閉(休)会中の活動 令和3年度分

観光・IR・新幹線対策特別委員会

現地調査

委員会名 観光・IR・新幹線対策特別委員会
目的 IR対策、新幹線対策、観光振興対策に関する現地調査
日時 令和3年11月17日(水)~18日(2日間)
調査先 IR予定地(佐世保市)、九十九島観光公園(佐世保市)、平戸城 城泊(平戸市)、公園HIROPPA(波佐見町)、新大村駅・新幹線車両基地(大村市)
出席委員 委員長 石本 政弘、副委員長 饗庭 敦子、委員 八江 利春、委員 小林 克敏、
委員 瀬川 光之、委員 山口 初實、委員 川崎 祥司、委員 久保田 将誠、
委員 浦川 基継、委員 千住 良治
概要
1.IR予定地(佐世保市)

 上記の予定地において、長崎県IR推進課、道路建設課、港湾課、CASINOS AUSTRIA INTERNATIONAL JAPANから、九州・長崎特定複合観光施設(IR)について概要の説明を受けるとともに、予定地を視察し、質問応答を行った。

【主な施設概要】
(1)MICE施設

 世界トップレベルで使いやすい会議場・展示場とし、先を見越した最先端のICT技術を導入
 国際会議場
 コンセプト:大村湾に面したガラス張りの外壁や眺望にこだわる施設設計で環境意識を世界にアピール
 座席数:最大 6,000席  形式:劇場形式(1Fフロア座席は可動式)
 展示場
 コンセプト:オンライン開催・別会場連携に完全対応できる最新設備を備えた、ポストコロナ時代の展示会場
 規模:総面積 20,000㎡
 主要設備:導入時最先端ICTとAI技術を想定。施設専用アプリ開発も予定。

(2)魅力増進施設

〇ジャパン・ハウス
 多種多様なプログラムを実施できるようなモダンジャパンをコンセプトにした複数の屋内外施設を準備。
 ポイント1 劇場・体験:九州・日本のコンテンツ×最先端技術
 ポイント2 物販・飲食:九州・日本のこれまでといまを楽しむ

〇ジャパン・スクエア&ジャパン・ストリート
 2つの屋内施設に加えて、屋外のイベントや展示広場として、広場と並木道を設置予定。
 ジャパン・スクエア:
 日本庭園風の広場。
 「祭り」「食」「市」などのイベント広場に活用。
 ジャパン・ストリート:
 春には桜が咲き誇る並木道。
 「美術館」との連携によりアートオブジェ屋外展示場などに活用。

(3)送客施設

 来訪者1人1人の属性や趣向に合わせた最適な送客を実現。
 歴史的文化財や自然遺産をはじめ、様々な本物をコンテンツ化
 開発コンセプト1 ショーケース機能(個人属性に合わせる機能を搭載)
 開発コンセプト2 コンシェルジュ機能(全ての来訪者を喜ばせ、安心させ、満足させるための機能も搭載)
 開発コンセプト3 地域との連携を強化し、総客先の魅力をより引き出すための取組を重視した運営

(4)宿泊施設

 国内外で高品質なホテル運営を展開する高級外資系ホテルが宿泊施設運営を担当

(5)来訪及び滞在寄与施設

 非日常な環境で快適な日常を送るために、幅広い&集客力の高いコンテンツ、データに基づいた訴求により、集客、および長期滞在を促します。

(6)カジノ施設

 CAIの特徴を活かし、オーストリア風のデザインを採用し、ヨーロッパ流を取り込んだ格式高い大人の社交場とします。

(7)その他

新交通機関や新技術等を活用したラストワンマイル交通の導入
IR施設内のメインゲートとなるバスターミナルの設置
区域内外駐車場の活用
大村港と早岐港間に船舶を用意
大村港及び早岐港の旅客ターミナルを運営&管理
各港がクルーズ船を誘致 クルーズ旅行を企画

2.九十九島観光公園(佐世保市)

 現地において、佐世保市から九十九島観光公園の概要説明の説明を受けるとともに、案内を受けたのち、質問応答を行った。

【整備の目的】

(1)コンセプトは「再生」 俵ケ浦半島活性化の取組との連携・調査
  〇自然の再生 丘の再生、森の管理、農園の再生、花畑の整備
  〇人の再生  眺望芝生広場、観光/体験農園、レストラン、BBQ,グランピング
  〇地域の再生 食材の活用、雇用、半島観光/交流の拠
(2)俵ケ浦半島のゲートウェイ機能 他の地域資源の活用、廃校活用への呼び水
(3)国際クルーズ船観光客受入 観光公園整備と並行して受入体制を検討
(4)九十九島動植物園(森きらら)の移転検討
     老朽化と収益改善の抜本的な解決策の可能性

