概要:
長引く不況で、業態間競争や地域間競争が激化し、陶磁器市場の構造にも大きな変化が生じている。中でも伝統技術を守ってきた企業では、新製品の開発や新たな販路開拓を見出せず、活路を開くことが困難な状況にある。新製品の開発にあたっては、幅広いニーズを把握し、総合的に対応することが重要となる。
本研究では、新製品開発に対する意識の向上を目的として企業5社を選定し、専門家の総合的な情報力(市場、販路、販売戦略など)による指導を受け、各企業の特色ある伝統技術・技法を活かしながら、新製品の開発及び新たな販路開拓、販売戦略のための支援を行い商品化を図った。
参加企業5社の内、2社は自社になかった新たな販路での商品化に成功し、2社は新たな販路を検討しながら自社販路での販売を行っている。残る1社は試作途中で商品化には至ってない。