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知事のページ - 長崎県知事 大石賢吾

令和4年11月22日 記者会見

 ●会見内容●

1.県庁舎等の敷地内禁煙の実施について
2.年末交通安全県民運動について
3.年末年始の犯罪防止対策について
4.新型コロナウイルス感染症について
5.特定複合施設(IR)について
6.県庁舎等の敷地内禁煙の実施について(2)
7.スタートアップ事業について
8.県庁舎等の敷地内禁煙の実施について(3)
9.新型コロナウイルス感染症について(2)
10.衆議院議員選挙区の区割り変更について
11.新型コロナウイルス感染症について(3)
12.サッカーワールドカップについて
13.県庁舎等の敷地内禁煙の実施について(4)

○広報課長 ただいまから、県知事記者会見を行います。よろしくお願いいたします。

○知事 毎回お話ししている本日のお花でございます。JAながさき西海の佐世保市からいただいた「アスチルベ」でございます。アスチルベという花は、私も初めて知ったのですけれども、色が10色あるそうです。カラーリング技術が非常に特徴であるということですので、ぜひ皆様も楽しんでいただければと思います。
 ちなみに、アスチルベの花言葉は、「自由」、「恋の訪れ」、また「繊細」という言葉らしいので、ぜひ皆様も生活の中で楽しんでいただければと思います。

1.県庁舎等の敷地内禁煙の実施について

○知事 冒頭で私から3つお話をさせていだたきます。
 まず一つ、敷地内禁煙の実施についてお話をさせていただきます。
 県民の皆様の健康寿命を延伸するために、今年の4月から、「はじめる!長崎健康革命」を訴え、県民の皆様の健康づくりに邁進しているところでございますけれども、その柱の一つに「禁煙」がございます。
 私が就任してから、庁内で敷地内禁煙について検討を重ねてまいりました。今回、令和5年の4月1日から、県庁舎等の敷地内禁煙を実施することといたしました。本庁舎行政棟の喫煙所の廃止につきましては、経過措置として、12月以降、利用時間の制限や、喫煙所の閉鎖を段階的に実施し、4月から常時敷地内禁煙とすることとさせていただきます。
 県自らが敷地内禁煙を実施して、率先して禁煙対策に取り組むことは、職員の健康増進のみならず、健康に対する意識を高めて、本県が目指す「健康長寿日本一」につながると考えてございます。来庁者の皆様につきましても、様々なご意見があると思いますけれども、ご理解をいただきますようにお願いを申し上げます。
 引き続き、県自らが率先して健康づくりに取り組んでまいります。皆様もご理解とご協力をお願い申し上げます。

2.年末交通安全県民運動について

○知事 続きまして、残りの2つでございます。本日は、長崎県警本部からお話を2ついただいてございます。
 まず1つ目でございますけれども、令和4年年末の交通安全県民運動についてでございます。
 この運動は、12月14日から23日までの10日間、実施されると聞いております。歩行者関連事故の多さ、高齢者の割合の高さを踏まえて、「あぶないよ 青でもきちんと みぎひだり」というスローガンで実施をしまして、歩行者の道路横断時の交通事故防止を推進することとしていると伺っております。
 年末年始は、飲酒の機会も増えることになるかと存じます。飲酒運転等の悪質危険な運転の根絶も推進しながら、運動の初日である12月14日には、佐世保市体育文化館において、「飲酒運転追放大会」が開催されると伺ってございます。
 この大会では、飲酒運転追放の機運を高め、悪質危険な飲酒運転の根絶を図ることを目的としてございます。県民の皆様におかれましては、こうした時期でもしっかりと交通ルールを守っていただき、安全な年末年始をお迎えいただければと思います。

