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知事のページ - 長崎県知事 中村法道

平成23年11月8日 定例記者会見

 ●会見内容●

1.中国訪問及び上海航路就航について
2.県民栄誉賞授与について
3.上海航路及びTPP交渉参加について
4.上海航路について
5.諫早湾干拓事業について
6.九州新幹線西九州ルート(長崎ルート)について
7.五島沖の中国漁船による漁業法違反事件について
8.TPP交渉参加及び来年度の子どもに対する手当制度にかかる厚生労働大臣発言について
9.TPP交渉参加について

1.中国訪問及び上海航路就航について

○広報課長   それでは、ただいまより知事の定例記者会見を始めさせていただきます。よろしくお願いします。

○知事   どうぞよろしくお願いします。
 まず、今日は2点について、ご報告をさせていただきます。
 ご承知のとおり、去る11月1日から中国を訪問してまいりました。
 まず、北京市において、中国の国務委員、あるいは外交部長を歴任されまして、現在、中日友好協会の名誉顧問をされております唐家セン(とう かせん)名誉顧問と会談をさせていただきました。
 日本の大使館にも勤務をされた経験をお持ちで、高田元知事と親交の厚い方でありましたので、ご紹介をいただく形で面談が実現したところであります。
 非常に日本に明るい方でありまして、これから日本と中国の交流を進める上で大切な方の一人だろうと考えて、こうしたお願いをしたところでありましたが、これまでの本県の取組についても非常に詳しくご承知でありまして、日中の交流・発展のために、本県が大切な役割を果たしていることに高い評価をいただきました。特に、来年からは、日中国交正常化40周年という節目を迎えてまいりますので、これからは青少年交流と経済・貿易関係の交流をいかに発展させていくかということが大事ではなかろうかというようなお話がありました。
 私の方からは2点お願いをいたしました。
 1つは来年の日中国交正常化40周年を機に、さまざまな交流事業が国と国との間で展開されるということが予想されているところでありますが、上海航路も初便が運航したところでありますので、ぜひこの長崎も交流の舞台として積極的に活用していただきたいというお願い。
 そして、「新中日友好21世紀委員会」というのが、有識者のさまざまな課題について中日友好をどういう戦略を持ちながら進めていくのかという委員会が、これは日本側と中国側で毎年交互に開催されているところですが、来年は長崎でこれを開催していただけないかというお願いをしてまいったところであります。この唐家センさんは、中国側の座長をお務めの方でありますので、各委員とも相談をして検討をしたいというお話をいただいたところであります。
 県としては、引き続き、日本の関係機関の方にも要請を行ってまいりたいと思っております。
 その後、11月2日から6日まで、宮内県議会議長をはじめ県議会議員の皆様、地方公共団体、経済界の代表の皆様方ともども上海市を訪問してまいりました。これは長崎県と上海市の友好交流関係樹立15周年、そして、辛亥革命100周年という年にあわせて、そして、時期的にも上海航路の復活初便の運航にあわせて、こういう形で上海市を訪問したところであります。
 今回の訪問の目的は、これまでの長崎県と上海市の友好交流15周年を迎えたわけですが、これまでのさまざまな交流について謝意を表するとともに、新たな交流の促進について、引き続きご理解をいただきたいという目的がございました。
 具体的な取組としては、一つは梅屋庄吉像を上海市の紹興公園に設置、除幕式を行うということでありました。
 除幕式の主催者は上海市側でありましたけれども、像は長崎県民の方々の浄財をもって制作、寄贈したものでありまして、これは今から10年前に、逆に2001年11月、韓正(かん せい)上海市長が来県されて、孫文と長崎県のゆかりが非常に深いということで、10年前に孫文像を寄贈いただきました。それに対する返礼の意味を含めて、今回、長崎県側から上海市側に寄贈をさせていただいたところであります。
