閉会中の活動 令和7年度分

観光生活建設委員会

現地調査

委員会名 観光生活建設委員会
目的 観光生活建設行政現地調査
日時 令和7年11月4日(火)~6日(木) (3日間)
調査先 東京都、埼玉県、茨城県
出席委員 委員長  坂口 慎一
副委員長 湊 亮太
  委員 堀江 ひとみ、 委員 浅田 ますみ、
  委員 山口 初實、 委員 中村 一三、
  委員 まきやま 大和、 委員 冨岡 孝介、
  委員 田川 正毅
概要
1 豊洲 千客万来(東京都江東区)

 インバウンド等が多く訪れる施設の状況について調査を行った。

(1)豊洲 千客万来の概要

 ・万葉倶楽部株式会社により2024年2月オープン   ・整備目的:築地特有の貴重な財産であるにぎわいを継承・発展させるとともに、市場本体施設と連携し、豊洲ならではの活気や賑わいを生み出す。  ・整備手法:事業用定期借地権方式(50年間)により、民設民営
 ・施設全体のコンセプト:豊洲江戸前市場(食を起点に日本の文化を発信)

(2)施設の状況

  • 温浴棟「東京豊洲 万葉倶楽部」
  • 24時間営業で、箱根・湯河原の源泉から毎日温泉を運んでいる。東京湾を一望できる露天風呂や展望足湯(無料)を設置し、くつろぎの空間となっている。
  • 食楽棟「豊洲場外市場」
  • 江戸の街並みを再現し、豊洲市場隣接である強みを生かした新鮮食材を販売・提供。
    多種多様な店舗を展開し、近隣住民からインバウンドまで多くの来場者がある。

豊洲 千客万来 調査状況

2 墨田区議会(東京都墨田区)

 北十間川かわまちづくりの取組について調査を行った。

(1)事業の概要

 ・事業主体:墨田区、東武鉄道㈱、北十間川水辺活用協議会
 ・事業期間:平成26年~
 ・内容:水辺、鉄道高架下、道路、公園が隣接する立地を活かした一体的空間づくり。
    河川敷地内に遊歩道(すみだリバーウォーク)、飲食店、売店等を設置。

(2)事業の効果

 新型コロナウイルス感染症拡大防止によってイベント等が自粛されたため、整備当初は想定していたような利活用がなされていない状況であったが、新型コロナが落ち着き、日常生活を取り戻してからは、隅田公園で多くのイベントが開催されるなど、水辺、鉄道高架下、道路、公園の一体的な空間として、更なる賑わいが生まれている。

北十間川かわまちづくり 調査状況

3 首都圏外郭放水路(埼玉県春日部市)

 首都圏外郭放水路におけるインフラツーリズムの取組について調査を行った。

(1)首都圏外郭放水路の概要

・総延長:6.3Km(地底50m) ・工期:1993年3月~2006年6月 ・特徴:第1立坑(内径31.6m、深さ71m)、調圧水槽(長さ177m、高さ18m、幅78m)は「地下神殿」と呼ばれ、国内外から多くの見学者が訪れている。

(2)インフラツーリズムの取組

【社会実験見学会(第1弾)】平成30年8月1日~12月26日
  ・国の防災施設としては日本初の「民間運営」による社会実験見学会を開始
  ・見学料金:500円(8月)→650円(9月~)
【社会実験見学会(第2弾)】平成31年3月23日~実施中
  ・第1弾に磨きを掛け、深化させた第2弾を実施中
  ・見学料金:3つのコースを設定、1,000円~3,000円

  • 「首都圏外郭放水路利活用協議会」(国土交通省・春日部市・東武トップツアーズ㈱)が第11回観光庁長官表彰を受賞

首都圏外郭放水路 調査状況

4 国立環境研究所 気候変動適応センター(茨城県つくば市)

 気候変動に関する近年の動向や影響・対策等について調査を行った。

(1)センターの概要

  ・設立年月日:2018年12月1日(気候変動適応法の施行日)
・ミッション:気候変動に関する情報の収集・整理・分析や研究を推進し、地域の関係機関に対する成果の提供や技術的助言等を通じて、気候変動適応策の推進に貢献する。

