令和7年11月定例会
意見書・決議
●石木ダム建設推進に関する決議
近年、気候変動の影響により、全国各地で甚大な自然災害が頻発しており、防災・減災対策の推進は、喫緊の課題である。
川棚町においては、戦後だけでも既に4回の洪水被害が発生しており、河川改修と石木ダムの整備による川棚川の抜本的な治水対策を講ずることにより、川棚川における洪水被害を軽減する必要がある。このような自然災害から地域住民の安全・安心を確保することは行政の重要な責務である。
また、佐世保市においては、安定して取水できる水源が不足しており、慢性的な水不足に見舞われている。水道施設の老朽化等も重なり、令和8年4月からの水道料金の引き上げが決定されるなど、水源不足が招く負担や不安が、市民生活はもとより、県北地域全体の経済活動や観光振興などにも重大な影響を及ぼす恐れがあるため、安定した水資源の確保は急務である。
こうしたことから、流域住民の安全・安心を確保するとともに、佐世保市の水源不足を解消し、県北地域の更なる発展に繋げていくためにも、石木ダムの早期完成が必要不可欠である。
こうしたなか、大石知事におかれては、就任以来、石木ダムに反対する13世帯の方々と面会し、事業への理解と協力を得るための努力を続けながら、ダム本体左岸部の基礎掘削や付替道路工事を進めてきた結果、ダム本体工事の発注に必要な迂回道路が今年度中に完成の見込みであり、来年度にはいよいよ本体工事に着手できる状況である。
石木ダムは、昭和50年の事業採択から既に50年が経過し、計10回の事業計画の見直しにより、当初、昭和54年度としていた完成時期は令和14年度まで延伸されることとなった。移転に協力された水源地域の方々、ダムの完成を待ちわびる多くの方々の切実な想いに早急に報いるためにも、これ以上の完成の遅れは絶対に避けなければならない。
石木ダムの早期完成は、県北地域全体の振興、佐世保市民、川棚町民の安全で安定した生活を確保するため、一刻の猶予も許されるものではないことから、下記の方針に基づき進められることを強く要望する。
記
1 石木ダムの令和14年度までの確実な完成を実現するため、令和8年度中に本体工事を確実に発注し、速やかに着工がなされるよう、責任をもって必要な予算を確保し、工事工程に沿っ て着実に事業を執行すること。
2 石木ダムに反対する13世帯の方々との話合いの機会を持ちながら、事業への理解を得られるよう努めること。
以上、決議する。
令和7年12月19日
長 崎 県 議 会
