このページは、共通のメニューを読み飛ばすことができます。直接本文をご覧になるかたは「このページの情報へ」というリンクをクリックしてください。
サイト共通のメニューへ
このページの情報へ

長崎県ホームページ

 
ページの先頭へ

ここからこのページの情報です。

パンくずリスト(現在位置の表示)

知事のページ - 長崎県知事 中村法道

令和3年2月19日 記者会見

 ●会見内容●

1.県全体の感染段階をステー2へ切り替え ただし、佐世保市ではステージ3へ切り替え

1.県全体の感染段階をステー2へ切り替え ただし、佐世保市ではステージ3へ切り替え

○広報課長 それでは、始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。

○知事 今日は、新型コロナウイルス感染症のその後の推移と、改めて県民の皆様方に、感染拡大防止のためのご協力のお願いをさせていただきたいと思います。
 コロナウイルス感染症については、去る2月5日に会見の場を設けさせていただきまして、長崎市、佐世保市については、変わらず病床占有率が高止まりしているという状況でありましたことから、感染段階について「ステージ4」の「特別警戒警報」を継続して発令させていただき、県民の皆様方に対して、県境を越える不要不急の往来について自粛のお願いをさせていただきました。特に、長崎市、佐世保市の皆様方には、不要不急の外出自粛のお願いをさせていただいてまいりました。その後の状況について、まずご報告をさせていただきたいと思います。
 感染は、1月5日に55名、1月9日に60名という、これまでに経験しなかった新規感染者が確認されたところでありますが(資料P1)、その後、1月中は二桁の数の新規感染者が確認されるという状況が続いてまいりました。1月31日から感染者数が一桁台となり、落ち着きを取り戻しつつ推移してきたところであります。2月14日には、69日振りに感染者がゼロとなったところでありますが、その後も、初発と考えられるような感染者が確認され、なお感染者が散発する状況が続いているところであります。この1週間の新規感染者の確認数は10名という状況まで至っているところであります。これも、県民の皆様方、市民の皆様方のご協力のおかげであると、深く感謝を申し上げる次第であります。
 そこで、主な指標のその後の推移であります(資料P2)。県では感染段階を5つのステージに分けておりますけれども、赤は一番危機的な状況であります「ステージ5」、オレンジ色が「ステージ4」、黄色が「ステージ3」、緑色が「ステージ2」、白色が「ステージ1」という段階を示して色分けをいたしております。これまで県では、新規感染者の確認数だけを指標として、1週間に49人以下の感染者数が確認された段階を「ステージ1」、それを超えたら「ステージ2」という判断をしておりましたけれども、順次、感染段階を引き下げていく段階で、もう少し詳細な関係指標を整理し直す必要があると考え、「ステージ2」、「ステージ1」の感染段階を細分化して位置付けることにいたしました。病床占有率、最大病床数に対し11.2%を超えると「ステージ2」、それ以下であると「ステージ1」、そしてまた、療養者数も、1日当たり76人を超えた段階で「ステージ2」、それ以下の段階で「ステージ1」ということで、再度整理をし直してきたところであります。まず、一番上の表は、県全体の関係指標の推移をご紹介しているところであります。県全体については、「ステージ3」の段階から、2月11日以降「ステージ2」に推移いたしております。それから、重症者病床占有率も、「ステージ1」のレベルまで下がってまいりました。新規感染者数は、週、人口10万人当たり0.75人ということで、国内では高い方から40番目まで下がってきたところであります。療養者数は、同じく10万人当たり1日5.1人という状況まで下がってきたところであります。
 一方、前回、「ステージ4」で留め置きました長崎市につきましては、2月9日までは「ステージ3」の病床占有率でありましたが、その後、「ステージ2」に移り、現在では「ステージ1」にまで下がってきております。それから、新規感染者数も10万人当たり1日1.2人ということで、「ステージ1」、そして、療養者数も10万人当たり1日3.6人ということで、「ステージ1」まで落ち着いてきているという状況であります。
 一方、佐世保市でございますけれども、相次いでクラスターが発生したということもあり、病床占有率が非常に高い状況が続いてまいりましたが、2月14日には「ステージ4」まで下がりまして、その後も順調に退院が続いており、現段階では、病床占有率が23.7%と「ステージ3」のレベルまで下がってきたところであります。一方、新規感染者の確認数は2.0人と「ステージ1」まで下がっております。療養者数は、高齢者施設でクラスター等が発生したこともあり、県内では一番高い18.6人ということで、「ステージ3」の状況が続いているという状況になっております。
 続きまして、病床の稼働状況でございます(資料P3)。医療圏域毎に見た数字でありますが、長崎医療圏は病床占有率が8.6%まで下がりました。ただ、佐世保県北医療圏については、まだ若干高い状況が続いております。現在、県全体では、最大確保病床に対して占有率が11.2%、確保病床数は、本土地域については最高の体制であります「フェーズ4」を維持しておりますが、離島地域では感染者がいらっしゃらないということで「フェーズ1」まで落としているところであります。県内の感染者では、現在、重症者が3名、中等症・軽症者が44名、宿泊施設利用者が21名という状況であります。なお、この間、36名の方々がお亡くなりになりました。改めて心からお悔やみを申し上げますとともに、入院治療中の皆様方の一日も早いご回復をお祈り申し上げる次第であります。
