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ホームコンテンツ情報被爆81周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典 慰霊の詞

被爆81周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典 慰霊の詞

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原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に当たり、長崎県民の皆様とともに、原爆の犠牲になられた方々の御霊に謹んで哀悼の誠を捧げます。

1945年の8月9日、この上空で一発の原子爆弾が炸裂しました。強烈な熱線と爆風は一瞬にして街を破壊し、7万4千人もの尊い命を奪いました。

あれから81年、廃墟と化した街は、残された人々の懸命の努力と多くの方々の支えにより復興を遂げ、今日では、緑豊かな平和を願う美しい街に生まれ変わりました。しかし、被爆者の心と体には今もなお、生涯癒えることのない傷痕が残されています。

    このような歴史と経験を有する長崎には、被爆の実相を語り継ぐ大切な責務があります。ただ現実には、被爆者の高齢化が進んでおり、その切なる声に耳を傾ける機会は年々限られつつあります。次の世代へ被爆の実相を着実につないでいくための人材を育成し、核兵器廃絶の実現に向けた取組を続けていかなければなりません。

世界に目を向けますと、様々な地域で紛争が発生し、各国の安全保障環境の緊張が高まる中で、核兵器を巡る情勢は一層厳しくなっています。多くの国による核弾頭の増加に加え、AIなどを組み合わせた核戦力の強化も懸念されております。

さらに、今年開催されたNPT再検討会議においては、三回連続で最終文書の採択に至らず、誠に残念な結果となりました。国際的な合意形成が停滞する現況は、核軍縮のみならず、核不拡散体制の将来にも大きな不安を抱かせるものです。

だからこそ今、核兵器は一発たりとも使用されてはならない兵器であるという認識を、すべての国が改めて深く、そして揺らぐことなく共有しなければなりません。核兵器国も非核兵器国も、互いに対話と行動を積み重ね、核兵器廃絶に向けた歩みを、一歩ずつ着実に進めていく必要があります。

そのためにも、本式典に御参列の皆様、そして世界の指導者の方々には、被爆地を自らの足で訪れ、被爆の実相に真摯に向き合い、その重みを自らの課題として受け止めていただきたいと強く願います。

日本政府におかれては、国際的な安全保障環境が大きく変化する今、唯一の戦争被爆国として、常に国際社会の先頭に立ち、非核三原則を堅持しながら、核兵器廃絶に向けてあらゆる努力を尽くされますようお願いいたします。

また、ここ長崎には、未だ被爆者として認められていない被爆体験者の方々がいらっしゃいます。なぜ、広島で黒い雨に遭った方々が被爆者として認められ、長崎で同じ事情にあった方々が被爆者として認められないのでしょうか。被爆体験者の切なる思いを受け止め、どうか救済の道を開いていただきますようお願いいたします。

  最後に、原爆の犠牲になられた多くの御霊の安らかならんことをお祈りし、核兵器廃絶に向け、たゆまない努力を続けることを、ここに固く誓い、慰霊のことばといたします。

                                                                                                           令和8年8月9日

                                                                                       長崎県知事 平田 研

 

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