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平成28年12月28日 定例記者会見

      

 ●会見内容●

                              
                   

1.日本遺産「日本磁器のふるさと肥前」の取組について
2.平成28年を振り返って
3.今年一番嬉しかった事、心残りだった事は
4.今年1年の政策の進捗等を踏まえた点数は
5.石木ダム建設事業について(1)
6.密集市街地対策について
7.九州新幹線西九州ルートについて
8.諫早湾干拓事業について
9.石木ダム建設事業について(2)
10.安倍首相の真珠湾訪問について
         

     
           

1.日本遺産「日本磁器のふるさと肥前」の取組について

○広報課長 それでは、ただいまより、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。知事、よろしくお願いします。

○知事  まず、初めに、私から2点触れさせていただきたいと思います。
 1つは、日本遺産「日本磁器のふるさと肥前」の取り組みについて、お話をさせていただきます。
 今年4月に認定されました日本遺産「日本磁器のふるさと 肥前 〜百花繚乱のやきもの散歩〜」の新たな取り組みについて、ご紹介をさせていただきます。
 本県と佐賀県、関係市町などで構成する肥前窯業圏活性化推進協議会が主体となりまして、新年の1月から、お手元にお配りしております4つのイベントを県内外で展開する予定にいたしております。
 この中でも特に、渋谷で行います「肥前やきもの圏ミュージアム」は、1カ月間集中して首都圏で肥前やきもの圏の魅力を発信する初めてのイベントとなってまいります。これらのイベントを通して地域の魅力を県内外の方々にお伝えをし、肥前窯業圏を訪問していただくきっかけとして、地域の活性化につなげてまいりたいと考えているところであります。
 県政記者クラブの皆様方におかれましては、積極的な情報発信にご協力を賜りますようお願いを申し上げる次第でございます。

 

     
         

2.平成28年を振り返って

○知事  さて、平成28年もあとわずかとなったところであります。この1年を振り返りますと、4月には熊本地震が発生しました。隣県での発生であり、本県でもいつ、どこで大規模な地震が起こるかわからないということを再認識するとともに、防災対策の重要性を改めて強く感じた年でありました。

 また、8月から9月にかけて開催されましたリオデジャネイロオリンピック・パラリンピックでは、内村航平選手の体操男子団体・個人総合の金メダル獲得をはじめ、本県出身者の活躍により、大きな夢と感動を与えていただいた年でもありました。

 また、9月には、世界文化遺産候補として「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の暫定版推薦書がユネスコに提出されました。来月の閣議了解などを経て、正式版の推薦書をユネスコに提出していただくことができるよう、準備に引き続き万全を期してまいりますとともに、今後とも関係県・市町が一丸となって、平成30年度の登録実現を目指してまいりたいと考えております。

 それから、10月には、ねんりんピック長崎2016の開催や長崎デスティネーションキャンペーンの開幕により、県内外から多くのお客様をお迎えし、本県の魅力を全国に発信することができました。

 また、海外との交流という面では、今年は本県と中国上海市との友好交流関係樹立20周年という節目の年であり、これを記念して11月に上海市を訪問いたしましたが、今後さらに友好交流を発展させていくことを確認することができたところであります。

 このように、今後の本県の発展につながるような出来事が多い1年でありましたが、その一方で、来年に課題を残す出来事もありました。九州新幹線西九州ルートについては、国の軌間可変技術評価委員会において、「現時点においては、耐久走行試験に移行する条件は満たされていない」との評価が示され、平成29年初夏を目途に、改めて評価委員会を開催し、耐久走行試験の再開を判断することとされたところであります。
 県といたしましては、これ以上大きな遅れが生じることなく、国においてしっかりと対応していただきたいと訴えたところであります。今後とも、重大な関心を持ってフリーゲージトレインの開発状況を注視してまいりたいと考えております。

 また、諫早湾干拓事業の開門問題については、国が開門にかわる漁業環境改善措置として基金の創設を提案し、先月、その規模を100億円とする和解案を長崎地裁に提出されたところであります。
 県といたしましては、開門しないことを前提とした基金案によりまして、真の有明海再生が図られることを期待しているところであり、国には、漁業者の方々に対して丁寧にご説明をいただき、理解を得て和解協議が合意に至るようご努力をいただきたいと考えております。

