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令和3年4月21日 記者会見

 ●会見内容●

1. 新型コロナウイルス感染症について(1)
2. 新型コロナウイルス感染症について(2)
3.国内クルーズ船受入再開について
4.石木ダム建設事業について(1)
5.新型コロナウイルス感染症について(3)
6.聖火リレーについて(1)
7.石木ダム建設事業について(2)
8.新型コロナウイルス感染症について(4)
9.聖火リレーについて(2)
10.新型コロナウイルス感染症ワクチンについて(1)
11.県警音楽隊におけるプロムナードコンサートについて(1)
12. 石木ダム建設事業について(3)
13. 特定複合観光施設(IR)について
14.オリンピック開催について
15.県内観光キャンペーン一旦停止について
16.ソニーの新工場完成について(1)
17.県警音楽隊におけるプロムナードコンサートについて(2)
18.GWにおける観光産業について
19.新型コロナウイルス感染症について(5)
20.新型コロナウイルス感染症ワクチンについて(2)
21.水陸機動団の県内誘致について
22.福島第一原発の処理水海洋放出について
23.県内の造船業について
24.ソニーの新工場完成について(2)

1. 新型コロナウイルス感染症について(1)

○広報課長 それでは、ただいまから、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。

○知事 どうぞよろしくお願いいたします。一昨日4月19日に、新型コロナウイルス関連で会見の機会をいただいたばかりでありますが、改めて新型コロナウイルス感染症関連について触れさせていただきたいと思います。ご承知のとおり県内における感染拡大を受けて、昨日4月20日から感染段階のステージを「ステージ2」から「ステージ3」に引き上げ、県下全域に「警戒警報」を発令させていただいているところであります。一昨日の会見時にもお話申し上げましたが、本県での感染の初発事例の約75%が県外由来であると推定されますことから、県民の皆様方におかれましては、県外との不要不急の往来の自粛をお願いさせていただいているところであります。これから、大型連休を控えて、本県への帰省や旅行などを考えていらっしゃる方々もおありかと思いますけれども、不要不急の来県はお控えいただくよう、県外にお住いのご家族やご親戚の皆様へぜひ呼びかけをお願い申し上げたいと考えております。
 また、もう一つの感染リスクとして考えられますのが、飲食等の場であろうかと考えております。夜の繁華街でクラスターが発生しているということもあり、飲食と会食等はできるだけお控えいただきますとともに、5人以上や長時間にわたる会食は避けていただきますよう、重ねてお願いを申し上げる次第であります。
 現在、本県では、感染が急速に拡大中であると受け止めており、予断を許さない状況にあります。これ以上の感染拡大を避けてまいりますために、県としても、引き続き感染防止対策に全力を注いでいきたいと考えておりますので、県民の皆様方には、今申し上げた2点の他にもマスクの着用、手指消毒、共有部分に触れた際にはこまめに消毒をしていただくなど、基本的な感染防止対策へのご協力をお願い申し上げる次第であります。
 以上、私から1点、お願いを申し上げる次第であります。あとは、どうぞよろしくお願いいたします。

○広報課長 それでは、幹事社の方からご質問をお願いします。

2. 新型コロナウイルス感染症について(2)

○記者(毎日新聞社) 3点お伺いしたいと思います。まず、3都府県に緊急事態宣言が出される方針ですが、改めて知事の受け止めと今後の本県における留意点を教えてください。

○知事 本県での感染の最大の要因は、感染が先行して拡大しております大都市部を中心とした県外との接触によるものであると推定がなされるわけでありますので、できるだけ、そういった感染のリスクを避けていただくということが一番肝要な点ではなかろうかと考えているところであります。
 したがいまして、不要不急の県外との往来は自粛いただきますとともに、特に県外における会食等については、これをお避けいただけるようお願いをさせていただいているところであります。現在「ステージ3」の状況にありますけれども、何としてもこれ以上の感染拡大を避けてまいりたいと考えているところであります。

3.国内クルーズ船受入再開について

○記者(毎日新聞社) 2点目は、長崎港での国内クルーズ船の受け入れを再開することになった点についてお伺いしたいと思います。感染拡大に伴い、受け入れ状況に変動などがあるのか、今後の見通しについて教えてください。

