食品安全に関するクイズや質疑応答等を通じて、小学生が食品の安全性に興味を持ち、理解を深めることを目的とした「キッズ食品安全教室」を開催しました。
1.日時 令和元年9月9日(月) 14:05 ~ 14:50
2.場所 長与町立長与北小学校 (西彼杵郡長与町斉藤郷370)
3.出席者 5、6年生児童107名(ほか教職員保護者等11名)
4.内容 食品の安全に関するクイズとレクチャー
(講師:県食品安全・消費生活課 課長補佐)
5.質疑応答
Q1.今年、長崎県での食中毒の被害例はありますか。
A1.県内では毎年十数件の食中毒が発生しています。平成30年1月から12月までで14件の食中毒が発生しました。患者数も百数十名いらっしゃったと思います。
Q2.どこの県が一番多く食中毒が起きていますか。
A2.食中毒は日本全国で満遍なく発生していますが、東京など人口が密集している場所が食中毒も多く発生しています。住んでいる人が多いと食中毒の件数も多くなります。長崎県は人口密度が高くないので件数としては少ないです。
Q3.どんな食材で一番食中毒が多いですか。
A3. お肉はもともと食中毒の菌がついていることが多いです。鶏肉はカンピロバクターが多く、牛ではO157が付着していることがあります。魚も夏場、海水の温度が上がるときに腸炎ビブリオという食中毒菌があります。腸炎ビブリオは真水に弱いので魚を洗う時に水道水で洗うことで食中毒を予防できます。
Q4.一番強い菌やウイルスは何ですか。
A4.冬に発生するノロウイルスはアルコールが効きません。ハイターなどの塩素系の薬剤でないと死なない強いウイルスです。アルコールに強いノロウイルスは、手洗いをきちんと行って、手についているウイルスを洗い流すことで予防できます。
Q5.菌がついているものを食べて症状がでるまでどのくらいかかりますか。
A5.食中毒菌の種類によって症状が出るまでの時間も変わってきます。潜伏期間といいますが、早い場合だと数時間、おにぎりを食べて2~3時間で嘔吐の症状が出る場合もあります。カンピロバクターの場合、平均して2~3日、長い場合症状が出るまでに1週間ぐらいかかる場合もあります。菌やウイルスの種類によって変わってきます。どんな症状がでるかも種類によって違います。