ノロウイルス
更新
毎年、全国でノロウイルスによる食中毒が多く発生しています。
ノロウイルスは非常に感染力が強く、ごく少量のウイルスが体内に入っただけでも発症することがあります。
ノロウイルス食中毒を予防するためには、手洗いの徹底、体調不良時に食品を取り扱わないこと、食品の十分な加熱が重要です。
ノロウイルスとは?
ノロウイルス電子顕微鏡写真
出典:政府広報オンライン(https://www.gov-online.go.jp/article/201811/entry-7449.html)
- ノロウイルスは、ウイルス性食中毒の主な原因となるウイルスです。
- 感染力が非常に強く、わずか100個程度のウイルスが体内に入るだけで発症することがあります。
- 感染していても症状が現れない場合があり、このような人(不顕性感染者)も便中に大量のウイルスを排出するため、気付かないうちに感染を拡げてしまうことがあります。
- 症状が治まった後もしばらくウイルスの排出が続き、長い人では1カ月近く排出することがあります。
- 手軽で使いやすいアルコール消毒が効きにくいので注意が必要です。
- ノロウイルスには複数の遺伝子型が存在するため、一度感染しても再び感染することがあります。
- ノロウイルスはヒトの小腸上皮細胞内で増殖しますが、近年、唾液腺で増殖する可能性を示す研究が報告されています。
感染経路
- 様々な感染経路があります。
- 特に、経路②のノロウイルスに感染した調理従事者が調理して、食品にウイルスを付けてしまうことで発生する食中毒が多く報告されています。
原因となる食品
- ノロウイルスと言えばカキなどの二枚貝をを原因食品として思い浮かべる方が多いかもしれませんが、最近では感染者が調理中などに食品を汚染することが原因となっているケースが多くなっています。そのため、様々な食品が原因となり得ます。
- 過去には、きざみのりやパンを原因とする食中毒も発生しています。
症状
- 食品を食べてから発症するまでの潜伏期間は24~48時間です。
- 主な症状は、水のような下痢、おう吐、発熱、吐き気、腹痛です。特におう吐は、突然急激に強く起こります。
- 多くの患者は数日で回復しますが、脱水には注意が必要です。
予防のポイント
石けんを使ってしっかり手を洗いましょう
- ノロウイルス対策で最も重要なのは手洗いです。
- 次のタイミングでは特に丁寧に手を洗いましょう。
- 調理前
- 食事前
- トイレの後
- おう吐物や便の処理後
- 石けんをつけて流すことを2回繰り返す「二度洗い」が有効です。
体調不良時は調理しない
- 下痢、おう吐などの症状があるときは、食品の調理や提供を控えましょう。
- 症状が回復した後もウイルスの排出が続くので、手洗いの徹底が重要です。
食品は十分に加熱する
- 特に二枚貝などのノロウイルスに汚染されている可能性が高い食品は、中心部まで十分に加熱して食べましょう(中心温度85~90℃で90秒間以上)。
おう吐物は適切に処理する
- おう吐物の処理をする場合は、手袋やマスクを着用し、処理後は十分な手洗いと次亜塩素酸ナトリウムを使用した消毒を行いましょう。
- 次亜塩素酸ナトリウムは塩素系漂白剤の成分です。
- 一般的な市販品の原液濃度は5~6%ですが、製品の表示で確認してください。
食品事業者のみなさまへ
- ノロウイルス食中毒を防止するため、特に以下の事項を徹底してください。
- 従業員の健康状態の確認
- 下痢やおう吐症状がある従業員の就業制限
- 正しい手洗い方法の教育
- トイレや手洗い設備の適切な管理
- HACCPに沿った衛生管理の実施
- ノロウイルス食中毒は、食品自体の汚染だけではなく、調理従事者から食品への汚染によって発生することが多いため、従業員の健康管理が特に重要です。
全員が「自分は感染しているかもしれない」という心構えで仕事をしましょう!
よくある質問
アルコール消毒だけで予防できますか?
- ノロウイルスはアルコール消毒が効きにくいため、手洗いを徹底し、消毒には次亜塩素酸ナトリウムを使用してください。
症状がおさまったら、すぐに食品を取り扱えますか?
- 症状が治まった後もしばらくの間ウイルスを排出します。十分な手洗いを継続してください。
カキを食べなければ感染しませんか?
- カキだけではなく、ノロウイルスが付着したあらゆる食品が原因となり得ます。
県内のノロウイルス食中毒発生状況
| 年度 | R7 | R6 | R5 | R4 | R3 |
| 事件数(件) | 2 | 4 | 4 | 0 | 4 |
| 患者数(人) | 20 | 75 | 211 | 0 | 50 |