閉会中の活動 令和6年度分

文教厚生委員会

現地調査

委員会名 文教厚生委員会
目的 文教厚生行政現地調査
日時 令和6年10月28日(月)~29日(火) (2日間)
調査先 壱岐市
出席委員 委員長 山下 博史
副委員長 鵜瀬 和博
委員 中山  功
委員 堀江 ひとみ
委員 山田 朋子
委員 川崎 祥司
委員 宅島 寿一
委員 中村 泰輔
委員 坂口 慎一
委員 清川 久義
委員 中村 俊介
委員 畑島 晃貴
概要
1.壱岐商業高等学校(壱岐市勝本町)

  「株式会社IKISHO」について、調査を行った。

(1)株式会社IKISHO概要

   設  立 :令和5年12月4日(令和6年度現在2期目)
   設立目的 :①壱岐市や地元企業・NPO団体等との連携し、教育活動に取り組む
         ②壱岐島全体が活性化する仕組みを作る
         ③「日本一の島の専門高校」を目指す
   事業目的 :①商品・サービスの企画・開発、製造、加工、販売
         ②会社ロゴやマスコットキャラクターのデザイン立案、制作、販売
         ③イベント企画、運営、出店、人材派遣、物品販売
         ④体験型学習サービスの企画、運営、開催
         ⑤インターネットを利用した各府情報提供サービスの企画、運営、管理、制作、販売及び広告代理業務 等

(2)株式会社IKISHOの取組

 在校生が株主となり、卒業と同時に発起人に無償譲渡し、新1年生に再度譲渡する。株主総会については令和5年度に2回開催し、創立総会及び定時総会を行っている。
 令和6年度は、株主総会を1回開催。具体的な取組としては、商業科目「ビジネス・マネジメント」において、部署を「商品開発」「デザイン」「地域活性化」「受託業務」「広報」「オフィスづくり」の6つに分け、それぞれの目的達成に向け取り組んでいる。


<実際の授業を見学>

<説明及び意見交換>
2.芦辺地区まちづくり協議会(壱岐市芦辺町)

 「子ども自治会」について、調査を行った。

(1)子ども自治会概要

 芦辺地区に住む小学4年生から高校3年生までを対象とし、子ども達が「自分が住む地域について思い描いたもの」を考え、実現に向けて取り組む活動。
 令和6年4、5月に実施した説明会を経て、子ども自治会のメンバーが決定し、小中高生合わせて18名で構成している。子ども自治会メンバーをサポートする「おとなサポートメンバー」が8名いる。

(2)子ども自治会の活動

 メンバーが意見を出し合い、プロジェクト案を検討、投票により3つのプロジェクトを決定。
  ①海イベント、②水族館のある勉強スペース作り、③新しい商品開発
 プロジェクト実現のために、各プロジェクトにメンバーが分かれ、
  ①海イベントは、イベント当日までの準備に直接関わり、
  ②水族館のある勉強スペース作りは、勉強スペースオープンまでの調整・運営等を実施。
  ③商品開発は、現在開発中で今後の販売に向けて取組を行っているところ。

<説明及び意見交換>
3.光武内科循環器科病院(壱岐市郷ノ浦町)

 「壱岐市における二次離島診療、訪問診療の現状」について、調査を行った。

(1)二次離島診療について(二次離島:大島・長島・原島)

 原島及び大島に診療所を開所している。
 医師、看護師、事務員がメンバーとなり週1回、年間53日以上診療。
 診療内容は定期診察や往診、特定検診、急変時対応など。

(2)訪問診療について

 医師が通院困難と判断した患者に対し、医師が定期的に患者宅へ出向いて診療を行うが、現状として月130~150件の訪問を実施。診療内容は診察、処方、採血ほか。

(3)課題

 人材不足や患者数減少、離島という地理的問題などが挙げられる。
 地理的問題については、在宅医療DXの整備が必要。

<説明及び意見交換>

現地調査

委員会名 文教厚生委員会
目的 文教厚生行政現地調査
日時 令和6年5月22日(水)~24日(金) (3日間)
調査先 北海道北広島市、札幌市、小樽市
出席委員 委員長 山下 博史
副委員長 鵜瀬 和博
委員 山田 朋子
委員 川崎 祥司
委員 宅島 寿一
委員 中村 泰輔
委員 坂口 慎一
委員 清川 久義
委員 中村 俊介
委員 畑島 晃貴
概要
1.キッズラボ北海道ボールパークFビレッジ認定こども園(北海道北広島市)

