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【長崎地区】食品の安全・安心リスクコミュニケーション(意見交換会)実施結果

食品の安全・安心確保をテーマにした市場施設見学と意見交換会を長崎地区で開催しました。
結果は下記のとおりです。


開催地区 日時 現地研修・意見交換場所 出席者
長崎 9月30日 長崎市中央卸売市場 33名


◎内 容◎

(1)市場見学
 市場内を回りながら、野菜・果物の出荷の様子、移動せりの状況、固定せりの場所、一時保管庫(冷蔵施設)、冷蔵棟などの説明を受けた。


(2)意見交換会
 管理事務所会議室において、長崎大同青果株式会社、株式会社長果より、産地の伝達や栽培履歴の管理体制、市場の衛生管理などの食の安全・安心への取組について説明を受けたあと、意見交換を行った。

【主な意見や質問】
 ○出荷物を載せるパレットは、木製と塩ビ製があったが、どのように使い分けているのか。
→出荷者が出荷物の箱を積載して運んで来たものであり、特段の理由はない。(長崎大同青果㈱)

 ○場内は一見綺麗に見えるが、パトロールや一斉清掃をされている割には、タバコの吸殻が複数落ちているのが散見された。場内すべて禁煙との説明であったが、パトロールを強化されたほうがよいのではないか。
→喫煙所以外でタバコを吸わないように徹底したい。消費者の方から指摘があったことは伝える。(長崎市中央卸売市場)

 ○出荷物のドラゴンフルーツの箱にクロレラ栽培と書かれていたが、栄養価が高くなるのか。
→クロレラ栽培は生産者のこだわりであり、それ以外にも酵素栽培品などもあるが、実際に使用されているので、記載することは構わないと考えている。ただし、その効果、機能性はわからないのでそのようなものがいいとは伝えていない。生産者がクロレラ栽培などによって木を健全に育てるということは、いい商品作りにつながると思う。(長崎大同青果㈱)

 ○遺伝子組み替えをした野菜や果物は扱われているのか。扱われているとしたら、どのような品目がどれくらいあるのか。
→遺伝子組換え食品としてはほとんど出回っていない。遺伝子組換え食品は安全性が確認されているが、不安に思われる消費者がいらっしゃるので、今のところ販売されていない。
ただし、油やしょうゆについては遺伝子組換え原料を使用していても組み込まれた遺伝子やその遺伝子が作るタンパク質は製品中に残っていないことから、表示が免除されている。
実際に遺伝子組換え原料を使った製品もあり、私達も口にしている。(食品安全・消費生活課)

 ○ニュースでその時期の初物はとても高い値段で取引されているのを見るが、やはり初物はそれなりに高いものなのか。それとも、ああいったことは宣伝のためなのか。今年、一房5万5千円のぶどうのニュースを見てとても驚いた。
→長崎市中央卸売市場では、それほどの高値はまず出ない。ある程度、せり落とした業者の宣伝的なものととらえていいと思う。(長崎大同青果㈱)

 ○ごぼう、大根、さつまいもなどストアで買ったものは中が白くなったり、しおれていたりする。市場の衛生管理などの取組は理解したが、鮮度の面で比べると、直売所の方がいいような気がする。市場では鮮度の管理はしっかりされているとは思うが、実際のところを知りたい。
→ごぼうなど時期はずれには、今掘ったものではなく囲ったものを出すため、確かにそのようなこともあると思う。市場で何日も置いているということはない。(㈱長果)

 ○輸入品に付着する害虫のことがとても気になる。輸入品は国内に入るとき検疫所で薬をかけるというイメージがあり、なるべく外国産は買わず国産を買うようにしている。害虫の衛生管理対策について聞きたい。
→害虫についてはきちんと管理されており安全である。(㈱長果)
→日本に入ってくる前に、バナナの場合は燻蒸処理がされる。また、検疫所でモニタリング検査が行われている。(長崎大同青果㈱)
→輸入品については、説明にあったように検疫所を通って来ており、また、出荷段階でも害虫などの異物などが入らないように未然に防ぐ体制が整っている。国産であっても輸入品であっても、お店に並んでいるものはすべて安全である。
 また、見学の途中で輸入品のかんきつ類の表示の「防ばい剤」を気にされていた方がいらっしゃったが、使われた場合は必ず表示される。お店で売られているときにも表示されているので、見てみてほしい。(食品安全・消費生活課)


【市場見学の様子】



【意見交換会の様子】