 非常に閑静な、緑豊かなたたずまいの中にある、まさに街中の公園でありましたが、ちょうど中央部の一番目立つところに、この梅屋庄吉像が設置されておりました。
 翌日も参りましたが、早速地域の住民の方々がしみじみとご覧になられて、説明文をお読みいただいておりまして、歓迎されていたように思っております。また、中国の皆さんからもお礼の言葉をいただいたところでありました。ぜひ長崎県と上海市の友好のシンボルとして、市民の皆様方に親しまれていくように願っているところであります。
 この除幕式には、上海市の対外友好協会の汪小ジュ(おう しょうじゅ)副会長、そして、上海市の黄浦(こうほ)区の周偉(しゅう い)区長さんほかにもご出席をいただいて除幕式が執り行われたところであります。
 また、除幕式の前日には、孫文と梅屋庄吉の関係、上海と長崎県との関係について講演会を開催いたしました。講師を務めていただいたのは、日比谷松本楼の梅屋庄吉の曾孫に当たられる小坂文乃さんと、そして、この長崎県と上海市の友好関係樹立に当たって当初からお力添えをいただいてまいりました、上海市の対外友好協会の兪彭年(ゆ ほうねん)副会長、県立大学の教壇にも立っていただいていた方でありますが、そうしたお二方から講演をいただいたところであります。
 そして、講演の後は、中国東方航空を利用した長崎への旅行商品のプレゼンテーション等も含めてプロモーション活動を行ったところであります。この席では、中国のメディアの方々、そして、旅行業者の方々もお集まりをいただきました。その後、記念祝賀会を開催して、終始なごやかな雰囲気の中でこの歓談が行われたところであります。
 そして、韓正上海市長とも面談をいたしました。
 私の方から、先ほど申し上げたように、15年の交流についてお礼を申し上げ、そしてまた、さきの東日本大震災の際に中国の皆さん方から、物心両面にわたって支援をいただいたことに対してお礼を申し上げたところであります。
 あわせて、今、ご報告をさせていただきました梅屋庄吉像の設置、そして、上海航路の就航、長崎における「孫文・梅屋庄吉と長崎」という特別企画展の開催等、ご報告をいたしました。この特別企画展の開催に当たっても、上海市の孫中山(そん ちゅうざん)故居記念館、あるいは宋慶齢(そう けいれい)故居記念館から大変貴重な文物もお借りしているところでありまして、そうしたご協力、ご理解に対して、お礼も申し上げたところであります。この15周年を一つの契機として、さらに友好交流の発展に努めましょうというお話で面談をさせていただきました。
 帰りは、長崎〜上海航路の復路に乗船いたしました。出発が霧のために2時間ほど遅れたところでありましたが、大変快適な船旅だったと思っております。
 大体乗船いただいた皆様方に、非常に前向きの評価をしていただいたことに安心いたしました。
 もともとは、このオーシャンローズ号は、ローコスト・エンターテインメント・シップということで、できるだけ安い料金で、さまざまなイベント等を楽しんでいただく航路として、今後運航を進めたいという考え方でありましたが、まだまだ本格的な船の改修が終わっていない状況でありましたので、本来の姿ではなかった面があろうかと思います。施設、部屋が若干古いということはありましたが、おおむね皆様方、ゆったりとした時間の流れで会話を楽しんだり、会食をされたり、読書をされたりということで有意義な時間をお過ごしになられたということをお聞きいたしました。
 李文亮(り ぶんりょう)総領事と(衆議院議員の)北村誠吾代議士には、往復ともこの航路をご利用いただきましたし、復路には、在上海日本国総領事館の泉総領事にもご乗船をいただき、ご講演をいただいたところであります。
 泉総領事にも、大変高いご評価をいただき、「これから長崎と上海、長崎と中国との交流がますます拡大していくのではないか。そのためには、自分の立場からも支援をしたい」というようなありがたいお話もいただいたところであります。
 いずれにいたしましても、こうした取組を一つの契機として、さらに長崎と上海の友好交流促進に力を注ぎ、県内の地域の活性化に結びつけていくことができるよう努力していきたいと考えております。

