1.株式会社 阪急オアシス
株式会社 阪急オアシスを訪問し「長崎県水産物の販売」について調査を行った。
| (1)会社概要 |
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- 商 号:株式会社 阪急オアシス
- 設 立:2006年(平成18年)9月1日
- 所在地:大阪府豊中市岡上の町2丁目2番2号
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| (2)店舗数 |
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・大阪府下 31店舗、大阪市 22店舗、兵庫県 24店舗
京都府下 7店舗、滋賀県 1店舗
主に、阪急電鉄沿線に沿って設置。
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| (3)経営方針 |
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阪急オアシス箕面船場店
「この場所に、あなたの市場を、みんなの力で創りたい」をコンセプトに社員、スタッフ全員が「食のプロフェッショナル」を目指し、「安心安全な高品質食品」を提供し、「ライブ感あふれる市場」をつくり、食にまつわる「生活提案の発信地」となり、海と大地と地域と食卓がひとつでつながる市場を目指している。
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| ○長崎県産水産物販売の取り組み |
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阪急オアシスグループ全体で、年に2回の「長崎県水産物のフェア」を実施している、売上げ高は、約4億円。また今回訪問した「箕面船場店」では、月1回の長崎フェアにおいて、長崎の魚類を「一艘買い」し、新鮮な魚類を安く提供している。その他、阪急オアシス独自の加工を施し、長崎県産魚類の販売も行っている。今回は2店舗視察したが、どちらも新鮮で、価格も安く設定されていた。
売場にも活気があり、魚のおろしのサービス等も行われ盛況だった。
その他にも、長崎県の素麺、塩、漬物等も販売されていた。
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2.兵庫県手延素麺協同組合
兵庫県手延素麺協同組合の揖保乃糸資料館そうめんの里を訪問し、「そうめんのブランド化等」ついて調査を行った。
| (1)組合概要 |
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 そうめんの里
- 設 立:明治20年9月9日
- 所在地:兵庫県たつの市龍野町富永219番地の2
- 組合員数:463名
- 業者数: 442者
- 登録商標:宝播、揖保乃糸ほか
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| (2)「そうめんの里」施設概要 |
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- 鉄筋コンクリート4階建
- 資料館面積 2,125㎡
- 開館時間 午前9時~午後5時
- 入館料 大人 300円
中・高校生 200円
小人 100円
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播州地方の伝統産業でもある「手延べそうめん 揖保乃糸」の製造工程や歴史を学べる施設として、平成9年に設置された。施設では、主力商品、上級6把包装の加工場の見学や、日に数回行われる小分け作業の実演では、生の麺を一気に引き延ばす体験もできる。また、そうめんを主とした食事処や売店も設置されている。年間の入場者数は、約12万人。
揖保乃糸最上級の「特級」については約450の生産者のうち、3件しか製造することができない高級品であり、更にブランド化が図られている反面、後継者の育成が今後の課題となっている。
また、そうめんの他にもひやむぎ、うどん、冷やし中華、パスタも製造販売している。その他「サザエさん」のオープニングにも紹介されるなど揖保乃糸のPRにも力を入れている。
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3.農業生産法人こと京都
農業生産法人こと京都を訪問し「九条ねぎの生産・加工」について調査を行った。
| (1)会社概要 |
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- 会社名:こと京都株式会社
- 設 立:2002年(平成14年)5月1日
- 所在地:京都市伏見区横大路下三栖里ノ内30番地
- 従業員:140名
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| (2)沿革 |
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こと京都株式会社 向島工場
| ・2002年 |
有限会社竹田の子守唄設立 |
| ・2007年 |
こと京都株式会社に社名変更 |
| ・2009年 |
南丹市美山町で九条ねぎ栽培研究と栽培開始 |
| ・2010年 |
新本社工場 竣工(横大路) |
| ・2013年 |
第1回6次産業化シンポジウムで農林水産大臣賞 受賞 |
| ・2014年 |
こと日本設立 |
| ・2015年 |
向島工場竣工 |
| ・2015年 |
京野菜冷凍加工会社設立 |
| ・2016年 |
京(みやこ)・食の安全衛生管理認証取得 |
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| (3)主な取組み |
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① こと九条ねぎについて
こと九条ねぎとは、「産地のこと、栽培方法のこと、品種のこと」の3つの基準を満たした九条ねぎを定義としている。京都府内で生産され、慣行農法を超えない肥料や農薬の使用で、安全・安心な栽培方法で生産され、原種の割合が半分以上の品種を使用して生産されたねぎのことを指す。生産については、京都府内で産地リレーを行い、1年を通じて安定して出荷しているため、自然災害時にも安定して顧客にねぎを提供できるシステムを構築している。 |
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② 6次産業化について
こと京都においては、栽培から加工・販売まで一環体制で年間通じて安定供給するため、自社において全工程を行っている。農林水産省が推進する「農業の6次産業化」のモデルとして各方面からの視察・研修も多く、農林水産業者の所得向上や地域の活性化に貢献している。また、農福連携を実践し社会福祉法人とも連絡を取り合い就労者の確保にも努めている。こうして得た利益については、畑に戻すこととし、経営の安定化に繋げている。 |
以上のほか、ダイハツ工業株式会社において「地場企業への調達の可能性」、大阪市中央卸売市場において「生産から消費までの現況と仕組み」、丸久小山園において、「お茶の品質管理、流通」、MOBIOにおいて「ものづくり支援」について調査を行った。
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