 一番上の青色の折れ線グラフは最大確保病床に対する占有率の推移をご紹介しているものであります(資料P4)。占有率は、3.8%から徐々に高まってまいりまして、ピーク時は53.4%と、瞬間的ではありますが、「ステージ5」を超える状況にまで至ったところでありますが、その後、順次下降傾向をたどって、現在11.2%、「ステージ2」の段階まで下がってきているところであります。
 緑色の折れ線グラフの療養者数も、減少の傾向で推移していまいりまして、「ステージ2」から「ステージ3」、ピーク時には、「ステージ5」ぎりぎりのところまで至りましたけれども、その後下降傾向をたどり、現在、68人の療養者ということで、「ステージ1」まで下がってきているところであります。
 一方、黄色の折れ線グラフである新規感染者の発生状況でありますが、ピーク時には「ステージ5」に至る時期がございましたけれども、これも、現在下降傾向をたどり、「ステージ1」のレベルまで下がってきているという状況であります。
 それから、初発と考えられる感染事例の感染経路の状況であります(資料P5)。これは、直近の13日間と、その前の13日間を比較いたしております。感染要因として考えられる、県外由来の感染事例、感染経路が分からない事例がございましたけれども、県外由来の感染事例も大幅に少なくなっておりますし、特に、感染経路が分からないという感染者の数も相当減少してきているという状況であります。
 次に、2次感染の状況であります(資料P6)。2次感染以降の感染者の発生状況について、その前の13日間では、いわゆる病院や福祉施設等のクラスターで感染が拡大してきた要因が非常に強く見られたところであります。併せて、学校クラスター、家庭内感染、職場感染といった事例が大幅に数も減り、クラスターについては、佐世保市の長寿苑とステーション保育園関連の感染者が確認されるのみという状況まで落ち着いてきたところであります。
 それから、この間の人の流れであります(資料P7)。各事業者の皆様方に、在宅勤務を推進していただき、出勤者数を半数程度まで減らしていただくようご協力をお願いしてまいりました。要請前は対前年度比長崎駅周辺で33.4%減少、佐世保駅周辺で55%減少という状況でありましたけれども、その後、要請を終了いたしました後の状況の推移であります。ウイークデーを見ますと40%程度まで減少してまいりましたけれども、その後、また元に戻りつつあるという状況で推移しつつあります。一方、15時時点の長崎駅周辺、浜町アーケード周辺、佐世保四ヶ町周辺での人出の状況でありますけれども、1月18日から長崎市、佐世保市に不要不急の外出自粛をお願いをしてまいりましたけれども、ウイークデーの状況を見ますと、長崎市周辺で対前年比20%の減、現在では、むしろ要請前の状態よりも増えるという状況にありますし、浜町アーケード周辺は、ウイークデーが18.3%まで減少いたしましたけれども、これも要請前の状況まで戻ってしまうという状況であります。佐世保四ヶ町周辺は、12.6%が21%程度まで一旦下がりましたけれども、これも要請前の状況に復元する傾向にございます。一方、夜間の人出の状況であります。1月20日から飲食店等への営業時間短縮のお願いをさせていただいてまいりました。相当数の皆様にご協力をいただき、78%、69%というご協力をいただいていまいりましたけれども、これも徐々に復元傾向で推移しつつあるものと考えております。
 それから、県外との不要不急の往来自粛をお願いさせていただきましたが、その後の状況であります(資料P8)。こちらについては、継続してご協力をいただいている状況であり、8割、8割5分程度の減少という状況になっているところであります。
 そこで、現状のまとめをいたしますと(資料P9)、県全体では、新規報告者数、病床占有率、療養者数は減少傾向で推移し、全ての指標が、県の「ステージ2」以下の指標まで落ちているという状況が見てとれます。特に、新規報告者数は0.75人ということで、県の「ステージ1」の段階でありますし、最大確保病床に対する占有率が11.2%と「ステージ2」ぎりぎりのところまで低下してまいりました。療養者数についても、「ステージ1」の状況であります。初発と考えられる感染事例の数も減少し、感染経路不明の事例も非常に少なくなっている状況であります。2次以降の感染状況でありますけれども、感染事例も大幅に減少いたしましたし、新たなクラスターも長崎市内の中学校で確認された1件のみという状況であります。
 それから、行動変容であります(資料P10)。県外との往来については引き続き8割程度の自粛にご協力をいただいている状況であります。ただ、外出自粛については、それぞれの時間帯で若干元に戻りつつあるという状況にあろうかと考えております。
 総合的に評価いたしますと、県民の皆様方のご協力により、県全体の感染状況は「ステージ2」のレベルまで改善しているという状況にあります。しかしながら、先ほど申し上げましたように、夜間を中心に人の動きが徐々に戻りつつありますことから、引き続き、外出時や人と接触される際の感染防止対策の徹底がより重要になるものと考えているところであります。
 そこで、改めて、現時点での感染段階のステージ判断であります(資料P11)。こういった状況を踏まえ、県全体の感染段階を従前の「ステージ3」から「ステージ2」に切り替えたいと考えております。この切り替えは、21日まで所要のご協力をお願いし、22日からステージの切り替えを考えております。長崎市は、従前の「ステージ4」から「ステージ2」に、佐世保市は、「ステージ4」から「ステージ3」に切り替え、両市にお願いしておりました不要不急の外出自粛の要請を21日までで終了させていただきます。したがいまして、県全体としては「ステージ2」の「注意報」、佐世保市については「ステージ3」の「警戒警報」を引き続き発令させていただくものであります。
