閉会中の活動 令和4年度分

農水経済委員会

現地調査

委員会名 農水経済委員会
目的 農水経済行政現地調査
日時 令和4年11月16日(水)~17日(木) (2日間)
調査先 諫早市、佐世保市、佐々町、東彼杵町、大村市、長崎市
出席委員 委員長 山下博史、副委員長 坂口慎一
委員 八江利春、委員 中山功、委員 溝口芙美雄、 委員 浅田ますみ、委員 山本由夫
委員 麻生隆、委員 宮島大典、委員 中村泰輔、 委員 清川久義
概要
1.ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社長崎テクノロジーセンター

 「県内の半導体関連産業の現状」について調査を行った。(諫早市)

(1)企業概要


《企業との意見交換》

本  社: 熊本県菊池郡菊陽町大字原水4000番地1
事業内容: 半導体の設計・開発・製造・
カスタマーサービス
生産拠点: 長崎県諫早市、鹿児島県霧島市、大分県国東市、
      熊本県菊陽町、宮城県白石市、
      愛知県東浦町、山形県鶴岡市
売 上 高: 約6,249億円(R3.3月期実績)
従業員数: 約10,600人(R4.4時点)

(2)長崎テクノロジーセンターの概要

所 在 地 : 諫早市津久葉町1883ー43
設  立 : 昭和62年12月4日
事業内容 : CMOSイメージセンサーの生産
     (世界シェア約5割)
工場規模 : 敷地面積 269,000m2、 延床面積 277,000m2
従業員数 : 約3,100人(R4.4現在)
トピックス : 令和4年5月 増設棟の更なる拡張を発表

2.諫早湾漁業協同組合

 「カキ養殖の取組」について調査を行った。(諫早市)

(1)漁協概要

発  足:令和2年4月1日(小長井町漁協、瑞穂漁協、国見漁協が合併し設立)
所 在 地:諫早市小長井町小川原浦499番地
組合員数:154人(正組合員:120人、准組合員:34人)
主な漁業:あさり養殖、カキ養殖、刺網、小型定置網など
主な漁獲物:あさり、カキ、このしろ、かれい類、ぼら類、すずき類、えび類

(2)カキ養殖の取組状況等


《カキ重量選別機の説明》

  • 平成11年からカキ養殖を開始、近年の生産量100~400トン。
  • シングルシードカキの導入で養殖カキのブランド化に取組。
  • 平成22年度に「小長井牡蠣」として商標登録。関東市場をはじめ海外へも出荷。
  • 平成24年4月、シングルシード牡蠣「華漣」が第1回 かき日本一決定戦で「グランプリ」受賞(日本オイスター協会主催)
  • 養殖カキの販路拡大のため、国、県の補助事業を活用し加工品の開発・販売を行っている。
    ※主な加工商品:小長井牡蠣燻煙オイル漬、華漣オリーブ
            オイル漬、牡蠣のしぐれ煮、牡蠣のくん
            せい、冷凍カキなど
  • 生産上の課題は、夏場の高水温や付着物による生育不良だが、今年度の生育は順調。
3.市丸 貴氏 いちごハウス

  「いちごの環境制御技術」について調査を行った。(佐々町)

(1)経営概況等


《環境制御型農業の取組説明》

経 営 者:市丸 貴(佐々町)
経営概況:いちご
    (高設ベンチ栽培)14a
経 歴 等:平成25年から「さざんか農援隊
     (佐々町)に従事
     平成26年4月から佐々町のいちご農家
     で、農家研修
     平成27年10月に就農し、いちご栽培
     を開始。(就農8年目)

(2)いちご栽培における環境制御技術の導入取組

平成30年:高設ベンチ栽培導入、炭酸ガス導入
      勉強会「きゃもん会」加入
令和 元年:環境モニタリング装置導入
令和 2年:自動換気装置導入
【参 考】
 ○環境制御技術について
  ハウス内の気温や湿度、日射量、二酸化炭素濃度など
 を測定し、IT制御機器を用いて作物の光合成に最適な
 環境を保つ技術。
 ○「きゃもん会」について
  県北地域のいちごの環境制御技術勉強会。
  平成29年に5名で開始し、令和4年現在33名が参加。
  勉強会は12月~2月、月2回程度開催し、技術向上と情報交換を実施。

4.株式会社 ウラノ

  「県内の航空機関連産業の現状」について調査を行った。(東彼杵町)


《長崎工場の事業説明》

(1)企業概要

本  社:埼玉県児玉郡上里町
設  立:昭和38年11月
従業員数:約440名(うち長崎拠点 約200名)
生産拠点:長崎県、埼玉県、群馬県
事業内容:航空機事業、半導体関連事業、医療用機器
     部品事業など

(2)長崎工場の概要

創  業:平成18年4月
     ※長崎県の誘致で東彼杵町に立地。
従業員数:約200名
事業内容:
 1.航空機事業
  主に中型機用エンジン部品を製造。
 2.半導体製造装置事業
  半導体製造装置部品を製造。
 3.医療装置事業
  重粒子治療で使用される樹脂素材の加工等。
 4.SDGs事業
  コオロギ養殖、養蜂、稲作、養鶏などを展開。
  コオロギパウダー入りの食品製造も研究中。
トピックス:令和3年12月 長崎第5工場竣工

 以上のほか、JAながさき西海させぼ広域かんきつ部会・針陽土地改良区において「みかんの生産性とブランド率向上の取組」、有限会社シュシュにおいて「農業における多角化経営の現状」、長崎魚市場において「高度衛生管理に対応した荷捌き施設整備」、三菱重工航空エンジン株式会社長崎工場においては「県内の航空機関連産業の現状」について調査を行った。