概要 |
1.広島県議会(広島県広島市)
広島県議会を訪問し、平成26年8月20日に発生した、広島市北部を中心とする豪雨災害発生時の議会運営等について、現地調査を行うとともに、広島市安佐南区八木地区の土砂災害現場の調査を行った。
(1)県議会の概要 |
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①議員数(H29.5.12現在)
・定数 64名、現員数 64名(男性:61名 女性:3名)
②会派構成
・自由民主党広島県議会議員連盟 30名、広島県議会民主県政会 15名、
公明党広島県議会議員団 6名、自由民主党広島県議会議員会 5名、
自由民主党広島県議会広志会 5名、自由民主党広島県議会草莽の会 2名、
日本共産党 1名
③常任委員会の状況
・委員会数 6委員会 ※委員会名等は以下のとおり、( )は委員数
総務(11)、生活福祉保健(11)、農林水産(10)、建設(11)、
文教(10)、警察・商工労働(11)
④特別委員会の状況
・委員会数 6委員会 ※委員会名等は以下のとおり、( )は委員数
地方創生・行財政対策(12)、少子化・次世代育成対策(10)、
平和推進・地域魅力向上対策(10)、広域・国際観光振興対策(10)、
産業競争力強化対策(10)、社会基盤整備対策(10) |
(2)被害の状況 |
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広島市安佐南区 土砂災害現場
①人的被害 145名
・死者(災害関連死を含む) 77名、
重傷者 46名、軽傷者 22名
②住家被害
・全壊 179棟、半壊 217棟、
一部損壊 190棟
・床上浸水 1,086棟、
床下浸水 3,097棟
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(3)災害発生後の主な議会の動き |
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○ 8月20日: |
交渉会派(自民会議、民主県政会、自民会、公明党)連名で、緊急要望書を知事に提出 |
○ 8月28日: |
建設委員会 現地調査 |
○ 8月29日: |
議長 現地調査 |
○ 9月 8日: |
各派代表者会議
被害状況等について説明
知事への要望書提出を協議・決定 |
○ 9月17日: |
各常任委員会開催 被害状況等の報告 |
○ 9月18日: |
9月定例会開会日 |
○ 9月25日: |
議会運営委員会 意見書案協議 |
○ 9月26日: |
議会運営委員会理事会 意見書案協議 |
○ 9月29日: |
議会運営委員会 意見書案協議・決定 |
○10月 3日: |
9月定例会閉会日 意見書採択 |
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2.兵庫県明石市議会(兵庫県明石市)
兵庫県明石市議会を訪問し、障害のある議員に対する対応について、現地調査を行った。
(1)市議会の概要 |
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①議員数(H29.6.9現在)
・定数 30名、現員数 29名(男性:24名 女性:5名)
②会派構成
・真誠会 10名、公明党 6名、未来市民 6名、民主連合 3名、
日本共産党 2名、スマイル会 1名、青風会 1名
③常任委員会の状況
・委員会数 4委員会 ※委員会名等は以下のとおり、( )は委員数
総務常任(6)、文教厚生常任(8)、生活文化常任(7)、
建設企業常任(7)
④特別委員会の状況
・委員会数 1委員会 ※委員会名等は以下のとおり、( )は委員数
新庁舎整備検討(8) |
(2)障害のある議員に対する市議会の対応 |
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兵庫県明石市議会 平成27年4月の市議会議員選挙で、生まれつき耳が聞こえない方が当選されたことに伴い、議員活動等に対する各種対応を行っている。
①議場における対応
議場内に手話通訳者を配置し、発言内容がわかるようにしている。
(3~4人の手話通訳者が15~20分交代で対応している。)
また、傍聴者に対する対応として、車椅子対応のための昇降機を設置するとともに、傍聴席での要約筆記者の派遣を行っている。
②委員会室における対応
委員会室に手話通訳者を配置し、発言内容がわかるようにしている。
(3~4人の手話通訳者が15~20分交代で対応している。)
また、傍聴者に対する対応として、傍聴席での要約筆記者の派遣を行っている。
③議員控室における対応
会期中については、本会議及び委員会開催日程に応じて、手話通訳者を配置している。
(時間及び人数については、会議時間に応じて対応している。)
会期中以外については、報告・連絡事項の対応が必要な場合、その都度手話通訳者を配置している。
④一般質問の際の対応について
通告書に基づく議員への聞き取りについては、手話通訳者に依頼している日と重なるため、そのまま対応している。
聞き取り日以外の対応については、状況に応じて、別途対応している。
⑤議会広報における対応
視覚障害者用として、市議会だよりの録音CDの作成をボランティア団体に依頼している。
⑥手話通訳者の配置について
明石市においては、手話通訳者として職員を採用し、他部署に配置しているため、手話通訳の必要に応じて依頼している。
28年度は、手話通訳者3人(正規職員1名、任期付専門職員2名)と手話通訳者協会からの派遣者で調整し、4名程度配置している。
29年度は、手話通訳者7人(正規職員1名、任期付専門職員2名、短時間任期付職員4名)で調整し、4名程度配置している。
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以上のほか、大阪府議会(大阪府大阪市)において、「議会運営について」及び「政務活動費について」、調査を行った。
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