クリーブランド美術館蔵 「南蛮屏風」 高精細複製品の受贈式について

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キヤノン株式会社ならびに特定非営利活動法人京都文化協会が共同で行う「綴プロジェクト」により制作された、長崎ゆかりの美術品であるクリーブランド美術館蔵「南蛮屏風」の高精細複製品について、積極的な活用を目的に長崎県へ寄贈されることとなりましたので、下記のとおり受贈式を開催いたします。

式典概要

日時

令和7年3月7日(金) 15:30から16:30

 場 所

 長崎歴史文化博物館  2階 長崎奉行所ゾーン

主な出席予定者 

寄贈者
  • キヤノン株式会社 常務執行役員 サステナビリティ推進本部 本部長 郡司典子
  • 特定非営利活動法人 京都文化協会 代表理事 田辺幸次

受贈者
  • 長崎県知事 大石賢吾
  • 長崎県文化観光国際部 部長 伊達良弘
  • 長崎歴史文化博物館 館長 水嶋英治

来賓
  • クリーブランド美術館 アジア美術部 日本美術学芸員 シネード・ヴィルバー
  • 長崎県美術館 館長 小坂智子
  • 長崎大学 名誉教授 増崎英明
  • 長崎大学 多文化社会学部 教授 木村直樹

次第

  1. 「綴プロジェクト」 代表 キヤノン株式会社 常務執行役員 サステナビリティ推進本部 本部長 郡司典子氏挨拶
  2. クリーブランド美術館蔵 「南蛮屏風」高精細複製品目録贈呈
  3. 長崎県 大石賢吾 知事挨拶
  4. 作品解説 クリーブランド美術館 アジア美術部 日本美術学芸員 シネード・ヴィルバー氏
  5. 記念撮影(フォトセッション)
  6. 自由内覧

「綴(つづり)プロジェクト」 について

キヤノンと京都文化協会が2007年より共同で推進している文化支援活動で、正式名称は「文化財未来継承プロジェクト」。
キヤノンのイメージング技術と、京都伝統工芸の技を用いて鑑賞の機会が限られる日本古来の貴重な文化財の高精細複製品を制作し、文化財にゆかりのある社寺や自治体、博物館などへ寄贈することで、多くの人が日本の文化に触れる機会を提供することを目的としている。
今回、海外に流出した日本の文化財「南蛮屏風」の高精細複製品を制作し、南蛮貿易の中心地であった長崎への「里帰り」を実現している。

クリーブランド美術館蔵「南蛮屏風」について

桃山時代 六曲一双 (各 高さ146.7×幅337.2cm)

長崎出身の大正・昭和期の劇作家・南蛮美術研究家で竹久夢二や芥川龍之介といった文化人との交流もあり『銅座の殿様』とも呼ばれた資産家・永見徳太郎(1890ー1950)が、南蛮美術研究のために蒐集、愛蔵していた美術品としても知られている。桃山期に日本へ南蛮人(ポルトガル人)が来航し、南蛮貿易が行われた当時の様子を描いた本作品は、長崎の歴史を紐解く貴重な歴史資料でもある。本作は、1960年に東京の古美術商・繭山龍泉堂経由で米・クリーブランド美術館に収蔵され、代表的な収蔵品のひとつとなっている。

寄贈作品の展示について

寄贈されるクリーブランド美術館蔵「南蛮屏風」の高精細複製品は、2025年3月8日(土)から3月16日(日)まで、長崎歴史文化博物館のエントランスホール【入館料不要エリア】に展示します。(3月15日を除く)。

期間中は、高精細複製品の特性を生かし、ガラスケース越しではない間近での鑑賞を楽しむことができます。

また、今後は常設展示室内での展示のほか、県内各地での特別展示や、地域連携による体験プログラムをはじめとした教育分野などでの活用が予定されています。

参考

担当課 文化振興・世界遺産課
担当者名 斎藤、大和
電話番号 代表:095-895-2768
内線:2768