概要:
一昨年までの連携プロジェクト研究で、粘土鉱物の中に様々な天然物精油成分を複合化した複合材料が、イチゴ灰色カビ抑制、カットレタスの褐変抑制及び防ダニ活性などの機能性を有することが確認するとともに、精油成分の徐放期間延長も同時に達成できた。また、平成19年度は、特にこの素材の防ダニ活性に着目し、フィールドにおける評価において、概ね6ヶ月間のダニ忌避効果を確認した。本研究では、これらの成果の業務用資材として実用化を目指すにあたり、素材の安定性の確保、製造原価の低減が必要であることから、複合材料の構造状態の推定と防ダニ活性との関係解明、それに基づく複合材料の改良と実用的な形態付与、さらにダニ忌避効果などについて、窯業技術センター、長崎県立大学シーボルト校、及び(株)シモダアメニティーサービスと共同で研究に取り組む。