県内でオウム病患者の発生届が報告されました。現在の調査方法になってから、県内では2005年に4例、2017年に1例が報告されています。
オウム病は、インコ、オウム、ハト等の糞に含まれた菌を吸い込んだり、口移しでエサを与えたりした際に口から菌が侵入することで感染します。妊婦は重症化する傾向があると報告されており、感染源となりうる鳥類等への接触を避けるよう配慮が必要です。
1.オウム病とは
オウム病クラミジアによる人獣共通感染症です。1から2週間の潜伏期間のあと、突然の発熱(38℃以上)で発症し、咳や痰を伴います。全身倦怠感、食欲不振、筋肉痛、関節痛、頭痛等のインフルエンザのような症状が出現し、重症になると、呼吸困難、意識障害を起こし、死亡する場合もあります。妊婦は重症化する傾向があると報告されています。治療は抗菌剤投与です。
2.オウム病の年間報告件数(単位:人)
年 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025※ |
全国 | 13 | 6 | 13 | 7 | 9 | 12 | 8 | 4 | 5 |
長崎県 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1 |
※2025年の件数は、全国は第22週(1月から6月1日まで)時点、長崎県は第23週(1月から6月8日まで)時点の感染症発生動向調査週報(IDWR)の速報データ
3. 感染予防策
- 鳥類との過度な接触は避けましょう。
- 鳥類を飼育するときは、ケージ内の羽や糞をこまめに掃除しましょう。
- 鳥類の世話をした後は、手洗い、うがいをしましょう。
- 健康な鳥でも保菌している場合が有り、体調を崩すと糞便や唾液中に菌を排出し感染源となる場合があるので、鳥の健康管理に注意しましょう。
- 鳥を飼っている人が治りにくい咳や息苦しさ等の症状を感じたら、医療機関を受診のうえ、鳥を飼っていることを医師に伝えましょう。
詳細
R7.6.12_オウム病患者の発生について[PDFファイル/264KB]
参考情報
担当課 | 長崎県福祉保健部地域保健推進課 |
---|---|
担当者名 | 佐々野、岩下 |
電話番号 | 直通:095-895-2466 内線:4680 |