食品の安全・安心確保をテーマにした食品調査体験と意見交換会を佐世保地区で開催しました。
結果は下記のとおりです。
開催地区 | 日時 | 現地研修・意見交換場所 | 出席者 |
佐世保 | 11月27日(木) | エレナ大塔店 | 20名 |
◎内容◎
(1)食品表示等調査体験
エレナ大塔店にて、2班に分かれて、生鮮食品・加工食品の表示の例を見たり、店舗の衛生管理状況の確認や実際に放射温度計を使用して品温の確認等を行いました。
[エレナ大塔店の食品の安全・安心への取り組み]
魚の作業場の様子が、売場側から大きな窓越しによく見える造りになっており、魚売場前で衛生面の取組についての説明を受けました。
・魚は保冷車で入荷、直ちにバックヤードのいけすに入れる。冷蔵ショーケースに並べる前の段階も、大型の製氷機によって作った大量の氷を使って、鮮度を保つようにしている。
魚の作業者は、手洗い・消毒を入念に行って、菌をつけないという意識を徹底させており、手袋は、魚種ごとに、また、作業場を離れたあとも交換している。また、魚種ごとにまな板・包丁を取替え消毒している。
・生鮮食品の鮮度を保つため、エアーカーテンで冷たい空気を送っている。陳列は、エアーカーテンを遮らない置き方をしている。
・産地の表示を間違えないよう、注意している。納入業者から伝票が届く前に、まずFAXで送信してもらいパソコンに入力。午後の確認は、実際の伝票と照らし合わせている。また、「クリーンタイム」として10時30分と14時30分の1日2回確認を行っている。10時30分の確認では、別の部門の従業員が商品を見て、おかしいところがないか、別の目で(消費者目線)で確認をし、14時30分には、自分の部門で再度のチェックを行い、鮮度の確認を行っている。
・塩干類は10度以下で保存するよう納入業者へお願いしている。
(2)意見交換会
店舗で消費者が撮影した食品表示の例をプロジェクターで映しながら、復習として当課から解説を行ったうえで、各班での調査結果を報告し、意見交換を行いました。
[表示の特徴等について当課より解説]
・野菜には、名称、原産地の表示なされている。
・輸入かんきつ類等に鮮度保持のための防ばい(かび)剤を使用した場合は表示が必要となる。
・しいたけには「原木」や「菌床」の表示がなされている。
・漬物やうなぎの蒲焼には、原料原産地の記載がある。「国産」、輸入品は「原産国名」でよいが、漬物には「紀州産」うなぎの蒲焼には「鹿児島県産」と書かれている。
・国産牛肉には個体識別番号の表示があり、これにより生産流通履歴情報の検索をすることができる。
・冷凍食品には、「冷凍食品」という表示や「凍結前加熱の有無」「加熱調理の必要性」が記載されている。アレルギー表示もなされている。
・冷凍品の陳列ケースには「セーフティロードライン」があり、この高さまでなら温度管理が保たれるという部分までの陳列となっていた。
・食肉製品には、加熱後包装と包装後加熱の違いがある。食品衛生法で定められた規格基準(細菌数など)がそれぞれ異なることから、それぞれ表示しなければならないこととなっている。保健所では、規格基準にあっているかどうか検査をされている。
・袋入りのそうざいで、賞味期限の長いものが売られるようになった。これは非常に衛生的な環境で製造されているからです。
・豆腐に「遺伝子組み換えでない」と表示されているのは任意表示です。ただし、油やしょうゆについては、製品に反映しないことから表示が免除されており、「遺伝子組み換え」原料を使った製品もある。
・卵の期限表示は生で食べられる期限です。店舗では常温で売られていますが、購入後は冷蔵保存してください。
・「牛乳」「乳飲料」の区別がある。無脂乳固形分・乳脂肪分・殺菌温度・時間も表示されている。また牛乳の上部には、目の不自由な人への配慮として切り欠きがなされているものがある。
[エレナ大塔店より補足説明]
バックヤードの衛生面の取組として、作業に入る前の手洗い場で、毎回つめブラシを使用して手洗いをしております。今回は、時間の都合で案内できませんでしたが、手洗いはとても重要なことと考えており、エレナ全店への通達や会議の中でも取り上げております。
[意見交換]
・いりごまには産地の表示がなくてもよいのですか。
→いりごまは加工品であり、原料原産地の記載を義務付けられた食品群には含まれていないため、産地の記載がありません。(食品安全・消費生活課)
・購入しようと思った肉の包装ラップに指のあとがはっきりとついているものがあり、気になる時もあります。破れてはいないが、ラップを取り替えてもらえるのでしょうか。
→売場の管理の問題であり、申し訳ありません。そのような場合には、すぐに対応いたします。商品確認の頻度を多くしたいと思います。(エレナ大塔店)
【食品表示調査体験】
【意見交換会】