 それからまた、石木ダムの建設につきましては、事業に反対する方々が長崎地裁佐世保支部に申し立てられた工事続行禁止の仮処分について、これまでの県の主張が認められ、先日、申し立てを却下するという決定がなされたところであります。
 石木ダム建設事業は、川棚川の抜本的な治水対策や佐世保市の水不足解消対策として必要不可欠な事業であると考えており、今後とも、事業の推進に向けて佐世保市、川棚町とも一体となって全力で取り組んでまいりたいと考えております。

 来年、平成29年度は、「人・産業・地域が輝くたくましい長崎県づくり」を基本理念に掲げる「長崎県総合計画 チャレンジ2020」の実施2年度目を迎えてまいります。初年度の施策について検証を行いながら、施策効果がさらに早期に発現され、着実に県政の発展につながるよう、必要な見直しに努め、新たな施策の構築にも力を注いでまいりたいと考えているところであります。
 来年度も引き続き、県政の活性化に全力を注いでいかなければならないと考えているところであります。
 この間、報道関係の皆様方には、県政の広報に多大なるご協力をいただき、本当にありがとうございました。

 年末にかけて、まだまだ慌ただしい毎日が続くと思いますけれども、どうかご自愛のうえ、すばらしい新年をお迎えになられますよう、心からお祈りを申し上げる次第であります。
 私からは以上でございます。あとは、どうぞよろしくお願いいたします。

 

     
                

3.今年一番嬉しかった事、心残りだった事は

○記者(長崎新聞社)  幹事社から、1〜2点、お尋ねさせていただきます。
 今、知事が、1年間を振りかえられましたけれども、この中で、今年一番うれしかったこと、または一番心残りだったこと、一つずつ上げるとすれば、何がありますでしょうか。

○知事  そうですね。やっぱり一番うれしかったことは、有人国境離島法が成立をし、いよいよ来年から施行されるということであろうと思います。離島地域の振興、活性化は県政の最重要課題であり、歴代の知事はじめ県職員一同、懸命に取り組んできたところでありましたけれども、そうした取り組みにさらに力を与えていただくような支援措置が予定されているところであり、これをしっかりと活かしながら、離島地域の活性化を目指していきたいと思っているところであります。

 一番残念に思っておりますのは、やはり九州新幹線西九州ルートに導入が予定されているフリーゲージトレインの開発が思うように進んでこなかったということであります。これは、他の整備新幹線が大幅な工期短縮が図られる一方で、西九州ルートについてはやはり安全性を確保するという意味で、なかなか思うような工期短縮が実現できない中で、フリーゲージトレインの開発にご尽力をいただいてきたところでありますけれども、いまだなお課題が残るような状況であり、一刻も早い課題解決を期待しているところであります。

 それから、また、併せて世界遺産の登録についても内容の見直しを強いられることとなり、再度のチャレンジを進めていくということになったところでありまして、今後は取りこぼしが許されない状況でありますので、引き続き全力を注いでまいりたいと思っているところです。

      

     
          

4.今年1年の政策の進捗等を踏まえた点数は

○記者(長崎新聞社)  今年は政策の進捗ですとか、そういう点で、総合点で通知表をつけるなら何点ぐらいつくでしょうか、100点満点で。

○知事  さあ、なかなか難しいですね。60点ぐらいでしょうか。最大の県政の課題として、人口減少対策、若者の県内定着促進対策等に力を注いでまいりました。幾つかの施策を推進する中で、高校生等については県内定着率も若干なり高まる気配が見えつつあるわけでありますけれども、まだまだ成果というまでには至らない状況であります。
 来年も再来年も、それぞれ継続して卒業生が就職をされるわけでありますので、個々具体的な状況に応じた対策を講じることによって、少しでもこういった課題の解決に向けて前進していかなければいけないと思っております。
 一部成果が見られつつある分野がある一方で、先ほど申し上げた大きな懸案事項についてはほとんどがやっぱり具体的な課題解決にこぎつけることが難しくて、来年まで引き続きの課題になっていったわけでありますので、来年こそはやはり一定の方向性を確認し、成果に結びつけることができるように頑張っていかなければいけないと、こう思っております。

