マダニ類が媒介する感染症に注意しましょう

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担当課 感染症対策室
担当者名 眞﨑、松本
電話番号 直通:095-895-2466
内線:4680

 4月以降県内では、ツツガムシ類やマダニ類が媒介する感染症である「つつが虫病」「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」「日本紅斑熱」の報告が増加しております。

 これらの疾患は、病原体を保有するマダニ類等に咬まれることで起こる感染症です。特につつが虫病は、例年よりも早く患者報告があっているので注意してください。

 病原体を媒介するマダニ類等は、野外の藪や草むらに生息しているダニで、家庭内に生息するダニとは全く種類が異なります。

 これから夏場を迎えると、レジャーや農作業など屋外で活動する機会が増えることから、感染予防等の啓発にご協力をお願いいたします。

 

1.マダニ類媒介性感染症の県内発生状況(2023年5月11日時点)

マダニ類媒介性感染症の県内発生状況(2023年5月11日時点)

※2023年の全国の発生件数は、2023年第16週(1月から4月23日まで)の感染症発生動向調査週報 (IDWR)の速報データです。

2.感染予防策等

  • マダニ等に咬まれないようにすることが重要です。

  農作業や庭仕事、レジャー等、屋外で活動する際には、

  • 長袖・長ズボン、足を完全に覆う靴などを着用して肌の露出を少なくしましょう。
  • 作業後は身体や服をはたき、マダニ等に咬まれていないか確認しましょう。
  • 帰宅したら、入浴しましょう。
  • 吸着しているマダニ等を見つけた場合は無理に引き抜かず、できるだけ医療機関(皮ふ科等)で処置してもらいましょう。
  • マダニ等に咬まれた後(数日から2週間程度)に発熱等の症状があった場合は、 医療機関を受診し、マダニ等に咬まれたことを伝えましょう。
  • 動物に付着しているマダニ等に咬まれないようにするためには、

・動物を飼育している場合、過剰な触れ合い(口移しでエサを与える、動物を布団に入れて一緒に寝ることなど)は控えてください。

・動物に触ったら必ず手洗い等をしましょう。また、動物のマダニ等は適切に駆除しましょう。

・飼育している動物の健康状態の変化に注意し、体調不良の際には動物病院を受診してください。

・野生動物は、どのような病原体を保有しているか分かりません。野生動物との接触は避けてください。SFTSについては、ウイルスを保有しているイヌやネコからヒトに感染し発症した事例が報告されています。

・体に不調を感じたら、早めに医療機関を受診してください。受診する際は、ペットの飼育状況やペットの健康状態、また動物との接触状況についても医師に伝えてください。

詳細

R05.05.11_マダニ類が媒介する感染症に注意しましょう[PDFファイル/612KB]

参考情報

〇 厚生労働省 ダニ媒介感染症

○ 長崎県ホームページ ダニ媒介感染症の予防