閉会中の活動 令和4年度分

観光生活建設委員会

現地調査

委員会名 観光生活建設委員会
目的 観光生活建設行政現地調査
日時 令和4年11月16日(水)~17日(木) (2日間)
調査先 松浦市
出席委員 委員長 石本 政弘  副委員長 千住 良治
委員  小林 克敏  委員  瀬川 光之  委員  徳永 達也  委員  堀江ひとみ
委員  西川 克己  委員  近藤 智昭  委員  堤  典子  委員  浦川 基継
概要
1.松浦市立埋蔵文化財センター

 「鷹島神崎遺跡を活用した観光振興等」について調査を行った。


(1)松浦市立埋蔵文化財センターの視察

 冒頭、松浦市の概要や鷹島神崎遺跡の調査経過及びその史跡指定範囲が全て海域にある水中遺跡であることの特異性、また、遺跡を活用した観光振興について説明を受けた後、令和4年10月に約740年ぶりに引き上げられた「一石型木製いかり」など数多くの元寇資料を展示する同センターを視察した。

(2)観光資源としての鷹島神崎遺跡の活用




《埋蔵文化財センター視察》

 元寇(蒙古襲来)を活かした食と歴史の観光コンテンツの造成
○必要性:
 国内唯一の水中に存在する国指定遺跡である「鷹島神崎遺跡」が、松浦市の貴重な地域資源であることを市内外へ発信し、遺跡への関心を高めるためにも新たな取組が必要。
○方向性:
 知名度向上のため、鷹島地域とともに松浦市の新たな観光コンテンツを確立する。
○手段:
 ・計画的な取り組みとして「アクションプラン」の策定
 ・市民・観光協会・松浦市歴史観光推進協議会等の民間団体等との連携
 ・既存の広報冊子を活用した情報発信
 ・壱岐市・対馬市・福岡市との広域連携
 ・てつはう(鉄砲)を模したお菓子「てつはう最中」の開発や「アジフライの聖地 松浦」連携店の取組
 ・市内小中学校向けフィールドワークの実施や、市民向けツアー、デジタルスタンプラリー等により幅広い世代へ働きかけ、無関心層を取り込んで松浦市全体の機運醸成

(3)県・市・関係団体との意見交換


《鷹島神崎遺跡》

 元寇の歴史の再認識やその周知が重要。 著名な作家に元寇を素材に小説等を書いてもらってはどうか。 元寇に関係する地域は広域であるため、平戸市や伊万里市などの周辺地域を巻き込んだストーリーづくりが必要。 など、多岐にわたった意見交換が行われた。

《意見交換》
2.九州電力株式会社松浦発電所

  「火力発電所の取組」について調査を行った。

(1)九州電力とJ-POWER(電源開発)の共同立地

 両社は、港湾設備、揚運炭設備、灰捨場、送電設備、緑地帯等を共同利用し発電所設備の共有化 により建設コストの削減、設備の効果的な利用を行っている。

(2)火力発電概要

九州電力 J-POWER
ユニット 1号機 2号機 1号機 2号機
運転開始 1989年6月 2019年12月 1990年6月 1997年7月
出 力 70万kW 100万kW 100万kW 100万kW
(3)環境保全対策

○発電所の運転に際し、長崎県、松浦市、佐賀県、伊万里市と環境保全協定を結び、発電所30km圏内に大気観測局を点在させ、常時環境データを測定。

  • 大気汚染防止対策(排煙):排煙に含まれる物質を、電気集じん器、脱硫・脱硝装置などにより可能な限り除去
  • 温排水対策:復水器(蒸気を水に戻す設備)の冷却に使用した温排水(海水)を、周辺海域の水温と同じにし放水
  • 騒音・振動対策:低騒音機器の導入、消音機・防音カバーの取付及び防音壁を採用
  • 緑化対策

《火力発電概要説明》

《蒸気タービン・発電機》
3.西九州自動車道松浦佐々道路(2号トンネル)

 「西九州道路松浦佐々道路の進捗」について調査を行った。

(1)事業目的

松浦佐々道路は、西九州自動車道の一部を構成する路線であり、長崎県北部に位置し、九州北西部の広域的な連携を図り、地域の活性化に大きく寄与するとともに、北松地域の唯一の幹線道路である国道204号の代替路線としての機能を有する。

(2)事業の経緯

・昭和62年6月30日  高規格幹線道路の決定
           (西九州自動車道)
・平成 9年2月 5日  基本計画決定
・平成25年7月30日  都市計画決定
・平成26年度     事業化

(3)事業の効果

・道路整備を見込んだ産業基盤が形成され、新たな企業立地や雇用の創出を支援
・観光振興の支援
・救急医療活動の支援


《概要説明とトンネル内視察》

 以上のほか、 福島町において「福島大橋の現状」、まつうら党交流公社において「松浦党の里ほんなもん体験」、道の駅 松浦海のふるさと館において「道の駅の取組」について調査を行った。