○知事 本県ではご承知のとおり、昨年、コスタ・アトランチカ号で大規模なクラスターが発生をいたしました。こうした事案を検証しながら、国や関係者と連携して、安全にクルーズ船を受け入れることができるような環境づくりに取り組んできたところであります。
 これまでは、寄港申し込みをいただいた際には、受け入れざるを得ないという状況でありましたけれども、港湾管理条例を改正いたしまして、入港をお断りするという選択肢も新たに設けたところでありますし、関係諸機関が情報共有しながら必要な対策等を講じていく連絡調整会議等も立ち上げました。具体的な入港に当たっての可否判断等を含めた運用方針、緊急時の対応計画等も策定を済ませたところであります。県民の皆様方に安心してお迎えいただけるような環境を、今後ともしっかりと整えていく必要があるものと思っております。

4.石木ダム建設事業について(1)

○記者(毎日新聞社) 最後に石木ダムについてお伺いしたいと思います。2020年度に予定していた本体工事の着工を見送られることになりました。改めて今年度の見通しについて教えてください。

○知事 現在の状況につきまして、ダム本体工事については昨年12月に契約をいたしておりまして、準備は整っている状況であります。
 一方、反対住民の皆様方も、工事を中断すれば話し合いに応じていいというような報道にも接しているところであり、どういった形で話し合いの場に応じていただけるのか、引き続き慎重に検討を進めていく必要があるものと考えているところであります。
 一方、付替県道工事につきましては、現場にフェンスや土のう等を設置し、安全対策に十分配慮しながら進めているところでありますが、できるところから工事を進めてまいりたいと考えているところであります。
 引き続き、工事現場に入って妨害活動等を続けておられる皆様方には、工事現場は大変危険でありますので、こうした行為を避けていただき、私物を撤去していただくことができるよう重ねてお願いをしてまいりたいと考えております。

○記者(毎日新聞社) ありがとうございました。

5.新型コロナウイルス感染症について(3)

○記者(NBC) まず、新型コロナウイルス感染症に関してお尋ねします。先日の知事会見で、第4波の入口というご発言もありました。県内でも変異株が増えており、1日の新規感染者が2桁という日が連日続いている中で、現状、どのように認識されているのか教えていただけますでしょうか。

○知事 今、お話をいただきましたように、2桁の感染者が連日確認されるという状況があり、第3波のことを振り返って考えますときに、1日の感染者が50数名、60名と確認された日もあったわけであります。できるだけ早く現状を把握し、必要な対策を講じていくということが極めて重要であると考えております。県民の皆様方には、先ほど申し上げたようなリスクをいかに回避していただくかということに加えて、日常の生活の中で不便をお感じになられる点もあろうかと思いますけれども、自らの健康と、他の人へうつさないというお気持ちを持って日々の生活を過ごしていただくことが非常に重要であろうと思っているところであります。これ以上、大規模なクラスターが発生するということになると、短期間のうちに「ステージ4」への移行も危惧されるところでありますので、現状でどう踏み留まることができるかということが極めて大切な時期にあるものと考えているところであり、今後も継続したご協力をお願いしたいと思っているところであります。

○記者(NBC) 県内でクラスターも複数発生している状況ですが、現時点で、例えば会食の場である飲食店などへの再度の営業時間短縮要請などを行うお考えはありますでしょうか。

○知事 確かに飲食店におけるクラスターが新たに確認されているところでありますが、まだ市中に蔓延が拡大するような状況にはないものと思っております。これから、飲食店等の場においてクラスターが複数、継続して発生するというような状況になれば、さらに強い対策を検討していく必要があるものと考えておりますが、その後、大きなクラスターの発生も見られない状況であり、いま少し県民の皆様方、幅広い皆様方のご協力をいただく必要があるものと思っております。

6.聖火リレーについて(1)

○記者(NBC) 聖火リレーが5月7日、8日に迫っています。沿道での密集なども予想されます。今後の感染状況が不透明な中、先日の会見では無観客という言葉もありました。聖火リレーの開催について、いつごろまでに結論を出したいと思われていますでしょうか。

