を都市部のスタートアップが検討しまして、解決策の提示、それから実証に参加するといったものを盛り込んでおります。長崎では、例えば、実証にかかる滞在を支援したりとか、コーディネートをしたりとか、こういった都市部と連携型実証事業というのも今回の先進地連携型スタートアップ集積・促進事業費というものに盛り込んでいるところであります。

広報課長

予算につきまして、ほかにございませんでしょうか。

記者(NHK)

予算の歳出のところで、公共事業費の増加がプラス73億円となっているんですけれども、これをどう捉えているかというところと、防災・減災対策の費用を増やしているということで、防災・減災対策に取り組んでいく、その姿勢というのを改めて聞かせてください。

知事

これは、公共事業費については、既にご承知のとおり、国の防災・減災、国土強靭化のための3カ年緊急対策、これを可能な限り推進するという考え方のもと、来年度の予算については当初予算で関係予算を計上されているところであります。
 そういった中、今年度予算で大規模な経済対策予算も編成をされたと。一部、前倒しで施工できる分も出てまいりましたので、来年度予算には少し、可能性が残されている形になってくるものと考えているところであります。それぞれの事業で、来年度当初予算にも、この防災・減災、国土強靭化に向けた施策も必要な起債措置、財源措置も講じた上で積極的な取り組みが求められているところでありますので、この公共事業については、継続して県民の安全・安心確保のために力を注いでいくこととしているところであります。

広報課長

予算につきまして、最後の質問でお願いします。

記者(西日本新聞社)

人口減対策の件で2点、お尋ねです。
 人口減が、あらゆる手立てをしなければいけないということをわかった上でのお尋ねなんですが、きめ細やかな施策が並んでいますが、裏を返せば総花的ともとれます。
 そこで、知事が、こういうのは特に結果を出すので見ていてくれという、力を込めた部分を一つ教えていただきたいというのが1点。
 それと、新たな視点として、関係人口だとか、Society5.0とかというのが今回盛り込まれましたが、一方でそれは国も後押しをしているということで、ほかの県も恐らく取り入れてくることになり、ほかの県との人口の奪い合いというんでしょうか、それに長崎県が勝ち抜くために必要なことは何だとお考えでしょうか。この2点をお願いします。

知事

人口減少対策が総花的ではないかと、まさにいろんな分野で、気になっている部分については少しでも対応を進めることによって、若い方々も意欲をもって県内定着、あるいは安心して子どもを産み、育てていただくことができるような環境の実現になるのではなかろうかと、こう思って施策を推進しているところでありますが、本来からいきますと、もっともっと根本的な分野で、やっぱり対策を講じないと、東京一極集中の流れとか、あるいは少子化の流れ、これはなかなか歯止めをかけられるのは一地方自治体としては難しい面があると思います。
 国の状況を見ましても、やはり国策として、安心して子どもを産み、育てていただけるような環境をどうつくっていくか、あるいは東京一極集中を是正するためにどのような施策を講じていただけるのか、そういった期待もあるわけでありますけれども、現状、なかなか難しいということで、長崎県は課題先進県でありますので、一刻の猶予もならない。そのためにはできる範囲で、手持ちの財源の中で施策を講じていく。勢い、小ぶりにならざるを得ないという悩みがあるわけであります。
 こういった中で、特に、関係者が力を入れて取り組んでいこうと頑張っておりますのは、さらなる移住促進対策。これは、本県は、県と全市町が連携してセンターを設け、支援措置を講じているところであり、比較的、そういった連携がうまく進んでいる地域ではなかろうかと思っているところであり、さらに頑張って増やしていこうと。特に、都市部からの起業・創業者などをこっちに呼び込んでいこうというような視点も持った施策を推進していこうと、こうしているところでありますので、さらなる移住者数の拡大に結びつくことを期待しているところであります。
 しかし、本来、やらなければいけないと考えておりますのは県内就職率、特に大学生の方々の県内就職率をいかに高めていくかということでありますが、この分野については、一番最大の課題は、どうやって個々の大学生の方々にアプローチできるか。これは非常に、個々の大学生の皆様方にアプローチをするのが難しい状況でありまして、なかなか具体的な成果に結びつきにくい状況に推移していることを大変残念に思っているところであります。
 それから、新たに関係人口の拡大とかSociety5.0の視点をもった施策の推進ということについてもお話をさせていただきました。
 特に、Society5.0の観点といいますと、先ほど申し上げましたように、長崎県は実は課題先進県でありまして、さまざまなAI、IoT、そういった技術なども生かしながら、活用しながら、例えば一人暮らしの高齢者の方々の見守りをどうしたらいいかとか、情報をどういう形で提供していったらいいのか、災害等の場合にどういったシステムを組んでいけばいいのか、さまざまな課題があるわけでありますけれども、そういった分野に、このAI、IoTといった情報関連分野の技術を活用する。こういった点では、非常に長崎県は目の前に課題が顕在化しているという状況でありますので、民間の皆様方のお力添えもいただきながら全力で取り組んでいかなければいけない、また、取り組んでいける環境にあるのではなかろうかと考えているところであります。
 それから、関係人口の拡大については、これは恐らく、各県とも同じような視点で、積極的な施策に取り組んでいかれると思いますけれども、やはり長崎は長崎の特徴があると思います。特に、多くのしま、半島、豊かな自然を保有する県でありますので、そういった魅力を積極的に発信することによって、ワーケーションの環境を整えることで、数多くの方々との交流がさらに進んでいく可能性があるものと考えておりますので、この点については、基礎自治体の皆様方と力を合わせて継続して力を注いでいきたいと思います。

記者(NHK)

先ほど出た、石木ダムの関連する予算についてなんですけれども、本体工事の一部に着手されるということですが、住民の皆さんが引き続き反対されている場合でも、新年度、着手される方針なのか、現状のお考えについて教えてください。

知事

それは、先ほど考えたような基本的な姿勢のもと、関係予算を計上させていただきましたけれども、なお、お話し合いの機会等もいまだ、いただけていない状況であります。やはりこれからの状況の推移等を見極めながら、着手の時期等も含めて、しっかり検討を進めていく必要があるものと考えているところであります。

広報課長

それでは、以上をもちまして、予算案に関する記者会見を終了いたします。
 引き続き、定例記者会見を行いますので、そのまましばらくお待ちください。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
令和2年2月17日(月曜日)
・午後4時36分から午後5時01分(25分間)
・特別会議室
【定例記者会見】

会見内容

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令和2年2月17日 定例記者会見

      

会見内容

           

新型コロナウイルス感染症について(1)

広報課長

ただいまから、知事の定例記者会見を始めます。
 よろしくお願いいたします。

知事

本日は、まず、私のほうから2点お話をさせていただければと考えているところであります。
 まず、1点目は、新型コロナウイルス感染症についてであります。
 昨年12月に中華人民共和国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス感染症につきましては、1月30日に国際保健機関(WHO)において、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に当たるとの宣言がなされ、国際的な感染症に位置付けられたところであります。
 新型コロナウイルス感染症により、湖北省をはじめ中国国内では、多くの尊い人命が失われ、国内においても、先週お一人の方がお亡くなりになるなど、依然として感染拡大が続いております。
 県民を代表いたしまして、お亡くなりになられた方々に深く哀悼の意を表しますとともに、現在も治療を受けておられる皆様方の一日も早い回復と、早期に事態が収束しますことを心から願っているところであります。
 また、特に影響が大きいと報じられております湖北省をはじめ、長崎県と友好関係にある湖北省、福建省、上海市などに対して、本県の関係物資を送らせていただいたところであります。
 国においては、これまでもウイルスの蔓延防止や水際対策の強化などが図られてきたところであり、2月13日には「緊急対応策」が取りまとめられ、さらなる対策強化に取り組むことが示されたところであります。
 また、昨日開催された「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」では、国内で感染経路を特定できない症例が複数認められる状況であることが示されたとお聞きいたしております。
 県民の皆様方におかれましては、まずは感染予防として、風邪や季節性インフルエンザ対策と同様の咳エチケットやこまめな手洗いなどがとても重要でありますので、お一人おひとりが感染症対策に努めていただきますようお願いを申し上げます。
 また、新型コロナウイルスに対する正しい知識を理解していただき、過度に心配されることなく、冷静な対応をお願いする次第であります。
 県では、新型コロナウイルスに関する情報について、ホームページを通して一元化して発信しているところであり、新型コロナウイルス感染症が疑われる方の専門相談窓口であります「帰国者・接触者相談センター」を県内の全ての保健所に設置しております。
 また、医療関係だけではなく、外国人の方や中小企業者向けの相談窓口も設置しておりますので、不安に思われたり、疑問がおありの場合には、ぜひ活用していただきたいと考えております。
 今後とも、県民の皆様方に対して、正しい情報の提供に努めてまいりますとともに、引き続き、県民の皆様方が安心して生活していただけるよう、国や関係機関等と連携を図りながら、感染症対策にしっかりと取り組んでまいりたいと考えているところであります。

       

道路事業の完成供用について

知事

それから、もう一点、ご報告をさせていただきます。
 道路事業の完成・供用についてお知らせを申し上げます。
 これまで諫早市内で建設を進めてまいりました地域高規格道路「島原道路」の諫早インター工区が、来る3月22日午後3時に全線開通することとなりましたのでご報告をさせていただきます。この島原道路は、主要都市間の時間短縮や定時性を確保することで、地域間の連絡を強化し、交流人口の拡大や物流の効率化に加えて、大村市の3次救急医療施設への搬送時間の改善等が期待されるものであり、県としても重点的に整備を進めてきたところであります。
 今回、開通いたします諫早インター工区は、栗面インターから諫早インター間の4.3キロメートルの自動車専用道路であり、平成20年度から建設を進めてきたところであります。このうち、栗面インターから小船越インター間の2.7キロメートルについては、平成29年度に既に供用しているところであり、残る区間の小船越インターから諫早インター間1.6キロメートルについて、今回、供用の運びとなってまいります。この完成により、島原道路が九州横断自動車道に直接つながってまいりますことで、諫早、島原方面から空港や県北、福岡方面への交通アクセスが改善されますとともに、諫早市中心部の渋滞緩和も期待できるところではないかと考えております。当区間の開通により、南島原市深江町と諫早インター間の島原道路は、全線の約4割に当たる約20キロメールが完成いたします。今後とも、引き続き整備を推進し、地域の皆様の利便性や安全性の確保に力を注いでまいりたいと考えております。
 以上、2点ご報告をさせていただきました。後はどうぞよろしくお願いいたします。

広報課長

それでは、幹事社の方からお願いいたします。

               

新型コロナウイルス感染症について(2)

記者(長崎新聞社)

まず、コロナウイルスについてですけれども、今、知事からお話がありましたけれども、改めて幾つかの感染経路が不明な患者が出ているということで、国内の感染拡大が懸念されております。知事として、この状況をどういうふうに危機感を持って受け止められているかということと、中国東方航空が欠航を3月下旬まで決めていますが、本県への影響など、今のところ把握しているものがあれば教えていただけないでしょうか。

知事

新型コロナウイルス感染症の感染拡大については、私も重大な関心を持って報道発表等をお聞きしているところでありますけれども、1月15日に国内感染者が確認されて以降、確実に増加する傾向で推移してきているところであり、昨日の専門家会議では、感染経路を特定できない症例が複数認められる状況であることが示されたとお聞きしているところであります。
 県といたしましても、国内での感染がさらに拡大した場合に備えて、国と連携して感染予防の徹底、万が一、県内で感染が拡大した場合の医療体制の構築を進めておくことが大変重要であると考えております。
 具体的には、感染予防対策として、県内では全ての保健所に健康相談窓口を設置して予防啓発に力を注ぎますとともに、福祉保健部に総合的な相談窓口を設けて県民の皆様方のさまざまな相談に対応できる体制を整備しております。また、最新の情報を県のホームページを通してお知らせをさせていただいているところであります。
 一方、医療体制としましては、1月末には県の環境保健研究センターにおいて、県内でもウイルス検査ができる体制が整ったところであり、2月7日には新型コロナウイルス感染症が疑われる方の専門相談窓口であります「帰国者・接触者相談センター」を、これも県内全ての保健所に設置し、必要な場合には専門医療機関で受診ができる体制を既に整えております。
 こうした対策につきましては、県の医師会、あるいは長崎大学の専門家のご意見もお聞きしながら進めているところであり、県の健康危機管理担当課長会議を通じて庁内の関係部局が連携して対応しているところであります。
 今後とも、この新型コロナウイルス感染症に関する最新の情報を注視しつつ、国、関係機関と連携して、感染症対策にしっかり取り組んでいきたいと考えているところであります。
 それから、中国東方航空の欠航決定等をどのように受け止めているのかということであります。
 長崎上海線につきましては、公衆衛生上の観点から、3月27日までの全便欠航が決定しているところであり、3月30日以降の運航については、現時点で航空会社からの連絡はいただいていないところでありますが、引き続き、情報収集に努めていかなければいけないと考えております。
 宿泊施設については、特に中国人の受け入れが多い施設は、団体客を中心にキャンセルが出ているとお聞きしているところであります。また、国内客についても、ツアーキャンセルの情報もあり、観光業への影響が少しずつ出始めているものと受け止めております。また、製造業においても、中国工場の再開のめどが立たない、あるいは、中国からの調達部品が届かないといった影響が出始めているところもあり、今後の影響拡大が懸念されております。
 2月7日に、県内の中小企業者向け経営・資金繰り等の相談窓口を設置したところでありますが、現在の状況が長引くということになりますと、地域経済に大きな影響を及ぼすおそれもあり、今後の動向を見極めながら、しっかり必要な対策を講じていかなければいけないものと考えているところであります。

         

九州新幹線西九州ルートについて

記者(長崎新聞社)

ありがとうございます。続きまして、九州新幹線長崎ルートについてお尋ねします。
 未着工の新鳥栖・武雄温泉間の整備方式をめぐって、国土交通省と佐賀県の協議に時間がかかっています。これについて、受け止めをお願いします。
 また、県議会では、具体的な行動をしていきたいという声も出ております。長崎県として、佐賀県側への働きかけは、今後どのように考えておられますか。

知事

現在、大きな課題として残されております新鳥栖・武雄温泉間の整備の方向性について、具体的な協議の場が設けられない状況があります。そのようなことから、国土交通省では、協議を開始する前に、佐賀県との事前の調整作業を進めておられるというお話をお聞きしているところであります。私どもといたしましては、一刻も早く協議の場が持たれて、一定の方向性のもと、具体的な整備に着手できる状況が整うことを強く待ち望んでいるところであります。
 それから、佐賀県との協議の場でありますけれども、今、申し上げましたように、現在、国土交通省と佐賀県との間で調整が進められているところでありまして、まずは、そういった中で、早期に国のほうとしても協議の場に参加していただけるように努力されているものと理解をいたしているところであります。
 したがいまして、まずは、協議・調整の場にご参加いただく環境が整うというのが最優先課題であろうと認識をしているところであり、現段階では、やはり長崎県からの具体的な形での働きかけ等は、むしろ控えたほうがよろしいんではなかろうかと考えているところであります。

         

県庁舎跡地活用について

記者(長崎新聞社)

ありがとうございます。ほかに2点ですけれども、県庁舎跡地についてです。
 長崎市と県が県庁舎跡地に計画していたホールの建設について、埋蔵文化財調査の状況を受け、市役所移転後の跡地に建てることになりました。県庁舎跡地活用計画は再検討を迫られることになりましたが、県として再検討は、今後どのように進めていくのでしょうか。

知事

この県庁舎跡地の活用については、これまでもこの地の歴史を活かしながら、新たな賑わいの場を創出するため、広場、交流・おもてなしの空間、文化芸術ホールという3つの方向性を持って活用策の検討に取り組んできたところであります。
 こうした中、埋蔵文化財調査を進めてきたところでありますが、専門家の皆様方からは、遺構を壊さないように配慮してほしい、あるいは、さらに詳細な調査の実施を検討してほしいといったようなご意見もいただいているところであり、県としては、これまでも予断を持つことなく、必要な調査の実施に努めてきたところでありますが、先般、県としても、引き続き詳細な調査を行う必要があるとの考え方をお示ししたところであります。
 一方、長崎市からは、専門家からの意見、あるいは整備スケジュール等を考慮され、文化芸術ホールについては、市役所跡地に整備するとの考え方をお示しになられました。
 この県庁舎跡地の活用については、これまでも県議会をはじめ懇話会などにおいて、機能整備のあり方などさまざまなご議論をいただきながら検討を進めてきた課題であり、これらのご議論等を踏まえて、今後の対応も検討していく必要があるものと考えているところであります。
 そういうことで、まだ地域の皆様方の具体的なお気持ち等も十分お聞かせいただいてないんではなかろうかと考えておりますけれども、そういった皆様方のご意向、さらには、県議会のご意向等も踏まえて、今後の利活用のあり方を再度、検討を進める必要があるものと考えているところであります。

         

特定複合観光施設(IR)の導入について

記者(長崎新聞社)

最後に、IR関係についてお尋ねします。
 IRを巡って汚職事件が起きていますが、県が進めている公募スケジュールなどに影響や変更はありませんでしょうか。公募については春ごろとされていますが、具体的な日程は決定しているのでしょうか。

知事

国の方では、現時点でIRの基本的なスケジュールを変更する予定はないとお聞きしているところでありますので、本県のIR誘致のスケジュールには大きな影響はないのではないかと考えているところであります。引き続き、区域整備計画の認定申請に向けた準備を着実に進めていく必要があるものと考えているところであります。
 なお、このIR事業者の公募につきましては、来年度早々にも着手したいと考えてきたところでありますが、国の基本方針がまだ示されておりません。国の今後の動向を見極める必要もありますことから、具体的な日程等については、現在、検討を進めているところであります。

広報課長

では、各社からお願いいたします

          

「長崎県ギャンブル等依存症対策推進計画」策定について

記者(NHK)

ちょっと予算にかかわってくるかもしれないんですが、IRの関係で、ギャンブル依存症対策の計画とかも策定しましたけれども、計画はすごい充実したものだったんですけれども、こういうのを実施していく人員の増強とかというのは考えているんでしょうか。障害福祉課さんとか、保健所さんとかの人員を強化してギャンブル依存症対策をやっていくと、こういった視点というのはあるのかどうか、お尋ねします。

知事

ギャンブル依存症対策については、方針をお示しして、各関係機関が連携を深めながら予防、普及・啓発、教育、そして相談、治療に至るまで一貫した支援体制を構築してきたところでありますけれども、いよいよ具体的な形でさまざまなご相談等にも応じられる時期を迎えてまいります。
 現在は、こども・女性・障害者支援センターにその機能を一義的に配置をいたしまして対応を進めているところでありますが、今後、どういった形で具体的な相談、件数等を含めて推移していくのか見極めながら、必要であれば、体制の強化も検討を行う必要があるのではなかろうかと、考えております。
 具体的に検討は。

新行政推進室長

今、検討を進めておりますので。

広報課長

最後の質問をお願いいたします。

          

石木ダム建設事業について

記者(NCC)

石木ダムの話に戻ります。
 本体工事の関連予算が来年度予算にも計上され、一方で、住民の方との話し合いが9月以降進んでない状況にあるかと思いますが、そういった中、行政代執行に踏み切るリミットなどについては、知事はどのように想定されていますでしょうか。

知事

行政代執行の件については、これまでもたびたびご質問をいただき、お答えをさせていただいてまいりましたけれども、やはり行政代執行というのは、事業を進める際にとり得る最後の手段であるという考え方には相違はございません。まずは、やはり地権者の皆様方のご理解をいただける最大限の努力を行う必要があるものと考えているところでありまして、そういった今後の推移等を十分に慎重に考慮した上で、その件については検討を進め、決断をしていく必要があるものと考えております。

記者(NCC)

佐世保市のほうで水需要予測ですとか、再検討がまだ続いているさなかでのダム本体工事予算計上というふうになるかと思いますが、そのあたり批判も、住民の方々も申す可能性があると思うんですけれども、知事はどのようにお考えでしょうか。

知事

この石木ダムは、もちろん多目的ダムでありますが、その利水、治水両面の機能があって、その利水の再検討時期であるから関係予算を計上しないというのは、なかなか難しい判断だろうと思います。これはずっと継続して関係予算も計上し、事業の推進に力を注いできたところでありまして、それはもちろん、利水の規模等の見直しに伴って、ダムの必要性そのものに影響があるということであれば、また別でありましょうけれども、これまでの状況によっては、利水の水量に若干変動があることは考えられるかもしれませんけれども、なお必要なダムではなかろうかと、これまでの経過等踏まえて、そう理解をしているところであります。

広報課長

それでは、以上をもちまして、定例記者会見を終了させていただきます。

知事

どうもありがとうございました。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
令和2年1月17日(金曜日)
・午後2時00分から午後2時47分(47分間)
・特別会議室
【定例記者会見】

会見内容

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令和2年1月17日 定例記者会見

      

会見内容

           

芥川賞及び直木賞の受賞について

広報課長

ただいまから、知事の定例記者会見を始めます。
 よろしくお願いいたします。

知事

今日は、まず私から2点、お話をさせていただきたいと思います。
 1点目は、このたびの芥川賞、直木賞の受賞についてであります。
 ご承知のとおり、このたび古川真人様の芥川賞受賞、そして川越宗一様の直木賞受賞が決定されたところであり、心からお喜びを申し上げる次第であります。
 古川真人様は、お母様が平戸市の的山大島ご出身であり、本県ゆかりの作家で、デビュー以来、的山大島をモチーフにした作品の執筆を続けられ、作品の中で多くの方言を取り入れられるなど、島の歴史、文化を広くお伝えいただいているところであり、深く感謝を申し上げます。本県離島の歴史・文化を題材に執筆活動を続けられ、その功績が認められましたことは、多くの離島を有する本県県民にとって誇りであるばかりではなく、文学を志す子どもたちにも大きな夢と希望を与えていただいたものと大変うれしく思っているところであります。
 また、一方の川越宗一様でありますけれども、海や国境を越えたグローバルな視点で小説を執筆され、これまでも本県が有する歴史的、地理的な素材について深い興味を持っていただいておりました。平成30年9月には、「描いてみんね!長崎」事業で本県の取材をしていただき、平戸市を舞台にした鄭成功についての小説「海神の子」を執筆していただいたところであります。
 現在、梅屋庄吉を主人公にした小説を構想中ということをお聞きしているところであり、1月25日から長崎市、そして壱岐市での取材のため来県いただくということになっているところであります。ぜひ、こちらの方もご取材をいただければと考えているところであります。
 本県にゆかりの深い、こうした作家の芥川賞、直木賞の受賞を、改めて県民の皆様方とともにお祝いを申し上げ、今後とも長崎を舞台にした作品を数多く執筆していただけることを願っているところであります。

       

知事のバチカン市国訪問及び欧州(パリ)におけるPRについて

知事

もう1点、ご報告をさせていただきたいと思います。私をはじめ、関係者のバチカン市国訪問、そしてフランス・パリ訪問についてであります。
 皆様方には、既に1月9日に資料を提供させていただいているところでありますが、明後日、19日から、瀬川県議会議長や長崎市の市議会議長及び副市長とともに、バチカン市国及びフランス・パリ市を訪問することといたしております。
 バチカンでは、ローマ教皇フランシスコ台下や、法王庁関係者の皆様にお会いをいたしまして、昨年11月のご来県、そして、これまで長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の世界遺産登録支援に対して、お礼を申し上げたいと考えております。
 また、ユネスコ本部がありますパリでは、潜伏キリシタン関連遺産の世界遺産登録1周年を記念して、登録に当たってご支援をいただきましたユネスコ大使や関係者にお礼を申し上げますとともに、メディアや旅行会社にも、本遺産をはじめとする本県のさまざまな魅力を発信する場を設けることといたしております。
 今年は、オリンピック・パラリンピックが東京で開催され、日本への注目度も高まってくると考えております。昨年11月のローマ教皇ご来県で話題性があるこの機会を捉えて、潜伏キリシタン関連遺産とゆかりの深いフランスにおいて本県をPRし、今後の欧州からの誘客につなげてまいりたいと考えているところであります。
 以上2点、私の方からご報告をさせていただきました。あとは、どうぞよろしくお願いいたします。

広報課長

それでは、幹事社の方からお願いいたします。

               

令和2年度 当初予算編成について

記者(NHK)

NHKからは3点、質問させていただきます。続けて読ませていただきたいと思います。
 まず、1点目、令和2年度予算編成についてです。令和2年度の予算編成における方針についてお示しください。
 2点目が、九州新幹線西九州ルートについて。国がフル規格で整備する場合に、法改正を視野に入れているという一部報道が年始にもありました。暫定開業が令和4年度と近づく中、今年1年の目標など教えてください。
 そして3点目が、県行事としての取組について。今年は被爆75年を迎え、さらに東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。県としての取組について教えてください。
 以上3点、どうぞよろしくお願いいたします。