2.県民栄誉賞授与について

<配布資料> 県民栄誉賞授与について【PDF】

○知事   それから、2つ目のご報告でありますが、皆様ご承知のとおり、世界体操競技選手権大会において見事3連覇の偉業を達成された内村航平選手に対して、県民栄誉賞をお贈りしたいと考えているところであります。
 内村選手は、去る10月7日から東京で開催された第43回世界体操競技選手権大会において、すばらしい成績で個人総合優勝を果たされました。前人未踏の3連覇という偉業でありまして、県民の皆様方にも明るい希望と活力を与えていただいたものと考えております。こうしたことを県民の皆様方とともにお祝いを申し上げたいと思っております。
 これまで内村航平選手は、北京オリンピックでメダルを獲得されました。そして、世界体操競技選手権大会で連覇をされまして、実を申しますと、平成20年、平成22年に県民表彰で特別栄光賞をお贈りしてきましたが、3連覇というと、これまで例のないことでありまして、ぜひ、これを機会に県としても、しっかりその偉業をたたえるべきではないかというようなお声が挙がっていたところであります。そうしたことで、今回、県民栄誉賞をお贈りしたいと考えているところであります。
 これまでの県民栄誉賞は、昭和63年、当時、国見高校サッカー部監督の小嶺忠敏様、そして平成8年、シンガーソングライターのさだまさし様、平成9年、当時の日本相撲協会の理事長であられました市川晋松様にお贈りした経過がございますが、今回で4人目ということになってまいります。
 具体的な表彰式については、内村選手のご日程の都合もあるだろうと思いますので、今後調整させていただきたいと考えているところであります。
 今後、ロンドンオリンピックでもさらにご活躍をいただき、世界の頂点を極めていただきたいと考えているところであり、再び県民の皆様方に夢と感動を与えていただけるものと確信をしているところでございます。
 とりあえず、私の方からはこの2点を報告させていただきます。あとはどうぞよろしくお願いいたします。

3.上海航路及びTPP交渉参加について

○記者(NBC)  それでは、幹事社のNBCが代表しまして、まず2点質問させてください。
 1点目は、上海航路の件ですが、実際に知事が、帰りに乗船されて、実際にその目で見てこられて、現場の雰囲気も確かめられたというのを前提にして、今後、事業主体はもちろんハウステンボスではあるものの、県もかなり支援をしているという中で、今後、その取り組むべき課題なり、解決すべき問題なりというものが、もし現場を見て感じられたのであれば、それを聞かせてもらいたいというのが1点。
 それから、話はまた全然違いますが、あさって、10日にTPPの問題について野田総理が態度を表明するのではないかという報道もされています。この中で、さきの県議会で知事は、慎重に対応すべきというような答弁をされていたかに思いますが、改めてTPPに対する見解を聞かせていただければと思います。

○知事   まず、上海航路の課題ですが、大体、長崎県と上海市、あるいは中国に対するこれまでの歴史的な経過についてご理解いただいている方々は、非常に高い評価をいただけていると実感をいたしました。
 ただ、課題はというお話でありますので申し上げますが、まだまだこうした話が幅広い中国国民の皆様方に行き渡っていないということが一番大きな課題だろうと思っております。
 そういう意味で、実は復路にも中国のメディアの関係者の方々、旅行業界の皆様方にご乗船をいただき、県内各地の魅力を取材いただいて、ご帰国後、幅広い情報発信をお願いしたいと考えているところでありますが、中国は極めて広い、多くの方々がいらっしゃるということでありますので、残された期間は決して多くはないと思っております。これからどう情報発信をしていくのかといったことが一番大きな課題として残されているものと思っております。
 ただ、航路の具体的な時刻、料金、運賃体系等を含めて、まだまだ明らかにされていないという状況でありますので、いつ、具体的な旅行商品という形で情報発信できるのか、できるだけ早く実務を詰めていただきたいと思っておりますが、県としては、これまでも努めてまいりましたように、さまざまな機会をとらえて、長崎県の情報発信にさらに力を注いでいかなければいけないと思っております。
 それから、TPPの問題ですが、これについてはこれまでも申し上げてきたとおり、TPPに参加することによってプラスの影響を期待できる分野と深刻な影響が懸念される分野があるものと考えております。
 例えば、農業分野でありますとか、関係業界の皆様方もご心配されていると思います。福祉、医療、労働、金融、そういった分野において、影響が少なからず生じてくるのではないかといわれておりますが、まだまだ正確な情報が伝わっていないというのが一番大きな課題ではないかと思っております。
 例えば、第一次産業に対する影響が一番強く懸念されているところでありますが、TPPに参加する場合に、国内の農林業、水産業をどう変えていくのか、全くそういった道筋というのが明らかにされていない状況であるわけです。
 そういう状況の中で一方的にTPPについての結論を出されるということは、地域としてもなかなか理解しにくい面があると感じております。
 しっかり情報を提供し、説明責任を果たしていただいた上で、国民的な議論の中で一定の方向性を見定めていくべき課題ではなかろうかと考えているところであります。
 以上でございます。