○知事 聖火リレーの開催を無観客で行うのかどうか、公道での聖火リレーをどう対応していくのかといった点含めて、実施日の2週間程度前までには、それぞれの地域の考え方を取りまとめて組織委員会に報告をするという形になってくるものと考えているところであります。現状の感染状況を踏まえて考えますときに、先ほど申し上げたように市中感染が急速に拡大しつつあるという状況にはまだないのではなかろうかと考えております。実行委員会を組織しておりますので、そうした関係の皆様方とも改めてご相談をした上で方針を決めていく必要があるものと思っております。
 ただ、この聖火リレー実施まで2週間余り時間がありますので、今後の感染状況を十分慎重に見極めていく必要があると思っております。急激に感染が拡大し、市中感染のリスクが高まるというような状況であれば無観客、あるいは聖火リレーの在り方そのものも根本的に再検討する必要があるものと思っているところであります。

7.石木ダム建設事業について(2)

○記者(NBC) 最後に石木ダムに関してお尋ねします。知事の任期が1年を切っているという中、問題の解決の道筋について不透明な状況が続いております。残りの任期中に、例えば行政代執行に踏み切るというようなお考えなどはありますでしょうか。

○知事 私の任期中に一定の方向性をお出ししていくというのは、私に課せられた重要な使命の一つではなかろうかと考えてきたところでありますけれども、この行政代執行というのは最後の最後の手段であると認識をしているところであり、反対住民の皆様方のご了解をいただいて工事を順調に進めることができるような環境を整えることができれば、それが最良の選択肢であるという思いに変わりはないところであります。したがいまして、これからの推移を十分見極めながら、その他の訴訟の動きでありますとか、事業の進捗状況といった点も含めて、総合的かつ慎重に判断をしていかなければいけないのではなかろうかと考えているところであります。

○記者(NBC) ありがとうございました。

○広報課長 それでは、各社の皆様からご質問をお願いいたします。ございませんでしょうか。

8.新型コロナウイルス感染症について(4)

○記者(NCC) 「第4波の入口」という発言が過去ありましたが、その認識から進展していないというお考えでよろしいでしょうか。

○知事 全国の状況等を拝見しておりましても、各地域において急速に感染者が拡大傾向で推移している状況であり、本県も全く同じような状況にあるものと認識をいたしておりまして、私としては同じ考え方で対処しているところであります。

9.聖火リレーについて(2)

○記者(NCC) わかりました。聖火リレーの件で、実施日の2週間ほど前までにそれぞれの地域の考え方を取りまとめるとなると、今週末が2週間前になります。今週末で一度、実施する市町の考えを取りまとめるということでよろしいのでしょうか。

○知事 これから、各委員と調整を進めていく必要がありますが、今週末までには、この実行委員会のメンバーの皆様方にお諮りをして、ご相談を申し上げ、現時点での方向性を取りまとめていきたいと考えております。

10.新型コロナウイルス感染症ワクチンについて(1)

○記者(NCC) ありがとうございます。昨日、自民党の二階幹事長が、小池都知事との会談の中で、ワクチンについて、感染が拡大している地域に重点的に配分するというような考えもあるのではないかというお話がありましたが、その発言について、知事の受け止めをお願いいたします。

○知事 全国各地域、全く感染のリスクがない地域というのはないのではなかろうかと思っておりますし、感染が拡大しているか否かに関わらず、リスクもそれぞれの地域によって変わってくるものと思っております。
 特に、本県においては、例えば離島地域には高齢者の方々が数多くいらっしゃるわけであり、そういったことを考えると、やはり感染の拡大状況に応じてワクチンの優先度合いを考えていただくというのも一つの考え方かもしれませんけれども、同じようなスピード感をもってワクチンの接種を進めていただきたいと願っているところであります。

○記者(NCC) ありがとうございます。

11.県警音楽隊におけるプロムナードコンサートについて(1)

○記者(NBC) 昨日から県下全域に「警戒警報」が出されているという中、今日、長崎駅前のかもめ広場で県警のコンサートが開かれたと聞いているのですけれども、この開催の是非については何か議論などあったのでしょうか。

