長崎県立大学との包括連携協定に基づく事業(令和3年度)

項目 長崎県議会と長崎県立大学との包括連携協定事業報告書について
執筆
・編集
長崎県立大学地域創造学部・公共政策学科 講師 石田 聖
内容 長崎県議会と長崎県立大学との包括連携協定に基づく令和3年度の事業について、報告書としてまとめられましたのでお知らせします。

令和3年度 長崎県議会と長崎県立大学との包括連携協定事業報告書【PDFファイル/2199KB】
本報告書は、長崎県立大学公式ホームページ(令和4年4月13日プレスリリース)に掲載されています。

長崎県議会は、長崎県立大学との包括的な連携のもと相互に協力し、この協定に基づいた様々な事業を今後も行っていきます。
   
項目 県議会議員との交流事業/長崎県議会の傍聴・県議へのインタビュー
日時 令和3年12月6日(月)
場所 長崎県議会(長崎市尾上町3-1)
参加者 【参加議員】(所属会派は令和3年12月6日時点)
自由民主党・県民会議:千住良冶議員
自由民主党:北村貴寿議員
改革21:赤木幸仁議員
公明党:宮本法広議員
日本共産党:堀江ひとみ議員
オールながさき:宮島大典議員
【参加学生】
地域創造学部 公共政策学科5名
 引率:綱 辰幸 教授(地域創造学部長・公共政策学科長)
傍聴の
様子
県議へのインタビューの前に、議会審議、議員による一般質問の様子を傍聴しました。


県議へ
のイン
タビュ
本県の地域課題について、事前に学生たちが関心のある質問テーマを設定し、学生が質問を行うとともに議員と学生との意見交換を行いました。
 
質問テーマ

1.観光について
 (1)長崎新幹線と今後の長崎の観光について
 (2)with/afterコロナの観光のあり方
 (3)統合型リゾート(IR)と長崎の観光について
 (4)スポーツ観光の推進について

2.人口減少対策について
 (1)若者の雇用、県内の就職(仕事)の促進について
 (2)Iターン/Uターンしやすい環境の整備について
 (3)高齢者の福祉や子育て環境の促進について
 (4)大村市などは人口増加傾向にあるが、人口減少抑制に必要な取組について

3.国際交流について
 (1)長崎からの平和の発信、原爆被ばく体験や戦争体験の継承のあり方
 (2)増加する外国人住民や外国人労働者との多文化共生


県議インタビュー後の学生レポート【PDFファイル/446KB】
議員インタビュー参加学生の感想・コメント【PDFファイル/228KB】

項目 政治・経済分野における男女共同参画にかかる意見交換会
日時 令和3年11月9日(火)13時00分~14時30分
場所 長崎県立大学 学生会館202講義室(佐世保市川下町123)
参加者 【参加議員】
自由民主党・県民会議:浅田ますみ議員、千住良冶議員
自由民主党:ごうまなみ議員、下条博文議員
改革21:山田朋子議員、饗庭敦子議員、中村泰輔議員、赤木幸仁議員
日本共産党:堀江ひとみ議員
【参加学生】
経営学部経営学科 津久井稲緒准教授のゼミ生23名
意見
交換会
の概要
1.政治分野における男女共同参画の推進に関する法律の改正の概要・意見交換の目的説明(浅田ますみ議員)
 ◎浅田県議資料【PDFファイル/1.2MB】
  • 日本の女性議員(国会議員)の比率は世界190カ国中163位であり、政治分野における男女共同参画はかなり遅れている。
  • 女性の議員が少ないということは、女性の意見が反映されにくいことに繋がる。
  • 男女を問わず誰もが立候補や議員活動などを行いやすい環境を作ることが必要。
  • 政治分野に限らず、各分野において男女それぞれが活躍できる社会づくりに取組んでいく必要がある
  • 今回、議員と学生が意見交換を行い、今後の取組に活かしていきたい。



2.政治分野における男女共同参画の現状・課題報告(山田朋子議員)
 ◎山田県議資料【PDFファイル/737KB】
  • 県内の市町議員は男性が395人、女性38人、県出身の国会議員は男性8名、女性1名、合計で442人の政治家がいるが、そのうち女性は39名しかいない。
  • 投票率も下がっているが、同時に議員のなり手不足も問題になっている。
  • 女性は、出産・育児・介護があるため、男性に比べると会社等における評価が低くなる傾向があるので、今後、出産・育児・介護をキャリアと見なしてもらえるような社会を作って行きたい。
  • 女性が政治に参画できない理由として政治にお金がかかるという問題もある。公費負担を増やし、志のある人が政治に参加できる世の中をつくっていきたい。