4.上海航路について

○記者(朝日新聞社)   上海航路についてお伺いします。
 今後、県から支援策として、例えば港や運航の際の助成など、何か具体的な支援策として考えていることがあれば教えてください。

○知事   運航主体に対する支援策というよりも、例えば港の問題であれば、国際観光クルーズ船の入港がまた復調傾向で推移しておりまして、そうしたところにこの定期航路が開設されてまいりますので、接岸岸壁が不足するということになってくると思います。
 クルーズ船が同時に2隻入った時にどうするかといったことを考える場合に、今の国際観光船埠頭だけでは足りない場合が出てきますので、そういった港湾機能を高めていくための整備はこれからの課題として対応する必要があるものと考えております。
 それから、運航そのものに対する支援措置というのは当面考えておりません。ただ、一般的な、空路も含めたところのさまざまな情報発信、あるいは誘客に向けての支援措置、こういったものについては引き続き力を入れていかなければならないと思っております。
 特に、船をご利用いただくということになると、1,000人規模の方々が一度にみえるんですが、20数時間の船旅を往復ともご利用される方がどのくらいあるのかなといったことを考える時に、これからは空路とあわせて、うまく旅行商品をつくって提供していかなければならないと思います。
 そういう意味では、例えば飛行機を活用する時も、往復飛行機であれば一定の割引などの適用がなされるんですが、片道だけ飛行機を使うということになるとなかなか難しい面がありました。したがって、中国東方航空に対しても、この船の便と合わせてフライ・アンド・クルーズに向けて何としても取組を進めていかなければならない。そのためには安価な航空運賃で座席を提供してもらえないかといったようなお願い、提案もさせていただいております。それから、また、増便についてもお願いをいたしました。
 そういうことで、今後、具体的な協議の窓口を設けてお互いに検討を進めていきましょうということになったところです。

○記者(朝日新聞社)  佐賀県に来年1月から春秋航空が上海便を飛ばしますが、それについては長崎県側からはどういうふうに見ていますか。

○知事   非常に有力な航空路の一つになり得る可能性があるのではないかと思います。佐賀空港とさほど離れてはおりませんし、もともと上海航路自体も長崎県内に(観光客を)とどめようという考えは毛頭ありません。九州全域の魅力に触れていただいて、一人でも多く日本を訪問していただきたいと思っておりますので、その出口、あるいは入口として佐賀空港をご活用いただくというのも非常に有益な手段の一つになると思っております。

○記者(朝日新聞社)  現状では、中国東方航空が長崎空港には来ているので、春秋航空に対して何か、長崎空港を使う便を持ってくるようにアプローチをする予定とかは特にないんですか。

○知事   それは具体的なお話があれば当然ながら協議をさせていただいて、どのような条件が整備できれば実現するのか、検討をする必要があるだろうと思っておりますが、既存の空路として、東方航空が就航している実態がありますし、なかなかこれまで搭乗率も思わしくない中で、32年間この航空路を守ってきていただいたということもありますので、そうした面で(中国東方航空への)協力の要請が先ではないかということで、今回お願いに上がりました。
 あるいは、春秋航空からもアプローチがあるかもしれません。そうした場合には柔軟に対応していく必要があるものと思っております。

○記者(毎日新聞社)  上海航路関連なんですが、今、チャーター便の誘致に1人1万円ぐらい助成していると思うんですけれども、それとこの上海航路は違う話なんでしょうか。

○知事  チャーター便というのは(定期)航空路とまた違いまして、観光客誘致のための直接的な手段です。100人観光客をおいでくださいという時に、どのくらいの支援をさせていただければ実現するのかという話であります。定期航空路、あるいは定期航路に対して、その運航について当面、直接的な支援というのは考えておりません。まずはやはり航路運航責任者のお立場でしっかりと第一線を守っていただければありがたいと思っております。

