長崎県立大学との包括連携協定に基づく事業(令和7年度)

項目 長崎県の国際化(多文化共生)にかかる意見交換会
日時 令和7年12月23日(火)16時20分~17時50分
場所 長崎県立大学 シーボルト校  S101情報セキュリティ演習室
出席者 【参加議員】
自由民主党:浅田ますみ議員、冨岡孝介、改革21:饗󠄀庭敦子議員、公明党:本多泰邦議員、
       日本共産党:堀江ひとみ議員、もったいないよ 長崎:大倉聡議員
【参加学生】
長崎県立大学国際社会学科の学生 18名
意見
交換の
概要
1. 長崎県の国際化(多文化共生)にかかる意見交換の目的説明(饗󠄀庭敦子議員)
意見交換の目的(PDFファイル/307KB)

  • 県内の在留外国人口及び在住外国人比率は過去最高を更新。外国人労働者増加率は全国1位となっている。
  • 多文化共生とは、「異なる国籍や民族の人々が、互いの文化的な違いを尊重し、対等な関係を築きながら、地域社会の一員として共に生きていくこと」を指すが、在留外国人が遭遇する3つの壁(法律の壁、こころの壁、ことばの壁)が社会経済的な不平等につながる課題となっている。
  • 今回の意見交換では、国際化(多文化)共生の知識を深め、議員においては若い世代の考えを把握し、学生においては政策提言の能力の育成を図りたい。




2. 意見交換
  • 「外国人住民が地域コミュニティに溶け込むために、私たちができることは。」をテーマに、外国人住民を「留学生」、「外国人ルーツのこどもたち」、「外国人労働者」の3つの対象に分け、それぞれA~Cのグループで意見交換を行った。
<Aグループ>
 ○対象:留学生




<Bグループ>
 ○対象:外国人ルーツのこどもたち




<Cグループ>
 ○対象:外国人労働者




3. 各グループによる発表
<Aグループ:留学生>
  • 国際交流会を実施した際、日本人のグループと外国人のグループに分かれてしまい、上手く交流が図れなかったことがあり、主催側で日本人、外国人の混合グループを作って、交流を深めるためにゲーム等のイベントを企画すべきという意見があった。
  • バイト中、留学生のお客さんと英語・日本語・中国語で話しても通じず、意思疎通ができなかったことがあった。原因は、そもそもどこの国の出身かわからなかったことであり、スマホ等で地図を見せて、出身国を確認すべきという意見があった。





<Bグループ:外国人ルーツのこどもたち>
  • 言語の違いが大きな壁となり、周囲の子どもとうまくコミュニケーションが取れず孤独感を抱きやすいことや学習面の支援不足により進学への影響など現状・課題が挙げられた。
  • 解決策としては、交流の機会を増やすことが必要で、イベントやスポーツなど人とつながれる場の創設、その取り組みをSNSで発信するなどの意見があった。さらに提案として、子ども・留学生・大学生・働く人など、誰でも気軽に立ち寄って話ができる交流の場(つなゲート(※造語))が必要だという意見があった。





<Cグループ:外国人労働者>
  • 外国人労働者は、ことばの壁により業務内容の理解が難しく、質問が多くなることで申し訳なさを感じてしまう状況があることや、商業施設のトイレ表示など、街中の案内表示が分かりにくいという現状・課題が挙げられた。
  • 解決策として、働く場の雰囲気を明るくすることや、案内表示を大きく・分かりやすく改善することが挙げられた。
  • また、行政のサポートを手厚くし、仕事内容を理解しやすくするための動画・写真を用いたマニュアル作成、さらに外国人労働者が困ったときに相談できる窓口の設置が有効であるとの意見があった。
  • その他、私たちができることとしては、外国人の文化を理解し、受け入れる姿勢を持つことが重要であるという意見があった。





4. まとめ・感想(各議員)
  • 今回の意見交換会では、学校だけでなく、バイト先での実体験をもとに「どうあるべきか」を考えていた。今日考えたことを、実際の場で生かすことで、長崎が外国の方に選ばれるまちになっていくと思う。
  • 参加者それぞれが実体験を共有したことで、課題をより深く掘り下げながら意見交換を行うことができた。市や町で交流を深める機会をつくるという視点は非常に参考になり、今後の県政にも反映していきたい。
  • 今回の意見交換会を通じて、外国人の方が交流できる場が求められていることがわかった。県としても、そうした交流イベントや場所づくりを積極的に推進していく必要性を感じた。
  • 学生がとても積極的でよかった。今回の意見交換会のようにバラバラの意見をまとめていく作業は将来必ず役に立つと思う。
  • 意見交換の中では、日本に来た留学生だけでなく、海外へ留学した際の経験も共有され、多角的な視点で話し合うことができた。また、シーボルト校には日常生活で外国人を案内する留学生サポーターが30人もいることを知ることができた。
  • 参加者は自分の暮らしやバイト先での等身大の体験から課題と解決策を考え、さらに行政の立場からの意見もあり、ミクロ(個人の体験)とマクロ(行政・社会)の双方の視点をもって議論を深められた点が素晴らしかった。



