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研究内容詳細

研究テーマ:
遠心成形法を用いた傾斜機能材料製造技術の開発
種別:
受託研究
担当者:
狩野伸自
研究期間:
平成15年度
概要:
 傾斜機能材料はセラミックスに複合的な機能を付与する方法として適しており、特に 金属とセラミックスの傾斜材料は、加工性と耐食性および耐熱性に優れているため構造材料への用途が期待される。しかし、金属とセラミックスの熱膨張係数差に起因した応力を緩和するためには、連続的な傾斜構造を作ることが必要である。本研究では、スラリーを使った遠心成形法と凍結乾燥法を用いて、緻密で連続的な金属/セラミックス傾斜材料の焼結体の作製を目的とした。本研究の結果は、以下のとおりである。
(1)分散剤の添加量を調整することで、凝集したスラリーから連続的な傾斜構造を得ることができた。スラリーを凝集状態に制御することにより、原料粉体の比重差及び粒子径差に起する沈降速度差を緩和することが可能であることを示している。
(2)凍結乾燥法の適用により、水分を多量に含んだ試料からも、乾燥収縮による亀裂を生じることなく、安定した成形体を得ることが出来た。
(3)SUS/Zr、Mo/Mullの成形体をホットプレス焼結することにより、セラミックスから金属へと連続的な傾斜組成を持つ材料を作製することができた。

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