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令和2年9月2日・4日開催 長崎県キッズ食品安全教室in時津小学校

食品安全に関するクイズや質疑応答等を通じて、小学生が食品の安全性に興味を持ち、理解を深めることを目的とした「キッズ食品安全教室」を開催しました。

1.日時  令和2年9月2日(水) 9:25 ~ 12:00 (5年生)

       令和2年9月4日(金) 9:25 ~ 12:00 (6年生)

2.場所  時津町立時津小学校 (西彼杵郡時津町野田郷2番地)

3.出席者  5・6年生児童 154名  教職員6名  計160名

4.内容  食品の安全に関するクイズとレクチャー (講師: 県食品安全・消費生活課)

【質疑応答】 

Q1.魚には食中毒菌がついていると聞きました。寿司を食べるときにも菌がついているのですか。
A1.魚についているのは、腸炎ビブリオという細菌です。腸炎ビブリオは夏に海水温が上がると活動が活発になり、魚についていることがあります。この菌は真水に弱いので、魚をさばく前にきれいに洗わないといけません。お店の寿司や刺身は真水で洗って調理されているので、安心して食べて大丈夫です。しかし、冷蔵庫に入れずに時間がたつと菌が増えてしまいますので、買った後は保存温度に気をつけましょう。

Q2.鶏肉にはカンピロバクターがいるというお話でしたが、牛肉や豚肉は大丈夫ですか。
A2.カンピロバクターは牛肉にもいることがあります。そのほかに牛肉はO-157やサルモネラに注意が必要です。豚肉にもサルモネラがいたりします。現在は禁止されたりしていますが、牛のユッケや生レバーなど、火が通っていない肉で食中毒になることがあります。肉は原則火を通して食べましょう。

Q3.卵には菌がいますか。
A3.卵のカラの表面にはサルモネラ菌が着いていることがありますが、お店で売られている卵は表面が消毒されているので、心配ありません。ごくまれに、カラの内側にサルモネラ菌がいることがありますが、割る前の生卵には抗菌作用があり、卵の中で菌が増えにくくなっています。割った卵は菌が増えますので、すぐに食べましょう。

Q4.ウイルスは寒いと活発になるとのお話でしたが、冷蔵庫に食品を入れても大丈夫ですか。
A4.細菌は温度が低いと増えないので、冷蔵庫に入れると食中毒予防になります。また、ウイルスは生きた細胞の中でしか増えないので、冷蔵庫に入れても大丈夫です。例えばノロウイルスは人の腸で増え、食べ物の中では増えません。加熱すると、菌もウイルスもやっつけることができます。

Q5. 野菜も摂りすぎたらだめですか。
A5.何でも摂りすぎはだめですが、通常の野菜はそんなに食べられないと思います。大人は1日350g以上野菜を食べないといけませんが、実際は摂りきれていません。摂りすぎはよくないですが、問題になるほど野菜を食べることは、通常の生活ではありませんので、野菜はどんどん食べてください。

Q6.カルシウムなどを取りすぎると、体に悪影響があるとのお話でしたが、どんな病気になりますか。また、毎朝牛乳をコップ1杯飲んでも大丈夫ですか。
A6. カルシウムを過剰に摂りすぎると便秘、吐き気を催したり、悪化すると幻覚や昏睡、内臓に悪影響を及ぼしたりします。普通に飲む牛乳の量で害があることはないので、気にする必要はありません。サプリメントなどで、極端な量を摂りすぎると健康を害することがあります。

Q7.菌を殺すには、どのくらい加熱したらいいですか。
A7.食品の中心部が75℃以上になるように、1分以上加熱するとほとんどの菌やウイルスは死滅します。