【今後の活用策検討の方向性】

平成28年から 俵ケ浦半島振興の取組の始まり(半島振興と連携・調和のとれたつくも苑跡地の活用策の検討)俵ケ浦半島のゲートウェイであり九十九島観光の拠点として、九十九島観光公園の整備に着手
平成29年から クルーズ船観光客の受け入れ機能の追加。市民、国内外の観光客の集客に資するコンテンツの検討。
令和元年から 動植物園を存続させる為の抜本的課題の解決策のひとつとして、動植物園の移転検討を開始。
令和2年 アフターコロナを見据えたマーケットサウディングを開始。
令和3年9月から アフターコロナを見据えた九十九島観光公園(九十九島動植物園の移転を含む)の活用策の検討を再スタート、あわせて、地下数(温泉含む)探査を実施

【活用にあたって対応すべき課題】

(1)一般県道俵ケ浦日野線(赤間工区)の整備促進
(2)九十九島観光公園周辺の市道整備

3.平戸城 城泊(平戸市)

現地において、平戸市及び指定管理者である株式会社狼煙から施設の概要説明を受け、質問応答を行ったのち、施設の視察を行った。

【課題(背景)】

 平戸城の入館者数は年間7万人と市内の観光施設としてはトップクラスの集客力のある施設ではあるものの、ピーク時の1/3まで減少している。
 市内全域の経済を活性化させるためには、集客力の高い平戸城をメインとした事業展開を考え、平成29年5月平戸城天守閣に宿泊できる「平戸キャッスルステイ」開催し、多くの反響があった。
  また、平戸城は築後56年が経過し、長寿命化が課題となっていたため、「平戸城宿泊施設化整備事業」に取り組んだ。

【事業に取り組む体制づくり】

(1)市役所内部合意形成(庁内プロジェクト会議)の設置
(2)公募型プロポーザル方式選定会議の実施

【スケジュール管理】

令和元年7月  協定書締結
令和元年12月 工事入札・着工
令和2年3月 マーケティング完了
令和2年7月 工事完了
令和3年4月 平戸城リニューアルオープンに合わせて、「平戸城CASTLESTAY懐柔櫓」としてオープン

【施設概要】

〇名  称:「平戸城CASTLESTAY懐柔櫓
〇運営会社:株式会社 狼煙(市指定管理者)
〇客 室 数:1室/収容可能人数1組5名
〇設  備:広さ 119.76㎡/2階建て ベッドルーム/リビングダイニングルーム/和室コーナー/ウッドデッキ/平戸大橋・海を眺める浴室ほか
〇宿泊料金:1泊60万円(消費税込)
      サービス料、食事料金、オプション(体験メニュー)料金別

【体験メニュー】

〇平戸神楽&ご祈祷体験プログラム 〇鎮信流茶道体験 〇座禅

【期待される効果と今後の動き】

 平戸市観光のキラーコンテンツとして造成され、世界に一つしかない平戸オリジナルの常設の宿泊施設として、国内外から注目を集め、「平戸市」の認知度あるいは知名度が上がることが期待されている。
 また、城泊だけに限らず、まちなかや周辺部でも賑わいが送出され、平戸市の観光業がさらに高められていくことも期待されている。
 今後、新たなキラーコンテンツを活用した新たな体験メニュ-の素材発掘、地域に観光客を誘客させることができる魅力的な旅行商品の造成、プロモーション等の実施により、観光客の増加、地域経済の活性化につなげたい。

4.公園HIROPPA(波佐見町)

 現地において、施設を整備した有限会社マルヒロから施設の概要説明を受け、施設の視察を行った。

【概要】

 長崎県波佐見町の伝統工芸品「波佐見焼(はさみやき)」の産地メーカー「マルヒロ」が、波佐見焼を通して繋がったアーティストと共につくる公園として、公園「HIROPPA」を2021年10月1日(金)にオープンさせた。
 敷地面積1200坪の公園全体には芝生が広がり、アーティストがデザインする遊具や、直営店、キオスク、OPEN-END(カフェ)が併設されている。
 車椅子でも一周できるバリアフリーの通路も園内に敷設。大人と子どもの遊び場を整備している。
 今後も公園の敷地面積を広げながら、アーティストの遊具や作品を増やしていくなど、長期計画で公園を開発予定している。