3.年末年始の犯罪防止対策について

○知事 そして、2つ目でございますけれども、年末年始における犯罪被害防止についてでございます。
 あと10日ほどで、いよいよ12月となります。年末年始は帰省や初詣など外出の機会が増える一方で、多額の現金を扱う機会も増えるかと思います。そういった状況を踏まえ、犯罪被害に遭うリスクも高まるかと思います。そこで、県民の皆様に心がけていただきたいことを2つお話しさせていただきます。
 まず1つ目、盗難被害防止のために鍵かけをお願いしたいということでございます。
 県警本部によりますと、本年発生した窃盗事件のうち、住宅への侵入による窃盗が約67%、自転車の窃盗では約86%が鍵をかけていない、つまり「無施錠」という状況であったそうです。外出する時は、玄関や窓など必ず鍵をかけていただきたいと思います。また、自転車や自動車から離れる時も、必ず鍵かけを行っていただくとともに、貴重品を車内等に置いたままにしないなど、犯罪の被害防止に努めていただきたいと思います。
 そして、2つ目ですけれども、以前もお願いをしましたけれども、ニセ電話詐欺の被害に遭わないように注意していただきたいということでございます。
 県警本部によりますと、ニセ電話詐欺につきましては、今年の10月末時点で、声かけなどによって136件の被害を防止できたと伺っております。その一方で、残念なことに99件の被害が発生しており、被害の増加傾向は止まっていないという状況でございます。特に、「未納料金がある」と言ってコンビニエンスストアにおいて販売している電子マネーの利用券をだまし取られる事案が多発しているということです。
 今後も年末に向けて、だましの電話やメールが増えることも予想されますので、特段の注意を払っていただきまして、電話などで心当たりのないお金のお話などがあれば警察や家族へ相談いただくよう、お願いを申し上げます。
 皆さんで明るい新年を迎えるためにも、こういったことに心がけをしていただきまして新年を迎える準備を進めていただければと思います。
 冒頭、私からのお話は3件、以上でございます。

○広報課長 では、幹事社からよろしくお願いいたします。

4.新型コロナウイルス感染症について

○記者(NBC) 新型コロナウイルス感染症についてお尋ねします。このところ県内でも新規感染者が増加傾向にあり、全国的には第8波の懸念も高まっています。これから年末年始を迎えるに当たり、忘年会・新年会や、帰省で人の移動が増えるシーズンとなります。そこに向けた知事のお考えや、県としての対策などのお考えがありましたら教えてください。

○知事 まず、現状の受け止めということですけれども、おっしゃるとおり、10月下旬以降に新規感染者数、また、病床使用率ともに増加傾向にあるということは事実です。数字で表しますと、前々週から前週は、1.14倍と増加傾向が見られております。一方で前週から今週は1.03倍ということで、伸びは緩やかではありますけれども、増加傾向という状況です。
 また、北日本と比べますと、九州の感染者数の伸びは比較的緩やかとなっておりますけれども、本県でも徐々に感染者数が増えてきていますので、全国的に見ても第8波という認識が広まってきておりますけれども、それに近づいてきている状況ではないかと思っています。
 また、これまでの傾向からしますと、過去2年間、年末年始にかけて、感染が拡大しているということで、今後さらに拡大する懸念、リスクがあるかなと思っています。
 コロナだけではなく、インフルエンザが同時流行する懸念があるということで、県民の皆様には、さらなる拡大を招かないよう、改めて感染対策を徹底していただき、またワクチンも、今、オミクロン株対応ワクチンが出てきておりますけれども、インフルエンザワクチンと併せて接種のご協力をいただければと考えてございます。

○記者(NBC) 感染者が増加傾向にある中で、感染段階レベルの引上げも含めて、県としての対策など、今の時点でお考えの部分は特にないということでよろしいでしょうか。

○知事 感染の拡大防止という観点からは、基本的な感染防止対策と、ワクチン接種といったところでございますけれども、今後の拡大した状況においての医療的な体制等々につきましては、現在も準備を進めているところでございます。

○記者(NBC) 知事がおっしゃったように、これから年末年始に向けて会食の機会が増えるということですけれども、その点を踏まえて県民への呼びかけを改めてお願いできますでしょうか。

○知事 これまでも申し上げてきた姿勢は変わっていないのですけれども、経済活動をしっかりと楽しんでいただくということは大切だと思いますし、年末年始に、大切な方々にお会いする機会ということも増えると思います。そういったことを安全・安心にやっていただくために、県民の皆様には改めて感染防止対策の徹底、ワクチン接種の協力を改めてお願いしたいと思います。

