家畜保健衛生所

家畜保健衛生所では、畜産の安全・安心を守っています。

1.家畜伝染病の予防、まん延防止

口蹄疫や鳥インフルエンザなどの、ひとたび発生すると畜産経営はもちろん、社会的にも大きな影響を及ぼす家畜伝染病の発生予防及びまん延防止対策を行っています。

  • 病気の早期発見のための定期検査

  • 農場における消毒の実施など日常の衛生管理を指導

  • 関係機関と連携した防疫演習の実施

2.家畜の生産性の向上

1頭でも多くの子牛や子豚が生まれ、呼吸器病や下痢などの病気に妨げられず健康な家畜として育つためのサポートをしています。

  • 細菌、ウイルス、血液生化学や病理検査などによる病気の原因究明

  • 家畜の繁殖成績の向上のための繁殖検診

  • 生産者を対象とした研修会の開催

3.安全な畜産物の生産

食肉や鶏卵、牛乳などに抗生物質などが残らないよう、また人の食中毒菌など有害な病原体がないよう、農場の検査や指導を行い、安全な食品ができるよう努めています。

  • 採卵鶏のサルモネラ検査

先輩からのメッセージ



  • 肉用牛のしごと

    長崎県の畜産は農業産出額の約3割を占める基幹的作目であり、特に肉用牛は品目別第1位で、 離島や半島地域の農業振興を図るうえで重要な作目です。
    家畜保健衛生所(以下、家保)では、主に家畜衛生の分野でのサポートを行っています。
    病気の診断を行う病性鑑定では、教科書に載っているような典型的な病気だけではなく、合併症や未知の症例にも遭遇します。そのため、診断に必要な情報を出来る限り多く収集する必要がありますが、それには獣医学的な知識だけではなく、観察力やコミュニケーション力も必要です。
    また、長崎県の家保では生産性向上を目的とした繁殖検診、肥育農家の巡回指導も実施しています。
    どちらも農家の経営に直結する仕事で、責任とやりがいを感じます。

    県北家畜保健衛生所 秦 祐介

  • 乳用牛のしごと

    私は現在、長崎県の「島原半島」という地域を管轄する県南家畜保健衛生所に勤務しています。
    歴史の授業で習う「島原・天草一揆」の舞台となった地域であり、長崎県随一の畜産地帯です。これは個人的な印象ですが、非常に仁義に熱く、人間味のある地域だと感じています。
    私の職場では、口蹄疫など、畜産業に甚大な被害を及ぼす病気の発生を防ぐために、全農場に対して飼養衛生管理基準の遵守確認や未遵守農家への指導を行っています。また、農場で呼吸器病などの病気が発生した場合に、解剖や細菌検査などの様々な検査によって原因を究明する「病性鑑定」といわれる業務を行っています。なかでも、乳房炎検査は検体数も多く、乳房炎の原因を特定し、有効な薬剤を診療獣医師へフィードバックし、乳質改善にも寄与しています。
    さらに、乳牛の繁殖検診も行っており、乳牛は和牛に比べて背が高く、身長が高くない自分にとっては苦労する部分もありますが、農場の繁殖成績向上が農場の所得向上へ直接つながるため、大きなやりがいを感じています。
    酪農家の所得向上を目的とした仕事が多く、仕事を通じて酪農家の方に「ありがとう」と言われると、誰かのために働くことが回り回って自分のためになっているのだな、と感じる日々です。
    インターンシップ等を通じて職場の魅力を体験することもできますので、ぜひ就職先のひとつとして検討してみてください。

    県南家畜保健衛生所 柴田 舜介