平成17年6月定例会

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主な質問・質疑

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厚生環境委員会

審査案件  議案  第107号議案「平成17年度長崎県一般会計予算(第3号)」のうち関係部分ほか9件
審査結果  議案  原案のとおり可決、承認すべきものと決定


議案にかかる主な論議

(質問)  第107号議案「平成17年度長崎県一般会計補正予算(第三号)」のうち関係部分に関し、産業廃棄物関係予算に関連して、産業廃棄物最終処分場の設置は、地元住民にとって生活環境への影響などに不安があると思うが、その検査等はどうなっているのか。
(答弁)  最終処分場を新たに設置する場合、法令等の設置基準に基づき、計画や環境保全対策等を事前に指導している。許可申請にあたっては、現地を確認するとともに、地元住民や市町村長の意見を聞いたのち、最終的に専門委員会で生活環境への影響等について慎重に審査を行っている。
 また、既存施設の検査については、水質調査に関して、年に1回、全ての最終処分場に立入検査を行うほか、情報等があれば、その都度立入検査を行っている。

(質問)  第108号議案「平成17年度長崎県病院事業会計補正予算(第1号)」に関し、県立病院での損害賠償請求事件に関連して、このような係争事案を未然に防止するために、どのような対策を行っているのか。
(答弁)  医療事故の防止については、医療現場で事故には至らないが、ヒヤリとさせられた事例等を分析し、事故防止につなげるほか、医療技術の向上のため、研修会や学会、他病院での研修の充実などにより、再発防止に万全を期していきたい。


議案以外の主な論議

(質問)  児童養護施設「太陽寮」における前施設長の強制わいせつ事件等に関し、様々な事情を抱えた児童を預かる施設で、このような不祥事が起きたことは重大な問題であり、特に今回は通報により発覚したもので、県はこれまで児童からの聞き取りなどの監査又は調査を行ってこなかったのか。
(答弁)  これまで、児童相談所での入所児童からの調査は十分でなく、反省すべき点があったと認識している。
 この事件を受けて、全ての児童養護施設において、定期的に、児童から直接話を聞くことにしたところである。
 さらに、監査のあり方の中で、児童福祉施設以外の福祉施設についても、入所者から直接意見を聞くことを検討している。

(質問)  県立病院の改革において、島原病院は経営健全化策として多良見病院のように民間移譲の検討も行っているのか。
(答弁)  平成14年に策定した県立病院改革の基本方針に基づき、島原病院は平成16年度から3年間の経営実績をみて改めてあり方を検討することとしているが、近隣に病院が多い多良見病院と状況が異なることから、まずは、地域の拠点病院として県立で経営健全化に努力しているところであり、現時点で運営形態について検討はしていない。

(質問)  精神医療センターの改革は計画どおり進んでいるのか。また、昨年4月に設置した精神科救急情報センターは、どういう役割を果たすのか。
(答弁)  精神医療センターの平成16年度決算は、約2億2千万円の赤字を見込んでいるが、人件費削減等により前年度から約2億3千万円収支が改善している。
 今後は、病床利用率の向上等による収入増を図る一方、給与水準の適正化や業務の外部委託等による経費削減により、経営健全化に努めていきたい。
 また、精神科救急情報センターは、24時間体制で相談者から話を聞き助言するほか、他の精神科病院等と連絡、紹介などの連携を図っており、今後、県全域の精神科医療の相談・治療の核となっていくものと考えている。

(質問)  現在問題となっている悪質リフォーム関係について、県消費生活センターにおける相談状況はどのようになっているのか。
(答弁)  平成16年度のリフォーム関係の相談件数は、139件で、うち60歳以上の高齢者からの相談が33件であったが、県消費生活センターにおける相談事案については、業者との話し合いや指導等により、現在のところ懸案となっている事案はない。
 しかし、相談されない事案も相当数予想されることから、広報・啓発等に努力していきたい。

(質問)  難病相談・支援センターについて、国の方針でも、本年度までに設置するようになっており、難病患者や家族の身になって、早急に設置すべきではないか。
(答弁)  県難病連絡協議会とも協議を重ねているが、設置場所について県有施設を希望されており、また人員確保も困難なことから、対応が遅れているが、早急に設置するように努力していきたい。
 当面は、国保・健康増進課内のスペースを提供し相談に対応していただくように考えている。

(質問)  福祉関係施設においては、職員の労働の対価として適正な給与水準を示し、指導していくべきではないか。
(答弁)  労働に見合う対価として適正な給与水準が必要とは考えるが、仮に給与水準を示しても強制力がないことから、あるべき姿に誘導していくために、どういう手段や仕組みが考えられるか研究していきたい。

(質問)  「ながさき夢・元気づくりプラン(長崎県長期総合計画 後期5か年計画)案」に関し、「(7)安全・安心の確保向上プロジェクト」のうち、「三大疾患の死因に占める比率」の数値目標について、平成10年から15年までに、0.7ポイントしか下がってないが、平成15年から22年までに8.3ポイントも低下させるため、どのような対策を行っていくのか。
(答弁)  「健康ながさき21」が進めている生活習慣の改善による健康づくりを推進するとともに、本年度に行う医療計画の見直しの中で、検診から早期発見、早期治療、その後の専門的治療や疾病管理まで含めた、医療連携体制の構築を計画することとしており、他県に比べ死亡率が高い肺ガン、大腸ガン、白血病の具体的対策について、1次予防と併せて、目標達成に向け取り組んでいきたい。


その他、交わされた論議
・ 少子高齢化対策に係る予算の充実について
・ 産業廃棄物税の今後の活用策について
・ ダイオキシン基準超過施設への指導について
・ 児童相談に関する教育と福祉部門の連携強化について
・ 歯科保健予防への取り組みについて
・ 県立病院改革に伴う職員の意識改革について
・ 県立病院業務の外部委託について

 

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