3.就職活動における男女共同参画(経営学部4年 三丸和也さん)
 ◎三丸さん資料【PDFファイル/2.2MB】
  • 男女共同参画について県内の大学生にアンケートを行った結果、大学生にとって、「男女差別がないこと」は、就職活動で会社を選ぶ際に大切な要素となっている。
  • 将来は家庭と社会生活を両立したいと考えている学生も多く、若者世代においては男女共同参画への意識が高いことがわかった。



4.分科会の様子
  • 5つの分科会に分かれ、各分科会のテーマを決定後、意見交換を行った。
<Aグループ>
 ○テーマ:家庭と社会生活の両立



<Bグループ>
○テーマ:男女間・世代間のギャップについて



<Cグループ>
○テーマ:選挙における男女共同参画について



<Dグループ>
○テーマ:政治分野における男女共同参画について



<Eグループ>
○テーマ:経済分野における家庭と社会の両立について



5.分科会による発表の概要
  • 家庭と社会生活の両立が難しいのは、世代間における意識や考え方の差が原因ではないか。異なる世代間で意見交換をする機会が少ないと感じるので、まずは家族単位から意識の共有を行い、徐々に自分の身近なコミュニティへ広げていくことが大切。
  • 価値観の違いにより様々なギャップが生まれている。ギャップを解消するためには、自分と相手の距離を縮め自分の考えをうまく相手に伝えていくことが重要。
  • 若者が社会や政治について自ら学ぶ機会が少なく、知識のなさが政治への無関心や選挙率の低迷に繋がっているので、義務教育の中で政治を学ぶ機会を増やすべき。
  • 女性の参画が進まない原因は、非正規雇用の増加なども要因になっているのでは。
  • 選挙に立候補しやすい法整備や環境づくりなどを進め、投票率アップに繋がるような取組が必要。
  • 家庭と社会生活の両立について、若い世代では家事を分担することに抵抗が少ないため、パートナーとコミュニケーションを図ることで家庭と社会生活の両立が図れるのではないか。







6.まとめ(中村泰輔議員)
  • 今回の意見交換のテーマは難しいテーマであるが、非常に大切なことである。
  • 学生の皆さんは、意見交換会に参加したことで、政治に対する意識が少し変わったのではないか。一人でも多くの若者が政治に対して関心を持ち政治に参加して欲しい。
  • 自分自身の1票の重みを実感し、投票にも是非行って欲しい。
  • 今後、この意見交換会が少しずつ深化して、更に議論が深まっていければと思う。



7.総括(ごうまなみ議員)
  • 知らないから選挙に行かない、知らないから政治に興味がないなど、「知らない」ということが様々な悪影響を与えているので、是非知る努力をして欲しい。
  • 知る努力をして、アクションを起すことが世の中を変えることに繋がるので、皆さんも一歩を踏み出すことをやめないで欲しい
  • 今後も住みやすい世の中になるように政治活動を行っていくので、学生の皆さんも政治に興味を持って欲しい。






項目 長崎県立大学における議員講演
日時 令和3年10月12日(火)10時40分~12時10分
場所 長崎県立大学新館講義棟2階505教室(佐世保市川下町123)
内容 演題:「県議会と長崎の未来~学生の皆さまへ~」
講師:長崎県議会議員 坂口 慎一
対象:長崎県立大学1・2年生(約160人)
   ※「現代社会と政治」の講義の一環で実施
講演の
概要
講演スライド【県議会と長崎の未来】[PDFファイル/4.2MB]
坂口議員講演内容 [PDFファイル/30KB]







項目 長崎県立大学における議長講演
日時 令和3年6月7日(月)13時00分~14時30分
場所 長崎県立大学新館講義棟3階506教室(佐世保市川下町123)
※新型コロナウイルス感染症対策のため、オンラインで実施
内容 演題:「長崎県議会の現状と課題」 講師:長崎県議会議長 瀬川 光之
対象:長崎県立大学地域創造学部3年生(約220人)
   ※「行政の実務と実践」の講義の一環で実施
講演の
概要
議長講演「長崎県議会の現状と課題」(スライド)[PDFファイル/13,056KB]
議長講演の「長崎県議会の現状と課題」の内容[PDFファイル/50KB]

 <<講演の様子>>





◎講演後は学生から議長に対して、オンラインで質問があり「議長の座右の銘である『国を支えて国を頼らず』をどうしたら実現できるか」との質問に対して「現在の政治は、国民それぞれの利害関係を調整することが主となってしまっているが、その利害関係を抜きにして、明治維新の頃のように国民一人一人が国を支えるという思いが大切」と答えました。
また、「学生時代にやっておくべきことは」との質問に対しては「学生時代が一番学べる時期であり、若い人達には今学んでいる時間を大切にして欲しい。また社会人になっても学ぶ姿勢を忘れないで欲しい。そして政治に関心を持ち、学生のみなさんが中心となってこの地域や国をつくっていってもらいたい」とエールを送りました。
この他にも、学生からの多くの質問に議長が回答し、講演を終えました。

<<講演後のテレビ取材の様子>>