○隠岐の島町(島後)について |
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■位置:島根半島の北東約80kmの海上に位置し、隠岐諸島の中で最も大きな島。
■面積:242.95平方km(琵琶湖の約36%)で、その約80%が森林。
■地形:ほぼ円形に近い火山島で、500m級の山々が連なり、これを源とした2河川流域に比較的広い平野が開けている。周辺の海岸全域は、大山隠岐国立公園に指定され、雄大な海洋風景や急峻な山並みを有し、風光明媚である。
■気候:一般的に裏日本型気候に属しているが、対馬暖流の影響を受け、厳寒期を除き通年温暖。
●隠岐ハイブリッドプロジェクトについて
中国電力が平成27年9月~平成31年3月まで実証実験を行っている。
ハイブリット蓄電池システムは島前地区の西ノ島町に変電所を設置し、海底ケーブルで島後地区の隠岐 の島町へ送電し、蓄電している。これにより、隠岐諸島の電気をコントロールすることを目的としている。
<主な機能>
再エネの発電利用及び隠岐諸島全体の電気の使用量を予測/蓄電池の充電・放電を制御 /内燃力発電機の発電量を制御 等
<発 電 量>
隠岐諸島約9000世帯(一般家庭の使用量)の約半分の電力を賄う
●ジオパークを活用した地域振興の取組みについて
<広報活動の強化と住民の意識改革>
公民館単位で島民を対象とした学習会を行っている。ジオパークへの認識を深めるため小・中学校でジオの授業を行い、生徒が公民館で発表会を行っている。近年このような活動の成果として、島内出身者のUターンが増え始めている。
このことは、島民がジオパークの認定を受けたことで、隠岐の島町への誇りを持ち、そこに住むことのすばらしさへの認識が深まってきていることの表われである。9/9を「ジオの日」に認定し、その日は各自治会単位で、地域清掃活動を行い、その後、全員が海岸清掃を行っている。また、清掃後、参加者が楽しめるイベントを開催している。島の9割の自治体が参加した実績がある。
<伝統文化等の活用>
伝統文化「隠岐民謡/いぐり凧/牛突き など」をイベントとして実施し、併せて、保存・伝承に繋げる。
<観 光 客>
海外からの観光客はヨーロッパからの来島される方が多い。アジア地区からの来島がない。
<宿泊施設>
島内1200名の収容が可能。
<知 名 度>
ウルトラマラソンの成功に伴って国内の知名度が上がってきた。また、フランスの雑誌「ブルーガイド」に紹介されたことをきっかけにフランスからの観光客が増えた。
<関係団体との連携>
ジオパーク推進協議会は学術的な面だけではなく、観光部門と連携して、観光客誘致に取り組んでいる。
《隠岐の島町役場》
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島まるごとブランド化、隠岐島前高校魅力化プロジェクト、移住・定住対策ついて説明を受け質疑を行った。
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○海士町について
■位置: 島根半島の北東約80kmの海上に位置し、隠岐諸島の4つの有人島の1つの島。
■面積: 33.52平方km、周囲89.1km。
■特徴:名水百選(天川の水にも選ばれた豊富な湧水に恵まれ、時給自足のできる半農半漁の島。後鳥羽上皇はこの島にご配流の身になられ、19年余り在島の末、生涯を終えられた。
■平成の「大合併」時には、島嶼間の合併を望まず、単独町制を決断し、現在は生き残りを懸けた攻めの戦略を行い、全国的に注目を浴びている。
●島まるごとブランド化について
「さざえカレー」、「岩がき」、「フクギ茶」、「隠岐牛」などヒット商品を増やすことで海士町ブランドを全国的に響かせることで、島を丸ごとブランドにする。
「さざえカレー」などのヒット商品には、島外の若者の意見をきっかけに商品化されたものがある。
●隠岐島前高校魅力化プロジェクトについて
・実践的なまちづくりや商品開発などを通して地域づくりを担うリーダー育成を目指す「地域創造コース」。少数人数指導で難関大学にも進学できる「特別進学コース」の2つのコースを新設。
・小さい学校だからできることがあるとの考えを基に、島全体が1つの学校と捕らえ、地域で教育を行う。補えないところは、ICTを活用する。
・学校連携型の公営塾「隠岐國学習センター」を創設し、従来の塾の枠を超えた高校との連携により、生徒の学習意欲を高め、学力に加え社会人基礎力も鍛える独自のプログラムを展開している。
●Iターン者との意見交換会(Iターン者 20代の女性2名)
(iターン者の意見)
・iターンは、移住者にとって「自分探し」、「自己研鑽」としての人生のある期間 の生き方としての選択の一つでもある。
・田舎移住に関しては、周囲の同世代について言えば、一定の興味を持っている人たちはいるが、その数は少ないと感じている。その他、多くの率直なご意見を伺うことが出来た。

《海士町説明》

《海士町長との意見交換会》

《Iターン者との意見交換会》

《隠岐國学習センタースタッフの方々》
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ふるさと教育推進事業について、説明を受け質疑を行った。
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●ふるさと教育推進事業について
(目指すところ)
・ふるさと教育では、地域の自然、歴史、文化、伝統行事、産業といった教育資源を生かし、学校と家庭と地域が一体となり、ふるさとに誇りを持ち、心豊かでたくましい子どもを育てる。
(中心的な取組)
・(第1期)平成17年度~平成19年度
-ふるさとに関する授業を年間35時間以上実施することの定着化
-各教育事務所館内で「ふるさと教育フェスティバル」を開催
・(第2期)平成20年度~平成22年度
-ふるさと教育の具体的な方法論(学社連携・融合)を検討
-公民館との連携を深め、地域の教育資源を生かした木養育活動を展開
・(第3期)平成23年度~平成25年度
-ふるさと教育を継続的に進めるための体制づくり
-「子ども教育は地域の大人の責務」という意識の醸成
-ふるさと教育を学校教育全体で進める体制の構築と量的・質的充実
-地域医療教育の実施
・(第4期)平成26年度~平成28年度
-小中9年間を通した発展性・系統性のある「ふるさと教育」
-中学校区の「ふるさと教育」を支援する地域の体制づくり
-企業と連携した「ふるさと教育」の推進
《島根県庁説明》
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1998年に、株式会社石見銀山生活文化研究所を設立して、アパレルブランドの「群言堂」、宿泊・飲食設備「他郷阿部家(たきょうあべけ)」をつくり、古民家の再生事業も手がけている。石見銀山本店のほか、首都圏には、直営レストラン、服飾・雑貨店の「Re:gendo(りげんどう)」や、喫茶店「Ichigendo(いちげんどう)」を展開し、150名以上の雇用を生み出している。全国に向けて、デザインや地域の生活文化などを発信している。創業者を中心とした地域文化を発信する活動が、後に石見銀山が世界遺産登録に至った一つのきっかけとなった。
(コンセプト)
【復古創新】
古いものを再生して、これからの未来のモノをつくっていこうという事。古いものを捨ててしまうのではなくて、古いものを新しくしていき、新しいものを作りだすこと。 地域に根差したものを時代に合わせていきながら、日本人らしい考え方を伸ばしていくこと。
(松場社長コメント)
地方には誇るべきものが数多くあり、それが地方の力であり、これから地方が大逆転する時代が来ると思っている。また、人が物質的な幸せよりも如何に幸せに生きるかという経済が動くべきだと考えており、ソーシャルビジネス(社会が豊かになる経済)をこれからも動かして生きたいと考えている。

《会社説明》

《松場社長と委員》
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