概要:
本事業は、企業において欠点の発生等緊急的対応が必要な技術的課題が生じた時に、窯業技術センター職員を派遣して解決を図ることを目的として実施しているもので、平成16年度は以下のとおり11件のテーマについて指導を行った。
①バッチ炉の焼成技術指導によるシバリング等の歩留り向上を図った。
②地元粘土を利用した有色陶土の開発のため粘土の調整。
③深みのある青磁釉の開発のため原料の配合量や粒度について調整。
④ロボット施釉に伴い減少した排泥量に対応したリサイクル量坏土の調整。
⑤上絵具のスクリーン印刷による色サンプル作成での絵具調整、印刷方法の改善。
⑥アルミナシートを開発するための材料や印刷についての調整。
⑦急須内部の釉はげ防止のための素焼、施釉、乾燥方法。
⑧色釉調合と効果的な利用方法。
⑨アルミナ入り撥水剤の赤褐色化防止について市販材料による焼成試験。
⑩素焼温度のバラツキによる割れの発生が,、製品のサイズに影響される問題の解決。
⑪開発強化陶土の焼成腰の試験方法と品質管理技術。
また、上絵製品の鉛溶出対策として窯元、上絵付業、商社を対象に鉛溶出試験を3回、試料623点を実施し、その結果を踏まえ上絵焼成条件の改善のための技術支援を行った。(平成15年度鉛溶出試験の実施:3回、試料558点)