知事の部屋
記者会見
記者会見の動画は長崎県公式YouTubeチャンネル「長崎がんばらんばチャンネル」で公開しております。また、会見録テキスト版は順次このページに掲載します。
【定例記者会見】
会見内容
平成26年10月10日 定例記者会見
会見内容
- 皇太子殿下の行啓について
- 秋篠宮同妃両殿下のお成りについて
- 彬子女王殿下のお成りについて
- 瑶子女王殿下のお成りについて
- 高円宮妃殿下のお成りについて
- 常陸宮同妃両殿下のお成りについて
- 体操 内村航平選手の世界選手権5連覇について
- ラグビーワールドカップ2019日本大会について
- 「ながさきイーブックス」への情報掲載について
- ラグビーワールドカップ2019日本大会について(2)
- 諫早湾干拓事業について
- 長崎MICEセンター(仮称)について
- IR法案について
- 佐世保市内女子高校生の逮捕事案について
- ラグビーワールドカップ2019日本大会について(3)
- 長崎がんばらんば国体について
- 体操 内村航平選手の世界選手権5連覇について(2)
- イコモスの現地調査について
- ラグビーワールドカップ2019日本大会について(4)
- 長崎がんばらんば国体について(2)
1.皇太子殿下の行啓について
ただいまより、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
はじめに、数点について私の方から皆様に報告をさせていただきたいと思います。
まず、皇太子殿下の行啓、並びに皇室の皆様のお成りについてご報告をさせていただきます。
皇太子殿下におかれましては、来る11月1日(土曜日)から本県で開催いたします東日本大震災復興支援 第14回全国障害者スポーツ大会「長崎がんばらんば大会」開会式に御臨席をいただき、併せて本県の地方事情を御視察される旨、本日、宮内庁から発表されたところであります。
皇太子殿下の御来県は、平成21年10月の第33回全国育樹祭以来5年ぶりであり、誠に喜びに堪えない次第であります。
御日程は、10月31日(金曜日)から11月2日(日曜日)までの3日間のご予定で、この間、全国障害者スポーツ大会の開会式に御臨席を賜り、佐世保市でアーチェリー競技、バレーボール競技を御覧いただきますほか、大村市では社会福祉法人光と緑の園、波佐見町では窯業技術センターを御訪問されるなど、県内事情を御視察いただくこととなっております。
「長崎がんばらんば大会」への皇太子殿下の御来県は、選手・役員はもとより、長崎県民にとりましても大きな励みになるものと考えております。
2.秋篠宮同妃両殿下のお成りについて
また、本日、国体・障害者スポーツ大会期間中における、皇室の皆様の御来県についても、発表がありましたので併せて報告をさせていただきます。
秋篠宮同妃両殿下におかれましては、10月21日から22日の1泊2日の御日程で長崎市、諫早市、大村市を御訪問され国体閉会式に御臨席いただく予定であります。
3.彬子女王殿下のお成りについて
三笠宮家彬子女王殿下は10月16日から18日までの2泊3日の御日程で佐世保市、平戸市、松浦市を御訪問いただく予定になっております。
4.瑶子女王殿下のお成りについて
三笠宮家瑶子女王殿下は10月18日から19日までの1泊2日の御日程で川棚町、大村市、五島市を御訪問いただく予定になっております。
5.高円宮妃殿下のお成りについて
また、高円宮妃殿下は、10月16日から18日までの2泊3日で諫早市、島原市、雲仙市、南島原市を御訪問いただく予定であります。
6.常陸宮同妃両殿下のお成りについて
また、常陸宮同妃両殿下は、先に発表をさせていただきましたとおり10月13日から14日までの1泊2日の御日程で大村市、長崎市を御訪問いただく予定となっております。
このように、がんばらんば国体、がんばらんば大会期間中に多くの皇室の皆様方が県内各地を御訪問いただきます。
いよいよ明日からは、天皇皇后両陛下の御来県を賜ります。平和公園での御供花、総合開会式への御臨席やフェンシング競技の御覧など県内で2泊3日をお過ごしいただくこととなっております。
台風の影響が心配されるところでありますが、皇室の皆様方のこのたびの御来県を、県民の皆様方とともに心から歓迎申し上げ、御来県がつつがないものとなりますよう、万全を期してお待ち申し上げたいと考えております。
7.体操 内村航平選手の世界選手権5連覇について
それから、2点目でありますが、内村航平選手の世界選手権5連覇について、ご報告をさせていただきます。
この度、中国南寧市で行われている「第45回世界体操選手権大会」において、本県出身の内村航平選手が前人未到の個人総合5連覇を達成されました。心からお祝いを申し上げます。
世界で活躍する内村選手の姿は県民に大きな夢と感動を与えてくれており、心から敬意を表するとともに深く感謝を申し上げます。
開幕まであと2日となりました「長崎がんばらんば国体」にも過密スケジュールの中、チーム長崎の一員としてご出場いただくこととなっております。ふるさと長崎の地で、内村選手の美しく力強い演技を存分に披露し、地元国体を大いに盛り上げていただきたいと願っております。
内村選手が成し遂げられた快挙を心から讃えますとともに、今後の世界選手権やオリンピックでのさらなるご活躍を大いに期待をいたしているところであります。
8.ラグビーワールドカップ2019日本大会について
次に、「ラグビーワールドカップ大会」についてご報告をさせていただきます。
2019年に日本で開催されます「ラグビーワールドカップ」での開催地に、長崎県として立候補することといたしました。試合会場は、諫早市の県立総合運動公園陸上競技場を予定いたしております。
立候補する理由の1点目は、世界3大スポーツイベントの一つであります「ラグビーワールドカップ」に立候補することで、国内外に長崎をアピールすることができ、今後の「東京オリンピック」のキャンプ地誘致や大型スポーツイベントの開催等にもつながることが期待されます。
また、2点目といたしましては、このような世界的規模の大会では、世界中から観客が訪れ、試合観戦と観光を楽しみながら、平均20日間程度の比較的長期の滞在をされるとお聞きしております。
開催都市に選ばれますと、国内外から延べ4万人を超える皆様が期間中に本県を訪問され、最大22億円の経済波及効果がもたらされることが期待されております。
誘致に向けて課題はありますが、国体開催を契機に本県スポーツへの気運が高まってきているところであり、この気運を国体終了後も絶やすことなく、引き続き本大会の誘致活動に取り組むことで今後につなげることができるのではないかと期待をいたしております。
「ながさきイーブックス」への情報掲載について
続きまして、電子書籍ポータルサイト「ながさきイーブックス」による情報発信についてご報告を申し上げます。
お手元に資料を配付いたしておりますが、今月1日から県が発行する冊子やパンフレット等を新たな広報媒体として、電子書籍ポータルサイト「ながさきイーブックス」に掲載し、本県の魅力や行政情報を県内外に発信していくことといたしました。
この「ながさきイーブックス」は、県及び県内市町が発行する広報誌をはじめ、観光や物産のパンフレット及び防災・医療といった行政サービスなどを電子書籍として集約し、長崎県内の魅力を無料で閲覧いただける地域特化型の情報発信媒体であります。
10月7日時点で、県と県内の11市町の広報誌など59冊が掲載されており、県からも30冊提供させていただいているところであります。
また、この「ながさきイーブックス」には、明後日から始まります「長崎がんばらんば国体」のガイドブックや総合プログラムも提供しておりますので、県民の皆様方はもとより、本県にご来県いただく皆様方にご利用いただくことで、国体期間中の長崎での滞在時間をより楽しんでいただけるものと考えております。
今後とも、長崎県広報戦略に基づき、市町や民間企業などとも連携をし、本県の魅力を積極的に県内外に情報発信してまいりたいと考えているところであります。
以上、私からの報告をさせていただきました。あとは、どうぞよろしくお願いいたします。

ラグビーワールドカップ2019日本大会について(2)
ラグビーのワールドカップについてお聞きします。今回、立候補するということで、私はどれくらいのところが立候補しているのかわからないのですが、そういった中で、長崎県が特に開催地となることによって、良い事があるというそのアピールポイントというのは、特にどういったところを打ち出していこうと考えていらっしゃるのか。
そうした活動の中で、本県の情報を幅広く発信していく機会にもなってくるのではないか。そして、こうした取組を積み重ねることによって、将来のさまざまなイベントのキャンプ地誘致などにも有利に活用できることになるのではないかと期待しております。

諫早湾干拓事業について
別のことについてお聞きしたいんですが、一つが諫早湾関係の話ですが、農水省の方が4県の協議の場をということで提案されましたね。通常だと10月に行われているというふうに聞いていますが、もう今の時点で県の方に呼び掛けが新たにあったのかということと、改めてなんですが、臨む姿勢というものを教えていただければと思います。
基本的な本県のスタンスは、これまでも申し上げてまいりましたとおり、有明海再生のための協議の場と理解しておりますので、これまでも国の姿勢として開門問題には触れないと、そのために既存の組織を活用して4県が協調した取組を進めていくと、そういった協議の場にしようということですので、そういう前提で参加させていただきます。これからも積極的に有明海の水産資源の回復のために力を合わせて取り組んでいかなければならないと思っております。

長崎MICEセンター(仮称)について
それともう一つ、今度は別ですが、長崎市の方で県の方にも支援・協力を求めてきたMICEですね。あれが(市議会の)本会議で否決されたということになりましたが、その点で、またその後に市の方から改めて知事に協力要請というのがあったのかということと、このことについての知事の受け止め方というのを教えていただければなと思います。
これまでの構想を検討する過程の中で、財源の調達手法ですとか様々な制度の活用等について、県も側面的な支援や協力をできる場面があるのではないかということで対応してまいりましたが、最終的には財政支援等のお話はございませんでした。ただ、そういう中で、県の財政的な支援については県議会でもご議論をいただいたところでありましたが、本県の厳しい財政状況や、他の施設との関連等を考えると、なかなか難しいのではないかと考えてきたところです。そういった状況の中で、最終的にはやはり長崎市の議会を含めたご議論の中で一定の方向性をお出しになるべき課題であろうということを申し上げてきたところであり、そういった形でご議論の結果、あのようなことになったのではないかと思っております。

IR法案について
IRの関係で、今国会に提案されている法案が、法案を取りまとめた議連が日本人の利用規制については、別の法律で定めるような修正をする動きが出ておりますが、見方によっては外国人専用のカジノが国内で最初にできるということもあるでしょうし、あるいは一方では日本人の賛否があるカジノ議論を避けさせるという見方もあるわけですが、誘致を目指す県としては、そうした現在の動きについて、どんなふうにご覧になっているのでしょうか。
もちろん、IR(統合型リゾート)を整備するに際し、さまざまなメリット、デメリットがあると思います。そのデメリットの中で、私どもも一番気になっておりましたギャンブル依存症の問題等があったわけですが、一定海外のそういったIR施設等の現状を踏まえ、厳正な対応策を講じることによって対応可能だというようなお話も聞いてきたところでありました。我が国は、海外と比べてギャンブル依存症の割合が高いというようなこともあり、そういった方向性も検討されているのではないかと思っております。 ただ、国内客が想定できるかどうかということは、IR構想の組み立てそのものにも大きな影響を与えることだと思いますので、これからの論議を見極めながら、構想の具体化について検討していかなければならないと思っているところです。

佐世保市内女子高校生の逮捕事案について
2点お伺いしたいんですが、まず1点目が佐世保市の同級生殺害事件の関係で、逮捕された少女のお父さんが亡くなったんですが、そのことが県がこれからしようとしている検証にどんな影響を与えそうかというところについて教えてください。

ラグビーワールドカップ2019日本大会について(3)
もう一点なんですが、ラグビーワールドカップの件で、先ほどのお話の繰り返しになって申し訳ないんですが、県として、今後、情報とか発信していく材料になるというのはわかるんですが、選ぶ側から見て、長崎県を選ぶメリットがどういうところにあるかというところをもうちょっと詳しく教えていただきたいんですが。
それと、先ほど申し上げましたように、競技のみではなく大体20日間ぐらいの日程で周辺の観光地にお出かけいただくような行程でおいでになられるということですので、そういったことでゆっくりと地域の魅力を堪能していただく機会がふんだんにあるということは、他県には決して引けをとらない県であると思っておりますので、そういった点に着目していただければありがたいと思っております。
ただ一方で、先ほど申し上げましたように収益性を考えた時、観客数が重要な要素になってくるところであり、手を挙げておられる団体の施設と相対的に比べますと、なかなか規模的に小さく苦戦を強いられる面もあるのではないかという思いもしております。
ラグビーワールドカップについて、競っている自治体、県としては現時点で何自治体ぐらいあるということでしょうか。
ワールドカップ誘致については、大会の実行委員会から天然芝を用意するようにという条件があるかと思うのですが、県立総合運動公園は規定よりもやや足りないと、その点はどのようにクリアされたいのかというのが1点。
そして、数億円単位と言われる運営の地方協力金ですね、地元負担金、これへの対応はどのようにお考えでしょうか。
それから、さまざまな費用負担ですが、これはまだまだ財源的な枠組み等が明らかになっておりませんが、例えば、中央において、宝くじ収益金等の有効活用等についてもお願いしていかなければならないのではないかと思っているところであります。
今回、見込まれる最大の収益は22億円、経済効果は22億円ということですが、一方で運営費はどのくらいと見積もっていらっしゃるんでしょうか。
合計して4億5,000万円程度を必要経費と見込んでいると考えてよろしいですか。
天然芝について補足ですけれども、現在のフィールドに人工芝、足りない部分を張るという考え方ですか。

長崎がんばらんば国体について
) 「長崎がんばらん国体」が、いよいよ12日に始まりますが、大会前の実施競技で、現在、天皇杯37位ということで、あらためまして県選手団の目標と、県選手団に対するエールをお願いしたいと思います。
これまで長年かけて競技力向上対策等に取り組んできたし、また、各選手の皆さん方も、自ら汗を流し、涙を流しながら一生懸命頑張ってこられた、その集大成がこれからの「長崎がんばらんば国体」、また、「がんばらんば大会」になりますので、思う存分、日頃の練習の成果を発揮していただければありがたい。
そして、県民の皆様方も、ぜひ会場に足を運んでいただいて、滅多に見られない、すばらしい競技をご覧いただけるチャンスですので、本県選手団を大きな声援で励ましていただければありがたいと考えているところです。

体操 内村航平選手の世界選手権5連覇について(2)
すみません、最初に戻ってしまうんですが、内村選手について、改めて知事の口から期待の程をお伺いできればと思います。
それから、これからの国体でも、本県の代表選手として出場していただけるということで、ありがたく思っております。まだ十分に疲れがとれる期間はないのかもしれませんが、まずは休養をしていただいて、全国民の皆さん方にすばらしい演技を見せていただきたいなと思っているところです。

イコモスの現地調査について
世界遺産の関係ですが、産業革命遺産のイコモスの調査が終わりましたが、知事としてご感想をお願いします。
ただ、総体としての産業革命遺産ですので、これからまた追加資料等も求められてくるのではないかと思っております。そういった面が出てくるとすれば、引き続き適正に対応していかなければならないと思っております。
調査の中で軍艦島の居住施設の問題ですとか、あるいは稼働資産の保全ですね、そのあたりについて何か調査員から指摘があったのかどうか。

ラグビーワールドカップ2019日本大会について(4)
先ほどの話題に戻って恐縮ですが、ラグビーワールドカップの本県開催の成功に向けた自信というのは、どれほどあられるんでしょうか、どういった根拠をもって。
どのような努力をこれからしていこうというふうに思われていますか。

長崎がんばらんば国体について(2)
もう一度、国体のことに戻りますが、いよいよ本当に準備に準備を重ねて始まりますが、先ほど台風というお声がありましたが、今、ああいう状況です。それを含めての今のお気持ちと、それからどんな準備で、どんなふうにここを乗り越えてできるのかという知事なりのお考えをお聞かせください。
今のような進路だとしても、対応は大丈夫と、いろんなことも含め。
以上をもちまして定例記者会見を終わらせていただきます。
ありがとうございました。
★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。
・午後3時00分から午後3時30分(30分間)
・特別会議室
【定例記者会見】
会見内容
movie平成26年9月11日 定例記者会見
会見内容
天皇皇后両陛下の行幸啓について
それでは、ただいまより、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
それでは、よろしくお願いします。
それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
まず初めに、私の方から2点ご報告をさせていただきたいと思います。
1点目は、天皇皇后両陛下の行幸啓についてでございます。
天皇皇后両陛下におかれましては、来る10月12日(日曜日)から本県で開催いたします東日本大震災復興支援 第69回国民体育大会「長崎がんばらんば国体」に御臨席になり、併せて本県の事情を御視察される旨、本日、宮内庁から発表されました。
両陛下の御来県は、平成14年11月の「第22回全国豊かな海づくり大会」以来12年ぶりであり、喜びにたえない次第であります。
御日程は、10月11日(土曜日)から13日(月曜日)までの3日間の御予定でありまして、この間、国民体育大会総合開会式に御臨席を仰ぎ、フェンシング競技を御覧いただきますほか、平和公園での御供花や恵の丘長崎原爆ホームへの御訪問など、県内事情を御視察いただく予定となっております。
「長崎がんばらんば国体」への天皇皇后両陛下の御来県は、選手・役員はもとより、長崎県民にとりましても大きな励みになるものと考えております。
両陛下のこの度の御来県を、県民の皆様方とともに心から歓迎申し上げ、つつがなく長崎路をお過ごしいただけますよう、万全を期してお待ち申し上げたいと考えております。
長崎がんばらんば国体・長崎がんばらんば大会に関するお知らせについて
それから、2点目でございます。長崎がんばらんば国体に関するご報告でございます。
長崎がんばらんば国体・長崎がんばらんば大会の開催までいよいよ一月余りとなってまいりました。そうした中、今週日曜日からは、大会前実施競技として水泳競技のシンクロを皮切りに競技が始まっているところであり、本日からは、熊本県人吉市においてカヌー競技のスラローム・ワイルドウォーターが、そしてまた、明日からは水泳競技の競泳、そして福岡市では飛び込みが実施されることとなってまいります。
昨日は、水球少年男子が第8位に入賞し、前回国体以来45年ぶりの入賞という快挙を果たしたところであります。
今後も引き続き、本県選手団の活躍を期待するとともに、皆様の熱い応援をお願いしたいと思います。
それから、つい先ほど入った情報によりますと、カヌーワイルドウォーター、女子カヤック、シングル1500メートル競技において、本県の西夏樹選手が見事第2位に入賞されたということであります。本大会に向けて、本県選手団の大きな励みになるものと考えております。
それから、もう一点ご案内ですが、この国体の実行委員会では、あさっての9月13日から11月3日まで、長崎歴史文化博物館において「長崎スポーツ博覧会」を開催する予定にいたしております。
また、開幕に先立ちまして、明日9月12日の11時からはオープニングイベントを同館において開催いたします。県民の皆様や全国からお越しになる多くの方々にぜひご覧いただき、両大会を大いに盛り上げていただきたいと考えているところでございます。
以上、2点ご報告をさせていただきます。
有明海再生のための4県協議について
まず、有明海再生の4県協議について質問させていただきます。
先日、長崎県側の意向を聞く形で、漁場協(有明海漁場環境改善連絡協議会)での話し合いを今後行うことになりました。これまで漁場協での話し合いというのは、今までもやってきていたと思うんですが、新たな再生策としてどんなことを期待するのかということと、長崎県側から何か新たに提案することがあるかということについて、お聞きしたいと思います。
これまでも水産振興、漁場環境の改善等については環境変化の調査を行い、再生への道筋を明らかにするということで、この場でさまざまな調査、実証、そして事業に取り組んできたところであり、各地元の関係者の皆様方からもさまざまな提案、提言がなされております。この有明海の漁業再生については、非常に大切なことであり、私どもも従前から具体的な成果が上がるような取組をお願いしてきた経過がありますので、これからさらに積極的な検討、提言等を行っていきたいと思っております。
具体的には、特段、今のところは。
そうですね、さらにさまざまな調査研究事業を進めていただき、そして、その成果を具体的な事業として取り組んでいただけるようにしていかなければならないと思っておりますので、県の水産担当部局、あるいは地元の漁協関係者の皆様方ともしっかりと情報交換しながら、積極的に取り組んでいきたいと思っております。
県庁舎跡地活用について(2)
県庁跡地の件ですが、今、長崎市の方からは、1,000〜1,200席ぐらいのホールをという提案があって、県とすれば、その規模のホールをつくるつもりがあるのかどうなのか。先ほど検討するという話でしたけど。
まだ、提案をいただいた段階ですので、提案の趣旨を踏まえて、どういった課題が出てくるのかということも含めて、しっかり協議、調整を進めていかなければならないと思っています。
場合によっては、その規模のホールでもいいということですか。
物理的に可能性は排除できないのではないかと思っております。 確かにこれまでのご議論、ご提言の方向性からいうと、それだけの規模の公会堂代替機能を県庁跡地に求めるということに関してはちょっと、ホールとはいいながら、これまでのご議論の経過そのものに、ぴったり当てはまるようなご提案の内容ではないのではないかという思いはありますが。
有明海再生のための4県協議について(2)
有明海の再生の件ですが、今のところ開門問題に触れないという前提にはなっていますが、仮にどちらからか実際の協議の中で開門問題に触れられた場合は、知事はどういう対応をされますか。
開門問題には触れないという大前提で一連の話をお聞きしてきておりますし、この有明海漁場環境改善連絡協議会のもともとの設立趣旨も、中・長期開門調査に代わる方策として設けられてきたという経緯もあるわけです。我々は、開門問題には触れないという前提で参加をさせていただいておりますので、仮に開門問題等が議論されるということになれば、その段階で、その後どう対処していくのか、考えていかなければならないと思います。
それは、その会議を抜けることがあるということ(ですか)。
選択肢は、今の段階でいろんな選択肢があるものと思っております。
性善説に立っていらっしゃるのかもしれませんが、この間、長崎にいらっしゃった小林農村振興局次長ですかね、この方は、佐賀県に要請した後に、記者団に対して「開門と無関係かと聞かれたら、関係があると言わざるを得ない」というふうな話をされているみたいですが、こちらでこの間、副知事が対応された後の囲み取材の中ではこういう発言はなかったんですが、ほかの場所に行ってはこういう発言をされていて、ちょっと、性善説に立ってていいのかなみたいなところなんですが。
少なくとも私どもは、有明海の水産振興、漁場環境改善対策については、4県共通の課題として、あるいは本県としても非常に重要な課題であり、共同した取組みが進められるということは必要なことだと思っております。したがって、そういう形で運営がなされる限りにおいては、本県もしっかり対応していく必要があると思っております。ただ、開門問題は、確かに漁場環境が大幅に影響を受ける話題になるわけでして、(今回提案された話し合いの場から)そういう調整の場になるというのは、今の段階では私どもは一切想定しておりません。そういう話題が出てきた段階で、どう対処していくのかというのは判断しなければならないと思います。
仮に出た場合、今のうちから、そんな話には、その協議からは抜けるよと言っておかなくてよろしいんでしょうか。
今、国から開門問題には触れないということを明らかにしてお話をいただいているわけですので、そういう段階で今のようなお話はいかがなものかと思います。
わかりました。
関連してですが、先ほど積極的に県としても取り組んで、方向として調査研究事業等のことについて話を、というようなことをおっしゃっていましたが、今の有明海の現状、諫早湾とかの現状は、とにかくすごい状態で危機的な状態だということで、漁師の方からは、一刻も早い水産振興を、ということを訴えている方もいます。
その中で、調査研究事業というと、またちょっと時間がかかるのではないかということで不安にも思うのではないかなと思うんですが、その点についてはいかが考えていらっしゃいますか。
各水産資源の変動というのは、さまざまな要因があるわけですね。例えば、エイの食害であったり、貧酸素水塊の発生であったりといった中、一方で具体的な方策として垂下式の養殖試験を進めたりという事業があって、それがうまくいくということであればしっかりと事業化できるわけであります。そういった具体的な取組を進めていく中で、漁業者の方々の所得向上、生活安定に結びつけていかなければならない。もちろん、結論が出るまでに相当時間がかかる分野があるのかもしれませんが、そのような調査研究活動の中で一定の方向性が見えた分野については、これは早急に関係県が力を合わせて事業化していく(必要がある)。例えば、共同放流事業なども行ってきているわけであり、そういった実践できる分野があると思っておりますので、そのような取組を共同で進めるということは非常に大事なことだと思っております。
そういった実務上のことからすぐできるようなものはしていくと。そうしながら、今回の提案の中では、知事、副知事レベルも参加しての会合をその場で持てるようにしたいということでしたが、そうした中で、それはかなりの政策的な判断を求められるような場に知事、副知事は出られることになろうかと思うんですが、そういったところには積極的に、それこそ知事、副知事が出られるおつもりでいらっしゃいますか。
知事、副知事レベルの協議の場がどういう必要性に基づいて要請があるのか、ちょっと現実的には想定しかねている状況です。そういったご提案があった時も、どういう時にそういった知事、副知事レベルの会合の場が必要になってくるのかというお尋ねもいたしましたが、具体的な回答はありませんでした。 したがって、例えば、関係予算の確保であるとか、少し協議判断を要するような事例が出てくるとか、具体的に私もなかなか想定しにくいところでありますが、その時々の状況に応じて対応していかなければならないと思っています。
諫早湾干拓事業について
ちょっと変わるのかもしれませんが、今回、農水大臣が内閣改造で代わられて西川大臣になったということで、「諫干問題については、最高裁でとにかく判断していただくまで」というようなことの発言があったというふうに聞いております。
そのことについて知事のお考えをお聞かせ願えないかと思います。
利害関係が相当異なる中で、なかなか話し合いによる解決というのが現実的に非常に難しい状況にあるのではないかと思っております。したがって、地域の皆様方も訴訟という形で対応を進めておられるわけです。これまでの経緯、現状等を踏まえますと、最高裁での司法上の判断がなされるということは、一つの大切な転機になるのではないかという思いはあります。
そういうことであれば、考え方としてはどちらかというと同調されるようなということになりますか。
これまでもこうした場で私は申し上げてきたんですが、そういった取組というのがやっぱりベースになっていくんじゃないかという思いには変わりございません。
一方で、最高裁までということになると、かなり訴訟も乱立していて時間がかかるのかなということにもなりますよね。そうなると、開門ということにかかわらず、有明海再生、諫早湾の問題というのは、長いスパンで見ておかないといけないのかなというふうに思うんですが、それについていかがですか。
私どもの考え方としては、環境アセスの内容等をよく精査してみると、開門した場合、マイナスの影響の方が強いのではないかと評価しているわけです。これは、できるだけ避けて通れるように努力しなければいけないと思っているわけです。
ただ、現在、係争中の訴訟等については、ご承知のとおり地裁段階のものもあれば高裁段階のものもあるわけですので、早く結論が得られる訴訟において、両者がしっかり考え方を主張していただいて、最高裁での方向性が得られるように努力をしていただきたいという思いであります。
大臣に会われるご予定とかは、今のところないですか。
できるだけ早い時期に(お会いしたい)という思いがあったんですが、議会が始まりましたので、一段落したらそういった面談をさせていただく機会をいただきたいなと考えております。
じゃ、こちらから行ってということでしょうか。
そうですね。もし、ご来県いただくご用務等があられるということであれば、そうした機会も活用させていただきたいと思いますが、西川大臣はご就任直後で大変ご多忙でしょうから、こちらの方から上京してお話をさせていただく機会を早くつくってみたいと思っております。
世界遺産登録について
世界遺産の話に戻ります。イコモスの調査日程が決まったということで、改めて登録に向けての意気込みというか、その辺りのお言葉をいただければと思います。
「明治日本の産業革命遺産」は、8県11市の一つに長崎市、本県が入っているわけでありますが、本県では、そのうちの重要な8資産が存在しております。既に軍艦島等については、多くの皆様方にご視察いただいているところですが、やはり世界遺産となると、おのずとお出でいただく方も増えるものと思っておりますので、受け入れ体制をしっかり整備しながら活用し、本県の活性化に結びつけることができるよう努力していきたいと思っております。
先ほど、稼働資産のお話をされて、中でも問題は三菱のクレーンですが、あれは要するに動かなくなったらどうするかという問題で、三菱の方は、将来にわたることは明言してませんよね。
それで、これは専門家からなんですが、それは世界遺産としてはちょっとまずいんじゃないかと、やはりちゃんと保存の策を示さないといけないんじゃないかと、将来的にですね。そういう指摘もあっているんですが、知事としてはその辺り何かお考えがございますか。
これまでもそうした面での議論というのは、いろいろとございました。ただ、現状から考えると、まだ現役稼働中でありますので、そうした段階では、この資産の所有者、関係自治体等が役割分担しながら、どうしっかりと保存・管理していくのか、協議、調整をしなければいけないと思っております。
以上をもちまして終了させていただきます。ありがとうございました。
・午後1時30分から午後1時54分(24分間)
・特別会議室
【定例記者会見】
会見内容
movie平成26年8月12日 定例記者会見
会見内容
佐世保市内女子高校生の逮捕事案について
ただいまより、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
よろしくお願いします。
どうぞよろしくお願いいたします。
まず、私の方から数点報告させていただきます。
まずはじめに、佐世保市内において、7月26日に発生いたしました県立高校1年の女子生徒が殺害され、その同級生が逮捕された事件につきまして、あらためて亡くなられた女子高校生のご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆様方に対しましても心からお悔やみを申し上げる次第でございます。
現在、こども政策局や県の教育委員会において、検証チームや対策本部を設置して、関係者から聞き取り調査を行うなど、事実関係や背景等について情報収集、解明に取り組んでいるところであります。
また、当該校には指導主事を派遣して、学校の支援に努めているという報告をいただいております。
さらに、学校に対しては、事件後、直ちに看護師、臨床心理士等の緊急支援を行う専門家チーム、CRTを派遣するとともに、スクールカウンセラーを増員配置するなどして生徒の心のケアを最優先に対応しております。
この2週間で、相談者数も日々減少している状況で、現在は補習授業等を再開し、徐々に通常の学校生活に戻りつつあると聞いております。
教育委員会においては、事件の背景等について調査が行われているところであり、学校の認識、対応の状況等を含めて、7月31日から関係者への聞き取り調査を開始したということであります。
今後、警察当局等を含め、事件の捜査も進められていくことと思いますが、県といたしましては、それらの推移を見極めながら、課題の整理、今後の対応について検証、検討作業を進めてまいりたいと考えております。
なお、これらの調査及び検証結果につきましては、児童福祉法、地方公務員法の守秘義務はもちろん、事件が捜査中ということもあり、公表できないところもありますので、この点についてはご理解いただきますようお願い申し上げます。
国立公園「雲仙」指定80周年及び島原半島世界ジオパーク認定5周年記念事業について
次に、国立公園「雲仙」の指定80周年記念事業についてご報告させていただきます。
皆様、ご承知のとおり、雲仙は昭和9年に日本で最初の国立公園として指定され、今年で80周年を迎えます。古くから外国人の避暑地としてその名を知られるとともに日本を代表する国立公園として保護、利用が図られてきたところであります。
また、島原半島は、我が国初の世界ジオパークとして平成21年に認定を受け、今年で5周年を迎えております。近年、ジオパークは地域活性化の新たな取組として全国的な広がりを見せておりますことから、5周年を契機として、さらに国内のジオパークとの連携強化や国際交流の推進に力を注ぎ、観光客の誘致に努めてまいりたいと考えております。
8月23日には、地元の主催によって記念式典が雲仙ゴルフ場で開催される予定です。多くの関係者が一堂に集われ、島原半島のさらなる地域振興につながる(ことを祈念して実施されますので、県も一体となって)努力してまいりたいと思います。今年の夏は、魅力あふれる雲仙をはじめ島原半島へ是非多くの皆様方にお出かけいだきますよう、お願いを申し上げます。
国体関係のお知らせについて
そして、「がんばらんば国体」に関して、3点だけご報告させていただきます。
開催まであと60日余りとなってきたところでございます。
まず、1点目は、10月の本大会を前に、9月7日から始まります水泳競技を皮切りに、いよいよ会期前の実施競技が開催されます。水泳競技に加えまして、熊本県人吉市の会場においては、カヌー競技のスラローム、ワイルドウォーターが11日から開催されます。長崎県選手団の活躍を期待しますとともに、皆様方の熱い声援をお願い申し上げます。
2点目は、オリンピックの聖火に当たります炬火(きょか)について、会期前実施競技の開催前日となります9月6日に、アミュプラザ長崎「かもめ広場」において、炬火集火式を実施することといたしました。集火式当日は、県内21市町の代表者の方々や本県ゆかりのゲストもお招きして、「長崎がんばらんば国体、長崎がんばらんば大会」の開催機運を多くの県民の皆様方とともに高めてまいりたいと考えております。
3点目でありますが、9月13日から11月3日まで、長崎歴史文化博物館において、「長崎スポーツ博覧会」を開催します。この博覧会では、長崎を発祥とするスポーツや前回国体とオリンピックに関する展示物なども紹介します。そのほか、体操の内村航平選手の金メダルをはじめ、長崎ゆかりのアスリートのユニフォームなども展示する予定です。
県民の皆様、特に未来のアスリートを夢見る子どもたちや、全国からお越しになられる多くの方々にぜひご覧いただけるよう準備を進めているところでございます。
以上、大きく分けて3点ご報告申し上げます。
それでは、よろしくお願いいたします。
石木ダム事業について
まず、石木ダムについてお伺いしたいんですが、今週、付替道路に関して通行(妨害)禁止の仮処分の申請をされたかと思います。この司法の場に移した経緯と、その判断について、もう一度、知事からご説明をお願いします。
この付替道路工事につきましては、前回もご説明をさせていただきましたとおり、関係予算が繰越予算であるということ。そういった中で工期も、ぎりぎりの期間しか確保できない状況になっておりましたことから、ぜひ着手をさせていただきたい。しかも、この用地は、全て買収済みの用地ですので、ぜひ工事再開にご理解をいただきたいと考え、数回にわたって地元の皆様方のご理解をお願いしてきたところですが、なかなか工事現場に入ることができない状況が続いておりました。
そういうことから、そのような通行妨害がなされないよう、仮処分の手続に着手したところでございます。
司法の場に話し合いを移すと、直接の対話による話し合いを諦めたかのようにも見えますが、そういうことではないと考えていいですか。
その間、1週間余りにわたってたびたび協力のお願い、説得を重ねてまいりましたが、なかなか応じていただけませんでしたので、そういった司法の場によって一定の方向性を出していただき、これを遵守していただけるよう、努力していかなければならないと考えるに至ったところです。
ダム本体の方の工事なんですが、裁決申請が9月8日に迫っていますが、その判断をいつ頃なさるつもりなのかということと、それまでにもう一度、地権者の方と知事ご自身が会ってお話をされるおつもりがあるのかということを確認させて下さい。
地権者の皆様方とは、現在、土木部の方で説明させていただく機会を得ているところでございます。
前回、私もそういった場に出席をさせていただき、ダムの必要性そのものについてご理解いただけるようお願いするつもりでしたが、質問した内容に対する回答のみを求められるだけで、話し合いができるような雰囲気ではございませんでした。
そういった中で、今後の裁決申請についてどうするかということについては、現段階でまだ結論を出しているわけではありませんが、ぎりぎりまで話し合いによって解決できないか模索してまいることとなります。しかし、しかるべき段階では、方向性をしっかりと見定めていく必要があると思っております。
今のところ、もう一度知事が訪ねる予定というのはないと考えていいんですか。
そういった内容(ダムの必要性)について、地権者の皆様方と話し合いの機会がいただければ、それはいつでも出掛けてまいります。しかし、前回もそうした申し入れを行ったのですが、代理人弁護士を経由するようにというお話で、出席させていただいても、先ほど申し上げたような質問内容に対する回答のみにしてくれというようなご要請でしたので、話し合いの場になかなか結びつかない状況にあると理解しております。
石木ダムについて、仮処分は結局、現場入口の椅子やテントなどを、地裁の執行官が認められればよけられる。そういう効力があるということですが、(現場で通行を妨害している)人だけはどけられないと。そういった場合は、間接強制など、そういったことまで視野に入れられているのでしょうか。
それは、今後の推移を見極めながら対応を検討していく必要があると思っております。
現時点では考えていない?
現時点で結論を出した状況ではありません。
法廷闘争になると、このような双方の応酬が積み重なって泥沼化していく可能性もあると考えられますが、それについてはどのようにお考えですか。
泥沼化になる面というのは、ないと思っておりますけれども。
例えば諫早湾干拓事業の時のように、お互いが訴えを提起し合う、そういう状況になる可能性は?
利害関係者がそんなに輻輳しておりますか?