○知事 それは詳細に承知しておりません。相談を受けた所属もないようであります。全く存じ上げませんでした。

○記者(NBC) 県警の判断ということなのでしょうか。

○知事 だと思います。

12. 石木ダム建設事業について(3)

○記者(読売新聞社) 石木ダムについてお尋ねします。知事は、昨年度の定例会見で年度内に着工したいというお話をされていました。昨年度内の着工に至らなかったということについて所感をお願いいたします。

○知事 反対住民の方々が、工事を中断することを前提に話し合いに応じてもいいというような報道に接し、そのような機会をどう設けていくのか。話し合いでもって理解をいただいて、工事がその後順調に進む可能性があるのかどうか。話し合いだけが長引き、中断期間が延々と続くいったことは避けていかなければいけないと思っておりますので、幅広い視点に立って検討を慎重に進めていく必要があるものと思っております。

13. 特定複合観光施設(IR)について

○記者(朝日新聞社) 4月12日に、「九州IR推進協議会」が発足しました。現在の事業者選定の進捗状況と、九州IR推進協議会への期待感も含めて、お考えを伺えればと思います。

○知事 1次審査を経て、5つの事業者から3つの事業者の方に2次審査に進んでいただいているところでありますが、現在、2次審査における提案内容の充実に向け、競争的な対話を実施中であります。この後、2次審査に進んでいただく形になりますけれども、事業者の関係者の方々の廉潔性等を確認するための背面調査などを進め、2次審査において新たな関係書類のご提出をいただくことになっており、最終的にはプレゼンテーション等の機会を設けて、最終の事業者の決定に至るものと考えております。最終的には8月をめどに事業者を決定してまいりたいと考えております。
 それから、先日、九州IR推進協議会を立ち上げていただいたところであります。現時点では九州での候補地は本県だけでありますけれども、IRを九州全体でサポートし、推進していこうということで立ち上げていただいたところであり、これから各事業者と情報交換等を行いながら、IRの整備に伴う経済効果を九州全域で享受できるようしっかりと対話を重ね、よりよいIRの実現を目指してまいりたいと考えているところであります。

14.オリンピック開催について

○記者(朝日新聞社)  今、新型コロナウイルス感染症が全国的に拡大していますが、このまま拡大に歯止めがかからなかった場合、オリンピックは開催すべきなのか、中止ということも判断すべきなのか知事のご見解を伺えればと思います。

○知事 このまま拡大していった場合等、色々な状況があるものと思います。そこはやはり国はじめ関係者の皆様方が、慎重に判断されて、開催の在り方でありますとか、その感染拡大防止対策としてどのような対応策を講じていくのか総合的に判断していく必要があるのではなかろうかと思っているところであります。

15.県内観光キャンペーン一旦停止について

○記者(NIB) 県内観光キャンペーンの一旦停止を発表されましたけれども、これを受けての各方面から何か反応の声がありましたでしょうか。疲弊する宿泊施設や観光施設が多いですけれども、それを含めた受け止めと、新たな支援策などをお考えか教えてください。

○知事 感染拡大の状況を踏まえて、一昨日、一旦これを停止するという判断をさせていただいたところでありますが、各事業者の皆様方、県民の皆様方からは、戸惑いの声、落胆の声が届いているところであります。県民の皆様方からは、長期休暇、いわゆるゴールデンウィークを利用した旅行などを予定していたのに大変残念だというようなお声も聞いているところであります。急激な感染拡大を受け、これ以上の感染拡大、市中感染が拡大するようなことがあってはならないということで、一定、苦渋の判断をせざるを得なかったところでありますが、一刻も早く感染者を減少させることができるような施策を講じていく中で、感染段階のステージが下がるようであれば、再度キャンペーンを展開してまいりたいと期待しているところであります。

○記者(NIB) ありがとうございます。宿泊施設、観光施設も含め、そういった声が出ていると受け止めてよろしいですか。

○知事 そうです。

16.ソニーの新工場完成について(1)

○記者(NIB) わかりました。ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社の長崎テクノロジーセンター増設棟が竣工しましたけれども、地元雇用の面を含めての受け止めと期待感、どの程度地元雇用が見込まれるのか教えてください。

