食中毒事件の発生について
令和8年3月25日(水曜日)午前11時頃、佐々町内の飲食店から、当該施設が調製した弁当を食べた複数名が食中毒を疑う症状を呈している旨の通報が県北保健所にあり、同保健所が調査を行いました。
その結果、同保健所は原因施設を当該飲食店と断定し、本日、行政処分を行いましたので、お知らせします。
1. 概要
県北保健所による調査の結果、有症者らは、3月24日(火曜日)午後0時頃に佐々町内の飲食店が調製した弁当を喫食し、うち13名が同日午後3時頃から25日(水曜日)午前3時頃にかけて腹痛、下痢等を呈していることが判明しました。
有症者全員の共通食がこの飲食店が調製した弁当以外にないこと、調理従事者7名及び有症者6名の便からウエルシュ菌が検出されたこと、喫食から発症までの時間と症状がウエルシュ菌食中毒の特徴と一致することから、同保健所は当該飲食店を原因施設とする食中毒と断定し、以下のとおり行政処分を行いました。
2. 原因施設
営業所所在地:北松浦郡佐々町沖田免84番地
営業所の名称:Central Kitchen kinari(セントラルキッチンキナリ)
営業者氏名 :グラン・ファーム株式会社 代表取締役 西 晃一郎
営業の種類 :飲食店営業
3. 原因食品
令和8年3月24日(火曜日)に当該飲食店が調製した弁当
〔提供されたメニュー〕
キノコの和風豆乳クリームパスタ、オムレツ、ストロベリーゼリー、サラダ、おにぎり、つけもの、鮭の味噌マヨ焼き
4.病因物質
ウエルシュ菌
5.処分内容
令和8年4月2日(木曜日)から4月3日(金曜日)まで2日間の営業停止(食品衛生法第6条第3号違反)。
なお、当該店舗は4月1日(水曜日)から営業を自粛しています。
6.症状
腹痛、下痢等
7.摂食者数
16名
8.有症者数(令和8年4月2日(木曜日)現在)
13名(9歳から77歳) 3名が医療機関を受診。
有症者に入院した患者はおらず、回復に向かっています。
参考:県内の食中毒発生状況(令和8年4月2日(木曜日)現在) (本件含まず)
| 令和8年 (1月から) |
昨年同期 | 昨年1年間 (1から12月) |
||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 件数 | 有症者数 | 死者数 | 件数 | 有症者数 | 死者数 | 件数 | 有症者数 | 死者数 | ||
| 長崎県 | 5 | 223 | 0 | 6 | 20 | 0 | 15 | 67 | 0 | |
| 内訳 | 長崎県 | 1 | 6 | 0 | 1 | 1 | 0 | 3 | 15 | 0 |
| 長崎市 | 2 | 153 | 0 | 2 | 10 | 0 | 9 | 43 | 0 | |
| 佐世保市 | 2 | 64 | 0 | 3 | 9 | 0 | 3 | 9 | 0 | |
ウエルシュ菌による食中毒について
特徴
- ヒトや動物の腸管内、土壌などの自然界に広く分布しています。
- 酸素を好まない菌で、芽胞(がほう)と呼ばれる形態をとることがあり、その状態だと熱や乾燥に強くなります。
- 過去に起きた事例の多くは、食品を寸胴鍋などで大量に調理したことが原因となっています。大量調理では中心部に酸素が無い状態になりやすく、芽胞の状態で生き残ったウエルシュ菌が適温になると活発に増殖します。ウエルシュ菌が増えた食品を十分な加熱をせずに人が食べることによって、食中毒が発生します。
症状
- 喫食後6~18時間で発症し、多くが12時間以内に発症します。
- 腹痛、下痢が主な症状で、比較的軽く、多くは1~2日で回復します。
予防方法
- カレーやシチューなどの煮込み料理は、調理したらなるべく早く食べるようにしましょう。
- 一度にたくさん作って保管する時は、小分けして冷やし、速やかに冷蔵もしくは冷凍保管するなど、食品を菌が増えやすい温度に長く置かないようにしましょう。
- 食品を温め直すときは、かき混ぜながら中心部まで十分に火を通しましょう。
FAX:095-824-4780