今回は、先ほど申し上げたように、買収済みの用地にかかわる工事の妨害排除の請求ですので、当然ながら顧問弁護士の皆様方も代理人としていらっしゃるわけです。よって、ご理解いただけるものと思っております。
佐世保市内女子高校生の逮捕事案について(2)
先ほど冒頭で(発言のあった)佐世保の同級生の殺害事件なんですが、聞き取りをされるなどの対策本部を設置されているということですが、一部報道で、学校の先生にも、人を殺したい、殺してみたいといったようなことを言っていたというような報道もあります。以前の知事会見でも、そういう予兆とかをもっと把握できていればという話をされていたと思うんですが、そういった予兆に関しての話は把握されているのかというのと、もし把握されているのであれば、どう対応すればよかったのかということをお伺いできればと思います。
前回、会見をさせていただく段階で既に新聞報道等で、異物混入でありますとか、そういった報道もなされておりましたので、こうした会見の場で、そういった予兆らしきものをしっかりと子どもたちのために活かしていかなければならないという思いをお話しさせていただきました。
今回、また新たに報道がなされている分については、先ほど申し上げたように、現在、関係部局の方で調査、検証作業を進めている段階でありまして、未発表の内容についてコメントをさせていただくというのは、なかなか難しい状況ですので、その点についてはご理解をいただきたいと思っております。
今後、そうした検証を進めて、今後の対策にどう生かしていくのか、しっかりと検討を進めていく必要があると思っておりますし、しかるべき段階では、やはり県議会、県民の皆様方含めて報告をさせていただく必要があると思っております。
把握されているか、されていないかというのも言えないという感じですか。
コメントは控えさせていただきたいと思います。
県議会の文教厚生委員会では、6月10日に児童相談所に相談があったということが報告されていますが、これについて、当時の対応についてはどうだったのか、知事のご感想なり、これでよかったのかというのをお聞きしたいと思います。
この対応についても、現在、関係者の聞き取り、事実の検証作業が進められている最中であります。適正な対応であったのかどうかというのも含めて、これから検証作業が進められてまいりますので、現段階では、いまだ私の立場から申し上げる段階ではないということをご理解いただきたいと思います。
まだ評価する段階ではないと。
はい。
検証作業の方なんですが、また、今後、文教厚生委員会が開かれるということで、その場に一定の例えば中間報告書なり、そういったものを出されるというご予定はあるのかどうか。
事実関係がどこまで明らかにされるのか。先ほど申し上げたように、庁内のチーム主体で進めている検証作業もありますし、そして、捜査の進展状況にもよるのではないかと思います。
捜査が途中段階ですので、そういった進捗状況も見極めながら、課題を整理し、ご報告差し上げる必要があると思っております。
最終報告について、捜査に一定のめどがついた段階で出されると。
おそらくそういう時期になると思います。
今の質問に追加なんですが、その報告のめどとして、今のところ見通しみたいなものが立っているところはあるんですか。
先ほど申し上げましたように、今まだ調査、捜査の最中であり、今後の時期的な問題等はまだ全く読めない状況にあると思っております。
今のに関連してなんですが、検証に第三者を入れるようなご予定があるのかというところと、あと、その捜査が終わっても、少年法であったり、公務員法で守秘義務というのは、やはり捜査が終わっても越えられないところというのはあるかと思うんですが、そのあたりについてはどういうふうに対処して教訓を共有しようとしているのか、どうお考えでしょうか。
冒頭申し上げましたように、さまざまな法令の規定に基づいて守秘義務が課されております。そういった中で、どの範囲で報告できるのかきちんと考えながら対応を進めていく必要があると思っております。
それからもう一点目は何でしたかね。
検証に第三者を入れられるのか。
それは、検証作業、あるいは今後の対応策、そういったものを検討する段階で、専門家の方々のお力をお借りすることも必要になるかも知れません。その段階で人選や、どういった組織を作っていくかということも含めて検討していかなければならないと考えております。
雲仙市の児童に対する教諭の不適切な発言について
雲仙の小学校で、学校の先生が児童に対して窓から飛び降りるようにというような趣旨の発言があったということで処分を受けていますが、命の教育運動を進められる中でこういった発言があったことについて、知事はどう受け止められますでしょうか。
私も事実関係を詳細に把握しておりませんので、なかなか難しいんですが、そういう発言があったことについては、いわゆる言葉による暴力と受け止められる可能性があると思っております。非常に残念なことと考えており、これまでも、また、これからも子どもたちの健全な育成のため全力を注いでいかなければならない状況の中でそういった事件があったということについては、極めて残念であり、また遺憾に思っております。
原爆犠牲者慰霊平和祈念式典における長崎市長の平和宣言について
8月9日に、知事は長崎平和祈念式典に参加されたと思うんですが、その時、今年の平和宣言をお聞きになられたと思いますが、平和宣言に対する評価と自民党の衆議院議員が集団的自衛権に触れることはどうかと批判していますが、その批判について、知事のご感想をお願いします。
集団的自衛権についての思いは、それぞれ個々お持ちだと思っております。したがって、そうした個々のお考えについてのコメントは差し控えさせていただきたいと思っております。
今年の平和宣言自体についてはどのような感想をお持ちでしょうか。
被爆者の皆様方も高齢化が進んでおりますし、そして、来年は被爆70周年という記念すべき年を迎えるわけで、大きな節目を迎えつつあります。世界の軍縮に向けた大きな動きの中で、非人道性について世界の注目を集められ、論議が進められようとしていると思っております。そうした点について、被爆地として積極的な役割を果たそうとされる姿勢は十分感じられたと思います。
以上をもちまして定例記者会見を終わりたいと思います。
○知事 ありがとうございました。
★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。
・午後2時00分から午後2時27分(27分間)
・特別会議室
【定例記者会見】
会見内容
movie平成26年7月29日 定例記者会見
会見内容
佐世保市内女子高校生の逮捕事案について
ただいまより、知事の定例記者会見を行います。
まずはじめに、このたび佐世保市内におきまして、県立高校1年の女子生徒が殺害され、その同級生が逮捕されるという、決して起こってはならない痛ましい事件が発生いたしました。
前途ある高校生が、15歳という若さで命を絶たれるという大変悲しい事件でありまして、亡くなられた女子生徒の無念さ、ご家族の悲しみを察する時に、言葉に言いあらわせないものを感じております。
亡くなられた女子高校生のご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆様に対しましても、心からお悔やみを申し上げる次第でございます。
さらにまた、今回、逮捕されたのが同級生であったということもあり、私自身、大変大きな衝撃を受けました。皆様、ご承知のとおり、長崎県では、過去にも子どもにかかわる痛ましい事件が発生したところでありました。(その)過去の事件を踏まえ、命の大切さ、他人への思いやりなど豊かな心を育む教育の一層の充実に力を注いでまいりましただけに、このような事件が再び発生したということは、大変遺憾であり、悔やみ切れない気持ちでいっぱいであります。また、県民の皆様方に心からおわびを申し上げたいと思っております。
現在、警察による捜査が行われているということでありまして、県の教育委員会並びに関係機関において、事件の背景や動機等の解明がなされるものと思っておりますが、そうした状況を見極めながら、これまでの取組に何が足りなかったのか、改めて検証し、再びこのような悲劇が繰り返されることがないよう、全力を挙げて取り組んでいかなければならないと考えているところであります。
韓国訪問の結果について
それから、2点目は、7月23日から26日にかけまして、配付させていただいております行程表のとおり、韓国のソウル市及び釜山広域市を訪問してまいりました。
まず、長崎〜ソウル線就航1周年を迎えましたジンエアー社の馬元(マ・ウォン)代表理事と会談をいたしました。この際には、長崎〜ソウル線の増便をお願いしたところでありましたが、馬代表理事からは、次期冬期スケジュールでは、この長崎〜ソウル線を増便してデイリー(毎日)運航を実現したいというお話をいただいたところでございます。
こういう形で、さらに利便性が向上するということになりますと、県民の皆様方、あるいは韓国からお越しいただく方にも航空路線を利用していただきやすい環境が整ってまいりますので、ぜひ多くの皆様方にご利用をいただきたいと願っているところであります。
また、徐秉洙(ソ・ビョンス)釜山広域市長とも面談をいたしました。ご当選後、初めてお会いをさせていただいたところでありますけれども、ことし3月25日に友好交流協定を締結させていただいたところでありまして、文化面にとどまらず、スポーツ、環境、経済、まちづくりなど、さらに幅広い分野において交流を発展させていくということがお互いに確認できたところであります。
そしてまた、日韓友好の象徴であります朝鮮通信使のユネスコの世界記憶遺産の登録につきましても、意見交換をいたしまして、両県市で積極的に支えていくことで意見が一致をしたところであります。
また、別途、釜山市の文化財団の南松祐(ナム・ソンウ)代表理事とも会談を行い、日本側の推進団体であります朝鮮通信使縁地連絡協議会と連携を密にして登録実現を目指していくということが確認されたところであります。
2015年は、日韓国交正常化50周年という大きな節目の年を迎えてまいりますので、これから地方交流、民間交流をさらに大きく発展させていくことによって、両国関係が揺るぎないものとなるよう、地方の立場からもしっかり努力してまいりたいと考えているところでございます。
佐世保市内女子高校生の逮捕事案について(2)
幹事社の方から2問ほど質問したいと思います。
先ほど、知事が冒頭触れた佐世保での女子高生の事件についてですが、対応として、今年度当初予算としてはもう編成、可決されていると思うんですが、今後、必要とあれば、新たな対応策を予算計上して対応を講じるとか、そういうところの考えというのは、今のところ、おありなんでしょうか、伺いたいと思います。
先ほど申し上げたように、これからこのような痛ましい事件が発生するに至った動機やその背景といったものが明らかにされてくるものと考えているところでありますが、引き続き、こういった事件が繰り返されることのないよう、足らざる分野があるとすれば積極的に取り組んでいく必要があるものと思っております。予算措置が必要なものがあれば対応を検討していきたいと思います。
佐世保市内女子高校生の逮捕事案について(3)
) 佐世保の事件のこと、冒頭の発言の中で、聞き間違えたらすみません。「心からお詫びを申し上げたい」とおっしゃったかと思うんですが、その意味するところとはどういうところなんでしょうか。
これまでも本県では非常に痛ましい事件が発生して、二度とこういった事件を繰り返さないという思いのもと、さまざまな関係者が力を合わせて、命の大切さ等の理解を進めていくような取組を重ねてきたわけですが、結果として、またこのような事件が起き、多くの県民の皆様方から、今までの取組は何だったのかというようなお叱りの声もいただいているところです。
したがって、今回の事件に際しても、そういった点についてもう一度、背景なり動機なりを見極め、どこが足らざる点であったのか、取組が必要な部分についてはしっかり強化していかなければならない。足らざるところがあったのではないかという思いのもと、お詫びを申し上げたつもりであります。
その関係ですが、冒頭に衝撃を受けられたというふうにお話しされたので、その瞬間、どのような感想を、感慨を抱かれたかを教えて下さい。
それとまた、同様の痛ましい事件が繰り返し起きていることについて、なぜ起きたと、こういったことが起きるというか、その理由について、少しご考察をお伺いします。
私は、長崎県の現状を考える時に、関係者の皆様方、教育行政に携わっておられる方々、地域の皆様方、ご父兄の方々が一緒になって、子どもたちを育てるために懸命な努力をしていただいていると思っております。
そういった中で、時々こういった本当に日本全国を震撼させるような事件が発生する。これはなぜだろうかというのは、これまでも常々考えてきたところであり、またこうした事件が起きたということで、また同じ思いをもって今回のニュースに接したところであります。
したがいまして、やはりこれまでの取組の中で足らざる部分があったのかどうか、これはもう自ら反省を込めて、しっかり検証していかなければならないと思いますし、関係の皆様方とも、そういった思いを共有しながら、子どもたちを健全に育成できるような環境を整えていく必要があるものと思っております。
ただ、まだ、事件の背景等については詳しく承知していないところでありますので、具体的な取組等については、これから私ども行政の立場、あるいは教育関係者の方、地域の皆様方、一緒になって考えていかなければならないと思っております。
知事は今、足らざるところがあったと。今、知事は何が足らなかったと思われるんですか。
先ほど冒頭に申し上げました命の大切さ、人に対する思いやり、こういったものをしっかりと一人ひとりの子どもの心の中に届けていく、そういう教育の推進に力を注いできたところであります。
そういう中で今回の事件の経緯を見ると、私もニュース等でしか知り得ない部分がありますが、さまざまな兆候らしきものはあったのかもしれません。したがって、その時点でしっかりとした対応がとれていなかったのかどうか。そういう点も含めて再度検証をし、関係者が反省をしながら、これからの取組を協議していく必要があると思っております。
★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。
・午後3時30分から午後3時55分(25分間)
・特別会議室
【定例記者会見】
会見内容
movie平成26年7月15日 定例記者会見
会見内容
「長崎がんばらんば国体・大会」関係のお知らせ(一般観覧者の状況)について
それでは、ただいまより、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
まず初めに、毎回参加してくれております「がんばくん」と「らんばちゃん」でございますが、本日はスケジュールの都合により欠席ということであります。
では、知事、よろしくお願いいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
まず初めに、皆様に2点ご報告させていただきます。
まず1点目は、「長崎がんばらんば国体」の総合開閉会式、そして「長崎がんばらんば大会」の開閉会式の一般観覧者の応募状況について、ご報告させていただきます。
県の実行委員会では、ご承知のとおり5月7日から6月30日までの間、両大会の開閉会式の一般観覧者を募集しておりました。おかげさまで「長崎がんばらんば国体」の総合開会式では、予定席数が1万席に対して約2万1,000人、そして、総合閉会式にも予定席数5,500席にほぼ見合うご応募をいただいたところであります。
また、「長崎がんばらんば大会」の開会式では、予定席数4,000席に対して5,200人、閉会式にも予定席数5,000席にほぼ見合うご応募をいただきました。
県内外から多くの皆様にご応募をいただき、改めてお礼を申し上げる次第でございます。
なお、この予定席数を超えた両大会の開会式につきましては、本日午前中に公開抽選会を実施し、当選者の決定をさせていただいたところであります。
海洋再生可能エネルギー実証フィールドの選定について
続きまして、2点目のご報告であります。
海洋再生可能エネルギー実証フィールドの選定についてご報告させていただきます。
本日、山本海洋政策担当大臣から、国の海洋再生可能エネルギー実証フィールドに本県海域を選定した旨の発表がありました。海洋県長崎として、海洋を活かした産業づくりの取組を進めておりますなか、提案海域すべてが選定を受けたことは非常にありがたく、また、嬉しく思っているところであります。
特に、漁業関係者の皆様方のご理解、また提案に際し多大なお力添えをいただきました本県選出国会議員の皆様方、ご助言をいただきました有識者会議の各委員の皆様方、関係企業の皆様方に心から感謝を申し上げる次第であります。
今後は、この実証フィールドの整備・運営等につきまして、国との協議をさらに重ねながら、早期の整備・活用に向けた取組を進めていくこととなります。
県といたしましては、実証フィールド選定の効果を最大限に活かすとともに、実証フィールドの誘致にとどまらず、さらに海洋エネルギー産業の拠点づくりに向けた構想やロードマップの策定に取り組み、本県経済の活性化と雇用の創出を目指してまいりたいと考えております。
今後とも県民皆様方のご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。
以上、私の方から2点ご報告をさせていただきます。
あとは、どうぞよろしくお願いします。
今の海洋再生可能エネルギー実証フィールドの選定について、3つ提案して3つとも通ったというのはかなりの高確率だったと思うんですが、こういう好結果が生まれた理由というのはどう考えられていますでしょうか。
1つは、本県が提案させていただいた海域が非常にポテンシャルが高かったということ。そして、具体的に実証フィールドを展開していただくに当たって、漁業者の皆様方を含めて関係者の調整がうまく進んできたということ。そしてまた、具体的な各企業から大きな関心を示していただいているといったことなどが評価された結果ではないかと思っております。
これはゆくゆくは、もう一方で進んでいる海洋クラスター産業の創設とか、そういった県内のニーズと呼応していくようなことを期待されていますか。
そうですね、当然ながらこれはこれからの全く新しい分野、非常にすそ野の広い産業の誘致・集積に力を注いでいこうと考えておりますので、県内産業の皆様方にも関心を示していただいて、そういった連携を図りながら、新たな産業の創出に力を注いでいきたいと考えております。
これに関連して、国の実証フィールドに選ばれたということは、例えば金銭的なことも含めてメリットか何かあるんですか。
1つは、国内にとどまらず海外からも興味、関心を示していただいておりますので、こういったフィールドを活用してエネルギー実証研究に取り組んでいただき、そこでまた新たな研究機関であるとか、人材の集積、そして、(本県が)そういったフィールドを抱えることによって世界各地域から見学者、視察者の方々もおいでいただけるのではないかと思っております。
また、本県が提案した最大の特徴は、実証フィールドにとどまらず、商用化までにらんだ展開を考えておりますので、将来のそういった取組につながっていく可能性も出てくるのではないかと期待しております。
国からのバックアップは何か具体的にあるんですか。
まだ具体的な支援スキームというのは、これからだと思いますが、当然ながら国のプロジェクトとして進んでいくわけですので、そういった資金面、あるいは技術的な面を含めた支援体制は期待できるものと思っております。
今回、実証フィールドに選ばれて、実際にそういう実証の実験というのが始まってくる時期的なものというのはもう見えているんですか。
まだこれからの手順がどういう形で進んでいくのか、国の支援措置等も具体的な予算化がなされなければならないと思います。具体的なロードマップ等の作成は、私どもも一緒に進めなければならないと思っておりますが、具体化はこれからの課題だと思っております。
石木ダム事業について
昨日、石木ダム建設をめぐって、立ち入り通知を県が反対地権者の方に送られましたが、その意図、知事としての判断はどのようなところにあったのでしょうか。
また、さらに付替道路の建設も、これまで「近々」という表現でおっしゃってこられましたが、現時点でどのように判断されているのでしょうか。
事務手続について進めさせていただきたいという旨は、先般、地権者の皆様方とのお話し合いの場でもお願いさせていただいたところですが、いよいよ裁決申請期限まで残りわずかとなってきたところです。
この裁決申請をどうするかということについては、まだ、結論を出すには至っておりません。今後とも、話し合いによって解決できることを第一義に考えているところですが、ただ、それとはまた別に、事務手続は手続として進めていかなければ(なりません。)現時点で裁決申請への道そのものを閉ざしてしまうというわけにはいかないと考えており、事務手続も併せて進めさせていただく。そして、地権者の皆様方の理解を得るための努力も併せて並行して進めていかなければならないと考えているところです。
それから、付替道路の件につきましては、この工事予算が繰越予算であり、この間、事業認定申請手続等も進められていたということもありまして、この着工を見合わせていたわけですが、いよいよ工期が確保できなくなりつつあるという時期に差しかかっておりますので、近々のうちに着手させていただきたいと、先般の地権者の皆様方とのお話し合いをさせていただいた機会にお願いを申し上げてきたところです。
2点ありまして、裁決申請の道そのものを閉ざしてはならないと思う理由ですね、知事の思い。
それと、今回そういった通知を出すことで、この前の川原(こうばる)地区での集団面談、今後も続けようということになったと思うんですが、なかなか協議が難しくなるのではないかと思われるのですが、その点についてはどのようにお考えでしょうか。
裁決申請については、事業認定告示が昨年9月になされまして、それから1年以内にしなければ、事業認定手続そのものが無効になってしまうということになるわけであります。
したがいまして、最後の最後までご理解が得られるように努力を重ねる一方で、事務手続の期限がもう目前に迫っているということで、昨日、ご報告させていただいたような手続に着手したわけであります。私の考え方としては、やはり地権者の皆様方の理解を何としてもいただいて事業着手できるよう努力していかなければならない。この考え方は、繰り返し申し上げておりますように、いささかも変わっていないところでありますが、ただ、いたずらに先延ばしするというわけにもいかない状況にあるのではないかと思っております。
AIG富士生命保険株式会社の立地決定について
本日、AIGグループの富士生命保険の長崎への進出というのが発表されましたが、これでAIGグループの地方拠点としての長崎への集積化というか、拠点化というのが進んでいると思うんですけれども、その点に関して、ご感想をお伺いできればと思っております。
これまでも、県民所得の向上対策、地域に良質な雇用の場を創出するという意味で、製造業の誘致にとどまらず、オフィス系企業の誘致にも力を注いできたところですが、今般また、そういった保険会社のグループの立地をいただいたと。しかも、正規職員として雇用の場を増やしていただくということで、大変ありがたいことであると思っております。これもやはり本県に優秀な人材が豊富に存在するということを高く評価していただいた結果ではなかろうかと思っております。そういう意味では、これからもそういったオフィス系企業の誘致にもしっかり取り組んでいきたいと思っております。
中国週刊誌キノコ雲報道について
先日、中国の地方紙が、広島、長崎の地図上に原爆のキノコ雲と見られるイラストを載せた問題がありました。被爆県の知事として、知事のご見解を、あるいは、抗議などの意思があられるかどうか、そういったことを伺いたいと思います。
私も報道で拝見をいたしまして、本当に残念で、不見識な内容ではなかったかと思っております。被爆者の皆様方の核廃絶、世界の恒久平和実現に向けた思いを理解されないような形での記事掲載になったということを大変残念に思っておりますが、国の抗議もなされて、今では電子版からはもう削除されているという話を聞いております。したがいまして、これから、県として特段の抗議等は今の段階では考えておりません。
石木ダム事業について(2)
先ほどの石木ダムに戻るんですが、先日、知事が週末に面会されて、3日後のこの月曜日に(裁決申請の)手続に進んだんですね。面会が一つの、何でしょうね、言葉は悪いですが、一つのアリバイづくりみたいな、何かそういうふうな見方というのもできないことはないかなと思っているんですが、あの面会についてはどういうふうなものだったのかという認識、あと、それから3日後に手続をしたというふうなところの実際の実情といいますか、そういったものを教えてください。
地権者の方々との面談の機会というのは、これまでも私も直接現地をお訪ねさせていただき、個別に訪問をさせていただいて、そうしたお願いもさせていただいてきた経過もあります。そして、6月の末ぐらいから、ぜひそういう機会をいただきたいということで、日程調整もさせていただいてきたんですが、なかなかそれが実現できなかったということで、結果として11日にそういう機会をいただいたわけであります。そういう中で、決して、先ほどおっしゃったような意図ではないんですけれども、たまたまそういう時期になってしまったということです。
全国放送のテレビ番組(諫早湾干拓問題)について(2)
知事、すみません。先程「そういうことがあったのは、大変残念です。」というところなんですけれども、これは池上 彰氏の番組で諫早湾干拓事業が無駄な公共事業の一例として挙げられたということについて残念という意味ですか。
そうですね。(諫早湾干拓事業の経過、必要性について)理解をよくしていただいてないということは、本当に残念極まりない話だと思っております。
池上氏の番組の中で、さらに、1日49万円の制裁金を払い続けることについて、無駄な公共事業に、さらに無駄な支出があるというようなことで指摘がありましたけれども、そこについては、知事も、今までおっしゃったように、対策工事費もかかるというところで、さらに無駄が出てしまうかもしれないのでという説を知事はおっしゃっていましたけれども、そこの思いは変わらないですね。
全く、前回申し上げたとおりでありまして、私どもの考え方というのは、今の諫早湾干拓事業が果たしている機能、その他着目してよく承知いただければ、無駄な公共事業であるのか、ないのか、これは理解していただけるものと思っております。そういった中で、開門に向けて三百数十億円、あるいは開門の手法によっては1,000億円を超える対策工事費も必要になってくるわけでありますので、そういった点を含めて議論をしていただかないと、1日49万円払い続けるから無駄な公共事業なのかどうか、そこはしっかりお考えいただきたいなと思っております。
以上を持ちまして、定例記者会見を終了させていただきます。
どうもありがとうございました。
・午後1時30分から午後2時05分(35分間)
・特別会議室
【定例記者会見】
会見内容
movie平成26年6月25日 定例記者会見
会見内容
「長崎がんばらんば国体・大会」関係のお知らせ(ボランティア募集終了に伴うお礼ほか)について
それでは、ただいまより、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。よろしくお願いします。
どうぞよろしくお願いします。
まず、今日は、初めに数点ご報告をさせていただきたいと思います。
1点目は、「長崎がんばらんば国体」、「長崎がんばらんば大会」の運営ボランティアについて、ご報告を申し上げます。
県では、両大会の開・閉会式、並びに「長崎がんばらんば大会」の各競技会場での受付や案内、誘導、あるいは会場の清掃などを行っていただく運営ボランティアの募集を行ってまいりました。
おかげさまで、募集人員の5,200名に対して約7,400人を超えるご応募をいただいたところであり、募集を終了させていただくことといたしました。多くの皆様方にご応募をいただき、心からお礼を申し上げる次第でございます。
「ながさきめぐり(日、英、中、韓4カ国語版)」の発行について
それから2点目でございます。お手元に配付をさせていただいていると思いますが、「ながさきめぐり」という県勢紹介パンフレットを発行いたしましたのでご紹介させていただきます。
この冊子は、去る2月に日本語版が完成をして配布をいたしておりましたが、このたび英語版、中国語版、韓国語版と4カ国語のパンフレットが揃ったところであります。これまでは「交流新時代」という名称で発行をしておりましたが、今回、全面的にリニューアルをし、名称も変えたところであります。
県外や国外の方々が初めて長崎県の地域情報に接していただく場合に、本県の魅力をよりわかりやすくお伝えするために、写真等を多く用いております。内容は、長崎の交流の歴史、2つの世界遺産候補、おいしい食べ物、伝統工芸品など長崎の魅力をたっぷりご紹介させていただいたものであります。
希望される皆様方は、県の広報課、県民センター、各振興局、東京・大阪事務所でお求めになれます。海外では上海事務所、ソウル事務所にも設置をしているところであり、また、県のホームページにも掲載をいたしております。
県庁舎跡地活用について
それから、3点目は県庁跡地の活用についてでございます。
この県庁跡地の活用問題につきましては、本年4月に県庁舎跡地活用検討懇話会から提言をいただきましたが、県庁跡地が長崎の中心部の今後の都市再生における重要な土地であり、地元長崎市が計画している大型プロジェクトとの機能分担、調整が不可欠でありますことから、副知事、副市長をトップとした「県庁舎跡地活用プロジェクト会議」において調整を進めているところであります。
また、先週、長崎市議会の環境経済委員会において「公会堂の廃止条例」が可決されたということでありますが、市が検討されている新たな文化施設と県庁舎跡地のホール機能の関係についてご議論があったというお話もお伺いしているところであります。
そういった点も含めて、このプロジェクト会議において協議を行い、県、市で調整した項目について県議会、市議会にご報告し、ご意見をお伺いする。そして、外部有識者の方々からなるオープンな会議であります「都市再生委員会」に報告をし、意見を求めていくというような手順を考えております。
この都市再生委員会というのは、民間の有識者等で構成している会議で、駅周辺などの整備計画策定の際に意見を伺った委員会であります。県、市両者で事務局を担っております。
平成29年に予定される県庁舎の移転の後、切れ目なく跡地の整備に取り組むことができるように、できるだけ早期に整備方針を取りまとめて、引き続き基本構想の策定、基本設計、実施設計につなげていきたいと考えているところでございます。
当面、3点だけご報告をさせていただきます。
あとはよろしくお願いします。
3点あります。
今おっしゃられた県庁舎跡地の活用についてということで、長崎市の方で議論がなされたようですが、これについてのご感想というか、所見をお願いいたします。
さきの(県庁舎跡地活用)検討懇話会から、この県庁跡地の利活用については一定の方向性等をお示しいただいたところであります。歴史・文化の発信拠点、あるいは、その中にホール機能等も含まれていたところでありまして、これから具体的にどういう形で整備を進めていくか(検討しなければなりませんが)、その中で市の方から具体的なご要請等があれば、当然そういったものも含めて検討を進めていくという形になるのではなかろうかと思います。
サッカーW杯ブラジル大会について
最後に時節の話で、ワールドカップの予選なんですけれども、今朝方、試合がありまして、残念ながら日本のチームは、長崎出身の方も参加されていましたが、負けてしまいましたけれども、この件についてご感想をお願いします。
そうですね。本県ゆかりの選手の大久保選手、吉田選手、頑張っていただきました。県民の皆さん方も力が入って、本当に大きな声援を送っておられたと思いますが、大変残念な結果で終わってしまったかなと思っております。
統合型リゾート(IR)について
IRについてなんですけれども、今国会で話が進んでいて、秋の臨時国会で、またその話が煮詰まっていくということなんですけれども、こういうふうにどんどんとIRの実現が見えてきたということで、その受け止めを教えていただければと思うんですけど、よろしくお願いします。
これまでの本県の経過については、もうご承知いただいていると思いますが、平成19年に民間の方々が中心になって、西九州統合型リゾート研究会というのを立ち上げていただいて、議論を進めていただきました。そしてその後、県議会でも法制化の意見書が採択をされ、そしてまた経済界からも、積極的な誘致に向けた要望等もいただきました。そういう動きを受けて昨年、県と佐世保市で専門家を交えて、さまざまな課題の整理、分析、そしてまた関係団体の皆様方との意見交換などの場も設けてきたところであります。
大方の皆様方のご意見というのは、やはり経済効果、雇用効果が相当大きなものが期待できるので、積極的に推進すべきではないかと。そしてまた、さまざまなデメリットの部分についても、しっかりとした対応策を講じていく必要があるのではないかというようなご意見であったわけであります。
そういうことで、改めて今年の4月に、県下の市長、町長の皆さん方と、この件について協議の場を持ちまして、県一丸となって推進していこうという決定をしていただいたところであります。
ただ、その段階ではまだ、法制化に向けた具体的なスケジュールがわかりにくい状況だったんですが、今国会、先の国会で審議がなされて、そしてまた秋の国会で継続して審議がなされるということになると、より具体的な形で進んでいく可能性が高まったのではないかと思っております。
したがいまして、私どもは、具体的な長崎県ならではのIRの構想をしっかりとまとめて、また関係の皆様方にも説明をさせていただいて、誘致実現に向けて取組を進めていきたいと思っております。
時期的なものでいうと、秋の臨時国会で話が進んでいる時に合わせて、何かこう、話をまとめていくとかという話があるんでしょうか。
実務面での構想の策定等については、もう並行して進めていきたいと思っております。
県庁舎跡地活用について(2)
長崎市が求めている、県庁舎跡地へのホール施設の建設についてなんですけれども、今日の市議会で、1,000席程度の収容人数でつくるようにとの議決をしたと伺っております。
県として、どの程度の規模の構想を持たれているのか、また、その建設費用は市と県の間でどのように考えられているのか、県としての考え方をお聞かせいただけたらありがたいと思います。
先のご提言の中で、ホール機能については2つの考え方を示していただいているんです。
いわゆる、芸術性の高いホール機能という方向性が一つ。もう一つは、幅広い県民の方々に利用していただけるようなホールという提言でありまして、具体化するに際しては、一体どういった考え方で整理をしていくのかという大きな課題があるものと思っております。
したがって、そういう中でまだ具体的な提言、提案等は市からもいただいていない状況でありますので、規模でありますとか費用等については未検討という状況でありますが、市の方から提案があれば、そういう内容も含めて、先ほど申し上げたような場を活用して検討をしていかなければいけないと(考えております)。
6月補正予算について
今回の補正予算で、サービス産業の振興について提案されましたけれども、サービス産業が121億円目指すということで、これの狙いと、121億円を積み上げるに、あとまだ100億円ぐらい、今後追加対策を打つ必要があると思うんですけれども、その追加対策について教えてください。
サービス産業というのは、本県の非常に重要な分野の産業でありまして、ここの部分をしっかり伸ばしていかないと、県民所得の向上に結びつきにくいということで、従前から、どういった方策が考えられるのか。それぞれの第三次産業といった多様な産業分野がありますので、各業界の皆様方との意見交換の場等も設けてきたところでありますが、ここにこういう施策を講じると具体的な所得向上に結びつくというのが難しい分野だなという思いを強くいたしております。
ただ、そう言いながらも、例えば機械設計業等については本県の特色のある産業分野でありますので、そういった分野をしっかり活かしていかなければならない。幾つかの取組は今回の6月予算に盛り込んだところでありますが、引き続き、関係の業界の皆様方、幅広い県民の皆様方からも継続してご提言等もいただいて具体策を検討していく必要があるんだろうと思っております。
今、例えば宿題で、こういった分野があるけど、といったものは特段ないところでありまして、関係の皆様方とお話をさせていただき、今の時点で考えられる部分についてはほぼ、今回の補正予算という形で盛り込ませていただけたのではないかと思っております。
これまでの振興策とこの県民所得向上との違いみたいなのはどういうところにありますか。
一つはですね、新しいサービス産業分野の創出、これからニーズが高まっていくであろう分野で新たな取組を進めていかなければならないといった、創り出していく分にも力を注いでいこうと。
集団的自衛権について
集団的自衛権の関係ですが、公明党と自民党の間で、容認の方向で大きくかじを切るという形になっていくかと思うんですが、被爆県の知事としての受け止めをお願いします。
国家の防衛という観点からすると、被爆県だからどうだということはないんだろうと思います。国が、国家国民をしっかりと守っていくというのは、極めて大切なことだと思っております。
平和関係について
関連で、先日、修学旅行生が被爆者の方に暴言を吐いたという一件があったかと思うのですが、それの知事の受け止めと、あと、平和の大切さということを後世に伝えていくために、県としてしなくてはいけないこと、あるいは、県民にこういうことをしてほしいということがあれば、教えてください。
さきの問題については、私も報道等で知ったのですが、いろいろな事情があったというお話も聞いております。したがって、この場でコメントするのは、控えさせていただければと思います。
石木ダム事業について
石木ダムの関係なんですが、先週、地権者の方に県の方から説明会というのがありました。その場で改めて地権者の方から、知事ご本人との面会といいますか、話し合いを改めて強く要望していましたが、それについての知事のお考えを聞かせてください。
もともとは昨年末に公開質問状という形で個別の質問項目をお示しいただいて、それに対する説明の場を持たせていただいているわけでありますが、ご質問の内容が非常に技術的、実務的な内容のご質問をいただいているわけであります。したがって、現段階では、その分野の専門家である土木部長をはじめ土木部の方で対応をさせていただいているところであります。
ただ、ご承知のとおり、石木ダム事業というのは、昨年9月に事業認定がなされ、裁決申請まで残された期間もあまりございません。私どもは、最後の最後まで任意交渉によって解決を目指していかなければならないと思っており、13世帯の地権者の皆様方と改めて話し合いをさせていただくような機会がいただけないのか、できる限り検討をしているところであります。
地権者側は、たしか今週をめどにみたいなお話もあったと思いますが、いつぐらいまでに検討結果というのは決められるおつもりでしょうか。
それはご質問をいただく内容次第だと思います。お尋ねいただいた項目については、今のダムの設計に当たっての基本的な考え方や、数値等についてのお尋ねがほとんどだと思います。それについては、その都度、できるだけ早くお返しし、説明させていただくことになると思います。
ただ、そうは言いながらも、先ほど申し上げたように期限のある話ですので、そういった手続も、残された期間がなくなりつつあります。よって、もう一度、地権者の皆様方と話し合いをさせていただけないかということを、今模索しているところです。
関連して、今言われたところですが、専門的な部分の質問とかというところに対して、土木部長とか専門の方が行かれてお答えするというのはあると思うんですが。何と言いましょうか、これまでの経緯というものもあって、やはり知事と直接話をしたいと地元の反対の方が言われているわけですから、やっぱり知事が直接行かないと、なかなか問題が解決しないんじゃないか、話が先に進まないんじゃないかと思っているんですが、そこについて、知事、いかがでしょうか。
今、ご要請をいただいているのは、先ほど申し上げたとおり公開質問状から始まった一連の具体的な、実務的な内容についてのご質疑をいただいている状況です。そこで私が出かけていって細かく説明をさせていただくということが必要であれば、それはそういう場も考えないといけないと思います。ただ、話を聞きますと、やはり技術の専門家として対応をしなければいけない分野がほとんどであるという状況ですので、今申し上げたような形で対応させていただいております。
世界遺産候補について
世界遺産についてお伺いします。
本年度の推薦候補の選定が大詰めになってきているかと思うんですが、「教会群」の推薦はほぼ確実だと思われますが、現時点で知事としての感触というか、見通しというか、そのあたりをお聞かせいただけますか。
これまで「教会群」の熟度を高め、ぜひ推薦資産として決定いただきたいということで数年間作業を進めてくる中で、富岡製糸場、そして産業革命遺産が先行する形で足踏みをしてきたわけです。そういった機会を積極的に捉えて、より一層熟度を高め、説明ができるように整備を進めてきたところであり、恐らく、数ある候補資産の中では熟度が高いという評価はいただいているものと思っております。しかし、まだ国としての決定の手順を踏んでいただくという形になりますので、引き続き、推薦資産としての決定がいただけるように全力で取り組んでいかなければならないと思っております。
石木ダム事業について(2)
先ほどの(石木ダム事業の)続きで。必要があれば現地に行かれると、それは収用委員会に諮る前にということでよろしいんですかね。
できるだけ早い時期にそうした機会をいただけないかと考えておりますので、これから、どういう形でお願いしたらいいのか検討してみたいと思っております。
今のお話は、集団で会うというお話ですか。これまで個別に会うと言われていることから変わりますよね。
これまでは、個別にお会いして、さまざまな生活再建等含めて相談をさせていただく機会をいただきたいと申し上げてきたんですが、なかなか応じていただけるような状況ではありませんので、そこは13世帯の地権者の皆様方が一緒だというお話であれば、そういった点も含めて考えて検討していかなければならないと思っています。
皆さん集まった場に、知事が行かれるご意向もあるということでいいんですね。
(うなずく) ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。
・午後2時00分から午後2時38分(38分間)
・特別会議室
【定例記者会見】
会見内容
movie平成26年5月29日 定例記者会見
会見内容
1.「長崎がんばらんば国体・大会」のPRについて
それでは、ただいまより、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
よろしくお願いします。
どうぞよろしくお願いいたします。