知事

ありがとうございます。まず、令和2年度当初予算の編成方針であります。令和2年度は、ご承知のとおり県の総合計画チャレンジ2020の最終年度を迎えてくる年となっております。また、第2期のまち・ひと・しごと創生総合戦略がスタートする年でもあります。大変厳しい財政状況ではありますけれども、本県の最大の課題であります人口減少対策に総力を結集して、具体的な目標達成に全力を注いでまいりたいと考えているところであります。
 令和2年度においては、特に、新規学卒者と県内企業のマッチングの促進、いわゆる県内就職促進対策、そして県内企業の採用力強化に向けたサポート体制の強化を図っていきたいと考えております。
 そしてまた、進学等による県外転出者へのUターン対策の一層の充実・強化、併せて若者の受け皿となる魅力的な働く場の創出や交流人口の拡大などに重点を置きながら、Society5.0、2040年問題、関係人口の創出など、新しい視点も取り入れながら、いろいろな施策の推進に総力を結集して取り組んでいきたいと考えているところであります。
 一方また、近年、激甚化が見られる自然災害対策でありますけれども、河川の浚渫など新たな支援措置も講じられたところでありまして、重点的に取り組んでまいりますとともに、急傾斜地あるいは道路法面等の災害防止対策を講じて、県民の皆様方の安全・安心を確保してまいりたいと考えているところであります。

         

九州新幹線西九州ルートについて(1)

知事

それから新幹線であります。法改正を視野に入れているという一部報道がございましたけれども、こういった内容について鉄道局長におかれては、インタビューで現時点で議論する段階には全く至っていないというようなお話もあったと承知をしているところであります。この法改正がどういった趣旨で、どんなことを考えておられるのか、しっかりとご説明をいただく中で検討を進めていく必要があるものと、こう考えているところであります。
 そしてまた、そういった中、令和4年はいよいよ開業年度を迎えてくるわけでありますけれども、今年1年間、どういう目標を掲げながら取り組んでいくのかというご質問でありますけれども、最大の課題であります新鳥栖・武雄温泉間の整備のあり方については、現在、国土交通省と佐賀県の間で、協議のあり方について整理が行われているところであると承知をいたしております。実際の協議が始まりますと、いずれ本県あるいはJR九州も含めた協議が必要になってくるものと考えておりますので、本県といたしましても、西九州ルートの早期整備、実現に向けて、全力で協議に参加していく必要が出てくるものと考えているところであります。
 そしてまた、現実的に令和4年度の開業を迎えてまいりますことから、今年は、昨年策定をいたしましたアクションプランを着実に実行に移していく。そのためにまた、関係基礎自治体においても、アクションプランの策定、具体的な取り組み等について働きかけを進めていきたいと思っております。
 いずれにいたしましても、県全体でおもてなしの心を持ってお客様をお迎えできるような体制整備に全力を注いでいきたいと考えているところであり、これからも気運の醸成、誘客促進対策に力を注いでいく必要があるものと考えているところであります。

         

被爆75年及び東京オリンピック・パラリンピックへの県の取り組みについて

知事

それから、被爆75年を迎えますし、また、東京オリンピック・パラリンピックが開催される年であるということであります。
 昨年は、ローマ教皇フランシスコ台下にも長崎を訪問いただきまして、核兵器廃絶に向けた平和のメッセージを世界に発信していただいたところであります。
 今年は、被爆75年、そして、発効後50年となります「NPT運用検討会議」が開催される節目の年に当たっているところであります。被爆地の責務として、原爆の悲惨さ、非人道性をしっかりと訴えていくことが何よりも大切であると考えているところでありまして、会議参加者などを含めて改めて被爆の実相を理解していただけるよう、現地に職員を派遣するなど、長崎市あるいは関係団体と連携しながら、平和のメッセージを力強く発信していく必要があるものと考えているところであります。
 それから、被爆75周年の関連イベントとして、現在、関係機関でさまざまな検討が進められているところでありますけれども、「原爆の日」、あるいは長崎市が主催される「平和マラソン」開催日を中心に、イベントの実施、県内各地での被爆写真展の開催などについても検討が進んでいるところでありますので、そういった機会を活かして、さらに平和を発信していく。
そしてまた、東京オリンピックの閉会式が、まさに8月9日でありますことから、長崎市とともに組織委員会等に対して閉会式での黙祷等の開催を要望しているところであります。
 あわせて、オリンピック、パラリンピックで来日される各国の要人の方々に、ぜひ被爆地を訪問していただき、被爆の実相に直接触れていただく機会を設けていただけるよう、呼びかけていきたいと考えているところであります。  そういうことに今年1年、関係機関と協力をしながら取り組んでいきたいと思っているところであります。

         

取り巻く環境を県勢の浮揚に活かすことについて

記者(日本経済新聞社)

2点お伺いしたいと思います。
 まず、1点目からよろしくお願いします。1点目は、長崎県で地域を代表する三菱重工が主力工場の売却方針を示す一方で、ソニーがイメージセンサーの工場を新たに諫早市に開設するほか、かなり県内にIT企業の研究開発拠点の立地が進んだり、長崎駅周辺の再開発、外資系有力ホテルの開業など、取り巻く環境が大きく変わろうとしていますし、まさに、基幹産業の構造転換が起きようと、かなり動いていると思います。
 こうした動きを県勢浮揚に最大限に活かすためにはどんなことが必要だというふうにお考えでしょうか。まずよろしくお願いします。

知事

これまでもたびたび申し上げてきたところでありますが、今、県内各地では大小さまざまなプロジェクトが進められているところでありまして、まちの佇まいが大きく変わろうとしている時期を迎えているところであります。そしてまた、産業構造もまた大変厳しい状況の中ではありますけれども、新たな兆しも見え始めている時期を迎えていると認識をしているところであります。
 今、触れていただきましたように、半導体分野では、ソニーにおいて大規模な投資が計画され、また、1,000人規模の雇用創出も期待されているところであります。また、情報関連産業の研究開発拠点が大手企業の幾つかの拠点が県内に設けられるというような動きも見られるところでありまして、こういった機会をしっかりと県内産業の活性化、あるいはまちづくりに結びつけていく必要があるものと考えているところであります。
 特に、産業分野における構造転換については、これまで以上に産学官の連携を強めていく必要があるものと考えているところであり、情報関連産業の研究開発拠点が設けられる、ちょうど時期を一つにして、県立大学では情報セキュリティ学科での卒業者が世に出ていく時期を迎えておりますし、また、長崎大学でも情報データ科学部が新たに設けられ、まさに、産学共同して研究開発を進められるようなプラットホームの整備も併せて力を注いでいく必要があるものと思っております。
 県立大学では、セキュリティ学科は一応40名でスタートいたしましたけれども、できるだけ早期に、人員増を目指して取り組んでいきたいと考えているところであります。
 一方また、民間におきましても、次の基幹産業として育成を目指しております航空機関連産業、あるいは海洋エネルギー関連産業、そして、今ご指摘をいただきましたようなAI・IoT・ロボット関連産業、これをしっかりと基幹産業として県内経済の一翼を担う産業として育てていきたいと、こう考えているところであり、それぞれの分野で県内産業、あるいは誘致企業の皆様方にご参加いただく中で、産業クラスター協議会を立ち上げていただいております。
 それぞれの企業間連携、あるいは産学官連携を強化する中で、新たな生産性の向上、あるいは付加価値の創造、新たなサービス、ビジネスチャンスを拡大していくための連携した取組が進められようとしているところでありますので、県内産業界を挙げて、もっともっと新たに立地していただく企業の皆様方と連携を深めながら、長崎からイノベーションの芽を大きく育てていくようなことができるように、行政もしっかりサポートしてまいりたいと考えているところであります。
 それから、まちづくりの面でありますけれども、新幹線の開業を目前にして、県内各地で新たなまちづくりが精力的に進められているところであり、また、民間によるまちづくり構想、「スタジアムシティプロジェクト」なども計画が進められております。
 そしてまた、公共事業等を活用したクルーズ拠点港としての機能整備、あるいは接岸バースの2バース化、それに伴う民間企業の新たな事業展開なども期待されるところであります。
 まち全体が大きく変わろうとしている時局を迎えつつありますので、そういったチャンスをしっかりと地域経済の活性化、交流人口の拡大に結びつけていくことかできるように、私ども行政の立場からも各地域の皆様方と連携をしながら、地域の活性化を全力で目指していかなければいけないと思っております。
 離島地域を含めて、これまでと違うような流れも期待されるところであります。ご承知のとおり、五島市では社会減に歯止めがかかったというようなお話もお伺いしているところでありますので、こういった効果が継続的に発現されるように、地域の皆様方と一体となって積極的な施策の推進に努力していきたいと考えているところであります。

          

誘致IT企業と地場IT企業との交流会(ながさき企業交流会)について

記者(日本経済新聞社)

それにちょっと関連することなんですけれども、1月20日に県や商工会議所が共催する形で、県内に立地してきたIT企業と地元の企業との交流会が初めて開催されるということですけど、どんな成果を期待したいですかということと、また、先ほどもおっしゃっていましたけれども、県の方でも、IT分野だけじゃなくて、海洋、航空機の分野なんかでもいろんな同様の取組、クラスターを形成していますけれども、こういった形で県外企業とか、こういった同様の取り組みというのは、今後はされていくお考えはあるんでしょうか。よろしくお願いします。

知事

1月20日にITの研究開発拠点を設けていただいた誘致企業と地場IT企業との交流会などが開催されるところであります。先ほども申し上げましたけれども、さまざまな企業の皆様方がこれから連携を深められる中で、さらに技術力を高めていただき、新たな価値を一緒に創造していただけるような場が少しでも増えていくように願っているところであります。
 したがいまして、具体的な形で各誘致企業と地場企業とのマッチングが有効に成立し、そのことが協業体制のさらなる拡大、事業の推進、雇用の増加、県内学生の県内就職促進につながる好循環に結びついていくことを強く期待しているところであります。
 また、そのほかの分野の産業のサプライチェーンの構築でありますけれども、海洋エネルギー関連においては、再エネ海域利用法に基づき、一般海域における洋上風力発電の商用事業、これは促進区域の指定を受けた海域で実施されるものであり、本県が第1号の指定をいただいたところであります。
 これまでも洋上風力発電事業への参入を促進するため、調査、計測、設計、製造、据え付け施工、メンテナンスなど、各事業分野の中核企業育成、あるいは共同受注体制の構築に力を注いできたところであります。
 一方また、日本財団の支援をいただきながら、県、あるいは「クラスター推進協議会」、そして長崎大学、長崎総合科学大学などが連携をしながら、この海洋エネルギー関連産業分野の専門人材の育成に力を注ぐこととしているところであります。
 この促進区域における発電事業者は、今後、国によって公募で選定されるということになってまいりますけれども、この公募指針では、地域との調整、地域経済等への波及効果も選定の基準とされているところでありまして、選定された発電事業者が地元企業への説明会を開催するなど、連携もさらに深めていただけるものと考えているところであります。
 一方、航空機関連産業でありますけれども、この分野におきましても、「航空機産業クラスター協議会」を設立いたしまして、大手重工メーカーのバイヤーを県内に招いて県内企業とのビジネスマッチングを具体的に行っておりますほか、来月には県内企業とともに、愛知県の大手重工メーカーなどを視察する予定といたしております。
 こうした航空機需要の取り組みに向けて活発に活動を展開していただいているところであります。
 また、同協議会においては、人材の育成確保の取り組みにも力を注いでいただいているところでありまして、九州内で航空工学科があります久留米工業大学、鹿児島県の第一工業大学において、県内企業による学生向けの説明会を実施したりしているところであります。
 今後とも、業界の動向やそれぞれのニーズを踏まえながら、航空機関連産業を新たな基幹産業として育てていけるように、全力を注いでまいりたいと考えているところであります。

広報課長

それでは、各社の方からお願いいたします。

          

九州新幹線西九州ルートについて(2)

記者(長崎新聞社)

昨日、九州新幹線長崎ルートの整備方式をめぐって、国土交通省が佐賀県に、フル規格を前提とせず、スーパー特急も含めた5択の協議を提案されました。それについて、長崎県としてはどう受け止められておりますか。

知事

国におかれても、協議の場をいかに設けるか、そのためには、佐賀県の理解が必要不可欠であるというお考え方のもと、5つの選択肢について、しっかり論点整理をしていこうとされているものと受け止めているところであります。
 それぞれの選択に当たって、これから意見交換、協議が進められるものと思っておりますけれども、おのずと、これまでの経緯等、改めて課題整理を進める中で、一つの方向性が得られるようご努力いただけるものと、こう考えているところでありますので、私ども長崎県としても、当事者の一員として、早期整備実現に向けて全力を注いでいきたいと考えているところであります。

記者(長崎新聞社)

フル規格を前提とせずということで、5つの選択肢を並列という説明でありました。それと、検討委員会が出した結論ではない結果といいますか、そういうものになる可能性もゼロではないと思いますけれども、こういった前提とせずに並列で議論することについて、長崎県としてはどういうふうに考えられますか。

知事

これまで私どももさまざまな分析結果等をお示しいただき、説明をお聞きし、その中で、一つひとつ選択をして、今日に至っているところであります。
 したがいまして、佐賀県におかれましても、よりこれまでの経緯、課題整理等を含めてしっかりと説明、情報提供をしていただく中で、しっかりと議論が深まっていくものと期待をいたしているところであります。
 ただ、そうした中で、私どもとしては、やはり長崎県の現状等を考える際に、これまでも申し上げてきたように、フル規格による整備が必要不可欠であるという考え方に至っているわけでありまして、そうした意見については、協議の場等を通して、しっかりと申し上げて、理解が得られるよう努力していかなければいけないと思っております。

記者(長崎新聞社)

スケジュールについては期限を設けないということですけれども、いたずらに時間をかけないということですかね。長崎県として、スケジュール感についてはどういうふうに考えられているものか。

知事

国におかれても、無駄に時間を使っていいというものではないというようなご認識をお持ちになっておられるものと理解をいたしております。現状では、対面乗換方式で令和4年に開業を迎えるわけでありますけれども、この六者合意に当たっては、暫定開業という前提で関係者が合意をした経過もあるわけでありますので、これが長期化する、あるいは固定化するというようなことがあってはならないという考え方にはいささかも変わりがないところでありますので、一刻も早く次の整備方針をお示しいただいて、整備に着手していただくことができるように、全力を注いでいく必要があると考えております。

          

県庁舎跡地活用について(1)

記者(長崎新聞社)

もう一点、県庁舎の跡地のことでお尋ねしたいと思います。県庁舎跡地の埋蔵文化財の調査で、専門家のほうから、江戸期の遺構などが出てきているというような意見をいただいておりますけれども、長崎市が、解体した公会堂の代替施設として文化芸術ホールを県庁舎跡地のほうに建設する方向で、長崎県と、一昨年、2018年11月に合意して、計画が進んでおりましたけれども、埋蔵文化財の発掘調査の状況から、そこに建設するのは難しいのではないかというような可能性も出てきておりますけれども、長崎市がその計画を断念して、当初計画していた市庁舎の跡地に建設するというふうな判断に至った場合、長崎県としてはどういうふうに対応されるのでしょうか。

知事

それはですね、経過については、先ほどお触れいただいたように、県庁跡地でホールを整備する。市におかれては、公会堂にかわる施設を県庁跡地で整備させてくれないかというご要請をいただいて、協議を重ねる中で、質の高いホールの整備を進めようということで検討を進めてきた経緯があるわけでありまして、ただ、確かに時間軸については、長崎市としてのご事情もおありになることと思いますけれども、まだ具体的な形でお話をお伺いしている状況ではありません。
 先般、専門家の皆様方のご意見等もちょうだいしたところでありますけれども、今後、どういう形でそのご意見等を踏まえて対応していくのか、これはしっかりと課題整理を行って、今後の進め方も改めて検討していく必要があるものと考えておりますので、まだ、現段階で長崎市から申し入れをいただいた状況でもありませんし、具体的な形で相談もいただいておりません。したがって、そうした今後の検討の過程の中で、そういった点も含めて協議をしていく必要があるのではないだろうかと思っております。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。

          

県庁舎跡地活用について(2)

記者(読売新聞社)

県庁舎跡地に絡んで、発掘調査についても結構しっかりやっていったほうがいいんじゃないかというご意見もあったかと思うんですけれども、今年の秋ごろまで、県として調査していくと思うんですけれども、今後の調査に、何かスケジュールとかに影響があるのかどうかということと、あと、仮に市のほうが、県庁舎跡地ではなく、今の長崎市庁舎の跡地に建てようというような話になった場合に、以前、県としてもホールの必要性があるというふうに話があったものですが、それに対して、県としてまたホールを建てるのかとか、そのあたりについてお考えがあれば、教えてもらえればと思います

知事

発掘調査が、今後どういう形で進んでいくかということでありますけれども、ご承知のとおり、旧県庁敷地の西側等については、長崎奉行所のあった時代には、一段低くなって長屋などが設けられていた敷地があって、それが埋め立てられて県庁敷地として使われてきた経過がありますけれども、もう少し深く発掘調査を行う必要があるんではなかろうかというようなご意見等もいただいているわけでありまして、それをさらに進めるということになると、今残してあります基礎部分をはぎ取って、さらに深く掘り込んで調査を進めるという必要が出てくるものと思っております。
 そして、南側の古い石垣、石垣があるであろうということは事前に把握をして、それぞれのポイントを絞って、今、調査をして、古い石垣も出てきたということでありますので、保存等、壊すことがないようにというようなご意見もいただいているわけでありまして、そういった埋蔵物をこれからどういう形で時間をかけながら調査をしていくのか、これはやっぱりしっかりご意見等も踏まえて検討をしていく必要があるものと考えているところであります。
 スケジュール的には、来年度まで食い込む期間が必要になってきますけれども、そういう時間に当てる必要も、一応念頭には置いてきた経過もありますので、スケジュール感は、その方針に沿って進めて取り組んでいく必要があるのだろうと思っているところであります。
 ホールを長崎市が県庁跡地につくられないとした場合、どうするのかということでありますが、まだそういうお話をお伺いしてない状況でありますので、この場でお答えするのが適正であるのかどうかわかりませんけれども、これまでは、私どもは懇話会の意見として、一つは、市民にとって気軽に使いやすいようなホールを整備してはどうか、あるいは、質の高いホールを整備してはどうかと、同じホールでも2つのご意見をいただいて、具体化に向けて検討が進められてきた経緯があります。
 そういう中で、ご承知のとおり、質の高いホールを、県を代表するようなホールを、市の公会堂にかわり得るような規模のものとして整備をしようということで構想が練られてきたところでありますが、仮に、必要ないということになったときに、これはもう一度、しっかりと考え直す必要があるんだろうと思いますね。
 県庁跡地というのは県有地でありまして、例えば市民の皆様方に気軽に利用していただけるようなホール、これは基本的には市のほうで対応していただくべき施設、会議室、ホールではなかろうかと、こう思っているところでありますので、県としては、やはり県全体の活性化に結びつくような目的で、どういったものを機能整備を図っていくのか、そういった軸足というのが必要になってくるんじゃなかろうかなと思っているところであります。
 まだまだ、今、予断を持って申し上げることは控えたいと、こう考えているところであります。

広報課長

ほかにございませんか。

          

九州新幹線西九州ルートについて(3)

記者(共同通信社)

九州新幹線に関する、昨日の国交省から佐賀県への提案についてお尋ねがありまして、論点を整理するとした整備方式の中には、長崎県が一度同意をして、技術的な理由などで断念されたフリーゲージトレインが入っていると思うんですけれども、一度断念したフリーゲージトレインについて論点を整理しようというふうに国交省が提案したことへの受け止めと、仮に、もう一度、フリーゲージトレインの導入を本格的に検討するなどといった動きになった場合に、長崎県としてはどういうような考え方で臨むのかというのを、現時点で何かお考えがあれば、お聞かせいただければと思います。

知事

これまで経過がある話でありまして、もちろんフリーゲージトレインを運行することによって、新大阪まで直通運行を実現する、そういう前提で認可・着工が行われて整備が進められてきた経緯があるわけでありますが、結果としてさまざまな技術的な課題、コスト的な問題を解決するに至らなかったということで、国において、この選択肢として断念せざるを得ないという方針が示されたところであります。その都度、それぞれ地元、県にもご説明をいただく機会が設けられ、地元しては、その説明を受けて、今後の整備のあり方、どう進めるべきであるのかという議論を重ねて、長崎県では、ご承知のとおり、それが断念せざるを得ないという状況であれば、フル規格による整備を目指してほしいと、こう考えてきたところであります。
 その段階で、例えば何としても時間をかけてもいいので、フリーゲージトレインだったら、継続して研究開発を進めてくださいよというような要請を行うようなことも可能であったと思いますけれども、結果的に、地元から、もちろん長崎県からはそういう意見は提出いたしませんでしたし、佐賀県、JR九州からもそういった意見が出されたというのは認識しておりません。
 したがって、一旦、新幹線でこのフリーゲージトレインを活用するという点については、国は正式に断念されて、別の用途でこれを活用すべく研究が進められているものと理解をしているところでありますので、したがって、これからフリーゲージトレインを選択肢の一つにするということは、もう一度、研究開発から取り組んでいくのかどうか、そういった議論になっていくのではなかろうかと考えているところであります。

記者(共同通信社)

では、現時点で、フリーゲージトレインとフル規格だったらどうですかというような具体的なお話については、考えられる状況にはないということですかね。つまり、協議するということは、選択肢としてまだ残っているという前提で論点を整理するということなのかなと受け止めているんですけれども、フリーゲージトレインか、フル規格か、どうですかというような状況は、今のところ想定していないということになるんでしょうか。

知事

私どもは、そこまで戻って議論を再度行われるのか、あるいは国等においても再度、これまでの方針を変えて、技術開発から取り組もうとされていらっしゃるのかどうか。私どもは、これまでも経緯の説明をいただいて、選択肢から除外せざるを得ないと判断して、それではということでフル規格を選択してきた経緯があるわけでありますので、長崎県の立場としての意見は意見としてしっかり申し上げていかなければいけないと思っております。

広報課長

最後の質問でお願いいたします。

          

中国武漢市で発生した新型ウイルスによる肺炎について

記者(NIB)

全国的な話でもあるんですが、新型のコロナウィルスの患者が国内でも確認されたということで、この後に春節等も迎えますけれども、長崎県としての対応、対策というのは、何かお考えがおありでしょうか。

知事

これはやっぱり空港その他で、特に、中国武漢市をご訪問になられたご経験のあられる方、これはCIQの段階でチェックがなされているものと、こう考えておりますけれども、ご訪問になって発熱等の症状が見られる方々、早期に医療機関にご相談いただくようにという呼びかけを行いますとともに、しっかりした医療機関のネットワークを構築しながら、迅速な対応ができるように体制を整えているところであります。

          

県庁舎跡地活用について(3)

記者(NBC)

旧県庁跡地というんでしょうか、その発掘の件なんですけれども、今、試掘の調査では、江戸時代の部分まで出てきているかと思うんですけれども、関心が高いところでは、もうちょっと前の岬の教会というふうな部分、これが出てくると保存のあり方とかというのは変わってくるとか、そういったお考えというのはいかがでしょうか。

知事

例えば、西側区域等においては、先ほど申し上げたように専門家の皆様方も、もう少し下層まで掘り下げて調査することによって確認をする必要があるのではないかというようなご意見をいただいているところでありますので、そういったご意見等について、これからどう対応していくのか、しっかりと検討を進めていく必要があるものと思っております。
 そのほかの、いわゆる石垣周辺がどうなっているのかということについては、町屋の遺構が出てきていると。町屋については、壊すことなく保存をすべきではないかというようなご提言をいただいているところでありまして。
 今、試掘を行っている区域の、そのほかの面的な部分については、ほとんどもう地山が確認されているような地域でありますので、地山が確認された部分については、もうこれ以上掘り下げても意味がないと理解をいたしております。

記者(NBC)

その保存のあり方としては、何かこう、今考えている、長崎市の報道の件もありますけれども、その辺の建物の規模感とか、そういったものを縮小していくとか、なるべく現状を残すとか、そういったところというのはどうなんでしょうかね。

知事

保存のあり方はですね、いろんな保存のあり方があると思うんです。記録保存という形で残す方法、埋め戻して残す方法、あるいは顕在化させて、活用しながら保存に努めていく方法、さまざまな選択肢があるのではなかろうかと思っておりますので、これからの跡地の利活用の方針等々によっても変わってくるものと、こう考えておりますので、その辺についてもこれから検討を進めていく必要があるのではなかろうかと思います。

広報課長

それでは、以上をもちまして、定例記者会見を終了いたします。

知事

どうもありがとうございました。

発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。

令和元年12月27日(金曜日)
【定例記者会見】

会見内容

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令和元年12月27日 定例記者会見

      

会見内容

           

再エネ海域利用法に基づく五島市沖の促進区域の指定について

広報課長

それでは、ただいまから、知事の定例記者会見を始めます。
 よろしくお願いします。

知事

今日は、まず、私から2点、お話をさせていただきます。  まず1点目は、再エネ海域利用法に基づく五島市沖の促進区域の指定について、ご報告をさせていただきます。  我が国周辺の広大な海域の開発利用を進めるという観点から、一般海域での洋上風力発電事業の実施可能な促進区域を指定する、この再エネ海域利用法が、本年4月1日に施行されたところであります。
 去る7月30日、本県五島市沖を含む全国4区域が「有望な区域」として整理されたことから、地域の関係者で五島市沖協議会を設置し、指定に必要な事項の協議を進めてきたところでありますが、先般、全国に先駆けて合意形成が図られましたため、本日、国において、全国第1号として五島市沖の海域を促進区域に指定する旨が公告されたところであります。
 今後、指定された本区域において、洋上風力発電事業を行う事業者の公募手続が、国によって進められることとなってまいります。
 今回の指定は、新たな基幹産業の一つとして海洋エネルギー関連産業の拠点形成を目指しております本県にとって、大きな前進であると考えており、非常にうれしく思っているところであります。
 記念すべき最初の促進区域指定をいただいた背景には、この五島市沖協議会の構成員をはじめ、地域の関係者の皆様方のご理解と長年にわたるご努力の賜物であると受け止めております。
 今後とも、地元関係者と十分に連携を図りながら、円滑な事業の推進に力を注いでいきたいと考えているところであります。