 

     
          

5.石木ダム建設事業について(1)

○記者(KTN)  私からは石木ダム、今大きな事業、継続になったうちの停滞した一因だったと思うんです。石木ダムに関しては、なかなか住民の理解というものが十分ではないという現状があるんですけれども、県側として、今後、法廷での闘争とは別なチャンネルとして、何か事態打開に向けた決定なり、方策、今、考えるものを教えてください。

○知事  今、事業認定が終わって、土地収用法に基づく手続を進めていただいているさなかでありますので、そういった進捗状況を見極めながら、どういった方策が講じられるのか、しっかり考えていかなければいけない時期であろうと思っております。
 ただ、付け替え県道工事等については、もう既に買収済みの用地を活用した付替県道工事でありますので、これはやはりダムの円滑な整備推進のためにも必要不可欠な事業でありますので、引き続き現地の状況等を見極めながら、前に進めていかなければいけないと思っているところであります。

○記者(KTN)  今現在は、収用委員会の手続が進んでいますけど、住民の方が住んでいる場所には、まだ現時点では、変な言い方ですけれども、手をつけてないわけなんですけれども、そこに手をつけた瞬間に、今の現状を考えると非常に大きなこじれを生じさせるんではないかという懸念もあるんですが、そのあたりのタイミング、配慮も含めて教えてください。

○知事  これは事業認定申請をさせていただいたときから一連の流れでありまして、こうした方針を変更するためには、これはおりるか、このレールに乗って前に進むかの二者択一だと思っております。繰り返し申し上げておりますように、石木ダムは必要不可欠な事業であると、こう考えているところでありますので、引き続き早期完成に向けて努力していかなければいけないと思っております。

○記者(KTN)  私からは最後になりますけれども、その理解に向けて、知事自らもう一度現場を訪れる考えは、現時点ではありますか、ないですか。

○知事  解決に向けた話し合いの場を設けていただくということであれば、それはこれまでも申し上げてきたように、話し合いの場には積極的に参加させていただこうと思っておりますが、大変残念なことに、やはり白紙段階から説明をし直せというような地権者の方々のお話であり、そういった条件の中での話し合いに応じるということは難しいと考えております。

 

     
          

6.密集市街地対策について

○記者(読売新聞社)  新潟県の糸魚川で木造密集地で大規模火災が発生しましたが、長崎県も同じような木造密集地帯を抱えている中で、県としてそういう火災の対策としてどのような取り組みをやっていかれるお考えか、ちょっとお話を聞かせてもらってよろしいですか。

○知事  ご承知のとおり、本県においても、長崎市、佐世保市を含めて斜面を中心に密集市街地があるわけでありまして、各市におかれても、県と連携しながら、国の交付金を活用して生活道路、あるいは公園整備、老朽建築物の共同建て替え、あるいは危険空き家の除却など、さまざまな取り組みを進めていただいているところでありまして、県といたしましては、引き続き国に対して必要な予算の確保を働きかけてまいりますとともに、県内の密集市街地の解消に向けて、引き続き市町と連携のもと努力していかなければいけないと思っております。

○記者(読売新聞社)  状況を見ると、なかなか思うように事業が進んでいないのかなという感触もありますけれども、そこにどういったところが課題として今上がっているんでしょうか。

○知事  やはり現に住民の方々がお住まいになっておられて、生活の拠点となっているわけでありますので、直ちに危険性が高いということだけをもって、一律に改築を進め、改修を進めていくというのは難しい面があるだろうと思います。経済的な負担も出てくるわけでありますので。
 そういった中で、やっぱり街の構造をどう変えていくのか、少し長い目を持ちながら対応していく必要があるんではなかろうかと思っております。

 

     
          