今日は、がんばくんと、らんばちゃんが来てくれておりますが、冒頭に私の方から、まず報告とお願いを申し上げたいと思います。
いよいよ秋に迫りました長崎がんばらんば国体、長崎がんばらんば大会について、何点かお話をさせていただきます。
既に、皆様にはお知らせをさせていただいておりましたとおり、今月7日から、両大会の開閉会式における一般観覧者の募集を進めてまいりました。
これまでに国体の総合開会式については、既に7,000席を超えるお申し込みをいただいております。その一方で、国体の総合閉会式、そして、障害者スポーツ大会の開閉会式においては、まだ席に余裕があるような状況でございます。
この国体の閉会式につきましては、本県出身の歌手でいらっしゃいます前川清さんにゲスト出演をしていただきますとともに、総合成績発表、天皇杯、皇后杯の授与が行われるなど、大会を締めくくるにふさわしい魅力溢れる感動的な式典になってくるものと考えております。
また、障害者スポーツ大会の開会式については、草野仁さんに司会を務めていただき、前川清さんはじめ、地元出身の著名人の映像出演による地域の魅力紹介、障害者団体によるパフォーマンス。さらに、国体と同じく長崎万華鏡をテーマにした高校生や特別支援学校生徒らによる和太鼓の演奏、創作ダンス、マスゲームといった歓迎演技のほか、本県出身のタナカハルナさんの歌と地元の園児らのダンスなど、少し時間は短くなっておりますが、ほぼ国体と同じような構成で開催されるもので、大いに楽しんでいただけるものと考えております。
また、閉会式では、ファイナルステージとして、さだまさしさんのライブを行うなど、国体同様、見どころの多いプログラムとなっております。
6月30日の締め切りまで、まだ期間はありますが、たくさんのご応募をお待ちしているところであります。
そして、もう1点、参加の呼び掛けをさせていただきます。
長崎がんばらんば国体では、デモンストレーションとしてのスポーツ行事が、県下の9市6町において19行事実施され、一部の行事については、既に4月1日から参加申し込みの受け付けが始められたところです。
このデモンストレーションとしてのスポーツ行事は、各都道府県の代表が競い合う正式公開競技とは別に、地域に根差したスポーツの普及・振興を図ることを目的として、県民の誰もが参加できるスポーツ行事ですので、県民の皆様方の多数の参加をお待ちしているところです。
最後に、長崎がんばらんば国体及びがんばらんば大会の広報活動についてご報告します。
今月15日、がんばらんば国体の開幕まで、ちょうど150日前となったことから、これを契機として両大会の開催機運の醸成に向けた広報キャンペーン、「みんなで参加しよう!キャンペーン」を始めております。来月初旬からは、新たに路線バス78台にラッピングなどの車体広告を施し、順次発車させることとしております。
今後とも、両大会の開催機運の醸成に向けた広報活動を積極的に展開し、皆様方の心に残るようなすばらしい大会にしていきたいと思っておりますので、引き続きご協力をいただきますようお願いします。
2.本県の旬の農産物情報(長崎びわ、長崎県産玉緑茶)について
それから、もう1点、お手元にお配りをさせていただいておりますが、長崎びわと長崎県産の玉緑茶の紹介をさせていただきます。
まず、一口、味わっていただきたいと思っております。皆様ご承知のとおり、この長崎びわにつきましては日本一の生産量を誇る本県の特産品であり、露地びわの出荷最盛期を迎えております。本年産の露地びわについては、生産者の皆様方のご努力により、前年産を上回る生産量が見込まれておりまして、天候にも恵まれ、大変おいしいびわに仕上がっております。本格的な出荷の2年目を迎えております新品種の「なつたより」は、大玉で糖度が高く、食感が良いのが特徴であり、昨年産の2倍となる80トンの出荷量が見込まれております。市場では高い評価をいただいており、今後ますます栽培面積の拡大や販売促進を支援し、新しい長崎びわの顔となることを期待しております。
それから、県産玉緑茶の新茶を水だし緑茶でご提供させていただいております。今年の新茶につきましては、天候に恵まれ、例年以上に良い品質に仕上がっております。色合いもよく、さわやかな新緑の香りと深みのある味わいになっております。今日ご提供させていただきました水だし緑茶につきましては、これからの暑い夏の季節にぴったりな飲み物です。皆様には、水だし緑茶の作り方についての資料もあわせて配付をさせていただいております。ご家庭や職場でも簡単にできますので、ご参考にしていただければと考えております。
また、5月1日から6月30日までの間、「飲んでみんね!長崎新茶まつり2014」を開催しております。さまざまなお茶関連のイベントを行っているところであり、特に6月29日(日曜日)には長崎市民会館で小学3年生から6年生までを対象とした、お茶の知識といれ方の技術を競うT−1グランプリを開催する予定であります。
長崎びわにつきましては、県内のデパート、小売店で、長崎県産玉緑茶については、県産茶の指定店でご購入いただけます。旬を迎える県産農産物のご愛顧をいただきますようお願い申し上げます。
冒頭に2点、お願いをさせていただきました。よろしくお願いします。
私の方からは以上でございます。
3.「長崎がんばらんば国体・大会」のPRについて(2)
冒頭言われました国体のPRの件ですが、20日弱ぐらいで1万席に対して7,000人ぐらいの応募があっていると。これは滑り出しとしては上々だということですか。
そのようです。他県の事例等を見ると、非常に順調に進んでいる方ではないかと思っております。
閉会式とか、がんばらんば大会の方は空きがあるということですが、若干人気がないということなんですか。
(応募締切の)6月30日まで、まだ1カ月以上ございますので、もう少し時間があるというような方々も多くいらっしゃるんじゃないんでしょうか。ただ、先ほどご紹介させていただきましたように、非常に魅力的な開閉会式で(ご来場の皆様に)楽しんでいただけると思いますので、そういった情報をもっとしっかりお伝えしていかなければいけないと思っております。
5.政府施策要望について
あと1点ですね。先日、県議会の方で6月に行われる政府施策要望ですか、これに県議会としては行くのを取りやめるということに決まりましたが、これについて知事はどういうご感想をお持ちなのか。
国に対する県の政策要望というのは、いろんなやり方があるんだろうと思います。ご承知のとおり、これまでは議会と理事者合同で要望活動を行ってまいりました。
しかし、他県の状況等を見ると、それぞれ違うようなんですよね。議会と合同で要望活動をやっておられる団体はむしろ少なくて、理事者側だけで要望活動をやっておられる方がむしろ多かったと記憶しております。そこは、したがって議会としてのご判断にお任せするという形にならざるを得ないと思います。
6.九州新幹線(西九州ルート)について(2)
先ほどの新幹線に戻ってしまうんですが、おっしゃった昨日の政府プロジェクトチームで、座長の方からも、フリーゲージトレインのこともあるし、少し困難ではというような話も出ましたが、それについての受け止めも先ほどの解答で、それでも2年前倒しを今後とも要請していく、継続して要請するということでよろしいんでしょうか。
それはですね、状況を十分説明していただき、さまざまな課題があるんだろうと思いますが、そういった課題についても、地元としっかり共有しながら進んでいかなければならないと思っております。
7.世界遺産候補「明治日本の産業革命遺産」について
世界遺産のことでお伺いします。
軍艦島の整備についてですが、先日、長崎市が市議会の方で、26億円案と50億円案の2つの案によって今後整備を考えたいということを述べていたんですけれども、その中で、県の方にも正式に財政支援を要望するという話が出ました。
県としては、軍艦島の保全整備に関して財政支援をするのかどうか、その考えをお聞かせください。
市の方から支援要請があるということになれば、具体的に検討をさせていただくということになるのではないかと思っております。
実を言うと、文化財の保存整備関係については、かなり厳しい予算の中で、いろんな事業が長崎市に集中してしまうというようなこともありますし、そしてまた、財政状況等から考えましても、中核市として大切な役割を果たしておられる市でありますので、ちょっと取り扱いが(他市町と)異なる面がありました。
そういった中で今回は、同じような文化財、史跡の中でも世界遺産という形になりますので、その辺をどう調整していくのかというのは、これから具体的なご要請、ご提案をいただいた上で検討していかなければならないと思っております。
8.元県臨時職員訴訟問題について
この前、県の(元)臨時職員の方が、社会保険に入れなかったということで提訴されたというような事案がありましたけれども、これに対する知事の受け止め方と、制度自体がちょっと問題ではないかというような話もありますけれども、これを改める考えがあるのかということについてお伺いします。
今回提訴をされたということでありますが、実は、どういった点で提訴されているのか、まだ訴状をいただいていないという状況であります。
状況をお聞きしてみると、県庁の同じ課で仕事を続けてこられて、雇用主体が県になったり、あるいは団体になったりということで、相当期間仕事をしてこられたと。その業務内容はどうなんだという話をしてみますと、それは県の業務もありますし、団体業務もあったと。それが混在するような形で仕事をしていただいてきたということのようであります。
本来、こういった短期雇用の皆様方については、特定の業務があって、それを基本的には2カ月以内でお願いをする。次にまたお願いをする時には、基本的には別の方にお願いするというような取り扱いが普通ではなかろうかなと思っております。
9.九州新幹線「西九州ルート」について(3)
先ほどの新幹線の話の続きですが、昨日の与党のPTで、PTの方からは、そういう問題があるんだったら、県とJR九州とできちんと話をしなさいというような話もあったというふうに聞いていますけれども、今後、そのような場を持つなり、事務レベルもそうですけれども、やっていくお考えというのはありますか。
当然ながら情報交換というのはさせていただく必要があると思っております。それはもう県とJR九州だけの問題ではないと思っておりまして、国土交通省鉄道局も含めた形で、こういった課題の提起もさせていただきましたので、そういった状況についてのお考えをお聞きし、また、実情を確認した上で県としての考え方も整理していかなければならないと思っております。
12.諫早湾干拓事業について
諫早湾干拓問題ですけれども、昨日、佐賀県知事が林農相にお会いになって、(佐賀地裁が決定した強制金支払いの間接強制について)6月11日に期限を迎えますけれども、以前の取材では、政府施策要望に合わせて国の方には要望したいというふうなお話をされていましたけれども、6月11日前までに林農相にお会いする予定とかはありますでしょうか。
今のところ、個別に林大臣に、その前にお会いするような予定はありません。
11日前後に(政府施策要望で)国に要望されると(いうことですか)。
そうですね。
14.南島原市長等の逮捕について
先週の話ですが、南島原市長が逮捕されまして、知事の地元でもありますけれども、この辺はどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。
大変残念であります。私の地元ということもありますが、実は非常にこれまで政争の激しい地域でありましたので、無投票で2期目を迎えられて、これからいよいよ新しい市の建設に向けて一緒に力を合わせて取り組んでいけると思っておりましただけに、こういった事件が起きたということは本当に残念に思っております。
16.長崎市が進めるMICEについて
MICEの件ですけれども、今年の8月に、長崎市とか経済界とかが誘致推進協議会か何かそういうのを立ち上げるという話があるんですけれども、それに県は参加されるご予定はあるのか。この間はその準備委員会がありまして、その中には県はオブザーバーで参加されていたと思います。実際それが8月にできた暁には、県はその中に入るのか、入らないのかというのを。
コンベンション誘致の推進のための協議会立ち上げの件だろうと思います。コンベンション誘致は、県の立場からも必要な課題であるということで積極的に取り組んできたところでありますが、(仮にそうした場があったとしても)それぞれの地域の誘致推進協議会に会員として入るかどうか。これまでも恐らく入ってきていなかったのではないかと思います。趣旨に賛同ではありますが、県の立場としては全県的な立場からそういった観光客、コンベンションの誘致促進に力を注ぐということで、恐らくオブザーバー的な立場で関与してきたのではないかと思っております。
それでは、これで記者会見を終わらせていただきます。
どうもありがとうございました。
発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。
・午後2時00分から午後2時29分(29分間)
・特別会議室
【定例記者会見】
会見内容
movie平成26年4月30日 定例記者会見
会見内容
1.「長崎がんばらんば国体・長崎がんばらんば大会」開・閉会式の一般観覧者募集について
ただいまより、知事の定例記者会見を開始させていただきます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
まず、私の方から1点、ご報告を申し上げたいと思います。
「長崎がんばらんば国体、長崎がんばらんば大会」の開・閉会式への一般観覧者募集について、お話させていただきます。
今年秋に開催いたします両大会の開・閉開式につきましては、いよいよ5月7日水曜日から、一般観覧者の募集を開始することにいたしました。
後ろに掲示させていただいておりますように、募集ポスターが完成をいたしまして、県内の市や町、県の機関、ほかに郵便局や空港など県内各所でも、このポスターの掲示と申し込みガイドの配置を行うことにいたしております。
お申し込み方法は、インターネットによる申し込みができるようになっておりますので、長崎国体のホームページから入力をしていただくほか、そうした環境にない方々におかれては、申し込みガイドに付属しております申込書を郵送、またはご持参いただくということになります。
この申し込みガイドにも記載しておりますように、両大会の開・閉会式では、式典の前後にオープニング・プログラム及びエンディング・プログラムを実施することにいたしております。
これらの演目は、延べ6,500人の県民の皆様方により、「がんばらんば体操」や「諫早のんのこ節」などの伝統芸能、そのほかいろいろな演目を披露していただき、本県の魅力を発信していきたいと考えております。
また、両大会の開会式では、皇族ご臨席のもと、創作ダンスやマスゲームなどの集団演技を披露することといたしております。出演する児童・生徒は、多くの皆様方に披露できるということで大変張り切っており、現在、一生懸命練習に励んでいただいているところであります。
式典の中で演奏をいたします音楽につきましても、長崎らしい音にこだわり、長崎ゆかりの曲を取り入れたり、あるいは鐘の音、ハンドベルでの演奏など、今までにないような楽器、演奏方法も取り入れて、長崎の音で会場を包み込んでいきたいと考えております。
ぜひ、会場にお越しいただき、臨場感を味わっていただければと考えております。
本県では、国体が45年振りの開催、そして全国障害者スポーツ大会は初めての開催となります。県民の皆様方と一緒になって、この両大会の開催気運をこれから盛り上げてまいりたいと思いますので、皆様方のお力添えも賜りますようお願いいたします。
2.NPT(核兵器不拡散条約)再検討会議第3回準備委員会について
今、ニューヨークで、NPT(核兵器不拡散条約)再検討会議準備委員会等が開かれておりますが、被爆県の知事として、来年の再検討会議に向けて、今回の準備委員会に期待される成果などございましたらお願いします。
そうですね、やはり被爆地の願いというのは、最終的には核兵器をなくすこと。核兵器の非人道性等を世界の方々に理解をしていただくこと。そして、そのためにも各国のリーダーの方々に被爆地を訪問していただいて被爆の実相に触れていただくというようなお話も出ておりますので、これからも引き続き、被爆地としての情報発信に力を注いでいきたいと考えております。
4.石木ダム事業について
石木ダムについてですが、先日、知事は現地を訪問されて、付替道路については近々着工したいというお話をされていましたが、その目処みたいなものは何かありますか。
まだ、具体的な作業については検討中であり、いつ頃というのは聞いておりません。
同じ(質問)ですが、石木ダムの件で9月着工の見通しと、あと、現地訪問されて、その後の地元の反対の方々とその話し合いが進んでいるのかどうかという部分ですけれども、そういうところを教えて下さい。工事については、入札はもう終わっているわけなんですよね。だから、今、どういう段階にきているのかというのを伺いたいんですけれども。
詳細な作業スケジュール、手順を検討している。例えば、用地についてはもう既に買収済みの用地ですので、どこからどういう手順で工事を進めていくのか、そういう検討作業を進めているのではないかと思います。
地元の方とその後の話し合いはいかがですか。
その後、話し合いをさせていただくような機会は頂いておりません。
また行かれるご予定とかはどうですか。
今のところは具体的なスケジュールとして決まったものはございません。
石木ダムの関連なんですが、知事は前回訪れた際に、まだ強制収用のことは考えてないというふうにおっしゃられたと思うんですが、いつごろまでがデッドラインだというふうにお考えでしょうか。
今の手続から言うと、今年の9月ぐらいには一定の期限があると思います。その前には一定方向性をお示ししないといけないのかなと思っています。
7.TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)について
TPPの関係で大筋合意が先送りされましたが、長崎県知事としてのご意見をどのように持たれていますか。
そうですね、オバマ大統領がいらっしゃるまでということが一つの目標で努力が重ねられてきたと思いますが、(継続協議になったということは)それだけ難しい課題なのだろうという思いがいたします。県の考え方としては、重要品目5品目等については、関税撤廃されないようにということで要望活動等も行ってきておりますので、そうした中で解決の方向性が示されてくるように期待して推移を見守っております。
8.世界遺産候補「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」について
世界遺産に関してですが、産業革命遺産に続いてキリスト教関連の方ですけれども、これはもう国内的には、もうこれで行けるというふうな状況に、次の候補としてですね、そこのところを伺いたいんですけれども。
まだ早いのではないかと思っております。一昨年、昨年の例がありますし、まだ手続が残されております。文化審議会の方でも、具体的なヒアリング等も恐らくこれから予定されてまいります。これまでも完成度を高めるために、繰り返し見直し作業なども進めて万全を期してきているところでありますが、最後までしっかりと見届けていく必要があると思っております。
確かに、熟度自体は、他の候補と比べると先行している向きはあるのではないかと考えておりますが、最後の最後まで気を抜くことなく、しっかり取り組んでいかなければならないと思っております。
9.石木ダム事業について(2)
石木ダムに関して9月までに強制収用するのか、しないのかを判断するようなことを言われていましたけれども、判断材料というのは、どういうことで判断されるんですか。
まずは総合的な判断をさせていただく必要があるだろうと思っております。ダム自体は、これまでも繰り返し申し上げておりますように、佐世保市の水不足の解消、川棚川の治水対策のためには欠かせないと思っているところであり、あとはスケジュール感をどう考えて事業を推進していくのか、引き続き地権者の皆様方のご理解が得られるように全力で努力していかなければならないと思っております。
ただ、手続的には、先の事業認定申請の際に、そういった前提(裁決申請)の手続を取ってきているところもございますので、それまでには一定、考え方を整理していく必要があるものと思っています。
もう一度、石木ダムの関連なんですが、話し合いの場を設けるといっても、なかなかこのように座った状況で面と向かって話す時間というのは、なかなかつくれないのかなという中で、先日、訪問されたということも、ああいうのもやはりカウントの一つとして考えて今後取り組んでいかなければいけないと思うんですが、反対地権者の方々との冷静なやりとりというのは、ちょっと難しいんじゃないかというような現状ですが、そういうことが続いたとしても、もう9月にはやむを得ないというような判断でよろしいんでしょうか。
期限が来るということですね。手続上の一つの期限が9月には来るということでありますので、その前に、それはもちろん理解が得られるように最大限の努力を重ねていきたいと思っております。
それに関してですけれども、期限が来るというのは、いわゆる収用委員会への裁決申請というか、それを9月までにしなければいけないのではないかと思うんですが、別の次元の話で、先ほど伺った付替道路の工事着手という話があると思うんですけど、これは付替道路の工事というのは収用委員会の裁決申請まで待たれるみたいなことになるんでしょうか。
それは全く別次元の話ですね。この付替道路の方は、特にこれまで賛同いただいた地権者の方々も、墓地までに行く道路が非常に不便で早く整備してほしいというような要請もいただいているわけであります。そして、この用地は既に県有地として取得済みの用地でありますので、その中で道路工事を進めさせていただきたいということであります。したがって、ダム本体の関連する分とは全く別の性格の事業でありますので、そちらの方を進めさせていただこうと思っております。
それはもう、付替道路の工事は早く着手されるということですか。
そうですね。できれば早く着手していきたいと思います。
例えば5月中にとか、いろいろそういったような目処というのはどうでしょうか。
〇知事 冒頭申し上げたように、スケジュールについては今検討中でございます。
○記者(NHK) 今の石木ダムの関係なんですけど、先ほど、9月に期限が来てしまうと。そこまでには判断ということですけど、確認ですが、それは強制収用もあり得るという意味での判断ということでしょうか。
全体を含めて結論を出していくべき時期は9月前後に来るということです。
強制収用も含めてということですか。
収用委員会への(裁決申請の)判断を9月にやるということで、(仮に収用をするとなると)まだそれから先の手続になります。9月は収用委員会への(裁決申請)の判断であります。
しかし、道路(工事)に着手される時は、反対派の方々は恐らく抗議行動なりされると思うんですが、その際、強行されますか。
強行というと、どういうことが強行でしょうか。工事が順調にできるのであれば着手をさせていただきたいし。工事ができないような阻止活動のことをおっしゃっていますか。
そうであれば、その時に考えないといけないと思います。
強制収用の件ですけど、今の環境が9月までにそう変わらなかった時でも、やはり何がしかの判断をせんばいかんという話ですね。今の環境のまま、できると思われていますか。
今の段階で判断できるような状況ではないと思います。その時までにきちんと見極めて(いきたいと思います)。
今の状況が9月まで進んだとして、9月段階では強制収用できるという判断が可能なんでしょうか。
まだそこまでは判断しておりません。
知事は地元の方々と話し合いたいという意向でいらっしゃいますけれども、付替道路の工事に着手するとなると、先ほど、長崎新聞さんも言われたように、結構、混乱も考えられるし、逆に言うと、地元の方としては、もうそこですごく反発されると思うので、知事が言われていることの行動が矛盾するような形になるんじゃないかと思うんですけれども。
これまでずっと一貫して地域の皆様方のご理解が得られるようにということで戸別訪問も重ねてまいりましたし、私も話し合いの場等を設けていただけるようにお願いをしてきた経過があります。その姿勢は一貫して変わらないわけでありまして、着手したから県の姿勢が変わるかというと、決してそういうことではないと思っております。
10.県内経済状況と新県庁舎の建設について
4月初めに2011年度の県内総生産の数字が出て、県の経済は2.1%の実質成長率を見ていました。あと、最近見ますと人手不足というのが全国的に課題になってきて、建設資材とかも上がって、計画している新県庁舎も結構建設費がかさむという予測が出ていますけれども、その景気について知事は今どういう受けとめをされていますでしょうか。
我が国全体の景気動向というのは、緩やかな回復傾向にあるとされているところでありますが、それぞれの企業間格差、地域間格差というのは大きなものがあるのではないかという感じもいたしております。
そうした中に、例えば庁舎建設事業、あるいはその他の建設事業等については、不落があったり、内容をよくお聞きしてみると建材が足りない、建設資材等が高騰を重ねている、そういう状況があるというのは認識をいたしております。
ただ、県の経済状況が全国と同様に人手不足感があって有効求人倍率が1を超えるかというと、決してそういう状況ではないわけでありますので、県内経済の活性化のためには引き続き全力で取り組んでいかなければならないと思っております。
では、県庁舎(建設)は計画どおりに進められるということでよろしいでしょうか。
特に、これからの大きな変動がない限りにおいては、計画どおりに進めていきたいという思いは持っております。
それでは、時間もまいりましたので、以上で知事の定例記者会見を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
○知事 どうもありがとうございました。
発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。
・午後2時00分から午後2時30分(30分間)
・特別会議室
【臨時記者会見】
会見内容
平成26年3月28日 臨時記者会見
平成26年4月1日付人事異動について
それでは、ただいまから、平成26年4月1日付人事異動の発表を行います。
まず、知事部局としてお話させていただきます。
資料、談話等については、お手元に差し上げてあるとおりですが、私も2期目に入り、県の総合計画もいよいよ折り返しが済んで具体的な成果が求められる時期になりつつありますので、これまで以上に県政の課題について具体的な成果が残せるよう推進体制に意を用いたところであります。
県政の最重要課題といいますのは、人口減少に歯止めがかからない。なぜかというと、先般も議会でご議論がありましたように、5,800名の方々が社会減ということで県外に出て行かれる。そのほとんどが進学・就職を機に県外に流出をされているというような状況であります。これは、おそらく県内に希望する職種、職場がない、あるいは職場はあるんだが、勤務条件その他を考えた場合、県外の方に魅力を感じられるというようなこともあるのだろうと思いますので、まずは雇用の場をしっかり拡大していく。しかも、数を増やすということだけではなく、良質な雇用の場を提供していかなければならない。そのためには、受け皿となるような各種産業の活性化に全力を挙げなければならない。そしてまた、企業所得、県民所得の向上を目指していかなければならないと改めて感じているところであります。
そういうことで、これまで以上に総合力を発揮し県政の推進を実現できるように考えていかなければならないと思っております。
組織的には、資料にも記載しておりますように、いよいよ「長崎がんばらんば国体、長崎がんばらんば大会」が開催され、数多くのお客様をお迎えしますので、秘書広報局等を新設し、受け入れ体制の強化、情報発信の強化に力を注いでいきたいと思っております。
また、前回も申し上げましたが、さまざまな地域課題が顕在化しつつありますので、そうした地域課題の解決に向け、地元の市町、関係団体、あるいは地域住民の皆様方と一緒になって地域の活性化に取り組んでいただく、いわばオーダーメイドプロジェクトを立ち上げていただくというような思いも込め、振興局の組織を一部強化いたしました。そして、そのカウンターパートとして地域づくりに特化した組織も本庁内に設けたところであります。あわせて平成28年には「ねんりんピック」が開催されますので、その推進体制の整備。そして、本県の大きな課題の一つであります海洋再生可能エネルギーの利活用。将来的にはさまざまな関連産業の誘致・育成を目指して取り組んでいるところでありますが、その分野の事務に一元的に取り組んでいただけるような組織も新たに設けたところであります。
それから、人事異動にあたり、特に必要な箇所については長くその職務に従事し専門性を高めていただくというようなところで、例えば、観光や、アジア・国際戦略など継続して取り組んでいただき、先ほど申し上げたような県政の活性化に具体的な成果を期待していきたいと思っているところです。
それから、女性職員の登用を積極的に進めていきたいと考えているところです。特に、管理職として活躍いただけるよう人事面で配意したいと思っておりますが、まずは人材を育てていくということが大事であり、そういう意味で課長級あるいは課長補佐級の方々について、できるだけ増やしていこうと考えたところです。具体的には、課長級が4名増、課長補佐級が9名増、係長級が16名増ということで、それぞれの職務の内容に応じた実務的な経験も踏まえ、将来にわたって登用できるよう人材育成に力を注いでいきたいと考えているところです。
具体的な人事異動は省略させていただきます。
異動規模は、知事部局で1,283人、昨年は1,317人でしたので、若干規模が小さくなっておりますが、これは退職をなさる方々の数が少なくなったということが一つの要因ではないかと考えているところです。
それでは、教育委員会事務局の人事異動及び組織改正につきまして、配付いたしております教育委員長談話に沿いまして私の方から発表させていただきます。
このたびの人事異動においては、「長崎県総合計画」や「第二期長崎県教育振興基本計画」に基づき、「長崎の明日を拓く人・学校・地域づくり」の実現に向けた適材適所の人事配置を基本に作業を進め、決めたところです。
再任用者を除く異動者数は、次長級3名、課長級23名、課長補佐級24名、係長級53名、一般職員が42名の総数145名となっており、平成25年度の151人に比べて6人の減となっておりますが、ほぼ同程度の異動と言えると思います。
今回の組織改正の特徴的なものとしては、1点目に長崎県教育センターの研修部を校種間で、より連携した教育研修体制とするため、現在の「義務教育研修課」「高校教育研修課」「特別支援教育研修課」を統合し、「教科・経営研修課」に組織改正しました。
2点目は、ICTを活用した事務の効率化や情報の共有化を一層推進するため、また、学校におけるICT機器の整備促進と、その有効活用による指導の充実を図るため、本庁総務課内に置いております「情報統計班」を「情報化推進班」に、それから、長崎県教育センター企画課内に置く「情報広報班」を「情報化推進班」に改め、情報化推進業務を専門的に行う組織に改正しました。
続いて、人事異動の主なものにつきましては、談話にありますように、まず、中川幸久教育次長の退任に伴い、その後任に池田浩義務教育課長(参事監)を起用したこと。石橋哲也教育次長の長崎振興局長への転出に伴い、その後任に木下忠総務課長を教育次長兼総務課長として起用したこと。さらに、篠崎(さきは「立つさき」)信彦長崎県教育センター所長の佐世保市立広田小学校長への転出に伴い、その後任に古川勝也諫早特別支援学校長を起用したこと。その他、課長級職員については、お配りしております談話に記載しているとおりです。
幹事社から1つお伺いしますが、今回、振興局に新たな部署を構えたということで、県知事選が終わった後の会見でも、疲弊が思った以上だったということで知事がおっしゃっていましたが、そういう気持ちがやはり強くて、今回、ある意味、知事がこれまで考えていなかった体系の中で、知事選後に新たに考えたというふうに捉えてよろしいんですか。
実を言いますと、地域づくりというのは、今まで基本的には基礎自治体のお役目だと考えてきました。したがって、市町村合併が進み、新市の方でもさらに地域の活性化を目指してさまざまな取組を進めていただけるものだと考え、一義的にはお任せすべきだと考えてきたんです。ただ、現実を見て、地域の実態を考える時に、非常に深刻な状況になりつつある。むしろ事態は進展しつつあるという思いがしました。
これまでも各振興局が地域の方々と一緒に同じような課題に取り組んでいただくということで、「こぎ出せミーティング」なども開催し、さまざまな動きを進めていただいたんですが、県の立場もやはり1歩、2歩ぐらい踏み込んでいかないと、なかなかそういった課題解決へ結びつきにくいのではないかということで、あらためて、特に離島地域の3つの振興局に「地域づくり推進課」を設けました。これは、合併前にはそういった「地域振興課」という組織も設けて職員も配置していたんですが、一旦廃止し、あらためて今回、体制をもう一度つくり直したところです。
これまで同様「こぎ出せミーティング」といった場も設けながら、地域住民の皆様方とさまざまな課題についてご議論をいただき、具体的な政策を練り上げて実施に移してもらう推進母体としてしっかり役割を果たしてもらいたいという思いで強化しました。
初めのお話に戻りますが、やはり知事選後に新たに考えたというふうに考えてよろしいですか。
知事選後、さらに課題、問題意識が強くなって、これまででは足らざるところを強化したといったところが本音です。
各振興局にも1名ないし2名程度の担当の職員は配置しておりましたが、やはりそれでもなお不足するということで、課をつくり、そして本庁の方のカウンターパートもしっかり明確にする中で、地域課題に本庁、振興局、一緒に取り組んでもらうという、そこまでの組織立てというのは選挙後に考えました。
もう一つ、本庁内の調整役の方というのは、かなり重要な役割を果たされることになるかと思うんですが、そういったことでいくと、通常の係長級の方とか、課長補佐級の方とか、どういう形になるのかわかりませんが、かなりそれなりに権限のある方がされるという形でよろしいですか。
こういった方なら権限があるから上から下ろせばいいという話では、調整がなかなかうまくいかないので、やはり現状に即してどこまで調整がつくのか、それぞれの立場は立場として尊重しながら、現地にとって意味のあるような体制変更を実現していかなければいけません。なので、ポストというよりも調整力のある、地域のために何が何でも頑張るぞといった意欲のある職員を配置しました。
「世界遺産登録推進室」が「課」になっていますけど、これは強化ということですが、具体的にはどういうふうな。
もともと「教会群(長崎の教会群とキリスト教関連遺産)」を先行させたいという組織立てで、これまでは室という形で設けておりましたが、去年、「産業革命遺産(明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域)」が先行することになりました。そちらの方をまず先に進めて、あとの「教会群」の方もしっかりと平成28年度には(世界遺産登録を)実現できるように、両方同時に進めないといけないという体制になってきましたので。
それと、対外情報対策、雰囲気をもっともっと盛り上げていく仕組みですとか、特に「教会群」等については離島地域に散在しております。今年度から取り組みを進めておりますが、受入体制をしっかりとつくり上げていかないといけないというようなこともあります。
今年は、「産業革命遺産」のイコモスの現地調査をしっかりクリアしていかないといけません。そこは国、あるいは他県とも連携しながら、しっかりと説明できるような体制をつくっていかないといけない。
「教会群」は「教会群」として同じような熟度を高めて情報発信に努めていかなければいけないという形で、そういった2つの世界遺産の登録実現に向け、これまで以上に課題が広がってきておりますので、そこにしっかり対応して、今年こそは取り逃がすことがないように進めていかなければいけないと思います。
人員的には強化するんでしょうか。人数を増やすとか。
人数はそのままなんですが、基本的に室でしたから総括課長補佐というポジション、いわゆる課長、室長、を直接補佐するポジションがなかったんです。課にしたことによって総括課長補佐という課長を直接補佐するポジションをつくったということになります。
副知事と教育長がそれぞれ任期途中で退任ということになり交代になりますが、このタイミングでの交代は本人さんのご意向等もあるのでしょうが、退任になった背景とか、理由等がもしあればというのと、後任の方は引き続き県職員の方からということになりましたが、後任の人選に当たってどのようなことを考えられたか、それをお聞きしたいと思います。
副知事、教育長さん、ご退任になるということになったわけでありますが、特に私の方から2期目だからやめてくれということでもなく、そういったご配慮もあったのかもしれませんが。基本的には、そういった(退任の)お考えがあられたので、新たな方にご就任いただくということを選択したわけです。先ほど申し上げたように、やはりこれからもう本当に具体的な成果が求められる段階になってきますので、いろんな職種、職場を経験してきたような方々を登用させていただいて、幅広い調整役を務めていただき、具体的な各部局連携のもと、成果に結びつけていただける方(に就任してもらいたい)という思いで、お願いし選定しました。
副知事、教育長、それぞれ昨今の現場課題を見て、具体的にこういうところに取り組んでほしいとか、こういうことに期待したいといったところがあれば教えてほしいんですが。
副知事は、繰り返しになると思いますが、まずは各産業の活性化と県民所得の向上、それに向けた行政の横断的な取組も大切でありますが、これからもっと大切になるのは、そうした思いを県民の皆様方に理解していただき、「ああ自分たちも一緒にやらないといけないのではないか」というような思いを持っていただけるような状況にならないと変わっていかない。と思っておりますので、農業、水産業、観光関連、あるいは製造業、各分野において、私どもの考えや思いをお伝えして、できれば具体的にこんな努力を一緒にやりましょうということを明確にして、実績につなげていかなければいけない。そのための旗振り役、庁内組織はもとより対外的な動きの推進役として力を発揮していただきたいという思いがあります。
それから、教育長さんにお願いしたいのは、今、教育行政が組織を含めて変わろうとしております。私は、本県においては現在議論されているような教育長の立場がもっと強化されないといけないといった課題はないと思っておりますが、国の方でそういう方向のもとで具体的な検討が進められておりますので、そういった環境変化にしっかり対応していただく。もちろんこれまで教育委員会が設けられているというのは、知事と異なって、政治的な影響をできるだけ遮断するという意味合いもあったのではないかと考えておりますので、そういう意味では今後もそういう基本的な立場の中で、主体的に県の人材育成に力を注いでもらいたいと思っております。
特にこの間、渡辺教育長さんとも話をしてまいりましたが、大きな流れの中で、やはり国際人材の育成にもっと力を注ごうということで一緒に取り組んでいただいてきた経過もありますので、そういう観点を引き続き継続して取り組んでいただければありがたいと思っております。
ほかに人事異動の関係でご質問はございませんでしょうか。
以上で人事異動につきましての記者会見を終了させていただきます。
・午後2時30分から午後2時58分(28分間)
・特別会議室
【定例記者会見】
会見内容
平成26年3月28日 定例記者会見
会見内容
1.西九州自動車道・西彼杵道路について
それでは、引き続き、知事の定例記者会見を開催させていただきます。
よろしくお願いいたします。
それでは、引き続きよろしくお願いします。
まず、私の方から数点ご報告をさせていただきたいと思います。
2.長崎がんばらんば国体・大会の開・閉会式への著名人の出演について
2点目でございますが、がんばらんば国体、がんばらんば大会の開・閉会式についてのお話を少しさせていただきます。
先ほどの議会で、開・閉会式については、一般観覧者の募集を5月7日から開始したいというお話はご報告をさせていただきましたが、この両大会の開会式、閉会式は、できるだけ長崎県らしい式典、演出をしたいと考えておりまして、そういう意味で本県ゆかりの著名人の方々に多数ご協力をお願いしているところであります。
お手元に資料を配付させていただいておりますが、まず、国体の総合開会式では、フィールドでの司会をお願いしておりますのが草野仁さんと松尾伴内さん、そのほか、さだまさしさん、タナカハルナさん、小國雅香(もとか)さんにライブで出演していただきたいと考えております。
そのほか、それぞれの地域の歴史・文化でありますとか魅力を映像でもって会場においでの皆様方に伝えていただくという思いを込めて、金子昇さん、前川清さん、藤原新さん、宮崎(「崎」の右上が「立」)香蓮さん、川口春奈さんに、それぞれの地域のご紹介をいただくという形でご協力をいただこうと思います。
そして、総合閉会式でありますけれども、前川清さんと草野仁さんにライブでご出演をいただこうと思います。
それから、障害者スポーツ大会の開会式であります。フィールドの方で司会をお願いしております草野仁さんのほか、タナカハルナさんにライブで出演をしていただこうと。そしてまた、映像で国体と同じような皆様方のご協力をいただこうと思います。
それから、特に一番大会が盛り上がってまいりますのは障害者スポーツ大会の閉会式であります。ファイナルステージで、さだまさしさんにミニコンサートをお願いしようと思っているところであります。
こうした形でご出演いただく概要については、本日、お手元に配付しております資料のほか、国体、障害者大会のホームページに出演者の情報のページを開設しますので、そちらも参照していただければと考えております。
3.平成28年度JRデスティネーションキャンペーンの開催決定について
それから、3点目でございます。これも閉会挨拶で簡単に報告をいたしましたが、平成28年秋に、JRのデスティネーションキャンペーンの開催が決定されました。JRグループのこのキャンペーンが本県単独で平成28年秋に開催されるということで、その時期までには2つの世界遺産を何としても登録実現をしておき、そうした機会をとらえて情報発信と誘客の拡大に結びつけていきたいと考えているところであります。
4.新県庁舎の整備について
そして、4点目でございます。新県庁舎の整備についてであります。新たな県庁舎の整備につきましては、基本理念として「県民とともに新しい時代を切り拓く庁舎づくり」というものを掲げて設計業務に取り組んできたところであります。
先月末に、行政棟、議会棟、警察棟、そして、駐車場棟の実施設計が完了いたしました。今回の議会では、新県庁舎の整備に関する予算の議決もいただいたところであります。これからいよいよ工事発注の準備を進めてまいりますが、今後のスケジュールといたしましては、新年度になって行政棟、議会棟、警察棟の建設工事に着手いたしまして、平成27年度には駐車場棟の建設工事、そして平成28年度には各棟の内装工事にそれぞれ着手したいと考えているところであります。
