閉会中の活動 令和7年度分

農水経済委員会

現地調査

委員会名 農水経済委員会
目的 農水経済行政現地調査
日時 令和7年11月4日(火)~6日(木) (3日間)
調査先 山梨県、神奈川県
出席委員 委員長 清川 久義、 副委員長 白川 鮎美、 委員 ごう まなみ、 委員 大場 博文、 
 委員 宮本 法広、 委員 石本 政弘、 委員 饗庭 敦子、 委員 山下 博史、
 委員 千住 良治、 委員 初手 安幸、 委員 大倉 聡
概要
1 米倉山次世代エネルギーシステム研究開発ビレッジ(山梨県甲府市)

 「山梨県の脱炭素施策」及び「カーボンニュートラル社会の実現に向けた『やまなしモデル』P2G事業への取組」について説明を受け、意見交換を行った。

(1)米倉山次世代エネルギーシステム研究開発ビレッジの概要
 【開館】
  令和5年3月
  水素、燃料電池等に関する世界最先端の技術者が交流する研究開発拠点として建設
 【入居企業数】
  (株)ミラプロ、(株)NTTドコモ等計8社
 【施設構成】
  ・研究棟:12室の研究室とセミナールームを備え、企業やプロジェクトが入居
  ・交流スペース:最大100名収容、技術者間の交流によるイノベーション創出を期待
  ・FC-Cubic棟:国内最高水準の燃料電池評価機関が都内から移転

(2)山梨県の取組及び効果

  • P2Gシステムを活用し、年間45~90トンのグリーン水素を製造し、トレーラー等で出荷。
  • 太陽光発電(合計11MW)と水素製造を組み合わせ、電力需給調整や出力制御回避に貢献。
  • サントリー白州工場やキッツ長坂工場等でグリーン水素を利用する実証を推進。
  • 東京都や福島県との連携で、P2Gシステムや水素利用技術を展開し、地域間での水素供給モデルを構築。
  • 東京証券取引所で世界初の市場形式による水素取引を試行。

【現地調査の様子】

2 清泉寮 ジャージ牧場(山梨県北杜市)

 「アニマルウェルフェアの取組」について説明を受け、意見交換を行った。

(1)事業の概要
 【事業主体】
  公益財団法人キープ協会
 【事業期間】
  昭和13年~

(2)ジャージ牧場の取組及び効果

  • 牛の糞尿を堆肥化し牧草地に還元、有機栽培を行うことで資源を無駄なく活用し、持続可能な酪農を推進。
  • 牛にストレスを与えない飼育方法を採用し「やまなしアニマルウェルフェア」三ツ星認証を取得。
  • 清泉寮内で発生する食糧残渣を肥育牛に与え、廃棄物削減と資源循環を実現。

【現地調査の様子】

3 株式会社三浦海業公社(神奈川県三浦市)

 「海業の取組」について説明を受け、意見交換を行った。

(1)(株)三浦海業公社の概要
 【設立】
  平成3年12月21日
 【資本金】
  授権資本4億円(全額発行)
 【株主構成】
  ・行政機関(市・県):51%
  ・漁業団体(漁協等)、水産団体(加工等)、水産関係企業:25%
  ・商工団体、金融機関、関連企業:24%

(2)取組

  • 「うらりマルシェ」の管理運営、海の駅コーナー設置、地域特産品販売など。
  • うらり駐車場と新港駐車場の運営、来館者や水産業者向け駐車場の提供。
  • 漁港巡視・給水給電施設管理、新港海業センターや三浦市民ホールの管理運営、漁港特別泊地の管理など。
  • 水中観光船、映画撮影支援、イベント事業等多様な観光・地域活性化事業。

【現地調査の様子】

 以上のほか、フルーツ山梨農業協同組合(山梨県甲州市)において「新規就農研修に向けた取組」について、神奈川県庁(神奈川県横浜市)で「外国人材活用の支援」についての調査を行った。

現地調査

委員会名 農水経済委員会
目的 農水経済行政現地調査
日時 令和7年5月22日(木)~23日(金) (2日間)
調査先 五島市
出席委員 委員長 清川久義、 副委員長 白川鮎美、 委員 ごうまなみ、 委員 宮本法広、
 委員 石本政弘、 委員 饗庭敦子、 委員 山下博史、 委員 千住良治、
 委員 初手安幸、 委員 大倉 聡
概要
1.五島水産株式会社(五島市岐宿町)

 養殖魚の産地加工の状況についての説明と加工場の案内を受け、意見交換を行った。

<概要>
 設立:昭和63年3月
 資本金:1,000万円
 業種:水産加工
 従業員数:49名(うち外国人労働者20名)

<取組>

 ・五島列島内において、稚魚から育成・加工・出荷まで一貫管理
 ・独自の飼育方法と飼料内容で、透明感のある肉質に
 ・外食産業へ卸す流通業者等を中心に、全国に販路あり

2.株式会社山口Farm(五島市岐宿町)

 肉用牛における繁殖から肥育の一貫経営の状況についての説明と牛舎の案内を受け、意見交換を行った。

<概要>
 設立:令和3年3月
 事業内容:繁殖牛、肥育牛の生産、精肉(自家産牛)の販売
     農産物の生産・販売、牛のお世話体験

3.五島〆研究会(五島市福江町)

 福江魚市場にて、定置網及び五島〆の状況について説明を受け、五島〆の実演を見学した。

<「五島〆」とは>
  五島市の漁業者で「五島〆の匠認定試験」に合格した知識と技術を有する者が行う
  鮮度保持処理(延髄刺殺、放血、神経抜き、冷やしこみ)のこと。
  産学官連携による研究を行い、五島〆した魚がより長く新鮮な状態を保つことが
  確認されているほか、多くの水産関係者からも高い評価を得ている。

4.五島市沖洋上風力発電事業(五島市福江町)

 五島市役所にて、五島市及び戸田建設株式会社から、洋上風力発電事業について説明を受けた。

<海洋再生可能エネルギーの島づくりの推進>
  浮体式洋上風力発電を推進
  ①雇用創出 ②自主財源の確保 ③環境保全

<漁業振興策・地域振興策>
  漁業振興策:五島市浮体式洋上風力発電漁業振興基金を設立し、
        漁業振興策を令和6年度以降20年間実施
  地域振興策:洋上風車基金を設立し、地域振興策を令和6年度以降20年間実施

<五島市沖洋上風力発電事業における現状>
 新しい風車設備の建造や組み立て作業を進め、現在、促進区域には、7基の風車が 設置され、海底ケーブルも、順次接続。引き続き、早期運転開始を目指している。



 以上のほか、富江日の出地区基盤整備(五島市富江町)において「基盤整備の状況」、ごとう農業協同組合(五島市籠淵町)において「五島イノベーションセンターの概要」について調査を行った。