5.特定複合施設(IR)について

○記者(NBC) IRの区域整備計画について、国への認定申請から半年が過ぎました。現時点で、国からの打ち返しや、審査の進捗状況、認定の可否判断が出される見通しなど示されているものがあれば教えてください。

○知事 まず、審査委員会の会議につきましては、国の基本方針において「公開しない」とされております。また、審査の結果及び評価の過程については、「認定後、速やかに公表する」ということでございます。審査の状況については、今の時点でコメントすることは控えたいと思っております。
 認定の時期について、国からは示されていない状況でございます。

○記者(NBC) ありがとうございます。

6.県庁舎等の敷地内禁煙の実施について(2)

○記者(長崎新聞社) 知事が冒頭におっしゃられた県庁舎敷地内禁煙の件でお尋ねします。来年の4月1日から敷地内を完全に禁煙するという理解でよろしいでしょうか。

○知事 はい、そのとおりでございます。

○記者(長崎新聞社) 今、喫煙所は、行政棟については8階と1階にあるのでしょうか、8階だけでしょうか。

○総務部長 1階にもございます。

○記者(長崎新聞社) 行政棟は喫煙所が2か所あるということですね。禁煙後、今の喫煙所は、どのように活用していくのでしょうか。

○知事 現時点では、まだ活用方法までは決まっていないところです。

○総務部長 現時点で、喫煙所を閉鎖していくまでのスケジュールということで、その先はまだ検討していないということです。

○記者(長崎新聞社) 12月に利用時間の短縮ということですが、具体的にどのような運用になるのでしょうか。

○総務部長 基本的には勤務時間内・外という形で分けていくという形になります。場合分けがあるので、後ほど詳しく説明差し上げます。

○記者(長崎新聞社) 議会棟にも、1階に喫煙所があります。これについてはどのようにされるのでしょうか。

○知事 議会棟につきましては、議会事務局が管理者となってございますので、当面は存続する方向というふうに伺っております。

○記者(長崎新聞社) 禁煙の取組そのものは、否定するものではありませんが、議会棟の喫煙所が当面存続するということであれば、職員が議会棟の喫煙所に流れていく懸念もあります。その点についてはいかがでしょうか。

○知事 行政棟の敷地内禁煙を実施するに当たって、ご懸念の議会棟の喫煙所を利用するということは、それはご指摘のとおりだと思います。利用については制限をしようと考えてございます。

○記者(長崎新聞社) 要するに、職員は利用しないということですね。

○知事 はい。

○記者(長崎新聞社) 全国の色々なところで起きている現象ですが、ある建物を禁煙してしまうと、その建物ではたばこは吸わないけれども、近くの吸えるところで吸いに行った先で迷惑がられるようなことが起きたりします。そのようなことについてはどのようにお考えでしょうか。対策等もし何かあれば教えてください。

○知事 そのようなご指摘もあると認識をしておりますので、そういったことがないように、しっかり今後検討、対策を進めていきたい、準備をしていきたいと思います。

○記者(長崎新聞社) 分かりました。以上です。

○広報課長 それでは、各社の皆様からご質問をお願いいたします。

7.スタートアップ事業について

○記者(日本経済新聞社) スタートアップ事業について、1問お聞きします。
 11月20日日曜日に、長崎県が、十八親和銀行と共同で「ミライ企業Nagasaki2022」というイベントを開きました。知事もご出席になり、コメント等も新聞等報道に出ておりました。このイベントは、大石知事の大石カラーを打ち出す政策の一つとして位置づけられたと思います。今回のスタートアップイベントを振り返って、改めてどのような感想を持たれたか教えてください。