       

令和元年を振り返って

知事

それから、今年最後の定例記者会見でありますので、年末のご挨拶を兼ねて申し上げたいと存じます。  令和元年も残すところ、あとわずかとなってまいりました。  今年は、台風19号による豪雨災害をはじめ、県内でも二度にわたる大雨特別警報が発表されるなど、全国的に多くの豪雨災害が発生した年でありました。
 改めて、犠牲となられた皆様方に深く哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様方に心からお見舞いを申し上げ、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げる次第であります。
 また、10月には、長崎県立・大村市立一体型図書館として「ミライon図書館」が開館し、多くの県民の皆様方にご利用をいただいております。今後も、図書館の機能の充実に力を注ぎ、末永く愛される図書館となるよう、全力を尽くしてまいりたいと考えております。
 また、11月には、ローマ教皇フランシスコ台下に本県をご訪問いただきました。潜伏キリシタン関連遺産の世界文化遺産登録の翌年に、このような形でご訪問をいただいたということは大変光栄なことであり、原爆落下中心地から核兵器廃絶と世界平和を訴えられたことは大変意義深いことであったと考えております。
 教皇におかれては、「長崎を最後の被爆地に」という私ども県民の思いを共有していただいているということを大変心強く思っているところであり、県としても、核兵器のない平和な世界の実現を目指して、教皇のメッセージ等の発信に今後とも取り組んでいきたいと考えております。
 今回の38年ぶりとなるご来県に対しましては、できるだけ早い時期に、フランシスコ台下に直接、そのお礼を申し上げる機会を得たいと考えているところであります。
 それから、九州新幹線西九州ルートにつきましては、本年8月に与党PT西九州ルート検討委員会において、「フル規格により整備することが適当である」とされ、「関係者間で協議を行い、検討を深めていくべき」であるとの基本方針が示されました。
 今月11日には、国土交通省と佐賀県との間で、協議の進め方について確認をしていくことで意見が一致したとのことでありましたので、協議に向けた道筋が開けたことは一歩前進したものと受け止めているところであります。
 県としては、国土交通省と佐賀県の協議の状況も踏まえながら、関係者間の協議が進展するよう協力をし、また、県としても努力してまいりたいと考えております。
 また、今年は、半導体分野でソニーが長崎での事業拡大を発表されたほか、航空機分野では三菱重工航空エンジンが新工場を長崎造船所内に建設することを決定されたところであります。
 また、情報関連分野では、富士フィルムをはじめ京セラ、デンソー、セイノーなど、名だたる大手企業の情報関連子会社が研究開発拠点を本県に立地されることを決定されたところであります。
 今後も、若い人たちがより魅力を感じられるような雇用の場と基幹産業の創出に力を注いでまいりたいと考えております。
 石木ダムにつきましては、40年以上の長きにわたり、多くの関係者が様々な努力を重ねてきた事業でありますが、今年は5月21日に収用裁決、9月19日に権利取得、さらに11月18日には明渡しの期限を迎え、先般の事業認定取消訴訟の控訴審判決では、事業の公益上の必要性が改めて認められるなどの動きがあったところであります。
 そうした中で、未だ地元住民の方々にご協力をいただけていないことについては、大変残念に思っているところであります。
 9月19日には、地元住民の方々がご家族でお見えになられ、お話をお伺いし、皆様方の故郷を思うお気持ちは大切にしなければならないと強く感じる一方で、これまで過去の洪水や渇水で大変な思いをされた方々、あるいは大切な土地をお譲りいただいた方々も多くいらっしゃるわけで、そうした方々の思いもまた大切にしなければならないと、改めて感じたところであります。
 そうした多くの方々の思いを大切にしながら、事業全体についてしっかりと進めていくことができるよう、さらに努力していかなければいけないと思っているところであります。
 今後とも、地元住民の方々には、県民の安全・安心確保のために事業への協力に応じていただくことができるよう、県としても働きかけを続けてまいりたいと考えております。
 このようにさまざまな出来事があった1年でありましたけれども、県民の皆様方のご協力、ご支援をいただきながら、無事1年を終えることができますことを、改めて深く感謝申し上げる次第であります。
 来年は、3月に県が進めております連続立体交差事業で高架軌道への切り替え、並びに長崎駅、浦上駅の新駅舎の開業が予定されておりますほか、長崎港松が枝国際観光船埠頭の2バース化に向けた取り組み、IRの誘致や佐世保港浦頭地区でのクルーズ拠点港としての整備、また、島原半島においても、県内外の資本による付加価値の高い宿泊施設の整備や、魅力ある観光地づくりに向けた取り組みが進められるなど、県全体が大きく変わろうとする時代を迎えているのではないかと考えております。
 こうした大きな機会を生かしながら、県勢の発展のためにさらに全力を尽くしていかなければいけないと考えておりますので、今後とも、皆様方のお力添えを賜りますよう、お願いを申し上げる次第であります。
 報道関係の皆様方には、この1年間、県政の広報について、大変なご協力をいただき、心からお礼を申し上げる次第であります。
 年末に向けましても、皆様方もまだまだ慌ただしい日が続いていかれることと思いますけれども、どうか、すばらしい新年をお迎えいただきますよう、心からお祈りを申し上げる次第であります。
 以上、2点、私から発言をさせていただきましたが、後は、どうぞ、ご質問等よろしくお願いをいたします。

広報課長

それでは、幹事社の方からお願いいたします。

               

特定複合観光施設(IR)の導入について

記者(西日本新聞社)

私の方から、2つのテーマについてお尋ねします。それぞれ1つずつ聞いていきます。 まず、IRについてです。
 IR事業に絡んでは、先日、担当副大臣だった秋元衆議院議員が逮捕され、この事業に対する信用が大きく失墜する事態になりました。
 この事件に対する知事の受け止めを教えていただきたいのと、その上で、長崎県では同様のこういう不正が生じるおそれはないのか、不正を防ぐためにどのような対策を講じているのかを教えてください。
 また、IRをめぐっては、ギャンブル依存症や治安悪化などに対する県民の不安が根強くあることも、また、事実です。
 こうした中で、今回の事件が国全体のIR事業に与える影響をどのように考えているんでしょうか。
 もし仮に国の計画が先延ばしになった場合、長崎県にどのような影響があり、どのように対応していくのか、教えてください。

知事

今回の事件は、捜査機関の捜査の途上にあるものと、こう考えておりますので、その事項に対するコメントは控えさせていただきたいと考えておりますけれども、長崎県のIRに関して、このような可能性がないのかというお話でありますが、事業者の公募選定に当たっては、国の基本方針においても、不正行為等を防止し、民間事業者の選定手続の公正性及び透明性を確保することが都道府県等に求められているところであります。
 県といたしましても、現在、パブリックコメントを行っております実施方針(素案)において、事業の公正性、透明性をしっかりと確保した上で事業者を選定することといたしております。
 また、こういった公平性、透明性の確保に資するため、職員のIR関連事業者への対応に当たっては、指針を定めているところでありまして、複数の職員で対応することや、面談時に記録をしっかりと作成することなどを定めているところであり、これについてはホームページにも記載をしております。
 仮に、国の計画そのものが先延ばしの状況になった場合に長崎県への影響があるのかということでありますけれども、私ども、まだまだ国の動きも読めない状況でありますので、引き続き、淡々と区域整備計画の認定申請に向けた準備を着実に進めていかなければいけないと考えているところであります。

         

九州新幹線西九州ルートについて(1)

記者(西日本新聞社)

もう一点、九州新幹線についてお尋ねします。
 今年1月9日、知事は、九州新幹線長崎ルートの整備について、佐賀市に行って山口知事と会談されました。あれから間もなく1年になります。
 改めて、この1年を振り返って、最大の懸案だった新鳥栖・武雄温泉間のアセス費の来年度予算への計上が見送られましたが、改めてこの1年間を振り返って、この新幹線問題に関する成果と来年に残された課題、その課題にどう取り組んでいくのかをお示しください。
 また、先ほどのお話でも、引き続き、佐賀県に働きかけていくということですが、先般の日韓知事会議では、山口知事はお見えになりませんでした。山口知事と会談する見通しが立っているのか、予定があるのか、教えてください。

知事

今年1月に佐賀県知事選挙が終了したしばらく後に、直接、お会いしたところでありました。その際には、現在のような状況に立ち至っておりますのは、国の方で開発を進めてきていただいたフリーゲージトレインの開発そのものがうまく進まなかったということによるものであり、国におかれては、そうした責任あるお立場として、今後の整備方針を示していただき、また、さまざまな課題に対する解決方策を併せて提示、説明していただく必要があるということで、互いに認識の一致をしたところであります。
 ただ、その際に大きな立場の違いといいますのは、時間軸についての捉え方でありまして、長崎県においては、一刻も早く整備推進をしていく必要があると、佐賀県におかれては、そうではないというお考えをお持ちでありました。そのことについては面談の直後、報道関係の皆様方にも、私、さらに、佐賀の山口知事から公表をさせていただいたところでありました。
 そういった認識の共有が図られたこともありまして、その後の与党PT検討委員会のヒアリング、あるいは国への政府施策要望等については、まさに、そういった考え方から、整備効果の高いフル規格による整備方針を早急に示していただきたい。そして、さまざまな課題解決に向けた具体的な方策を提示していただくような要請を続けてきたところであります。
 そうした中で、与党PT検討委員会で、佐賀県あるいはJR九州へのヒアリングも重ねられ、議論を進めていただいた結果、8月には、ご承知のとおり、「フル規格による整備が適当である」と、こう判断するとの方針をお示しいただいたところでありまして、そのことについては大きなこの1年間の成果ではなかったろうかと考えているところであります。
 その後の状況については、皆様、ご承知のとおり、先般、赤羽国土交通大臣と山口知事の会談が行われて、国土交通省と佐賀県との間で今後の協議のあり方について確認を進めていくことで意見が一致したということをお聞きしているところであり、それは協議に向けた前進であると受け止めているところであり、今後、さらに具体的な形で協議が進展していくことを期待しているところであります。
 ただ、そういう中で、環境影響評価調査費の予算が計上されなかったということについては、大変残念に受け止めているところであります。
 今後、国土交通省と佐賀県の協議がどういう形で進展していくのか、その動向をしっかり見極めながら、長崎県としても必要な対応策を講じていかなければいけないと思っているところであります。
 一方、佐賀県知事との面談のお話でありました。今年の8月時点でも、もう一度、山口知事と直接面談の機会が持てないかということで申し入れを行ったところでありますが、今、そういった環境にないということでお断りをいただきました。
 私といたしましても、それまで継続的に協議、面談をさせていただいた中で、財源の問題、並行在来線の問題、ルートの問題などが課題になっているというようなお話でもありましたので、それぞれの課題について、どのような問題意識をお持ちであるのか。そこをお聞かせいただきながら、課題によっては長崎県と佐賀県と協力した取組を進めることで解決に向けて力になっていく可能性もあるんではないかということで、面談の機会を求めてきていたところでありますが、実現に至りませんでした。
 改めて、12月4日でありましたけれども、山口知事が掲げておられる課題について、具体的な話をお聞かせいただきたいということで面談のお願いをさせていただいたところでありますけれども、新しい提案があるのであればお会いしてもよいけれども、というようなご返事をいただいたところであります。
 なかなか、今の状態で長崎県から具体的な提案ができにくいような状況でありますので、改めて、しかるべきタイミングが得られるのであれば、いま一度、どのような課題認識をお持ちであるのか、具体的なお話をお聞かせいただき、一つ一つの課題について、長崎県としても協力して取り組んでいただける事項があるとすれば、積極的に対応していきたいと考えているところであります。

記者(西日本新聞社)

今のお話の中にあった佐賀県知事がおっしゃる新しい提案というのは、何を言わんとしているというふうに受け止めたんでしょうか。

知事

それがなかなか理解できない。既に、例えば並行在来線などについては共同して取り組んでいくこともできるんではないかというようなお話も、これまでの面談の中でお話したこともあったんでありますが、具体的な形で協議の対象にはなりませんでした。したがって、どのような提案を求めておられるのか、そこをまずお聞かせいただく必要があるのではなかろうかと考えているところであります。

         

令和2年度政府予算案について

記者(時事通信社)

先ほどもちょっとお話がありましたけれども、来年度の政府予算案についてなんですけれども、政府予算案全体に対しての県としての評価する点と、逆に不足だと思われている点があればご見解をお聞かせください。

知事

まず、積極的に評価させていただいております項目といたしましては、地方に一番大きな影響が考えられます地方財政計画等を含めて、地方の一般財源総額が前年度を上回る形で確保されたこと、さらに、防災・減災対策として河川等の浚渫を推進するため、緊急浚渫推進事業費が計上されたこと、あるいはまた、まち・ひと・しごと創生事業費につきましても引き続き1兆円が確保されるなど、地方が取り組むべき重要課題への配慮もうかがえるところであり、評価させていただいております。
 また、本県にとりまして極めて重要であります離島振興に関わる国境離島交付金等についても、継続して50億円の予算が確保され、この離島活性化交付金等についても15億円計上され、柔軟な運用の道筋もお示しいただいているなど、十分ご配慮いただいた内容になっているのではなかろうかと感謝をしているところであります。
 一方、また、残念に思っておりますのは、先ほども話題になりましたけれども、新鳥栖・武雄温泉間の環境影響評価調査費の計上が見送られたということでありまして、これは北陸新幹線の所要の手続に遅れることがないように、何としても早期の協議調整、そして関係予算の計上が可能となるように関係機関に引き続き要請を重ねるとともに、県としても努力していかなければいけないと考えているところであります。

         

今年1年を表す漢字一文字について

記者(時事通信社)

ありがとうございます。最後に、今年1年間、最後ということなので、振り返ってみて、県政を漢字一文字で表すと知事はどういう漢字を当てられるのかというのと、あと、また来年、2020年の県政の最大のテーマについて、お考えをお聞かせください。

知事

漢字一字でというのは、なかなか難しいなと思いますけれども、あえて申し上げますと、変わるという文字かなと。時代が変わりました。産業構造も大きく変わろうとしている時期であり、その兆しが見えつつある1年ではなかったかと思っております。
 併せて、まちづくりそのものも大きく変わっていく節目の時期を迎えているという意味で変わるという文字かなと思っているところであります。

          

2020年の県政最大のテーマ(課題)について

知事

それから、重要な課題として考えておりますのが、やはり人口減少問題、これはまだまだ、一部に明るい兆しが見えるものの、根本的な課題解決に至っていない状況であります。雇用の場の創出拡大、あるいは移住者数の増加などについては具体的な成果が見られるところでありましたけれども、何としても、やはり基幹産業であります造船業を中心に非常に厳しい受注環境であり、従業員数も減少傾向で推移するという中で、県全体として人口減少に歯止めをかけることができなかったということであります。新たな産業構造の改革に向けた動きも見られつつあるところでありますので、引き続き、若い方々にとっても魅力のある良質な雇用の場の拡大を目指して、各分野にわたる産業の活性化と若者の定着に全力を注いでいかなければいけないと思っております。
 それから、継続の課題であります、地域にとっては非常に重要なプロジェクトであります九州新幹線西九州ルートの一刻も早い未着手区間の整備着工、そして、IR区域の整備については、来年度は大きな山場を迎えてくるものと考えておりますので、引き続き準備に全力を注いでいかなければいけないと考えているところであります。

広報課長

それでは、各社の方からお願いいたします。

          

知事のバチカン市国訪問について

記者(読売新聞社)

冒頭でおっしゃられたバチカンというか、ローマ教皇にできるだけ早い時期にお礼を申し上げに行きたいというのは、それは認識として、来年中に知事が自らバチカンに行くという認識でいいのかということと、もう少し具体的に時期とか、季節とか、そういうところで挙げることができないかという点をお尋ねしたいと思います。

知事

日程調整の都合次第ですけれども、年明け早々の時期にでもお伺いをして、この潜伏キリシタン関連遺産の世界遺産登録実現に対してご協力をいただいたお礼、そしてご訪問いただき、世界に向けてメッセージを発信していただいたお礼を兼ねて訪問の機会を得られればと考えているところであります。

記者(読売新聞社)

そうすると、バチカンに行かれるということですか。

知事

そうですね。それともう一つは、世界文化遺産、これはユネスコの関係各国大使にもご協力をいただいてきた経過もありますので、そういった長崎の世界文化遺産としての魅力等についてもお触れいただき、ご報告を申し上げるような機会を、併せて設けられればと考えております。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。

          

九州新幹線西九州ルートについて(2)

記者(長崎新聞社)

九州新幹線長崎ルートについてお尋ねします。佐賀県の山口知事が、フル規格前提の協議には応じないということで、5択ということを言われております。スーパー特急とか、フリーゲージトレインとか、ミニ新幹線とか、そういったものを含めた5択の協議を求めておりますけれども、長崎県としてはこの5択で協議をするということになった場合は、協議に参加していくことになるんでしょうか。

知事

それはなかなか難しい判断だろうと思いますけれども、5択の中からいずれかを選択すれば、双方理解できるかというと、なかなか難しい面があるのは事実であります。
 例えば、対面乗換方式に、どうしてもそれ以外に理解が得られなかったときに、それで長崎県が理解できるかというと、なかなか難しい面があるんではないかと感じております。
 国におかれても、与党PTの意向は重く受け止めているというお考えをお示しでありますので、今の時点で長崎県がいろいろと申し上げるのは好ましくないと思いますけれども、これから国土交通省と佐賀県との間の調整がどのような形で進んでいくのか、十分これからの推移を見守っていかなければいけないと思っております。

記者(長崎新聞社)

改めてお聞きしますけれども、長崎県としては、与党検討委員会が8月に示されたフル規格での整備が適当という方針のもと協議が行われていくことを望まれているということに変わりはないんですか。

知事

新幹線について理解を深める過程の中で、さまざまな選択肢について現状を分析し、お互いに共通理解を深めるということは、これは当然あり得る話だろうと考えております。
 例えば、これまでの西九州ルートの認可・着工の前提になったスーパー特急方式、こういった前提で認可・着工が得られた経緯もあるわけでありますけれども、じゃ、現実にそのスーパー特急方式というのは、前回の認可・着工の前提で考えられていたのは、時速200キロのスピードで在来線の上を走る、そういう新幹線の構想であったと理解しておりますけれども、現実には全てのスーパー特急方式の路線がフル規格に変わっていって、今、スーパー特急は存在しない。車両自体が存在しないという状況にありますので、そのスーパー特急方式というのが選択肢になり得るのかどうかということについても非常に疑問に思っているところでありますので、そういった課題を5択と、こうおっしゃっておられるわけでありますけれども、それぞれの選択肢の現状がこういうことですよねという作業は、あるいは必要であり、また理解できるのではなかろうかと、こう考えているところであります。

記者(長崎新聞社)

これまでの山口知事の発言を振り返ってみますと、手続としてしっかり手続を踏んでほしいというようなことを言われているのかなと感じておりますし、佐賀県民が納得できる、理解できるような手続を踏んで説明をしていただければ、議論自体に門戸を閉ざさないというふうに言われていると思うんですけれども、そういう意味では改めて協議、そういう手続を踏んでやっていくことも遠回りになるかもしれませんけれども、最終的な目的地に着くための、逆に最善の解決の道になるのではないかなという思いもしているんですけれども、その手続を改めて踏むということについてはいかがなんでしょうか。

知事

それは当然ながら、新幹線について理解を深める上では、これまでもさまざまな形で与党PT検討委員会でありますとか、あるいは国土交通省から課題の整理、そしてまた、さまざまな現状についてご説明をいただきながら、我々自身がそういった中でどういった整備のあり方が一番好ましいのか、これは議会関係者の皆様方も一緒にお入りいただいて話を、説明を聞く中で、選択をずっと一つずつ重ねて今日に至っているのは事実であります。その点について、より幅広い方々の理解を深めるために、そういうことについて改めておさらいをしてみる、そういう手続が必要であるというのは十分理解できるところであると思っております。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。

          

郷土資料センター(仮)について

記者(朝日新聞社)

来年の秋に建設が始まる新県立図書館の郷土資料センターと、歴史的公文書の管理に関する知事の視点についてご質問します。
 長崎県内に公文書館がありませんが、昨年11月議会で設置の予定を尋ねられた当時の総務部長が、郷土資料センターの公文書コーナーに、公文書館の機能を持たせるというふうに答弁なさっています。
 ところが、現在明らかになっている計画では、公文書コーナーに専門資格を持つ専任職員を置くことは想定せず、資料の保管スペースも110平米と、広島の文書館の1,300平米の10分の1以下になっています。
 これに対して、歴史研究者でつくる県内の団体から、保存体制に不安が残り、貴重な資料が散逸してしまう危険があるというふうに声が上がっています。
 郷土資料センターは教育庁の管轄ですが、知事にぜひお答えいただきたいのですが、戦後75年を控えて、生きている人から証言を得ることが難しい時代に入る中で、県民が今、資料を残すことの大切さを訴えているわけですが、知事は、歴史的公文書を積極的に集めて保存するおつもりはありますでしょうか。
 というのと、郷土資料センターの建設をその契機にするおつもりがあるのかどうかというのをお答えください。

知事

公文書館をどういった範囲で、どのような形で収集、保存、整備していくのかというのは非常に重要な課題であると思っておりますが、先ほどおっしゃったように規模が小さいというご指摘をいただきましたけれども、長崎県の場合、旧庁舎が焼失してしまって、ほとんど公文書がなくなってしまっているという歴史的な経過もありまして、保存、整備すべき公文書が、他県とはちょっと異なるという実情があります。
 ただ、これからの保存、収集、整備のあり方については、ちょっと私も細かな方針まで承知しておりませんので、そこら辺はどうですか。

総務文書課長

現在、歴史的文書について収集を重ねていっておりまして、令和3年度のオープンに合わせて、しっかり県民の皆様に公開できるように、目録をつくったり、検索しやすいような資料をつくったりと、今、準備をしているところでございます。
 職員の配置等については、他県の類似施設の利用状況から見て、県民サービスと費用対効果等を考えた場合には、専任の職員を置くまではないと考えておりまして、ただ、オープン後に、その利用状況を見て、それはまた検討すべき状況かなと思っております。
 公文書コーナーということで、資料は現時点で、先ほど知事が申し上げましたとおり、他県とは状況が違うんですけれども、しっかり、県民の皆様が利用しやすい施設になるように、今後準備していきたいと考えております。

記者(朝日新聞社)

知事に確認なんですけれども、しっかり収集して保存して公開するというおつもりはあるという理解でよろしいでしょうか。

知事

ええ、歴史的に大変重要な文書などについては、しっかり保存し、また、県民の皆様方の財産として管理していく必要があるのではないかと思っているところです。

記者(朝日新聞社)

郷土資料センターの公文書コーナーに、公文書館の機能を持たせるという認識は、知事もお持ちでいらっしゃいますか。

知事

先ほど申し上げたように、公文書館というのを改めて整備するかどうかというのは、とりあえず郷土資料センターの中でそういったスペースを確保し、まとまった形で新たな施設の整備が必要になってきて、あるいは、県民の皆様方が利用される際に不便を来たすというようなことがあれば、そういった施設としての機能整備も検討する必要があるのではないかと、こう考えているところでありますけれども、先ほど申し上げたように、非常に規模自体がですね、なかなか、これまでの公文書の大半が焼失してしまっているという状況でありますので、できるだけ残された資料をフルに活用していくという考え方で、そういった機能整備を進めていこうと思っております。

記者(朝日新聞社)

ありがとうございます。

広報課長

それでは、最後の質問をお願いいたします。

          

石木ダム建設事業について

記者(NBC)

知事の挨拶の中にもありましたけれども、石木ダム事業に関してですが、今週、国会議員とか地方議員とか議員連盟の方から「事業見直しのお願い」ということで要請があったかと思います。「住民との合意がないまま進められている強制収用は、極めて深刻な人権侵害である。現代社会において到底許されるものではない」と。そして、「旧来型の治水政策から脱却しようという今の時代に、いまだかつて例のない、住民を強制的に排除して行うダム建設が本当に必要なのか、再検討すべきであるということで協議の場を設けてほしい」という内容でありましたが、これについては知事の方は、協議の場を設置するというような考えはいかがでしょうか。

知事

それは地権者の皆様方との協議の場というのは、これまでもお願いをしてきたところでありますので、積極的にそういう機会はいただいていきたいと考えているところであります。

記者(NBC)

住民の方との話し合いはされる考えはあるということですけれども、こちらの議員連盟とか市民団体とかというふうなのが主語というか、になっているんですけれども、そういった人たちとの話し合いというのはいかがなんでしょうか。

知事

それは、直接、そういったさまざまな思いをお持ちの方々が数多くいらっしゃるわけでありまして、そういった方々と幅広く議論するということは考えておりません。

記者(NBC)

確認ですけれども、住民の方との話し合いという部分ですけれども、ダム事業の必要性について話し合いたいということなんですけれども、そこの点はいかがですか。

知事

それは地権者の皆様方とも直接面談の機会もこれまでもいただいてきた経緯もありますし、そういった機会をいただければ、その点については十分時間をかけてご説明を申し上げ、ご理解いただけるように努力していきたいと考えているところであります。

記者(NBC)