浅田ますみ議員

冨岡孝介議員



饗󠄀庭敦子議員

本多泰邦議員



堀江ひとみ議員

大倉聡議員




項目 長崎県立大学における議員講演
日時 令和7年10月14日(火)14時40分~16時10分
場所 長崎県立大学 佐世保校 3号館1階3101教室
内容 演題:「長崎県議会の現状と課題」
演者:外間雅広議長
対象:長崎県立大学経営学科の学生 168名
講演の
概要
講演スライド(PDFファイル/3.41MB)

  • 政治秘書や家業の経験を積む中で、阪神淡路大震災でのボランティア経験が政治を志すきっかけになった。
  • 「二元代表制」とは、県民が知事と議会を別々に選挙で選ぶ仕組みで、議会は県の意思決定機関として重要な役割を果たしている。
  • 議員は、県民の声を県政に反映させる代表者として、法律や財政などの専門性、県政全般にわたる幅広い知識、県民の声を聴く力が求められている。
  • 県議会は、議員提案によるハラスメント防止条例の制定や、国際交流の推進、がん検診受診率向上を目的とした啓発キャンペーンなど、様々な活動を行っている。
  • 県議会は電子表決やペーパーレス化といったデジタル化を積極的に推進している。
  • 四十年以上の経験で学んだのは、よく考え、多くの人と語り、そして行動することの大切さである。大学でその力を養い、ぜひ積極的に考え、語り、行動してほしい。







項目 長崎県立大学における議員講演
日時 令和8年1月14日(水)14時40分~16時10分
場所 長崎県立大学 シーボルト校 本部棟 大講義室 ※佐世保校はオンライン参加
内容 演題:「長崎県議会の現状と課題」
演者:虎島泰洋議員
対象:長崎県立大学の学生 355名
講演の
概要
講演スライド(PDFファイル/3.55MB)

  • アメリカ留学で、多様な人々が祖国への誇り・愛国心を持っている姿を見て、日本人も誇りを持って世界で活躍できる社会をつくりたいと思った。その実現には教育改革が必要だと考えたのが政治を志したきっかけである。
  • 皆さんには「1票の重み」を伝えたい。初出馬となった県議選での次点落選と繰り上げ当選という自身の経験からも「1票の重み」を感じた。
  • 現場の声を吸い上げ、県政に反映していくのが議員の重要な役割の一つ。地域の災害調査や行事参加を積極的に行っている。
  • 議員の高齢化や女性比率の低さに加え、若年層の政治離れによる投票率の低下が問題視されており、多様な人材が参画できる議会への改革が急務となっている。
  • 皆さんには、いわゆるブランドだけで仕事を選ばず、広い見聞を持って挑戦してほしい。
  • 選挙に行って、若い世代である皆さんの思いをぶつけていただきたい。







項目 インターン生と議員との意見交換
日時 令和7年9月22日(月)14時00分~15時50分
場所 長崎県庁議会棟2階会議室
出席者 【参加議員】
自由民主党:山村健志議員、日本共産党:堀江ひとみ議員
【参加学生(インターン生)】
 ・長崎県立大学公共政策学科の学生 1名
 ・長崎県立大学国際社会学科の学生 3名
意見
交換の
概要
1. 学生による意見交換テーマに基づく発表
これからの長崎県の婚姻率について(PDFファイル/243KB)

  • 長崎県では人口の減少が続いており、令和5年の婚姻率3.3%で、全国平均4%を下回っている。
  • 若者の結婚に対する前向き度は30年間変わっていないが、相手を探すための行動を起こしていない人が多い。
  • 若者は結婚に前向きである一方、具体的なイメージや行動意欲が不足しているため、結婚に関する知識や理解を深めてモチベーションを高め、婚姻率向上につなげることが課題であると考察した。
  • 中学生・高校生・大学生それぞれの成長段階に応じてライフデザイン教育を継続的に実施し、さらにYouTube・TikTok・テレビ・ラジオなどを活用して多様な家族の実例や1日の生活像を発信することを提案する。

長崎県の若者の定着について(PDFファイル/498KB)