7.九州新幹線西九州ルートについて

○記者(朝日新聞社)  新幹線の関係でちょっとお伺いしたいんですけれども、幾つか課題を指摘されていると思うんですが、知事として最優先すべきなのは、やはり開業時期というところが一番になるんでしょうか。その開業時期に間に合わせるためだったら、形態としては何でもいいというとあれですけれども、二の次というようなところなんでしょうか。その優先順位についてちょっとお伺いできればと思います。

○知事  やっぱり地域の活性化に結びついていく新幹線というのが一番重要であると思っておりまして、そのためには中国圏域、関西圏域までネットワークとして結ばれる新幹線であるべきだと思っております。
 ただ、一方で、それぞれの地域ではまちづくりが進められているわけでありまして、したがって、暫定的な開業形態であるかもしれませんけれども、リレー方式で開業を迎える、これもやむを得ないと、こう判断をしたところであります。やはり所期の効果、地域の活性化に結びつくような効果が期待できる新幹線の整備というのが最も大切であると思っております。

 

     
          

8.諫早湾干拓事業について

○記者(長崎新聞社)  仕事納め式でも、先ほどの話の中でも諫干事業の関係で基金案による解決を期待されるという言葉があったかなと思うんですが、それはつまり、今、ちょうど100億の基金案を受け入れるかどうかということを尋ねられていると思うんですが、もう基金案を受け入れる方向であるという意向でよろしいんでしょうか。

○知事  いや、まだ具体的な回答はいたしておりませんし、最終的には漁業者、あるいは漁協、関係機関の皆様方とも相談をした上で回答したいと思いますけれども、県としては、これまでもやはり開門によることなく、所要の財源については有明海の漁業環境改善のためにこそ、優先して使われるべきではないかというお話を申し上げてきたわけでありまして、その一つの選択肢として、この有明海振興基金があり得る話ではなかろうかと、こう考えております。
 ただ、現実的には、基金の内容でありますとか、規模感でありますとか、具体的にどういう受け止めをされておられるのか、関係者の意見も十分踏まえながら、県としての意見をお返ししていかなければいけないと思っております。

○記者(長崎新聞社)  それに関連してなんですけど、今、まさに新聞報道とかではご存じかもしれませんが、これまで開門方針だった福岡の漁連とかが、この基金案を受け入れる方向になっているとか、熊本もそういう受け入れの意見が結構多数を占めているとか、ちょっと今までと違う動きが起きているようですけど、その辺については知事として何か受け止めていらっしゃることがあれば伺えればと思いますが。

○知事  まだまだ各県のそれぞれのお立場の中で検討を進めておられる段階ではなかろうかと思っております。現時点で長崎県として、そうした面に対するコメントは控えさせていただきたいと思っているところであります。

○広報課長  ほかにございませんでしょうか。

 

     
          

9.石木ダム建設事業について(2)

○記者(共同通信社)  2点あるんですけど、1点目が石木ダムの問題で、10月に県が工事現場付近で抗議行動をしている住民の通行禁止の仮処分を申し立てた際に、その証拠の書類の中に住民側に立っているような、そういった写真集を県が証拠として使用したということだったんですけれども、これは法的には問題ないというふうに意見が書いてありましたけれども、こういったナイーブな問題、今、特にもめている時期に、こういった問題になったということに対して、知事は、今、どういうふうに受け止めていらっしゃいますか。

○知事  もう既に印刷物として写真集は公にされているものでありまして、特にそういった資料を裁判手続のために使うということは、非常に事例が多いことであるというお話を聞いているところであり、具体的な使用に際しても弁護士とも相談をしたという話を聞いているところであります。
 したがって、法律上も著作権法等の中で、そういった条項が設けられているところであり、問題はなかったのではなかろうかと思っております。

 

     
          

10.安倍首相の真珠湾訪問について

○記者(共同通信社)  あと1点、すみません。今日、安倍首相が真珠湾を訪問されましたけれども、今日、もし中継などで慰霊式の様子などを見られていらっしゃったら、どういうふうに受け止められたか教えてください。

○知事  すみません。まだニュース報道等、拝見しておりません。

○広報課長  ほかにございませんでしょうか。──以上で記者会見を終わります。

○知事  どうもありがとうございました。

 

     
      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
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