 そこで、具体的な形で、県民の皆様方にお願いをさせていただきたいと思います(資料P12)。何としても感染の再拡大は防いでいかなければならないと考えておりますので、県民の皆様方には、引き続き慎重な行動をお願いしたいと存じます。特に、「警戒警報」を発令しております佐世保市の皆様方には、一層の対策の徹底をお願い申し上げる次第であります。
 具体的なお願いでありますが、ご承知のとおり、国内においては、緊急事態宣言が継続して発令されているところであり、県外との不要不急の往来は引き続き自粛をお願いしたいと考えております。特に、県外での会食は引き続きお控えをいただきたいというお願いであります。
 一方、県内でも、5人以上の会食をお控えいただきますとともに、会食される際には特に感染防止対策の徹底をお願いいたします。具体的にここに5項目を記載しておりますので、特にこういった点にご注意をいただきたいと考えております。
 それから、なお、新規感染事例が確認されるところでありますけれども、特に高齢者の方々、既往症をお持ちの方々との接触の際には、感染防止に細心の注意を払っていただきたい。中には、お孫さんが都市部から帰省されたことが感染要因になったのではなかろうかと推計されるような事例も見られるところでありますので、関係の皆様方お一人お一人がそういった点について、継続したご協力をお願いしたいと考えているところであります。
 それから、ドアノブ等の共用部分に触れるというようなことがあれば、こまめな消毒にご注意をいただきたいというお願いでございます。
 それから、事業者の皆様方へのお願いであります(資料P13)。おかげさまで、クラスターも一定落ち着きを取り戻しているところでありますが、大きなクラスターになる前に、一刻も早くそれを発見し、必要な対応策を講じていくということが大変重要になってまいりますので、各事業者の皆様方には、健康管理アプリ、N-CHATの一層積極的な活用をお願い申し上げる次第であります。
 それから、医療機関、福祉施設等でクラスターが数多く発生してきたということもあり、従業員の皆様方に対する定期的なPCR検査は継続して取り組んでいくことといたしております。県、長崎市、佐世保市、それぞれPCR検査を実施しているところであり、現在のところ、県においては、この定期的なPCR検査で1名の陽性者が確認され、長崎市においては、全ての方々が陰性であったというお話をお聞きしております。佐世保市においても、2月16日から検査に取り組んでいただいておりますので、引き続きご協力をいただきますようお願いをいたします。
 それから、事業者の皆様方には、継続したお願いで恐縮でありますが、在宅勤務の推進を引き続きご尽力、ご協力を賜りますようお願いを申し上げる次第であります。
 これは、これまでもお願いしてまいりましたけれども、感染リスクが高まると考えられる場面として5つの場面が指摘されているところであります(資料P14)。この点についてはこれまでもご説明をさせていただいてまいりましたけれども、こういった場面が切り替わる場に特にご注意をいただき、県民の皆様お一人お一人が感染しない、感染をさせないための細心の注意を払っていただきますようお願いを申し上げる次第であります。
 この間、12月下旬から、これまでになかったような急速な感染拡大が見られたところであり、振り返ってみますと、非常に危機的な状況であったと感じているところであります。1日55人、60人という感染者が確認された日もあったところであり、そういった中で、医療関係者の懸命なご協力により、何とかこれを乗り切ることができたものと考えているところであります。少しその間の状況等について改めてお話をさせていただきますが、長崎医療圏については、最大確保病床125床を確保していただいておりました。この間の病床稼働率は、ピーク時には89.6%、125床に対して112床にご入院いただいているという状況であり、ここに一つのクラスターが発生すると病床はパンクしてしまう状況にありました。そうなると入院していただくことができませんので、自宅待機という事態も想定されかねない、非常に厳しい状況でありました。その後、長崎医療圏では関係の皆様方のご協力をいただき、140床まで最大確保病床を拡大していただいて乗り切ってきたところでありますので、何としても県民の皆様方には、これからも感染の防止のための細心の注意を払っていただきますよう、改めてお願いを申し上げる次第であります。
 ワクチン接種につきましては、いよいよ来週2月22日から接種が開始されます。先行的に医療機関の皆様方に接種を開始した後、4月からは高齢者の皆様方に接種を開始します。高齢者の皆様方は、県内におよそ44万人いらっしゃいます。こうした方々への接種を4月から6月の3カ月の間に2度の接種を行ってまいりたいと考えております。その後、引き続き、基礎疾患をお持ちの方々、一般の方々という形で接種を進めてまいりたいと思います。高齢者以外の方々の対象者は、県民の皆様方がワクチン接種を希望された場合という概数になりますけれどもおよそ88万人と推計されます。そうなりますと、3カ月間のうちに高齢者をワクチン接種し、その後、基礎疾患をお持ちの方々、一般の県民の方々ということになりますので、接種が完了するまでは相当の期間を要する場合も考えないといけないと思っているところであります。これからいよいよ年度末を迎え、人の移動等が拡大する時期を迎えてまいります。また、その後にも大型連休ということで、これも人の動きが大きく増える時期を迎えてまいります。何としても第4波の到来が深刻な状況にならないように、万全の体制で対応をしていかなければいけないと考えておりますので、引き続きご協力を賜りますようお願いを申し上げる次第でございます。
 私からは以上でございます。あとは、どうぞよろしくお願いします。