5.諫早湾干拓事業について

○記者(読売新聞社)  諫干の話なんですけれども、九州農政局の方がボーリング調査の工事の発注をしていますが、これに対する県の見解を教えてもらえますか。

○知事   これは正直申し上げて非常に困っております。といいますのは、既に申し上げたとおり、環境アセスメントの準備書が公表されました。その前の段階は準備書の素案でありましたが、括弧が取れた形で公表がなされたと。
 なお、恐らくおっしゃっておられるのは、アセスの一環としてやるんだというようなことをおっしゃっておられるのではないかと理解しておりますが、アセスメント手続を既にもう一歩前に進めて、その前提となる必要な調査に今から入りますということはあり得ない。非常におかしな手順だと思っております。
 したがって、我々としてはそういう中でこれをどう受け止めるべきであるのか。具体的な開門に向けた準備作業であるならば、これはもう前から申し上げているように、お受けできないと考えているところであります。
 もともとあの地域の実情については、既にご承知いただいていると思いますが、取水をするということによって地盤沈下を来して大きな問題になってきた事実があるわけでありまして、そういった問題点については繰り返し指摘をしてきました。その中で、ここまで話が進んだ今の時点で、改めてそのボーリング調査をやるというのは全く理解ができません。
 地元の方でも取水をすることによって、さまざまな水源が枯渇したりということを懸念されるお話もあるわけでありますので、そういったことから相互に監視、あるいは協定を結んで取水を行っていただくというルールが存在していたわけですね。
 例えば諫早湾干拓事業の中でも、宅地になる予定地の地下水のボーリングについては、そうした手順を経てボーリングをやっていただいた経過がありますので、まずは地域の皆さん方の理解を得ていただくということが前提だと考えております。

6.九州新幹線西九州ルート(長崎ルート)について

○記者(NBC)  話は全然違うんですが、新幹線の問題です。先月から、2カ月ぐらい前からですけれども、たびたび上京されて中央に陳情をされていますけれども、その後、進展があったんでしょうか。それと、その着工認可に向けての感触なりというのは、どういう感じなんでしょうか。

○知事   まだ具体的な道筋は見えない状況にあるのではなかろうかと受け止めております。
 これまで着工予算が90億円認められて、これがそのまま使用されない状況で推移してきたわけでありますが、特に西九州ルートについては、これ以上着工が延びていくということになりますと、武雄温泉〜長崎間の一括開業は難しくなるという問題もあります。そういった中で、ぜひ本年度予算の中からでも認可・着工をしていただきたいというお願いをさせていただいております。
 今の与党の中でも、この新幹線の未整備区間の取り扱いについては、恐らくこれから議論が大きく始まるのではなかろうかと思っています。東日本大震災関係の3次補正予算の成立がまず第1だと異口同音に皆さん、ご指摘をなさっておられますので、その決着がついた後で新幹線等も議論されるということになってくるのではなかろうかと思っておりますが、この西九州ルートが他のルートに引けをとることがないように、関係団体の皆様方のお力添えもいただきながら中央への要請活動を積極的に展開しているところであります。先般は、フリーゲージトレインの試験結果も、ほぼ良好な結果が得られたという評価がなされたと聞いておりますので、何としても、先ほど申し上げた諫早〜長崎間の延伸部分についての認可を早急にいただけるよう努力していきたいと思っております。

7.五島沖の中国漁船による漁業法違反事件について

○記者(NHK)  話は変わるんですけれども、長崎の五島沖で中国漁船が日本の領海内に入ってきたということで逮捕されるという問題が起きたんですが、過去に五島沖で平成19年に起きていて、こういうことに漁業者も懸念とか持っているんですけど、これについてはどう受け止めていらっしゃいますか。

○知事   実は、私も細かな情報はまだ詳細に把握してないんです。領海内に入り込んだというのは事実らしいんですが、操業は一切してなかったというような話も聞いております。

8.TPP交渉参加及び来年度の子どもに対する手当制度にかかる厚生労働大臣発言について

○広報課長   ほかに質問はありませんか。

○記者(共同通信社)  2点あるんですけれども、先ほどのTPP、先に説明責任を果たして国民的議論のもと結論を出すべきとおっしゃっていて、ただ、APECで表明しないと乗り遅れるというような意見もあるのですが、それを遅らせて議論を優先すべきだというお考えであるかということと、もう1点は全然違うのですが、今日、小宮山(厚生労働)大臣が拡充児童手当の財源について地方に負担を求める、約9,800億円のうち負担を求めるというような発言をされているのですが、それについて知事のお考えをお聞かせください。