○知事 ソニーにおかれては、CMOSイメージセンサーが世界最大のシェアを獲得されております。スマートフォンに搭載される分野では、まさに長崎工場が主力の製造拠点になってくるところであり、今後の需要拡大を見据えて新たな投資をしていただいたところであります。
 事業規模等については正確な発表がなされておりませんけれども、およそ1,000億円程度の投資がなされているというお話をお聞きしているところであり、こういった投資の規模から推計いたしますと、1,000人程度の新たな雇用拡大につながっていくものと、大変ありがたく受け止めているところであります。

17.県警音楽隊におけるプロムナードコンサートについて(2)

○記者(NBC) 先ほどの県警のコンサートの件について、知事は承知されていないということですけれども、屋外とはいえ観客も幾らか集まったと聞いています。この時期の開催が適切だったかどうか、知事の考えを教えていただいてもよろしいでしょうか。

○知事 様々なイベントが開催されていると思いますけれども、現時点では、県民の皆様方を対象にしたイベント等については、比較的安全な状況にあるのではなかろうかと思っております。ただ、開催に当たっては、例えば参加される皆様方の手指消毒や、検温、参加される方々の間隔を十分確保するといった感染拡大防止対策に十分配慮をしながら開催していただくということであれば、さほど大きな課題にはならないような状況にあるのではなかろうかと思います。一昨日お願いしたのは、県外から多数の参加が見込まれるような大規模イベント等については、慎重にご検討いただきたいというお願いをしたところであります。

18.GWにおける観光産業について

○記者(日本経済新聞社) 観光関連でお尋ねします。ゴールデンウィークがまいりますけれども、昨年もかなり前年度に比べて落ち込み、臨時休館があったり、外国人がゼロだったりということがありましたが、昨年と比較して、今の時点で、今年のゴールデンウィークはどの程度経済的なダメージがあるとお考えでしょうか。

○知事 ゴールデンウィークまでもう少し時間がありますので、今の状況で予測するのはなかなか難しいと思います。ゴールデンウィークまで2週間近くあるわけでありまして、急激に拡大していくということになると、感染段階のステージを上げ、例えば県民の皆様方にも外出自体を自粛していただくようなことも考えられますし、飲食店等に対する営業時間短縮要請でありますとか、観光施設等を含めた休業要請、休業要請は難しいかもしれませんが、営業時間短縮要請などを行うといった場面も考えられるわけであります。全国の観光客の皆様方は、各地の感染状況をつぶさにご覧になりながら旅行先を選択されるというような傾向にありますので、まずはやはり長崎県内を安全な状況にしていく、そして安心してお出かけいただけるような状況をつくり出していくということが一番大事になってくるのではなかろうかと思っているところであります。

19.新型コロナウイルス感染症について(5)

○記者(西日本新聞社) 新型コロナウイルス感染症の受入病床のことで確認です。先日、第4波を見据えて病床の拡充を進めていきたいということで、4月末までに一旦、中間取りまとめをされるというお話がありましたが、検討状況の現在の進捗について、お伺いできますでしょうか。

○知事 医療提供体制の整備については、病床確保計画に基づいて感染症病床の運用を行っておりますが、今般の急激な感染拡大を受けて、第3波の感染者のほぼ倍の感染者が1日に発生することを想定して病床の必要数等をシミュレーションし、受入体制を整備するようにという指示がきているところであります。この点については、現在、病床確保計画の見直しを行っていただいているところでありまして、去る4月13日には、長崎大学、県医師会、各医療機関等から成る対策会議の医療部会を開催し、計画の見直し方針について協議を行い、現在、医療圏域毎に設けているワーキング会議において医療提供体制の確保に向けた協議を進めていただいているところであります。
 最終的には、前回の第3波で最大確保病床として421床を確保したところでありますが、第3波の1日の最大感染者確認数が60人ということでありました。倍の120人に対応できるような医療体制の確保をしていかなければいけないということになりますと、421床では少し足りないという状況になってまいります。県全体で30ないし40床ほど増やしていかなければいけないということになってくるものと思っており、医療圏域毎のワーキング会議等において、病床の確保に向けた協議・調整を進めていただいております。
 最大確保病床数を増やすという対応に併せて、いかに感染症病床を効率的に運用できるような体制を整えていくかということが重要になりますので、退院基準の周知・明確化、後方支援病院の確保、軽症者等にご利用いただく宿泊療養施設の体制強化など、総合的な受入体制の整備を進めていく必要があるものと思っております。