重ねて恐縮ですけれども、ゼロベースで必要性の部分から話し合いたいたということなんですけど…

知事

それはですね、白紙に戻さないと会わないというお話でありますので、会うためには白紙に戻して出かけてきなさいというお話をなさっておられるわけでありまして、そういう前提ではなくて、今の状態で必要性等についてさまざまなご質疑等があれば、それはこれまでもお答えしてきたところでありますし、これからもお答えしていこうと思っているところであります。
 直接、私も地元地権者を代表される皆様方と何回もお会いを申し上げて、さらに、私どもの考え方を聞いていただけるかという確認をして、そういった機会もいただいたのでありますが、面談の直前でお断りをいただいたという経緯がありますので、ぜひそういう形でダムの必要性等についても説明を聞きたいということであれば、積極的にご説明をさせていただきたいと願っているところであります。

記者(NBC)

ありがとうございました。

広報課長

それでは、以上をもちまして、定例記者会見を終了いたします。

知事

どうもありがとうございました。どうぞ、よいお年をお迎えいただきますように。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
令和元年11月22日(金曜日)
【定例記者会見】

会見内容

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令和元年11月22日 定例記者会見

      

会見内容

           

ニュースアプリ「SmartNews」での県公式情報の配信開始について

広報課長

それでは、ただいまから、知事の定例記者会見を始めます。
 よろしくお願いします。

知事

まず、第1点目は、ニュースアプリ「スマートニュース」での県の公式情報の配信開始についてであります。
 本日、スマートフォン、タブレット向けニュースアプリ「スマートニュース」で長崎県公式情報の配信を新たに開始したところであります。
 現在、スマートフォンの利用者は増加の一途をたどっておりまして、若い方々を中心にスマートフォンから情報を入手される方々も多くいらっしゃいます。
 県では、こうした情報通信手段の急激な変化に対応し、また、若い世代への情報発信を強化するという考え方のもと、今回、スマートフォン向けニュースアプリを活用することといたしました。
 スマートニュースの中の「長崎県チャンネル」において、県公式ウェブサイトやSNSの中から観光やイベントなど、本県の魅力ある情報をお届けいたしております。
 どなたにも気軽にご利用いただけますので、ぜひアプリをダウンロードいただき、県内在住の方々はもちろん、県外の本県に関心をお持ちである皆様方にも本県情報の手頃な入手方法としてご活用いただきたいと願っているところであります。

       

お歳暮における県産品愛用について

知事

それから、もう1点、お話をさせていただきます。
 お歳暮における県産品の愛用についてお願いをさせていただきたいと思います。
 県においては、毎年、6月と11月を「県産品愛用運動推進月間」として設定をし、「県産品愛用運動」を展開してまいりますとともに、ふるさと産品の普及啓発に取り組んでいるところであります。
 12月も目前となり、そろそろお歳暮の時期となってまいりました。大切な方々へお歳暮を贈る機会がございましたら、ぜひ長崎県産品をお選びいただきますようお願いを申し上げます。
 長崎県産品は、県内の百貨店、量販店などのお歳暮コーナーなどで取り扱っていただいているところであります。長崎駅前、県営バスターミナル2階にある長崎県物産館では、全国の方々への贈り物として魅力ある長崎県産品を集めた「冬のギフトコーナー」を設置し、12月24日まで「県産品お歳暮セール」を開催しております。お越しいただけない方々には、物産館までお問い合わせをいただければ、「ギフトカタログ」をお届けいたします。
 また、県産品の総合情報販売サイト「e-ながさき旬鮮市場」でもお歳暮としてふさわしい一品を多数取り揃えているところであります。
 さらに、長崎のアンテナショップ「日本橋 長崎館」においても、ギフトカタログを設置しているところであります。首都圏にお住まいのご親戚、あるいはご友人の方々にもぜひご紹介をいただければと考えているところであります。
この機会に、長崎で生まれ育ったすばらしい県産品の数々を大切な方々への贈り物としてご利用いただきますよう、お願いを申し上げる次第であります。
 以上、2点、冒頭にお話をさせていただきました。あとはどうぞよろしくお願いいたします。

広報課長

それでは、幹事社の方からお願いいたします。

               

石木ダム建設事業について(1)

記者(毎日新聞社)

まず、石木ダム事業について3点お伺いしたいと思います。
 11月18日に石木ダム事業の土地の明け渡し期限を迎えて、知事の決裁で行政代執行による立ち退きを履行することが可能となります。
 石木ダム事業において、行政代執行法上の第2条に定める「不履行を放置することが著しく公益に反する状態」というのを知事としてはどのようにお考えか、お聞かせください。

知事

この趣旨は、あらゆる方策をもっても土地の明け渡しを履行していただけず、県民の安全・安心を確保する上で公益性が高い石木ダム事業の遂行が困難となった場合などが考えられるものと思っております。
 県といたしましては、そういったことがないように、地元住民の方々に、今後とも事業への協力に対する働きかけを続けていきたいと考えております。
 なお、石木ダム事業でありますけれども、これは土地収用法に基づく事業認定を受けた事業でありまして、既に事業の公益性、緊急性については、行政代執行の要件を具備している形になっておりまして、この意味で行政代執行法の第2条は適用されないと聞いているところであります。

記者(毎日新聞社)

ありがとうございます。今のお答えの中でありました働きかけの部分ですけれども、今、反対されていらっしゃる住民の方というのは、今の事業を推進していくこと、建設を前提とした対話の方には、やはり応じないという姿勢を貫いております。これからその県の具体的な働きかけ、理解をしてもらうための努力としては、知事としては、どういうことが必要で、どういうふうに反対される方々の理解を進めていこうというふうにお考えか、お聞かせください。

知事

先般、9月だったと思いますけれども、直接、お話し合いをさせていただく機会をいただきましたけれども、その際、地権者の方からも、将来について話し合いの機会は設けないのかといったようなお話もありまして、ぜひそういった機会をいただければ積極的にお願いをしたいという趣旨のお話を差し上げたところでありますけれども、しかしながら、その後、改めて文書をもってお願いをさせていただきましたけれども、いまだに話し合いに応じていただけていないという状況であります。
 お聞きをいたしますと、地元住民の方々からは、ダムの見直し、ゼロベースでの見直しが前提であるというお話もお聞きしているところでありますけれども、なかなかここまで進めてきた事業を白紙に戻してしまうということは、難しい選択であると考えているところであります。
 したがいまして、今後とも、粘り強くそうした機会をいただけるように努めていかなければいけないと思っております。

記者(毎日新聞社)

ありがとうございます。最後に、赤羽国交大臣が、先日、台風19号などの災害を受けて、中小河川も含めた堤防強化の可能性について検討を進めるほか、ダムのあり方等でも検討を進めるということを改めて閣議後の会見でお話をされておりました。
 こうした動きというものが川棚川水系の、現在、県の方で策定していらっしゃいます「河川整備計画」に何か影響が出てくる可能性があるのか、知事のお考えをお聞かせください。
 また、国としても、治水と防災面の考え方を再検討する中、そういう中でも工事は進めるのか、それとも一旦休止とか、そういった判断があるのか、その辺のお考えをお聞かせください。よろしくお願いします。

知事

この堤防強化の方向性、あるいはダムのあり方への検討については、現在、国において議論が進められているものと推測をいたしているところでありますが、具体的にどういった河川等を対象に、どのような見直し、議論がなされていくのか、まだ今後の推移を十分関心を持って見守っていかなければ、今の段階では、その内容等把握できないような状況であります。
 したがいまして、そういった議論は議論として、関心を持って推移を見極めていかなければいけないと思いますけれども、一方で、近年、大規模災害、予想しないような災害が頻発する状況の中で、やはり地域住民の皆様方の安全・安心を確保する上では、一刻も早く、この石木ダムの事業は完成をさせなければいけない事業であると、こう考えているところでありまして、この事業は事業として並行しながら前に進めていく必要があるのではないかと考えております。

         

石木ダム建設事業について(2)

記者(NBC)

2点伺いたいんですが、まず、1点目が石木ダムに関してなんですけれども、先日、公共事業評価監視委員会から3年工期延長の承認をする意見書を受け取られたかと思います。それを受けて、県としては、もう工期延長正式決定ということでよろしいのかどうかというところと、今回の延長ということになりますと、事業費の見直しなどは検討されないのか、その部分をお聞かせいただければと思います。

知事

先般、公共事業評価監視委員会から事業継続が妥当であるとの方針の意見書を頂戴したところでありますけれども、最終的な方針については近日中に決定していかなければいけないと考えているところであります。この事業費の見直しについては、これまでも、都度検証を行っているところでありまして、今のところ、残事業費に変更はないものと受け止めております。

         

長崎本線上下分離について(1)

記者(NBC)

あともう一点質問ですが、九州新幹線長崎ルートに関連してなんですが、在来線の維持管理費の追加分について、費用負担を佐賀県と今お話をされているところかと思いますけれども、その話し合いの中での長崎県側の主張と、それに対する佐賀県側の反応、そして、長崎県としてはどういうふうにその問題を解決していこうというふうに思っていらっしゃるのか、教えてください。

知事

この問題については、一定これまでの流れに私としては違和感を覚えているところでありまして、といいますのは、まだこの課題については実務者レベルでの協議の途中であります。課長レベル、部長レベルで協議を進めてきた経過がありまして、その中で確かに鉄道施設の維持管理費が相当増嵩していくという課題が新たに生じてきたということは聞いているところであります。これは、単にこの維持管理費がコスト高によって増嵩するということだけではなくて、これまで、これ20年に一定合意をして覚書を結んだわけでありますけれども、その時に想定されなかったような内容で経費が増加する要因が生じている。具体的にちょっとだけ触れさせていただきますと、いわゆるこの上下分離方式で、上をJRによって運行をしていただく。そうすると、下のほうもJRの基準によって維持管理をしなければいけない。即ち、維持管理のレベルが相当高くなってくる。20年当時は、第三セクターでありました松浦鉄道の事例を参考にしながら、長崎、佐賀、そしてまたJR三者で積算をし、合意した経過があったわけでありますけれども、そういった要因、それから、また、併せて、線路の24時間監視体制、線路であるとか、信号機の24時間監視体制をつくっておかなければいけない。設備指令業務という呼び方をされるそうですけれども、そういった業務が新たに発生してきておりまして、そのことが主な増嵩要因になっている。したがって、長崎県の担当としては、全く当初想定しなかったような課題が新たに出てきているので、これは両者間で十分協議を進める必要があるんではないかということで意見交換がなされてきたと聞いているところであります。
 もちろん、佐賀県におかれては全ての経費を含めて2対1の中に含めて判断すべきではないかというご意見をいただいてきたようでありますけれども、そういうことで、まさに協議の途中段階で、もう12月議会も間近に迫る中で、一定議会に対する説明も必要であるということで、さらに協議レベルを副知事レベルに上げようかということで、それぞれ持ち帰っていた状況の中に、佐賀県におかれてそういった内容が公表されたところでありまして、第三者を介して仲介の依頼をされるというような新聞記事も読んでいるところでありますが、非常に違和感を覚えているところでありまして、ご意見としてお持ちであれば、協議の当事者にまずは返していただきたいと、こう考えているところであります。
 いずれにいたしましても、この問題についてはJRを含めて増嵩経費の確認でありますとか、何とか低減できるような方策がないのかといった点を含めて、十分協議、検討を進めていく必要があるのではないかと、こう考えているところでありまして、しっかり令和4年度の上下分離の円滑な実施までに解決できるように努めていかなければいけないと考えているところであります。

広報課長

それでは、各社の方からお願いします。

         

ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング長崎テクノロジーセンターの規模拡大について(1)

記者(日本経済新聞社)

まず、3点お伺いしたいと思います。
 まず、1点目なんですけど、ソニーが諫早の方で1,000億円規模の大型投資をされるということが明らかになっていますけれども、これについて、県としてはどんな効果が期待できますかということと、あと、雇用なんかの見通しなんかがあれば伺えればと思います。よろしくお願いします。

知事

実を申しますと、ソニーにおかれては、地域に多くの雇用の場を提供していただいておりますし、また、産業活動を通して地域経済を支えるような重要な役割も担っていただいているところでありますが、先般、1,000億円を投じて諫早に新工場を建設する旨のご発表をいただいたところであり、大変ありがたいことであると思っているところであります。まさに、世界のトップを走られるソニーのCMOSセンサー、これがさまざまな製品に搭載されて、多くの方々に利活用されているところでありまして、その一大拠点が長崎にあるということについては、若い皆様方にとっても一つの誇りになるのではなかろうかと、こう考えているところであります。
 これまでも、地元諫早市長さんと一緒に、さらなる生産設備の投資拡大に向けて働きかけ等を行ってきたところでありますけれども、今般、1,000億円の投資となりますと、恐らく1,000名程度の雇用が新たに発生してくるものと考えているところでありまして、そうした人材採用活動等が円滑に推進していただけるように、地元としてもしっかりサポートしていかなければいけないと考えているところであります。

          

双日の五島での高級リゾートホテル開発について

記者(日本経済新聞社)

次は、双日の五島進出の件ですけれども、双日が五島市のほうに、海外の富裕層をにらんだような高級ホテルを建設するという計画が浮上しています。これについて知事のご所感と、あと、どんなことを期待したいのか、このあたりをお願いします。

知事

ご承知のとおり、五島は新たな世界文化遺産が存在する観光地として、多くのお客様におでかけいただいているところでありますけれども、これまで宿泊施設が足りなかった面がありました。上五島ではマルゲリータホテル(「五島列島リゾートホテル マルゲリータ奈良尾」)、そして、下五島でもツバキホテル(「GOTO TSUBAKI HOTEL」)が新たに整備され、開業を迎えたところでありますけれども、いわゆる富裕層をターゲットにした、質の高いリゾートホテル、こういった機能が欲しいと願っていたところでありましたけれども、今般、双日さんのご提案によって、そうしたホテルの整備計画が進められるというお話をお聞きして、大変ありがたいことだなとうれしく思っているところであります。
 近年、五島に対する関心が非常に高まっていると感じてきておりましただけに、具体的な形でこういう投資の案件が動き出したということは、本当に、地域にとってもすばらしい機会になっていると思っておりますので、さらに多くの方々をお迎えし、地域の活性化に結びつくよう期待をしているところであります。

          

親和・十八銀行合併に伴う店舗統合について

記者(日本経済新聞社)

ありがとうございます。最後の1点なんですけれども、先般、十八銀行と親和銀行が新たに来年の10月に合併するということで、店舗の統合について発表したと思うんですけれども、その中で70店舗ほどが統合という形になります。そのことについて、何か懸念といいますか、何かご所感があるかということと、あともう一点、それに伴って350人ほどの余剰人員が出ると、それを地域活性化のために使えるようにしたいということを2行とも言っております。それについてどんなことを期待したいでしょうか。その2点をお願いします。

知事

まず、店舗統合のお話でありますけれども、お聞きした統合の方針においては、いわゆる閉鎖店舗と統合店舗の距離が車で10分圏以内の店舗を対象にするということをお聞きしているところであります。また、口座変更の手続を不要とされたり、あるいは、利用者の負担軽減にも配慮がなされていると理解しているところであり、利便性は継続して確保されるのではなかろうかと考えているところであります。
 それから、また、こうした店舗統廃合によりまして、約350人の余剰人員が生じて、地域の活性化を担う分野に再配置をしていただくというお話もお聞きしているところでありまして、地域経済の活性化に大変大きな役割を担っていただけるのではないかと期待をいたしております。
 特に、金融関係のプロの方々ばかりでありますので、さまざまな事業承継、あるいは、新たな事業のスタートアップといった面、さらには、海外展開でありますとか、企業のいろいろなネットワークを活用したビジネスチャンスの拡大、そういった面でもお力添えをいただけるのではなかろうかと、大きな期待を寄せているところであります。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。

          

九州新幹線西九州ルートについて(1)

記者(NHK)

新幹線についてお聞きしたいと思います。
 12月下旬にも、来年度予算案の政府決定の日程が迫っていて、アセスの調査費が盛り込まれるか焦点になると思われるんですけれども、知事、今どのように思われているかをお聞かせください。

知事

これまで私ども長崎県としては、特に北陸新幹線の動きに遅れることがないようにということで、アセス関係の予算をぜひ計上していただきたいという要望を重ねてきたところでありますけれども、報道等で知る限りでありますけれども、なかなか難しいのではないかというような報道がなされているところであります。
 ただ、私も国土交通省に確認をいたしましたけれども、ぎりぎりまで最大限の努力を重ねていただけるものと、こう思っているところでありまして、引き続き、これからの推移を、若干時間が残されている状況でありますので、見極めていかなければならないと考えているところであります。

記者(NHK)

国土交通省とのやりとりの中では、それについては、まだ間に合う、盛り込まれるというふうに考えているということですか。

知事

できるだけ柔軟に、いろいろな選択肢を含めて検討をしていただけるものと思っておりますので、これからもどのような方策が検討できるのか、推移を見極めていかなければいけないと思っております。

広報課長

ほかにありませんか。

          

いじめ重大事態に係る対応について

記者(共同通信社)

海星高校のいじめ自殺の件でお伺いしたいんですけれど、私立海星高校で、男子生徒が自殺されて、先日、学校側が第三者委員会の報告書をホームページの方に出したんですが、報告書内でいじめを認めていることに対して、学校側は受け入れていないと、遺族側と対立関係にありまして、県のほうは、私立高校と相談し、なかなか指導を行うことは難しいということは把握しているんですけれども、そんな中で、学校側に対して対応をとられたりとか、考えられることはありますか。

知事

それは、担当課のほうで十分学校当局ともお話を重ねてきたところであると理解をいたしております。残念ながら、私は、最近の状況については、ちょっと詳細を把握していないということでありまして、その後の動きについては、ちょっとこの席ではお答えしかねる状況であります。

          

石木ダム建設事業について(3)

記者(共同通信社)

もう一点、石木ダムの件でお伺いしたいんですが、11月18日、土地明け渡し期限の日に知事は県外のほうに出張されていたということで、ある意味節目の日に住民の方々も、県庁のほうに抗議に来られるということは十分予測はできたと思うんですけれども、その中で県外に出張されるというのは、知事としてはどういうお考えがあったのかをお聞かせください。

知事

私もさまざまな公務を抱えておりまして、場合によっては、その日しかアポイントがとれないというような用務もございます。そういったことで、11月18日には、そちらのほうを優先させて対応させていただいたということであります。

記者(共同通信社)

やはり県としては、話し合いを継続したいというふうに住民側のほうに向けておっしゃられていると思うんですが、そういう大事な日とかに、知事がおられないというのを見ると、やっぱり不信感を覚えると思われるんじゃないかなと思いますし、ほかの住民の方以外でも、県民の方から見ても、知事が本当に誠実に対応しているのかどうかという厳しい目が向けられても仕方ないのかなと思うんですが、県民全体からも石木ダム事業に対しての見方というのはどういうふうに見られているというふうに、知事自身はお考えになっているんでしょうか。

知事

これは、石木ダムについては、もう40数年の歴史があるわけでありまして、これまで歴代の知事はじめ関係職員が地元の理解が得られるように、繰り返し、繰り返し地元を訪問させていただき、説明を繰り返し、協力のお願いをさせていただいてきたところであります。私自身も、知事に就任し10年経過いたしますけれども、直接現地を訪問させていただき、面談の機会をいただけないかとお願いをさせていただいたこともあり、何回かは面談の機会をいただきました。
 そういった中でいろいろなお話をお聞かせいただき、そして、ようやく説明をお聞きいただく機会をいただけるということで、説明にお伺いしたところ、話を聞いていただけない、そういう状況もあったわけであります。いつでも、私、お話し合いの機会を静穏な状況の中でいただけるのであれば、ぜひお願いをしたいと、こう申し上げてきている中で、これまでは事業を白紙に戻さなければ話し合いには応じられないというようなことで面談を断られてきた経過があるわけであります。
 一方、恐らく抗議、要請等の場にはちゃんと知事が出なさいよということなのかもしれませんけれども、そういった場に限らず、これからの事業の推進について話し合う機会をいただければ、いつでも、できるだけそちらのほうを優先して対応していきたいと考えているところであります。
 そういった長年にわたる経過がある話でありますけれども、確かに、これまでの経緯をご承知でない皆様方にとっては、あたかも今になって収用裁決がなされて、強制代執行をするんではないかというような目でご覧いただいている方々も少なくないんではないかと思っているところでありますので、今後ともこのダム事業そのものについて、県民の皆様方の理解が深まるように努力していかなければいけないと思っているところであります。

               

石木ダム建設事業について(4)

記者(朝日新聞社)

関連で、今のなんですけれども、話し合いの場というのは、知事がおっしゃっている話し合いの場というものはどんなものかということなんですけれども、住民の方々は、もちろんふるさとを離れたくないという思いとともに、利水・治水面で必要性ということを県庁に来られた際、主張していらっしゃると思うんですけれども、そのほかに利水・治水面での議論というんですかね、必要性の議論というものについては、知事が考えている今後の話し合いの場というところでは、それは前提ではないということであるかと思うんですけれども、知事の住民の方に出された書簡の中には、今後の生活再建とか、地域振興とか、ダムができた後のことは触れられていると思うんですけれども、ダムの必要性というところの議論は、話し合いの場ではする予定はないんでしょうか。確認なんですけど。

知事

ダムの必要性については、これまでも私自身、地権者の皆様方とお会いをし、回を重ねていろんなご意見をお聞きしてまいりました。そういった中で、一つひとつの課題について整理を行い、県としての考え方をお示ししたいので説明を聞いていただけますかというお願いをして、聞いていただけるということでありましたので、そういった場を設けたのでありますが、その際には、もう聞かないということで聞いていただけなかった、そういう経過もあります。
 いろんな公開質問の場でありますとか、さまざまな意見交換の場等を活用して、繰り返し繰り返しご説明は申し上げてきたところでありますが、結果、ご理解いただくことができずに、今、訴訟が提起されているという状況になっているわけであります。したがって、訴訟案件でもあり、訴訟の場、あるいはそれ以外の場、どういう形で話し合いの場を設けていったらいいのかわかりませんけれども、静穏な状況の中で相談ができるということであれば、いつでもお会いをさせていただきたいということを申し上げてきたところであります。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。

          

ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング長崎テクノロジーセンターの規模拡大について(2)

記者(日本経済新聞社)

ソニーの関連でちょっと教えてほしいんですけど、県の方としては、かなり富士フィルムとかデンソーとか京セラ系の大手企業のITの開発拠点みたいな、かなり高度な人材が求められるような立地といいますか、進められていますけど、ソニーの今回のイメージセンサーの新工場というのは、どんな形の人材が求められているか、ご存じだったら教えてください。

知事

やはり一番欲しいとお考えの人材は、大卒のエンジニアの方々が採用の中心になっていくのではないかと考えております。
 本県においても、若者の県外流出が大きな課題となっているところでありますので、新卒者の積極的な採用についてもお願いをしていきたいと思っております。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。

          

長崎本線上下分離について(2)

記者(読売新聞社)

先ほどの新幹線の在来線の問題についてなんですが、先ほど、知事は、「違和感」という言葉を使われましたが、これは佐賀県が3分の1、3分の2の負担を求めていることに対しての違和感なのか、そうじゃなくて…

知事

それはお互い、協議中でありますので、協議の結果、佐賀県がお考えの2対1になることもあるでしょうし、ご理解いただいて1対1になるかもしれません。それはもうまさに真摯に膝を詰めた協議の中で方向性が出される課題であると思いますので、まずは当事者間でそういった協議の場についていただきたいと、こう願っているところであります。

記者(読売新聞社)

協議の前に公表されたことに対しての違和感…

知事

いろんな議論、あるいは報道がなされておりますね。先般、新聞をお読みいたしましたら、議長さんが山本委員長に仲介を依頼されたというようなお話を聞いて、そういった点について極めてこう私は違和感を覚えているところであります。

記者(読売新聞社)

かねて、長崎県としては、増加分については、1対1にしたいという…

知事

いや、それはですね、これまでのレベルでは、そういった主張をしてきたかもしれません。それはお互い、納得をして合意を形成していかなければいけない課題であろうと。協議の対象にして議論をすべき課題として扱っていけば、その結論がどういう形で出るかというのは協議の中て決まっていくものと思っております。

広報課長

時間もございますので、最後の質問をお願いします。

          

特定複合観光施設(IR)の導入について(1)

記者(西日本新聞社)

本日、IRのコンセプト案の参加登録の締切日になっているかと思うんですけれども、現状の申し込み状況がわかれば、それを教えていただきたいのと、その状況を踏まえて知事としてどのように受け止めていらっしゃるかというのをお聞かせいただけますでしょうか。

IR推進課長

私の方から。本日の17時が参加エントリーの締切日でございます。実際の内容の提出期限は、来年の1月10日が締切日でございます。

記者(西日本新聞社)

登録の締め切りは今日ということですかね。

IR推進課長

はい。

記者(西日本新聞社)

その登録について、今、どのぐらい応募があっているんでしょうか。

IR推進課長

現時点では、先に新聞で報道されておりました3社からは申し込みをいただいております。来週の金曜日、29日までに申請された企業様のいろんな資格要件を審査いたしまして、29日に各社に要件の審査結果について連絡をする段取りとしております。
 本日の17時、午後5時が締め切りですけれども、郵送の場合もありますので、郵送の場合は本日の消印有効という対応をいたしております。

記者(西日本新聞社)

今、最低でも3社からは応募があっているということですね、登録に関しては。3社から関心を示していただいているということについては、知事としてはどのように受け止めていらっしゃいますか。

