概要:
本事業は、企業において欠点の発生等緊急的対応が必要な技術的課題が生じた時、窯業技術センターの職員を派遣して解決を図るることを目的として実施しているもので、平成15年度は11件の指導を行った。指導事例として、①電気炉焼成によるアイボリー調の焼成呈色を、ガス炉で焼成する場合の焼成方法。②燃焼ガスの流れのバラツキにより部分酸化が生じている為、炉床の吸いこみ口の調整方法、③生地製品ストックからの鉄粉発生に付いての技術指導。④天草素地の膨張係数が大きいことから、色釉等を厚く施釉した製品や、石灰釉を角形の形状に施釉した製品にシバリングが発生、そのため焼成温度の把握、素地に適合した石灰釉、熱膨張係数が低い陶土の開発等についての技術指導を行い、歩留まり向上や品質管理技術の強化を図った。