○記者(西日本新聞社) 今のお話で確認になりますけれども、現在の最大確保病床が421床、県全体で30から40床ほど増やさないといけないということですと、450から460床程度の最大確保病床に増やす方向で考えていらっしゃるという理解でよろしいでしょうか。

○知事 現時点では、そういう体制を構築することを前提に検討を進めていただいております。

○記者(西日本新聞社) 病床の増やし方ですけれども、現在コロナ病床を確保いただいている病院等に一律に何床ずつ増やしていただくとか、現在協力いただいていないところに少しずつ増やしていただくとか、増やし方としてはどのような方法を考えていらっしゃるのでしょうか。

○知事 色々な選択肢があるものと思っておりまして、それぞれの医療機関の事情にもよるわけでありますので、新しい病院としてご協力をいただいていく方法、病棟単位での運用のあり方を見直していただいて、現在の感染症指定医療機関としてのお立場で、さらにご協力をいただくことができるのかどうか、全体的に選択肢の中から最大病床を確保できるように努力していく必要があるものと思っております。

○記者(西日本新聞社) わかりました。ちなみに、最終的にどこでどのぐらい増やすというのを固めるのは、いつぐらいのタイミングを考えていらっしゃいますか。

○知事 一応、目標としては5月いっぱいに、増やしていけるように体制を整えていきたいと思っております。

○記者(西日本新聞社) わかりました。ありがとうございます。

20.新型コロナウイルス感染症ワクチンについて(2)

○記者(KTN) まず、新型コロナウイルス感染症ワクチンに関してお尋ねします。第4波の入口と知事もおっしゃられたように、感染拡大が続く中、ワクチン接種も進められています。本来であれば第4波を防ぐためにあって欲しかったものですけれども、今としては次のステージを見据えて接種を円滑に進めていくと受け止めていらっしゃるのか、どのように考えていらっしゃるのかをお伺いします。

○知事 さらなる感染拡大を未然に防止するためには、できるだけ早期にワクチン接種を終えていくということが極めて重要な作業になってくるものと考えているところでありますが、いかんせん国全体としてのワクチンの確保量がまだまだ十分でないという状況にあるわけであります。そういった中で医療関係者の優先接種、高齢者の優先接種がスタートされたわけでありますけれども、特に高齢者の優先接種については、十分なワクチン量がいまだに確保の見通しが立っていないという状況でありまして、各市町においても、いつ、どの程度の量のワクチン配分を受けられるのかの見通しが立たないため、具体的な接種スケジュールも確定できないという状況であります。物的な体制整備にとどまらず、医療関係人材の確保も必要になってまいりますので、国には、できるだけ早く全体のスケジュール等を明確にしていただきたいと願っているところであります。

○記者(KTN) 医療関係人材について接種をする方の人材不足や市町への支援等、市町のヒアリング等で出てきた県の課題点はございますか。

○知事 各市町で、集団接種をされるのか、個別接種をされるのか、その都度どういう体制で対応されるのか、色々な関係人材の確保に苦慮されるということであれば、県に情報をいただき、必要な支援体制について力を合わせて構築していく必要があるものと思っているところであります。
 ただ、いかんせん、まだその前の段階ということでありますので、各市町の皆様方も、相当悩んでおられる状況であるのではなかろうかと思っております。

21.水陸機動団の県内誘致について

○記者(KTN) ありがとうございます。自衛隊の水陸機動団についてお尋ねします。県内でも、新たに編成される部隊の誘致合戦が繰り広げられていますが、これに対する知事の期待感や受け止めをお伺いします。

○知事 水陸機動団については、ご承知のとおり、2個連隊が佐世保に立地を決定し運用がなされているわけであります。残る1個連隊が、具体的な配備が定まっていないという状況であり、離島防衛という観点から見ます時に、本県は離島県でありますし、全体としての運用をスムーズに効率的に行っていただくという上では、本県へ全ての連隊が立地していただくというのも有力な選択肢ではなかろうかと考えているところであり、県としては、ぜひ県内に立地していただきたいという要望を行ったところでありますが、自衛隊としての運用面での課題等もおありでしょうから、県として、どこに立地してもらいたいといったところまではお話し申し上げてないところであります。