知事

長崎について関心をお示しいただいていることについては、大変ありがたいと思いますけれども、まだ関心をお持ちの企業様もいらっしゃる可能性もありますので、そういった方々にしっかりご提案をいただいて、よりよいIR区域の整備構想が実現できるように努力していきたいと思います。

          

九州新幹線西九州ルートについて(2)

記者(長崎新聞社)

新幹線についてと、総合戦略についてお伺いします。
 新幹線についてですが、先ほど、国土交通省のアセス計上について、柔軟な対応を検討していただけるんじゃないかというようなお話がありましたけれども、具体的に柔軟な対応というのは、どういったものが考えられるんでしょうか。

知事

それは概算要求に乗せられなかったので、当初予算には計上が無理だというようなことではなくて、ぎりぎりまで調整の方向性を探って予算計上等については柔軟に対応したいといったお考えなどをお聞きしているところです。

記者(長崎新聞社)

アセスという形でない何かの予算の計上、そういうことも考えられるんでしょうか。

知事

そこはわかりません。

記者(長崎新聞社)

新幹線の開業に向けて県民の意識を醸成する県民大会について、県議会からも要望があっておりまして、経済界も今年の秋ぐらいに開きたいということでしたけれども、今のところ、県民大会を開く見通しについては、おありでしょうか。

知事

それは主催していただく方々が検討していただいているものと、こう思っておりますけれども、具体的な日程、動きなどについては、私も承知しておりません。

記者(長崎新聞社)

今のところ、経済界の方は、見通しがないと、年内は開けないということで言われているんですけど、やはり佐賀県に配慮して開催の時期を見送っているといいますか、検討しているような状況なんでしょうか。

知事

そういうこともあるのかもしれないと思っています。

記者(長崎新聞社)

長崎県としては、積極的にそういった時期を決めていくとか、そういった感じじゃないんでしょうか。

知事

それはやはり関係の皆様方と相談をさせていただきながら、どういう形で進めていったらいいのか、十分検討を行う必要があるのではないかと思っております。

          

長崎県まち・ひと・しごと創生総合戦略について

記者(長崎新聞社)

次に、総合戦略なんですけれども、今年は最終年度ということで、今、次期総合戦略を検討されていると思います。現総合戦略は、雇用創出と県内への移住で目標を達成して、ただ、新卒者の県内就職率が伸びないので転出超過があった、合計特殊出生率も達成しておりません。この4年間で人口が137万人から132万人ぐらいで、約5万人ぐらい減少しております。
 現戦略についてどのように評価されて、次期戦略について、課題についてどうしていこうとお考えでしょうか。

知事

今の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」は、やはり若い人たちの県外流出、社会減にいかに歯止めをかけるかということに重点を置いて、希望を持って働いていただけるような職場をまず増やす意味で企業誘致、あるいは地場産業の振興に全力を注いで質の高い雇用の場を確保しようとしてきたところであります。また、そうした職場に積極的に就職をしていただくために大学生、高校生の県内就職促進対策を講じました。そして、県外からの移住促進対策に力を注ぐとともに、合計特殊出生率の向上に向けて、結婚、出産、子育て支援策の拡充に力を注いできたところであり企業誘致等に伴う雇用創出数は目標を超えて着実に増加してきております。
 移住者数についても、目標を大幅に超える形で増加傾向で推移してきたところであり、この4年間の実績を見ましても、既にその分だけで5,000から6,000名の効果は出ているはずだと、こう思うのでありますが、肝心かなめの人口減少に歯止めがかからない。これはどういうことかというと、やはり大学生、高校生の方々が、県内産業には雇用の場がありながら、引き続き、県外に就職してしまわれるという流れになっているんではなかろうかと思っております。これまで、できるだけ県内に関心を持っていただき、職場を選んでいただきたいという思いでさまざまな企業情報の提供でありますとか、ふるさと教育の充実にも力を注いできたところでありますけれども、県内就職率がなかなか思うように高まっていかないということで、今年度から全高校・大学に長崎での暮らしやすさ、あるいは働く上での魅力など、私どもの思いを含めて直接学生の皆様方に話をさせていただいてきたところであります。非常に難しいと思いますのは、やはり若い方々でありますので、一度は県外に出てみたい、ひとり暮らしをしてみたいという希望をお持ちの方々が少なくないようなお話もお聞きします。
 したがって、そうした流れに対して、一旦は希望をお持ちになられて県外に出られても、ふるさとにまたお帰りいただけるような、そういう仕組みみたいなものをこれからつくっていく必要があるのではないかという課題があります。あるいは、県内に企業誘致等で雇用の場を増やす一方で、県内の基幹産業であります造船関連産業が非常に厳しい状況でありまして、従業員数だけをカウントしても千数百名の減少となっております。これは恐らく家族の方々を含めると相当数の影響が出ている可能性もありますので、企業誘致等に限らず、全ての分野にわたって地場産業の活性化等を含めて、雇用の場をしっかり確保し、また、その情報を若い方々に届けて、そしてまた、各企業の皆様方にもその魅力ある職場と感じて選択肢の一つとして検討をしていただくことができるように、いわば企業の皆様方の採用力の強化をしっかりとサポートしていく必要があるんではなかろうかと、こう考えているところであります。
 次期戦略には、そういった視点で、これまでにないような施策なども盛り込んでいければと、こう考えているところであります。

記者(長崎新聞社)

ありがとうございました。

広報課長

それでは、以上をもちまして、定例記者会見を終了いたします。

知事

どうもありがとうございました。

          

ローマ教皇の来県について

記者(NHK)

知事、ローマ教皇が来られるので、その点だけ。多分各社さんも。
 ローマ教皇が来られますけれども、どんな気持ちで待ち受けていらっしゃって、今、どんな期待をしたいかというところをお聞かせください。

知事

ローマ教皇には、これまで被爆地長崎に心を寄せていただいて、焼き場に立つ少年のカードをお配りいただくなど、この思いをよくご理解いただき、また、これまでも核兵器の廃絶、世界平和の実現に向けて情報を発信してきていただいたところであります。
 また、この間、長崎県では、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録を目指した取り組みを進める中で、バチカンの皆様方にもお力添えをいただいてきたところでありまして、機会あるごとに長崎へのご訪問をお願いしてきたところであります。ようやく、このたび実現の運びとなって、24日に本県にお出かけいただけるということで、大変嬉しく思っており、県民の皆様方とともにお迎えしてまいりたいと思っているところであります。
 今回は、被爆地をご訪問いただくということでありますので、特にここ被爆地から世界平和の実現に向けてメッセージを発信していただければ大変ありがたいと思っているところであります。
 この核兵器の廃絶を実現するためには、核兵器の保有国、非保有国、それぞれ思惑の違いがあって、大きな意見の隔たりが見られるところでありますけれども、しかし、そうした意見の食い違いを埋めるためにも、やはり世界の指導者の皆様方に、まずは被爆地に直接足を運んでいただいて、その実相に触れて、もう二度と使われてはならない兵器であるということを本当に実感として理解していただく必要があるものと、こう考えておりまして、ぜひそういった動きにつながっていけば大変ありがたいと思っているところであります。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
令和元年10月15日(火曜日)
【定例記者会見】

会見内容

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令和元年10月15日 定例記者会見

      

会見内容

           

台風19号による災害について(1)

広報課長

それでは、ただいまから、知事の定例記者会見を始めます。
 よろしくお願いします。

知事

よろしくお願いいたします。
 まず、1点、お話をさせていただきたいと思います。台風19号による災害についてであります。
 10月12日に伊豆半島に上陸した台風19号は、東日本を中心に記録的な豪雨をもたらし、報道によりますと、全国で60名を超える方々がお亡くなりになり、今なお、10名を超える方々が行方不明となっていらっしゃるなど、広範囲にわたり、甚大かつ深刻な被害が生じたところであります。
 改めて犠牲となられました皆様方に深く哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様方に心からお見舞いを申し上げます。
 全国知事会においては、14日に「緊急広域災害対策本部」を設置し、総務省等と連携し、「被災市区町村応援職員確保システム」に基づき、全国知事会が一丸となって被災自治体への支援に取り組むこととしているところであり、被災自治体からの要請に基づき、職員派遣等を行うこととしております。
 また、消防庁は、被災県からの要請に基づき、緊急消防援助隊の出動を指揮しておりますが、本県を含め、九州各県への要請はあっていない状況であります。
 県といたしましては、国や知事会等と連携をとりながら情報収集を行いますとともに、派遣の要請がありました際には、被災地の一日も早い復興に向け、全力を挙げて支援に努めてまいりたいと考えているところであります。
 以上、冒頭、私からお話を差し上げ、後はご質疑をよろしくお願いいたします。

広報課長

それでは、幹事社の方からお願いいたします。

       

台風19号による災害について(2)

記者(読売新聞社)

今の台風の件で1点確認ですけれども、現段階で県として何か被災地に向けて支援する考えとか予定とかというのは、現段階ではないということでしょうか。

知事

そうですね。今回の台風19号に関しては、直接的な要請等もいただいてないところであり、また、知事会からの調整の結果としても派遣の求めも届いていないところでありますので、特に、こちらから積極的に動いていくということは計画をいたしておりませんが、ただ、被災地の復旧復興でありますので、多くの県民の皆様方が災害ボランティアとして参加されるというようなことは十分想定されるのではなかろうかと思っております。

               

石木ダム建設事業について(1)

記者(読売新聞社)

話題が変わって石木ダムについてなんですけれども、先日、県が公共事業評価監視委員会で完成時期を2022年度から2025年度ということを提案して了承されました。
 先日あった地元住民との面会で、今後も住民と会うことに前向きな姿勢を示されてましたけれども、3年間の延期ということも踏まえて、地元の住民に向けて具体的にどのような対応をしていきたいというふうに思いますでしょうか。

知事

石木ダムにつきましては、今お話をいただきましたように、当初は、令和4年度完成を目指して付替県道工事等の施工などに取り組んできたところでありますけれども、事業に反対をされている地権者の方々、その支援者の皆様方による妨害行為が現地で展開されており、工期内の完成が困難となりましたことから、この公共事業評価監視委員会において、完成年度を令和7年度まで延長する内容でご審議をいただき、「事業継続は妥当である」とのご意見をいただいたところであります。
 地域住民の皆様方との話し合いについては、先日の面談の折にも、お気持ち、お考えをお聞かせいただく中で、改めて将来について話し合いの場を設けるつもりはあるのかとのお話もありましたことから、ぜひ、私も将来に向けて膝を交えて話し合いを進める機会をいただければありがたいというようなお話を差し上げていたところであります。
 そういったこともありまして、先週、改めて私の方から地域の将来のこと等を含めて話し合いの場を設けていただけないかという調整を進めていただくよう、お願いの文書を差し上げたところであります。
 ただ、この書簡については、まだご返事をいただいていない状況であります。

記者(読売新聞社)

先週出されたというのは、日にちとしてはいつでしょうか。

知事

10月9日に差し上げております。

記者(読売新聞社)

これはどなたに出されたんですか、向こう方で対応されたというか、送り主というかですね。

知事

13世帯の地権者の皆様方に、それぞれ書簡をお送りいたしております。

記者(読売新聞社)

関連して、11月18日が、家屋がある建物、土地についての収用期限となってますけれども、年内に何か対応を判断するとか、近々対応するとか、そういうふうなお考えというのはありますでしょうか。

知事

面談の機会をいただければ、いつでもお会いをさせていただき、お話をさせていただきたいということでお手紙も差し上げたところでございます。

記者(読売新聞社)

強制収用というのも18日以降であれば法手続的には可能になりますけれども、その辺のところは話し合いを踏まえてというところですか、返事をいただいて。

知事

まずはやはり強制収用というのは、最後の最後の手段であると、こう考えているところでありまして、その前にご理解をいただけるような機会があれば最大限に活用して努力を重ねていかなければいけないと思っているところです。

         

ローマ法王の来県について

記者(読売新聞社)

それから、ローマ法王の来県についてなんですけれども、11月24日に長崎に来られますが、県として具体的なサポートであったりとか、関連イベントなどを計画しているというのはありますでしょうか。

知事

そうですね、非常に短いご日程の中でのご来県となりますので、特別なことを企画するというのは、なかなか難しい面があるかもしれませんけれども、県として協力を差し上げなければいけないと、こう考えておりますのは、数多くの皆様方のご来県の機会をいただくことと思っております。
 したがいまして、十分なご案内でありますとか、また、あわせてせっかくの機会でありますので、長崎の独特の歴史、文化にお触れいただく、特に、潜伏キリシタン関連遺産の世界遺産登録等もございましたので、そういった長崎らしい歴史や文化にお触れいただくような機会も設けたいということで、特別の企画展を1カ月ほど開催をしていきたいと、こう考えているところであります。
 それから、ローマ法王台下のご来県に伴いまして、数多くの報道機関の方々もご来県いただくものと、こう考えておりますので、せっかくのご来県の機会を生かしながら、長崎市内にとどまらず、県内各地域のさまざまな本県の特色ある歴史や文化などを紹介するような機会もいただければ大変ありがたいと、こう考えているところであります。
 報道センターなども開設をされるということになってくるものと思っておりますので、きるだけ多くの皆様方に長崎の魅力にも触れていただき、また、それを発信していただけるよう、努めていきたいと考えております。
 この展覧会の開催につきましては、「日本の聖母マリア像展」ということで、今の予定では、11月9日(土曜日)から12月7日(土曜日)まで、約1カ月間の開催を計画しているところであります。場所は、歴史文化博物館を予定いたしております。

         

石木ダム建設事業について(2)

記者(KTN)

石木ダムについて質問ですけれども、先ほど10月9日に13世帯の方に書簡を送ったということだったんですけれども、その内容をもう少し詳しく教えていただきたいんですが、例えば大まかな時期だったりですとか、場所なども踏まえた上で出されていたんですか。

知事

いや、特に、時期、場所をこちらの方で指定するということはいたしておりません。前回、面談の機会をいただきましたことにお礼を申し上げ、お気持ちをお聞かせいただいたわけでありますけれども、またその一方で、これまでも災害を体験されたり、あるいは渇水で大変な苦労をなさっておられた方々も一方いらっしゃる。そしてまた、そうした中で事業に協力をしていただいた方々もいらっしゃるわけでありますので、そうした方々のご意見等についてもぜひ耳をおかしいただきたい、これからしっかりと皆様方と話し合いの機会をいただければ、将来の話であるとか、地域振興策等についても誠意を持って対応していきたいと考えているので、話し合いの機会を設けていただけないかといった趣旨の文書を差し上げました。

記者(KTN)

その折り返しがまだないということですね。

知事

はい。

記者(KTN)

繰り返しになるんですけれども、改めて行政代執行の可能性ですとか、その判断、延長されましたけれども、判断の時期など、今のお考えを教えてください。

知事

行政代執行は、先ほども申し上げましたように、ほかに手段がないというときに慎重に検討をしていかなければいけない課題であると、こう考えているところであり、まだまだこれからの事業の進捗状況でありますとか、その他の状況変化等を見極めながら、その中には訴訟の動きなどもあろうかと思いますけれども、そういった動きを見極めて、必要な時期にしっかりと判断をしていかなければいけないと思っているところであり、現段階で予断を持ってお話するのは差し控えたいと思っております。

         

九州新幹線西九州ルートについて(1)

記者(KTN)

九州新幹線西九州ルートについてなんですけれども、佐賀県の山口知事とこれまで対話を求めていらっしゃったかと思うんですが、現在も働きかけをなさっているのか、その反応について現在の状況をお聞かせください。

知事

前回もあるいは申し上げたかもしれませんけれども、国による方針が示された後も、再度話し合いの機会を設けてもらいたいという要請を行ったところでありますけれども、その状況が変わらない中で同じような話し合いをする必要はないんではないかというようなご趣旨のもと、お断りをされたところであります。
 ただ、私、この間、大まかな話として財源の問題、ルートの問題、並行在来線の問題、あるいは地域振興の問題など、さまざまな課題があるというようなお話はお伺いはしていたんでありますが、それぞれの課題についてどのようなご認識を持っておられるのか、そこら辺をよく、本音のところをお聞かせいただかないと、私どもがどう具体的に対応できるのか。なかなか一自治体でありますので、財源全般について責任を持ってお答えするような立場でもありませんし、あるいは並行在来線の取扱いについて最終決断を行うべき立場でもありません。思いを一つにして、共同して取り組んでいくということはできるだろうと思っておりまして、そのあたりの本音のところをお聞かせいただく中で、一緒に話し合いを重ねながら、共同して地域の活性化を目指すための最良の方策を検討していきたいという思いでそのようなお願いをさせていただいているんですが、具体的な提案がないことをもって、なかなか話し合いに応じていただけないということは大変残念な状況であります。
 ただ、一方で、国土交通大臣とは話し合いの機会を持ってもいい旨のお気持ちをお示しになっておられますので、私が申し入れた際には、先ほど申し上げたようにお断りをいただいたんですが、今後、国の方でまずは協議を進めていただく。その上で、私どももどういった形になるのか、協議の場にしっかり参加をさせていただき、課題の解決に向けて議論ができればと思っているところであります。

記者(KTN)

直近の申し入れというのはいつだったんですか。

知事

いつでしたかね。8月8日の少し後でしたかね。

企画振興部次長

知事同士は8月22日に行っています。

知事

22日。

記者(KTN)

それ以降はない。

知事

それ以降はレベルを違えて、部長レベルでの協議の場等を設けてきたところでありますが、なかなか具体的な話し合いの中に入ることができないような状況が続いております。

広報課長

それでは、各社の方からお願いいたします。

          

企業の誘致・育成について

記者(日本経済新聞社)

本日、午前中にデンソーウェーブさんと立地協定を締結されましたけれども、ここのところ、長崎に大手企業をはじめとしたIT系の研究拠点を設けようというふうな動きがかなり活発化していると思うんですけれども、知事としてはこの動きについてはどういった評価をまずなされていますでしょうか。想定どおりなのか、想定以上なのか、思ったより来てないと、このあたりどういうふうにお考えになっていますか。

知事

もともと長崎県の特徴を考えます際に、基幹産業が造船業に特化するような産業構造でありましたので、これをできるだけ多様化を図って、産業構造そのものを変えていく必要があるんではなかろうかと。そしてまた、さまざまな地域の底力を発揮して、起業創業に向けた動きも加速化させていきたいと、こう願ってきたところであります。
 そういった中で、いわゆる研究開発型の拠点を県内にぜひ誘致していきたいと強く願っていたところでありますけれども、これまでもそういった分野における誘致に力を注いでまいりましたけれども、なかなか実現に結びつけることが難しいような状況が続いてまいりました。ただ、近年、人材確保が非常に難しくなる中で、長崎に立地していただいた企業の皆様方からは、非常に優秀な人材を確保することができたという高いご評価をいただいているところであり、そういった評価の声が各企業様にも伝わって、近年、研究開発型の事業拠点が県内に相次いで立地している状況であろうと思っております。
 具体的に数は、今取りまとめるように、実はここに来る直前に指示をいたしましたけれども、平成28年からカウントしても十数社の立地が進んでいるところでありまして、これが進んでまいりますと、地場企業との連携、あるいは大学等の関係機関との連携が進んでいくということになりますので、非常に若い方々も関心を持って、今後こうした動きに将来性を感じていただくことができるんではなかろうかと思っているところであります。
 できれば、これをさらに生産拠点の誘致まで結びつけることができるように、もう一段の努力を重ねていかなければいけないと思っておりますけれども、ほぼ現状では順調に滑り出しつつあるかなという思いがいたしております。

記者(日本経済新聞社)

あと、それに関連してなんですけれども、デンソーウェーブさんもそうでしたし、以前、富士フィルムさんも課題解決ということ、課題解決型のソリューションを提供したいということをかなりおっしゃっていたと思うんですけれども、今後、長崎県でスタートアップ企業の育成とか、企業育成などをするときに、その課題解決型のスタートアップといいますか、起業を促進するというか、そういった課題解決をキーワードにして、その起業とか、企業育成に取り組むとか、そういったお考えはありますか。

知事

一方で、起業・創業に結びつける人材育成の拠点として「CO-DEJIMA」なども開設をしてきているわけでありますので、そういった企業の動きと連動を図りながら、県内の学生の皆様方、企業関係者の方々含めて、いわゆる新しい時代を迎えつつありますので、課題解決型のソリューションをしっかり開発し、提供できるような体制に結びつけていきたいと、こう願っているところであります。
 大学との連携も含めて、もっともっとそういった動きを加速させていきたいと考えております。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。

          

韓国人観光客の減少対策について(1)

記者(長崎新聞社)

韓国人の観光客が減っている対馬の観光対策についてなんですけれども、県がさまざまな支援をしているかと思うんですけれども、これから取り組んでいく新たな取り組みというのは何かございますでしょうか。

知事

そうですね、これまで韓国人観光客に依存してきた面があったと思いますけれども、国家関係がこのような難しい状況に直面する中で、大幅に韓国からの来訪者が減ってしまうということで、地域経済に対しても非常に大きな影響が懸念されるところでありますが、やはり、観光地として魅力を発信する場合に、幅広い観光客をターゲットにした情報発信なども、もっともっと力を入れていかなければいけないものと思っているところであります。
 緊急的な対応策として、各旅行関係会社の皆様方に旅行商品の造成を呼びかけたり、あるいは、県にゆかりのある皆様方に対馬への訪問を働きかけたりと、あるいはまた海外からのインバウンド客に対しても、韓国に限らず、定期航空路線を開設しております各国々に対して、しまの魅力を発信したりと、そういう取り組みをスタートさせつつありますけれども、やはりまずは、離島の、本土地区にはないような観光の魅力をしっかりと理解していただく、そしてまた、来島していただいて満足感を持ってお帰りいただくといった努力が、まずは求められていると、こう考えておりますので、地元と一緒になって検討を重ね、これからの具体的な誘客に向けた施策を組み立てていかなければいけないと思っております。

記者(長崎新聞社)

何か具体的な取り組みというのは、今まで発表していないもので何か、具体的な取り組みというのはありますでしょうか。

知事

ほとんど発表済みですか。

観光振興課長

はい。

知事

あとは、戦略をどう練っていくかということだろうと思います。新たな取り組むべき戦略等があれば、力を合わせて推進していかなければいけないと思っております。

          

韓国人観光客の減少対策について(2)

記者(西日本新聞社)

今の韓国人観光客の急減に関連してなんですけれども、国の方でも、韓国人の激減に対しての支援等をしていくようなお考えがあるという報道も一部あったかと思うんですけれども、そのあたりについて、国の方からこういった支援を検討しているとか、そういったお話というのは、今のところ県の方にはあっているんでしょうか。

知事

一部、有人国境離島法に係る交付金を活用した誘客対策等については、予算措置を講じていただいて、具体化に向けて動き出したところがありますけれども、そのほかの部分について、もう少し時間がかかるのではなかろうかと思っているところであります。
 長崎県のみならず、ほかの地域にも大きな影響が生じている面もあるのではなかろうかと思っているところでありまして、こういった事態を受けて、積極的な誘客のための支援制度などが設けられれば大変ありがたいと考えているところです。

記者(西日本新聞社)

県としては、こういった支援が欲しいというような具体的な要望であったり、お願いというのは、今後、検討されていますか。

知事

長崎県にとりましては、離島地域というと運賃が非常に割高になると。本土地区と比べて、さらに離島に足を伸ばしていただく際の運賃コストがかかってくるわけでありますので、そういった部分について何らかの支援施策等を講じていただければ、本当にありがたいと思っているところであります。

記者(西日本新聞社)

それは、運賃に対する一部補助とか、そういったイメージということでしょうか。

知事

そうですね、はい。離島に足を向けていただくメリットを感じていただけるような支援措置が講じられないかと考えているところであります。県の単独措置についても、予算規模が限られておりますけれども、一部経費の低廉化に向けた支援措置等を講じるようにしているところでありますけれども、もっと規模を大きくして、そういった誘客対策等が講じていければ、効果に結びついていくのではなかろうかと思っておりますけれども。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。

          

石木ダム建設事業について(3)

記者(NCC)

石木ダムの件なんですが、10月9日に出された書簡では、次の面会の具体的な日にちや場所などは記していないということでしたが、9月19日の地権者との面談の中では、お願いをする場合、現地を訪れるのが筋ではないかというような地権者の方のご意見もあったかと思います。
 次の面談の機会などで、知事が現地を訪れるお考えというのはありますでしょうか。

知事

現地に来いというお話でありますけれども、これまでもたびたび私は、それぞれの地権者の皆様方、1戸ずつご訪問させていただき、協力のお願いをさせていただいたり、地元の公民館で面談の機会を設けたり、あるいは石木ダム事務所でお話をさせていただいたり、いろんな形で機会をいただいてきたところであります。現地で話をしようよというご提案があれば、それはその段階で検討をさせていただきたいと思っております。

広報課長

ほかにございますでしょうか。

          

石木ダム建設事業について(4)

記者(NBC)

ちょっと関連してですけれども、石木ダムに関して。11月18日に立ち退き期限を迎えるということに関して、今までのお話の中でいきますと、すぐに何か県側が行動を起こすということではないという捉え方でよろしいでしょうか。

知事

予断をもってお答えするのは難しい状況にあるというようにご理解をいただければと思います。
 石木ダムの事業そのものについては、今のような気象状況、そして災害が頻発するような状況の中で、この事業そのものは必要不可欠な事業であると、私どもはそう考えているところでありまして、一刻も早く完成をさせなければいけないと思っております。
 ただ、現実に今、付替え県道工事を進めているわけでありますので、今直ちに強制収用をして本体工事に着手しなければいけないという状況でもありませんので、そういった手順を踏まえながら、しかるべき時期にはやはり、十分検討をした上で方向性を出していかなければいけない課題であろうと思っているところであります。