現在のところの新県庁舎の完成時期は、平成29年度前半の完成を目指しております。
なお、この新県庁舎整備に関する詳細な内容につきましては、本日のこの会見が終了した後、県政記者室において担当部局からご説明をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
5.平成28年度JRデスティネーションキャンペーンの開催決定について(2)
議会で報告されていたデスティネーションキャンペーンですけれども、これは先ほど知事がおっしゃっていましたけれども、世界遺産の2つの登録を図らねばということですけど、そうなると今回の組織(改正)でも世界遺産登録について力を出されていますけれども、JRグループさんともかなり今後話をしていろいろやっていかないといけないかと思うんですけれども、これに向けてまた新たな組織ではないですけれども、キャンペーンに向けてどういう形で県としてやっていきたいというようなことが、今考えていらっしゃることがあれば教えていただきたいと思います。
このデスティネーションキャンペーンというのは、JR6社の皆様方とタイアップしながら、それぞれの地域の観光情報を発信して具体的な誘客に結びつけていこうということで、それぞれの年度ごと、時期ごとに、それぞれの国内の各地域の方からこのキャンペーンを展開していかれます。平成28年秋でありますので、もう少し時間はあります。今からしっかりJR各社の皆さん方とも協議をさせていただき、効果的なキャンペーンの展開を目指していきたいと思いますが、今のところ、まだ具体的な組織立てまでは考えておりません。
九州でも、本県の前に大分県さんが一つ入っているようでありますので、そういうタイミングがくるまで、しっかり構想を具体化して、より効果的なキャンペーンの展開に結びつけていかなければいけないと思っています。
6.新県庁舎の整備について(2)
この後、県庁舎の設計完了について、部局からご説明があると思うんですが、ここまでに至った知事の今のお気持ちを、前が大分見えてきたということで、改めてお伺いできますでしょうか。
そうですね、この新県庁舎の建設問題というのは、非常に古くから検討を重ねて、さまざまなご議論をいただいてきたところであります。
そういった中で特に、地震が頻発するような状況の中で、本当に防災拠点施設としての機能の発揮ができるのか。そういうことから、何としてもやはり県民の皆様方のためにも新庁舎の整備を進めていかないといけない。
単なる執務室としての県庁舎だけであれば、私は必要ないという思いを持ってきておりましたが、やはり、福岡西方沖(地震)であるとか、先般の東日本大震災であるとかという状況を見ますと、やはりしっかり取り組んでいかなければいけないという思いを強くしたところであります。
ただ、この新庁舎整備については、地元の自治会の皆様方からも移転して場所が変わるということに関して反対のご意見等も、私自らいただいてきた経過もあります。
したがいまして、できれば、しっかりした跡地の利活用方策についてもお示しした上で、新たな庁舎の建設に着手するというのが本来の手順でありますし、私もできれば、そうあるべきだと思ってきましたが、今回おまとめ頂いたご提言の中にも、広場機能であるとか、歴史・情報発信機能であるとか、あるいはまたホール機能といったご提言がなされております。このホール機能については、長崎市内でもMICE機能の検討がなされておりますし、また、市役所の移転等に伴って公会堂機能をどうするかというような話と絡んで、しっかりそういった動きも見極めながら検討しなさいよというような中身になっておりますので、それまでに方向性が固まるんだろうかというような思いもあります。
7.県庁跡地活用について
先日の県庁舎跡地の懇話会の時に坂越部長(県企画振興部長)は、県庁舎跡地の基本構想、基本計画を新年度のうちに策定したいということを発言されたんですけれども、その点は知事としては、そういう形で進めたいというふうに思っていらっしゃるということでよろしいんですか。
環境が整えば、それはできるだけ早くお示しするというのが、これまでの基本的な考え方、姿勢でありますので、私もそうした考え方に異論はありません。
ここのホール機能の大変難しいところは、機能の高いホールであるとか、幅広い市民の方々が気安く利用しやすいホールだとか、どちらが良いのかというところです。恐らく(そういうところも)含めて、これからの具体化の中で検討を委ねられたのではなかろうかと思っていますが、やはり周辺環境としては先ほど申し上げたように様々な動きがある中で、どういった役割をこの県庁跡地で果たしていけばいいのか、しっかりと整理していかなければいけないと思っております。
整理していかないといけないということで、その中でも、今話があったMICE機能であったり、市役所の移転とか、公会堂のこととかありますけれども、今、長崎市の方がまだまとまっていない状況ですよね。かなりこの影響を今後受けてくるのではないかなというふうに思っているんですけれども、その点について、知事の見通しとか、お考えがあれば。
これは、地域の皆様方のご不安、ご心配にしっかりお答えしないといけないということで、県庁舎の移転整備が始まるぐらいには、跡地の利活用についてもしっかり、姿をお示しできるようにしていきたいという基本的な考え方で進んできたわけです。
私どもも、できるだけ早くそういう形で構想を煮詰めてご説明できるようにしなければいけないという姿勢には変わりありません。ただ、おっしゃるように与件が違いますよね、条件がなかなか固まらないというところがあります。基本的には、そういったご提言もいただいて、それを前提に我々も検討を具体化する形で進めていくわけであります。
ここ(県庁舎跡地)の事業に着手できるのは、先ほど申し上げましたように平成29年度前半ぐらいの県庁舎の完成を目指しておりまして、その後からここの移転、そして解体、整地、建設工事という形になりますので、まだまだ時間がこちらの方はかかるという状況です。
したがって、そこは行政としてお約束をしてきたことでありますので、しっかりと取り組んでいかなければいけないという姿勢には変わりありませんが、まだ具体的な構想が煮詰まらないから、直ちにいろんな面で影響を来すことがあるかというと、もう少し時間的には余裕があるのではないかと思っています。
8.長崎市が進めるMICEについて
MICEの話が出たんですが、昨日、田上市長が推進するというような正式表明をされましたけれども、県としては、これにどのように今後は関わっていくということがありますか。
まあ、どういった規模でとか、今の構想をそのまま固めてしまわれるのかとか、よくわかりませんが、これまでも県としてはいろんな立場で関係機関との調整でありますとか、活用していただけるような国の支援措置でありますとか、あるいは、MICE施設の運営そのものに対するさまざまな課題の分析でありますとか、一緒になって取り組んできたところであります。
やはり安定的な経営を維持していくということが一番大切でありましょうから、そういった課題の整理、あるいはもう整理がついたということで判断されているのであれば、例えば財源の調達の問題でありますとか、そういった面でいろいろなご相談等があれば応じていきたいと思っておりますし、技術的な支援を求められれば、そういう立場から協力をしていかなければいけないと思っています。
その関連なんですけど、相談があれば応じたいとか、課題の整理がついて技術的な支援(要請)があるのであれば応じたいとか、ちょっと受け身の状態に見えるんですけれども、長崎市にMICEができるとして、その懸念材料として知事が頭にあるものといったらどういうふうになりますか。
やはり一番は、運営が安定的に確保できるかということだろうと思います。前回、MICEの検討をなさった時も、やはり収支採算性が一番大きな課題になったというお話を聞いておりますし、そういう中で他県のMICE関連施設の運営状況なども調べているんだろうと思いますが、必ずしも順調にいっているところばかりではない。やはりどういう形で収支採算性をしっかり確保していくのかということがやはり一番大事な課題ではなかろうかと思っております。
僕も詳しくは聞いてないんですが、市長さんが建設をするんだという決断をなさったということが、そういったものも踏まえた上で決断なさっているとすれば、我々がもう申し上げるところはないので、先ほど申し上げたようにご相談があればというお話を申し上げたところです。これまでもそういった面では、事務的にさまざまな情報交換等はさせていただいてきているところです。だから、主体的にもっと県がやらなければいけないよというような立場でもありませんので、先ほどそう申し上げたんです。
ただ、外形的に見ると、例えば駅周辺のところを見ると、MICEの位置がある程度書かれて赤く示してあったりとかですね。ある程度MICEというものの建設自体が織り込み済みの中で計画が進んでいるような印象を多分多くの市民は持っていると思うんですけれども。そう考えると、今の県の立場というのはもうちょっと、一歩進んで取り組んでいっても不思議じゃないのかなと思うんですけど、そこでちょっと一歩引いているように見えるんですけれども、この辺はいかがですか。
一歩引いているというつもりは全然ありません。この計画自体は市が主体になって進めていただいているわけで、まさに事務局の一員というような立場で県も関わってきていますので。これが、県が主体的になってああだ、こうだという立場ではないと思っています。
関連ですけれども、MICEの施設については、市長さんがあちらの方で完全に確定というわけではなければ、相談には応じていきたいと。集約化であるとか、あるいは役割分担というのは、それぞれあると思いますから、そこら辺は今後も考えていきたいと、そういうお気持ちを持っていらっしゃるということでよろしいですか。
それはそうですね。だから、まず私どもの方は本当にこういう運営形態であれば間違いなく収支採算性が確保できるというようなところまでいければ、より安心していただきやすいのではないかなとは思っていますが。
9.平成26年度補正予算について
当初予算がとりあえず一段落した中で、ちょっと早いんですが、今後補正予算の話が出てくると思うんですけれども、当初を70点と知事はおっしゃったんですけれども、補正予算の肉付けで合格点を目指すというか、さらに追加していかれるという部分はお持ちですか。
まだまだこれから具体的に検討しなければいけないと思います。
今後、更にということですね。
そうですね。
11.石木ダム事業について
この前の会見でしたか、石木ダムの取り付け道路とかで発注の工事の準備に取りかかるということでしたけど、発注のめどとか、入札のめどというのは、今のところ、ついていますか。
(担当課長に対し)入札はやり直したんですかね。
25日に入札をやっております。
それは決まりましたか。
業者も決まりまして、契約を今日までにする予定です。
先ほどの石木ダムの関連で、入札も契約もほぼ完了見込みというふうなことで、議会の初日にもおっしゃっていらっしゃったんですけれども、この工事ですけれども、かなり地元も反対される中で着手は可能というふうな見方とか、そういったところはいかがでしょうか。
私は、一貫して申し上げてきているんですが、石木ダムというのは、県北地域のこれからのことを考えると、やはり必要不可欠なダムだと思っております。そういう中で前回も付け替え道路の工事に着手していましたが、地域住民の皆様方の反対があってやむなく中断したところでありました。
その時はダム自体に対する、政権与党としても非常に厳しい見方がありましたし、ダムの検証作業をまず進めなさいと。ダムによらない方法があるんじゃないのかというような。ということは、場合によっては、「ダムはつくる必要がないのかもしれない」というような議論があったり、あるいは事業認定申請はやっていましたけれども、この間、全然手続が進まなかった。そういう状況の中でありましたので、やっぱり地域住民の皆様方の思いも国の方針自体が変わっているのになんだ、というような思いもおありだったでしょうし、まずはやはりそこら辺をしっかり手続を踏んでいかないといけない。それで、その手続を全て踏んできたわけですね。今、改めて事業認定の告示もなされたところでありまして、今回、改めてその必要な付け替え道路の整備に着手をしていかなければいけないと、こう考えているところです。
今回、事業を着手していこうと思っておりますのは、既に用地買収済みの箇所でありますので、ぜひそういった意味では、地元の皆様方のご理解をいただきたいと思っております。
着手はできそうだということですね。
それはまだ実際の工事に入れるかどうかというのは、地元の皆様方のご理解が得られるかどうかにかかっていると思いますけれども、ただ、事業は進めていかなければいけないと思っております。
以上で知事の定例記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。
○知事 どうもありがとうございました。
発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。
・午後3時から午後3時30分(30分間)
・特別会議室
【定例記者会見】
会見内容
平成26年3月5日 定例記者会見
会見内容
1.西九州自動車道 松浦市〜佐々町間の新規事業評価について
それでは、ただいまより知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
どうもお待たせいたしました。
まず、私の方から、西九州自動車道の松浦−佐々間に係る事業評価手続の開始について、ご報告させていただきます。
先般、西九州自動車道の松浦−佐々間が平成26年度の新規事業箇所候補として、新規事業採択時評価の手続に着手したところであり、県への意見照会がございました。県の意見としましては、西九州自動車道が地域経済の発展、活性化並びに防災面において欠くことのできない重要な道路であり、平成26年度の新規事業として予算化をお願いする旨、回答したところであります。
手続が順調に進みますと、平成26年度予算が成立する3月末に新規事業化されるものと期待しているところであります。
当区間については、平成19年度以降、進捗が図られていない状況であったことから、一刻も早く事業着手するため(県としても)都市計画決定等の手続きに速やかに取り組んできたところであります。また、平成26年度新規事業化を目指してこれまでも要請活動等を展開してきたもので、(今回の件は)大変ありがたいと考えているところであります。
一方、伊万里−松浦道路も、県内区間については平成30年度までに供用する予定となっているところであり、松浦−佐々間が新規事業化されると、さらに地域活性化の弾みになるものと期待しているところでございます。
以上、1点だけご報告申し上げます。
私の方からは以上です。何かございましたらご質問等をお願いします。
2.石木ダム事業について
石木ダムについて質問します。
知事は、昨日の議案説明で、石木ダムについて取得済みの用地で付替道路の工事の準備に入るということをご説明されておりますが、この事業については、いまだに地元の理解が得られていないと思います。ただ、地権者に対する県の対応を端から見ていると、質問状に明確に答えていないとか、住民との会議の場に弁護士を連れてくるとか、ちょっと、既に了解を諦めているのかなという印象さえ受けるんですが、県としての今後の対応と、あと、この事業認定には申請期限があると思うんですが、今年9月に、一部、用地については迎えますが、いつまでにというタイムリミットがあるのかどうか、このあたりの日程をお願いします。
タイムリミットは、9月8日になると思います。
そして、地権者の皆様方との話し合い、協議につきましては、公開質問状をいただいて、それに対する回答を行っているところでありますが、論点が事業認定申請手続の中でご議論、審議をいただいた内容、具体的には佐世保の水需要がそれほど必要ないのではないかというようなご議論が主体になっているものと思っております。その点については、事業申請手続の中で、賛成、反対、双方の立場から十分意見も聴取された上で、事業についての合理性等も認めて認定告示がなされたところでありますので、その分について、また振り出しに戻るような議論というのは、なかなか難しいのではないかと私は思っております。
ただ、事業を進める際は、地権者の方々のご理解を得るということがやはり何よりも大切になってきますので、これからも理解が得られるよう、そういった話し合いの場の設定等について要請を行っていく必要があると思っております。
3.統合型リゾート(IR)について
IR(統合型リゾート)のことでお聞きしたいと思います。
昨日、議会の方で推進を表明されて、間もなく、県と佐世保市の方で推進協議会をつくられましたが、対応として早いなというふうに思ったんですが、これはやはりそれだけの意気込みということでとらえてよろしいんですか。
そうですね。IRについては、報道されている範囲内で知り得るところでは、推進法案が国会に提出されているところであり、IR議連として今通常国会において、5月の連休前ぐらいを目途に審議入りを目指すというような確認をされたという話を聞いております。もう少し時間があるのかもしれませんが、その前の段階としてやはり構想を具体的に煮詰める、あるいはさまざまな課題について具体的にどう対応していくのか、要望活動等をどう実施していくのか、さまざまな検討課題がありますので、そういった分に早く取り組んでいく必要があるということで、推進協議会を設置したところであります。
これまでの専門家会議の答申でもありましたように、懸念の部分もあって、そこは県民の方の理解を得た中でやらなければいけないということであったと思うんですね。そういったことについて、カジノの部分、そこの部分に関して懸念を結構強く持っている県民がいるかと思うんですよ。そうなると、5月とかいう期間に、一つの目途になるのかもしれませんが、なかなか難しいかとも思うんですが、それについてはいかがですか。
提案の中にも、さまざまなプラス要因とマイナス要因があって、特にマイナス要因について、どう課題を克服していくのか、さまざまな取組を行うことで、そのようなマイナス要素を最小化することは可能であるというような考え方が示されていたわけであります。我々としては、どう具体的な措置を講ずれば最小化できるのか、そういった点もこれから十分、早急に煮詰めていく必要があると考えております。
そういった点を含めて、県民の皆様方に十分説明をして、やはりご理解を得ながら進めていく必要があるものと思っておりますので、本県で具体的なIR構想を推進する際にどういったものを目指していくのか、そしてまた、そのような課題の克服のためにどういった手法が考えられるのか、そういったものを整理した上で住民の皆様方にしっかりと説明をして、ご理解をいただきながら取り組んでいく必要があるものと思っております。
もう一つだけですが、整理した上で取り組まれるということで、それぞれに時間的な部分もあるでしょうし、目途としてどれぐらいまでに整理して、県民の方に説明をしたいというスケジュール的なものがもしあれば、教えていただきたいんですが。
(担当の政策企画課長に対して)スケジュールはありますか?
まだ、法案が今後審議されるということでございますので、そして、推進法ができて1年以内に今度は実施法というのが制定されるようになっております。そういう法制化の状況を見極めながら、併せて整理をしていきたいと思っておりますので、今のところ、法制化の状況を見極めながらスケジュール感は考えていきたいと思います。
4.原子力災害対策に関する対応状況について
間もなく震災から3年が経つんですが、玄海原発の再稼働に向けた動きがある中で、原発の立地自治体の中には、再稼働を認める動きもあります。
事故が起きた場合には影響を受ける周辺自治体として、再稼働の動きにどのようなスタンスで挑むのでしょうか。
これまでも申し上げてきたように、まずは安全性の確保が最重要課題であると思っておりますので、国において、しっかりとした安全策の確保に向けたチェックをしていただき、そのことをやはり地域住民の皆様方にしっかり説明し、理解を得ていただく必要があるものと思っております。
次ですが、防災対策の負担も県側では増していると思うんですが、周辺自治体に対して、国や電力会社からはどのような配慮をしてもらう必要があると考えていますでしょうか。
さまざまな負担が出てまいりますが、基本的には国の負担において、さまざまな対策が講じられている訳であります。いわゆる避難弱者のための施設改修・整備、あるいはモニタリングポストの設置等についても、そういった考え方のもと対応がなされてきているところであります。
もう1点だけですが、長崎県では、原発事故の際の避難計画の策定はもう既に終えていると思うんですが、私どもがアンケート調査をした結果、長崎県内の玄海原発から30キロ圏内の地域の病院や社会福祉施設では、ほとんどが避難計画をつくっていない状況で、さらにその状況について各自治体では把握していないケースも見受けられます。
こうした中、病院に入院している人や施設の入所者などの要介護者ですが、災害の際に配慮が必要な人たちの避難について、県としてはどうあるべきだというふうに考えていますか。
医療・福祉関係施設等に入院・入所されている、いわゆる災害弱者の方々をいかに安全に避難させるかというのは大きな課題であると思っております。今のところ基本的な考え方というのは、地域防災計画等の中でも、施設の設置管理者が自ら避難計画を策定するというような考え方であります。現状として、さまざまな難しい課題があって、なかなか進んでいないというような状況にあるというのは認識しているところでありますが、やはり行政や各施設が連携、協力して、こうした社会的な弱者の方々をしっかり支えていくような仕組みを作っていかなければいけないと思っております。
したがって、県としましても、具体的な避難に向けた対応マニュアルなども作っていかなければいけないと思っておりますし、関係機関が協力しながら課題の抽出、解決策等を模索していく必要があるのではないかと思っております。
5.統合型リゾート(IR)について
IRのことで、昨日も県民組織を立ち上げるというようなことがあったんですが、それはもっと具体的にどういったものをイメージして、そこでどういうことを、そしてどういうふうに活動していくのか、そしていつぐらいに立ち上げるのかといったようなことがおありでしょうか。また、どういうメンバーでしょうか。
このIRの件については、民間の皆様方が主体となって西九州統合型リゾート研究会が立ち上げられて、さまざまな研究活動等を進めてきていただいた経過があります。そしてまた、九州内の経済界の皆様方、あるいは県内の経済界の皆様方等にも、基本的な考え方をお示しになられて、賛同を得ておられます。
今後、先ほどのような課題がありますが、まず関連法案が成立した前提の中では、これは全国の中で数が限られておりますので、やはり選定立地できるような運動を進めていく必要があると思っているところです。したがって、そうした実現に向けたさまざまな取組を進める際の推進母体となるような形で、この組織の立ち上げを検討する必要があると思っているところです。
具体的なスケジュール感をどういう形で進めていくかということですが、関連法案が5月ぐらいに審議入りということで、どの時点で方向性が示されるかわかりませんが、そう遠くない時期には、民間の皆様方のご理解も得ながら立ち上げていく必要があると思っております。
6.通年議会の廃止について
全国で2番目に導入された通年議会が、先日廃止になりましたが、そのことについて、知事のご見解を聞かせてください。
通年議会は、議会の方でご議論いただいて決定されたわけですので、そのことについてのコメントは、理事者側として、できれば控えさせていただきたいと思います。
通年議会を導入する際に、議会が活性化するというふうに期待された部分があった一方で、職員さんであったり、議員の方の負担が大きくなったという声もあったそうですが、知事ご自身としては、議会が活性化されたと思われるでしょうか。また、職員の負担が増えたというふうな声はお聞きになったことはありますでしょうか。
確かに、議会でのご議論を活発に展開していただいて、さまざまな地域の課題、政策課題等についてご議論をいただくということはいいことであると思っております。それがまた、地域の発展に結びつくような成果になってくることが期待されるわけであります。
ただ、そうした一方で、県の職員の負担がどうかということですが、確かに通年議会になると会期、議会の開催されている日程というのは相当長くなってきますので、これまで4回の定例会を開催していただいてきた時期と比べると、議会と議会の間が非常に短くなっているというのはあるだろうと思っています。そうした中で、通常業務も執行していかないといけませんし、議会が開催されるということになると、相当な準備作業も必要になってきますので、そういう意味では、やはり職員の負担は増加する傾向にあったのではないかと思っております。
7.統合型リゾート(IR)について
IRの話に戻りますが、経済団体とか佐世保市の要望を受けて、中立としていた県が今年度、市と一緒に検討しました。そして、今回推進にかじを切ったということですから、中立としていた時の県の考え方としては、メリット、デメリットがありますよということだったと思いますから、今回検討してみて、デメリットの面に関しては、先ほどおっしゃったようなカバーが可能だと判断されたということなのかどうかということと、逆にメリットの面でいけば経済効果を挙げていらっしゃいますから、その辺、県民所得向上とかも含めて、知事としては導入が必要だと考えられた、そういった理解でよろしいのかどうかお教えください。
これまで慎重に考えてきたのは、マイナス面でのさまざまな要素をどう評価していくのか。具体的に申し上げますと、これを克服できるかどうかというところが一番大きな課題になっていたわけであります。
この間、私も海外のカジノ施設等を視察させていただき、いろんなお話もお聞きしてきました。そういう中、今回、専門家の方々にご検討をいただき、そしてまた、県内のさまざまな分野の関係者の方々からの意見聴取もしていただいた中で、一定の方向性をお示しいただいたわけですが、そのようなマイナス面を最小化することができるのではないかと。もちろん、これはさまざまな施策を講じて克服しなければいけない課題であると思います。
そういう中で、関係者の方々も地域の活性化のためには、そういう課題が解決されることを前提にやむを得ないというようなお話もあったと聞いているところであります。その辺を総合的に判断して、これからより具体的な検討を進めていく必要がありますが、こういう形であれば県民の皆様方に安心していただけることになると、そういうことで推進という考え方のもと、これから事務作業を含めて前向きに進めていきたいと考えたところであります。
経済効果に関してはかなりのものがあるという期待はされているということですか。
そうですね。経済効果は、どんなモデルを組み立てるかということによって相当差が出てくると思います。具体的な投資母体であるとか、さまざまな要素をこれからどう組み立てるかによって変わってくると思いますが、やはり経済的な面で一定の効果が期待できるというところはあると思っております。
8.石木ダム事業について
石木ダムの件ですが、3年前に付け替え道路の工事を休止したときというのは、反対地権者との衝突の中で、知事の判断で中断されたと思います。その後、いろいろありまして、今回、知事の口から直接「再開しますよ」というお話をされたわけですから、判断がここで変わったというか、やっぱり再開しなければならないという判断をされた理由をもう少し詳しく知りたいんですが。
中断をした時期というのは、ダムの検証作業が進められようとしていた時期であります。検証結果によっては、ダムの建設そのものが見直されるのではないかという思いをお持ちの地権者の方々もいらっしゃったと思います。そしてまた、当時申請しておりました事業認定申請手続、これも全く着手されない状況の中で時間が推移してきたわけでありました。したがって、そういった面を含めて、やっぱり環境整備が整わないことには地権者の方々の理解をいただくということも難しいのではないかということもあり、一旦工事を中断させていただきました。
その後、検証作業も終わり、方向性が示され、そして事業認定申請手続も所要の手続が完了し、事業継続についての合理性、客観性が認められたわけですので、この間、若干地権者の方々のご理解を得たいと考えて時間を要してまいりましたが、改めて事業に着手をしたいと考えたところです。
再度阻止行動というか、反発が予想されますが、それでも道路工事に着手はなさるおつもりなんでしょうか。
できるだけ理解をいただきながら進めたいという思いは変わっておりません。
9.統合型リゾート(IR)について
2月末に行われた長崎サミットで、長崎市で審議されたのが、「MICE(マイス)」導入で一致協力するということを申し合わせたと思うんですが、今度のIR誘致で、県がハウステンボスへの誘致を目指すということになりますと、IRというのは当然(※)MICE機能も含まれますから、もしかしたら県内に2つMICE機能を持つ格好になる可能性があります。そうすると、顧客、需要を奪い合う可能性があるんですが、その辺のことは懸念されてないんでしょうか。
(※)MICEとは、会議や研修、セミナー(Meeting)、報奨・研修旅行(インセンティブ旅行)(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う大会・学会・国際会議(Convention)、展示会・見本市(Exhibition/Event)の頭文字をとった造語で、多くの集客や交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称です。
実を申しますと、長崎市のIR構想が出てきたときに、既に西九州統合型リゾート研究会の皆さん方の検討も進められていた状況にあるわけですね。私も、IRとMICE機能というのは、通常セットになっているので、田上市長さんに「佐世保市でそういう構想の検討が進められている中で、長崎市のMICE機能整備をどう考えるのかというのは難しい面がありますね。」という話をしたことはあります。ただ、逆に考えると、IRにMICE機能が必須であるのか、その点もやはり選択肢の一つとして検討を進めていく可能性もあるのかなという思いもございます。
確かに、事業主体が異なるわけですので、全く類似のIR関連施設が県内2カ所できるということになると、需要を奪い合う形になる可能性も出てくるわけですので、そこはお互いに十分念頭に置きながら検討を進める必要があると思っております。
ハウステンボスは国際観光ビジネス都市というのを目指されているので、当然ながらMICE機能もIRも含めてという感じで動き出されると思うんですよね。そうすると、やっぱり顧客の奪い合いというのは必至だなという気がするんです。
まだそこまで中身を詰めた形にはなっておりませんので、確かに長崎市が先行されるということになれば、IRの方でこの課題をどう整理していくのか、調整を要する問題になってくると思います。
10.石木ダム事業について
熊本地裁で路木(ろぎ)ダムの違法性が認定されましたが、それを受けて石木ダムの事業認定というか、事業の正当性、妥当性というのは自信に揺らぎがないのかというのと、その路木ダムの判決を受けて、今後、建設に向けての手続で何か変更することとか、評価の見直しを行うつもりがあるのか、お聞かせください。
事業認定については、県の業務ではなく国の業務ですので、それは国の方でどうお考えなのか確認しておりません。
妥当性は、県としては間違いないとお考えですか。
そう思っております。
11.県庁舎跡地活用について
ちょっと早いかもしれませんが、今月中に県庁舎の移転後の跡地の活用検討懇話会があると思います。提言をまとめて知事に出されるんですが、その提言の扱いといいますか、それをそのまま県としてやっていくということになるのか、また、新年度改めて県庁の中にそういう検討していく部署を立ち上げて具体化していくということなのか、そこら辺の考えというのはございますでしょうか。
部署を立ち上げるかどうかは別にして、提言をいただいた後で、それをどういう形で具体化するのか、事業主体として十分検討をしなければいけないと思います。
例えば、ホール機能というようなお話もご検討いただいているわけですが、どういったホールにするのか、具体的な中身を詰めていかないと、選択肢はいろいろ出てくると思うんですね。同じホールでも、どういった目的のホールにするのか、あるいは規模をどうするのか等を含めてですね、そこら辺は提言内容を十分踏まえて、具体化に向けて事業主体として検討する必要はあると思っております。
県としての考えをまとめていく時期といいましょうか、いつまでにというのは考えていらっしゃいますか。
これまでの基本的な考え方として、県庁舎の建設が進むと、跡地が空白にならないよう同時並行で進めるようにというお話も地域の皆さん方からいただいておりますので、そこは十分スケジュール感を持って進めていく必要があると思っております。
他にございませんか。よろしいですか。
どうもありがとうございました。
・午後3時30分から午後4時15分(45分間)
・特別会議室
【定例記者会見】
会見内容
平成25年12月27日 定例記者会見
会見内容
1.今年一年を振り返って
それでは、ただいまより、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
どうぞよろしくお願いします。
今年も余すところ、4日となりました。この1年を振り返りまして、印象に残りましたことを少しお話し申し上げたいと思います。
1つは、世界遺産の選定のことであります。本県には、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」、そして、「明治日本の産業革命遺産」という2つの世界遺産候補がございますが、結果といたしまして、産業革命遺産が先行するということになりました。この2つの資産は、本県にとっては、いずれも大切な資産でありますので、まずは国の方で選定をいただきました産業革命遺産の平成27年度登録実現、そして続く平成28年には長崎の教会群の本登録実現を目指していかなければいけないと考えております。
残された時間は、それぞれわずかでありますが、教会群等含めて、さらに熟度を高めて推薦書の提出に備えていきたいと思っております。
2つ目は、諫早湾干拓事業の排水門の開放問題であります。11月12日に長崎地裁において、地元からの潮受堤防排水門開放差止め請求を認める仮処分の決定がなされました。
今月17日には、林農林水産大臣と面談の機会をいただきましたが、開門原告団から出されたこの仮処分に対する異議申立てについては、この仮処分決定の重大性を踏まえて国において取り下げていただきたいということを申し上げました。
あわせて開門方針自体を見直し、そして開門の対策工事も即時中止をしていただきたいといった旨の意見をしっかりと申し上げたところであります。大臣からは、「こうした長崎県の意見を踏まえて考え方を整理していきたい」といった旨のご発言がありました。
こういう中で12月20日の開門期限を迎えたわけでありますが、結果として開門されるという状況には至らなかったわけであります。
しかしながら、現時点において、(まだ)国の開門に係る基本的な方針は明らかにされていない状態でありまして、依然として厳しい状況にあることに変わりはないものと受け止めております。
したがいまして、今後とも引き続き、国に対して今回の仮処分の決定を踏まえて開門方針自体を見直していただけるよう要請活動を続けていかなければいけないと思っております。
それから、今年度から新たな政策課題として、特に重点的に取り組んでおります県民所得の向上対策であります。農業、水産業、製造業、観光業等の分野において、具体的な政策群を取りまとめ、県民所得の増加目標額を779億円とお示しをして事業の推進に力を注いでいるところであります。しかし、まだまだ着手した状況であり、具体的な成果が得られるまでには至っていないところであります。
今後は、さらに足らざる分野の施策の強化を含めて、しっかりした県民所得の向上対策に取り組んでまいりたいと考えております。
それから、観光の面でありますが、長崎の旅のイメージアップを図る必要があるということから、新しい観光のテーマを7月に決定させていただきました。ご承知のとおり、「ひかりと祈り 光福の街 長崎」というテーマのもと、戦略的な情報発信並びにプロモーション活動を展開していくことといたしております。世界遺産登録の動きも含めながら、国内はもとより、海外からも誘客促進に力を注いでいきたいと思っております。
そして、いよいよ来年は本県において、「長崎がんばらんば国体」と「長崎がんばらんば大会」が開催される運びとなってまいります。県民の皆様方に積極的にご参画いただきながら、おいでいただく皆様方の心に残るような大会にしてまいりたい。そのために準備に万全を期してまいりたいと考えているところであります。
いよいよ県で進めております総合計画も来年は4年度目を迎えてまいります。具体的な成果を県民の皆様方にお示しすることができるように、引き続き全力で頑張っていかなければならないと考えているところであります。
最後になりましたが、報道関係の皆様方には、この1年間、県政の広報について大変なご協力をいただき、心からお礼を申し上げます。年末に向けて、皆様方もまだまだ慌ただしい日が続かれると思いますが、どうかすばらしい新年をお迎えいただきますようお祈りをいたしております。
まず、私の方から、この1年を振り返って感想を申し上げたところであります。
以後、よろしくお願いします。
2.諫早湾干拓事業について
諫早湾干拓の関係で3点ばかりお尋ねしたいと思います。
今日は、開門に反対する弁護団の方から、長崎地方裁判所に、国の態度を明らかにするように求める求釈明の申立てを出されてましたが、11月12日の仮処分決定以降、国は、「相反する決定が出された」という言い方をしながら態度を明確にしてきていませんが、この件に関して思うことを教えてください。
これまでも申し上げておりますように、国の方では、自らの態度を明らかにされないまま、当事者、県、長崎県の関係者、佐賀県の関係者と話し合いの場を持ちたいと、これに応じてくれるようにという申し入れをいただいてまいりました。
ただ、そうした場を設けるということについては、佐賀県は確定判決が出されておりますので、そういったことは可能だろうと思いますが、長崎県にとっては、地域住民の皆様方は訴訟の継続中でありまして、まさに、訴訟のメインテーマとなっております開門の是非について、別の場で並行して話し合いの場を持つということは、通常考えられないお話でありますので、そうした考え方を(含めて)、長崎県としては、応じるのは難しいというお話を(大臣に)させていただいております。
2点目ですが、知事は、これまで司法の判断に委ねるべきだという趣旨のお話をされてきましたけれども、この問題に関してですね。このお考えは今も変わらないのかということが1点。
もう一つは、その司法の判断というのは、新たな提訴についても含まれているというふうにお考えなんでしょうか。
司法の判断で新たな提訴が必要になってくるのかというのは、今後の事態の推移の中でそういうことがあり得るかどうかというお話でありますが、現段階では、今、長崎地裁で仮処分決定まで至っている訴訟があります。
そしてまた、これと先行する形で大浦・小長井訴訟が高裁段階で係争中でありますので、そうした裁判に国がしっかりとした姿勢を示しながら対応していただくということで一定の方向性が得られるのではないかと思っております。
これまでの経緯については、皆様ご承知のとおり、平成22年12月に福岡控訴審判決が出された際に、私ども地元に一切の話し合いも報告もないままに、国として判断をされて判決を確定してしまわれました。
それで、開門の責務を担っているので、地元長崎に対しても協力をしてくれと、開門対策工事も進めないといけないと、一貫してそういった姿勢でこれまでこられたわけであります。
今、仮処分の決定がなされて、困っているので話し合いの場に応じてくれと、こうおっしゃられますが、今までもいろんな場面で話し合いの機会というのはあり得た話ではないかと。私どもも、平成22年の福岡高裁判決が下された際には慎重に判断をしていただきたいと、環境アセスの結果を踏まえた判断が必要だろうと、このまま開門されると地元に多大なる被害が生じてくることが懸念されるわけで、アセスの結果を踏まえて判断願いたいと、繰り返し要請を行ってきたところであります。話し合いの余地はその時にもあったはずなんでありますが、今ここに至って話し合いをしましょうと、こうご提案をいただいても、「訴訟の結果、国が責務を担っておられるのであれば、訴訟として別の方向性を見出していく必要がある」と考えられて、地元の方々は訴訟に踏み切られたわけであります。したがって、今の時点で話し合いによって開門の是非が解決できるのか、これは非常に私は疑問だと思っております。
なぜなれば、この開門の問題については、開門するか、しないか、二者択一なんです。長崎県の原告団の皆様方は、絶対に開門そのものが許されないというお考えのもと、訴訟を続けてこられたわけでありまして、双方が一つしか選択肢がない状況の中で、話し合いで円満な結論が得られるかどうかというのは、非常に難しいと考えております。
もう一点ですが、開門を求める県民の方から、知事とお話ししたいという要望も今年は相次いだんですけれども、この辺について応じる考えはいかがでしょうか。
そういう声が来ているんですか。
○担当課長
いや、県の方には来ておりません。
○知事
これまで、開門をしたいという漁業者の方々とはお話をさせていただいた機会もあります。改めて、今そういったご要請をいただいているというのは、私はこれまで聞いていなかったんですが。
○記者(長崎新聞) 6月に、公開質問状とかを持っていって、知事に会いたいといったことはありましたですね。その時は、(諫早湾干拓)課の総括が対応されましたけれども、あれは本来は知事にお会いしたいということで来られたのではなかったかと記憶しているんですけれども。
○知事
どうでしたか。
○担当課長
確かに、公開質問状は持ってこられております。ただ、質問内容が従前と同じでしたので、お答えは同じになりますというような形で返事をさせてもらっております。
○知事
この開門問題については、これまでの訴訟の中でも、開門されることと漁業被害の因果関係、これは有明海全域でありますとか、あるいはノリの養殖でありますとか、貝類、タイラギの資源に対する影響であるとか、こういった部分は否定されているわけですね。福岡高裁判決も、諫早湾内及びその近傍部への影響との因果関係、これが認められて開門の判決が出されたんだろうと、こう理解をいたしております。
ただ、総じて考えた場合に、やはり開門に伴う漁業被害、これもまた甚大なものがあるわけでありまして、今回の仮処分の決定に当たっては、そうしたことを総じて検討していただいて判断が出されたものと、こう理解をいたしております。
4.安倍首相の靖国神社参拝について