○広報課長 それでは、まず、幹事社の方からご質問をお願いいたします。

○記者(NBC) 現在、長崎市、佐世保市に出されている「特別警戒警報」は21日をもって終了、22日以降は、県内は「ステージ2」、佐世保が「ステージ3」ということで間違いございませんでしょうか。

○知事 はい。

○記者(NBC) それをもって、今、ワクチンのスケジュールも出されましたけれども、3月は年度末、5月はゴールデンウイークが控えていまして、いつまで警戒レベルを強めていくか、維持していくか、特に確保病床数は「フェーズ4」の状態ですけれども、どのあたりまでは警戒が必要だとお考えでしょうか。

○知事 病床稼働率については、順次低下傾向になっておりますので、今後、稼働状況に応じて、各医療機関の皆様方と相談をし、フェーズをどう取り扱っていくのか引き続き協議いただく形になっていくものと思っておりますが、1日当たり50人、60人という感染者はこれまで経験したことのないような新規感染者数であります。これが数日続くことで、病床はすぐ満床になってくる可能性があるということを考えますと、県民の皆様方お一人お一人に、いかに感染を未然に防いでいただくかということが極めて重要な点になってくるものと思いますので、危機意識を持って、ワクチン接種をし、その効果が発現するまでのしばらくの間は、お一人お一人が自分の身を守っていただきたいと思いますし、周りの方々に感染させないための細心の注意を払っていただきたいと願っているところであります。

○記者(NBC) ありがとうございます。今日の会見の中でも、特に緊急事態宣言を長崎市に出している際に、一人一人の協力によって感染者数が抑えられていったというお話が出ましたが、感染ステージを下げられた要因として、率直に、県民の皆さんへのが移動自粛要請、事業者への時短要請がありました。皆さんに協力いただいて解除ができた長崎県の取組ついてもう一度詳しく教えていただけませんでしょうか。

