令和4年6月定例会

主な質問・質疑

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 文教厚生委員会

 <審査案件>
  議案:第86号議案「職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例」のうち関係部分の1件

 <審査結果>
  議案: 原案のとおり可決すべきものと決定

   
議案にかかる主な論議
(質問)
 「体罰にかかる実態調査等」に関し、私立学校における体罰の実態調査において、令和3年度は前年度の認知件数等より増加したとの調査結果が出ているが、体罰・いじめ根絶に向けて、どのような取組を行っているのか。
(答弁)
県では、校長会・教頭会での啓発に加え、教頭・副校長との面談などを行い、他校の情報等を紹介し、新しい気付きを持ってもらうよう取り組んでいる。また、いじめ対策として、今年度から新たに、公私立の教頭を対象に研修を行い、それを自校の教職員に伝達する『伝達研修』の取組も行っている。

 今後も校長会・教頭会等あらゆる機会を捉え、体罰・いじめの根絶に向けて、私立学校教職員の意識の徹底を図っていきたい。
 
(質問)
 「スクールソーシャルワーカーの労働環境」に関し、増加する不登校児童生徒への支援を行うスクールソーシャルワーカーの役割が、今後ますます大きくなる中、厳しい労働環境を理由に離職する方が多いと聞いている。
 県内全てのスクールソーシャルワーカーの、労働環境の実態を調査し、環境改善をしていくべきではないか。
(答弁)
 今後、スクールソーシャルワーカーの労働環境について、各市町や、公立私立学校で雇用される場合も含め、実態把握に努めてまいりたい。
 
(質問)
 「県立高校への文理探究科の設置」に関し、「少子化等の影響もあり、現状の理数科においても定員割れとなっている高校が多いなか、文理探究科を設置する目的は何か。
 また、定員の確保に向けたアピールをどのように行っていくのか。
(答弁)
 高大接続改革に幅広く対応できる学科として、また、変化の激しい社会の中で、生きる力を身に付けることができる学科として、県立高校5校に文理探究科を設置する。
 求められる能力が変わってくるこれからの時代に、なぜ探究的な学びが必要なのかを、多くの中学生や保護者にしっかりと伝えて、志願者の確保に努めたい。
 
(質問)
 「手話言語条例の制定に向けた検討」に関し、平成26年に県議会において、『手話言語法制定を求める意見書』を可決したところであり、その後、条例制定に向けて11回にわたり関係団体と、意見交換を行っているとのことであるが、未だ条例の制定には至っていない。このことについて、どのように考えるのか。
(答弁)
 県において、手話言語に対する理解の促進や、手話通訳者の養成等を行っているが、条例制定に向けて課題が山積している状況である。しかしながら、ろうあ者と健常者の相互理解は大変重要であり、条例制定は、共生社会の実現に資するものであることから、制定も含め前向きに検討したい。
 
(質問)
 「マスク着用のルール」に関し、国において、夏場の熱中症の観点から、一定の条件のもとでのマスク着用について見解が示されたところであるが、それを受け、県としての考えはどうか。
(答弁)
 基本的な対策として、引き続きマスクの着用は重要であると考える。ただし、屋外で会話がない場合など、着用の必要がない場面では、マスクを外していただくよう、県民の皆様へ周知を図るとともに、まずは県職員へ働きかけを行っていきたい。
 
(質問)
 「保育士の処遇改善」に関し、令和4年2月から9月まで、処遇改善が措置されていると認識しているが、10月以降の対応はどのようになるのか。
(答弁)
 保育士については、令和4年2月から一律月額9千円の処遇改善が行われている。これについて、9月までは交付金であるが、10月以降は保育所の運営費の算定基礎である公定価格に組み込まれる予定である。
(質問)
 この処遇改善について、実際に現場が実感できているか把握しているのか。
(答弁)
 現段階で、詳しい現場の声は把握できていないが、今後、実態の把握に努めたい。
 
その他、交わされた論議
教育及び福祉保健行政全般