先ほどの課題の中で、海外からの誘致促進というのがあったと思うんですけれども、これは県政の課題からちょっとずれてしまうかもしれないんですが、昨日の安倍首相の靖国神社の参拝で、また日中関係、日韓関係の悪化が懸念されていると思うんですけれども、その安倍首相の行動について、また、その影響が本県の環境についてどのように影響するか、お考えを教えてください。
安倍首相は、さきの戦争において国の犠牲になられた方々に尊崇の念をもって参拝されたと、こう思いますが、やはり現実問題として中国、韓国を含めてさまざまな課題があり、私どもとしては、一刻も早く両国関係の正常化を願ってきたところでありましたが、そういった影響があるのか、ないのか(よくわかりません)。私どもの立場としては、やはり地方間交流、民間の交流というのは引き続き、全力で取り組んでいかなければならないと、こう考えておりますので、そういった姿勢で臨んでまいりたいと思っております。
今の関連で、参拝の影響というのは、本県のアジア交流に影響が、今のところあるかないかというのは、感想としてはどういうふうにお考えですか。
よくわかりませんね。例えば日中関係を考えると、さきの尖閣諸島の問題から中国からお越しいただけるお客様が既に相当減っております。私どもは一刻も早く両国関係が改善されて、特に中国とのゆかりの深い長崎県でありますので、大きく観光客の増加にも結び付けるようさまざまな事業を展開していきたいと思ってきましたが、まだまだ改善の傾向が期待どおり見られないという状況でありまして、今回の件がどういった形でどの程度影響が出るのかというのは、ちょっと予想がつかないような状況です。
県へも多少はあるということですか。
そうですね。解決が長引いてくる可能性はなきにしもあらずかなとは思っておりますけれども。 br>
5.県民所得向上対策について
先ほど県民所得の件で発言がございましたけれども、知事選を控えていらっしゃるのではあるんですけれども、来年度に向けてはどういう部分で力を入れていきたいという、今、知事の頭の中に何かあることを。
今回の県民所得向上対策、農業、水産業というのは、これまでの取り組みをさらに加速させていく。そして、農業者、漁業者の皆様と一緒に、農業であればその農業者の方々がおつくりいただいた産地計画、これを個々具体的に達成していこうと、そういう姿勢で臨んでまいりますので、引き続き来年もこういった形で事業が進んでいくと思います。
一方、ものづくり産業の方ですが、こちらについては従前にないような、いわゆる県内の中堅企業の新たな取り組み、これを支援して、県外・国外から仕事を持ってきていただいて、これを県内の中小企業に仕事をおろしていただいて、新しいビジネスチャンスをつくっていこうと。今、中堅企業の新たな取り組みについて提案をいただき、支援措置を講じたところでありますが、やはり県内の活性化に結び付けていくためには、その受け皿となる中小企業、こういった方々に対しても技術力を高めたり、さまざまな設備投資であったり、人材育成であったり、しっかりとしたビジネスチャンスを活かしていただくための支援施策が求められていると思っております。そういった意味で、もう少し時間があるうちに、そういった中小企業の皆さん方の積極的な取り組みを支援していかなければいけないと思っております。
それから、もう一つは、製造業、観光業まではある程度の施策を実施しておりますが、サービス業を含めた第3次産業、これをどうやって活性化していくのか。ここについてもやはり知恵を絞って、具体的な施策を練り上げていかなければいけないんではないかと思っております。例えば、商業などについても相当売上高が落ち込んでいるというような状況でもありますし、各種サービス産業分野が、特に本県はウエートが高い産業構造になっておりますので、いわゆる本丸に当たる部分をしっかりと活性化できるように努力していかなければならないと思っています。
関連なんですけれども、県民所得、最大の課題ということで挙げられていますけれども、数値目標について伺いたいんですが、27年度までですか、770億増やすというのは。ちょっと知事選でも最大の焦点になると思いますので、その2期目の最後の29年度末で一人当たり県民所得がどれぐらいになっているのか。全国順位というのもやっぱり人口流出という意味でかなり重要だと思うので、その辺の目標をある程度あったら教えていただけますか。
それは目標を先につくって施策を盛り込んでいくか、あるいは具体的な施策の中で目標額を求めていくのか。これまでの考え方は具体的な施策を進めることによってどのくらいの生産効果、所得効果を生み出すかという形で整理をしてきておりまして、先ほど申し上げたように、第3次産業分野まで施策をつくり込んでいきたいという思いがありますので、そういった中でさらにどのくらいの所得向上を目指していくのか、しっかりと積算をしながら組み立てていきたいと思っております。したがって、もう少し具体的な目標を掲げるには時間をいただきたいと思っております。
逆に言うと、その770億積み上げるというのは、あれはサービス業は入っていないですよね。サービス業を入れて、例えば1,000億円を超していきたいとか、そういうお考えがあったら、大体のイメージでいいんですけれども、お聞きしたいんですが。
イメージは779億円が1,000億円程度で足りるのかどうか、もう少し頑張っていかないといけないなという思いはありますけれども。
1,000億円以上はということですか。
ただ、難しいのは、サービス業分野というのは、これまであんまり行政が密接にかかわってくる面がなかったような分野であります。したがって、具体的にどういった施策を講じればいいのかというのを、まず今、悩んでいる段階でありまして、その政策のつくり込みの中で、いろんな多種多様な分野がありますので、どこにターゲットを絞って、どういった効果を期待していくのかというのは、これから練り上げていきたいと思っております。 br>
6.本県の人口減少について
同じ数値目標の話になって恐縮なんですけれども、この人口減少、人口流出の問題がやっぱりすごく関心が高いので、本当は29年度の人口をどれぐらいに、要するに社会減がこれだけ目立つ中で、社会減をどれぐらいまでに抑えるとか、その辺の数値目標をできれば伺いたいんですが、人口減少に対する目標値と、あるいはその対策ですね、社会減をいかに減らすか、その辺のお考えがあったら伺いたいと思います。
人口減少についての目標を掲げるか、相当悩んできたところでありますが、社会増減だけのことを考えた場合に、雇用の場が県内にどう確保できるのかという形になるだろうと思います。したがって、そういった観点でまたさまざまな施策の効果も改めて確認していかないといけないと思いますので、なかなか難しいだろうと思います。
離島で5.6%ぐらい、社会減をそれぐらいに抑えるというのは、なんか総合計画か何かにあったと思いますが、その辺の数字というのはある程度一つの目安になるんですか。
非常に難しいのは、離島地域はもうこれまでの間、6割ぐらい人口が減ってしまって、もはや減る人口がないというくらい深刻な状況にあるものと思っております。したがって、本土部分を含めてどういった目標を掲げていくのかというのは、もう少し検討をさせていただきたいなと思っています。
目標値は別として、どうやって人口減少を止めていくかという対策についてはどうでしょうか。
一つは、今の少子化、合計特殊出生率、これは本県1.63ですが、これをもっと引き上げるためには、さまざまな子育て支援施策の充実等を図っていく必要があるだろうと思っております。
ただ、事態は非常に深刻な状況で、仮に直ちに合計特殊出生率が上昇したからといって、人口面での影響が期待できるかというと、子どもさんを産んでいただけるお母さん方というのは20年ぐらいかかるわけですね、今から増えても。もう既に減ってしまっていますので、人口のカーブが上昇してくるのには数十年かかるだろうと、そういう状況だろうと思います。したがって、先ほどおっしゃったように社会減をどうやって食い止めるか、そのためにはさまざまな施策の中で企業誘致であるとか、地場産業の振興の中で雇用の場をどの程度目標数値として掲げて拡大していくのか、そういうものをやはりつくり込んでいかないといけないのではないかと思います。なかなか難しいです、自然減と社会増減のあわせ技で人口規模が決まってまいりますし。
8.石木ダム事業について
○記者(NHK) 石木ダムの関係に戻るんですけれども、1月9日に地権者の皆さん方が知事にお会いしたいという話があります。先ほどの話にもちょっとあったかと思うんですけど、知事は、今、会われるお考えなんでしょうか、それとも今は返答できないということでしょうか。よくわかりません。相当、行事等も立て込んできている時期であります。出初式でありますとか、そういった催し物が非常に多い時期でありまして、行事の調整等を含めて判断させていただく必要があるんじゃないかと思っております。
行事がなければ会いたいというお考えですか。
○知事 そうですね。行事が空いていれば出席させていただくことも検討していく必要があると思います。
9.米軍の新型輸送機オスプレイの長崎県への配備について
今、沖縄基地問題がまたちょっと騒がしくなっているんですけれども、オスプレイは、その中で県外の練習場の候補地として長崎というのが一部報道であったんですが、これがもしあった場合には、知事としてのお考えはいかがでしょうか。
まだですね、一部報道で(そういった報道)もありましたが、各関係先にそういうお考えがあるのかということで、照会をさせていただき、確認をいたしましたが、具体的にそういう話は、いずれもお聞きになっておられないというお話でありました。
もし仮に、そういう話が現実味を帯びてきた場合に、今の現状でいったら、知事はどのような評価をされておりますか。
それはやはり地域住民の皆様方がどうお考えになられるのか、基礎自治体である市町の方々を含めてしっかりとご意見やお考え等もお聞きしながら判断をしていく必要があるのではないかと思っております。
関連で、長崎の場合、基地負担がそれなりにあるわけですけれども、それがオスプレイなりで増えるということについては、どうお考えですか。
オスプレイというのは、一時、非常に危ないんだというような評価もあったわけでありますが、ただ、現実問題として、例えば海外ではオスプレイが急患搬送のために活用されているというふうな事例もあるわけですね。例えば、本県の場合を考えた場合に、ヘリで急患搬送をやってますが、やっぱり相当時間がかかる。仮に、オスプレイが活用されると、半分ぐらいの搬送時間で済むというような状況もあるわけで、そこはやはり地域の皆様方が安心感を持って活用、例えば急患搬送等で活用できるのかどうかという問題もありますが、現に自衛隊のヘリに出動要請をして急患搬送をやっているという現状もありますので、(現時点ではいろいろな情報を収集しながら)総合的な観点で考えていく必要があるのかなと思ってます。
オスプレイが来るということは、すなわち基地負担増イコールとは言えないということですか。
いや、それは基地負担の面は当然あるかもしれませんね。今、担っている機能に加えて、そういう機能をどこに配置されようとしているのか。そういう具体的な話がまだ一切されていませんので、地域の皆さん方も判断されようがないということだろうと思います。
11.米軍の新型輸送機オスプレイの長崎県への配備について
先ほどのオスプレイの関係ですが、不勉強で申し訳ないです。教えてください。先ほどの発言というのは、オスプレイが来て、万が一、来たような場合というのは、県民の救急搬送をあちら側に要請して運んでもらうということが可能ではないかということでしょうか。
ちょっと飛躍した論議になったかもしれません。米軍のオスプレイが訓練移転する場合、あるいは(以前の)新聞報道等によると、自衛隊が(現在の大型ヘリの後継機として)オスプレイ導入(を検討)されようとしているお話もお聞きしました。それから、海外ではオスプレイを活用して、さまざまな活動に利用されているという話も聞いておりますので、したがって、オスプレイが来ることがいけないんだという判断に直ちに結びつくというわけではないのではないかと思っております。例えば、先ほど申し上げたように、仮に自衛隊の方にオスプレイが導入されて、これを活用されるということになると、離島の急患搬送などにも、あるいはご活用いただける余地が出てくるのではないかなという思いも(一方では)あります。
12.諫早湾干拓事業について
諫干の件に戻って恐縮ですが、12月17日に、(開門)期限直前に大臣の方から呼ばれて上京してお話をされまして、特に向こうから明確な話はないまま今日に至っているんですが、年明けも大臣からの要請があれば、面談、会談というか、膝を突き合わせてお話をする可能性というのは当然あるということでしょうか。
いわゆる国の方から要請をいただいておりました三者間の話し合い、あるいは当面は国、長崎県の話し合いの場をというご要請でありますが、最終的には、これは開門の是非についてお話をしましょうといった趣旨であれば、これはお受けできないと思っております。
それ以外のもので長崎側の意向を知りたいというような話であれば、当然、お話しする内容はあるということですか。
まあ、どういった趣旨で話し合いをしたいと、こう申し入れがあるのかということ次第だろうと思っております。
13.今年をあらわす漢字ひと文字について
毎年、年末に出ているようなのでお尋ねしますけれども、今年もいろいろありましたけど、知事が県政を漢字1字であらわすとしたら、どういうふうに、漢字1字で。
漢字1字、そういう質問がいただけるだろうと思って考えてきました。
今年は、私は、躍進の「躍」、飛躍の「躍」。
なぜかといいますと、V・ファーレン長崎の活躍がありましたし、そしてまた、今年の夏には高校生の北部九州総体、あるいはしおかぜ総文祭がありました。本当に目覚ましい活躍をしてくれたなという思いがあります。来年は長崎国体で、長崎県選手団が活躍をしてくれることに願いを込めて、そういう年であったのではないかという思いもいたしております。
○広報課長
以上で定例会見を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○知事 今年1年、本当にありがとうございました。お世話になりました。
・午前10時から午前10時15分(15分間)
・特別会議室
【定例記者会見】
会見内容
平成25年11月26日 定例記者会見
●会見内容●
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1.諫早湾干拓事業について |
1.諫早湾干拓事業について
ただいまより、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
おはようございます。よろしくお願いします。
今日は、私の方からは特にございませんので、よろしくお願いします。
(共同通信) 先週来から繰り返しておりますが、(諫早湾干拓事業の排水門開放差止仮処分決定に関して)林農相が記者会見で長崎、佐賀両県を交えた三者協議の可能性について言及されましたが、まず、この件についていかがお考えか、お考えをお伺いしたいんですが、よろしくお願いします。
事務方に対して、そういったお話が来ているというお話は聞いております。
ただ、これまでも話し合いの場を持ってほしいという話は、たびたび頂いてきたところであります。差し止めの仮処分前は、国としては開門の責務を負っていると、そういう前提で話し合いを願いたいというお話でしたので、開門を前提とした話し合いには応じられないということで申し上げてきました。しかしながら、改めてそういったお話があったということで、どういった目的、趣旨、あるいは国の考えが、開門を前提にしてのお話なのかどうか、逆にこちらの方からお尋ねをしている状況であり、その点について未だ回答をいただいてないということのようです。
(共同通信) 現時点では、まだ国の方からの回答は来ていない。それを待っている状況であると(いうことですか)。
そうですね。
(共同通信) わかりました。
2.キャロライン・ケネディ駐日米大使の長崎訪問について
(共同通信) と、もう1点は少し話が変わりますが、キャロライン・ケネディ氏の長崎訪問について、県内首長の間で期待感が高まっているようでして、一部では「スケジュールは整いつつある」という話も報道などではあるようですが、この件について知事のご所見をお伺いいたします。
キャロライン・ケネディさんは、日本に対する特別な思いを持って駐日大使としてお見えになられたと思います。特に、長崎は被爆県ということでもありますし、そうした被爆地の実情、県民の思いというものに触れていただく機会が得られるならば、大変うれしいことだと思っております。
また、そういった側面にとどまらず、アメリカと(本県)の関係をさらに発展させていくという上でも、ご来県いただくということはすばらしいことだと思っております。
(共同通信) 今のところ、そういった話で打診が来ていたりということは(ありませんか)。
まだ、そこまで具体的なお話はいただいておりません。
3.V・ファーレン長崎について
(西日本新聞) 先週、日曜日にV・ファーレン長崎が今シーズンをとりあえず終えて6位という成績に終わりましたが、今シーズンの6位に対する評価、感想と、まだプレーオフが残っていますので、それに対する期待についてお伺いいたします。
そうですね、大変頑張っていただいたとありがたく思っております。県民の皆様方も一生懸命になって応援をしていただいた結果、こういう結果につながったものと(思います)。J2昇格直後にプレーオフに進出するというのは恐らく初めてのことだろうと思いますので、ぜひ勝ち残ってJ1昇格を実現してもらいたい。これからも熱く応援していきたいと思っております。
こうしたスポーツの分野で頑張っていだたくということは、県民の皆様方にも夢を与える話でありまして、しっかり頑張っていただきたいなと思っております。
4.諫早湾干拓事業について(2)
(西日本新聞) もう一つ、また諫干に戻るんですが、今、長崎地裁の方が求釈明を原告団と開門反対・開門派にお互い出していますが、それについて知事の考え方を教えていただけますか。
最終的には、訴訟に携わっておられる方々がご判断なさることだろうと思いますが、今、弁護団の方々と原告団の方々の話し合いの場が持たれようとしている状況であります。
ただ、状況をお聞きしておりますと、やはり同じ地域で生活を共にされている方々が、原告、被告の立場になるとか、あるいは縁戚関係にあられる方々もいらっしゃるということですので、そこは慎重にご判断がなされるものと思っております。
5.ゆるキャラグランプリ2013について
(西日本新聞) この前の週末ですか、ゆるキャラのコンテストで「がんばくん」が、たしか60位台だったと思うんですが、その感想と、どういうふうに受け止めていらっしゃるかということをお伺いいたします。
目標は10位以内だったそうですが、結果は66位。目標からすると残念な結果だったかもしれませんが、昨年と比べると順位は大幅に躍進をしているということのようであります。国体まであと1年足らずとなりましたので、もっともっと「がんばくん」、「らんばちゃん」には頑張ってもらわないといけない。いよいよ本番がこれから来るわけですので、そういう思いでおります。
6.特定秘密保護法について
(長崎新聞) 特定秘密保護法が衆院通過間近ですが、ご所見があればお聞かせいただきたいと思います。
この特定秘密保護法は、関連する分野が防衛、外交、あるいはスパイ、テロ、そういった業務に関する秘密について、その重要性に基づいて保護するものだと思いますが、一つは、この特定秘密の範囲の問題があるのではなかろうかと(思います)。国民の皆様方の知る権利、あるいは報道、取材の自由、この兼ね合いをどう調整していくのか、今、国民的な議論になっていると思っております。国会を初め、与野党で十分議論を尽くして、これからの理解を深めていただく必要があると思っております。
(長崎新聞) 法律の必要性自体に関してご所見をお伺いいたします。
私は、法律の必要性自体はあると思っております。
7.次期知事選について
(朝日新聞) 知事選の関係ですが、自民党に推薦願いを出されたということですが、前回は支援にとどめていたところを推薦に格上げしたというか、推薦にした理由を教えていただきたいのと、ほかの政党や会派にも出す予定があれば教えてください。
ご承知のとおり前回の知事選挙は、お支えいただいた皆様方は、ほとんど自民党並びに公明党の関係者の方々でありました。したがって、私の支持者の方々もそういった方々が中心となって支えていただいてきたわけであります。前回もこの席でお話をさせていただきましたが、そういった方々と相談をして決めたいと思っており、昨日、自民党に対して推薦願いを出させていただきました。また、その他の政党の皆様方にも、これから相談をさせていただきたいと思っております。
(朝日新聞) 相談の結果、支援から推薦にした理由というのは、知事のお考えは、どういったお考えなのでしょうか。
支援から推薦(に変わった理由)というのは、前回は「新知事をつくる県民の会」から出馬のご要請をいただいて、特に政党との関係については考えておりませんでした。民間の方々が中心になって推進母体をつくっていだいていて、その中で選挙戦を戦わせていただきましたので。
今回は2回目ということで、先ほど申し上げたように、これまで支えていただいた方々を中心に相談をさせていただこうと思ってきたところであります。
(NCC) 関連で。その他の政党にも出すことを考えていると、その他の政党というのは具体的には。
公明党の皆様方にもご相談をさせていただきたいと思いますし、まだ最終的にどうしたらいいのか、判断いたしておりませんが、民主党その他の政党もおありですので、どういった形でご相談申し上げたらいいのかということも含めて、今、考えているところです。
8.諫早湾干拓事業について(3)
(読売新聞) 先ほどの求釈明についてちょっと、もう1点追加でお尋ねしたいんですが、こういった地裁の動きと原告団の人たちの動きを踏まえて、県として何か、これから取り組んでいくということが、もしお考えのものがあれば教えていただきたいと思います。
したがって、これからどうするかというお話は、まずは原告団の皆様方がどう判断されるのか、その動きを見きわめて、県としてもどういう形で対応していくか決めていく必要があると思っております。
(毎日新聞) 諫干の仮処分に対する異議申立、国の動きは今ありませんが、これに国がもし異議申立をした場合には、すぐに間接強制をという意見もあるようですが、異議申立に対するリアクションについては、何とお考えでしょうか。
原告団の方々は、おそらく直ちに強制執行の手続に入られるというようなお話をお聞きしております。
(毎日新聞) 県としては、異議申立については、どういうスタンスで。
既に、私ども県、県議会から林農林水産大臣に対して、異議申立てを行われることなく、開門に対する姿勢そのものを見直していただきたいという要請活動を行い、また、関係団体の皆様方も、そういう要請活動を続けておられる状況であります。
どうもありがとうございました。
発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。
・午後4時から午後4時35分(35分間)
・特別会議室
【定例記者会見】
会見内容
平成25年10月24日 定例記者会見
●会見内容●
1.日中平和友好条約締結35周年・長崎県日中親善協議会設立40周年記念訪問団について
【配布資料】日中平和友好条約締結35周年・長崎県日中親善協議会設立40周年記念訪問団の概要
それでは、ただいまより、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
どうぞよろしくお願いします。
今日は、まず、冒頭に私の方から1点、ご報告をさせていただきます。
日中平和友好条約締結35周年、そして長崎県日中親善協議会設立40周年を記念いたしました中国記念訪問団の派遣について、ご報告をさせていただきます。
お手元に資料を配付してあろうかと存じますが、今年は日中平和友好条約締結35周年、そして長崎県の日中親善協議会の設立40周年という節目を迎えております。これを記念いたしまして、来る11月4日から8日までの5日間、渡辺県議会議長をはじめ県議会議員の皆様方、そして40年の長きにわたって当協議会の活動を支えていただき、また、草の根交流を推進していただいてまいりました協議会の会員の皆様方とともに、北京、上海を訪問してまいりたいと考えております。
行程は、お手元にあるとおりでございますが、北京では中日友好協会の会長で、新日中友好21世紀委員会の中国側座長もお務めのトウカセン会長と会見をさせていただく予定でございます。
そのほか、中国外交部なども訪問させていただく予定でありますが、詳細日程については調整を進めている段階でありまして、どなたとお会いできるか、いまだ定まっていないところであります。
一方、上海では、中国東方航空を訪問させていただき、また帰国された留学生の方々との交歓会なども実施を計画しております。
現在、日中関係、必ずしも万全とは言いがたいような状況にありますが、私自身2年ぶりの中国訪問ということになりますので、中国と長崎との友好交流の一層の促進、そしてまた、日中関係の将来にわたって明るい展望が切り開けるような訪問にしてまいりたいと願っているところでございます。
まず、私の方から1点、ご報告をさせていただきました。あとは、ご質問等にお答えさせていただきます。
それでは、2点質問します。
1点目は、今、知事が言われた中国への訪問団の派遣の件ですが、国と国の間の関係が現在ぎくしゃくしている中で、地方自治体として中国にこういう派遣団を送るということですが、国と違ってどういう外交を進めたいとお考えでしょうか。
中国と長崎の関係というのは、ほかの地域にはない、歴史的に非常に深い結びつきがあり、そういう中で長崎は大切な役割を果たしてきた県であると思っております。つい先般も、新日中友好21世紀委員会の委員の方々にもご参加をいただき、シンポジウム等も開催をしたところです。
他の地域において多くの交流事業等が中止される中で、本県の交流に全然影響がないかというと、そうではありませんが、一定長崎が果たすべき役割等を踏まえ、日中双方の関係者のご理解も得た上で、そういった取り組みも展開してきたところであります。
これからの民間交流、地方間の交流というのは、やはり相互の信頼関係を構築する上で不可欠であると思います。そういった国情にかかわらず、そういった分野についてはしっかり取り組んでいくべき課題であろうと思っておりますので、これからもそういう姿勢で望んでいきたいと思っております。
2.諫早湾干拓事業について
昨日、福岡高裁で(諫早湾干拓事業の排水門開門に係る)長崎訴訟の控訴審審理がありました。国が従来とちょっと姿勢を変えまして、和解協議に応じるような姿勢を示しましたけれども、それについて、長崎県としてはどういう受け止め方をされていますでしょうか。
和解についてのお話は、これまでも過去あったところでありますが、訴訟の原告団の関係者の方々、いわゆる長崎の地元の方々は、開門を前提にした協議には応じられないというお考えだろうと理解をいたしております。
そういった中、前回、国の方は長崎県が参加しないのであれば、国も同様に参加しないんだというような姿勢だったんですが、今回は少し姿勢を変えられた面があるのかなと思っております。
ただ、恐らく地元の皆様方は、先ほど申し上げたお考えに変わりないのではないかと考えているところであります。
もちろん県はこういった訴訟の当事者ではありませんので、今後、地域の皆様方で一定の方向性をお示しになられると思います。
11月12日に長崎地裁で仮処分の判断が下されますが、これは仮に仮処分が認められたとしますと、さらに法的解決が困難になると思われます。
そこで、知事も常々言われていますように、開門を前提にした協議というのはなかなか三者で行えないということでしたら、開門を前提としない協議をしたらどうかというのを、逆に長崎県側から提案するというのも一つの方法かと思うんですが、それについてはどうお考えでしょうか。
開門を前提としない協議なんて、あり得るんでしょうか。確定判決が現に存在しているわけでありますので、その確定判決を白紙に戻してもいいんだというお考えがあられるかどうかだろうと思います。
現に確定した判決がそこに存在するわけでありますので、国は開門の責務を負っているんだと、こうおっしゃって事前対策工事に着手しようとなさっておられるわけです。そうであれば、(開門を前提としない協議を長崎県側から提案するという)そういった姿勢そのものが必要ないということになってくるものと思っておりますが、そこまでは私どもも、計りかねるところであります。
質問させていただきます。
先ほどの話なんですが、3点あるんですが、1点目に諫早湾干拓事業について、来月12日に仮処分の決定が出ますけれども、知事自身としては、どのような司法判断を望まれているかといったところをお伺いします。
これは、これまでも申し上げてきたとおりでありまして、一つはやはり開門の意義そのものであります。仮に開門をしても、この影響の及ぶ範囲というのは極めて限定的だと、環境アセスメントの結果等を見るとそういう状況になっております。開門の意義が有明海の環境変化、環境の改善に結びつくということであれば別ですが、ほとんど諫早湾内、湾口部周辺にしか及ばないということであれば、なぜ開門する必要があるのか。
そしてまた、開門がなされるとどういう影響、被害が懸念されるのか。環境アセスメントの中身をよくよく読んでみると、むしろプラス要因よりもマイナス要因がはるかに多いと私どもは考えております。
それに対して、いわゆる被害を未然に防止するための対策工事、これが十分であるかというと、必ずしもそういうような状況ではない。繰り返し、(国に対して)問題点の指摘等をさせていただいておりますが、一向に対応していただける様子が見えないわけであります。そういう状況の中で開門がなされるということになると、さまざまな分野についての影響被害が懸念されるわけでありますので、地元にとってはそういう状況の中で開門を受け入れるという選択肢はないのではないかと考えているところであります。
したがって、11月12日に仮処分の判断が下されるということでありますが、そういった地域の実情・実態をよく踏まえてご判断をいただきたいと思っております。
3.石木ダム事業について
2点目に、石木ダム事業についてなんですが、先月事業認定されていますけれども、今後、地元の住民、13世帯60人の方々との話し合い等々の予定について。
そうですね、事業認定の告示がなされたわけでありますが、その前の時期も含めて、繰り返し繰り返し地権者の皆様方に話し合いのテーブルについていただくようにお願いをさせていただいているところであります。
現在もまだ繰り返し地権者の皆様方にお願いをさせていただいているところでありまして、未だご理解をいただくには至っていないという状況であります。
これからも全力で話し合いのテーブルについていただくことができるように努力していかなければならないと思っております。
4.世界遺産候補「明治日本の産業革命遺産」について
最後に、世界文化遺産についてなんですけれども、先日議会の方でもお話がありました三菱重工で国が進めている管理保全の計画といったところがあったと思うんですけれども、県側としてはどこまでそれを把握しているのかという点と、まず県としては教会群を進めてきたので、認知・周知という点では今回の産業革命遺産の方が一歩遅れている部分もあるとは思うんですけれども、この点をどう取り組んでいくかといった点について。
長崎の教会群は昨年も文化審議会で審議をしていただきました。そうした中で世界文化遺産としての幅広い方々の認知といった部分が課題になってくるというようなお話もいただいたわけでありまして、そういったご指摘等も踏まえた上で、県としては教会群のさまざまな情報発信に力を注いでまいりました。
今回、結果として産業革命遺産が先行して国から推薦されるということになったわけでありますが、そうした課題についての指摘の場も今までなかったわけであります。したがって、幅広い国民の皆様方、あるいは海外の皆様方を含めて、この資産の特徴、価値、そういったものをアピールしていく必要があるものと思っております。
実はこの管理保全計画そのものは私どもには知らされない中で事務作業が進められ、私どもに初めてご説明、ご提示があったのは8月20日だったと記憶しておりますが、一つの結果が出たわけでありますので、この産業革命遺産の価値でありますとか、どういった意義があるのか、そういった面を含めて情報発信に力を注いでいく必要があるのではないかと思っております。
これは特に関係県が8県に及んでおり、それぞれ構成資産の内容も違います。歴史的なゆかり等も違うわけでありますので、統一したコンセプトのもと、近いうちにパンフレット等も作成されるというようなお話も聞いております。
ただ、この28資産の中に長崎県の構成資産が8資産含まれております。こういった分についてはやはり県民の皆様方に改めてしっかりとお伝えをする必要があるだろうと考えておりまして、早速、長崎駅前の高架広場には、この2つの世界遺産候補の登録を是非実現しようということで、2枚の看板を掲出させていただきました。
いろんな機会を捉えてこの産業革命遺産の情報も発信していきたいと思っております。
5.諫早湾干拓事業について(2)
諫干の関係でまた質問なんですけれども、先般、開門派の漁業者と農水省で副大臣が会われて、副大臣の方ができれば今月中には(県に)会いに来たいというような、話をしたいというふうな発言をされていましたが、恐らく従来の形になるとは思いますが、そうしたところについては逆に県としてはどのように受け止めていらっしゃるんでしょうか。
今まで繰り返し農水省と協議してまいりましたのは、開門決定される前の段階でさまざまな課題、影響等の問題点について国の考え方を整理をしていただくとともに、地元の考え方も申し上げてきたわけでありますが、現段階で副大臣が地元にお入りになられるということは、開門を前提にした対策工事の進捗について地元に対する理解を求めたいということではなかろうかと思っております。
しかしながら、地域の皆様方も開門前提の協議には応じられないというようなお考えでありますし、それは県も全く同じような思いでありますので、対策工事の内容等についての協議は、現段階で県もお受けしかねるという状況でございます。
今の関連なんですが、国が上告を断念した後に、知事は断念した行為を極めて重大な信頼関係を壊す行為だというふうに批判されていたんですけど、今おっしゃっていたように、現状が国との対立関係がなかなか解消しない中で、もし国が上告していたら、それでもし結果として高裁と同じように上告が棄却されたり、長崎県と国が当時主張していたものが受け入れられなかったとしても、今のような対立関係というのはなかったんじゃないかという見方もあるんですけれど、その辺をどういうふうに受け止められるのか。もし、その場合だったら開門を前提とした協議にも応じていた可能性があったのだろうかというところを教えてください。
仮定の話ですので、なかなかそれについてはっきりした考えをお示しすることは難しいと思っております。あの当時、平成22年でしたか、福岡控訴審判決が出された、ちょうどその時には、環境アセスメントの手続き途上だったわけですね。開門されることによって一体どういう影響が懸念されるのか、そういう調査を行っていた、まさにその途上で判決が確定してしまわれたと。私どもは前からそういったアセス手続き中でもあるので、その結果を見ながら慎重に判断をしていただきたいと、繰り返し要請をしていましたが、結果として地元に対するお話は一切無いまま、国の方が一方的に(判決を)受け入れてしまわれたわけであります。
それまでは私どももこの事業を(国と)一緒になって進めてきた立場でありましたし、そういう中でまさに信頼関係が根底から損なわれるような思いを持って受け止めたわけであります。
そうした段階で、長崎県としてどうしたか。これは訴訟当事者ではありませんでしたので、選択肢は幾つかあったのではないかという思いはあります。新たな訴訟を今回のように提議するなりですね。ただ、仮定の話でありますので、そこら辺をどう考えたかというのは、現時点ではなかなか申し上げにくいところであります。
少なくとも上告していたら信頼関係は崩れなかったということは、今みたいになかなか当時はできないという状況は避けられた可能性もあるということなんでしょうか。
そこについては、いかんとも申し上げがたいですね。
先ほど、差し止め、仮処分の判断に望むことをおっしゃっていましたが、逆に判断の如何によっては、例えば差し止めの仮処分が認められなかった場合など、県にとっては思わしくない方向になるかもしれませんが、そういった如何にかかわらず、開門反対という姿勢に関しては、県としては変えるおつもりはないんでしょうか。
これまで繰り返し申し上げ、また先ほども申し上げたように、開門の意義そのものが整理されていない状況であるわけです。いろいろな判断がなされる可能性があると思っておりますが、地域の皆様方の思いは、全然変わっておられないものと思います。
地域の方々の考え方というのが大前提としてあって、県としては、それに従っているというか、それに寄り添うという姿勢だということですね。
そうですね。県としても考え方は一定整理していかなくてはいけないと思っておりますが、やはり総じて考えた場合に、さまざまな課題が解消されるような状況ではないと思っております。これまでもたびたび申し上げてきましたが、国の方は開門の手法を(調整池水位を現状と同じ水位で管理する開門方法であるケース)3−2に限定して事前対策など対応しようとされているわけでありますが、(ケース)3−2の開門で合意がなされたというお話は聞いておりません。
これまでの経過等を振り返ってみた時に、国の姿勢として、短期開門調査を受け入れ、その後、中長期開門調査を行わないと示されたわけです。それが全くひっくり返ってしまった。では、これから(ケース)3−2だとおっしゃっても、将来揺るぎないものなのか確証が持てない状況だと思っております。(しかも、)原告団の方々は、最終的には全開放というお考えであるとお聞きしております。
6.次期知事選について
別件なんですけど、知事選に関して、中村(知事)さんに出馬要請を決めるような動きがあっているんですが、どうお受け止めかということをお聞きしたい。
そういうお話があるということは大変ありがたいことだと思いますが、これまでも申し上げてまいりましたように、今の諫早湾干拓事業の問題を含め、まずは目の前の課題にしっかり対応していかなければいけないと思っているところでございます。いま少し時間を頂戴したいなというのが私の今の心境でございます。
「いま少しの時間を」ということですが、諫干が片づいたらお決めになるということですか。
諫干が片づくのか、片づかないのか、どういう形になるのかわかりませんが、諫干だけではございません。さまざまな課題がほかにもあるわけでございますので、その時期については、今は申し上げられるような状況ではございません。
年内とか、そういうイメージはございませんか。
あまりに遅くなるというのは、これまたよくない形であろうかと思いますので、しかるべき時期には判断をさせていただく必要があると思います。
7.日中平和友好条約締結35周年・長崎県日中親善協議会設立40周年記念訪問団について(2)
最初の発表のトウカセンさんとの会談の件ですが、尖閣の国有化以降、トウカセンさんとお会いになれる日本の公人はなかなかいないと思うんですが、お会いになった場合に、何をお話しされたいかということ。
あと、21世紀委員会が、去年、延期になりましたけど、21世紀委員会の長崎開催についての見通しなり、何らか期待なりあれば聞かせていただきたいと思います。
やはりトウカセン会長とは、今の日中関係の改善のためにぜひお力添えをいただきたい。長崎での新日中友好21世紀委員会の開催についてもトウカセン会長にお願いをさせていただいて、そういう方向で一旦決定していただいたわけであります。先の関係委員の皆様方に参加していただく形で長崎県のシンポジウムを開催いたしましたが、そういった面でも中国側のご協力もいただいてきたところでありますので、ぜひこういった機会を活かしながら、日中関係の改善について、さらにお力添えをいただきたいというお願いをしてきたいと思います。それから、できるだけ早く、この21世紀委員会を再度長崎で開催していただけるよう、お願いをしてまいりたいと思っております。
見通しは、今のところ何か変わってきたりしているんですか。
具体的なそのことについてのお話し合いをしたことはございませんので、まだ全く白紙の状況であります。
8.ローマ法王への「知事信書」について
同じ外交関連で、ローマ法王に親書を出されたかと思うんですが、どういった狙いというか、動機を教えていただけますか。
これは、長崎の教会群の世界遺産登録を今も目指しているわけであります。キリスト教関連の遺産は世界に数々あるわけですが、長崎独自の歴史をたどってきた世界の文化遺産ですので、そういった世界遺産登録に向けた支援もお願いをさせていただきました。
そしてまた、前回、ローマ法王にご来県いただいたのは1981年、もう三十数年前にご来県いただいたわけでありまして、ちょうど信徒発見から150年というのが平成27年、2015年になりますので、その折にはぜひまたご来県をいただけますと、そうした長崎のキリスト教関連の歴史、遺産の特徴、そういったものも世界に向けて発信できるまたとない機会になりますし、また、信者の方々も心待ちにされているのではないかということで、ぜひご来県いただきたいというお願いをさせていただきました。
9.日中平和友好条約締結35周年・長崎県日中親善協議会設立40周年記念訪問団について(3)
(中国への)訪問団の件ですが、知事団と協議会団とあるみたいですが、人数的なものですね、どれくらいの規模になるのかということについてお伺いいたします。
今、最終確定ではないと思いますが、90名を超える皆様方にご参加いただき、中国訪問団を編成するということになると思っております。
この2つの団を合わせてということですね。
2つの団は、行程の中で訪問できる人数が制限される分もありますので、そういった行程について、行程を分けているということだと思います。
知事の中国の訪問というのは、上海航路のあった一昨年の11月以来ということになるんですか。
そうです。
10.世界遺産候補「明治日本の産業革命遺産」について(2)
先ほどの世界遺産の件で、資産の保存、管理方法とか、経費の負担のこととかということで、地元で早急に話し合いの場を持たなければならないというふうに言われていたかと思うんですが、その辺の進捗というのはいかがなんでしょうか。
私どもはこれまで、長崎の教会群のさまざまな作業を進めてきました。そういった中で、この産業革命遺産も、その構成資産を抱える地元の自治体としてさまざまな課題を整理し、熟度を高めていく必要がある。そういう(同様の)事務作業が求められていると考えてきました。もちろん、文化財関係資産については、これまでと同じように地元のさまざまな課題整理、推薦書原案の作成等が必要になってくると思います。
ところが、稼動資産の分のついては、今のところ国の方で責任をもって取りまとめを行うという基本的な考え方のようですので、残余の部分について、県としてパートナーシップのもと、しっかり協議、調整に入っていく必要があると考えております。
