令和4年9月定例会

主な質問・質疑

定例会を終わって  ●主な質問・質疑  ●会期日程  ●本会議一般質問  ●予算総括質疑  ●意見書・決議議員提案条例

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総務委員会 文教厚生委員会 環境生活委員会 農水経済委員会 予算決算委員会


本会議一般質問

予算編成に向けた重点検討テーマを示した背景と検討内容について

【質問】令和5年度予算編成に向けた重点検討テーマを示した背景や知事の思い、検討内容は。

【答弁】限られた財源で新しい長崎県づくりを実現するには、重点検討テーマを早期に示す必要があると考え、子ども施策を最重要検討テーマに位置づけたほか、4つの重点検討テーマを設け、予算 の検討を深めていくこの時期に公表した。「子どもが夢や希望を持って健やかに成長できる社会の実現」等、テーマに沿って、市町等と連携を図り、県民の皆様の意見も聞きながら検討を進めていく。

燃油・飼料・肥料価格高騰対策について

【質問】農業における県の燃油・肥料・飼料価格高騰対策の状況と今後の対応は。

【答弁】燃油については、国の施設園芸セーフティーネットへの加入促進に加え、重油使用量を削減できるヒートポンプ等の資機材の導入支援を、肥料については、施肥量を節減できる機械等の導入支援を、飼料については、配合飼料価格安定制度の生産者積立金の一部を支援した。今後とも、国の緊急対策や価格の状況を踏まえ、県としてしっかりと対応してまいりたい。

新幹線開業後の2次交通と渋滞対策について

【質問】西九州新幹線の開業に向け、新大村駅、長崎空港、高速インターチェンジの3拠点を繋ぐ2次交通対策と渋滞対策は。

【答弁】3拠点を結ぶ2次交通アクセスについては、大村市が予約型乗合タクシーの実証運行を行うほか、県として大村市地域公共交通会議などを通じ、2次交通対策の取り組みを後押ししていく。また、即効性の高い渋滞対策として、今年度中に桜馬場交差点の大村インターチェンジ側から市役所方面への左折レーン増設工事に着手したい。

学校給食費の公会計化について

【質問】教員の業務負担軽減につながる学校給食費の公会計化に対する市町の状況と県の考えは。

【答弁】公会計としているのは、県内21市町のうち6市町で、残りのうち、8市町は外部に徴収業務を委託しており、また7市町が公会計化に向けた準備、検討を進めている状況である。学校の業務量 負担軽減、あるいは保護者の利便性等の観点から、公会計化を計画していない市町に対しては、国が示したガイドラインを参考に公会計の導入を図るよう、引き続き働きかけていきたい。

G7関係閣僚会合の長崎開催について

【質問】G7保健大臣会合の長崎開催決定について知事の所感は。

【答弁】今回、開催地として選ばれたことで、西九州新幹線の開業やIR誘致、県庁舎跡地の整備、そして、「長崎スタジアムシティプロジェクト」等により、新たな人の流れや賑わいの創出が期待される本県の魅力を世界に示すことができると考えている。今後、国や長崎市など関係機関と連携し、万全の準備を進め、G7保健大臣会合の開催を本県の多彩な魅力を国内外に広く発信する機会とし、さらなる交流人口の拡大や地域経済の活性化を図っていく。

産業の振興について

【質問】企業誘致と人材育成は関連性があるが戦略的にどのように進めるのか。

【答弁】製造業の企業誘致では、半導体・航空機・医療等の成長分野、オフィス系では事務代行サービス・情報関連等の企業を主なターゲットとしている。半導体関連では、産学官が連携した人材育成を促進し、県内大学出身者の採用も増加傾向にある。また県内の大学の優秀な人材を活かした誘致に取り組み、国内大手の情報関連の開発拠点の進出が相次いでいる。今後とも産学官が連携した取組を促進してまいりたい。

五島市の農業振興について

【質問】五島の農業を今後どのように振興していくのか。

【答弁】五島地域では、農地の基盤整備や出荷施設の整備、労力支援、施設整備に対する支援等の結果、令和2年の農業産出額は20年前と比較して、肉用牛が倍増の25億円、いも類を含む野菜が1.4倍の26億円と、肉用牛と野菜が基幹作物となっている。今後も、生産者や農業団体とともに、農地の基盤整備やスマート農業などを推進し、肉用牛や園芸作物等の規模拡大や生産性向上につなげ、さらなる農業振興に取り組んでいく。

原油価格・物価高騰対策について

【質問】中小企業の資金繰りのための県の制度融資の活用件数及び融資額と、原油価格・物価高騰に対する今後の支援は。

【答弁】緊急資金繰り支援資金の保証承諾状況は、令和4年8月末現在、延べ件数が1万1,663件、実績額が約1,760億6,700万円。本年6月には、県の制度融資に原油・原材料価格の高騰に対応する区分を追加した。今後、借換えの増加等を見据え、融資枠を拡大することとしている。併せて、経営多角化など事業再構築を図る先進的な取組に対しても支援措置を講じていく。

スクールバスの運用について

【質問】特別支援学校のスクールバスの経路や停車地へのきめ細やかな対処について。

【答弁】特別支援学校の自力での通学が困難な児童生徒のために、利用人数あるいは乗車時間など一定の基準を設け、一部の学校でスクールバスを運行している。停車地を増やす場合は、児童生徒が安全に乗降できるスペースや保護者による送迎のための待機場所を確保する必要があり、引き続き、通学状況や学校、保護者からの意見を参考にし、児童生徒の通学支援に努めていく。

県道の維持管理について

【質問】発注業務の負担軽減のため街路樹の剪定や維持修繕工事など、複数業務を一括で発注する包括委託や単独業務の複数年にわたる発注を行う考えはないか。

【答弁】平成30年度から道路の維持管理業務について、包括的民間委託を上五島、壱岐で導入し、安定した労働力の確保に加え、県職員の業務の効率化に取り組んでいる。さらなる業務効率化に向けた包括的民間委託の地域拡大や、複数年での発注については、地域の実情を踏まえながら、前向きに検討を進めていきたい。

松浦地域の農林業振興について

【質問】肉用牛繁殖農家では飼料や資材価格高騰による生産コスト増加に加え、子牛価格低下により経営を圧迫しているが、経営安定、維持に向けた対策は。

【答弁】国では全国の子牛平均価格が60万円を下回った場合に1万円の奨励金を交付しているが、全国平均価格が下回らない状況でも本県平均価格が60万円を下回った場合、本県独自に1万円を交付する予算を今議会に提案している。今後とも県内農業者が安心して営農継続できるよう、関係機関と連携し、しっかり対応していく。

ながさき夜景観光の魅力アップについて

【質問】県として、長崎の夜景観光魅力アップ事業にどのように取り組んでいくのか。

【答弁】平成26年に、県・市で構成される「長崎の夜景の在り方に関する検討会」で、望ましい夜景のあり方など具体的な施策を整理し、これまで県では、新県庁舎、防災緑地、新駅舎等の整備時に新たな夜景の構築に取り組んできた。夜景の魅力アップに向けた照明設置は、整備手法や整備主体の整理が必要なことから、更新時の工夫等も含めて長崎市と連携し、夜景の魅力向上に取り組んでまいりたい。

審査した案件と結果
  
【知事提出の議案】
・予算

4件

(可決)
・条例

5件

(可決)
・事件
8件
(可決)
・人事
2件
(同意)
・認定
3件
(継続審査)
 
【議員等提出の案件】
・発議
2件
(可決)
・議員派遣
2件
(可決)
・意見書
2件
(可決)
・決議
1件
(可決)