○知事 県民の皆様方には、様々な用務がおありの中で、県外との往来を自粛していただき、また、不要不急の外出自体を自粛していただくというお願いをさせていただいてきたところでありますが、それぞれのお願いに対して真剣に向き合ってご協力をいただいた成果であると、本当にありがたく思っているところであります。一方、また、大変厳しい経済状況の中で、飲食店、その他の遊興施設、遊技施設、スポーツ施設、関連施設の皆様方に対しても、長崎市内においては営業時間の短縮のお願いをさせていただいたところでありまして、厳しい状況の中、それぞれのお立場でご協力をいただいたことの一つの表れではなかろうかと思っているところであり、改めて感謝申し上げたいと思っております。

○記者(毎日新聞社) 今回、行政が緊急事態宣言や警報を発令することによって、感染者が少なくなりました。前回の最初の緊急事態宣言の際も、発令により感染者が一気に下がったけれども、解除したらまた増えたという状況で、今後、一旦は減るけれども、また第4波が来たら、行政の宣言がないと感染者が急激に増えるのではないかと思います。行政が宣言を出さないとまた増えてしまい、宣言を出せばまた下がるという、いたちごっこのような状況を打開する何か知恵というのがあれば伺いたいのですが。

○知事 非常に難しい課題であろうと思います。といいますのは、様々な社会経済活動は人と人との接触、人の流れによって営まれるわけであり、単純にそういった機会を少なくするということになると、感染拡大については一定抑止効果が得られると思いますが、それで社会経済活動がスムーズに進んでいくかというと、決してそういう状況ではないものと思っております。私どもの最大の課題は、そういった経済と、人の健康・命は両方とも大事な面でありますので、その時々の情勢に応じてどちらを優先させていくべきかという判断が求められているのではなかろうかと思っています。そういった状況を受けて、県民の皆様方にメッセージとしてお出しして、ご協力を求めていく必要があるのではなかろうかと考えているところです。

○記者(毎日新聞社) わかりました。先ほど、感染リスクが高まる行動は控えようとおっしゃっていましたが、先日、島根県知事が聖火リレーの中止を検討しているという発言がありました。知事ご自身は、聖火リレーに関してどのように思われているのでしょうか。それからコロナに関連して、クラスターが発生したコスタ・アトランチカが修繕目的で入港してから21日でちょうど1年となりますけれども、長崎の経済を引っ張っていく産業でもある今後のクルーズ船の修繕、寄港も増やして観光もという、今後の展望について、伺いたいと思います。

○知事 まず、聖火リレーをどう受け止めるかということでありますが、やはりそれは、様々なイベントでありますとか、活動等を考える際に、感染リスクとの因果関係をどうとらえるかという観点での対応が求められるのではなかろうかと思います。この間、感染拡大過程の中で、それぞれのステージに応じて感染要因と考えられるものは様々ありました。最初の段階では、飲食店等を介した感染・クラスターの発生等が先行して発生してまいりましたし、その後は、医療機関、福祉施設といった施設でのクラスターの発生が相次いできた。そういう中で、一つ一つ、その時期、その時点での感染状況をしっかり見極めた対策を講じていくということが、感染拡大抑止のためには極めて重要であろうと考えております。したがって、聖火リレーという大きなイベントを開催することに伴い、この感染拡大のリスクがどの程度大きくなるのか、そういった点を含めて、総合的に評価していく必要があるのではなかろうかと考えているところであります。よく、これまで「Go To キャンペーン」で人の流れが拡大したことによって感染が広がったのではないかというようなお話もお聞きするところでありますけれども、長崎県内の状況を見る限りにおいては、旅館、ホテル、観光施設等を介した大きな感染拡大の事例というのは確認されていないところであり、こういったイベント等についても、聖火リレーを行うことが、すなわち感染拡大の要因に直ちになってくるものとは、現段階では、私自身受け止めていないところであります。
 それから、クルーズ船コスタ・アトランチカの大規模クラスターが発生して1年が経過いたしますが、この間、関係の皆様方のお力添えをいただいて、無事終息を迎えることができたことを大変ありがたく思っているところでありますが、コロナウイルス感染症とクルーズ船の、特に、エッセンシャルワーカーの居住環境等を見た場合のリスクとの関係は、大きな課題として継続して対応策を講じていただく必要があるのではなかろうかと考えているところであります。現在クルーズ船の受入環境をどう整備していくのか、港湾管理者の立場で県の港湾課と、関係機関との情報共有、連絡調整等を進めているところであります。感染症の発生等を含めた重要な情報をいかに迅速に共有し、必要な体制を構築できるかということにかかってくるものと思っておりますので、海外船社の場合には特に、国を超えた協力関係でこれを解決していく必要がありますので、それぞれの役割分担のあり方等を含めて、しっかりした課題整理と対応策を講じていく必要があるものと考えております。そういったもろもろの環境が整う段階で、またクルーズも再度スタートしていくものと考えているところでありますけれども、長崎県の非常に厳しい状況にある造船関連産業の新たな分野のビジネスの可能性として、修繕事業というのは非常に大きなインパクトのある事業分野であろうと考えておりますので、継続して国等とも協議を重ねて、環境整備等に力を注いでいきたいと思っております。