記者(NBC)

先ほどもありましたけれども、知事の方からも、地元地権者の人と話をしたいという書簡を出されたということだったようですけれども、しばらくは、そういうお話をする機会を設けていきたいというお考えなわけですね。

知事

そうです。そういうことでお願いをさせていただいているところです。

記者(NBC)

そこは、ダムの、何といいましょうか、地元の方はあまり、あれですけれども、ダムの必要性までさかのぼって話をしたいというふうなこともあるかと思うんですけれども、その辺については、いかがなんでしょうかね。

知事

それは、直接地権者の方々とお話をさせていただく機会があれば、それはもうそういった面を含めて、いろんな話のやり取りになっていくだろうと思いますけれども、これを第三者を交えた形で、公開討論会の形でというようなことになると、これは少し違うのではなかろうかと思っているところであります。
 これまでも、直接、地権者の方々とお話をさせていただく機会をいただいて、それではダムの必要性等について私どもの方から話をさせていただきますよというお約束のもとで面談の機会をいただいたんですが、結果的に私どもの話をお聞きいただけなかったといったこともありましたので、地権者の方々が真剣に話を聞くよということであれば、それはいつでもお伺いしてお話をさせていただきたいと思っております。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。

               

石木ダム建設事業について(5)

記者(NHK)

石木ダムに関連してなんですけれども、行政代執行の時期なんですけれども、地権者の方たちも、いつそういった手続に進むのかと、非常に気になるところだと思うんですけれども、高裁の判決が11月29日にあると思うんですけれども、予断をもってお話しできないということだったですけれども、少なくとも、判断を示すとしてもそれ以降ということになるという考えでいいでしょうか。

知事

行政代執行というのは、もう、いわゆる最後の手段であろうと思っておりますので、そこは十分、その時々の事業の進み具合、関係の事情なども酌み、十分考えて、慎重に判断すべき課題であると思っているところでありますので、一つ、訴訟の状況いかんによって決まるというものでもないものと理解をして、そういう思いを持っております。

記者(NHK)

最後の手段ということなんですけど、最後の手段にいくまでに、知事としては今後、どういったことを行っていく・・

知事

まずは、そういったことなく、土地についてお譲りいただくということがベストの選択肢であるという思いはこれまでと全く変わっていないところでありまして、そういった地元の地権者の皆様方の理解を得るための努力、これは引き続き重ねていきたいと思っております。

記者(NHK)

それとなんですけれども、前回、面会があった際に、工期の延長が、その直後にされていると思うんですけれども、なんで面会の中で工期延長の話、当然話は出ていたと思うんですけれども、そういった話をされないのか。面会の後に工期延長がすぐに出たので、地権者の方たちもやはり不信感といいますか、なんで面会の中で話が出ないのかという・・があったと思うんですけれども、それはどういった判断でされたのかというのをお聞かせください。

知事

工期の延長を理事者が決めてしまうという手順になっておりませんので、公共事業評価監視委員会でご審議いただく内容になっております。その少し後に、評価委員会が開催され、その審議の中で一つの方向性が出されたということでありますので、9月19日時点ではまだ確定していない状況であったかと理解をいたしております。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。

          

特定複合観光施設(IR)の導入について(1)

記者(長崎新聞社)

IRについてお尋ねします。10月1日にコンセプトの募集が始まりましたけれども、今のところ、何者から応募があり、どのような内容で、知事として、内容を見られているのであればどういうふうに受け止めているか、教えていただけますでしょうか。

知事

私、まだ全く見ておりません。その情報も得ていないところであります。

企画振興部政策監

提出期限が1月10日になっておりますので、それまでには、各者の提案が出てくるものと考えております。

知事

よろしいでしょうか。

記者(長崎新聞社)

はい。

          

特定複合観光施設(IR)の導入について(2)

記者(西日本新聞社)

関連でIRのことでお尋ねします。
 九州地方知事会議では、九州・長崎のIRということで確認し合ったかと思うんですが、その後の動きで福岡市だとか北九州市で経済界を中心にIRを誘致しようという動きがくすぶっています。
 そういった状況で、なかなか九州が一丸になってないという印象もあるんですが、知事として、こういった動きをどう受け止めているのか。それが全国の競争の中で悪影響をもたらす可能性かあるのかということが1点と、今後、IR誘致実現に向けての知事のトップセールスだとか、一方で、県民の中にはギャンブル依存症とか治安悪化とか不安を感じている人は少なくないことに対して、どのように説明をしていくのかということを教えてください。

知事

IRが九州一丸となっていないのではないかというお話でありますが、私どもは、そう受け止めておりません。
 確かに、一旦、九州地方知事会議、九州各県議会議長会議、九州地域戦略会議で、オール九州で長崎のIRを応援する旨の決議をいただいた後に、北九州市で一部、経済関係者の方々がIRを北九州市に誘致しようというような動きがあったと聞いておりますけれども、北九州市長、これはIRの申請権者になっておられるわけでありますけれども、9月議会では、今回の区域認定には間に合わない旨の答弁をなさったとお聞きしておりますし、また、福岡市におかれても、全く検討していないといったご趣旨の市長のご発言があったとお伺いしているところであります。
 今、九州地域戦略会議のもとにプロジェクトチームを立ち上げて、九州各県がどう連携を進めて九州IR実現のために力を合わせて取り組んでいくか、その協議を重ねている段階でありますので、ぜひ所期のスケジュールに沿って九州IRが実現できるように努力していきたいと考えております。

記者(西日本新聞社)

トップセールスの方はどうでしょうか。

知事

トップセールスができるまでには、それなりの環境というのが必要となってくるものと思っておりますので、しかるべき時期では、しっかりと九州・長崎のIRの優位性、魅力等を訴えていきたいと思っております。

記者(西日本新聞社)

不安を抱える人に対しては・・・

知事

地域の皆様方も、一部、ギャンブル依存症を中心に、さまざまなご懸念をお持ちの皆様方が少なくないと理解をしているところでありまして、これまで、それぞれの市や町で説明会を開催をさせていただき、現在の取組状況等について報告をさせていただいてきているところであります。  もちろん、そのIRには、何がなんでも反対だというようなご意見をお持ちの皆様方もいらっしゃるわけでありますけれども、今後とも、そういった努力を重ねて、できるだけ多くの方々にIRの実現に向けた私どもの取組、これはプラスの面も、マイナスの面も含めて、しっかり説明をさせていただき、ご理解をいただきながら実現を目指していきたいと思っております。

広報課長

時間でございますので、最後の質問をお願いいたします。ございませんか。

          

中華人民共和国建国70周年記念行事について

記者(長崎新聞社)

知事は、中国の建国70周年の式典に招待をされて行かれたと思いますけれども、その式典に参加された感想などお聞かせいただければと思います。

知事

具体的にどこの国、地域から、どれくらいの方々がご招待に応じておられたのか、ものすごい方々が参加された記念レセプションでありました。
 日本からも当然、日中関係の構築に努力をされた方々も参加されておられましたけれども、恐らく地方自治体としてお招きをいただいたのは長崎県関係者だけであったろうと思っております。これまでも歴代の知事さんがご招待に応じて参加をなさったものと思っておりますけれども、やはり長崎県はこれまでの日中関係において、特別の県であるというご評価をいただいたものと思っているところであります。
 これから、大きく世界第2位の経済国として発展をしようと、こう考えておられる国の70周年の記念式典でありましたけれども、多くの国々から関係者の方々が参加されておりました。

記者(長崎新聞社)

軍事パレードもあったかと思うんですけれども、そちらにも出席をされたんですか。

知事

拝見をいたしました。

記者(長崎新聞社)

尖閣諸島の問題とか、防空識別圏を独自に設定されているとか、そういった問題も抱える中、軍事的な脅威を感じる国民もいますし、そういった状況の中に軍事パレードに参加されて、率直に感じた感想などを聞かせていただければと思います。

知事

具体的にどういった内容の兵器であるのかといったら、言葉がわかりませんでしたので、よく理解できない面がありましたけれども、ただ、後で聞いたところによると、初めて公開された兵器などもこの軍事パレードで展示がなされたというようなこともありましたけれども、我が県は国境離島を抱えている県であります。やっぱり国の守りはしっかりとして備えをしておく必要があるというのは十分感じたところであります。

          

九州新幹線西九州ルートについて(2)

記者(NHK)

戻ってしまいますけれども、新幹線についてなんですけれども、山口知事が赤羽国土交通大臣とさしで会いたいということを言っていると思うんですけれども、そういった山口知事、どういう狙いがあってそういうことを言っているのか、もし知事が考え得ることがあるならば。

知事

山口知事が。

記者(NHK)

山口知事がどういう狙いでその大臣と会いたいのかということを、もしお考えがあれば。また、その大臣からどのような発言というか、提案とか、そういったものを期待したいか。

知事

それは全く、山口知事の考えを代弁する能力は持ち合わせておりません。  山口知事は、これまでもフル規格を前提にした協議の場には応じないんだというようなことをおっしゃっておられましたので、あるいはそうした基本的な姿勢の部分について、大臣とお話をなさろうとされているのかどうか、これは私もどういった具体的な話に及んでいくのか、予想はつかないところであります。

記者(NHK)

大臣のほうからはどんな話を期待・・・

知事

わかりません。

記者(NHK)

具体的な財源の話ですとか、長崎県としてどんなカードを切ってほしいとか、そういう具体的な提案を大臣に求めたいとか、そういうものがもしあれば。

知事

財源の話とかいうのは、長崎県からも財源の問題等含めて、国の基本的な姿勢を示していただきたいという要請はこれまでも重ねてきたところでありまして、それについての具体的な方向性というのはお示しいただいてない状況であります。
 したがいまして、まず大臣がどういう姿勢で臨まれるのか、恐らく協議の場に参加してくれるように、そういった趣旨でのお話があるのかなと思っておりますけれども、どの辺までお考えなのかというのは、全く私、大臣と直接お話したこともありませんので、私の立場からは控えたいと思います。

広報課長

それでは、以上をもちまして、定例記者会見を終了いたします。

知事

どうもありがとうございました。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
令和元年8月23日(金曜日)
【定例記者会見】

会見内容

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令和元年8月23日 定例記者会見

      

会見内容

           

2020年東京オリンピック競技大会に向けたベトナムスポーツ総局との基本合意書調印式について

広報課長

それでは、ただいまから、知事の定例記者会見を始めます。
 よろしくお願いします。

知事

それでは、よろしくお願いいたします。
 まず、1点、ご報告をさせていただきたいと思います。
 2020年の東京オリンピック競技大会に向けたベトナムスポーツ総局との基本合意協定の調印式について、ご報告をさせていただきます。
 本県では、これまで、2020年東京オリンピックに向けて、ベトナム代表チームの事前キャンプを県内で実施していただけるよう、ベトナム社会主義共和国文化スポーツ観光省に対して働きかけを行ってきたところであります。
 このたび、空手、柔道、競泳、陸上競技、フェンシング、バドミントンの6つの競技の事前キャンプ実施について、基本合意に至ったところであります。
 そこで、本日17時から、ホテルニュー長崎において、ベトナムスポーツ総局並びに県及び関係自治体による基本合意調印式を開催することといたしておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
 以上、1点だけご報告を申し上げます。後はどうぞよろしくお願いいたします。

広報課長

それでは、幹事社の方からお願いいたします。

       

九州新幹線西九州ルートについて(1)

記者(長崎新聞社)

まず、新幹線の問題についてお尋ねします。
 九州新幹線長崎ルートで未着工となっている新鳥栖・武雄温泉間の整備方針について、与党検討委員会が8月5日に、「フル規格での整備が適当」との方針をまとめ、国土交通省、佐賀、長崎両県、JR九州の4者による協議を求めております。ただ、佐賀県は、フル規格が前提での協議には応じない姿勢を示しています。
 今後、長崎県として、佐賀県にどのような働きかけをし、理解を求めていくお考えでしょうか。
 また、佐賀県に協議に応じてもらうには何が必要だと考えられますか。

知事

この新幹線の今後の整備のあり方については、まずは長崎、佐賀両県で協議を進めて、今後始まる四者協議へ佐賀県におかれても積極的にご参加いただけるように働きかけていくことが重要であると、こう考えているところであります。
 そうした上で、検討委員会から示された基本方針に対しての受け止め方、あるいは今後の対応をどのように考えておられるのか。そういったことなどもお聞きしながら対応策を検討していく必要があるものと考えているところであります。
 これまでも申し上げてまいりましたけれども、課題として受け止めておられる点として、財源の負担の問題、並行在来線の問題、あるいはルートの問題などが課題となっているものと思っておりまして、そうした課題のうち幾つかについては、長崎、佐賀両県が力を合わせて取り組んでいくことによって解決の糸口が見えるものもあるものと、こう考えているところでありますので、そういった点を含めて佐賀県とも協議を進めていきたいと考えてきたところであります。
 ただ、先般、8月5日の基本方針が示された後、「フル規格前提であれば協議に応じられない」というようなご意向を示されたと新聞報道等でお聞きをしたところでありまして、ちょうどその数日後、8月7日であったと思いますけれども、九州の地域戦略会議の夏期セミナーが熊本県で開催されまして、佐賀県の山口知事も参加されておりましたので、「ぜひ協議の機会をいただきたい」というお願いを申し上げたところであります。
 同じように、その際には、「フル規格を前提とした協議にはなかなか応じにくい」といった趣旨のお話もありましたけれども、「長崎県との対話については、引き続き、進めていきたい」旨のお話をお伺いしました。ただし、その際には「少し検討を要する時間が必要なので待ってくれ」というお話でありました。
 その後、お盆がありまして、一定落ち着いてこられたことかなということで、昨日、改めて協議の時間をいただくように申し入れを行ったところでありますが、この点について、本日、回答をいただいたところでありまして、「今は話をするような状況にないと考えているので、申し入れについてはお断りをする」といった趣旨のご回答をいただきました。
 今後とも、先ほど申し上げたさまざまな課題が存在しているわけでありますので、それぞれの課題についての佐賀県のお考えなどもお聞かせいただきながら議論を進めていかなければいけないと考えているところでありまして、粘り強く働きかけを進めていく必要があるものと考えているところであります。

記者(長崎新聞社)

今日、申し入れについてお断りをいただいたということですけれども、次のタイミングとして、どういうタイミングで働きかけをしていこうとお考えでしょうか。

知事

その後、今後、国の方の動きがどういう形になってくるのか。先の与党PT検討委員会では、国土交通省が、それぞれ四者協議の場を設け実施し、経過について報告をするようにといった方針が示されたわけでありますので、そういった国の動きなり等を見極めながら、機会をいただいていく努力を重ねてまいりたいと考えております。

記者(長崎新聞社)

その四者協議についてなんですけれども、今のところ、長崎県に対して、開催時期や協議項目、提案内容などは何か示されているのでしょうか。

知事

いまだ具体的なお話は、いただいてない状況であります。

記者(長崎新聞社)

今後の進め方についての長崎県としてお話はないのでしょうか。

知事

先ほど申し上げたように、諸課題に対してどのようなお考えをお持ちであるのか、そこは十分その真意をお尋ねしながら、解決の糸口がないのかということを探っていく必要があるものと考えております。

               

石木ダム建設事業について(1)

記者(長崎新聞社)

次に、石木ダムについてお尋ねいたします。
 石木ダムの建設に反対する地権者が、7月30日に本庁内で長時間にわたる抗議行動をしました。知事に面会を求めていますが、今後、反対地権者との話し合いをどのように設けていくお考えでしょうか。

知事

先日の申し入れについては、当日、私が不在であるのはわかっておりましたし、担当課の方で対応をさせていただくということ。そして、そういったことを事務局の方とお話をさせていただき、了承をいただいていたという状況でありました。
 そういう中で前回のような事態になったわけでありますけれども、ロビーでの横断幕、あるいはのぼりの掲示、拡声器を使っての行動などは、庁中管理規則上、これを行ってはならないと禁止されている状況でありまして、そういったことについても事前にご理解をいただいていたものと承知をしているところであります。それにもかかわらず、先日のような事態になりましたこと、大変残念に思っているところであります。
 私といたしましては、これまでも繰り返し申し上げてまいりましたように、静穏な環境のもとで冷静にお話をさせていただく機会がいただけるようであれば、いつでも対応をさせていただくということを申し上げてきたところでありまして、その気持ちには変わりがないところであります。

記者(長崎新聞社)

具体的に地権者に話し合いの場を求めているという状況であるのでしょうか。

知事

これはもうこれまでもずっとご報告、ご説明をさせていただいてまいりましたように、話し合いの場を設けていきたいということで、基本的な考え方についてお話を差し上げ、返事をお持ちしている状況がずっと続いているわけでありますけれども、いまだ、そうしたお願いに対してはご回答をいただけてないという状況であります。
 引き続き、機会があるたびに、また、そうした場を設けていただけるように働きかけを進めていきたいと思っております。

記者(長崎新聞社)

石木ダム建設用地の土地の明け渡し期限が、最終的に11月18日かと思うんですけれども、それを過ぎても住民が立ち退かない場合については行政代執行が可能となりますが、知事はこれまでに、行政代執行の手法を除外することは考えていないということや、あらゆる選択肢の中から総合的に判断するという考えを示されております。
 改めてお聞きしますが、地権者を強制的に退去させる行政代執行までして、ダム建設事業を進めるお考えでしょうか。

知事

これは、この課題についてもたびたび申し上げておりますように、地権者の皆様方のご同意をいただいて、穏便な形でご協力をいただき事業を進めるというのが一番好ましい姿であるというのは十分認識をいたしているところであります。まだまだ明け渡し期限まで少し時間がありますので、ぜひご理解、ご協力をいただけるようお願いを申し上げていきたいと思っているところであります。
 また、行政代執行については、これまでもあらゆる選択肢について検討をしながら事業を進めていかなければいけないと、こう申し上げたことに変わりはないところでありますけれども、現在の工事の進捗状況でありますとか訴訟の状況、その他さまざまな状況の動きなどを踏まえて総合的に判断をしていかなければならないものと考えているところであり、現時点で予断をもっている部分については、ないところであります。

記者(長崎新聞社)

とはいえ、最終的に時間が過ぎて、そういう期日が過ぎることもあるかと思うんですけれども、知事の任期が2022年かと思いますけれども、この問題を知事の任期までに解決する決意についてはいかがでしょうか。

知事

引き続き、全力で努力していきたいと考えております。

記者(長崎新聞社)

任期中までに解決するという考えはおありでしょうか。

知事

それは、それぞれ相手のある話でありますので、ご理解がいただけるように全力を注いでいく所存であります。

         

九州新幹線西九州ルートについて(2)

記者(長崎新聞社)

最後に1点だけ、新幹線の問題に戻るんですけれども、8月末の概算要求が迫っておりますけれども、その概算要求についての期待についてお聞かせください。

知事

私どもは、この西九州ルートが他の路線に遅れる、整備が遅れることのないようにという思いもありまして、特に、環境アセスに必要な調査費等を含めて予算に計上をしていただきたいというお願いをさせていただいてきたところでありますけれども、やはりこういった関係予算、ルートの詳細が決定しているまでの必要性はないと、こう言われておりますけれども、佐賀県のご理解が必要不可欠であると、こう考えているところでありまして、まずは、理解がいただけるように、関係者の皆様方と連携をしながら努力していかなければいけないと考えております

         

特定複合観光施設(IR)の導入について

記者(共同通信社)

まず、IRに関連してなんですけれども、横浜市長が昨日、IRを誘致すると表明しました。競合する自治体が一つ増えるということになると思いますけれども、競合する自治体が一つ増えたということ、そのものですとか、あるいは競合先に横浜市が加わったことについての受け止めですとか、長崎県が誘致を目指すIRの計画への影響などありましたらお聞かせください。

知事

IRについては、ご承知のとおり上限3カ所という方針が定められているところでありまして、全国各地でいろいろな動きがある中で、厳しい競争に勝ち残っていかなければいけないという状況であります。
 これまでも国内各地域でいろいろな動きがあるということについては情報もいただいていたところでありまして、候補地の一つとして横浜市のそういった動きは、これまでも把握していたところでありますので、特段、私どもが進めようと考えておりますIRに対して直接的な影響が生ずるものとは受け止めていないところであります。本県としては、しっかりとした魅力のあるIR区域の整備に、やはり全力を注いで計画を組み立てていくことが最重要課題になっていくものと考えております。

         

香港情勢の航空路線への影響等について

記者(共同通信社)

次は、香港での抗議活動によって香港・長崎便が欠航したことに関連して伺いたいんですけれども、香港から中国本土への容疑者引き渡しを可能にする条例の改正案をめぐって、香港国際空港で抗議者が座り込みをしたことによって香港・長崎便が欠航となりました。欠航したことそのものですとか、空港で座り込むという抗議活動の手法、あるいは抗議が起きているということ自体への受け止め、お考えをお聞かせいただけますでしょうか。

知事

先般、8月13日に長崎・香港線が欠航するという状況になったことについては、順調に多くの方々に利用していただいてまいりましただけに大変残念に思っているところであります。
 今後とも、当便の運航に影響がないような形で事態の収拾が図られることを期待をいたしているところでありますが、抗議活動の方法、あるいはそのほかの内容等については、これ、他国の地域の話でありますので、私からはコメントを控えなければいけないと考えておりますけれども、やはり多くの方々に影響の出る話でありますので、できれば平穏のうちに運航、運営がなされることを期待しております。

広報課長

それでは、各社の方からお願いいたします。

                

日韓軍事情報包括保護協定破棄に伴う県民への影響について

記者(毎日新聞社)

日韓軍事情報包括保護協定の破棄を、昨日、韓国側が決定したということに関して、隣接する国境離島を抱える長崎県の知事として、今後の県民生活にどのような影響が出るというふうに理解されているか、見解をお聞かせください。
 それと、北東アジアのこの情勢が不安定となることで、特に対馬周辺の海域を含めた漁業者等に対しての安全等に関する懸念も大きいと思いますが、今後、県として国に対して、そういったところの保護等も含めて要望等をお考えになっているか、この辺のお考えをお聞かせください。

知事

第1点目は防衛問題に関わるご質問ですね。やはり国家の防衛というのは、国が責任を持って、これを達成していただくという必要があるものと考えているところでありまして、今回の一連の動きが直ちに地域の安全・安心確保に影響が生ずるものとは受け止めておりませんで、国に対しては国土の防衛、国民の安全確保のために、引き続き万全の体制で臨んでいただけるものと考えているところであります。
 また、両国関係が険悪な状況になる中で、漁業者の方々のトラブルが生ずる懸念があるのではないかと考えておりますが、漁業秩序等についても、しかるべき国の機関等含めて対応がなされていくべきものであると、こう理解しておりますので、行政としても、そういった課題が生ずる余地があれば、しっかり対応していかなければいけないと思っております。

          

韓国人観光客の状況について

記者(日本経済新聞社)

先ほどと関連する話なんですけど、対馬には年間40万人ぐらいの韓国の観光客が来られていたと思うんですけど、現状どんな影響が出ているのか、今後、どんな影響が出そうなのか、それから、今後、県としてそれの影響についてどう対応されていくのか、この3点をお願いします。

知事

韓国人観光客に対する影響でありますが、まだまだ過渡期にあるのではないかと、ただし、徐々に深刻な影響が生じつつあるものと受け止めているところであります。
 宿泊施設等にお聞きしたところによりますと、団体客を中心にキャンセルが増えているというお話もお聞きいたしているところでありまして、前年比で5割未満の施設が多数出てきている。そして、定期航路についても、運航6社のうち2社が運休してしまっており、その他も減便するといった影響も生じつつあり、徐々に深刻化していくことが懸念されているものと考えているところであります。
 また、こうした影響は、そのほかの地域のさまざまな交流事業にも若干影響が生じつつあるところでありまして、予定していたイベントが当初のスケジュールどおり実現できなかった事例、あるいは、韓国側の自治体、特定の自治体だけが参加されなかった事例、あるいは、行事そのものが中止になったような事例等も散見されるような状況になってきているところでありまして、早期に事態が収束されることを強く期待いたしているところであります。
 特に、対馬における観光客の減少の影響が地域経済に大きな影響を与える可能性があるものと考えているところでありまして、これまでも有人国境離島法等の適用を受けながら、滞在型観光の推進に全力を注いで、観光客、交流人口の拡大に力を注いできたところでありますけれども、韓国からのお客様が減っているという状況を踏まえて、国内客の皆様方に積極的に対馬への観光にお出かけいただくことができるように、関係先への働きかけ等も進めていかなければいけないと、こう考えているところであります。
 一部、例えば阪急旅行社におかれては、今年6月で一旦募集を終了された旅行商品を9月から12月まで再度延長して設定をしていただいた事例でありますとか、福岡市の第一観光様では、博多・厳原ジェットフォイルの旅行商品も新たに造成していただいて、比田勝泊の商品などの販売に向けて準備をしていただいているところ、あるいは、そのほかの旅行社におかれても、飛行機利用の商品を新たに造成・販売準備中というようなお話もお伺いしているところでありますので、関係機関と連携をしながら、これから交流人口の拡大に向けて必要な対策を講じていかなければいけないと考えているところであります。

記者(日本経済新聞社)

1点だけ確認させてください。先ほどおっしゃっていただいた阪急交通社とか、第一交通とか、こういった会社は、県の働きかけでそういった商品をやったということ、それとも、自主的に需要があるなと思って各社の判断でやると、どっちなんでしょうか。

