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【県央地区】食品の安全・安心リスクコミュニケーション(意見交換会)実施結果

食品の安全・安心確保をテーマにした食品工場見学と意見交換会を県央地区で開催しました。
結果は下記のとおりです。


開催地区 日時 現地研修・意見交換場所 出席者
県央 9月26日 九一庵食品協業組合 25名


◎内容◎


【食品工場見学】
 見学窓から工場内を見ながら作業工程の説明を受けた後、試食をしながらスライドによる説明を受けた。


【意見交換会】
 ○「遺伝子組み換えでない」という表示はよく見るが、「遺伝子組み換え」を使ったらどうなるのか。
→全国で使用されている大豆の99%は輸入大豆で、九一庵でも85%はアメリカ産やカナダ産の大豆を使用している。油の場合は遺伝子組換え農作物(原料)を使用しているものがほとんどであるが、豆腐の場合は遺伝子組換え大豆が使用されているのは聞いたことがない。(九一庵食品協業組合)
→遺伝子組換え食品は安全性が確認されているが、九一庵さんからの説明のとおり、不安に思われる消費者がいらっしゃるので、「遺伝子組換え大豆」を使用した豆腐は販売されていない。今のところそのような状況である。ただし、油やしょうゆについては、遺伝子組換え原材料を使用していても、組み込まれた遺伝子やその遺伝子が作るタンパク質は製品中に残っていないことから、表示は免除されている。
実際に遺伝子組換え原材料を使った製品もあり、私達も口にしている。(食品安全・消費生活課)


○ごま豆腐のごまの産地が記載されていないため、不安に思い、直売所等の地産地消の商品を購入している。
→パラグアイやアルゼンチンなどの南米産を使用している。国産のごまは値段が高く、国産のごまを使用するとごま豆腐の単価は千円くらいになるのではないかと思われる。(九一庵食品協業組合)

○木綿豆腐と絹ごし豆腐の違いは。
→絹ごし豆腐はプリン状に固まったものを切ったもの。木綿豆腐は、本来絹ごし豆腐をつぶしてしぼったもの。最近はやわらかい豆腐が好まれるため、当社では、圧力をかけて硬めに作ったものを木綿豆腐と呼び、従来の方法のものは「昔ながらの木綿豆腐」という名称にしている。(九一庵食品協業組合)

○揚げ豆腐の油はどのくらいの頻度で取り替えているのか。
→2割ずつぐらい毎日追加しているが、生産量によって変わる。酸化の程度は数値で管理している。(九一庵食品協業組合)

○素手で作業をしている人がいるが、衛生管理はどうしているのか。手に傷がある場合はどうしているのか。
→厚揚げの作業は、つるつるすべって掴めないため素手で作業している。手に傷があるかは、工場に入るとき毎日チェックし、傷がある場合は取れにくい絆創膏を使用している。もし製品に入ったとしても機械で検知できる。口に入れても大丈夫な消毒液を使用し、頻繁に消毒している。(九一庵食品協業組合)


(県央保健所より)
・説明の中で、消泡剤(食品添加物)の使用・不使用について出てきたが、他のメーカーの豆腐は消泡剤を使っているからよくないとか、九一庵さんの豆腐には消泡剤を使っていないから安全だということではない。食品添加物は許可されたものだけを、基準値を超えない量が使用されている。
「にがり」も食品添加物のひとつであるが、使わないといけないものなので、食品添加物を使っていることが悪いということではない。誤解のないようにしていただきたい。
・油は基準値があり、基準値内であれば問題ない。
・手袋をしているからきれいだということではない。手袋の取り方によっては、食中毒が起こった例もあり、手袋をしているから安心とは言えない。


【工場見学の様子】
工場見学1 工場見学2 工場見学3
工場見学4 工場見学5  工場見学6



【意見交換会の様子】
意見交換会1 意見交換会2
意見交換会3 意見交換会4