○知事   TPPの判断については、いつまでに態度を表明しなければいけないということは、これは国の方で慎重に検討されるべき課題であると思っておりまして、地方の立場からは、なかなか申し上げるのは難しいのではないかと思っております。
 ただ、国民の間にこれだけ不安視する声が上がっているのは事実でありますし、例えば、先のウルグアイラウンドの際には農業構造改善に向けたさまざまな方策が講じられた経過もあるわけです。今、例えば一挙に門戸を開放する、あるいは障壁を撤廃すると、このシナリオがどうなるのか、あるいは少し時間的な余裕が、これから検討する余裕があるのかもしれませんが、そうであるならば、そういう説明をしっかりしていただかないと、今のまま門戸を開放されたらどうなるんだろうという不安は間違いなく、農業者、漁業者の方々はお持ちだろうと思っております。
 したがって、「しばらく待ってください、間違いなく本格的に門戸、障壁が撤廃されるまでには間に合いますよ」とか、それまでにどう農業構造改革、水産業の構造改革を進めていくかといった道筋なりしっかり示していただかないと、今の状況で右だ、左だという議論をするのは、情報が不足する中で、いたずらに議論だけが先行することになるのではないかと思っておりますので、具体的にどういった面が課題になるのか、どういう影響を被る可能性があるのか、そこはしっかり国民の皆様方に説明をしていただいて、そのための対応策をこういう形でとっていくんですよということを発信していただかないと、なかなか難しいのではないかと思っております。
 それから、子ども手当の問題で、これは私もこの会見直前にお聞きしたので、詳しいことは把握しておりませんが、子ども手当に対する財源の負担を国と地方、1対1にしたいという提案があったようにお聞きしております。地方の立場からは福祉施策というのは現金給付、サービス給付、さまざまあるんですが、この子ども手当というのは国策として始められた現金給付の政策でありますので、それはもう全額、国費負担でお願いしたいとこれまでも繰り返し要望してきており、この考え方は、今も私自身、変わっておりません。
 そういった中にさまざまな協議の場を設けましょうということで、当然ながら、事前に協議がされるべき課題であったにもかかわらず、突然、恐らく文書でもって申し入れがなされたのではないかと思っておりますが、新たに地方負担が数千億円発生するということであって、こういったことがまかり通ってはならないと考えているところです。

9.TPP交渉参加について

○記者(長崎新聞社)  TPPの関連でお伺いしたいんですが、そうすると、現時点では交渉参加に賛成なのか、反対なのか、もしくはどちらでもないのか、どれに当たるんですか。

○知事   まだ内容の分析ができてないんです。例えば、建設業にも相当な影響が出そうだという話があったり、そうした時に県内業者に対する発注を大事にしなさいというようなご指摘がある中で、そういった対応策が講じられない。どんな分野に、どの程度の影響が発生するのかというのは、まだまだ見えない状況であります。片や、輸出関連産業にとっては非常に遅れることなく、むしろ、輸出促進する上では、有利な取り扱いになるのではなかろうか。プラス、マイナス両面ありますので、今の段階で賛成か、反対かというのは、なかなか決めがたい状況であります。
 私自身、もっともっと情報が欲しいと思っております。まだ判断するだけの情報が得られてないということであります。

○記者(長崎新聞社)  お伺いしていると、どっちかというとデメリットの部分を例として挙げられるものですから、反対寄りかなというふうに僕から見て…

○知事   今の段階で参加していくということについては、賛成はいたしかねるという思いであります。

○記者(長崎新聞社)  県内では、どんどん農業団体とか漁業団体とかが反対の声を挙げているんですけれども、反対すべきでない、賛成だと思われる方々からの意見というのも知事のところには来ているんですか。

○知事   賛成の意見は、まだお聞きしておりません。反対の意見はたびたびお聞きしております。

○広報課長  最後に、TPP以外で何かご質問はございませんか。無いようですので、以上で知事の定例記者会見を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。

○知事   どうもありがとうございました。

★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。
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