○記者(KTN) 今日、大村市内で、関連の総会が開かれますけれども、そういった具体的な場所というのは、県の方からは特に示していないということでよろしかったでしょうか。

○知事 そうです。県として、どの地域にということは申し上げておりません。

22.福島第一原発の処理水海洋放出について

○記者(KTN) ありがとうございます。福島第一原発の処理水の海洋放出に関して、先般、大阪府では、大阪湾での海洋放出について政府の要請があれば真摯に検討したいと府知事から言葉がありましたけれども、長崎県として、何か検討を進められていますでしょうか。

○知事 全く検討を行っている状況ではありません。

○記者(KTN) ありがとうございます。

○広報課長 それでは、最後の質問をお願いいたします。

23.県内の造船業について

○記者(共同通信社) 造船の関係でお尋ねします。中国や韓国との競争で厳しい状況にあり、県内でも人手不足や高齢化の話がありますが、国が今年2月に、造船や海運業を支援する法律の改正案を出しています。県内中小の造船の企業も多い中、これらの法改正は、どれぐらいの効果があると思っていらっしゃるのかというところと、改めて、造船業の県内の位置づけと、課題、例えば国に求める支援等があればお伺いしたいのですけれども。

○知事 造船も大手の大規模造船業、中小造船業では、経営環境も全く異なる状況にあるものと認識をいたしております。
 県内の中小造船業におかれては、比較的安定的な受注が確保され、フルに近いような形で操業されているものと受け止めております。
 最も深刻でありますのは、大手の造船業であり、商船事業分野で中国、韓国との国際競争が激化する中で受注できないような状況にあります。その最大の要因は、中国、韓国等海外においては、国家レベルの支援策が講じられており、コスト面で太刀打ちできないという状況にあるとお聞きしているところであります。
 そういった中、国では国内から発生する需要分を国内産業が受けていただくといった面での支援策は検討されていると伺っているところでありますが、将来にわたって、こういった分野の従前の商船事業をそのまま継続していくには、極めて難しい環境にあるものと思っております。国として、造船分野を産業として残していこうとされるのかどうかというようなことまで含めて考えていかなければいけないのではなかろうかと思っているところであり、本県でも三菱重工、佐世保重工を含めて、本当に厳しい状況にあるものと考えており、産業として残していこうとされるのであれば、いま少し国策としての支援策を充実していただく必要があるものと思っているところであります。

○記者(共同通信社) 造船の担い手についてお尋ねします。高卒での新規就業者や、造船業の維持のための人材育成等の観点で県が実施していることで、国にさらに求めたいところがあれば教えてください。

○知事 人材育成の点では、造船業が将来にわたって安定的な就業の場になり得るかどうかということなのだろうと思います。もちろん技術は技術として、必要なものについてはしっかり継承・保存していく必要があるものと考えているところでありますが、就業の中でそういったものを残していかなければ長続きしないものと思っておりますので、そういった意味で、先ほど申し上げたように産業全体をどう支えていくかという仕組みをしっかりご検討いただく必要があるのではなかろうかと思っております。

24.ソニーの新工場完成について(2)

○記者(共同通信社) ソニーの関係でお尋ねします。1,000人程度の雇用が見込まれているということですが、具体的に県内産業のどの分野に効果が波及すると考えておられますでしょうか。

○知事 ソニーさんは半導体関連産業でありますので、様々なセンサー等の設計・開発等に携わられるような人材を求めておられるものと受け止めているところであります。ただ、この製造工場全体の規模が大きくなりますので、それに派生する様々なニーズも出てくるものと思っており、例えば従業員数が増えるということになると、職場に食事を提供する事業者等、様々な波及効果は十分期待できるものと考えているところであります。

○広報課長 よろしいでしょうか。それでは、以上をもちまして定例記者会見を終了いたします。ありがとうございました。

○知事 どうもありがとうございました。

★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。
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