5.新大村駅・新幹線車両基地(大村市)

 上記の工事現場において、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構 九州新幹線建設局から、九州新幹線西九州ルート(武雄温泉・長崎間)の工事進捗の状況、駅舎・車両基地の特長などについて説明を受け、現地の案内をうけるとともに質問応答を行った。

【武雄温泉・長崎間の進捗状況】

ア 線区の進捗状況(予算確保状況)
  総工事費         6,197億円(平成31年4月12日認可)
  令和3年度までの予算累計  5,792億円
  進捗率          93%(前年比 9ポイント増)
イ 部門別の工事進捗状況(令和3年10月1日現在)
 用地進捗率        99%   トンネル進捗率 100%
 高架橋・橋りょう進捗率 100%   軌道工事進捗率  96%
 建築工事進捗率      97%   電気工事進捗率  83%

【大村車両基地】

ア 基地諸元
  基地延長 約1.0km   最大幅員 約170m
  総面積  約10.9万平方メートル(保守基地部分を含む)
イ 概  要
  仕業・交番検査、臨時検査・修繕、台車振替、車体検査修繕を行う。
ウ 設備内容(6両対応)
  留置線 2線 転削線 1線 解体線 1線 仕交検線 2線 臨修線 1線
  引上線 1線 全検整備線 1線 台振線 1線
  車体検修線 1線

現地調査

委員会名 観光・IR・新幹線対策特別委員会
目的 観光振興対策にかかるオンラインを活用した調査
日時 令和3年7月8日(木)(1日間)
調査先 長崎県旅館ホテル生活衛生同業組合、全国旅行業協会長崎県支部、対馬観光物産協会、五島市観光協会、長崎国際観光コンベンション協会、佐世保観光コンベンション協会、島原半島観光連盟
出席委員 委員長 石本 政弘、副委員長 饗庭 敦子、委員 八江 利春、委員 坂本 智徳、
委員 山口 初實、委員 川崎 祥司、委員 久保田 将誠、委員 浦川 基継、委員 千住 良治
概要
1.長崎県旅館ホテル生活衛生同業組合
(1)団体概要
  • 旅館・ホテル営業について、衛生施設の改善やその衛生水準の維持向上を図るとともに、組合員施設の事業経営の安定をもたらすための措置を講じることを目的とする。
  • 県内23支部、285軒の旅館・ホテルが所属、部屋数 10,713室
(2)新型コロナウイルス感染症による影響、現状

 組合員の施設の客室平均稼働率は、ゴールデンウィークを含む5月の実績や6月の見通しでは、多くの施設も休業をせざるを得ない状況で、5月で23.6%である。
 本格営業に向けた手元資金、市場心理の回復時期、受入態勢の実現性、人材確保に不安がある。

(3)県の新型コロナウイルス感染症に関する事業に対する意見
〇 宿泊施設安全・安心・快適化促進事業
  (宿泊施設安全安心対策事業・宿泊施設グレードアップ事業)
  • この補助制度で手出し資金が抑えられ非常に助かった。
  • 設備投資に係る経費を大幅に抑えることができた。
  • 2回目の募集時期が遅く、工事完了が期間内に間に合わない。
  • 今の状況で設備投資をする余裕がない。
〇 長崎県内宿泊キャンペーン(ふるさと再発見の旅、心呼吸の旅)
  • 需要喚起のこのキャンペーンでやっとお客が戻ってきた。
  • 島では(上五島)そもそも来客の自粛をしている宿が多く、宿泊キャンペーンに参加できる状況ではない。
  • 事業規模が小さな民宿ではあまり効果がない。
  • 一部の宿にお客様が集中している印象で、公平性の観点から受入れ上限を設けるべきではないか。
  • 停止に伴うキャンセル料補填の手続きが煩雑すぎる。これではキャンセル料を請求・徴収できない。
(4)今後、県に期待すること
  • 今後、新たに施策を展開する際にも、県内の各市町それぞれの実情を把握するため各コンベンション協会、観光協会、関連団体、事業者などとしっかり協議のうえ制度設計をお願いしたい。
  • 宿泊、交通、お土産、飲食他地域経済に幅広く効果のある制度の構築。
  • アフターコロナに向け、今後の感染状況を見据えた持続可能な観光地域づくりに資する事業者救済、観光再興の支援措置。
  • 旅行者、事業者、地域の安心安全を最優先とし、「team NAGASAKI SAFTY」の県全体での運用・プロモーションの早急な実行。
2.一般社団法人 全国旅行業協会長崎県支部
(1)団体概要