知事

これは、具体的な働きかけをしたんでしょう。

観光振興課総括課長補佐

今回の韓国との関係悪化を受け、旅行会社様に働きかけをさせていただいて、こういった商品の販売延長とか、新しい商品造成に至っております。

広報課長

ほかにございませんか。

          

日韓交流事業の現状について

記者(NHK)

関連してなんですけれども、釜山市、自治体との関係というものもあると思うんですが、そういうところへの働きかけというのは、知事のほうからは何かあってたりはしますでしょうか。

知事

釜山市とは友好関係を樹立しておりまして、さまざまな交流イベントがあります。したがって、私どもの基本的な考え方としては、国家間にはさまざまな課題が存在しているんでしょうけれども、こういうときであればこそ地域間交流、あるいは民間交流、さらに、しっかりと取り組んでいく必要があるものと考えているところでありまして、一部、民間主体の交流事業については影響なく継続され、事業が進められていることもありますので、引き続き、そういった姿勢で臨んでまいりたいと考えております。
 たまたま今年は、「日韓海峡沿岸県市道交流知事会議」の開催が長崎県ということになってまいりますので、引き続きそういった協議の場等も設けながら、理解促進に力を注いでまいりたいと考えております。

記者(NHK)

そういう意味では、日本の自治体の中では、そういう交流を促していくというか、大事な役割があると思うんですけれども、長崎県としてはどういう役割を果たしていきたいか、改めてお聞きします。

知事

先ほど申し上げたように、地方は地方としての役割、特に住民相互の理解促進、信頼感を醸成して安定的な国際関係を構築していく必要があるものと考えているところでありまして、人材交流でありますとか、文化交流、こういった分野については、いわゆる政治の世界とはまた違う分野でありますので、こういった分については、先般も、写真展などについては影響なく開催されたというような話も聞いているところでありますので、冷静な立場で対応を図っていく必要があるものと考えております。

広報課長

ほかにございませんか。

          

石木ダム建設事業について(2)

記者(朝日新聞社)

石木ダムなんですけれども、先ほど知事は、住民の理解、協力を得ていくということだったんですが、9月とか11月の明け渡し期限までに、県として働きかけというか、アクションを起こすという予定はありますか。

知事

今、話し合いの場を設けていただけるように申し入れを行っているところでありますので、そのほかに、特段の働きかけ等を現在考えているところはありません。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。
ほかにございませんでしたら、以上をもちまして、定例記者会見を終了いたします。

知事

どうもありがとうございました。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
令和元年7月19日(金曜日)
【定例記者会見】

会見内容

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令和元年7月19日 定例記者会見

      

会見内容

           

長崎県+移住 バウチャープレゼントキャンペーンの開催について

広報課長

それでは、ただいまから、知事の定例記者会見を始めます。
 よろしくお願いします。

知事

どうぞよろしくお願いします。
 今日は、まず、私の方から1点ご報告をさせていただきます。
 長崎県プラス移住バウチャープレゼントキャンペーンの開催についてご報告をさせていただきたいと思います。
 来る9月6日にジェットスタージャパンが運航いたします長崎・成田線が就航から1周年を迎えることとなりますが、これを記念して、長崎県とジェットスタージャパンの共同キャンペーンを開催することといたしております。
 その第一弾として、8月1日から来年1月31日まで、長崎県への移住促進のためのフライトバウチャープレゼントキャンペーンを実施することといたしましたので、ご報告を申し上げます。
 このジェットスターの長崎・成田線にご搭乗をいただき、長崎県内で開催する移住関連の対象イベント等に参加され、このキャンペーンに申し込まれた先着100名の皆様方に、ジェットスター長崎・成田線で使える5,000円分のフライトバウチャーをプレゼントすることといたしております。
 長崎県とジェットスタージャパン社では、これまでLCCの特徴でありますリーズナブルな運賃を活かして、首都圏の若年層を中心に路線認知度の向上を図ってまいりますとともに、利用者拡大に共同で取り組んできたところでありますが、今後は、さらに本県への移住を含めた首都圏からの交流人口の拡大にも連携して取り組んでいきたいとの思いが一致したところであり、今般、1周年を記念したキャンペーンとして展開することにしたところであります。
 なお、ジェットスタージャパンの全路線に搭載される8月から11月までの機内誌においても、長崎県への移住者の体験談をご紹介いただくことになっているところであります。
 続く第二弾としては、9月6日の就航1周年記念日にジェットスターの成田発の便へ搭乗のお客様全員の方々に、長崎空港において記念品を差し上げるイベントを実施する予定としております。この詳細につきましては、改めて8月下旬に報道の皆様方へ資料をご提供させていただくことといたしております。
 今後とも、移住促進対策の強化に努めてまいりますとともに、このキャンペーンを契機として、長崎・成田線の認知度をさらに高め、路線の増便、交流人口の拡大に結びつけてまいりたいと考えているところであります。
 以上1点ご報告をさせていただきます。
 あとはどうぞよろしくお願いいたします。

広報課長

それでは、幹事社の方からお願いいたします。

       

九州新幹線西九州ルートについて(1)

記者(日本経済新聞社)

新幹線関連で2点、観光関連で3点お伺いします。
 まず、新幹線関連なんですが、佐賀県の方では新幹線のフル規格の整備については、未着工区間について新たな合意が必要という考えは明確化していると思います。長崎県としては、こうした佐賀県の態度をどうやって前向きな態度にさせていこうというふうに、どういうふうにすればいいかというふうに考えているかということがまず1点目です。
 もう一点目は、報道とか取材を通した佐賀県側は、かなり並行在来線の問題について懸念を持っているなということがうかがえます。長崎県として、与党PTとか国なんかにこの問題についてもう少し踏み込んだ議論を求めるようなことは考えていらっしゃるでしょうか。まず、この2点お願いします。

知事

まず、新幹線の今後の整備方針についての話でありますけれども、フル規格の整備等について、いわゆる未着工状況となっております区間について合意が必要であるということについては、私どもも地元として合意の上進めていく必要があるものと、こう考えているところであります。
 もうご承知のとおり、佐賀県におかれては、これまで新幹線の整備に当たって地元負担の問題、ルートの問題、並行在来線の問題等があって、こういった課題を直ちに解決するのは難しいということで、今は白紙の状態であるというようなことをおっしゃっておられるところでありますが、私も佐賀県の知事選挙後、年が明けて早々の時期でありましたけれども、直接山口知事とお会いいたしましたときにも、今のような状態になっておりますのは、導入を前提に考えてきたフリーゲージトレインの開発がうまく進まなかったことによるものであり、国においては責任ある立場として議論を進め、整備方針を示していただく必要がある。その際には、地元負担の問題等の諸課題についてもしっかりと説明をしていただく必要があるものという点で認識の一致を見たところであります。
 そういったこともありまして、与党PT検討委員会の際のヒアリングの際には、私どもからも国において議論を進めて、整備方針を示していただきたいということ、併せて、地元負担の問題、あるいは並行在来線等の課題についても、解決に向けた方策を示していただきたいという要請を行ってきたところであります。
 その時期は前後いたしますけれども、5月にお会いした折には、いろんなそういった課題もありますので、知事同士の面談というのはもちろんでありますけれども、併せて事務的な観点から、副知事、あるいは部長レベルの協議・調整の場も必要ではないかということで、そういった場も設けましょうということで同意をいただいたところであります。
 そうした流れの中で、この地元協議の問題でありますけれども、ご承知のとおり6月3日に副知事の協議、6月4日には知事会議の機会を捉えて、私も山口知事と協議を進めたところでありますけれども、なかなか理解が得られない状況でありました。
 そういったことで、その後、両県とも議会に入りまして、議会が終わりました7月1日に、再度、副知事同士の協議の場を設けてもらいたい旨、申し込みを行ったところでありますけれども、佐賀県におかれては状況変化がないと、今は長崎県と話をする時期ではないと考えていると。したがって、現時点では協議できないというご回答でありました。
 再度、7月11日に、そのフル規格の問題に限らず、西九州ルートの将来をどう考えていくのかといったことを含めて協議したいという申し入れを再度行ったところでありましたけれども、このお願いについても同様お断りをいただき、実現に至らなかったところであります。
 こういう状況を考えますと、やはりもう一つの当事者であります国のお立場、直接国ではない政府としてのお立場になろうかと思いますけれども、6月中にも与党PT検討委員会としての考え方を示されるものと考えておりましたけれども、これが参議院選挙後にずれ込んでいるところでありまして、今後は与党PTの検討委員会の考え方等をお示ししていただく中で、その内容等を踏まえ、再度地元としての協議の場を設けていく必要があるんではないかと考えているところであります。
 それから、2点目の並行在来線の問題でありますけれども、これについては、私も早い段階から、そういうことだろうなというお話はお聞きいたしておりましたので、与党PT検討委員会でのご議論をいただく中で、特に昨年8月には、山本委員長もご来県いただいたところでありまして、その際には、JR九州の協力を得て、この並行在来線相当の路線については、JR九州において経営を維持していただくように要請を行ったところであります。
 その後、先ほど申し上げました与党PT検討委員会のヒアリングの際等を含めて、並行在来線等の課題解決に向けて、政府としての方針を示していただくよう、重ねて求めてきているところであります。今後の早期の整備方針のお取りまとめをいただければと願っているところであります。

               

長崎県の観光施策について

記者(日本経済新聞社)

次は、観光について3点お伺いします。
 まず、1点目、これまでプロモーションなどの誘客対策にかなり力を入れていたと思いますが、それに加えて、今年度から、県内の関係事業者と連携して新たな取組を進めていくと聞いています。このことについて、新たなことをされるというこのことについての意義をまず教えてほしいというのが1点目。
 先般、「ミシュランガイド」が発刊されて、長崎の店舗が多く紹介されています。このことについての所感といいますか、所見を教えていただければと思います。
 それとあと、このミシュランに加えて、観光連盟ですけれども、「サクラクオリティ」の導入をいろいろとされているということで、このミシュランとサクラクオリティの相乗効果といいますか、この辺を教えていただければと思います。よろしくお願いします。

知事

まず、観光振興の新たな取組であります。長崎県は観光県であると認識し、さらに、観光産業をしっかり育てていかなければいけないと考えてきたところでありますが、これまで確かに、いかにお客様を県内にお呼びできるかという観点から、プロモーション活動等の情報発信などに力を注いできたのは事実であります。
 しかしながら、日本全体が人口減少の時代を迎えておりますし、旅行形態も大きく変わって、団体旅行から個人旅行、グループ旅行という形態に変わってきつつあります。あるいはまた、インバウンドのお客様も全国的に増加する傾向で推移しているわけでありまして、これからは、量という面での努力も必要でありますけれども、より一層観光の質を高めて満足してお帰りいただく、観光消費額を拡大していく必要があるものと、こう考えているところであります。
 したがいまして、観光の魅力は何かと考えた際に、一つは、やっぱり宿泊施設の魅力だろうと思っております。おもてなしの心を込めて、快適な旅行をお楽しみいただくためにも、しっかりとしたサービスを提供し、リピーターとなっていただけるように、宿泊施設の質を高めていく必要があるものと考えているところでありまして、新たなサクラクオリティという評価制度等も活用しながら、さらなるステータスの向上を目指していきたいと考えております。
 また、もう一つの観光の魅力というと、食の提供であろうと思っております。地域のさまざまな食材等を活用して、地域ならではの食をご堪能いただけるような、そういう工夫も重ねていく必要があるものと思っておりまして、そういった取組を進めてまいりますためには、宿泊施設の努力、あるいは飲食事業に取り組まれる方々の努力だけではなくて、多様な産業の連携というのも、これは必要になってくる分野があるんだろうと思います。食材の生産に携わられる方々、食品加工業に従事しておられる方々、あるいは飲食店の経営者、宿泊施設の事業者の方々、それぞれ連携をしながら、食の魅力をさらに高めていただけるような努力を進めていこうと考えております。
 併せて、まさに観光はサービス業でありまして、人材の育成が極めて重要な要素になってくるということもありまして、新たに観光の「ミライ☆ニナイ」塾といった研修の場を設け、交流会でありますとか、インターンシップなどの機会も設けていく必要があるものと思っております。
 こういった取組にあわせて、まさに地域の総合力とでも言うべきさまざまな観光コンテンツ、体験メニューなどの開発・提供もできるように、地域の各関係者の皆様方と連携をして、観光まちづくりに力を注いでいく必要があるものと考えておりまして、こういった多様な観点から、「観光地長崎」の魅力の向上を図り、しっかりと情報発信をし、お客様をお迎えし、満足していただけるような観光サービスを提供していきたいと、こう考えているところであります。
 そういった中で、先般は、新たにミシュランガイドが発刊され、長崎の多くの店舗も紹介されたところであります。飲食店・レストランが94件、旅館が7件、ホテルが18件、合計119件が掲載されたところでありますが、掲載された飲食店等の中には、お客様が数多くおいでになられて行列ができ、予約がとれにくくなったといったような大きな反響もあったと聞いているところであります。
 また、特に離島地域からもこのミシュランガイドに選定されているところでありまして、そういったことを考えますときに、まさに本県の自然の恵み、食材の豊かさ等が高く評価されているのではなかろうかと考えております。
 今後は、一旦ミシュランガイドに掲載されたところでありますけれども、各関係事業者の皆様方が、次回もっと高い評価をいただけるように、あるいは、未登載の店舗事業者等の方々におかれても、次回はきっと登載していただけるように、さらに質を高めていただく大きなきっかけになるのではなかろうかと期待をいたしているところであります。
 一方、先ほども触れさせていただきましたけれども、サクラクオリティということで、いわゆる宿泊施設としての質を高めていくための新たな取組も進めようと考えているところであります。このミシュランガイドの中には、県内の25の宿泊施設が掲載されているところでありますけれども、現在、サクラクオリティの力を合わせて推進しようということでご参加いただいている施設が23施設ありますけれども、このうち、このミシュランガイドに登載された施設が6施設あるわけであります。さまざまな評価軸があるだろうと思いますけれども、いずれも努力をすることによって、さらに評価の質を高めて、次はより高い評価が得られるように、より満足してお帰りいただくことができるように努力をしていただく有益なツールになるものと考えておりますので、相乗効果を大いに期待してまいりたいと考えているところであります。

記者(日本経済新聞社)

1点だけ追加なんですけど、ちなみに、知事はミシュランに出ているお店等は何軒か行かれたことはありますか。

知事

まだ全部詳しくは見ていませんけど、行った店舗はあります。

記者(日本経済新聞社)

わかりました。ありがとうございます。

広報課長

それでは、他社の方からお願いいたします。

         

九州新幹線西九州ルートについて(2)

記者(NBC)

新幹線の件で佐賀県との協議が進んでいないということですけれども、知事ご自身で何か今後の打開策がございましたら、お話しできるお考えを、明かせる範囲内で教えていただければと思います。

知事

これまでもご報告をさせていただいておりますように、佐賀県におかれては、新鳥栖・武雄温泉間の新幹線整備に、これまでもフル規格の整備を求めたことがない、今も求めていないというような立場を明らかにされましたし、例えば、地元負担の問題についても、国の方から660億円前後の地元負担についてご説明があったと聞き及んでおりますけれども、こういった数字の捉え方についても、仮定に仮定を重ねた数字であって、これをさらに上回っていくのではないかというような受け止め方をされておられます。
 したがって、相当大きな額であって、ほかの施策ができなくなるというようなお考えをお示しになっておられるというようなことでありますので、いろんな機会を捉えて協議の場に積極的に参加してもらえないかといったことを含めて、たび重ねてお願いしてきておりますけれども、なかなか、先ほど申し上げたように、協議の場自体を設けていただくことができないような状況になっております。
 したがいまして、先ほども申し上げましたように、もう一方の当事者として政府与党、あるいは国のお立場からも、今後の新幹線の整備について、これまではJR九州であるとか、長崎県、佐賀県、それぞれの考え方をヒアリングの場で聴取していただいたわけでありますので、そういったことを踏まえて、国のお立場としても、今後の整備方針を明らかにしていただきたい。そういった内容等を踏まえて、これからさらに地元協議を進めていく以外に、なかなか難しいのではなかろうかと思っているところであります。

広報課長

ほかにございませんか。

         

九州新幹線西九州ルートについて(3)

記者(NHK)

先ほどの新幹線で追加でお伺いします。
 7月1日、11日に、お話し合いをしたいという申し出をされたということですが、これは6月3日に行われた、いわゆる事務レベルでの協議を副知事同士でしたいという旨だったんでしょうか。
 そうしますと、6月3日以降は、そういう事務同士での協議は全くできていない状況ということでしょうか。

知事

お互いに議会が入りましたので、7月1日というのは、佐賀県議会が終わられた日ではなかったかと思っております。

記者(NHK)

率直にですね、このように何回かお話をしたいというのを向こうにボールを投げながら、佐賀が全部拒否をしているということに対して、佐賀県について、今、どのようなお気持ちを持っていらっしゃいますか。

知事

これまでも力を合わせて取り組んで今に至っている新幹線でありますので、まさに、フリーゲージトレインを前提として、関西圏域からも新幹線ネットワークに結びつけることによって、お互いにお客様をお迎えすることができるのではないかという共通の期待を込めて整備に取り組んできた。
 ところが、フリーゲージトレインがうまくいかなくなったということでありますので、私どもは、当初の新幹線の整備効果を求めていきたいと、こう思っておりますし、佐賀県におかれては、それよりも優先する課題があるということで、暫定対面乗換方式の長期化もやむを得ないのではないかというような判断をお示しになっておられるわけでありますので。
 これから、やはりせっかくこういう形で整備を進めてきた新幹線でありますので、その整備効果をやっぱり発現させるということは、両県にとっても大事な視点であろうと思っております。
 これは、初めて新幹線ネットワークに結びつけて、その効果が発現されるものでありますので、そういったさまざまな整備効果については、長崎県であれ、佐賀県であれ、量の多寡はあるのかもしれませんけれども、それぞれ期待するところはあったわけでありますので、佐賀県でもさまざまな議論が進められて理解が深まるよう、我々も引き続き努力していかなければいけないと思っております。

記者(NHK)

今、お話を伺っていますと、佐賀と長崎での話し合いというのは、もう無理ではないかということで、もうとにかく政府・与党に整備方針を出していただく、それが唯一の解決策だというふうに言っているように聞こえたんですが、そういった意図でよろしいでしょうか。

知事

長崎県の考え方については、これまでも面談する機会等をたびたびいただいてお話をさせていただいてきたわけでありまして、そういう状況の中で佐賀県さんとしても新たな事情が変わったということではないということでお答えをなされているわけでありますので、そういった中で次の話し合いのきっかけになるのは、来るべき国の与党PT検討委員会での方針が示されるということではなかろうかと思っているわけで、今の段階では、それを待つ以外にないのではなかろうかと思っているところであります。

記者(NHK)

別に、これ以上、もう佐賀と話し合いをしないというわけではないという…

知事

もちろん、そうです。

記者(NHK)

最後に1点、整備方針を与党PTの検討委員会が出した場合に、その際に例えば環境影響調査費の問題があると思います。もちろん、これも計上すべしというようなご提案があってほしいということでしょうか。

知事

長崎県からは、先ほど2点説明、要望をしたと、こう申し上げましたけれども、長崎県の考え方としては、整備方針を示していただきたいということに加えて、長崎県としては、フル規格の整備を実現してほしい。そしてまた、並行在来線等について課題解決の方策を示してもらいたいということにあわせて、環境影響評価調査費、これをぜひ来年度予算に計上していただきたいという要望もあわせて行ってきているところであります。

         

九州新幹線西九州ルートについて(4)

記者(長崎新聞社)

新幹線の問題について、定例県議会で県民の機運を盛り上げるために県民大会を開いてほしいという要望があり、部長が、「関係者と調整して検討したい」ということを申し上げておりました。その後、検討については、いかがでしょうか。

知事

県民の機運を盛り上げるという意味では、長崎県内においては、大方、県民の皆様方の理解は、フル規格で整備を進めるということで得られているのではなかろうかと、こう考えております。
 先ほど申し上げたように、どういう形で、いつの時期に開催した方がいいのかという点等も含めて、これから検討を進めていかなければいけないと思いますけれども、一つは、国の方から整備方針が示された段階、その内容、その後の動き等によって、より具体的に検討をしてみる必要があるのではなかろうかと思っております。

記者(長崎新聞社)

佐賀県では、フル規格を求める、フル規格のメリットについて考えるシンポジウムが市議を中心に開かれておりますけれども、もし県民大会のようなものを開くとすれば、どういった方たちが集まって、どういったことを話すような場にされるのか、そのあたりについては何かイメージ等はありますか。

知事

参加いただく方々がどういう方か、県内の方々だけであるのかどうかということにもよりますし、その時々の動きに応じて、どういった内容を盛り込んでいくべきなのか、検討をしなければいけないものと思っておりまして、今、こういった方々を、こういった内容でということを決めている状況ではありません。

広報課長

ほかにありませんでしょうか。

                

県庁舎跡地活用について

記者(西日本新聞社)

県庁跡地の問題なんですけれども、従来から県の立場は、県庁舎跡地の地下については、建物がほじくり返されているので、遺構がある可能性は低いという立場で、知事もこの会見の場でおっしゃっていたかと思うんですが、最近の委員会を見ていると、そのトーンが弱まったというか、軌道修正したのかなと思われる県側の答弁も聞かれるんですが、改めて、この場で県庁跡地の地下について、遺構があるのかどうかという可能性について知事の見解を教えてください。

知事

それは、県の立場ではありません。情報提供という形でお話をさせていただきました。
 これまで、旧県庁舎の跡地は、たび重ねて、1代目から4代目までの県庁舎が建設された場所でありまして、私どもも歴史的に詳しく調べたわけでありませんので、そういった遺構調査をやった経過もありますので、専門的なお立場の方々からどういったものだろうという意見を聞いてきたところであります。
 そういった意見の中では、相当掘り下げた形で旧庁舎を整備しているので、ここで文化財というのはなかなか難しいんではなかろうかと、そういう説明を聞いておりましたので、あまり過大な期待をお持ちいただくのもこれは問題かなということで、この場で前回申し上げたときも、専門家の方々のご意見ではということでご紹介をさせていただいたところであります。
 もちろん、実際、発掘調査をやってみないと、どういう形で遺構が存在しているのかというのはわからないわけでありますので、したがって、発掘調査の進め方等についても、専門家の文化財保護審議会の皆様方のご意見等もお聞きしながら、丁寧に進めていく必要があるものと考えておりまして、長崎県の意見としては、下にないので、そのまま建設を進めるよということを申し上げたつもりでは全くございませんでした。

記者(西日本新聞社)

あくまでも情報の一つということで、県としてはどちら、あるかないかということについて結論を出したわけではないということですか。

知事

そうです。現状に対するご意見を聞いた中で、専門家の皆様方からお聞きした内容ではそういう状況でしたということをこの場でも申し上げたつもりでありました。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。

          

参議院議員通常選挙について(1)

記者(長崎新聞社)

参院選についてお尋ねいたします。
 投票率が統一地方選含めて低落傾向にあって、参院選、前回は55.89%であったんですが、直近の県議選で見ると48.02%、長崎市長選も50%を下回っておりました。佐世保市長選も50%程度で、戦後最低という記録だったんですけれども、なかなか投票率を上げる妙案が見つからないと、全国的に同じ状況だと思うんですけれども、今回の参院選について、知事は投票率についてどういうふうに個人として見られておりますか。

知事

全国的な流れでありますけれども、投票率の低下傾向が続いているということは非常に残念なことであると、こう受け止めているところであります。
 一般的に投票率というのは、投票日の天候、あるいはその時々の社会情勢、候補者や政党の顔ぶれ、あるいはさまざまな政策面での対立軸、さまざまな要因が総合的に反映される面があるんではないかと、こう考えているところでありまして、今回の参議院選挙がどの程度になるのかというのは、なかなか予測しがたいところがあるものと、こう考えているところであります。
 ただ、投票率の低下というのが、いわゆる政治に対する関心の薄れということであれば、これは決して好ましい話ではないと考えているところでありますので、特に、若い皆様方を含めて、引き続き地域の将来を選択する一つの機会でもありますので、関心を持っていただけるように、我々も常日頃から十分な情報提供等に努力していかなければいけないんではなかろうかと考えているところであります。

記者(長崎新聞社)

予測は難しいということですけれども、維持とか、上回るとか、下回るだろうとか、期待を込めて何か数字的なものは。

知事

それは申し上げないほうがよろしいんじゃないですか。

広報課長

時間もございますので、最後の質問でお願いします。

          

参議院議員通常選挙について(2)

記者(NIB)

その同じ参院選についてですけれども、追加になりますが、明後日投票がありまして、当選された方に、国政に臨む上で、長崎県の課題というものも含めて、どのような政策というのも含めて、スタンスで国政に臨んでいただきたいというふうにお考えでしょうか。

知事

私ども地方行政に携わる立場としては、やはり全国共通の課題でありますけれども、地方創生をどうやって実現していくのか、具体的な成果として得ていくのかということが非常に大きな課題になっているわけでありまして、特に長崎県は全国に先んじて人口減少が進むという中で、さまざまな取り組みを進めておりますが、なかなか具体的な成果に結びつきにくい状況にあるわけでございます。そのためには、やっぱり国策としてのご支援をもっともっと強力にいただくことができればありがたいと思っているところでありまして、東京一極集中の是正のために、さまざまな企業、あるいは機関が地方に移転する機会をさらに増やしていただきたい。あるいは、雇用の場も質の高い雇用の場を地方に設けていただけるような政策の推進、そしてまた、少子化というのが大きな課題になっておりますので、安心して子どもを産み、育てていただけるようなそういった全国共通の課題に対しましても積極的な支援策を講じていただきたいと、こう願っているところであります。