○広報課長 それでは、各社の皆様からご質問をお願いしたいと思います。

○記者(長崎新聞社) クルーズ船の関係で1点。昨年、報告書を取りまとめたときに、緊急時対応計画として、関係機関と連携して対応する計画について策定されるとおっしゃていましたが、進捗状況はどうなっているのでしょうか。

○知事 検討の途中段階でありますけれども、つい先般、素案のような形で取りまとめられたものを、途中報告いただきました。もう少し保健部局でありますとか、港湾管理者の立場、そして、全体としてのリスク管理に遺漏がないかという観点で再度チェックをしている段階でありますので、それほど遠くない時点で取りまとめて、公表させていただけるのではなかろうかと思っております。

○記者(長崎新聞社) わかりました。今回、佐世保だけ「ステージ3」ということですけれども、これは、病床の占有率であるとか、療養者の数がまだ「ステージ3」の基準を超えているということから、佐世保だけ「ステージ3」ということでよろしいのでしょうか。

○知事 そう考えております。

○記者(長崎新聞社) わかりました。先ほど知事が最後におっしゃられましたけれども、今後、第4波が深刻な状況にならないよう、万全の体制を築かなければならないとおっしゃられました。県におかれましても、後方支援病院の確保でありますとか、長崎医療圏におかれましては、長崎市、西海市、長与町、時津町が負担する形で、コロナの退院基準を満たした患者を受け入れた病院に対し、1人当たり25万円の支援金を支給するということで、病床が満床にならないよう役割分担等を連携をするという体制を築いておりますけれども、県として全県的に、長崎医療圏がやられているような取組を広げていくようなお考えはないのでしょうか。

○福祉保健部長 県全体の取組といたしまして、退院基準を明確化して、後方支援病院に転院をスムーズにするという取組を進めております。ちょうど昨日も、国の専門家会議で、国全体の基準が有識者会議で議論され、概ね合意されたと聞いておりますので、県としても国の基準を踏まえ、早急に各医療機関にお願いしていきたいと思っております。今回、受け入れた医療機関に対し、診療報酬の点でもかなりの増額の評価がされているところもありますし、県からお願いしております長崎大学の専門家から、そういった医療機関に対して、感染予防対策等の指導を行うようなこともしております。受入側が安心して体制をつくるという点で、県としては積極的に取組を進めてまいりたいと思っております。以上です。

○記者(長崎新聞社) わかりました。先ほどワクチン接種の関係で、高齢者が、県内44万人とおっしゃられましたけど、これは、単純に、65歳以上の高齢者の方が44万人ということで、そこから基礎疾患のある人を引いた数ということではないですよね。

○福祉保健部長 そのとおりです。機械的に65歳以上の方です。

○記者(長崎新聞社) 高齢者以外の方がおよそ88万人というお話でしたけれども、この88万人は、長崎県の人口から、単純に44万人を引いた数なのか、それとも、優先接種や先行接種の医療者の数を抜いた数字なのか教えてください。

○知事 すみません、それは極めて大ざっぱな数字として申し上げました。県民の皆様方が132万人いらっしゃり、高齢者44万人、その他の方は次の段階での接種だと、極めて大きな数字でありますし、年齢であるとか、妊婦であるとか、そういった要素は一切想定していない数字を申し上げました。

○記者(長崎新聞社) わかりました。ワクチンの接種の順番は国で大枠が決まっていますけれども、高齢者であるとか、基礎疾患のない人、一般の人の中には、例えば、障害を抱え医療的ケアが必要なお子さんのご家族の方で、できれば一般の中でも優先して接種をして欲しいという声も上がってきていますが、その辺の柔軟な対応を国に対して求めていくようなお考えとかはありますでしょうか。