(2)気候変動の影響と対策
  • 自然災害:災害の激甚化・頻発化
      → ハード・ソフト一体となった流域治水の取組などの防災・減災対策
  • 農業分野:農産物の生産障害や品質低下等
      → 高温耐性品種(米)の導入・普及、晩霜害対策(果樹)の研究促進など
  • 健康分野:熱中症の増加(特に高齢者。近年1500人程度の死亡者数。)
      → 国…熱中症対策行動計画の策定、熱中症警戒アラートの発出など
        地域…公民館、図書館などをクーリングシェルターとして指定など

気候変動適応センター 調査状況



 以上のほか、本県のアンテナショップである日本橋長崎館にて、物販や観光案内等の現状や今後の取組についての調査を行った。

現地調査

委員会名 観光生活建設委員会
目的 観光生活建設行政現地調査
日時 令和7年5月20日(火)~21日(水) (2日間)
調査先 長崎市、大村市、松浦市、波佐見町
出席委員 委員長  坂口 慎一
副委員長 湊 亮太
委員 堀江 ひとみ、 委員 浅田 ますみ、
委員 山口 初實、 委員 中村 一三、
委員 まきやま 大和、 委員 冨岡 孝介、
委員 畑島 晃貴、 委員 田川 正毅
概要
1 女神大橋(長崎市)

 橋梁やダム、道路などのインフラを観光資源として活用するインフラツーリズムについて、県内の取組や女神大橋の現状等について調査を行った。

(1)長崎県における現状

 女神大橋登頂ツアー、ダムツアー等が実施されているが、実績としては年間2~4回程度と観光資源として活かしきれていない。

(2)先進地の動向

 国内の各地で様々なインフラツーリズムが実施されており、地域ならではの文化・歴史・自然と、ダム・橋梁・空港・地下通路などの既存のインフラを組み合わせた観光ツアーが開催されている。

 ・白鳥大橋(北海道)
 ・東京湾アクアライン・海ほたる(東京都/千葉県)
 ・首都圏外郭放水路(埼玉県) など

(3)長崎県におけるインフラツーリズム拡大の検討

 長崎県には、近代化を支えた歴史的な土木遺産など、インフラツーリズムの魅力的なコンテンツとなり得るインフラ資源が多数存在することから、県内のインフラ施設を観光資源として発掘し、魅力的な観光コンテンツとして磨き上げる。

【県内の主なインフラ資源】
 ・西海橋(佐世保市/西海市)、西山ダム(長崎市)、万関橋(対馬市)など

現状・取組調査状況

女神大橋調査状況

2 松浦市立埋蔵文化財センター(松浦市)

 鷹島神崎遺跡を活用した観光コンテンツの造成について調査を行った。

(1)取組の背景

 ・鷹島神崎遺跡が平成24年に水中遺跡として初めて国史跡に指定
 ・松浦市立埋蔵文化財センターの利用者数は鷹島大橋が開通した平成21年をピークに
 年々減少する一方で、道の駅「鷹ら島」には年間30万人が来訪
 ・情報発信を含む誘客促進と人材育成を含む受け入れ態勢強化が課題

(2)長崎県「みんなで磨く!観光まちづくり」推進事業

 ・令和4年度 総事業費3,634千円(県:1,817千円、市:1,817千円)
        (アクションプラン策定、広報冊子の作成等)
 ・令和5年度 総事業費7,185千円(県:3,592千円、市:3,593千円)
        (歴史アカウント開設、市民向けモニター事業実施等)
 ・令和6年度 総事業費11,199千円(県:5,599千円、市:5,600千円)
        (SNSを活用した情報発信、観光ガイドの育成等)

事業効果(令和6年度)

 ・歴史アカウントフォロワー数 目標:1500人 実績2700人
 ・新規ガイド育成数 目標:3人 実績7人

現状・取組調査状況

観光コンテンツ調査状況

3 株式会社 高山(波佐見町)

滞在交流型観光の構築に向けた取組について調査を行った。

(1)会社概要
  • 所在地  東彼杵郡波佐見町小樽郷757番地
  • 事業内容 陶磁器の製造、販売
(2)会社の取組

窯元の敷地を活用した観光スポット「MIDOU」の中核的企業
 ・観光できる窯元として土日も営業し、全ての生産工程を見学可能
 ・絵付け体験専門のワークショップを運営

(3)御堂舎

築100年以上の古民家をリノベーションしたビュッフェレストラン

現状・取組調査状況(御堂舎内)

見学ルート調査状況



 以上のほか、長崎空港(大村市)においてインバウンド受入促進に向けた長崎空港国際線ターミナルの現状について、長崎県環境保健研究センター(大村市)において調査・研究の概要について調査を行った。