従前は、冒頭申し上げておりましたように、そういった構成資産の価値がどこにあるのか、その価値をしっかりと保全しながら、将来にわたってどう管理していくのか、そこは非常に難しい課題であると認識しておりました。初めての資産でありましたので、地元でそういった課題の整理を行う必要があると考え、到底これでは間に合わないという思いを持っておりました。しかし、国の方で整理をされるというお話であれば、そういった分野が相当軽減されてまいりますので、これからはしっかり地元として対応していけると思っております。
具体的に、県と市と三菱とかというふうな地元での協議とかというのは、具体的なものはないのですか。
これから、そういう場も持たれていくと思います。例えば、軍艦島等については、まず、長崎市の方で整理をしていただいておりますので、どういった管理・保存計画をつくられるのか、基本的な方向性が明らかになった上で、協議をいただけると思っております。
11.石木ダム事業について(2))
先ほどありました石木ダムの事業認定に関して、認定を不服として、地元の地権者とか、そういった方々が国土交通大臣宛てに審査請求を行った。90人ぐらいの方が行ったということですが、それに対してどう思われているかということと、あと、強制収用ということについてどうお考えかということをお聞かせ下さい。
強制収用については、これまで議会でもお話をさせていただいてきましたが、事業認定の告示をいただいたばかりであり、今、話し合いのテーブルについていただけるよう、全力でお願いをさせていただいている段階であります。
強制収用ということになると、また別途手続が必要になってまいりますので、現段階ではそこまでやるという方針を固めておりません。話し合いの解決が大前提の手続になっていくものと思っております。
審査請求は、一定の手続について所管省庁に手続がなされたというお話は聞いておりますが、どういう形で手続が進められるのか、それはもう国の方のお話でありますので、私の方からいろいろと申し上げる訳にはいかないと思っております。
12.諫早湾干拓事業について(3)
確認ですけど、諫干で、江藤副大臣が地元に来たいということで、県としてはお受けしかねるというお話をされていましたけど、正式とか事務レベルで、そういう話が実際にきたということなんですか。
事務的にそういうお話があったと聞いています。県、雲仙市、諫早市にもそういったご要請があったと聞いておりますが、それぞれお断りをさせていただいていると聞いております。
先に農水省というか、大臣が地元入りをしたいという意向がそれぞれあって、断ったということですか。
副大臣ですね。
以上で定例会見を終了させていただきます。
どうも、ありがとうございました。
発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。
・午後4時から午後4時40分(40分間)
・特別会議室
【定例記者会見】
会見内容
平成25年9月27日 定例記者会見
●会見内容●
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1.諫早湾干拓事業について |
1.諫早湾干拓事業について
ただいまより知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
今日は、まず1点、諫早湾干拓事業に関連するご報告をさせていただきます。
諫早湾干拓事業の開門問題に関することですが、本日、国は、去る9月9日に引き続き、再び、開門に向けた事前対策工事として諫早市長田海岸における「背後地既設堤防の保全対策補修工事」、並びに、諫早市小江干拓地における「代替水源対策工事としてのため池整備の工事」に着手しようとされ、現場では多くの地元の方々から強い抗議を受け工事着手を再び見送られたところであります。
開門に向けた事前対策工事への着手については、本県から中止要請を行っていたにもかかわらず、去る9月25日、改めて事前対策工事に着手することを明らかにされたところであり、昨日、これを受け、国に対し即刻こうした工事の再着手を取りやめていただくとともに、開門方針の見直しを行っていただくよう強く抗議をしたところであります。
それにもかかわらず、本日、再度、国は本県地元の理解を得ないまま、対策工事に着手されようとしたところであり、地元に混乱を生じさせる結果となりましたことは、大変遺憾に存じております。こうした対処は、地元無視と言わざるを得ないばかりでなく、国に対する地元の信頼を根底から損なってしまうものになると考えております。
このように、地元の理解の得られないなか、一方的に開門に向けた準備を進めようとされる国の姿勢は、去る平成22年12月、何の相談もなく開門判決を自ら一方的に受け入れられた結果を地元に押し付けようとされるものであり、到底、地元の皆様方の理解が得られるものとは考えられません。
この間、この開門問題については、本県や地元から約100項目にわたり、繰り返し、開門の問題点や対策の不備等について具体的に指摘し、対応を求めてきたところでありますが、その見直しはほとんど行われておりません。
これまでの国の対応や見解を踏まえてみると、開門にその意義を認めることはできないと思っており、漁業被害防止対策をはじめ、地元に被害が一切生じないような万全な事前対策を講じることが可能であるのか、疑問を禁じ得ません。
今後とも、開門方針を含め、対応の見直しを強く求めなければならないと思っております。
県としましては、こうした対応に強く抗議するとともに、改めて事前対策工事への再着手を取りやめ、開門方針の見直しを行っていただくよう強く要請する抗議書を国に提出したいと考えております。
私からのご報告は以上です。
現場の方から聞いた話なんですが、国の担当者の方が、今日、1,000人ぐらいの抗議活動をされている方に対して、強制執行もあり得るというような脅し文句というか、そういった声を、強制的にこの工事を進めようかというようなことも考えられるような発言をされたと聞いているのですが、そのような現場の国の対応について知事の見解をお伺いします。
これまでも繰り返し申し上げてきておりますように、長崎県の地元住民の方々というのは、先の裁判の当事者ではないわけであり、国が一方的に受け入れられた判決結果を地元の方々が同じように受け入れなければならないということはないと思います。
したがって、仮に開門がなされるとしても、しっかりとした事前対策工事、そして、これに対する地元住民の方々の理解、これは必要不可欠であると思っております。(このことについては、)これまでもさまざまな機会をとらえて開門自体の見直しを含め、要請活動を行ってきたところであります。
ただ、確かに確定判決が存在をしており、強制執行もあり得るというお話はお聞きしておりますが、具体的にどういう形で強制執行が可能であるのか。例えば、開門の方法であるとか、そういうものも明らかになっていないわけでありますので、その辺についてはどういう形で進んでいくのか、私どもも専門家の方々にお話をお聞きしているところであります。現実的な対応としては、例えば間接強制等の手法はあり得るのかもしれないという情報はお聞きしております。
ただ、強制執行がなされて開門されるということになると、今、国の方で説明されている事前対策工事が行われたとしても被害は生じるわけであり、そういった点についてこれまでも繰り返し対応を求めてきているところであります。
今年11月に地元の営農者の方が訴えていた仮処分の申請がありますが、それに対して知事はどのような期待を持ってご覧になっているか、ご所見をいただけますか。
先の福岡高裁控訴審は、もう判決が確定してしまいました。地域住民の皆様方が、開門が実施されるとさまざまな影響被害を被るということをご心配なさって、改めて訴訟を提起されました。
そのような中、この間の議論としては、先の福岡控訴審が行われていた時と比べて、新たな知見が示されているわけです。当初は、有明海の環境変化(の原因)がまさに諫早湾干拓事業の閉め切りにあるんだといった議論がなされたところでしたが、環境省の調査結果や、佐賀県のNPO法人の調査結果など、さまざまな知見が示され、原因は別にあるのではないかというような内容も明らかにされてきたわけであります。そういった点を含めて総合的に判断していただければ、この開門があってはならないという点について、一定ご理解いただける可能性があると考えており、(先の福岡高裁控訴審)訴訟で一つの結論が出されたわけですが、別の訴訟で異なる結論を得ていこうと関係者の方々が努力をされているところです。
対策工事のデッドラインの件なんですが、一応、計画では来年5月までに完了ということになっていますが、畑作については12月という計画だったりしますが、対策工事は12月に完了しなくても開門は可能だとお考えでしょうか。
私どもは、開門自体にさまざまな問題があるということを申し上げてきているわけであり、開門を前提にした整理は行っておりません。
県としてはいろいろ、意見書だったり抗議書だったりを通じて国に反対の意思などを示されていると思うんですが、ただ、その反対、開門するなという考え方が、長崎県以外のところに広まっているように思えないんですが、その原因としてはどういうところがあるとお考えですか。県としての論旨に何か問題があるというよりは、やはりPR不足とか、そういうことをお考えなんですか。
そうですね、幅広く国民の皆様方に対して理解を得ながら取り組んでいく必要があるというのは、従前からそう感じてきました。したがいまして、いろんな広報媒体等も使い、また、情報発信の場を設けながら取り組んでいるところですが、非常に難しい面がございますね。諫早湾干拓事業というのは、諫早湾地域独特の長年にわたる課題等もございますし、そういった中で、これからもいろんな機会をいただきながら、私どもの考え方なり現状なりをしっかりと説明させていただかなければいけないと思っております。広がりをどうやって得ていくのかというのは、これからも課題になっていくと思っております。
今おっしゃった地域の長年にわたる課題というのは、埋立ての干拓地の広がり方とか、そういう話になってくるんですか。
有明海の中で諫早湾がどういう位置にあるのか。例えば、(干潟が)年に6センチ堆積をすると、干潟が10メートル沖に向かって成長していく。背後地の標高よりも地先の標高が高くなり、排水不良を生じる。この間、人力でもって用水路の浚渫を長年にわたって余儀なくされてきた。そういう中で大規模災害等の体験もした。地域の安全・安心を守り、また、農業、漁業を展開する上で、この事業がどういう位置付けで、地域住民の方々がどういう思いでこの事業の完成を待ってこられたのか、そういったことは現場の実情をよくご理解いただかないと、外部の方々に理解していただけるというのはなかなか本当に難しい課題だなというのはしみじみ実感しております。
知事は、24日に林農相とお会いされたと聞いています。一応、公表の場ではないということですが、内密にというか隠されたのかどうかわからないんですが、公表されなかった理由を教えて下さい。
あと、お会いされた時の話の内容というのは、もし諫早湾干拓問題についての何か、申し入れとかお話があったのであれば、その内容について、可能な範囲で教えてください。よろしくお願いします。
それは、内密の話だということでお伺いしましたので、内密にさせていただきたいと思います。
事前に内密にということだったので、公表はされなかったということですか。
ノーコメントです。
2.東京オリンピックについて
全然話は変わるんですが、2020年の東京五輪が決まったんですが、これに対する感想と、例えば、各チームの事前キャンプとか誘致の話が出たりしていますが、長崎県はそういうお考えとか、これからあるんでしょうか。
そうですね、オリンピックが開催されるということは、海外からも多くの方々が日本においでいただくということですので、東京だけではなく本県を含め各地域に足を伸ばしていただく絶好のチャンスだろうと思っております。したがって、そうした機会をしっかりと活かしながら、観光客の受入体制等の整備に力を注いでいかなければいけないと思っております。
そしてまた、併せて、キャンプ地としての誘致活動等も、これから情報収集を進めながら、どう取り組んでいくのか検討していきたいと思います。
検討した結果、例えば、何とかの競技はこの場所できちんとできるので、というような可能性もあるのでしょうか。
そうですね。まだ、その辺の情報が明らかにされていないので、まずは情報収集に努めていく必要があると思います。
3.石木ダム事業について
今月6日に、石木ダムについて事業認定が告示されたということで、その時にもお話を伺って、今後話し合いをしていくとおっしゃっていたんですが、一方で、1年以内に収用委員会の方に裁決申請をしないといけないという期限が決まっているかと思うんですが、その話し合いというのはいつぐらいまで続けるとか、そういった今後の見通し的なものというのを伺いたいんですが。
事業認定申請の所要の手続が進められ、認定告示がなされたわけであります。この間、少しでも話し合いの場を持たせていただくように、さまざまな形でお願いをし、働きかけをしてまいりましたが、なかなか実現できない状況になっております。
これをいつまでにどうするのかというのは、まだ現時点では決めておりません。まずは、こうした機会に改めて話し合いの場を持たせていただきたいというお願いを繰り返しさせていただいているところであり、まず当面はそうした取組を強化して、お一人でもお二人でも話し合いに応じていただくことができるように、全力で取り組んでいるところであります。
以前から、事業認定に関して、知事の方のお話としては、反対地権者たちとの話し合いを促進させるため事業認定が必要なんだとおっしゃっていたかと思うんですが、やっぱりそこのところがどうしても何か理解がなかなか私はできなくてですね。要するに強制力を持って、収用も可能というのが背景にあって、その話し合いというのがですね、本当に促進できるのかなというふうに思うわけですが、そこら辺はいかがでしょうか。
基本的な姿勢は全く変わっておりません。まずは話し合いによって解決させていただくというのが大前提でありますが、この間の事業認定申請手続の中で、いわゆる第三者の立場で、事業者あるいは反対地権者の方々のご意見等も陳述をしていただいて、そういったものを総合的に含めて判断をしていただいた結果として今回の告示がなされたところですので、事業の公益性等については、そうした機関でご判断をいただいたものと思っているところであります。
(手続きの中では)反対地権者の方々もそれぞれの思いを含めて意見を申し述べられたと思っておりますので、そうした中で今回の結論に至ったということについては、一定ご理解をいただきたいと思っています。
ただ、先ほども申し上げたように、いまだ話し合いに具体的な形で応じていただけないという状況ですので、まずはこうした事態を打開できるように、引き続き全力で取り組んでいく以外に方法はないと思っております。
事業認定されたということで、我が方に正義がくるんだというような、話し合いに応じるべきなんだというふうなお考えということなんですか。
この間の石木ダム事業の推移を見ますといろんな曲折がありました。例えば政権交代がなされて「コンクリートから人へ」ということで、ダム自体が根本から見直されるのではないかというお話もありました。そういった中でダムの検証作業等も進めてきたところでありますが、そういった一連の作業が終わって、再度事業認定申請という手続きに基づいてご議論いただく場も設けられてきたところであります。そうした中で一つひとつ、やはり反対地権者の方にとっては、やっぱり止まるんではないかというようなお考えもおありだったんではないかと思いますが、一応そういう手続きを経て今に至っていますので、ぜひそういった面についてもご理解をいただければありがたいと思っているところであります。
今回、この石木ダムのケースは県の方と地元の方々との関係と、諫早湾の開門調査における国と地元県との姿が非常にダブって私には見えるんですけれども、何か知事、その辺はどうお考えでいらっしゃいますか。
そこは、現象的には似ているところがあるのかもしれません。例えば諫早湾干拓事業で、私はなぜ一方だけの肩を持つのかというようなお叱りをいただくこともあります。しかしながら、やはり私どもは、開門に賛成しておられる方々もいらっしゃる、反対している方々もいらっしゃる中で、県としてどう対応すべきなのか、これはやはりしっかりと判断をしないといけないと思っています。幅広い県民の皆様方の全体の利益、福祉を考えたときに、やはりこのまま諫早湾干拓の排水門が開門されては、地元に確実に被害が生ずるという可能性があるわけですので、それはしっかりとそういった立場で取り組んでいく必要があるものと思って、県としてもこの課題に向き合っているところです。
また、石木ダム事業についても、川棚川の治水対策、あるいは佐世保市の水の確保、こういった点から数多くの箇所を調査し、選定作業をした中で最後に残ったダムなのでありますので、これはやはり地域のためにはなくてはならない事業であると、必要不可欠の事業であると判断をして、その推進に努めているところであります。現象は確かに似ているんでしょうが、そこに対する県の考え方、やはり幅広い県民、住民の皆様方のためにどうあるべきかという考え方の中で整理して今日に至っていると考えております。
4.米軍佐世保基地所属の米兵の暴行事件について
佐世保の米兵2名が日本人の女性を強姦した事件が不起訴になりましたけれども、受け止めを教えてください。
詳しい経過というのは私も存じ上げませんけれども、8月26〜27日に報道がありまして、私もそういった結末になったということを知りました。その後、米軍側の協力のもと調査、捜査等が行われて、今回、嫌疑不十分という結論が出されたということでありますが、犯罪被害者からの申し立てについては、そういった手続きを踏まえた上で適正に判断がなされたものと考えております。
身柄の引き渡し要請等はなかったということなんですけれども、今、日米地位協定のあり方等で知事の考えるところがあれば、お聞かせください。
それは捜査上必要であるということであれば、日米合同委員会の合意を含めた日米地位協定の中で明確に位置づけられているわけでありますので、身柄の引き渡しを含めた捜査態勢が講じられたのではなかろうかと思います。今回は、捜査当局においてその必要性がないものと判断された結果ではないかと思っております。
5.世界遺産候補「明治日本の産業革命遺産」について
世界遺産の産業革命遺産の選定で、稼働資産等の保存管理に関してですが、時間はまだ少ししかたっていませんけれども、国との間で何らかの話の進展とか、今後の方向性とか、スケジュール、そういった部分の話というのがあっているのか、いないのかというのを教えてください。
今日、先に議会に対してご報告をさせていただきましたように、稼働資産の課題については、8月20日に管理保全計画の提示をいただいたばかりで、基本的な考え方等についてまだ承知していない状況でありました。したがって、議会に対する報告の際にも申し上げたんですが、具体的な保全管理の内容ですとか役割分担、財源負担、そういったものがどうなるのか詳細な説明を受けた上で、県民の皆様、議会に対する説明もしっかりと果たしながら、今後の方向性を見定めていく必要があると考えてきたところであります。
実は、昨日、関係の方々が集まって内閣官房と協議の場を持ったということでありまして、まだ詳細については報告を受けておりませんが、一定の考え方が示されたのではなかろうかと思っております。
関連ですけれども、端島とか、三菱の稼働資産については、財政負担について、特に端島の方は早めに決めないといけないかと思うんですが、大体いつごろまでに財政負担については決めなければいけないというスケジュール感を教えてください。
端島の方は長崎市の方で文化財の指定に向けた諸手続を進めておられます。そういった中で保存管理のやり方によって相当の財政負担の開きが出てくるようでして、具体的にどういった保存管理の手法を講じていかれるのか、その際に財政負担がどの程度で、例えば場合によっては文化財としての指定になりますので、県に対する支援要請等もあるのかもしれませんが、スケジュール感では、少なくとも本申請前には、そういった文化財の指定に向けた手続きも進められるのではないかと思っております。
2月に文化審議会で、文化財指定に向けた意見が出て、イコモスが来るまでには指定をしなければいけないという話もあると思うんですが、もし2月の文化審議会までに間に合わない、あるいは7月に文化財指定ができないという場合は、これはどうなってしまうんでしょうか。
それは念頭に置いて事務作業を進めていらっしゃる予定だと思いますが、文化財指定に向けた意見具申をなされて、その後、具体的な保存管理をどうするのかなど詳細にわたって詰めていかれると思います。それでもイコモスの調査の前までには終わっておく必要があるのではないかと思っております。
2月1日までですね、この申請が。それまでには国とか三菱とか県とかで結ぶ協定がありますね、財政負担の、あの協定は、そこまでに終わらせたいというご意向ですか。
財政負担の協定がどういう形で必要なのか。例えば、先ほどの軍艦島の場合の文化財指定、保存管理の問題でありますが、これは当事者が協定内容に盛り込むような内容ではないんだろうと思います。通常の文化財として、その所有者がどういう措置を講じていくかという話でありますので。
問題は、稼働資産の部分だろうと思いますが、これについてはどういった負担が生じてくるのか、まだ詳細にわたって把握しておりません。相当過大な負担が想定される場合には、少し調整のための時間が必要になってくるだろうと思いますが、そうでない場合、例えば、維持管理費的な対応で済むというような場合であれば、これは柔軟に対応できる余地があると思います。そういった場合に協定書にどういう形で盛り込む必要があるのかという問題があると思います。
私どもが一番心配してまいりましたのは、過大な負担を想定する必要がある場合には、しっかり県民の皆様方に事前にご説明を申し上げて前に進む必要があるだろうということですので、まずは国の考え方を確認する必要があると考えております。
本申請の前に協定というのは、ある程度結んでいないといけないということでしょうか。
恐らく管理保全計画の中には「契約保全」という文言が盛り込まれておりますので、契約保全というのは一つの協定書という見方もあり得るだろうと思いますので、そういった部分については一定明らかにしていく必要があるのかなと思っております。
6.諫早湾干拓事業について(2)
諫干の話に戻るんですけど、冒頭、抗議書を国に提出したいとおっしゃっていましたけれど、これはいつということでしょうか。
まだ、いつ提出するかは決めておりません。今日(事前対策工事再着手及びそれに対する抗議が)終わったばかりでありますので、できるだけ早く対応していきたいと思っています。
諫干の関係なんですけれども、昨日の抗議書に書いてあったように、今日、淡水化工事のプラント工事があった場所というのは、県が委託されて管理していた場所でして、一定の国との協定に反しているのではないかという指摘がありました。これについて知事のお考えを聞かせてください。
(管理委託協定書に)協定項目が盛り込まれておりまして、所要の改変等を行う場合には一定の要件がありますが、その場合には県の方に申し出ていただいて、それを国に報告し、了解を得た上で着手するという手順が想定されているわけであります。今回は管理委託を受けている県に対して、そういった手続が一切なされませんでした。そういった意味で協定内容に反する手続ではないかと考えております。
7.国の補正予算について
国の補正予算の話が出ているかと思うんですけど、補正予算に何か期待する部分が県としてあったら、それを伺いたいと思います。
そうですね、経済対策として補正も検討いただいているのではないかと思います。規模がどの程度あるのか、具体的な方針がどうであるのか、まだ詳細は把握しておりませんが、こういう経済情勢の中で昨年も2月議会に関係補正予算を計上し、15カ月予算という考え方の中で所要の事業費等も確保されたところでありますので、こういった事態を受けて、また補正予算が予定されているということであれば積極的に対応していきたいと思っております。
どの分野にというのは、今のところ、イメージというのはありますか。
補正予算の内容の組み立て次第だろうと思います。例えば、公共事業関係を例にとりますと、特に本県は道路基盤の整備促進、これはもう欠かせない重要な課題であると思っておりますが、関係予算、事業費が確保されないために非常に苦慮しているような状況もありますので、補正予算を含めてそういった事業費の確保が図られるということになれば事業の進捗に結びついていくのではないかと思っております。
また、そのほかにも産業の振興でありますとか、さまざまな課題がございますので、できるだけこうした機会を活かして前向きに対応していく必要があると思っております。
農業基盤、土地改良とかも含めてですか。
そうですね。
以上で定例記者会見を終わらせていただきます。ありがとうございました。
どうもありがとうございました。
発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。
・午後3時30分から午後4時(30分間)
・特別会議室
【定例記者会見】
会見内容
平成25年7月22日 定例記者会見
●会見内容●
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1.新たな観光キャッチコピー、ロゴマーク等について |
1.新たな観光キャッチコピー、ロゴマーク等について
配布資料:新たな観光キャッチコピー及びロゴマークについて【PDF:1.11MB】
それでは、ただいまより知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
どうぞよろしくお願いします。
きょうは、まず冒頭に、私の方から2点、ご報告をさせていただきたいと思います。
その1つ目は、新しい観光キャッチコピーとロゴマークです。
本県の観光客の動向は、国内の各地域間の競争が激しくなる中で、比較的堅調に推移しているところでありますが、これからさらに観光客を増やしていくためには、長崎にぜひ行ってみたいと思ってもらえるような本県のイメージを強く印象づけることがもっと大事になってくるのではないかと考えております。
そうした中、ご承知のとおり、長崎市の夜景が「世界新三大夜景」に認定されました。あるいは「ランタンフェスティバル」でありますとか、ハウステンボスの「光の王国」など、光をテーマとしたさまざまなイベントも展開されているところであります。
こうした動きに加えて、世界遺産の登録を目指しております「長崎の教会群」に対する関心も高まっているところでありまして、こうした動きを踏まえて、今般、光と祈りを主要なテーマとした本県の魅力を県外に向けて発信するための新しい観光キャッチコピーを選定いたしましたので紹介をさせていただきます。
「ひかりと祈り 光福(こうふく)の街 長崎」というキャッチコピーでございます。そして、その隣にポスターがありますが、このポスターについては、このほかにもこれから継続して数点、作成をしていこうと考えているところでございます。
まず、このキャッチコピーについてですが、ひかりは、先ほどご紹介いたしましたように、ランタンフェスティバルであるとか、ハウステンボスの「光の王国」、あるいは長崎の夜景、こうしたひかりに加えて、例えば「雲仙灯りの花ぼうろ」、あるいは棚田の夜景、あるいは逆に朝の海のきらめく光でありますとか、西に沈む夕陽のひかり、さまざまなひかりがございます。そして、祈りでありますが、これは先ほど申し上げましたように、世界遺産候補であります長崎の教会群、そういった祈り、あるいは被爆県としての平和を希求する祈り、そういったものも含めてイメージをしているところであります。
また、「光福」という字を用いておりますが、長崎県内の各地は、訪れていただいた方々を幸せにする温かさ、あるいは癒しがあふれていると考えております。他県では感じることのできないような旅情を持ち合わせていると考えており、そうした思いを込めたものであります。
今後は、こうしたキャッチコピーにあわせてイメージ映像などを制作いたしまして、首都圏、関西圏、福岡圏などを初め、観光プロモーション活動を展開してまいりますとともに、本県観光の魅力を県外はもとより、国外に対しても積極的に発信していかなければならないと考えております。
こうした取組を通して、さらに観光客の誘致拡大に結びつけてまいりたいと考えているところでございます。
2.「2013 未来をつなぐ 北部九州総体」並びに「2013 長崎しおかぜ総文祭」について
2点目でございますが、ご承知のとおり、いよいよ今月末から高校生の文化、スポーツの祭典が本県で開催されます。
まず、7月28日から8月20日にかけて、「2013未来をつなぐ北部九州総体」が開催されます。
本県では、長崎市で水泳、佐世保市で空手道、島原市でレスリング、諫早市でウエイトリフティング、平戸市で相撲の5競技が開催されます。期間中は、選手、監督、あるいは大会関係者の皆様方を含めて、延べ8万6,000人の方々の参加が見込まれております。選手の皆さん方が遺憾なく実力を発揮し、入賞されることを期待しながら、県民の皆様とともに、心から声援を送ってまいりたいと考えております。
また、7月31日から8月4日まで、高校生最大の文化の祭典であります「2013長崎しおかぜ総文祭」が、県内15市町で開催されます。この総文祭は、「集え長崎 帆を張れ文化の船に」を大会キャッチフレーズといたしまして、全国各地から集う2万人の高校生を含め、約10万人の来県が見込まれているところでございます。日頃から文化、芸術活動に親しむ高校生の活躍の場として、その成果を多くの方々に見ていただきたいと考えております。
この2つの大会は、全国から来県される方々を、おもてなしの心で温かくお迎えし、本県の魅力を発信する絶好の機会としてまいりたいと考えております。
県内の高校生たちは、手づくりの観光案内マップを作成するなど、精一杯、おもてなしの準備を進めているところであります。
県といたしましても、関係各機関・団体としっかり連携しながら、大会の成功はもとより、来県される方々に長崎に行ってみてよかったと思っていただけるような大会となるよう、最後までしっかりと支援してまいりたいと考えているところでございます。
高校生が輝く熱い夏にご注目をいただき、ぜひ多くの皆様方に会場に足を運んでいただきますよう、お願いを申し上げる次第でございます。
以上、冒頭に2点だけご報告をさせていただきます。
あとはご質疑の方でよろしくお願いいたします。
3.第23回参議院選挙の結果について
昨日、参院選が行われまして、自民党大勝という結果になりましたけど、受け止めをお願いします。
今回の選挙は、第二次安倍内閣発足後、初めての国政選挙であったわけであります。いわゆる衆参両院のねじれの解消、経済対策に対する評価、憲法改正問題、あるいは外交、安全保障、TPP、消費税増税など、さまざまな点を争点として熱い論戦が繰り広げられたものと考えております。これからの国のあり方を問う重要な選挙であったと思っております。幅広い国民の皆様方が、そうしたさまざまな観点から一つの選択をされた結果ではないかと考えているところであります。当選された皆様方には、今回の選挙によって示された国民の皆様方の期待に十分応えていただくよう、お願いを申し上げたいと考えております。
県内ですと、例えば、諫干の問題等々があると思うんですけれども、ねじれが解消したということで、この自民政権に対して、長崎県としてどういう期待を持っていらっしゃるのかというところを教えていただければと思います。
諫早湾干拓問題というのは、政治的な側面ももちろんありますが、この問題の一番大きな課題になっておりますのは、確定判決が存在するということでありまして、この確定判決に対する政府の基本姿勢、これが一番重要な要素になってくるものと思っております。そういった意味では、政権交代後もこの確定判決は遵守せざるを得ないという方針で臨んでおられるところでありまして、私どもはそうした面で、今回の選挙結果に応じて直ちにこういった姿勢が変わるということは考えにくいのではないかと思っております。
諫干以外に関して、全般としてはいかがでしょうか。
今回の選挙の結果、自民党・公明党の政府与党が過半数を占めるという体制が実現されたわけでありますので、先ほどお話をさせていただいたようなさまざまな課題、そうした国としての重要な課題に対して、積極的に取り組んで国家の発展を目指していただきたいと考えております。
ただ、地方の立場としては、やはり選挙戦等を通して地方のさまざまな実情にも触れていただいたものと思っておりますので、十分そうした地域の実情を踏まえて、説明責任を果たしていただきながら、課題解決に向けてお力添えをいただきたいと強く願っているところであります。
4.TPP交渉について
別件なんですが、明日からTPPに日本が交渉参加をするということで、長崎県としても例えば養豚ですとかなりの大打撃という試算も出てはいるんですが、政府に対してどういうようなことを、どういう姿勢で臨んでもらいたいのか、期待、懸念等々何かあればお聞かせいただければと思うんですが。
TPP交渉参加については地域の実情等を十分踏まえて慎重に対応をしていただきたいと考えております。(TPP交渉については、)さまざまな情報が事前に得られるかと期待をしていた面もありましたが、これまでの交渉の経過でありますとか、どういった点が大きな利害が衝突する点になっているのか、細かな情報がなかなか入らないという状況が続いてまいりました。
これから交渉に参加されるということでありますので、まずはそうした状況を幅広くご説明をいただきたい。そして、交渉に臨んでは、例えば重要品目等については関税撤廃の対象から除外するなど、そういった厳正な姿勢で臨んでいただきたい。十分なご説明をいただく中で、国民的な議論を経て方向性を見定めていただきたいと、こういうお話はこれまでも差し上げてきたとおりであります。
また、併せて、これが前に進むということであれば、さまざまな分野で具体的な影響が懸念されるわけでありますので、そうしたデメリット、マイナスの要因等については、どう具体的な施策の中で解消していくのか、そういった対策の面も含めて十分ご検討、ご対応をいただきたいと、こう考えております。
5.諫早湾干拓事業について
施策要望なんですが、6月に施策要望でも出されていた諫早湾干拓事業に関する100項目の質問についてなんですけれども、これは農水省とその後、調整などがされているかもしれないんですが、もし回答が返ってきているようであれば、それの内容について、評価と現在の調整状況についてお伺いしたいんですが。
実は、6月12日に林農林水産大臣に対しまして、改めて意見書を提出させていただきました。
それに対して、7月12日に国から、これは担当者案ということで事務的に回答の送付があったという報告を受けております。
ただし、その回答の内容については、一見しただけでも開門の意義、あるいは対策工事の問題点等に対しては、これまでとほぼ同じような回答であったと聞いておりまして、納得できるような状況ではないという受け止め方をしているようであります。
したがいまして、現在、事務方のほうでこの担当者案の課題等の整理を改めて行っている段階であると聞いております。
国からの報告事項については、まだこちらでは公にされる予定は、特にないのですか。
先ほど申し上げたように担当者案ということで送付を受けているということでありますので、公表は控えさせていただきたいと思っております。
幾つかありますが、知事は12月に新政権が成立した際、諫干の事業を推し進めてきてくれた自民党であるから、よくわかってくださるんじゃないかということで、かなり期待をされていたと思うんですよね。今の知事のお話をお伺いしたら、その点については参議院選挙の結果を受けてもどうかなというような、(12月)当時と比べると、どちらかというと国に対して懐疑的な思い入れが強まっているように思うんですが、それについてはそのような受け止めでよろしいですか。
諫早湾干拓事業というものは長年の歴史がありまして、自民党政権の時代に構想が立ち上げられ、そして事業化され、完成の時期を経てきたわけであります。そういった中で、この事業は国の直轄事業ではありますが、いわば国と県の共同事業というような位置付けで、ともに力を合わせて前に進めてきた経過があるわけです。
ところが、訴訟が提起され、さきの福岡控訴審判決が政権交代後の菅総理のご判断によって確定をしてしまった。改めて、また自公政権に代わったわけでありますので、事業に対する理解そのものは、やはり根っこの部分で違う部分があると思っております。
例えば、無駄な公共事業の典型であるかのごとき考え方はお持ちいただいてない、と思っております。私どもは政権が交代したということで、政治的なスタンスで方針が変わる可能性もあるんではないか、と一部期待しておりましたが、やはり中央政府としても、その政府としての継続性があり、そういった中でこの確定判決が直ちに変わるということはない。継続性は大切なんだというようなお考えのもと、基本的な姿勢は変わらないで今日に至っているわけですね。
ところが、さまざまな地域の現状等についてお話をいたしますと、やはりそういった状況もわかる。慎重に判断をしなければいけないというようなお言葉はいただくのですが、やはり確定した判決があるので、国はその判決に従う責務を担っているという基本姿勢に変わりないわけであります。したがって、これまでも申し上げてきたように、確定判決がある中でいわゆる地元は裁判の当事者ではありませんので、改めてその地元のさまざまな課題、問題点を十分理解していただいて、具体的な形で対応をしていただかないと、なかなか地元の理解を得るのは難しいのではないかと、そういうお話を繰り返し申し上げているわけであります。そういった点については理解いただいていると思いますが、ただ、根本的な姿勢を変更していただくまでには至っていないという状況なのはご承知のとおりです。
この確定判決に対する政府の基本姿勢、これが一番重要な要素になってくるものと思っております。
その姿勢が変わっていない中で、7月12日に担当者案というのがきた。その案についても、やはりおかしい内容であるということですか。
そうですね。これまでの姿勢から大きな変更はないものと考えております。
6.次期知事選について
別の点のことについてお聞きしたいと思います。
昨日、参議院選挙が終わりまして、県内で次に大きな選挙となると知事選挙と思われますが、前回、知事選に出られた際は民主党政権の中での知事選立候補ということでした。
今回は、自民党政権の中での知事選になるかと思うんですが、現在、知事のお考えとして、知事選2期目への思いという部分では何かありますか。
まだ選挙のことは全く考えておりません。今、ご質問もいただきました諫早湾干拓事業など、さまざまな県政の課題が山積しているわけであり、まず、そういった課題にどう対応していくのかという事が、当面の最大の私の責務であろうと考えておりまして、まだまだ今の段階では考えておりません。
いつごろにとか目処というのは、ご自分の中で決めているところはあるんですか。
それもまだ、具体的に考えている状況ではありません。
7.第23回参議院選挙の結果について(2)
参議院選挙のことに戻るんですが、先ほど、国内の全体的なことについてはおっしゃったと思うんですが、長崎選挙区のことを知事にお聞きします。
今回、長崎市の副市長で、総務省にいらっしゃった古賀さんが圧勝するような形で当選したということについての受け止めと、あとは、先ほどもおっしゃったように、県内のいろいろな課題がある中での古賀さんへの期待というのをお聞きしたいんですが。
古賀さんは、長崎県出身の方でありますし、自治省に入省されて、さまざまな地方行政にも携わってこられました。さらに直前は、長崎市の副市長も務めておられた方であります。そういった意味では、長崎県独自の地域課題にも詳しく、また、そういった地方行政の経験も豊富な方でいらっしゃいますので、さまざまな長崎県政の課題がございますが、これから、そういう経験豊富なお立場からお力添えをいただけるものと期待しております。
どういうところで期待したいと思いますか。
県政の個々の具体的な課題についてのご発言を、私は詳しく聞いておりません。
ただ、地域の生の声というのは、幅広くお聞きいただいたものと思っておりますので、そうした県民の声をしっかりと国政に届けて、長崎県のそういった思いの実現にご尽力いただけるものと思っております。
長崎選挙区で自民党がこれだけ圧勝したということについては、知事はどのように受け止めていますか。
国政レベルの話なのかもしれませんが、やはり政権交代後の景気の動向が比較的順調に推移しつつある。これは一部、マインド先行型の部分がまだあって、これから実態経済に対する波及というのが強く期待されるところでありますが、これまでの経過について、ある程度期待を含めた評価がなされたものではないかと考えております。
そのような意味では、やはり国民、県民の皆様方の期待も、景気対策ですとか、そういった面に対する期待が大きかったのかなという感じがいたしております。
8.いじめ問題について
少し政治の話からずれるんですが、今月7日に、長崎市内の小学生が自殺未遂を図るという事案がありました。当初、市の教育委員会や学校は、保護者に対していじめがあったという可能性が高いという説明をしていたんですが、文部科学省には報告せず、マスコミにも報道が流されるまで発表しなかった。ちょっと後手に回ったんじゃないかという印象があるんですが、これに関して知事はどういうふうにお考えですか。
それがどういう理由でそういう状況になったのか、私も詳しく報告を受けておりません。今、これだけいじめの問題、さまざまな指摘がある中で、やはりそういうことがあってはならないと思います。しっかり情報を共有しながら、その後の対策をどう講じていくのかというのは非常に大切な問題でありますので、それはもう即時報告を上げていただいて、関係者が知恵を絞って具体的な対応をまずは進めていくべきであり、報告すべき点はしっかりと報告されるべきと思っております。
9.第23回参議院選挙の結果について(3)
参院選の話に戻りますが、ねじれが解消されたことによって、地方行政に対するメリット、もしくは影響とかをどのようにお考えですか。
さまざまな課題がありますので、ねじれが解消されるということは、意思決定がスムーズになされるということはあるのかもしれません。
ただ、政策決定する場合には、幅広い議論を経て、たとえ少数意見であれ、そういった分野についてもしっかり配慮をし、意見や声を聞きながら判断されるべきであろうと思いますので、そのことによって直ちに変わってくるというのは、どうなのかなと思います。あまり、極端に変わっていくというようなことはないのかなと思います。
今の参院選に絡んでですが、ある程度アベノミクスが評価されたのではないかというお話でしたが、一方で投票率自体は、県内でも戦後3番目ぐらい低いものでしたが、そこら辺のところはどう受け止めていらっしゃいますか。
今回、インターネットを利用したさまざまな情報発信などの手法も講じられて、特に若い方々の興味も高まって、投票への参画に結びついていくのではないかと期待しておりましただけに、ちょっと残念な感じはしております。
やはり幅広い皆様方が政治に対して関心をもって対応していただきたい。また、そうしていただけるように、我々行政もしっかり取り組んでいかなければいけないと思っております。
(投票率が)低い要因って、どうご覧になっていますか。何か要因があるんでしょうか。