 昭和31年に設立された「全国旅行業団体連合会」を発足母体とし、昭和40年に「全国旅行業協会」に改組、平成25年4月から「一般社団法人」へ移行。
 観光庁長官の指定協会としての「法定業務」、「試験事務代行業務」のほか、旅行業の健全な発展と経営の合理化に資する「一般業務」を実施。
 長崎県支部は、旅行業46社が会員。

(2)新型コロナウイルス感染症による影響、現状

 新型コロナウイルス感染症が内外で流行し、移動の自粛、緊急事態宣言等の発出により旅行予約のキャンセル等が相次ぎ、国内・海外旅行・インバウンドは甚大な影響を受け、旅行業は厳しい経営環境に置かれている。

(3)県の新型コロナウイルス感染症に関する事業に対する意見
  • 「心呼吸の旅」など県民の旅行意欲をそそる施策を打っていただき感謝している。
  • 観光業界への幅広い助成事業(ステップアップ事業)も大変ありがたい施策であった。
  • 宿泊施設の安心安全審査業務や感染拡大アドバイザー業務などの機会が今後も継続して協会会員が受託事業を引き続き受けられることを願っている。
(4)今後、県に期待すること
  • GoToキャンペーンの開始或いは終了後に団体旅行を促進するような施策、助成等の検討。
  • 旅行会社のみならず観光業界(宿泊、飲食、観光施設、交通など)としては、団体旅行が復活できるような施策の検討。
3.一般社団法人 対馬観光物産協会
(1)団体概要

 対馬市内外の事業者で構成され、対馬市と事業を連携し、また、活動を補完するなど、対馬の観光物産振興における中心的な組織。
 対馬の観光物産における情報発信、顧客促進、販路拡大事業を中心に活動し、また、よりあい処つしま、観光情報館ふれあい処つしまなどの施設運営を行っている。
 会員数 422社

(2)新型コロナウイルス感染症による影響、現状
  • 対馬は、経済圏が福岡であり、福岡の感染状況の影響もあり航空路・航路事業をはじめ、島内の宿泊、飲食、土産品等は、GoToトラベル休止後、厳しい状況。
  • 島内のイベントの中止、延期、各種機関の対面での会議開催ができないため、島内の人の動きも鈍く、経済の循環も厳しい現状。
(3)県の新型コロナウイルス感染症に関する事業に対する意見
  • 宿泊施設の認証や感染拡大防止等支援事業補助金などの各種支援制度を活用し、安全安心のおもてなしによる受入れができていくことを期待している。
  • コロナ感染の収束後は、いち早く、安心安全の島としてPRできればと思っており、ウィズコロナ、アフターコロナに向けた支援策を県・市で実施をお願いしたい。
(4)今後、県に期待すること
  • 対馬の場合、経済圏が福岡市であり、県民限定の「ながさき心呼吸の旅」を、対馬・壱岐に関しては北部3県で対応が可能等の措置の検討。
  • マイクロツーリズムとして、国境の島「五島、壱岐、対馬」を周遊するコース、北部3県の協働による「元寇関連の遺跡等を巡る旅行商品」の造成の検討。
4.一般社団法人 五島市観光協会
(1)団体概要

 昭和30年 福江市観光協会としてスタート
 世界文化遺産関係等のツアー主催、再生エネルギーの視察窓口、観光案内業、イベント企画運営、売店運営、行政からの委託業務 等
 会員数 339社(令和3年3月31日現在)

(2)新型コロナウイルス感染症による影響、現状
  • 緊急事態宣言発令後、飛行機・船の減便で来島客入込数は減少。
  • 主要宿泊施設10施設の予約は前年同月比40%まで回復しているものの、世界遺産登録時後ピークの年と比較すると50%にも満たない状況。
  • 宿泊施設のコロナによる閉業は現在でていないが、個人経営の飲食店には店を閉じたところもある。
  • 貸切バスは9月以降予約が入っている。
(3)県の新型コロナウイルス感染症に関する事業に対する意見
  • 県の第三者認証制度の取組みは、市独自でコロナ対策の基準を設け、宿泊・飲食施設に対策をお願いしており、今後は県下全域での基準で動けるので、引き続き登録事業者が増えるようサポートしていく。
(4)今後、県に期待すること
  • 事業が再開していく中で、人の移動が増えることから、第5波となった際の対策も以前同様継続的な支援、対策。
(5)その他
  • 特に観光に関しては、自治体間の競争が激化することが予想される。
  • 長崎県内の広域連携を強化した施策の取り組みを引き続きお願いする。
5.一般社団法人 長崎国際観光コンベンション協会
(1)団体概要