広報課長

それでは、以上をもちまして、定例記者会見を終了いたします。

知事

どうもありがとうございました。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
令和元年6月7日(金曜日)
【定例記者会見】

会見内容

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令和元年6月7日 定例記者会見

      

会見内容

           

日中シンポジウム「隠元禅師と黄檗文化」の開催について

広報課長

知事の定例記者会見を始めます。
 よろしくお願いします。

知事

それでは、どうぞよろしくお願いします。
 まず、今日は、私の方から3点ご報告、そしてまた、お願いをさせていただきたいと思います。
 まず、1点目でございますが、日中シンポジウム「隠元禅師と黄檗文化」の開催について、ご報告をさせていただきます。
 ご承知のとおり、中国と長崎は、これまで長きにわたり交流によって互いの絆を深めてきたところであります。その交流の歴史の中でも、隠元禅師の来日や黄檗文化の伝播は、当時の日本人に多くの感動を与え、日本の文化や生活に根づいてきたところであります。そして、長崎がこのような日中間、及び日本国内での文化交流、近世日本の文化形成に重要な役割を果たしてきたところであります。
 こうした背景を踏まえまして、県では、隠元禅師と黄檗文化を通して、長崎と中国との交流拡大に取り組んでいるところでありますが、この取組の一環として、来る6月30日 日曜日に、長崎市及び長崎大学との共催で、また、中国からも多くの来賓の方々をお迎えして、日中シンポジウム「隠元禅師と黄檗文化」を開催したいと考えております。
 このシンポジウムでは、隠元禅師の招聘に長崎が果たした役割の重要性や、黄檗文化交流に関する研究発表と意見交換を行いますとともに、多くの人々にわかりやすく情報を発信することで新たな日中交流のあり方を探ってまいりたいと考えております。
 なお、このシンポジウムに対しましては、習近平国家主席から、「日中シンポジウムの成功と、引き続き長崎県が日中関係の発展に貢献されることを期待しています」といった趣旨のメッセージをいただいているところであり、本県のこれまでの中国との積極的な交流を評価いただいたものと考えているところであります。
 ぜひ多くの皆様方にご参加をいただき、隠元禅師と黄檗文化の魅力に触れていただくとともに、このシンポジウムを日中交流について考える機会としていただければありがたいと考えているところであり、ぜひ取材・PR等にご協力を賜りますようお願いを申し上げます

       

観光の「ミライ☆ニナイ」塾の受講生募集開始について

知事

2点目でございます。観光の「ミライ☆ニナイ」塾の受講生の募集開始について、お話をさせていただきます。
 県では、このほど県内の高校2年生の皆様に、宿泊業をテーマにした講座の受講や、宿泊施設でのインターンシップに参加していただくことで、明確な職業イメージを持って観光産業に就職し、将来にわたって活躍できる人材の確保・育成を図ることを目的とした、観光の「ミライ☆ニナイ」塾の受講生の募集を開始することといたしております。
 本県の宿泊業、飲食サービス業の3年以内の離職率、これは全国平均よりも高くなっているところであり、また、宿泊施設においては深刻な人手不足であるという2つの課題がありますので、その解決につなげるため、本年度から新たにこの事業に取り組もうとしているところであります。
 講座は、年間7回予定しているところであり、8月から2月までの間、月1回ペースで、長崎、佐世保の2会場、開催日時は土曜日の17時から18時に設定しておりますので、クラブ活動等に参加されている生徒さん方も比較的参加していただきやすい形になるのではないかと考えております。
 具体的な内容といたしましては、宿泊施設の経営者や、本県独自の制度であります「長崎コンシェルジュ」認定者の方々などから、現場の仕事内容、旅館・ホテルで働くことの意義、また、宿泊施設の働き方改革への取組等を紹介することで、働く上での心構えや現場の厳しさだけではなく、宿泊業で働くことで得られる喜び等、良い面も、厳しい面もあわせて学んでいただこうと考えております。
 多くの高校生の皆様方にご参加いただきたいと考えておりますので、ぜひ皆様方におかれましても、周知等にご協力を賜りますようお願いを申し上げます。

               

お中元における県産品の愛用について

知事

3点目のお願いでございます。お中元における県産品の愛用について、お願いをさせていただきたいと思います。
 県においては、毎年6月と11月を「県産品愛用運動推進月間」として設定し、県産品愛用運動を展開してまいりますとともに、ふるさと産品の普及啓発に力を注いでいるところであります。
 6月に入りまして、そろそろお中元の時期となってまいりました。大切な方々へお中元を贈る機会がございましたら、ぜひ長崎県産品をお選びいただきますようお願いを申し上げます。
 長崎県産品は、県内の百貨店や量販店などのお中元コーナーなどで取り扱っていただいております。長崎駅前県営バスターミナル2階にあります長崎県物産館では、全国の方々への贈り物として、魅力ある長崎県産品を集めた「夏のギフトコーナー」を設置し、8月12日まで「県産品お中元セール」を開催しております。
 お越しいただくことができない方々は、物産館までお問い合わせをいただきますと、ギフトカタログをお届けしたいと考えております。また、県産品の総合情報・販売サイト「e-ながさき旬鮮市場」でも、お中元としてふさわしい一品を多数とりそろえているところであります。
 さらに、また、長崎県のアンテナショップであります「日本橋 長崎館」においても、お中元コーナー等を設けております。首都圏にお住まいのご親戚、ご友人にもご紹介をいただければと考えているところであります。
 ぜひこの機会に、長崎で生まれ育ったすばらしい県産品の数々を大切な方々への贈り物としてご利用いただきますよう、お願いを申し上げます。
 以上、3点、お願い、ご報告をさせていただきました。
 後はどうぞ、よろしくお願いいたします。

広報課長

それでは、幹事社の方からお願いいたします。

         

石木ダム建設事業について

記者(西日本新聞社)

私からは、改めて石木ダムについて、3点お尋ねします。まとめて質問をします。
 先般、石木ダム事業では、県の収用委員会の裁決が出たということで、県が用地を取得する環境が整いました。先日の囲みのぶら下がりでも、知事は、「行政代執行の選択肢として外すことはないと、選択肢の一つである」ということをおっしゃいました。一方で、反対地権者は徹底的に対抗する構えであることも事実です。特に今回、宅地が含まれるということで、慎重な判断が求められるわけで、代執行の判断基準というものを事前に明確に示すことが必要だと考えています。知事の考える判断基準を明確にお示しください。
 2点目に、反対地権者に、では、どう土地を明け渡してもらうのか、理解してもらうために何が必要なのか、知事は何が必要だとお考えなのか、そして、知事が自らどのような取組、行動を起こして理解を得ていこうとお考えなのか、具体的にお示しください。
 3点目に、一方で、既に住みなれた土地を明け渡した地権者の方々もいます。このダム事業が40年以上迷走しているこの現状について、県の責任について、改めてご見解をお願いします。

知事

まず、行政代執行を行う際の判断基準を示す必要があるんではないかというお尋ねでありますが、どういった基準で代執行をやるかやらないか、これは基準を定めるというようなものではないものと、こう思っております。全てのその時期、時期で事態も変わってまいりますし、総合的に判断をしていく必要があるものと、こう考えているところでありまして、さきの取材への対応の際にも申し上げましたように、現在の工事の進捗状況でありますとか、訴訟の状況、あるいは、そのほかのさまざまな状況等を総合的に勘案して慎重に判断をしなければいけない課題ではなかろうかと考えているところであります。
 理解をいただくためにどうするのかというお話であります。これは、これまでも、私自身、直接、地権者の皆様方と話し合いをさせていただく機会も設けてきたところでありますが、なかなか理解をいただくまでには至らなかったというのが今日に至るまで、相当長期を要している最大の要因ではなかろうかと考えているわけであります。これまでも、地元での説明会でありますとか、公開質問状への対応、あるいは訴訟の場等も含めて、さまざまな機会を捉えて、私どもの考え方なり、お願い等をさせていただいたところでありますけれども、いまだにご理解いただくに至ってないということであります。
 先般来、ご質問等もいただいておりますけれども、直接お会いしてお話をお聞かせいただく機会というのも、これは具体的な日程の調整をお願いをさせていただいてきていたところでありますが、いまだご返事をいただいてないという状況でありますので、引き続き、こういった流れは流れとして、地権者の皆様方との話し合いの機会をいただけるのであれば、それは私も対応をさせていただきたいと願っているところであります。
 それから、事業がスタートして、もう既に40年以上経過しているわけでありまして、ご指摘のとおり、さまざまな苦しいご判断のうえ、用地のご提供という形でご協力をいただいてきた方々も数多くいらっしゃるわけであります。そういった中で、いまだにダム自体の完成を見てないということは、本当に申しわけない思いでいっぱいであります。
 これからも、引き続き、地権者の皆様方のご協力をお願いしていかなければいけないと考えているところであり、事業自体の必要性等については、もう既にこれまで申し上げてきたとおりでありますので、私自身含めて、引き続き地権者の皆様方のご理解が得られるよう努力してまいりたいと考えているところであります。

         

九州新幹線西九州ルートについて(1)

記者(NHK)

九州新幹線の件でお伺いします。
 この前、平田副知事も佐賀の副知事と面会されて、その際に来年度の国の予算で環境影響評価の費用も計上されない、北陸新幹線とともに財源問題が議論されないと後れをとるのではないかという話がありました。万が一、環境影響調査の費用が計上されない場合、整備の遅れというのが可能性として出てくると思うんですが、そういった場合への対応というのは現時点でどのように考えていらっしゃいますか。

知事

そういうこともありまして、先般、壱岐で九州地方知事会議が開催され、その合間の時間をいただいて、直接山口知事とも話をさせていただいたところでありますが、これまで与党PT検討委員会のヒアリングの際に、「佐賀県としては、新幹線の整備、新鳥栖・武雄温泉間の整備を求めてきたことはなく、今も求めていない」というようなご発言をなさったということで、これはぜひ直接お会いして真意のほどを確認をさせていただかなければいけないと、こう思ってきたところでありますが、今、ご指摘のような課題も大きな課題としてあるわけでございまして、やはり北陸新幹線の整備に向けたスケジュール、これは財源の確保でありますとか、環境アセスを含めた着工に至るまでの環境整備、この流れに西九州ルートが遅れることがないように、そのためには、もう既に北陸新幹線は環境影響評価に入っているわけでありますので、この西九州ルートは過去一度アセスの手続を行った、これと大幅に変わらなければ、前の調査結果も一部活用できる可能性もあるのではないかということで、時間の短縮も視野に入れながら、何としても来年度の予算には関係調査費を計上していただきたいと、こう願って、国に対する要望活動等も行ってきたところでありまして、したがって、直接山口知事とお話をさせていただいた際には、柔軟に対応していただくことができないのか。例えば、わずか数カ月のうちにこの新幹線の整備のあり方等について結論を出すというのはなかなか難しいというようなこともおっしゃっておられましたので、アセスはアセスとして反対されないような選択肢というのはないのか。例えばアセスの調査にかかりますと数年間調査に時間がかかりますので、その間にしっかり佐賀県内のご議論をいただいて、整備のあり方等について関係者間の合意を得ていくというような時間的な余裕もできるんではないかといったようなご提案もさせていただきました。ただ、非常に厳しいご姿勢でありまして、「考えられない」というようなお話でありましたので、さあ、あとどういう形で全体としてのスケジュールの中に、この西九州ルートの整備を組み込んでいくのか、これはさらに知恵を絞っていかないといけませんし、また、佐賀県内でのご議論を進めていただくことができるように、いろんな方々のご協力も得られるように努力していかなければいけないのではないかと思っております。

記者(NHK)

追加で、佐賀の知事は、中村知事の提案に対して、反対しないでほしいということに対して、「私は考えられない」とおっしゃったのは、もうそれについてもアセスの予算を計上するということについても反対だということだったんでしょうか。

知事

反対しない、反対する、そういったお話はありませんでした。やはり原則論として、いわゆる新鳥栖・武雄温泉間については在来線を使うという前提で考えてきたわけであって、そのほかの選択肢等について、早急に結論を出すというのは困難であるというようなご姿勢でありまして、そのことを繰り返しおっしゃっておられる状況です。

記者(NHK)

考えられないというのは、在来線以外は考えられないという意味でしょうか。

知事

取りようは幾つかあるんだろうと思うんですけれども、そこまで具体的に確認する時間がありませんでしたので、現状でご理解いただける状況にはないなという判断をいたしたところであります。
 そのほかにも、財源の問題でありますとか、あるいは並行在来線についての考え方でありますとか、いろんな情報交換をいたしましたけれども、具体的に基本的なご姿勢がそういうことでありましたので、踏み込んだ議論にならないような状況でありました。

記者(NHK)

2点目です。財源の問題が出てきたんですけれども、お話に。フル規格を推進するに当たって、この前、財務省の方ではJRの貸付料が30年から50年に、で、例えばフルをするといった場合、佐賀県はこれまでよりも負担が増えるというふうに、みんなそれぞれ痛みを持つことにはなると思うんですけれども、そういった中で佐賀県の負担の一部肩代わり問題になった時に、以前、知事は、「法律、制度的にそういう状況ではないので」ということでお答えはされてなかったんですけれども、万が一、例えば、法改正であったりとか、制度変更によって佐賀県がフル規格をする場合に負担の一部を長崎県が肩代わりできるような状況になった場合、そういった負担増を受け入れるという意向はお持ちですか。

知事

もともと負担の議論といいますのは、いろんな要素があるんだろうと思います。佐賀県では財政負担も大きな課題になって、その一方で長崎県はフル規格での整備を求めている。じゃ、求めているところが負担しなさいという話になるのか、あるいはいわゆる整備された時の受益、よく議論されるのは、途中経過県よりも終着駅、末端県に対する波及効果が一番大きいんじゃないかといったご議論でありますとか、さまざまな観点でその負担のあり方等について議論がなされてきたのではないかと思います。
 後者の方から申し上げますと、新幹線というのは、国土軸を形成するネットワークを整備するという国家プロジェクトでありますので、その受益の大きいところが、これを負担しなさい、特に末端県が一番受益が大きいのでということになると、あらゆる公共事業が、末端県の負担が非常に大きくなるという形になりかねない。
 それと、私もこれ、与党の検討委員会の際にも申し上げてきたんですが、結局、受益というのは、例えば、新幹線を整備することによって、長崎にももちろん利益がもたらされるであろう。ところが、逆に長崎から福岡にお出かけいただく方々も増えていく。そうすると福岡県にも受益が発生する。途中の佐賀県にも、それ相応の受益が発生するであろう。じゃ、一体どの範囲で、どういった形で、その受益の状況を把握して、それを負担金に反映させるのか。これは極めて難しい話ではないかと。
 したがって、そういうこともあって新幹線についてJRの貸付料を除外して、残りを国が2、地方が1という形で負担しましょうというルールが出来上がっているものと私は理解しておりまして、したがって、どういった考え方、ルールのもと、長崎県に対する負担を求めていこうとされるのか。そこは全国に共通する課題になってくるわけでありますので、その辺については、しっかり哲学の部分を含めてご議論いただいて考え方をお示しいただかなければ、私どもも県民の皆様方に説明できないという形になるのではなかろうかと。こう考えておりますので、財政負担を軽減する方策として、さまざまな手法があるんだろうと思いますけれども、あまり単純な話ではないものと考えております。

記者(NHK)

そうすると、納得できるような、知事として納得できる、県民にもきちんと理解を得られるような手法であれば、そういった負担という手法も除外するわけではないということでしょうか。

知事

これはですね、私だけの判断で決められるようなものではないと思います。
 といいますのは、これまで整備新幹線の事業を進めてきた関係県ももちろんでありますけれども、これから候補路線を抱えておられる関係県が多数おありになるわけでありまして、そういった際の負担の考え方、これは全国共通の課題になってくると理解しておりますので、そういった議論が必要になってくるのではなかろうかと思っております。

         

九州新幹線西九州ルートについて(2)

記者(西日本新聞社)

ちょっと新幹線で1点だけ追加させてください。
 6月22日に佐賀でフル規格を推進するシンポジウムが開かれることは、ご存じだと思うのですが、そのように佐賀でも一方でフル規格で新幹線を整備してほしいという動きがあることについて、知事はどのようにご覧になっているのか。
 また、そういったフル規格でと考えている佐賀のグループたちと何らかの働きかけをしていくお考えがあるのか、その点だけ追加で聞かせてください。

知事

私も佐賀県の方々といろんな場で意見交換をさせていただく機会がありますけれども、必ずしもフル規格反対だというご意見をお持ちの方々ばかりではないと受け止めております。
 また、経済界の皆様方のお話をお聞きしても、フル規格による整備を望んでおられる方々もいらっしゃるということでありますし、先般も議会の関係者の方々と東京でお会いした際にも、フル規格による整備を進めるべきではないかというようなご意見をお持ちの方ともお会いいたしました。
 そこはやはり佐賀県内で幅広くご議論をいただいて、できるだけ早く今の事態をどう打開していくのか、方針をお決めいただければ大変ありがたいと思っているところであります。
 県内の各経済界はじめ、団体の皆様方も、佐賀県の関係機関の皆様方のご理解が得られるようにご尽力もいただいているようでありますので、そういったチャンネル等を通して、今後の新幹線の整備の方向性ができるだけ早く定まってまいりますように期待をいたしているところであります。

広報課長

それでは、各社の方からお願いいたします。

                

九州新幹線西九州ルートについて(3)

記者(長崎新聞社)

先日、副知事の会談に取材に伺ったんですけれども、非常に厳しいものを感じまして、フル規格前提の議論には応じられないということや、佐賀県内の区間、武雄温泉・新鳥栖間は佐賀県内の区間なので長崎県と議論して決めるものではないというような新しい考え方も出ておりました。非常に長崎県と佐賀県の立場の違いが、隔たりとかが鮮明になったような感じがしました。
 知事は、以前、山口知事と、課題、論点の整理をするために事務レベルの協議をすることで合意されたと聞きましたけれども、その事務レベルの協議に入ることさえできずに門前払いのような形を感じたんですけれども、今後、どのように佐賀県との隔たりを埋めていかれるのか、聞かせてください。

知事

それはやはり私自身、もっともっと山口知事はじめ、関係者の方々と、機会があれば直接お話をさせていただく機会を増やしていかなければいけないと思います。私と話をさせていただいた時も、新鳥栖・武雄温泉間は佐賀県内の話なんだから、他県からいろいろ言われたくないといった趣旨のお考えは表明されました。
 ただ、私は、それは違うだろうと。というのは、西九州ルートというのは、長年にわたって福岡県も交えて、福岡、佐賀、長崎で整備のあり方、どうしたらいいのかと、ずっと協議を重ねて、それが今に至っているわけでありますので、佐賀県内は佐賀県で自由にやれるんだというのとは少し違うんじゃないかと、それは直接申し上げました。協議をして、いろいろな選択肢の中から選択、相互理解をして今に至っているわけであります。フリーゲージトレインも両県との合意のもとに実現を目指して取り組んできた経過があるわけでありますので、それぞれの県内は県内が思うようにするんだということではないものと考えておりますので、ぜひその点については理解をしていただかなければいけないと思っております。

記者(長崎新聞社)

それは、先日、壱岐で会われた時にも話されたんですね。

知事

はい。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。

          

九州新幹線西九州ルートについて(4)

記者(NCC)

その時に、知事がそのように山口知事に言われた時、山口知事からはどのような話だったんでしょうか。

知事

その件については、返答ありませんでした。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。

          

九州新幹線西九州ルートについて(5)

記者(毎日新聞社)

九州新幹線の件について、先ほど知事は、佐賀県の方でしっかり議論していただいて、どう打開していくかというところをおっしゃっていました。現実的に考えて来年度の概算要求に対して環境アセスの関連経費を計上する上では、そういった議論をしている、なかなか猶予というものはないように思います。
 今、若干手詰まり感がある中で、国、あるいは国交省、あるいはJR九州に対して、県としてどういった働きかけをして、あるいはどういった解決策を望むのか、この辺のお考えをお聞かせください。

知事

これまでも申し上げてまいりましたけれども、佐賀県の知事選挙が終わった直後から、直接お会いしたいというお願いをさせていただいて、1月に山口知事と話をさせていただきました。
 その際には、両県合意の上で進めてきたフリーゲージトレイン、これが開発がうまく進まず、導入を断念せざるを得ないというところから今の課題が生じてきたわけであります。
 したがって、そこは原因者として責任ある立場で国の方でしっかりと議論をしていただいて整備の方針を示していただきたい。その際には、財源負担のあり方でありますとか、さまざまな面でしっかり説明をしていただくことが一番大切であろうと。そういう点について両者間の合意が得られたところであります。
 そうしたことを受けて、長崎県としては、そういった要望をさせていただき、できるだけ早く国の方で検討をしていただいて方向性を示してもらいたい、そして地元負担の軽減方策についても考え方を示してもらいたい、ぜひ来年度予算にはアセス調査費を計上してもらいたいという要望を行ってきたところであります。
 その点については、これからもそういった方向で国に対して臨んでいきたいと、こう考えているところであります。

広報課長

ほかにございませんでしょうか。

          

九州新幹線西九州ルートについて(6)

記者(朝日新聞社)

関連なんですが、事務レベルでの協議というのは今後も継続されるのか。
 また、知事も佐賀県の方にも行かれてという話もあったと思うんですが、そのあたりの予定というのは入っているんでしょうか。

知事

事務レベルでの協議は、副知事協議の後、部長レベルの協議もさせていただいておりますし、両県にかかわる課題というのは、新幹線に関連する課題というのは数多くございます。例えば、肥前山口・諫早間の、いわゆる上下分離方式で運営する際の今後の進め方等について、具体的な協議、調整が必要になる課題が数多くございますので、引き続き、そういった場を設けていかなければいけないと、こう考えているところであります。

広報課長

時間もありますので、最後の質問でお願いいたします。

          

長崎空港の24時間化について

記者(長崎新聞社)

空港の24時間化について伺いたいんですけども、昨年12月の定例県議会の一般質問のやりとりの中で、「最短で2020年度の24時間化の実現を目指す」というふうな答弁が担当部の方からあったと思うんですけれども、現時点で、まだ24時間化に向けた動きがどのようになっているのか、明確になってないんですけれども、20年度中に実現が可能かどうか、そこは知事としてはどのような見解をお持ちでしょうか。

知事

そこはですね、委員会でそういうお答えをしたんでしょうか。

記者(長崎新聞社)

一般質問の中で。  

知事

一般質問というのは本会議で。

記者(長崎新聞社)

はい。

知事

そうですか。それは希望的な観測を含めて、そう答えてたのかもしれませんけど。

記者(長崎新聞社)

・・・目指したいと。

知事

実を申しますと、この24時間化というのは、具体的な路線を先に引っ張ってこいという話が先なのか、CIQ体制を先につくれというのが先なのか、卵・鶏みたいな議論になっているところでありまして、空港の運用時間外に具体的な形で定期航空路線が運航されるということがあれば、それはCIQ体制も整備しないといけませんね。今の運用時間外になると、まさに24時間体制をつくらないといけない空港でありますので。
 そういうことで航空事業者の方々の協力も求めてきてるんですが、ただ、現実の話をお聞きしますと、その航空路を具体的に認可いただくまでに1年以上時間がかかる。すると、1年以上先の話を今から約束して体制をつくっていくというのは、各運航事業者にとっては考えにくい話であるというようなことも聞いているわけです。
 ただ、そう言っていては、いつまでたっても議論が堂々巡りをするばかりでありますので、もう少し別の手法なり考えられないのか。やはり関係者の方々のお知恵も再度お借りしながら24時間化の実現に向けて引き続き検討をしていかなければいけないと思います。
 2020年までに間違いなくできるという手法は、今のところ、まだ具体的に視野に入っておりませんけれども、努力していかなければいけないと思っております。
 これはIRが動いてくるということになると、これはやはり各航空事業者が注目をされ、さまざまな航空路線の開設の可能性に結びついていく可能性があるのではなかろうかと、こう思っているところであります。そういった動きも含めて判断していかなければいけないと思います。

記者(長崎新聞社)

となると、IRの誘致が決まるのを待つような状況になるのか、それとも24時間化を先に進めるのかというのは、どちらの方に比重を置かれる形なんでしょうか。

知事

それは議論は全く別々として、24時間化については、別の課題として捉えてこれまでも進めてきましたので、どっちが先かということはありません。24時間化は24時間化で一刻も早く実現を目指していかなければいけないと思っています。

記者(長崎新聞社)

佐賀空港の方では、先日、深夜便の増便をお盆期間中に羽田と佐賀の路線を増やすという報道がなされてたんですけれども、長崎空港も10時以降の運用時間を広げて深夜枠を誘致するという話は具体的に進んでいるんでしょうか、進んでないんでしょうか。

知事

国内航空会社、海外との航空会社を含めて、そういった働きかけは行っております。

記者(長崎新聞社)

具体的にはまだ決まってないんでしょうか。

知事

まだ、今の運用時間外で路線開設をするという具体的な話、回答をいただいていない状況であります。

広報課長

それでは、以上をもちまして、定例記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。

知事

どうもありがとうございました。

      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。