○知事 まず、今回のスタートアップマッチングイベント「ミライ企業Nagasaki2022」ですけれども、全部でチャレンジ部門が5組、スタートアップ部門が6社に出ていただきました。学生や、若手起業家、また主婦の方も参加いただきました。本当に幅広い方々にエントリーいただいたと認識をしています。
 県が進める、「みんながチャレンジできる環境づくり」という観点からは、そういった幅広い方々が参加できるこのイベントを見える形で実施できたことで、環境づくりにも一つ寄与したものではないかと期待をしてございます。
 開催に当たっては、第1回目でございましたので手探りで、また時間も限られた中ではございましたけれども、ご尽力いただいた十八親和銀行の皆様をはじめ、関係者には本当に感謝を申し上げたいと思います。
 また、その結果にもなりますが、スタートアップ企業の6社については、最後にマッチングイベントの札上げがあり、本当に多数の投資家の方々が興味を持っていただきました。1回のイベントだけで終わらずに今後も続いていくものではないかなと期待をしています。

○記者(日本経済新聞社) それに関連して、令和5年度の予算編成も始まりますが、今のスタートアップ支援に関して、方向性でも結構ですので、来年度どのように取り組んでいくべきかということについてお話しください。

○知事 まず、スタートアップ支援についてはもちろん継続をしていきたいと思います。その具体的な内容は、今回のイベントも踏まえて、しっかりと、よりよい形を常に考えながら、さらに練り上げて磨き上げていきたいと思っています。

○記者(日本経済新聞社) どうもありがとうございました。

8.県庁舎等の敷地内禁煙の実施について(3)

○記者(朝日新聞社) 庁舎敷地内喫煙についてお尋ねします。今回、喫煙所を制限するということで、どのような効果を狙っていらっしゃるのでしょうか。喫煙者が減るという効果があるでしょうか。

○知事 端的に、色々な効果があると思います。直接的なものとしては喫煙率が下がること、受動喫煙を防ぐこと、また、県民の皆様の健康に対する意識というところも変えていけるのではないかと思います。そういったところにも寄与するのではないかと期待をしております。

○記者(朝日新聞社) 喫煙所は、議会棟には残りますが、4月から行政棟はなくなるので、いわゆる喫煙者には我慢してもらうということになるのでしょうか。

○知事 喫煙はできなくなりますね。

○記者(朝日新聞社) 県庁の外では喫煙できるが、県庁内では我慢してもらうということでしょうか。

○知事 敷地内では禁煙になります。

○記者(朝日新聞社) ちなみに、職員の喫煙率は把握されているのでしょうか。

○管財課長 喫煙率のご質問ですが、喫煙率につきましては、推計ではございますが、18%となっております。

○記者(朝日新聞社) これは県庁内でという理解でよろしいでしょうか。

○管財課長 県庁の本庁と地方機関を含めた、アンケート結果による推計でございます。

○記者(朝日新聞社) 分かりました。県庁内で吸えなくなると、外に出て、路上や公園で喫煙する。そうすると、喫煙しない人の受動喫煙が増えるおそれもあるということです。例えば閉鎖的な喫煙所をどこか公園等に設置するという手もあると思います。何か受動喫煙対策として具体的に考えていることはございますか。

○知事 今の時点で、具体的に喫煙所を設置するということはございません。

○記者(朝日新聞社) そうしますと、どのようにして受動喫煙のリスクを減らしていくのでしょうか。

○知事 県庁内での話ですか。

○記者(朝日新聞社) 県庁の外、道端や公園等で喫煙者が増えてしまうと、受動喫煙のリスクが増えると思いますが、そういったことへの対策として何か考えていることがあれば教えてください。

○知事 今回の敷地内禁煙とどのようにつながっているのかはわかりませんけれども、そういった街中での受動喫煙を防ぐためにも、県民の意識を高めるということは重要だと思いますし、県庁が率先して禁煙をするということが大事になってくると思います。ご指摘の部分は、庁舎内の禁煙だけでは確かに解決できないものかもしれませんけれども、引き続き、県民の健康増進のために有効な取組については検討していきたいと思います。

○記者(朝日新聞社) ありがとうございます。

9.新型コロナウイルス感染症について(2)

○記者(NCC) 第8波について、先ほど知事は、「全国的に見ても第8波という認識が広まってきております」という表現をされました。これは第8波に入っているのか、それとも入口にあるのか、その認識をもう少し詳しく伺えますでしょうか。

