概要:
象嵌は、伝統的には印花等手工的な方法で、あるいはサンドブラストやタイルにおける金型プレス等機械的な方法で行われており、これらの方法では必ず凹部を作成し、その後凹部へ象嵌材料を充填して作成される。
本研究ではこの方法を、印刷技術を用いることによって、凹部を作成することなく簡便に象嵌を得る方法を確立することを目的とした。
初年度において基礎技術の確立をはかり、「象嵌セラミックスの製造方法」としてまとめ特許を出願した。本年度は上記基礎に基づき、精度の向上を図るとともに多色による製品開発を図った。
また、製品展開の可能性を拡大するため、前年度試験で行った中子(被印刷物)の利用による陶板の他、普通鋳込もしくはNキャストによる立体物への展開もはかった。これらの製品例を写真に示す。