 長崎市及びその周辺地域の観光及びコンベンション事業の健全なる振興並びに地域の活性化を図り、併せて、産業経済の発展と文化の興隆に資するとともに国際観光及び国際コンベンションの振興を促し、もって社会公共の福祉増進と国際親善に寄与することを目的とした団体。
 会員数 440社・団体

(2)新型コロナウイルス感染症による影響、現状

・2021年4・5月の売上状況の2019年4・5月との比較
  売上比 20%未満   構成比  19%
      20%~40%       23%
      40%~60%       27% 売上比 60%未満が全体の69%
・2020年度(4月~3月)の年間売上状況の2019年度との比較
  売上比 20%未満    構成比 17%
      20%~40%       21%
      40%~60%       23% 売上比 60%未満が全体の61%

(3)県の新型コロナウイルス感染症に関する事業に対する意見
  • 心呼吸の旅は、低価格帯のホテルには向かない。
  • 感染防止策等支援事業補助金の上限を上げて欲しい。
  • 事業者向けの情報が行き届いていない。本社等が県外の場合情報が届かない。
  • 施設、設備の維持等、現在の事業を継続できるような補助金があれば助かる。
(4)今後、県に期待すること
  • ディスティネーションキャンペーンを含め「しま旅」や長崎の魅力の発信。
  • 「ながさきの食を楽しむ旅」の強力な誘客キャンペーン。
  • 西九州経済圏全体を考えた施策。
6.公益財団法人 佐世保観光コンベンション協会
(1)団体概要

 佐世保市及び周辺地域との緊密な連携のもとに観光客の誘致、コンベンションの誘致を行うことにより、佐世保市における観光及びコンベンションの振興を図り、もって、国際、国内観光の振興による人的交流の促進並びに地域経済の活性化及び文化の向上に寄与することを目的とした団体。
 会員数 389社

(2)新型コロナウイルス感染症による影響、現状

 令和2年度に佐世保市を訪れた観光客数は、317万5千人(対前年比54.5%、264万9千人の減)、宿泊客数も86万8千人(対前年比 56.6%、66万5千人の減)といずれも前年を大きく下回り、大きな打撃を受けた。

(3)県の新型コロナウイルス感染症に関する事業に対する意見
  • 事業規模に応じたきめ細やかな助成があるとなお良い。
  • GoToトラベルキャンペーン等、宿泊キャンペーン事業の効果は非常に高いと感じており、今後も引き続き実施していただきたい。
(4)今後、県に期待すること

宿泊キャンペーン等、新型コロナウイルスからの早期回復のための経済対策、IR・新幹線を見据えた事業展開など

7.一般社団法人 島原半島観光連盟
(1)団体概要

 観光関係の事業者をはじめ半島内外の団体、企業で構成されており、各関係機関、行政と連携を図りながら島原半島及びその周辺地域の観光に寄与することを目的とした団体。

(2)新型コロナウイルス感染症による影響、現状

 令和2年度 宿泊施設 対前年比 40%~45% 4~5月は対前年比 5%程度の実績。
       観光施設入場者 対前年比 45%~55%
       民泊施設 対前年比 0% 令和3年11月まで受入しない予定。
 令和3年度 宿泊施設 GW期間のみお客さんがいたが、それ以外は閑散。
       観光施設入場者 対元年度比 30%~45%

(3)県の新型コロナウイルス感染症に関する事業に対する意見
  • 宿泊キャンペーン等の拡充。
  • 営業固定費や人件費等に対する補助金、助成金等の拡充(ステップアップ事業等)。
(4)今後、県に期待すること
  • 令和2年度と同等の助成金、委託事業等をお願いしたい。
  • 宿泊キャンペーン(ふるさとで心呼吸の旅キャンペーン等)の継続。
  • 新幹線の開業に向けた各自治体と関係団体とが連携したプロモーションの強化。
(5)その他
  • 新幹線開業による効果を広く波及させるような島原半島などの遠方観光地への支援事業の強化をお願いしたい。
【意見交換】

 各団体からの説明内容について、わかりにくかったところ、不明なところなどについて質問、応答を行った。