○知事 はっきりは、非常に難しい定義だと思います。全国的にそういった認識が広まっているということは事実だと思います。九州の感染者数の増加傾向が緩やかだというところを踏まえると、完全に全国と同じ認識でいくべきなのか。ただ増加傾向にあるということで、本当に入口に近いところか、入ってしまっている可能性も否定できないのではないかなと思います。増加傾向にあるという認識ではおります。

○記者(NCC) 確定的には言えないけれども、もしかすると入っているかもしれないと。

○知事 入っていてもおかしくないと思います。

○記者(NCC) ありがとうございます。

○記者(KTN) ワクチン接種についてお尋ねします。基本的感染対策と併せてワクチン接種を呼びかけていらっしゃいます。一方で利用者の方々からは、予約が取りづらいといった意見もでてきています。今後、会場や予約枠の拡充等、検討状況を教えてください。

○感染症対策室企画監 県の接種センターについてということで回答します。
 現在、長崎会場は確かに予約が詰まっている状態ですが、佐世保会場につきましては、まだ余裕があるという状況でございます。今後の様子を見ながら、枠の拡充等は検討してまいりたいと思っております。

○記者(KTN) これは県内だけではなく全国的にも見られていますが、年代毎に接種率にばらつきがあり、今、幼児の方々の接種も始まっていますが、接種率が悩んでいます。また、ある医療機関では予約の申し込みがないという状況もあっています。この接種率に関してどういう見方をされていて、今後、どういった対策や呼びかけをされる予定なのか教えてください。

○感染症対策室企画監 ワクチン接種については、小児も含めまして乳幼児の接種が最近始まったところです。小児については20%程度の接種率で、ほかの年代に比べると高くないという状況です。保護者の方にメリット・デメリットをしっかりご理解をいただいた上で、ぜひ積極的にご検討いただきたいと思っております。

○記者(KTN) 以上です。ありがとうございます。

10.衆議院議員選挙区の区割り変更について

○記者(NHK) 先週、国のほうで成立しました衆議院の区割りの変更についてお尋ねします。
 長崎県内では、衆議院の選挙区が「4」から「3」に減って、特にその中で離島地域が分割されて異なる選挙区に組み入れられる形となりました。選挙区における離島地域の影響力が少し小さくなるのではないかという不安の声もあると思います。知事として、今回の区割りの変更というものが離島地域に及ぼす影響や、懸念点があればお聞かせください。

○知事 まず、今回の選挙区の改定については、区割審議会が勧告を行い、それを受けた国会による審議を経て法改正に至ったということですので、それは重く受けとめる必要があるのだろうと思います。
 それを踏まえた上で、おっしゃるように離島の影響力が小さくなったり、人口の増減だけで議員数を決めてもいいのかという話もございます。そういった影響懸念というものはあるかもしれませんけれども、少し見方を変えると、これまで県内の離島というところは3区に集中しておりましたけれども、今回の改定で離島地域を選挙区とする議員が増えるということにはなるかと思います。ですので、本県にとって、この離島の地域振興ということは最重要課題の一つだと思いますけれども、そういったことについては、国会の場に離島の意見を届けるということについては、担当する代議士の数は増えるのではなかろうかと思います。

○記者(NHK) 大きな自治体と離島の選挙区が合わさることで、選挙区内における離島地域の人口比率が小さくなることへの影響を懸念する声も取材の中で聞こえます。そこについてはどのようにお考えになりますでしょうか。

○知事 人口のみで国会議員の数を決めるということではなく、地方の声をしっかりと聞いていただけるような形にすべきだという意見は確かに私のところにも届いておりました。これは非常に難しい問題だと思いますけれども、多くの離島を抱える長崎県としても、そういった地域の声をどう届けるかということについては継続的に検討していかなくてはいけないと思います。

○記者(NHK) 分かりました。
今回、区割り案が示された6月に新3区について、「選挙区全体の一体性に課題が残る」ということで知事コメントを出されました。具体的にどういった点について「一体性に課題が残る」のか詳しく聞かせてください。

