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令和2年7月14日開催 長崎県キッズ食品安全教室in岩戸小学校

 食品安全に関するクイズや質疑応答等を通じて、小学生が食品の安全性に興味を持ち、理解を深めることを目的とした「キッズ食品安全教室」を開催しました。

1.日 時:令和2年7月14日(火)14:00~14:45
 
2.場 所:雲仙市立岩戸小学校(雲仙市瑞穂町西郷丁487-1)
 
3.出席者:全校児童20名、教職員7名、保護者13名 合計40名
 
4.内 容:食品の安全に関するクイズとレクチャー(講師:県食品安全・消費生活課)

 

【質疑応答】

Q.鶏の卵にも、鶏肉にいた菌がついていることがありますか。
 
A.カンピロバクターは鶏のおなかの中に住みついている菌で、鶏肉にするときに汚染してついてしまいます。卵は基本的にカンピロバクターの汚染はありませんが、ただ、サルモネラ菌がついていることがあります。まれにですが、卵の中にいることもあり、卵を割って室温に長時間おいておくと、菌が増殖して食中毒になることがあります。加熱すれば死滅するので大丈夫です。 
 
Q.動物にも食中毒がありますか。
 
A. 人間も動物です。他の動物にも同じように食中毒はあります。でも、人間以外の動物はある程度菌が入ってきても耐える力が強いので、下痢のような症状がでるということは少ないです。
 
Q3.鶏肉にはどんな種類の菌がどれくらいついていますか。
 
A. 鶏肉にはカンピロバクターが多く、ほかにはサルモネラ、O157の菌が付着していることもあります。食べ物には食中毒を起こさない菌もたくさんついており、腐敗すると食中毒を起こす場合もあります。何種類という具体的な答えはできませんが、いろんな菌がついています。

 

Q.半熟のゆで卵だったら菌が繁殖しますか。
 
A.生卵は菌を抑える力が働いていますが、ゆで卵にすると抗菌効果が無くなって日持ちしなくなります。半熟でも完全に火を通したゆで卵でも、菌が残っていれば食中毒になる可能性はあります。ゆで卵にしても、すぐ食べるようにしてください。 

 

Q.菌は何種類くらいありますか。
 
A.菌には、ものすごくたくさんの種類があります。その中で食中毒を起こす菌はごく一部であり、現在「食中毒菌」として法律の定めがあるのは主なもので20種類くらいです。 

 

Q.野菜についている菌はどういうものがありますか。
 
A.野菜自体に菌がついているというよりは、畑で育てた野菜に鳥の糞がついて、カンピロバクターがついているかもしれません。牛の糞が堆肥として使われたときに、大腸菌が残っていると、野菜にO157が検出されることもあります。 

 

Q.海にいる菌はどんなものがありますか。
 
A.生の魚につく菌には、腸炎ビブリオというものがあります。夏場に海水温が上がると活発に動き出し、魚について食中毒を起こすことがあります。腸炎ビブリオも熱を通すと死滅します。また、魚の表面にいるので、刺身にするときは、真水できちんと洗うと食中毒の予防になります。