 「ボールパークビレッジ唯一の保育施設の概要」について調査

(1)施設概要

   開園日 :令和5年4月1日
   所在地 :北海道北広島市Fビレッジ8番
   構 造 :木造2階建 園庭あり
   延床面積:632.68㎡

 保育園部門と幼稚園部門を合わせた施設であり、北広島市初の病児保育室も併設。

(2)施設の特徴

 北海道ボールパークFビレッジ内に立地していることから、北海道日本ハムファイターズアカデミーと連携し、 体操教室を実施している。講師が直接来園し、体を動かすことが楽しいという感覚を養い、子ども達の夢への挑戦を全力でサポートしている。
 そのほか、立地を生かしファイターズアカデミーだけでなく、立地を生かし、ボールパークFビレッジ内との事業者との連携を図っている。 事業者とのつながりを大切にしながら、他園にない体験ができることが強みであり、園の魅力を発信し続けている。

 以上の説明後、活発な意見交換が行われ、施設見学を行った。

2.北海道高等学校遠隔授業配信センター(北海道札幌市)

 「道立高等学校における遠隔授業配信機関」について調査

(1)遠隔授業配信センターの概要

 道立高等学校の小規模化が進んでおり、地域にある小規模校からの進学を支援することから、令和3年4月に道立有朋高等学校内に設置。 遠隔授業の配信はもとより、進学講習などにも取り組むことにより、小規模校の魅力化を図っている。

 〇受信校数:令和3年度:27校
       令和4年度:29校
       令和5年度:31校

 〇配信教科・科目数:8教科29科目

 〇配信校:習熟度別授業や合同授業の実施、年に2回、対面授業の実施
 〇受信校:全校で授業時間帯を統一、教科外教員や学習支援員が授業をサポート

 令和6年5月現在で、遠隔授業の受講生徒数は延べ861名であり、配信授業数は週に250時間となっている。 なお、定例職員会議は実施しておらず、Google Chatを活用し、必要に応じてミーティングを実施している。

 以上の説明後、活発な意見交換が行われ、その後実際の授業見学を行った。

3.小樽商科大学(北海道小樽市)

 「大学が掲げるビジョン、ユニバーサル・ユニバーシティ構想等」について調査

(1)新しいビジョン2030

小樽商科大学が取り組むべき事柄を、「教育・研究・社会貢献」の3つのビジョンの下、さらなる発展を目指す。
 ①教育ビジョン:課題発見能力や課題解決能力を養い、未知なる時代に立ち向かう人材を育成する。
 ②研究ビジョン:産業界・他大学との連携によるグローカル研究を強化・発展
 ③社会貢献ビジョン:インクルーシブな高等教育の普及による地域アントレプレナーを育成

(2)ユニバーサル・ユニバーシティ構想について

①当構想の目標:2030年までに高等教育に触れられない道民の数をゼロにする

 本構想は、北海道のすべての市町村が直面している人口減少問題が起点であり、人口減少問題研究の要因の一つに、 地域から高校がなくなる問題が起因していることが判明。
 北海道は、都市間距離が離れており、進学とともに都市部の高校に移住するというケースが発生しており、地方の高 校への進学者が減少している。
 以上の問題を解決するために、地域間での進学あるいは就職に関する格差を埋め、地方の生徒に対し、将来ビジョンを提示する。

②ユニバーサル・ユニバーシティ構想の構成

 ・進学支援型プラットフォーム   :地方で働きながら学ぶ学生の支援
 ・リカレント教育型プラットフォーム:道内のどこにいてもリカレント教育が受けられる
 ・教養教育型プラットフォーム   :履修した科目を大学入学後単位認定

 以上の3つのプラットフォームを支えるコンソーシアムを設立し、持続可能な発展を目指していく。

 以上のほか、エスコンフィールド北海道において「大学連携」について、北広島市役所において 「プロスポーツチームと連携した小中学生への教育活動等」について調査を行った。