壱岐・県北・県南地区「食品の安全・安心リスクコミュニケーション」を開催しました。
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『食品の安全・安心確保(主に食品表示)』をテーマにした、施設見学(食品表示調査体験)と意見交換会を、県内3箇所(壱岐・県北・県南)で開催しました。
結果は下記のとおりです。
開催地区 |
日時 |
意見交換場所 |
現地研修場所 |
出席者 |
壱岐 |
8月28日(水) |
壱岐島開発総合センター |
ダイエー壱岐店 |
13名 |
県北 |
9月11日(水) |
県北保健所 |
エレナ平戸店 |
16名 |
県南 |
9月18日(水) |
県南保健所 |
エレナ島原店 |
12名 |
○内容
(1)施設見学(食品表示調査体験)
・調査の実施要領を説明後店舗に移動し、2班に分かれて、生鮮から加工食品までの表示を確認したり、店舗の衛生管理や放射温度計による品温の確認などを行った。
(2)意見交換会
・各班で調査結果をとりまとめ、感想などを含め発表を行った後、意見交換会を行った。
【主な発表内容】
・国産牛肉の個体識別番号を確認した。
・輸入かんきつ類に防ばい剤が使用されており、ポップで表示されていることを知った。
・鮮魚の解凍・養殖の表示を確認した。
・ハンバーグに加熱後包装と包装後加熱の表示の違いがあることを確認した。加熱していない食肉製品もあった。
これらは、それぞれ規格基準が異なることから表示の違いがあることの説明を受けた。
・蓮根の水煮やあじの開きの原料原産地表示を確認した。
・みその原材料について、「大豆(遺伝子組み換えでない)」という任意表示があることを確認した。
また、醤油や油には遺伝子組み換え材料が使用されていても製品には残らないことから、遺伝子組み換えの表示をしなくても よいことを知った。
・冷凍食品のセーフティロードライン(設定温度が保たれる量)が守られていた。
・食品売り場に手洗いが設置されていた。
・購入した食品を家に持って帰るまでの温度管理対策として、お店側で氷を用意されていることを知った。
【意見交換会(主な内容)】
・スーパーの配置で、野菜が入口の方にあり、肉や魚が奥の方にあるのはなぜか?
→購買動線を考慮した配置にしている。何を作るか決めていない状態で買い物に来られる方が多いが、そういう人が迷った時に選びやすい配置として、季節感や色どりのある野菜が最初に、温度変化の少ない奥に鮮魚、肉などを配置している。
・福島県の桃は、検査されているとはいえ心配だ。(心配していないという参加者もあり)
→福島県といっても、放射能の被害にあった沿岸部ではなく、山辺で作っているもの。放射能の影響はない。自信を持って取り扱っているので、心配せず食べてもらいたい。
・遺伝子組み換えの意味を教えてほしい。
→大豆やとうもろこしなど、安定して生産量を上げるため、例えば病害虫に強い遺伝子を組み換えることによって作っているものがあり、それらを使っている場合には、表示の義務がある。「遺伝子組み換えでない」という表示は任意であり、義務ではない。厳しい安全性検査を経たものだけが流通を認められており、ヒトの遺伝子に何か影響があるということはない。
【主な感想】
・店舗の様子を見ながら、店長さんに直接話を聞くことができてよかった。
・日本のものは安全だという思いで、購入する時あまり考えていないことが多かったが、ここまで詳しく表示等がなされているのだから、買う方もきちんと知識をもっていなければいけないと思った。
・正しい知識を身につけることができて大変よかった。多くの友達へ教えたい。
【施設見学(食品表示調査体験)及び意見交換会の様子】
表示を確認 | 調査票に記入、一括表示部分を撮影 | 意見交換会 |