長崎の農業(土の恵)

長崎の農業(土の恵)

日本列島の最西端に位置する長崎県は、平坦地が少なく傾斜地が多い地形と温暖多雨の海洋性気候を巧に利用して、昔から畑作、果樹栽培が盛んに行われています。
また、鎖国時代、西洋に開かれたわが国唯一の窓口であったことから肉食文化の歴史も古く、様々な国の文化を受け入れてきた土地柄と豊かな自然風土により独自の食文化を発展させてきました。


農畜産品・農産加工品

長崎さちのか・長崎ゆめのか

温暖な気候の長崎県は、いちごの出荷量全国第5位(H28年)。なかでも、「長崎さちのか」は、全国の作付け面積の約7割を占めており、糖度・ビタミンC含有量が高いのが特徴です。また、「長崎ゆめのか」は、大粒で鮮やかな赤色をしており、果汁をたっぷり含んだ甘くて程よい酸味があり、果皮がしっかりしているため日持ちするのが特徴です。

長崎じゃが

長崎じゃがの「アイユタカ」は、肉質が柔らかく、しっとりとしたなめらかな食感が特徴。他にも肉質がやや粘質で適度なホクホク感がある「デジマ」や、硬めの食感で煮崩れしにくい「ニシユタカ」があります。


長崎アスパラ

長崎県はアスパラの主要産地です。長崎アスパラは、特に農薬や化学肥料を抑えるなど、土づくりからこだわっています。香り豊かで糖度も高く、根元から穂先までやわらかいと人気も高い逸品です。

長崎びわ

気象条件が大きく影響し、果実が非常にデリケートなびわ。長崎県は、びわの出荷量全国第1位(H28年)で、温暖な気候の中、一房ずつ大切に栽培されています。まさに、たっぷりの愛情に育まれた初夏の味わいです。


長崎みかん

温暖な気候と豊かな土壌に恵まれた長崎県のみかんは、全国有数の生産量と品質の高さを誇ります。なかでも、「原口早生」「させぼ温州」は、甘くてみずみずしい長崎を代表するみかんです。

長崎玉緑茶(たまりょくちゃ)

長崎県で主に生産されている蒸し製玉緑茶は、茶葉が丸みを帯び、勾玉(まがたま)のような形をしており、爽やかな香りで、渋みが少なく、まろやかな旨みが特徴です。また、全国茶品評会や日本茶AWARDで日本一の栄冠を獲得するなど高い評価を得ています。


長崎和牛

美しく複雑な海岸線を持つ半島や離島からなる長崎県の牧草は、潮風を受け、塩分やミネラルも豊富。この恵まれた自然環境が、旨味の赤身と軽やかな脂身がマッチした長崎和牛を育ててくれます。


長崎がおいしい理由

長崎県は日本最西端の地

日本の最西端に位置する長崎県では、水平線に沈む太陽の光をギリギリまで浴びることができます。加えて傾斜地も多く、段々畑に植えられたみかんの木は、まんべんなく太陽の光を浴びることができるのです。


反射光の有効利用

長崎県は、三方を海に囲まれているため、海からの反射光も浴びることができる他、栽培面では地面をシートで覆って栽培するシートマルチ栽培を推進しています。これは、シートで太陽の光を反射させるとともに、雨水の浸入を防ぎ、根からの水分吸収をグッと抑えることをねらいとしたものです。


長崎和牛

全国的に高評価!

5年に1度開催され、「和牛のオリンピック」とも言われる全国和牛能力共進会では、平成24年(2012年)第10回長崎大会「肉牛の部」での日本一に続き、平成29年(2017年)の第11回宮城大会でも 第7区(総合評価群)の肉牛部門で特別賞に輝くなど、長崎和牛の品質は全国的に高く評価されています。