認知症の人との意見交換キャラバン
更新
- 認知症施策を推進していくためには、行政職員が認知症の人や家族等と対話をすることで認知症に関する知識や認知症の人への理解を深めることが重要です。
- 「新しい認知症観」や認知症の人の考え方への理解を深め、認識を共有することを目的として、県及び市町の認知症施策担当者、県が派遣する認知症の人とその支援者、専門家(認知症介護指導者等)が、県内の認知症の人や家族が参加する集い(認知症カフェ及び本人ミーティング等)を訪問し、認知症の人や家族等との意見交換を行いました。
実施状況
| 実施市町 | 実施日 | 集いの名称 |
| 大村市 | 令和7年7月24日(木曜日) | 若年性認知症の人の集い「談来」 |
| 波佐見町 | 令和7年8月26日(火曜日) | 認知症カフェ「ほっとラウンジオレンジの樹」 |
| 川棚町 | 令和7年9月25日(木曜日) | 認知症カフェ「よらんねカフェ」 |
| 長崎市 | 令和7年10月4日(土曜日) | 本人ミーティング「おれんじ語ろう会」 |
| 南島原市 | 令和7年10月7日(火曜日) | 本人ミーティング「つどいませんか」 |
| 新上五島町 | 令和7年11月6日(木曜日) | 認知症カフェ「おれんじカフェ」 |
| 西海市 | 令和8年3月17日(火曜日) | 高齢者の自主グループ「いきいき百歳体操」 |
意見交換キャラバンでの認知症の人とご家族からの主な意見
認知症の人からの主な意見
認知症に関する社会の理解
- まずは「認知症の正しい理解」が最初の一歩。全国民に理解してほしい。新しい認知症観を伝えるための行事には当事者の生の声が必要だと思う。
- 民間企業でのカミングアウトは今でも非常に難しい。しかし、自分の能力を伝えることが大切。
- 近所の人はよく助けてくれるため、地域は暮らしやすいが、通っている作業所の職員に認知症への理解がなく困っている。専門職であるはずの職員の方が偏見を持っている。
社会参加
- 誰かと会話したり、歌を歌ったり、声を出すことは認知症の薬になる。みんなに勧めたい。
- 運転免許を返納したため、友人に会えなくなった。グラウンドゴルフをやる体力はまだまだあるのに、グラウンドまで行くことが出来なくなった。
- 認知症の人に対し「人集め」ではなく、「自分の友達を増やそう」との思いから、集いに誘っている。
- 家の中で何もすることがなく、どこかに行こうと思い玄関まで行くが、行くところがなく戻ってくる。外に出ると家族が心配する。何かしたい。
- 友人に電話することも億劫になり、寂しい思いがある。認知症カフェのような集いをもっと開いてほしい。
- 患者会や家族会など、自分の居場所があったから今も元気に暮らしている。
生活
- 医療体制に不安があり、遠方の息子からは、都市部の施設に入ってはどうかと打診されたが、今さら知らない土地には行きたくない。
- 認知症だが、近所付き合いを密にしており、一人暮らしでも困ることはない。
- いろいろな案内においてQRコードを読み取ることが求められて不便。もっと丁寧な説明が欲しい。
- 何度も忘れるが、何度でもその都度説明してほしい。
- 自治体がタクシー券をくれるが、予約することが難しく、これまでタクシーを呼んだことがない。
認知症のご家族の主な意見
認知症に関する社会の理解
- 「まわりの人に言えたこと」が良かった。近所の人に認知症になったと話したら、色々気がけてくれるようになったし、行政に相談したら、集いの場を作ってくれた。
- 自分の体験を若い人に伝えることによって、誰かの役に立つかもしれないと思う。
社会参加
- 介護サービスや介護予防事業など、あらかじめ対象者が決まったものではなく、誰もが勝手に来て勝手に帰れるような集える場があったらいい。
- 集いに来て人と話すことが唯一の楽しみ。誰かと会話ができるこの場所が今の自分にとって大切な時間になっている。
- グラウンドゴルフを夫婦共通の趣味として楽しんでいる。仲間には夫が認知症であることを話し、夫もグラウンドゴルフが続けられるように協力してもらっている。
- 定期的にお互いの気持ちや悩みを語り合える場は、非常に大切だと感じている。
- 本人がやりたいことを見つけてほしい。
生活
- 生活していく上で、よく制度を知っている専門職との関りが必要と感じる。
- バリアフリーが整備されている場所にしか行けない。もっと整備が進んでほしい。いつか集いのメンバーで出かけたい。
- 本人が出来ることを奪わないでほしい。忘れるなら何度でも教えてあげたら良いし、メモしてあげたら良い。本人に合った方法を探せばいい。