  • 長崎県では進学・就職を理由に県外へ出ている若者が多数を占めている。
  • 希望職種の不足だけでなく、プライベートの充実やスキルアップのチャンスなど、暮らし方や将来設計の観点から、若者は県外を選択している。
  • 若者のニーズに対応するため、「リフォームインキュベーション」と「週末アクティブパス」を提案する。
  • リフォームインキュベーションは、空き家を改装し、若者が挑戦できる拠点として活用するというもの。自治体・企業・大学が連携し、メンターの支援を受けながら活動できる場をつくる。
  • 週末アクティブパスは、長崎県内の多様な施設を若者が定額で利用できる共通パスを導入するというもの。若者の余暇の充実、地域の施設利用の増加が見込める。さらに、専用アプリを導入することで、施設の利用状況を把握することが可能となる。

ベビーテックによる長崎県の子育て支援事業(PDFファイル/439KB)

  • 長崎県では出生数と合計特殊出生率の減少が続いている。
  • 背景として、子育て世帯は相談相手の不足や情報入手の困難さなどから妊娠・出産・育児に不安を抱えていることが挙げられる。
  • このままでは生産年齢人口の減少が進み、地域の持続性が損なわれるため、子育ての精神的・情報的負担の軽減が求められている。
  • 情報アクセスと相談体制を強化し、子育ての不安を解消するため、子育て支援アプリの県内統一導入とオンライン相談会の実施を提案する。

インバウンドに向けてMaaSアプリ「my route」をどう改善するか?(PDFファイル/241KB)

  • 長崎の外国人観光客は移動に不便を感じているが、便利な機能を持つMaaSアプリ「my route」が十分に利用されていない。
  • 知名度の低さに加えて、地図上のバス停表示が曖昧で上り・下りの判別が難しいこと、チケットの種類が少ないことが課題である。
  • モデルルートの機能や混雑情報、対象バス停の判別機能の追加し、交通機関での広告展開、対象チケットの拡充を提案する。

2.発表に対する議員の感想、意見交換の概要
①これからの長崎県の婚姻率について
  • 直接ではなく、間接的に結婚を促すところがよい。ただ、結婚したくても子供を持てない人もいるので、多様な選択を否定しないバランスが大事だと思う。
②長崎県の若者の定着について
  • 週末アクティブパスは行政が考えない視点だと思う。若者だけでなく全年齢が使える制度にすれば「県内の周遊・にぎわい創出」に大きく寄与する。
③ベビーテックによる長崎県の子育て支援事業
  • アプリ統一は、行政・利用者の双方にメリットが大きい良い案だと思う。子育ての不安は本当に大きく、相談窓口の整備は重要だと思う。
④インバウンドに向けてMaaSアプリ「my route」をどう改善するか。
  • インバウンドに知ってもらう方法が最大の課題。まずは日本人の利用者を増やすことが、結果的にインバウンド普及にもつながるのではないかと思う。







項目 長崎女子短期大学における議員講演
日時 令和7年11月8日(土)10時40分~12時10分
場所 長崎女子短期大学
内容 演題:「長崎県観光の現状と課題」、「長崎県議会の現状と課題」
演者:白川鮎美議員
対象:長崎女子短期大学の学生 5名(観光進化論の履修者)
講演の
概要
講演スライド(長崎県議会の現状と課題)(PDFファイル/3.56MB)

  • 美容業界で女性の社会復帰を支援する中で、ジェンダー格差や働き方の課題を実感。相談を受けるだけでなく、変えられる立場になりたいと考えたのが政治を志したきっかけである。
  • 議員の役割としては、年4回の定例会での質疑、条例の提案(ハラスメント防止条例など)、地域での情報収集や陳情対応などがある。
  • 長崎県議会では女性議員が46人中7人と少なく、女性に関わる議論が進みにくい場面があるため、女性がもっと参画しやすい県議会にしたい。

講演スライド(長崎県観光の現状と課題)(PDFファイル/3.16MB)

  • 日本の観光産業は人口減少で国内需要が縮小する一方、訪日外国人客が急増し、地方へ誘客を広げる重要性が高まっている。
  • 長崎県では観光客数や宿泊数、観光消費額が増加しているものの、リピーター率は九州平均を下回り、食やおもてなしの評価向上など魅力強化が必要とされている。
  • 観光消費額を伸ばすには、単価・客数・滞在時間・リピーター増加といった直接要因と、高付加価値経営やホスピタリティ向上といった基盤強化の両方が必要。
  • 長崎県では、観光コンテンツの創出やプロモーション強化、広域周遊促進、観光産業の基盤強化、持続可能な観光体制確立の5つの方向性を基本とした次期計画の策定について予定している。11月定例会が始まるが、引き続きしっかりと議論していきたい。