○福祉保健部長 この接種基準の対象者について、基礎疾患については、自己申告での対応ということもありますので、例えば、様々な事情で優先接種して欲しいということも含めて対応するものとして理解しています。今、ご質問ありましたように、原則、各市町での判断になってまいりますが、県としても、地域の実情に合った柔軟な対応ができるように、取組を支援してまいりたいと考えております。

○記者(日本経済新聞社) 新型コロナの感染防止に向き合うスタンスとして、一旦ゼロにしてから経済活動という、「ゼロコロナ」という考え方と、一定程度経済の影響も考えて両立もにらみながら経済活動を行う、「ウィズコロナ」という考え方があります。既に半分答えていただいたような気もするのですけれども、現在、知事としては、ウィズコロナ、ゼロコロナの考え方としてはどちらのスタンスにお立ちでしょうか。

○知事 特に自分はこっちの立場だ、ゼロにならないと社会経済活動拡大は望ましくないと思っているわけではありません。そこのバランスが非常に難しいし、重要であろうかと思っております。

○記者(日本経済新聞社) 「ステージ2」という状況ですけれども、観光キャンペーンについて、補正予算、当初予算を含めて予算を計上されていますが、県内の宿泊関係の業者をはじめ、観光はかなり厳しい状況に置かれています。県内限定とか、感染防止対策の徹底というのは当然前提としてですけれども、観光キャンペーンを始めるに当たり、「ステージ2」という状況が続けば始めるとか、「ステージ1」になったら始めるとか、そういった基準といいますか、その辺のお考えというのは、今、お持ちでしょうか。

○知事 観光キャンペーンに要する経費を補正予算で計上させていただきましたのは、国の動きと連動しない形での、県単独のキャンペーンの促進のあり方も必要ではないかということで、関係予算を計上させていただいたところであります。基本的には、今、「ステージ2」のぎりぎりのところであります。もう少し経つと、恐らく「ステージ1」になってくるものと思います。これは期待を込めて考えているところでありますが、そういった状況として一定落ち着きを取り戻した段階で、片方で緊急事態宣言発令地域があるわけでありますのでまだまだ県外からお客様をお迎えするというのは難しい状況かもしれませんが、例えば、県民の皆様方を中心に、再度、心を癒していただくための旅にお出かけいただくなどの対策が講じられないだろうかと考えているところであります。

○記者(KTN) 先ほど、ワクチン接種のスケジュールについて大まかなお話しいただきましたが、相当な時間を要する可能性があるというのは、最大でどれぐらいかかると見込んでいるのか、見通しを教えていただけたらと思います。

○知事 高齢者の方々が44万人ほどおいでになられて、3カ月で2度のワクチンを接種するというスケジュール感になっております。あと、高齢者以外の方々の対象者はその倍になるということになります。一刻も早く接種を完了するということが求められている中で、各市町含めて、体制づくり、あるいはワクチンの供給そのものがいかに安定的かつスムーズに進むのかということにもよりますけれども、直ちに、2、3カ月で完了するというのはちょっと考えにくい状況も想定しなければいけないのではなかろうかと思っております。したがって、県民の皆様方に安心をしていただく前に、継続した感染予防対策をという趣旨で申し上げたところであります。

○記者(KTN) 一般の方のスケジュールに関しては、年内なのか、それとも来年以降までかかりそうなのか、ワクチンの供給状況がまだわからない点はあると思いますけれどもいかがでしょうか。

○知事 そこはまだ予測がつかない状況であります。

○記者(KTN) わかりました。副反応については今のところはそう多くはないと言われていますけれども、県民にワクチンを打っていただくために、どのような形で周知をしていきたいのか、また、副反応が出た場合の対応も以前ご説明されていましたけれども、その対応の準備というのは順調に進んでいるのか教えてください。

○福祉保健部長 副反応の状況というのは、重篤なアナフィラキシーのような症状のことかと思いますが、そういったものは非常に数が限られているというような報告があります。県といたしましても、いよいよ来週22日から、先行して医療機関でも接種が開始されていきます。県民の皆様に対しましては、適宜、県での接種の準備状況と実施状況を集計した上で、進捗状況をお知らせさせていただきたいと思っております。そういった中でも、例えば副反応の状況等、県内での状況についても、可能な範囲で適宜情報収集し、分かりやすい周知に努めてまいりたいと思っております。以上でございます。

○記者(KTN) ありがとうございます。最後に1点お伺いします。病床の逼迫する状態が県内でも長く続いていましたけれども、お一人の方が入院された場合、どのくらいの期間入院するケースが多いのか、平均的な入院日数などが統計的に分かっていれば、教えていただけないでしょうか。