関心が低かったんですかね。もっと身近に感じていただける面があれば、自ら参画しようという動きにつながると思うんですね。極端な例を言うと、壱岐市の方では(市議会)議員選挙がありましたので、投票率は相当高かったわけであります。常日頃から身近な課題として、国政についても興味、関心を示していただきたいと思いますね。
以上で知事の会見を終わります。
発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。
・午後4時から午後4時31分(31分間)
・特別会議室
【定例記者会見】
会見内容
平成25年6月25日 定例記者会見
●会見内容●
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1.マカオへの長崎和牛等の輸出について 2.国際定期コンテナ航路について 3.諫早湾干拓事業について 4.マカオへの長崎和牛等の輸出について(2) 5.原子力発電所の再稼動について 6.世界遺産登録について 7.復興予算について 8.マカオへの長崎和牛等の輸出について(3) 9.世界遺産登録について(2) |
1.マカオへの長崎和牛等の輸出について
それでは、ただいまより、知事の定例会見を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
どうぞよろしくお願いします。
まず初めに、今日は2件、ご報告をさせていただきたいと思います。
まず、1点目は、マカオへの長崎和牛の輸出についてお話をさせていただきます。
ご承知のとおり、長崎県ではさまざまな農水産物、うどん、そうめん、お酒、菓子など、多くの県産品が生産されておりますが、生産者の方々の所得向上を図るためには、こうした産品の販路を開拓し、何よりも単価の向上を図っていくことが極めて大切であると考えております。
したがって、販路の拡大については、国内はもとより、今後は海外への輸出にも力を入れていかなければならないと考えているところであります。
ご承知のとおり、長崎和牛については、昨年の第10回全国和牛能力共進会において、肉牛の部で内閣総理大臣賞を受賞し、日本一の評価をいただいたところでありますが、この長崎和牛についても、マカオへの本格輸出を目指し、生産者団体の方々と連携しながら関係者と協議を重ねてまいりました。
その結果、6月14日から8月4日まで、マカオのアルティラホテルにおいて、長崎和牛を中心に県産食材を使用したフェアを開催していただけることになりました。この機会をとらえて7月1日から3日まで、生産者の方々とともにマカオを訪問してまいりたいと考えております。
現地では、長崎和牛の輸入業者、ホテル関係者の方々にお会いをし、今後の継続的な輸出についてお話をしてまいりたいと考えております。
2.国際定期コンテナ航路について
2点目でございますが、国際定期コンテナ航路の開設についてでございます。
今般、長崎港と釜山港を結ぶ国際定期コンテナ航路において、週1便で運航いたしておりました高麗海運株式会社が、来る6月29日から毎週土曜日についても長崎港に寄港することとなったところであります。
また、別の韓国の船会社でありますシノコー商船株式会社も、去る6月13日から毎週木曜日、週1便、長崎港への寄港を開始したところであります。
これによりまして、長崎〜釜山間の海上コンテナ貨物航路は、毎週月曜日、木曜日、土曜日と週3便の運航となります。荷主企業の皆様方にとって、長崎港の利便性が大きく向上するものと考えておりますが、今後、この貨物航路の運航が定着してまいりますためには、安定した貨物取扱量の確保が必要になってまいります。
したがって、これからポートセールス、あるいは港湾関係の施設整備等に積極的に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
以上、2点について、御報告させていただきます。あとはどうぞよろしくお願いいたします。
3.諫早湾干拓事業について
まず諫干の件でお尋ねですが、福岡で裁判の判決が確定して3年間の猶予があった中で、今月の20日をもって、その判決の期限までもう半年を切ったということになるんですが、期間が刻一刻迫ってくることについては、半年を切ったということについては、知事はどういう受け止めをされているかというのをお尋ねいたします。
先の福岡高裁判決を菅総理が受け入れられて確定をしてしまったということで、ことしの12月20日が開門期限ということになるわけですが、現実的には、やはり地元の皆様方の理解を得て万全な事前対策を講じていただいた上で開門されるべきものだと考えてまいりました。しかしながら、現実の状況から見ますと、対策工事も進まないという状況にあるわけで、やはり地元の皆様方の理解をしっかり得た上で進めていただく以外にないものと思っております。
時間があともう半年しかないということについて、知事としてはどういうふうに思われますか。
この開門の責務を負っているのは長崎県ではありません。確かに残された時間が少なくなっているというのは十分理解をいたしておりますが、やはり私の立場としては、開門に伴って長崎県民の皆様方が影響・被害を受けるようなことがあってはならないので、そのためにも万全の事前対策を講じていただけるよう、繰り返し、繰り返し、申し上げているわけであります。ただ、全く具体的な進展が見られないという状況で経過してきているので、いかんとも申し上げがたい状況であると思っております。
もう1点聞きたいのが、先日、開門を求めている漁師とか弁護団の側から知事宛てに質問状を送ったということがあります。その中で知事が開門阻止の方の立場だけではなくて、実際、漁業被害を受けている側の主張も含めて、両方の主張を国に求めて、賛成、反対、両方の調整役を果たすべきじゃないかというような質問状を出しているんですけれども、これについては知事はどういう受け止めをされますか。
私の立場が調整役として、開門賛成派、反対派の方々の調整を進めればいいということであれば比較的楽な立場なのかなと思います。ただ、今回の問題は、先の福岡高裁判決が確定をし、国は開門の責務を負われましたが、長崎県民は全く第三者の立場なんです。ということで、この確定判決に従う義務もない。したがって、開門されるのであれば、さまざまな影響・被害が懸念されるので、個々具体的に百項目余りの課題があるという意見書を国にたびたび提出をしてきました。こういったことが解決されなければ、地元として理解を得るのは難しいのではないか。また、さまざまな被害が懸念されますということを申し上げてきたわけであります。
確定判決があるからといって、第三者の長崎県民がそうした影響・被害を受忍しなければならないということは、あってはならないと思っております。
したがって、私は、そうした影響・被害をこうむる県民の生命、財産を守るという責務を担っている立場でありますので、そうした立場から繰り返し地元の実情等を訴えてきたところであります。
双方の間に立って行政が仲裁的な役割を果たせば、それで済むかというと、決してそうではない。より以上、深刻な事態になっているのではないかと思っております。
重なるかもわかりませんけれども、開門を求める人たちから、開門の司法判断に知事が従わないことが憲法に反するんじゃないかという指摘をしていると思うんですけれども、これについて行政を担う知事としてどのように考えていますか。
先ほど申し上げたように、県もそうでありますが、(県民は)訴訟当事者ではありません。第三者の立場であります。片方、確定した判決があるから、すべてその確定判決に従わなければならないのかというと、決してそうではないと思っております。この判決が履行されることによって、また新たな影響・被害をこうむる別の利害関係者の存在が明らかになってまいりますので、私どもは、そうした長崎県民の皆様方の立場に立って、しっかりとそうした影響・被害を回避する責務があると考えております。
したがって、憲法を尊重する義務違反であるというようなお話も聞いてはおりますが、そうしたご指摘をいただく立場にはないものと思っております。
関連で、農水大臣が依然として期限内の開門に意欲を示されていますけど、その点の国の対応についてはどうなんでしょうか。
先ほども申し上げたように、開門をなさるのであればこういった点が問題です。こういった影響・被害が生ずる可能性があります。さまざまな具体的な課題について指摘をし、対応を求めてきました。しかしながら、ほとんどこれまでにその回答に前進がありません。同じことの繰り返しであります。
そうした中で国は開門に向けて諸手続を進められようとしているわけでありまして、非常に地域住民の皆様方は不信感、そして不安感を高めておられると考えております。
したがって、地元の皆様方、以後一切国には協力しないというようなお声も聞こえてきているところです。先ほど申し上げたように、事前対策を講じないとさらに影響・被害が拡大する懸念がありますので、開門をされる際には、しっかりとそうした疑問点にまず答えていただく、真摯に対応していただくということが必要ではなかろうかと思っております。
国が地元の理解を得ないまま着工するかもしれませんけど、その場合は県としてはどういう対応をとられるんですか。
それは国の方がなさるわけですので。ただ、現実に着工できるかというと、用地の問題であるとか、さまざまな面で地域の方々の理解を得ないと多分対策工事は進まないと思います。
したがって、本当に前に進もうとされるのであれば、なおさら先ほど申し上げた地元の皆様方の一つひとつの疑問、課題等に真剣にお答えいただく必要があるのではなかろうかと思っております。
関連してなんですけれども、その開門対策工事について林農水大臣は、なるべく早い段階で地元に説明をしたいというような考え方もインタビューなどで示されているところなんですけれども、知事おっしゃるように今のところ中身が不十分ということで、現状では説明としては聞かれるという気持は、お持ちですか。
開門対策工事というのはもう開門を前提にしたご説明ですから、私どもはその前のさまざまな課題について、環境アセス以降の課題について、いろいろと地元の重い課題を申し上げて対応を求めているわけでありますので、まずはそうした点についてしっかりとお答えをいただく必要があるものと思っております。
4.マカオへの長崎和牛等の輸出について(2)
最初の発表に戻って恐縮ですが、マカオへの和牛輸出について、なぜマカオなのかというのがまず一つ。長崎県の方から働きかけた結果マカオになったのか、どういう経緯でマカオということになったのかというのがまず1点と、不勉強で恐縮ですが、長崎和牛の海外輸出の例というものはあるんでしょうか。
長崎和牛の輸出は、恐らくマカオに(平成)23年〜24年に輸出をした実績があります。そこが初めてではないかと思います。実は23年〜24年にかけて1,300キロ輸出をした実績がありました。
先ほど申し上げたように、今回はホテルの和食のお店で継続して取り扱っていきたいというお話がありましたので、そうした取組を定着させていきたいと考えております。
和牛の輸出というのは、国によって取扱いが異なるところがありまして、タイ、マカオあたりは比較的緩やかな取扱いになっておりますが、その他の国々ではさまざまな手続が存在してなかなか難しい状況にあります。
継続的に取り扱っていくということは決まっているのでしょうか。
いや、まだです。とりあえず今回初めて、先ほど申し上げたように長期間にわたってこの食のフェアを開催していただくということになりましたので、そうした取組を継続していただく。そしてまた、別の長崎産品も使っていただけるようにお話をしていきたいと思っております。
5.原子力発電所の再稼動について
原発の再稼働をめぐって九電の方が基準が策定される施行日の7月8日に、川内、玄海原発の申請をするんじゃないかというふうに言われているんですが、まずこれに対する知事の考え方と、九電に今後注文をつけるとしたらどういった点になるのでしょうか。
原発の再稼働については、これまでもこのような場でいろいろとお話をさせていただきましたが、まずはやはり安全性をしっかりと確認していただくということ、そしてまた、そのことをしっかりと地域の住民の皆様方にもご説明をいただいて、ご理解を得ていただきたいと考えております。
6.世界遺産登録について
全く別件なんですが、先日、富士山が世界遺産に登録されましたが、まずそれに対する受け止めと、では、長崎県としてやはりキリスト教関連遺産が今年の国の推薦になるよう求めていく立場だと思いますが、このあたりに対する意気込みを。あと、とかく九州・山口の日本の近代化産業遺産群と比較されがちなんですが、今現在どういうふうに状況がなっているのか誰もわからないとは思うんですが、このあたりについて何か情報があればちょっと教えてもらいたいんですが。
富士山が世界遺産登録になったという話を聞いて、私も大変嬉しく思いました。特に難しいだろうと思っておりました三保(みほ)の松原も含まれるということで、映像を見ておりましたら、これは恐らくロビー活動の成果だったのではないかなと思っております。私どももこれからいよいよ長崎の教会群、あるいはもう一つ日本の近代化産業遺産群の世界遺産登録を目指していくわけでありますが、国内推薦が得られた暁には、しっかりとそうした海外での諸活動も展開していく必要があるのではないかと改めて思ったところであります。
現在の状況でありますが、これまで申し上げたとおり、私どもの思いとしては、まずは熟度の面から長崎の教会群を先行させたいという思いには変わりがございません。
ただ、もう一つの日本の近代化産業遺産群の手続は、具体的に取りまとめの立場ではありませんので、どういう形で進んでいるのか、ほとんど細かな情報はありません。
ただ、恐らく、この夏にも日本国からの推薦案件が一本に絞られてくるものと考えておりまして、私どもも、これまでいろいろな機会をとらえて教会群を先行させてほしいというお願いをさせていただいてきました。信徒発見から150年目でありますので、平成27年にこの教会群の世界遺産登録を何としても実現していきたいと、改めて強く思っているところであります。
7.復興予算について
復興予算の事業問題で、返還を政府が求めるということでお話が出ていますが、知事として、どう受け止められるかということと、2013年度の分に関して、議決した分が返還対象になるかどうか、まだ正直、私はよくわかりませんが、もし返還というパターンになった場合、返されるのかどうかということです。
まだ具体的に返還の要請等はあっていないと聞いております。復興予算、復興関連予算ということで、仮に要請があった場合に、今想定される未着手の予算がどういう状況であるかというと、これは一部新聞報道等にもございましたが、緊急雇用創出事業臨時特例基金事業、これが平成24年度事業まで、24年度に決定された事業は、これは執行をするということになっているわけでありますが、この事業の要件が、被災求職者または平成23年3月11日以降に離職した失業者を対象として雇用の場を提供するということでありますので、被災者の方々に限らず事業対象になるということで取組を進めてきたわけであります。仮に、これの今年度予算までは執行を進めておりますので、その後に残った予算額は幾らかというと約1億4,000万。そしてもう一つは、森林整備地域活動支援基金というのがございまして、これは復興に必要な木材を安定供給するためのさまざまな間伐あるいは路網の整備、製材施設等の整備等に要する経費が対象になっているわけでありますが、これも同様、執行残が5億8,000万程度残っております。これから返還が求められるということになると、こういった分が対象になってくる可能性があるのではないかと思っております。
その2013年度の分がどうなるか、まだよくわからないということなんですが、これについては。
これはもう事業を進めていますので、関係者の方々ももういらっしゃって、動き始めているわけであります。なので、今年度の執行を止めてというところは、なかなか考えにくい状況ではないかと思っております。
もともと国の方が要件をつくって、県としてはそれに沿って、県、市や町はメニュー立てをして、そういった予算を返してくれと言うのは異例な話だとは思います。しかしながら、復興予算であるという関係もあるんでしょうけれども、このこと自体はどう受け止めますか。
確かに復興そのものの予算であるかと言われると、必ずしも趣旨が合致する範囲にとどまっているものばかりではないと思っております。しかしながら、例えば被災地の復興に関連する、その他の地域の予算というような観点で組み立てられてきたのではないかと思っております。したがって、先ほど申し上げたように、森林、木材需要というのがこれからおそらく増えるだろうから、そうした被災地の復興に備えるための対策として、被災地以外の地域で進められた事業等もあるわけでありますので、大変残念には思っております。
8.マカオへの長崎和牛等の輸出について(3)
先ほどのマカオの和牛の件ですが、この輸出の継続というのは、今回はホテルでフェアをやると思いますが、どういう関係機関に働きかけていきたいですか。
地域のスーパーマーケットに店頭を確保するというような形ではなく、まずは、やはり食と直結するような形で組み立てられ、長崎の食を紹介していただくような形で取組が進められるようにしたい。そうすることによって、さまざまな情報発信の機会にもなるものと思っております。先ほど申し上げた長崎和牛に限らず、別の食材も紹介して、活用していただいたり、あるいは観光等の情報発信等もできるのではなかろうかと。単発的な商談という形よりも、やはり期間を少し長くとりながら、成果がよければ、また継続して取り扱っていただけるのではないか、あるいはまた先ほどご紹介したホテル以外のホテルあるいはレストラン等で展開していただける可能性もあるのではないかと、そういったことを目指していきたいと思っております。昨年、一昨年、マカオで長崎和牛を調理して召し上がっていただいたところ、非常に好評をいただいて、列をなしてマカオの方々に楽しんでいただけたということでありましたので、そうした積み重ねの一つの成果ではなかろうかと思っております。
これはもちろん初めてで、先方から要請があったということではないわけですね。
こちらから売り込みです。
売り込みだそうです。
9.世界遺産登録について(2)
先ほどの富士山の世界遺産登録についてなんですが、登録が決まって、日本中が大いに盛り上がっている、富士山にも人が詰めかけるんじゃないかというような懸念も出ているんですが、その点を教会群、産業遺産もそうなんですが、長崎県の関係する候補が登録された時のことを想定されて、どのようにお考えでしょうか。
やはりまず、一本に絞られて日本からユネスコに対して推薦がなされるということになると、これはやはり間髪を入れず環境整備の取組を一歩進めていく必要があるものと思っております。世界遺産登録が実現したからお客様が増えるということはあるんでしょうが、推薦案件になったと同時にやはり人の流れは変わってくるものと思っております。特に、教会群は、ご承知のとおり、生きた財産、資産でありますので、実際信者の方々が祈りの場として活用をしていただいている。そういった中にやっぱりお客様をお迎えしていくわけでありますので、そこら辺の仕組みをしっかりつくっていく必要がある。例えば、一度に多くのお客様がお見えになられても、ご視察いただけない場合もあるでしょうし、あるいは特にこの構成資産の所在地を考えますと、離島・半島地域の先端の部分に位置しております。移動手段をどう確保するかとか、そういったソフト、ハード面での整備をしっかり計画をして取り組んでいく必要があるものと思っております。また、先ほど申し上げたように、やはり世界遺産委員会で理解を得るためには、外国の委員さん方にいかに理解を得るかということになってくるだろうと思いますので、情報発信に向けた取組、よく理解を深めていただくことも必要になってくるのではなかろうかと思っております。
海外へのアピールも必要になってくるとおっしゃっていましたが、具体的にはどういうことをイメージしているんでしょうか。
一つは、やはり日本の在外大使館、総領事館等多数存在するわけでありまして、関係各国の皆さん方に、これまでも機会があるたびに教会群の話はさせていただいてまいりまして、「私たちも応援しますよ」というのはよくいただいておりますが、やっぱりもう一度、しっかり理解を得られるように、そしてまた例えば、海外に出向く機会等があれば、そのことも訪問の目的の一つとして掲げて、働きかけ等も行っていく必要があるのではないかなと思っております。
以上で、知事の定例会見を終わらせていただきます。
どうもありがとうございました。
発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。
・午後2時から午後2時45分(45分間)
・特別会議室
【定例記者会見】
会見内容
平成25年5月24日 定例記者会見
●会見内容●
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1.原子力災害対策について |
1.原子力災害対策について
それでは、ただいまから、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
今日は、私の方から報告する事項は特にございませんので、よろしくお願いします。
何かございましたら、どうぞご質問してください。
今週の月曜日に、長崎、佐賀、福岡3県と原子力規制庁で、原子力発電所事故が発生した場合の広域避難の担当者会議があって、福岡県が壱岐全島の避難を受け入れるということで合意しましたが、この件に関する受けとめと、今後いろいろと詰める部分があるみたいですが、今後の見通しなどを教えて下さい。
以前より、そのような原子力事故や災害等の場合の避難の問題については、その影響のおよぶ範囲が極めて広範囲になるため、広域的な避難態勢というものを、しっかり検討する必要があると考えてきました。今回、改めて関係3県で協議の場が持たれ、離島のような地理的な関係や航路の状況等から、具体的には壱岐の島からの避難を考える場合に福岡県への避難ということは当然想定されるわけでありまして、そのような事態に至った場合は福岡県に受け入れてもいいという方針をお示しいただき、大変ありがたいと感じております。
ただ、では具体的にどの地域にどれくらいの方々を受け入れていくのか。中には障害をお持ちの方々、あるいは高齢者の皆様方もいらっしゃるわけであります。そういった実態等の把握、関連施設の準備の仕方、そのようなところまで検討する必要があると思っております。お互いにそれぞれの地域の実情を把握し、再度、協議・調整の場を設けていく必要があるのではないかと考えておりますし、また、大変ありがたいお話であったと思っております。これからも3県で連携しながら、地域住民の皆様方の安全・安心の確保に努力していかなければいけないと思っております。
2.職員の不祥事について
1点質問なんですが、昨日、県職員の方が窃盗容疑で逮捕され、本人は否認されているみたいですが、今後、こういった不祥事の事態に対して、風紀等に照らして対応などがありましたらお願いします。
まだ、その事件の内容等については、把握できていない状況であります。窃盗容疑で逮捕されたというお話はお聞きしておりますが、逮捕という事態を生じたこと自体、県の職員としてあってはならないことであり、大変遺憾であり、県民の皆様方に心からお詫びを申し上げたいと存じます。今後、事実が明らかになり次第、厳正な対応をしていかなければならないと思っております。
これまでも、飲酒運転や万引きなどの不祥事が発生してきております。その後、そのような不祥事が繰り返されないように、私が職員に直接お話をする機会を設けてきましたが、今回、改めてまたこういう事態が生じたということを重く受け止めなければいけないと思っております。
これから、再発防止のため、どのような取り組みを行うべきか、十分反省したいと思います。
不祥事の関連で、今回の分に関してもよく調べてみないと、なぜそのようにしたのかというのはわからないと思いますが、過去の不祥事の中においても、職員の方々がメンタル的に問題があってそのようなことに走ってしまったというようなこともあったでしょうし、今後も考えられると思います。そのようなことを考えると、県としてもメンタル的な部分の取組というのは必要かと思いますが、その点についてはいかがお考えでしょうか。
最近、公務員の場合も民間の皆様方のお話を聞いても、メンタル面でのさまざまなトラブルが増えてきつつあるというお話を聞いております。したがいまして、メンタルヘルスケアをどういう形で組み立て、実践していくのかというのは、これまでも大きな課題であったわけであります。職場全体でこれを解決していく、専門家の意見等もお聞きしながら、全体でサポートしていけるような体制をつくろうということで、県としても比較的先駆的な立場で努力をしてきたところですが、やはりこうしたケースが多数見られるということは、根本的な対策の難しさというのを改めて痛感しているところであります。精神科の先生等のお話を聞いても、少し時間をかけて経過を見ていく必要があるという部分もありますし、片や一定治癒をして職場復帰したいというような本人の意向は、また尊重しなければいけない状況もあります。そういった専門家の皆様方と改めてお話をしながら、どういった体制づくりを進めていけばいいのか、これまでの取組で足りないところがあるのかどうか、そういった点について再度考えてみたいと思っております。
ただ、全体的な状況を考えてみますと、仕事のやり方が、かなり以前と比べると変わってきているというのが少し気になっております。それぞれの職員が担当職務を担っているわけでありますが、昔は班体制、もしくは係体制、グループ体制というのがしっかりとありまして、仲間の職員の皆さん方と相談をしながら仕事に取り組むというような状況もよく見られたのですが、最近の執務体制を見てみますと、むしろパソコンとにらめっこというような状況が数多く見られ、職場の中でも孤立化してしまう。いろんな課題について同僚職員と共有化して話をする機会が減っている状況もあるのではないかということで、機会あるたびに、私は職場の環境をまず明るくしましょうと呼びかけております。そして、お互いに悩み等があれば相談し合い、手助けがほしいときには遠慮無く応援を求めるといった職場の雰囲気をつくっていくことが、まず一番大切なことではないかということで、そういう呼びかけはこれまでもたびたびやってきており、これからもやっていかなければならないと思っております。しかしながら、先ほど申し上げたような状況の中で、多くの人たちがストレスをため込んでいってしまうのではないかという気はいたしております。
3.原子力災害対策について
原発の関連なんですが、壱岐北部については30キロ圏外ですけど、福島の例を見ると、やっぱり長期避難を余儀なくされている例があるということで、今回、新たな計画策定という方向ですが、同じ理屈でいうと、例えば県内の30キロ圏外の波佐見町や川棚、その辺りについてもそういった計画が必要なのではないかと思うんですが、県内の30キロ圏外の地域の避難計画について、今後、お考えになる予定はありますか。
UPZは30キロメートル圏内ということで基準が示されておりますので、それが一つの目安になると思っております。
ただ、離島の場合はちょっと特殊な要素があると思います。気象条件、風向き等によって、避難対象区域が変わってくるということが想定された場合も、本土であれば柔軟に対応がとれる可能性があると思います。しかしながら、離島の場合は島外に避難を余儀なくされるという事態も想定されるわけで、そのような場合には移動手段自体の確保が非常に難しくなることも想定されるため、そこは前もってそのような事態も想定しながら検討を進める必要があると思っております。
対馬は離島ですけど、今のところ特段そこの検討は。
対馬はさらに大分離れてますので、今のところそこまでは想定していないと思います。
4.韓国中央日報の記事について
別件ですけど、昨日、韓国の新聞で原爆投下が懲罰だということが出たそうですけれども、受け止めを。
私も読ませていただきましたが、非常に不愉快であり、遺憾に思っております。非戦闘員の一般の国民の方々を無差別に傷つけていいというのは、どこの神様もお許しにならんのではないのかなと私は思っております。恐らく韓国にもそういった神様はいらっしゃらないと考えており、極めて残念であります。
ソウル事務所も出来て、韓国との交流をという矢先だと思うんですが、その影響、あるいはこれを乗り越えてどうしたいという方向性があればお聞かせください。
今回は特定の方が自分の私見を述べられたということだろうと思いますので、私ども、これから韓国を含めてアジアの各国々の皆様方とさらに交流を拡大していかなければならないといった思いはいささかも変わっておりません。被爆国として、こうした被爆の実相等についても機会をいただきながら理解いただけるように、さらに努力していく必要があると思っております。大変悲しいことだと思います。
5.米軍佐世保基地所属の米兵の暴行事件について
別件ですけど、佐世保で米兵の暴行事件があったという話が出ていますけど、どういった連絡を受けているのか、あるいは受け止めを伺いたいんですが。
取り調べを受けているという情報はいただきましたが、事実関係が全く把握できないような状況であり、これが事実であるとすれば、こういったことが繰り返されてはなりませんので、また、適正に対処していかなければいけないと思っています。
どこかへ働きかけをすることは、どう思われますか。
当然、考えなければいけないと思っています。
米軍にということですか。
そうですね。
今の件で、取り調べを受けているという情報はどちらから県に入っているんでしょうか。
私はちょうど上京しておりましたので、担当課の方からそういった情報があるということを聞きました。その情報は、多分、九州防衛局の方からだと思いますが。
九州防衛局の方からは、取り調べではなく事実を確認中であるという連絡がございました。先ほど電話で確認しましたが、引き続き、事実を確認中ということでございます。
6.長崎ソウル事務所について
先ほど、韓国ソウル事務所の話が出ましたが、先日、知事が韓国に行かれた成果と、年間予算が6,000万円(※実際は2,400万円)でしたか、繰り返しになりますが、これだけ交通が便利になっている時代に、あえてソウルに拠点を出す意義を教えていただきたい。
あと、格安航空会社の就航が決まったかと思うんですが、就航は決まったけれども、ツアーなどの計画はまだのところがあると聞いているんですが、そういった点について、今後、県が取り組んでいく予定などがありましたら教えてください。
実を申しますと、行財政改革の中で10年前にソウル事務所を一旦閉鎖いたしました。その後の10年間は、おっしゃるように至近距離にありますので、それぞれの担当部署が出張という形で韓国に渡ってさまざまな業務をこなしてきたわけであります。その後、韓国側においても相当情勢が変わってまいりました。
一つは、日本に対する観光客の来訪、これはノービザ化が実現いたしましたし、そしてまた、韓国もこの間、目覚ましい経済発展を遂げてこられました。いわば先進国の仲間入りをされたわけであります。加えて、日本において韓国からの観光客が一番多いと。そういった中で本県も非常に数多くの皆様方においでいただいていたんですが、他県と比べると若干遅れをとっている状況にあります。やはりそういったきめ細やかな観光客の誘致対策が必要と感じております。
それともう一つは、お互いに互いの国の文化に対する理解が深まりつつある中で、例えば県産品の商談等についても、これまでなかったような分野の新たな商取引等が進められつつあります。日本酒であったり、長崎のカステラであったり、あるいは韓国では長崎ちゃんぽんというのが非常に有名になっております。
こういったチャンスを有効に生かしながら、多様な分野で交流を拡大して地域の活性化に結びつけていく必要がある。だからといって従前と同じような経費をかけるわけにはいかないと思い、単独で事務所を設けることは当面見合わせ、クレア事務所の中に席を設けて施設も使わせていただく、さまざまな情報も有効に活用させていただくという体制づくりを進めたところであります。
したがいまして、先ほど、航空路線の話もありましたが、残念なことに運休という事態になったわけですが、そのようなことも、これまでは現地のスタッフがたびたび協議を重ねて、どういった状況にあり、回避するためにはどうあるべきなのか、さまざまな情報交換なども行い、回避してきたこともありましたが、その都度その都度の話ではなかなかつながりにくいという面もあります。
それと、これからは特に、長崎の教会群とキリスト教関遺産の世界遺産登録を目指しているわけでありますが、既に韓国から多くの皆様方にご来県いただいており、さらにこうした動きに加速度をつけて、より多くの皆様方においでいただけるような取り組みも進めないといけない。そういった思いもあり、改めて活動拠点としてソウル事務所を設けたところであります。
ただ、今申し上げたのは、私ども県の立場の業務を中心に申し上げましたが、もっと民間の皆様方もさまざまなビジネスチャンスを有効に活用していただき、そのためのサポート体制をしっかり構築していかなければいけないと考えているところであります。
それから、航空路線の話で、大韓航空から週2便の航路を夏季期間から休航をするというお話があり、私どもも大変困ったところでありました。しかし、LCCのジンエアー社の方から、週3便の運航を目指してお互いに協議していきましょうというご提案もいただきましたので、先般、韓国を訪問した折りに覚書に調印をさせていただきました。基本的には7月ぐらいからの運航開始になると思いますが、できるだけ観光情報等を前もって発信できるよう努力していこうと思っております。
ソウル事務所の年間経費は、(先ほど、記者の方から発言のあった6,000万円ではなく)2,400万円です。
7.日韓関係について
繰り返しになるところがありますが、今、韓国のソウル事務所についてお話しされましたが、そういうことのある中で昨日みたいな、韓国の大手紙の原爆に関する話というのがあり、長崎としては韓国と交流を進めようとしている中で、そういった動きがまた出てくる。最近も、昨日の話だけではなくて、いろいろな政府間の対立といいますか、日韓関係は決していいとはまだまだ言えない状況だと思うんですが、県としてやっている中でそういう状況があるというのをどのように捉えるかということと、どんな影響があるのかという懸念といいますか、その辺のお考えをもう一度聞かせていただけますか。
私はですね、日韓関係については大分お互いの理解が深まり、国際関係も成熟しつつあると思っております。確かに今、両国関係については、領土問題でありますとか、戦後処理の問題でありますとか、さまざまな課題が顕在化しているわけでありますが、私どもは、今回の事件等については、特に慎重に対応していくべきと思います。国民の皆様がそうお考えになっておられるわけではなく、韓国にも良識のある方々が多数いらっしゃるわけであります。そうした良識をお互いに大切にしながら、これからも信頼、友好関係を強めていかなければいけないと思っております。
そういった場合、国の立場であれば、やはり国家間の関係というのはお互いに譲れない面があるのかもしれませんが、地域間交流、民間交流というのは、そういった障壁も乗り越えて、お互いの友好と信頼関係を築き上げることができるものと思っておりますので、そのような動きについては今後とも積極的に進めていかなければならないと思っております。
特に長崎県は、これまでの歴史の経過を振り返ってみましても、特に国際関係においては先駆的な役割を果たしてきた県でありますので、そのようなこれまでの友好交流の絆を大切にしながら、これからの国際関係の構築に力を入れていきたいと思っております。
8.諫早湾干拓事業について
諫干の件でお尋ねしたいんですけれども、今、開門に向けた対策工事の入札が行われていますけれども、6月には工事にかかるという話もあるんですけれども、始まった場合に、県として何らかの対応を考えていらっしゃるかということをお尋ねしたいんですが。
県の立場はこれまでと全く変わっておりません。開門を前提にした工事を進めようとされておられるわけでありますが、やはりこうした工事を進めるためには、地域の皆様方の理解と協力が不可欠であると思っております。国有地の中で国の予算と権限の中でできることは当然あるだろうと思いますが、これからの対策工事全般を進めていかれるに際しては、地域の民間の皆様方の理解、協力が欠かせない要素であると思っております。現状において一方的に開門を前提に進めようとされておられますが、地域住民の皆様方も、これに一切協力をしないというようなお話もいただいておりますので、実際、対策工事が前に進むというのは考えにくい状況にあるのではないかと思っております。
関連です。そういった中で、なかなか県としては進みにくいんじゃないかと考えていらっしゃるということですけれども、国の方から、そういった対策工事のことを含めて改めてお話をしたいということが呼びかけられた場合ですけれども、これまでは厳しいかなという判断できたかと思うんですけれども、そういう話があった場合、どのようにお考えですか。
先ほども申し上げたように、これまでと考え方は全然変わっておりません。私どもは、仮に開門をされるということであれば、これだけの課題をクリアして地域住民の皆様方の理解をいただく必要がありますよということで、個々具体的にお話をさせていただいておりますので、そういった事項に真摯に対応していただくのが大前提だと思っております。機会あるごとにそういったことは申し上げてきたつもりであります。先般、回答らしきものを書面でいただきましたが、これまでと内容は全く同じで、私どもも理解できるような状況ではありませんでした。
したがって、改めてそういった事項についても県の考え方をお示ししないといけないと思っておりますが、確定判決が存在するということで開門を前提に前に進みますよとおっしゃられても、これはもう何度も申し上げておりますが、開門がなされることによって影響、被害を被るのは地元の方々であります。地元の方々に対しては法的な拘束力は一切生じていないわけであります。そういう条件をまじめに受け止めていただいて、一つ一つご対応をいただくのが、これからの工事を前に進められる最低の条件ではないかと思います。
そういうことであれば、先般の判例、持ってきておられましたが。2月に大臣が来られた時のお話なんですが。
その後、回答がきました。大臣がいらっしゃった時に、私も9項目ぐらい申し上げたんですが、改めて、100項目前後の内容についても正式な回答をいただいていないということで、文書で回答をいただきました。読みましたが、当時おっしゃっていた内容と全然変わりございません。したがって、これではまだまだ地元の皆様方に理解をいただけるような環境は整っていないのではないかと考えております。
9つの項目についての回答らしきものがきたと。
いや、私が申し上げた9つの項目について、(回答は)きました。(それ以外の)105項目についても回答がきました。
それは、事務的レベルでこられてということですよね。それを読まれたということですね。
そうです。
では、それが納得できるものではなかったということでしょうから、それについて、改めて回答をして、それが納得できるものでない限りはやはり厳しいというお考えだということでよろしいんですか。
そうですね。説明にいらっしゃるということは、開門を前提に理解を求めるというようなお話でしょうから、その前に、対策工事をやるということは一定の条件のもとに、条件を前提に工事をされるわけでありますので、地元の皆様方の不安にも、そういった点に十分説明をいただき、お答えいただく必要があるのではないかと考えております。
同じ諫干なんですけれども、仮処分の審理が終結して、11月12日に裁判所としては判断を示すということになりましたけれども、開門期限からすると、ほぼ1カ月前ぐらいになるかと思います。そうなった場合に、もし仮に開門阻止を認めるというふうになった場合に、なかなか厳しい時期になるかと思うんですけれども、そうなった場合のことについて、県としてどうすべきかというようなことを、今、現時点で考えていらっしゃいますか。
仮処分がそういった方向で結論が出たという前提ですか。
そういう仮定のもとでですね。
そういう事態であれば、2つの異なる訴訟の結果が示されるということでありますが、これは最終的には国の方がどう判断なさるかということだろうと思います。
私どもの考え方は、全く一貫した考え方であります。
私、(質問を)間違えたようです。仮処分が認められないとき、という場合のことについて考えていらっしゃるかということです。
さきの福岡高裁判決が訴訟の場で一定の方向性が示されました。そうであれば、地域住民の方々が、訴訟の場でその新しい結論を得ていこうということで仮処分の提起をされたわけでありますね。
それが認められなかったらどうするかというと、全く対応方法は変わらないんではないかと思います。結局、十分な対策工事がとられない状況の中で開門がなされるということになると、これまで指摘した内容、さまざまな課題が、より現実的な問題となってくるわけでありますので、それはやっぱり地元の皆様方にとっては許されない話だと思うんですね。したがって、より真剣に、これまで申し上げている事項について条件整備を進めていただかないことには、開門は前に進まないのではないかと思っております。
関連で、諫干についてです。15日に最大規模の淡水化プラントの開札がありまして、その後しばらく経ちますけれども、まだ詳細な内容について公表されていない状況です。県に対してもまだ説明がないのではないかなというふうに思われるんですけれども、こうした徐々に徐々にそういった準備が進んでいっているこの状況、県に対してはまだ説明がないという状況について、知事のご所見をお願いします。
海水淡水化装置を整備されるというお話ですが、そういった組み立ての大前提として、河川協議なんかの手続も全く未決着のままなんです。河川協議というのは、これは重大な協議でありまして、公共事業を進める際には、これはもう十分時間をかけて協議・調整を進めないと、地域のまさに安全・安心に直結するような課題であります。これまでは国自らがそういうお立場で、厳しいご対応をいただいてきたわけでありますが、そういった手続も進まない中で、工事だけを発注されようとされているわけでありますので、私どもとしてはやっぱりきちんとした所定の手続を踏みつつ、地域住民の皆さん方の理解が得られるように真剣に取り組んでいただきたい。私どもがこれまで申し上げてきたことに、もう少し本気で考えていただかないと、今のような状況では地域住民の皆様方の理解を得ることは難しいのではないかと思っております。
そういったお話の中の話だと思うんですけれども、県としても一定の考え方を示す必要があるというふうに、先ほど知事はおっしゃっていたんですけれども、これでは今までの説明、結果をもとにして、新たにこれから示されるということでしょうか。
今回の回答に対しては、もう一度おわかりじゃない部分があるでしょうから、(改めて考え方を示さないといけないと考えております)。例えば、現状を申し上げますと、さまざまな課題を指摘させていただいて、再度シミュレーションをやりましょうというような話になっていたんですが、実際はそういったシミュレーションもまだ終わっていないんです。しかし、そういった課題を残しながら、同時並行的に開門期限を迎えるために対策工事を急がれる。そういったご姿勢について地元の皆様方も非常に強い不信感を覚えていらっしゃるところだと思いますので、県として改めて考え方を示さないといけないというのは、回答いただいた内容について、もう一度県の考え方をしっかり申し上げていかないといけないのではないかという趣旨でございます。
