概要:
最大粒径約45μmの市販天草撰上陶土を、ポールミルで湿式粉砕し微細化することで、曲げ強度及び衝撃強度の向上を図った。その結果、最大粒径を約20μm以下とし、且つ低熱膨張釉薬を施釉することで、曲げ強度及び衝撃強度とも、普通磁器の約2倍に向上させることができた。さらに、微粉化することで、約50℃低い温度で焼成が可能となり、焼成コストの低減が図れる。また微粉砕陶土は、全収縮率が普通陶磁器より約2%大きい値を示し、さらに湾曲度もやや大きい値を示すことから、製品形状での歪みの発生が予想された。しかし、実際に試作品の作製を行った結果、大きな変化は認められず、良好な結果を示した。