○知事 入院されている方々の年齢にもよる形になりますけれども、例えば、佐世保市の病床稼働率が非常に高い状況でこれまで推移してきたというのは、高齢者施設でのクラスターによって、入院されている方々が数多くいらっしゃる。入院されている方々の平均期間が20数日、24日を超えるような在院日数ではなかったかと記憶しております。

○福祉保健部長 私から少し補足させていただきますと、ただいま、知事が申し上げたとおりでありますが、例えば、高齢者施設に元々入所されていた方は、やはり入院期間も長くなる傾向があり、今手元にある情報ですと、平均の入院期間が20日程度という状況であります。一方、比較的に年代の若い方の入院期間というのは概ね1週間程度での退院が可能になっているという状況であり、年代によって非常にばらつきがあるという状況であります。

○記者(NIB) 今、教えていただいた、平均20日ぐらいは入院するというのは65歳以上というとらえ方でよろしいでしょうか。

○福祉保健部長 最終的な集計は、全ての方が退院してから行いたいと思いますが、概ね80代以上と理解いただければと思います。

○記者(NIB) 80代以上の方だと平均20日ぐらいということですか。

○福祉保健部長 はい。

○記者(NIB) 知事にもう一点お尋ねします。県独自の誘客キャンペーンで、「ステージ1」になった段階で開始を検討するととらえていいのか教えてください。

○知事 まずは一番静穏な状況まで持っていかなければいけないと考えているところでありますが、その上で、国全体の動きも視野に入れながら、例えば、「Go To キャンペーン」がどのような取り扱いになるのかといった点等も総合的に勘案して判断をしていく必要があるのではなかろうかと思っております。

○記者(NIB) ありがとうございます。では、「ステージ1」に限ったことではないと思っていてよろしいですか。

○知事 「ステージ1」にならなければやらないという基準めいた考え方を持っているわけではありません。

○記者(西日本新聞社) 誘客キャンペーンに関連してお尋ねします。国の「Go To キャンペーン」の扱いがどのようになるかも含めて総合的に判断する必要があるとおっしゃいましたけれども、「Go To キャンペーン」の再開に関して、例えば、長崎で落ち着いてきたという状況になったときに、全国一律に先駆けて、条件付きで、国に再開を要請したりするお考えがあるかどうかお聞かせいただけますでしょうか。

○知事 まだ現状は、全国の緊急事態宣言が発令されている地域があるわけでありますので、そういった地域から数多くのお客様をお迎えするということは、現段階では適正なことではないのではないかと思っております。したがって、県境を越える往来についても、継続して不要不急の場合には自粛を継続していただきたいというお願いをさせていただきましたので、そういう懸念がなくなる状況がないと、県外の皆様方を安心してお迎えしていくということは難しいのではなかろうかと思っております。

○記者(西日本新聞社) 逆に、例えば、緊急事態宣言の対象地域を除いてといった条件付きで、誘客の支援を要請するというお考えというのは今のところはないということでしょうか。

○知事 今のところは、県民の皆様方に対するメッセージとして、県外との不要不急の往来は引き続き自粛していただきたいという要請をさせていただいておりますので、他県の状況を色分けして、緊急事態宣言地域、それ以外の地域という取り扱いをすることは考えておりません。

○記者(共同通信社) 聖火リレーについてお伺いします。聖火リレーには、期待していたり、楽しみにしたりしている県民の方も多数いらっしゃる一方で、本当にやっても大丈夫なのかと心配されている方もいらっしゃると思います。今後、県としてはどのように準備を進めていくのか、また、県民にどのように理解を求めていくのか、知事のお考えをお聞かせください。

○知事 聖火リレーは、5月だったと記憶しておりますけれども、まだ少し時間がありますので、その時点のことを予測しながら、安全に開催できるのかどうかというのは、現時点では判断できません。したがいまして、所要の準備は準備としてしっかり進めていきたいと考えているところであります。どうしてもこの感染症拡大の面で懸念が大きいということであれば、その時点で改めて、自粛すべきか否か判断をしていかなければいけないのではなかろうかと思っております。

○広報課長 以上をもちまして終了させていただきます。ありがとうございました。

○知事 どうもありがとうございました。

★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。
ここまでがこのページの情報です。
ページの先頭へ

現在、スタイルシートが適用されていないため、 画面上のデザインは再現されていません。 スタイルシートに互換性のあるモダンブラウザのご利用をおすすめいたします。
ページの先頭へ