9.橋下大阪市長の「米軍における風俗業の活用」発言について
佐世保の米軍の話ですけれども、大阪市長が米兵の沖縄での風俗業活用みたいなことを発言していますが、佐世保を抱える長崎県のトップとして、あの発言についてどうお考えですか。
私は全く理解できませんね。
10.参議院議員通常選挙について
参院選の件なんですけれども、支援の要請などが長崎選挙区の陣営の方から支援や集会出席の要請があっているかどうかということと、スタンスとして、その辺への支援をどう考えていらっしゃるか、それを教えてください。
いろんな方々からご案内をこれまでもいただいてまいりました。
今回もいただいているところですが、基本的に、私は知事選挙に出馬させていただく際に、特定の党派に寄ることは避けたいという姿勢をはっきり申し上げて、選挙戦を戦ってきたところでありますので、引き続きそうした姿勢で臨んでいきたいと思っております。
11.長崎漁港がんばランドについて
京泊のがんばランドの件なんですけれども、従業員などから県の条件緩和といいますか、求められているかと思うんですが、知事のお考えをお聞かせください。
実は、この間の問題については、私も逐一報告を受けながら、一緒に水産部の人たちと考え方を整理してきた経過があります。
もともと、あそこは行政財産でありまして、さまざまな公募を行う際にも、スーパーマーケットはだめだという基本的な考え方があったわけであります。ただ、漁業生産者、漁業関係者の皆様方の直売所機能でありますとか、漁業振興、生産者の方々のそうした活動の支援施設として位置付けられるようなものであれば、これはご活用いただく余地があるのではないかということで1期の事業を進められ、今回、2期の事業を計画されたわけであります。
その際、当初はやはりそういったスーパーマーケット機能も付与させたいというお考えはお持ちであったやに聞いております。ただ、冒頭申し上げたように、行政財産の使用許可として、これは直売施設でないとだめだというところからスタートしておりましたので、そういった機能に限定してお使いいただく必要があるものと、こう考えてきました。
ただ、魚の直売施設があって、じゃ、醤油がない、どうするのとか、そういう問題もあるんじゃないかというようなこともあって、その一部に醤油が必要であったり、あわせて何かの飲み物が必要であったり、割り箸があったりといった機能は一定利便性を高めるためにも必要ではないかと。そういった機能については、やっぱり認めてお使いいただく必要があるんじゃないかという考え方でおります。私が農林部におりました時に、農産物の直売所というのは、まさに生産者の方々が直接おいでになられて自分たちの産品を棚に置いて、それを一括して販売して運営されていましたので、基本的にはそういった形で運営されるのがベースになるのではなかろうかと考えて調整を水産部の方で進めてきたところであります。
最終的には、そういった要請を何度も差し上げた結果、申請書に面積が入った図面が添付されていて、それが大体1割程度の内容であったので許可をしたというように話を聞いております。
したがって、その点については十分理解をされた上での申請であったはずではなかろうかと、私はそう受け止めております。
時間もまいりましたので、以上で知事の定例記者会見を終わらせていただきます。
ありがとうございました。
どうもありがとうございました。
発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。
・午後2時から午後2時50分(50分間)
・特別会議室
【定例記者会見】
会見内容
平成25年4月24日 定例記者会見
●会見内容●
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1.世界遺産登録の推進について |
1.世界遺産登録の推進について
それでは、ただいまより、知事の定例会見を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
まず、最初に1点、ご報告をさせていただきたいと思います。
ご承知のとおり、昨日、「九州・山口の近代化産業遺産群」の世界遺産登録推進協議会総会が開催されまして、推薦書案の決定がなされ、その後、坂本内閣府副大臣に提出されました。
本県には、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」と「九州・山口の近代化産業遺産群」の2つの資産が所在しておりますが、いずれの世界遺産候補も本県にとっては極めて大切な資産でございます。
しかしながら私は、当総会において、まずは「教会群」を先行して登録を進めていってもらいたいというお話をさせていただきました。それは、以下3つの理由からであります。
その一つは、熟度の問題であります。ご承知のとおり「教会群」の方は、この「九州・山口の近代化産業遺産群」に常に先行する形で所要の手続を進めてまいりました。暫定一覧表に登載されたのも2年先行しましたし、また、推薦書案を提出したのも「教会群」は昨年でした。今年1月22日には、改めて課題を整理し直しまして、推薦書案を提出済みの形になっております。それから、先日、文化審議会に対して推薦可能であるという旨の報告がなされたところであり、高い熟度に達しているものと考えているところであります。
2点目は、この「教会群」特有の事情でありますが、奇跡の信徒発見から150年という大きな節目に当たるのが平成27年であるということであります。この記念の年に、何としても登録を実現したいというのが幅広い県民の皆様方の思いであると考えておりまして、そのためには今年度の推薦決定が不可欠となっております。
3点目は、構成資産の所在地域にかかわることであります。この「教会群」については、既にご承知のとおり、厳しい弾圧を逃れて生活の拠点を移し密かに信仰を守り伝えてきた歴史を物語る資産でありまして、そうした集落のほとんどが離島や半島地域、しかも、その先端部に位置しており非常に厳しい条件下にあります。こうした地域は、今まさに限界集落となり、集落の存亡の危機に瀕しているような状況も見られます。一刻の猶予もならないような状況であり、今回の世界遺産登録を大きな契機として、地域活性化に全力で取り組んでいかなければならないと考えているからであります。
一方、「九州・山口の近代化産業遺産群」の構成資産のうち、本県の分には稼動資産が含まれております。ばりばりの現役の資産で、クレーンと向島の第三ドックが含まれているわけであります。特に、この第三ドックは9万5,000トンの能力を備えた修繕ドックであります。
三菱重工さんの基本的な考え方は、経営の自由度が100%確保されれば、世界遺産の登録に協力できるという姿勢であります。
一方、世界遺産というのは、皆様ご承知のとおり、世界遺産としての価値をしっかりと将来にわたって保全していくということが求められていますので、この2つの性格を両立させなければいけないという難しい問題があります。
これまでも協議を重ねてきたところでありますが、まだまだ調整が進んでいるというような状況に至っておりません。こうしたことを考えますと、本県としては、まずは「教会群」を先行させ、次に「近代化産業遺産群」の登録実現を目指して、引き続き全力で取り組んでいきたいと考えているところであります。
以上、冒頭1件だけご報告をさせていただきます。あとはご質疑をよろしくお願いします。
今お話があった、2つの資産があるということで、特に「近代化産業遺産群」の方は、かなり多県にわたるものだと思うんですけれども、長崎県が「教会群」をまず先行させるという考えについて、昨日、総会でもお話しされたということですが、他県の理解というものは得られたように感じられていますでしょうか。
これまで、この「九州・山口の近代化産業遺産群」は、産業遺産について協議をする場でありまして、本県としても、他県のそれぞれの資産の状況でありますとか、いろんな諸事情等を含めて共有すべきではないかというような提案等も行ってきましたが、なかなかそれが実現できませんでした。今回、本総会を前に、各県にも本県の実情等をお話ししたところ、大半の方々は、長崎にそういう事情があるというのは知らなかったというようなお話でありました。
この「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」は、平成13年から具体的な運動推進(平成13年に民間団体による取組が始まりました)に取り組んでまいりましたし、「九州・山口の近代化産業遺産群」がおそらく平成17年以降ではなかったかと思います。それぞれ構成団体によって抱える資産が違いますので、文化遺産であれば、従前のスキームの中で熟度を高めていく形になりますし、稼動資産は全く別のスキームで動き始めるということになっておりまして、それぞれ構成団体によって事情が異なるというような現状にあるわけですので、おそらく、こうした難しい資産を抱えているのは、やはり長崎ならではの事情ではないかと考えております。
関連してですが、昨日の推薦書の提出は2015年の登録を目指すという趣旨だったかと思うんですが、それに長崎県も参加しているというので、2015年に「教会群」を目指すという点との整合性はどうなるでしょうか。
一つは、構成団体として、この「九州・山口の近代化産業遺産群」の推薦に反対をするという手法もあったかもしれません。そうすると完全に止まってしまうんですが。
ただ、これまで長年にわたって、平成27年度を目指すと決定される前から一緒になって、熟度を高めて共同して取り組んでいこうということで、この「九州・山口の近代化産業遺産群」には稼動資産ばかりではなくて通常の文化遺産も含まれておりますので、そういった部分については共同して熟度を高めてきた経過があるわけです。そういう非常に難しい選択の中で、我々は、まずは「教会群」を先行させてくれというお話を申し上げましたが、やはり多くの構成団体が、平成17年から熟度を高めるために一生懸命、作業を続けられてきた経過があります。そういう中で、途中でこの稼動資産の問題が出てきて、なかなかこれの調整が思うように進んでいないという時に反対してしまうということになると、これはもう全体に対して大きな影響を及ぼしかねません。
そして我々は、来年度以降は必ずこれの実現を目指して、皆さんと協調体制のもと、前向きに進んでいく必要があると考えておりますので、そうした長崎県の状況を各県もご理解いただくという形で、「かがみ(国に提出する推薦書案の頭に付ける公文書)」の中に一部、長崎県の意見を付記していただいている形になっております。
全体としては、趣旨には賛成だけれども、2015年の登録という点に関しては反対ということですか。
2015年については、「教会群」を優先してもらいたいという趣旨を明記していただきました。
稼働資産ということでなかなか厳しいだろうということでしたけれども、そうなると、来年度以降もこの問題をずっとひきずって、なかなか次のステップにいけないということも考えられるかと思うんですけれども、そこの部分をうまくかわせるような見通しというか、そういうのは何かあるんでしょうか。
この稼働資産は、最近出てきた問題なんです。実は、昨年8月に三菱重工におかれては、第三ドックなどは非常に大切な現役資産であるので、経営上、制約を受けることがあってはならないというお考えのもと、構成資産とすることに賛成されなかったんです。したがって、8月以降、具体的な協議が止まっているというような状況でしたが、この構成資産については、内閣官房が責任を持って対応するので、県の方では直接照会等はしないでほしいという状態でありました。
昨年の11月になって、三菱重工さんも、これに積極的に参加していただくためには、国、県、市、重工の4者で協定書を締結しなければいけない。これは基本合意書というんでしょうか、基本的な枠組みについて合意の上、具体的な事務作業に取り組んでいこうということで考え方が示されたわけでありました。
当初は、年内にこの協定を結んでほしいというお話があったんですが、実際、県に対して協定書案が示されたのは年が変わって2月13日でありました。したがって、そこから本県の具体的な検討、協議がスタートしたわけでありますが、今、4月で2ヶ月しかたっていない。ほかの資産は17年以降、これまで相当時間がありますので熟度が高まってきておりますが、稼働資産はまさに動き出したばかりの資産でありまして、したがって、まだまだ正式に三菱重工の方も了解されているというような状況に至っていないわけであります。この資産の難しさといいますのは、普通の、例えば「教会群」のような建築物だと、保存管理を行うにしても、一定の財政負担等について想定がつくわけでありますが、このドックというのは、どういった事態が想定されるのか、どういう役割が求められてくるのか、ここをお互いに誤解のないように共通理解をしっかりと醸成しておかなければ、後々になって思惑が外れたというようなことがあってはならないわけであります。
そしてまた、私ども地方公共団体としても、将来にわたる役割を担うということで一定の負担を担うわけでありますから、県民の皆様方、議会に対してもしっかりと説明をして理解をいただいておく必要があると思っておりますが、まだまだそうした状況に至っていないという現状にあるわけであります。
関連してですけれども、知事が明確に「教会群」を「近代化遺産」よりも先行してということをはっきり言われるのはいいと思うんですけれども、九州各県の中での立場というか、非常に悪くなるんじゃないかと思うんですけど、その辺は余り考慮というか、よろしかったんでしょうか。
確かに、そういうことも想定されるわけでありますが、やはり先行して取り組んできたというところは大切に評価をしていただきたいなという思いがいたしております。
後から来た資産が追い越してしまうというのは、これまで恐らく例としてもあまりなかったのではないかと思っております。だから、冒頭申し上げたように、いわゆる熟度の問題で冷静に判断をしていただければ、おのずと方向性は定まってくるのではないかと思っております。
ただ、残念なことに、一番大きな課題を抱えているのが、まさに長崎県でありまして、これまで他県にこういった実情をご理解いただいていなかったというようなこともあります。構成団体の皆さんには、一部びっくりされた方々もいらっしゃったのではないかと思っておりますが、こうした機会にそういうことも含めて県の考え方を説明をさせていただいたということです。
明記されたと言われていたのは、何に明記をされたんですか。
(「九州・山口の近代化産業遺産群」の推薦書案の)提出書のいわゆる「かがみ」の文章の中に、教会群を先行させるという旨の表現を長崎県・長崎市の意見として明記させていただきました。
ということは、他県からは理解されたというふうに思われますか。
なかなか難しかったですよ。いろんな議論がありました。それは、かがみに書くべきではないとかですね、別添の文書でいいではないかとか、いろんなやりとりもありましたが、最終的に議長の方でそういう方向で取りまとめられたということです。
文化庁の中では「教会群」が推薦可能となった段階で、長崎は二兎を追っているのではないかというような話もあったように聞いているんですけれども、このかがみに明記されたということで長崎の意思は示せたというご理解でしょうか。
長崎が1年に二兎を追っているわけでは決してありません。これまでもいろんな場で私は「教会群」を進めていくというお話は申し上げてきましたし、おそらく議会のご議論の中でも、そういった基本的なスタンスは一貫して説明をさせていただいてきたところだと思います。
ただ、そうした中で、今回、稼働資産を含む世界遺産候補が出てくるというのは初めての事例になります。従前の世界遺産は文化財としての取扱い等がベースになった資産構成でありました。よって、文化審議会という一つのルートを通れば上に進んでいくという形でしたけれども、今回初めて稼働資産を含む部分ということで全く別のスキームができてしまったわけであります。私どもは非常に悩ましく思っているんですが、いわばダブルスタンダードの制度ができてしまったという状況で、この2つの資産が同時に進んでいるという状況にあるわけであります。
従前の枠組みの文化遺産の部分については、先ほどお話があったように、「推薦可能」と一定の熟度の評価をいただいたわけでありますが、片方の方はまだ一切評価も得られていない中で推薦書が提出されたということであります。県の姿勢は変わっていないと思っております。
2.燃油高騰について
円安の影響で燃料高騰が進んでいる関係ですが、対馬の方でイカの一斉休漁とかも決まって、水産県としては今の現状の受け止めと対応とか、そこら辺をちょっとお尋ねしたいんですが。
非常に厳しい状況だと受け止めております。これまでもこの燃油価格の高騰の問題というのは、非常に地域産業に対して与える影響が大きいということで、例えば農業においては暖房用の燃油でありますとか、漁業においてはまさに漁船を動かすための燃料価格が高騰して、出漁しても採算が取れないというような状況があったわけです。
その段階では、特に本土と離島の間の燃油価格の格差、これが何とかできないか。その後、原油価格が高騰することに伴う燃油(価格)の上昇傾向に歯止めがかからないような非常に深刻な状況になったわけであります。この価格差を補てんすることについては、国策として離島振興対策等の一環としてこれまでも求めてきているわけでありますが、今また円安傾向の中で、さらにそういった状況に拍車がかかるというのは非常に深刻な状況であると思います。
これを地方の施策の中で対応するというのは、現実的にはちょっと不可能な状態になっておりますので、何とか国策として対応していただけるように、これまで以上にしっかりと取り組んでいく必要があるものと思っております。
そういう意味からも、離島振興法が改正されましたが、この離島振興法の規定の中に、そういった点に配慮しつつ地域の振興を目指していくといった基本的な考え方は示されておりますが、なかなか具体策まで結びついていない状況もあるわけです。
これから具体的な形で助成措置を講じていただけるよう、その実現を目指して頑張っていかなければならないと思っています。
これも国に働きかける方向ですね。
はい。
こうした燃油の高騰と直接的な関連はありませんが、例えば離島航路の運賃、こういったものも燃油価格が高騰することに伴って影響を受ける要素も出てくると思います。そういった分については国の方で施策を一部講じていただきましたので、離島の貨物の輸送コストの低廉化に向けた関係予算を県の方でも計上しましたが、燃油そのものの価格の低廉化というのは、これは実現できていないという状況です。
3.マダニが媒介する感染症について
マダニが媒介する感染症のウイルスの件で、昨日もまた新たに感染者が見つかっていたようですが、長崎県での調査とか対策等、そういった部分ですね。前の会見の時には新年度にやるようなお話を言っておられましたが、何か具体的に出てきているものなどあるのかなと思いまして。
昨日は上京しておりましたので拝見しておりませんでした。今日は担当も来ていないようで、状況を調べた上でお知らせしたいと思います。
4.企業の支援について
午前の県民所得向上の連携会議についてですが、会議の中で有望企業を選んで集中的に支援するような対策が必要じゃないかというような意見があったと思うんですが、あれは行政にとってハードルが高い話だと思いますが、必要性とか実現に向けて取り組むのかどうかといったことに関して、お聞きになってすぐですが、どう思われましたか。
それは私からも説明をさせていただきましたが、地域産業を担う中核的な企業、中堅企業、そういった企業はどこでもいいよということではないわけです。具体的な戦略を持って市場開拓、製品開発等に取り組んでいただくという取組を示していただいた上で、優先順位をつけながら支援をさせていただくということになると思います。まさにおっしゃったような趣旨の制度にしなければいけないと思っております。
やはり経済活動を行政が直接やるわけにはいきませんので、いかに戦略性を持って取り組んでいただくのか、それを行政がどう支えていくのかということが一番大切になってくると思います。なので、考え方は私もまったく同様な思いを持っております。
それが難しい理由として、一般的に言うと、要するに中小企業で戦略性のない企業というところになりますけれども、そういったところの不公平感とか、そういう(企業)に対する説明責任の果たし方だと思うんですよね。そこら辺は裏打ちとしてちゃんとやられるということになるのでしょうか。
冒頭申し上げたように、企業活動そのものをその成果いかんにかかわらず支援するということではないわけです。私どもの目標は、外から持ってきていただいた仕事を地域の中小企業にしっかりと結び付けていく、それがあわせた目標ですので、もちろん自社完結という計画もあるでしょうし、あるいは先ほど申し上げたような地域の中小企業に仕事を下ろしていただき、その波及を広く及ぼすという考え方で組み立てられる場合もあるでしょうし、我々は当然ながら地域の中小零細企業に対する波及も含めて総合的に判断していく必要があると思っております。むしろそちらの方が優先度は高いのではないかと。
中小零細企業対策というのは従来から行政のいわばお家芸の分野でしたので、そういった点についてはさまざまな融資対策、支援対策を含めてこれまでどおり、あるいはこれまで以上に積極的に取り組んでいかなければならないと思っています。
具体的に検討したわけではないんですが、戦略投資というのは裏返せば集中させるわけですから、集中から漏れるところが出ないとお金が戦略的に集中しないと。そのお金が減ったところの会社からすれば、それは支援の成果というか、そういったことになるわけですから不満も出るだろうと思うんですが、そこら辺の問題というのは今後出てきやしないかという感じは。
これは、今まで講じてきた施策をやめて振り替えるという考え方ではなく、新しくそういった支援施策を予算化しました。おそらくいろいろなところが手を挙げていただけると思いますが、先ほど申し上げたような観点から、どこまで支援できるかという選択の状況になると思います。そうした中で、なぜ我が社の分が採択されないのかといった不公平感は当然出てくると思いますが、そこはやはり専門家の方々のご意見等もお伺いしながら、どちらの取り組みがより波及効果が期待できるのか、そういった観点から選択を進めていく必要があると思っております。
また、単年度だけの事業と考えているわけでもありませんので、何度でもチャレンジしていただき、そういった具体的な取組が拡大できればと考えております。
5.諫早湾干拓事業について
もう一点別件ですが、諫早湾干拓事業で国が対策工事の公告をしている関係で、仮定になって申し訳ないんですが、5月には契約というような話になっております。仮に予定どおり契約という事態になった場合、県の方としてはそこに抗議というか、不満を示していらっしゃったと思いますが、県としてどういう対応をとられるのか、現時点でどのように考えられているのかというのを知りたい。
これは地元の理解がない状況の中で、一方的に開門に向けた準備作業が進められようとしているわけで、入札公告等の段階でも抗議を申し上げたと記憶をしております。これから契約がなされて具体的な工事に着手する段階になっていくかもしれませんが、そうした時に、まずはやっぱり地元の理解が得られないことにはさまざまな事業も進まないと思います。地域の皆様方の理解が不要な分野は進むかもしれませんが、用地の問題など、さまざまな面で実際の事業を推進するには制約を受ける形になるのではないかと思っております。決して、契約がなされたからそのまま前に進んでしまうというような状況ではないと考えております。
関連してですが、5月に結審する諫干の開門差し止めの仮処分の訴訟があったと思います。結果はまだ先かもしれませんが、仮処分が出た場合、開門差し止めの仮処分と開門しろという確定判決がありますけど、その相反する部分の優劣というのは、知事はどのようにお考えでしょうか。
これまでこの会見の場でも申し上げたことがあったと思いますが、福岡高裁の方は確定判決になっております。一方、今、係争中の訴訟は、先に仮処分の判断が示されるだろうと思いますが、地裁の仮処分になってくるわけです。私どもは基本的には後者の判断というのが尊重されるべきではないかと。相反する2つの裁判結果が示される形になるわけですが、福岡高裁判決が出された後、新たな調査結果等も示されているわけであります。そうした中で、さまざまな情報を提供し、議論をし、今回の訴訟の結果に結びついていくわけですから、そうした点を踏まえれば諸要素を含めて判断された方を優先していただくべきでないかと考えております。
6.衆議院小選挙区の区割りの改定について
今、衆議院で0増5減の一票の格差是正が遂に可決されましたが、このままだと新たに佐世保市が分断されると思います。定数削減などを含めて抜本的な改革というのもなかなか進んでいない、その辺についてどんなふうに考えていらっしゃいますか。
この一票の格差をどう是正、調整していくかというのは、おそらく国政における非常に大きな課題になっているのではないかと思いますが、とりあえず今回の0増5減案は、現状を緊急的にいかに是正するかという観点で判断がなされたのではないかと私どもは受けとめております。
定数是正ですとか、あるいは制度改革そのものの課題もあると思いますが、やはり少し議論に時間を要するという判断ではないかと思います。そういった中で、我々も言うべきことはたくさんあって申し上げてきたつもりでしたが、今回のような結果になったわけであります。そうした手続の前提としての緊急措置だという受けとめ方を私どもはいたしております。
国もまた定数を含めて抜本的に改革されるはずだということですか。
現状を見ますと、3区、4区というのは、非常に人口増加が期待しにくい地域でありますし、これは一生懸命頑張らないといけませんが、長期的な観点から見てどうあるべきかというのは、またしっかりと議論をした上で考えていくべき課題ではないかと思っております。
7.諫早湾干拓事業について
知事、2つお聞きしたいんですが、1つは諫干の関係になるんでしょうね。去年の8月に、開門に賛成する漁業者の方々が、県民として知事とお会いしたいということでお会いされて、最後の時に、現場を見に来てください、視察をしに来てくださいというような話があって、知事も、お伺いしたいと思いますという話をされたかと思います。
それから8カ月たっていますけれども、まだ現実にそれが実現されていないということで、この件について、今現状どのように考えられているのか、どのように計画されているのかというのを教えていただきたいんですけれども。
確かに、機会があれば現地を視察させていただきたいと、今もその気持ちは変わっていないんですが、なかなか機会がとれない状況で今日まで至っております。どういった形で現地視察をさせていただいたらいいのか。
実は、その時も申し上げましたが、私自身、有明海で漁業をやっていた経験もありますので、ノリの養殖もやっておりました。大体わかるつもりですが、まだまだそのほかのカキの養殖、アサリの養殖等の状況もまたあるわけでしょうから、改めてそういった機会を検討していきたいと思っております。
8.石木ダムについて
もう一つ、石木ダムの件です。
先月、公聴会を開かれて、タイミングが、その後の会見が今日になってしまったので、なかなか公聴会を終えた上での知事のご感想とか、今後の県としての取組というのを聞く機会がなかったので、その点についてお聞かせ願いたいんですけれども。
事業認定の申請をさせていただいて大分、期間が経ってきましたが、ダムの検証作業が終わって、県としての事業継続の方針が一応、国の方でも認められたと、そういった中での今回の公聴会等が開催されたわけであります。
社会資本整備審議会だったですかね、そういったしっかりとした機関で、公聴会の状況を踏まえて、公正性、公益性等を判断なされるだろうと思っております。
ただ、この石木ダム事業というのは、いつも申し上げているように、地権者の皆様方のご理解を得るというのが極めて大切な話でありますので、そうした手続もまた、一つの考え方の要素にはなろうかと思いますが、これまでと同じように誠心誠意、ご理解が得られるよう努めていかなければいけないと思っております。
公聴会自体のご感想という分では、そこまでということになるんですかね。
さまざまなご意見があったというのは私も聞いておりますが、適正にご判断いただけるのではないかと思います。
9.名誉県民について
先日、市民団体、文化団体から、文化勲章を受けた松尾敏男さんを名誉県民にしてほしいという要望があったかと思うんですが、松尾さんは3年間しか長崎にお住まいではなくて、名誉県民にされる場合、条例改正などが必要だということですが、その点について、知事の今現在のお考えをお聞かせいただけますでしょうか。
名誉県民については、他県の状況等を見ますと、居住要件が設けられたり、あるいはそうでなかったり、居住期間もそれぞれバラバラであったりということで、必ずしも統一した考え方でそういった制度が設けられているわけではない状況だと聞きました。
松尾敏男先生は、長崎でお生まれになっておられ、まさに長崎人であります。例えば県外でお生まれになった方々が、長崎県においでになって10年間居住されて、すばらしい功績を残されたといった場合には一定理解できないこともないのですが、お生まれになった方が10年間こちらで暮らしていただかないと名誉県民になれないというのも、10年間という居住要件は、どうなのかなという思いがあります。
特に、松尾敏男先生は非常に長崎に深い心を寄せていただいておりまして、私も時々、お話をする機会をいただくのですが、3歳の頃の様子が明確に記憶に残っておられるというのは本当にびっくりします。それだけやはり長崎に対する深い思いを持っていただいていると思っております。
したがって、条例改正手続も必要になってきますので、これから議会の皆様方を含めてご意見等もお伺いしながら、検討を進めていく必要があると思っています。
知事の思いとしては、いかがですか。
そうですね、私自身の思いとしては前向きに、ぜひご理解をいただきつつ検討が進められればと思っております。
10.燃油高騰について
先ほどの燃油価格の話に戻るんですが、県としては、例えば国に働きかける以外に何か独自にしたりとか、そういうふうな取組の考えはあるんですか。
この燃油価格というのは、相当量の燃油が消費されますので、新聞報道の範囲内ですが、リッター当たり、この間11円か12円ぐらい上がったということだと思います。その上がる前から高かったんですね。そのうち例えば県が財政負担可能な額を、その範囲内で負担をしたとしても、抜本的な解決策になり得ないくらい多額になると思います。したがって、先ほどお答えしたように、まずは国策として取り組んでいただく必要があると考えたゆえんはそこら辺にあるわけです。
これが例えば燃油を1円、2円下げれば何とかなるという話であれば、負担ができないという額にはならないかもしれませんが、これが根っこのところから含めて50円から100円近くまでという話になると、これはもう到底、地方の負担では対応できないような額になってくると思っております。もっと根本的な対策というのが必要と思っているところです。
漁民などは、アベノミクスの影響なども指摘しているんですけれども、そういう声も踏まえたアベノミクスへの知事の現在の評価というのはどのようなものになるでしょうか。
そうですね。安倍首相が誕生して期待感があったんだろうと思いますが、株高・円安に振れてきているわけですね。これから経済政策、引き続き成長戦略を含めて具体化されていくだろうと思いますが、いわゆる実体経済としてしっかりと動きを見極めていかなければいけないと思っております。
そういった中で、全体として経済がうまく回り始めるような状況になることが好ましいことではないかと思っておりますし、地域経済としても、やはり景気が少しでも上向きに転じるように、県としても、ほかの政策を含めて推進していかなければいけないと思っております。
11.諫早湾干拓事業について
すみません。諫干の関連でちょっと聞きたい点があります。
先ほど、県としてはなかなか理解できないというところがあって、ただ、時間は半年ぐらいに開門までの期限が迫っているという中で、国からの何か協議を模索するような動きとか、そういうものはないのかということとか、県としては国の不十分なところを指摘し続けていると思うんですけど、今後、何かもっと違った対応とか、そういうのがあるのかどうか、意見を1点聞きたいということ。
最後にもう1点、別件なんですけど、今、ソウルとの飛行機が通っていない関係で、この間、LCCを検討して誘致しているという動きがあって、その最新の状況だけ教えてもらえますか。
諫干の話は、地元に対して説明に来たいといった話は事務的に届いているという話は聞いておりますが、基本的には、やはり開門がなされるということになると、地元の方で懸念している事項がこれだけありますというのは具体的に申し上げてきているわけです。それに対して一つ一つ丁寧にお答えいただいていないという状況は変わっておりませんので、そういう中で対策工事だけ進めようとされていることについては、まだ理解が得られるような状況ではないのではないかと考えております。
確かに、開門期限は12月ということで、残された期間はわずかではありますが、だからといって、そうした地域の皆様方の声なり危惧の念に答えないまま前に進むことが許されるかというと、それは決して許されてはならない。仮に開門がなされると、被害、影響をこうむるのは地元の方々だからであります。
12.ソウル〜長崎間の航空便について
それから、韓国との航空路線の話について、今の厳しい国際環境も影響しているのではないかと思いますが、大韓航空の路線も運休という話が出てきました。そうであれば、やはり地理的にも歴史的にも非常に深い関係にあり、それからまた新しく韓国に活動拠点を設けようとしている矢先でありますので、この空の便というのは何としても確保しなければならないと、こう考えてまいりました。
長崎の路線がお休みになったのは、近くに福岡空港があるからということだそうであります。非常に不本意ではありましたが、LCCの方で前向きに検討していただいていると。特に、週3便の運航が確保できるということになると非常に動きやすい形になりますので、やはり多くのお客様方に、この長崎空港を離発着空港として活用していただくには、この週3便の実現が優位性を確保する上で非常に大切な視点だと思いますので、これからも前向きに検討していきたいと思います。
13.諫早湾干拓事業について
では、諫干については内々では、というか、水面下では国が協議したいというような話は来ているということでしょうか。
(国から)説明したいとかいう話はあるんですが、地元の皆さん方も、こちらからお尋ねしていることに対してご説明もないまま、一方的な説明というのは聞けるかどうか、そういったご判断をなさっておられる分もあるのではないかと思います。
県としても、それには、地元がそういう考えである以上、応じられないということでしょうか。
そうですね。
以上で知事の定例記者会見を終わらせていただきます。
ありがとうございました。
どうもありがとうございました。
発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。
・午後3時30分から午後3時45分(15分間)
・特別会議室
【臨時記者会見】
会見内容
平成25年3月19日 臨時記者会見
会見内容
平成25年4月1日付人事異動について
【配布資料】
ただいまから、平成25年4月1日付の人事異動の発令を行います。
よろしくお願いします。
4月1日付の人事異動を行いますが、基本的な考え方は、お手元に知事談話を差し上げておりますので、そのとおりであります。
まず、県においては、総合計画の実施3年目を迎えておりまして、県民の皆様方にわかりやすい成果をお示しできるように頑張っていかなければならないと思っております。
ただ、そうした中でも雇用、所得関係は厳しい状況があり、そしてまた、今般の県議会でもご議論をいただきましたように、1人当たり県民所得の長期低迷、人口の減少、地域活力の低下といった構造的な課題にも直面しているところであり、これまで以上に連携を図りながら、職員が一丸となってこうした課題の克服に取り組んでいかなければならないと考えております。
そういうことから、今回の所要の組織改正並びに人事異動に取り組んできたところであります。
組織改正につきましては、平成26年の「長崎がんばらんば国体」並びに「長崎がんばらんば大会」に向けて所要の体制整備を行いました。行幸啓等に対応する必要もございます。そういった面での体制の強化を図りました。
そして、これまで「エビッツプロジェクト」と「グリーンニューディール」の二つのプロジェクト推進チームを編成しておりましたが、エビッツのシステム等が一定完成したことから、この二つの組織を統合して総合的な推進体制をとっていきたいと思っております。そういった意味での組織改正で、例年に比べると小規模な内容になっております。
それから、人事異動に対する基本的な考え方でございますが、先ほど申し上げた大きな政策課題にこれから本腰を入れて取り組んでいきたいという思いがあります。適材適所というのはもちろん当たり前のことでありますが、できるだけ専門的な経験を生かしたポスト、人材を継続して活用していきたいと考えており、可能な限り、継続して配置するように努めました。
それから、女性職員の登用問題であります。これまでも意欲と能力のある女性職員が大いに活躍をしていただけるようにということで、積極的な登用に配慮してきたところでありますが、現実的には管理職の数がなかなか増えないという状況であります。原因がどの辺にあるのだろうかと考えたのですが、やはり管理職登用が期待できるような年齢層の女性職員が非常に薄いということでした。今はご承知のとおり、県庁に入られると男性職員と全く同様な仕事を担っていただいております。そしてまた、結婚、出産という人生の中での大きな時期も安定して乗り切っていただけるようなサポート体制等もできております。そういったことでいよいよ管理職としての登用が期待されるくらいの年齢層の方々については、まだまだそういった体制が整備されてなかったのだろうと思います。結婚や出産等を機に退職をされた(年齢層の)方々が、今そういった年代に差しかかっておられるというようなことではないかと思います。数はなかなか増えませんが、引き続きそういった観点で人事も行っていきたいと考えております。
それから、もう一つ、市町との連携体制の強化でありますが、これも引き続き人事交流等をより一層拡大していきたいという思いを込めて人事異動に取り組んだところであります。
人事異動の規模でありますが、昨年は1,236人でありました。今年は1,317人。若干多くなっておりますのは、先ほど申し上げたように、国体の組織拡充等による異動が例年に比べて多くなったということであります。
まず、今回の人事異動に際して、私の方からのお話とさせていただきます。
それでは、私の方から教育委員会事務局の人事異動及び組織改正につきまして、お配りしております教育委員長談話に沿って発表させていただきます。
この度の人事異動におきましては、長崎県総合計画や長崎県教育振興基本計画に基づき、「長崎の明日を拓く人・学校・地域づくり」の実現に向けて、適材適所の人事配置を基本に行いました。また、意欲と能力のある女性職員を幹部職員など責任のある役職に積極的に起用しました。
ちなみに、ポスト係長以上の女性の職員数については、昨年12名でございましたが、今回18名ということで5割増しになっております。
異動数は、部長級1名、課長級22名、課長補佐級35名、係長級51名、一般職員42名の異動総数151名と、昨年度の168名より17名の減となっております。
今回の組織改正の特徴的なものについて、まず、1点目としまして、県教育委員会が推進する教育におけるICT化や学校現場との更なるネットワークの構築等の教育情報化を担当する政策監ポストを新設しました。
2点目は、平成26年度からの県教育委員会の具体的な行動計画となります「第二期長崎県教育振興基本計画」の策定を担当する企画監ポストを総務課内に新設しました。
人事異動の主なものといたしましては、先ほどお話し申し上げました新設の政策監(教育情報化担当)に島村秀世総務部政策監(情報政策担当)を起用したところでございます。
その他、課長級職員につきましては、お配りしております委員長談話に記載しておりますとおりでございます。
以上、私からの説明を終わります。
幹事社の西日本新聞です。知事部局では、女性の幹部職員の数はなかなか増えないということですけど、数的には増えてないんですか。
数的にも余り増えてないです。幹部職員というと、例えば部長クラスが2名おりましたが、引き続き2名であります。
ただ、若手の、これから幹部職員として活躍していただくいわゆる課長補佐クラス、こういったクラスにおいては女性職員をこれから増やしていこうと考えております。
数的には、今年321名おりまして、昨年より5名ほど少なくなっております。
それは課長級以上ということですか。
係長級以上です。
将来の女性の幹部職員を育てるために若い女性の研修の機会を増やしたり、課長補佐クラスを積極的に登用していくということですか。
そうですね。やはり男性職員と全く同じような形で活躍をしてくれておりますので、係長であるとか課長補佐、こういった役職については、将来の幹部の育成につながる一つのステップでありますので、引き続き積極的に登用していきたいと思っております。
女性(の登用)問題なんですけれども、課長補佐職員は今回何人でしょうか。
今年、課長補佐級が68名、去年は67名で1名増えています。女性職員の割合は今どのくらいなのかな、全体で。
(職員全体に占める女性職員の割合は)パーセンテージで言うと23%ぐらいです。
まだまだ足りないということですので、これから増やしていかなければならないと(考えております)。
離島勤務とか、そういったのが障害になっているとかというのはあるんですか。
確かに、いろんな家庭の事情等もあってなかなか勤務しにくいといったようなお話はあるのだろうと思いますが、それは個々の職員の事情でありますので、積極的に対応していただいている女性職員も数多くいらっしゃいます。
長崎新聞です。何かこう、大抜擢とかサプライズ的なものはありませんでしょうか。
頑張っていただいている方はできるだけ早く、もっと頑張っていただけるようなポストについていただきたいというのは、これまでと同じでありますが、今年の異動の中で、特に意を用いて引き上げたというようなところはありません。頑張りの中でそれぞれ評価しながら、適材にお就きいただいたということと思います。
先ほどもおっしゃったように、専門的な方に、特に重要な課題を継続してというところに重点を置いたということでしょうか。。
そうですね。
あと、民間の人を登用しなかったのもそういった理由があるんですか。
特に何かがあって民間の方を登用しなかったということではなくて、やはり行政は行政として責任ある立場でありますので、職員自ら政策課題に全力を尽くすというのが本来のあり方だろうと思います。
ただ、専門的な知識等が必要になってくると、そこは柔軟に考えていかなければならないと思っております。
それでは、人事異動関係はよろしいでしょうか。
では、以上で終了いたします。