○知事 区割審議会の区割り改定案の作成方針における区割り基準では「地勢、交通、その他の自然的社会的条件等を総合的に考慮するものとする」とされております。
 この新3区につきましては、県北地域と下五島地域を航路等交通的に直接結ばれているところがないということもあり、そのようにコメントをしたところでございます。

○記者(NHK) 特に下五島は長崎市に近いというような声も聞こえます。交通も含めたこれまでの距離感とといったものについて「一体性に課題が残る」という認識でよろしかったでしょうか。

○知事 そうですね、人口等色々なところがある中、市町間の一体性等も確保しながら、3つの選挙区に決めたということだと思います。本当に色々な中で苦慮されながら今回の決定がなされたのだと思いますけれども、それを踏まえた上で、先ほど申し上げたように、交通の面で見ると、やはり一体性に課題が残っていると思います。

○記者(NHK) 分かりました。ありがとうございます。

11.新型コロナウイルス感染症について(3)

○記者(NIB) 2点、コロナに関して伺います。
 1点目は、今、県内の病床使用率は20%前後を落ちたり上がったりしている状況で、県内の感染段階は「レベル2」の位置に該当するような数字になります。レベル判断についての状況を教えてください。

○知事 今、「レベル1」と「レベル2」のちょうど境界にあると思いますので、レベル判断については、今後も状況を注視しながら検討していきたいと思います。

○記者(NIB) 厚生労働省の審議会で、塩野義製薬の飲み薬の承認に関して議論が進められています。低いリスクの人が使えるような飲み薬が広がることについてのご見解を伺います。

○知事 それはもう期待でしかないですね。やはり使えない方、禁忌の指定がない軽症の方でも使えるという薬が出てくるのは、本当にいいことだと思います。国でも今、鋭意審議中だと思いますけれども、そういった審議の行程も迅速にやっていただきたいと思いますし、さらにほかにも候補があるのであれば、しっかりとそういった開発の支援についても行っていただきたいと思います。

○記者(NIB) ありがとうございます。

12.サッカーワールドカップについて

○記者(西日本新聞社) サッカーのワールドカップが開幕しました。明日、11月23日に日本は初戦を迎えますが、森保一監督、キャプテンの吉田麻也選手は長崎出身というところで、知事からエールなり期待なりあればお願いします。

○知事 ぜひ頑張っていただきたいと思っています。スポーツは、僕もラグビーをやっていましたけど、やっぱり県の出身者が活躍すると非常にうれしいです。これは競技の種を越えてだと思いますけれども、本当に盛り上がると思いますので、ぜひご健闘を、ご活躍を願っております。

○記者(西日本新聞社) ありがとうございます。

13.県庁舎等の敷地内禁煙の実施について(4)

○記者(長崎新聞社) 敷地内禁煙の関連でお尋ねします。健康革命ということで、喫煙者を少なくしていこうという考えだとは思いますが、一方で県内では、知事の出身地の五島市や、前の中村知事の出身地の南島原などで葉タバコの栽培が盛んですが、そういう方たちが葉タバコの栽培で生計を立てられている中、県として、たばこをやめていこうという姿勢を示すことで、肩身の狭い思いをされる方もいらっしゃるのかと思います。例えば葉タバコをほかの作物に替えていく等の考えは今ございますでしょうか。

○知事 葉タバコをほかのものに替えるという具体的なアイデアがあるわけではありませんけれども、ご指摘のご意見はあると思います。確かに私の耳にも入っておりますが、健康を守る上では本当に重要なことだと思いますので、禁煙ということをまず進めていく。そういった観点から、今回は決定をさせていただきました。
 今回、葉タバコの生産、たばこ税も関わってきますけれども、そういったところは、18%ということで、数字的には約720人ということで、影響は小さくはないと思いますので、そこの状況についてはしっかり注視していきたいと思います。

○広報課 ほかにございませんでしょうか。よろしいでしょうか。
 それでは、以上をもちまして記者会見を終了いたします。

★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。
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