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平成22年7月27日 定例記者会見

 ●会見内容●

1.国の来年度概算要求基準について
2.九州新幹線西九州ルート(長崎ルート)について
3.県庁舎移転について
4.全国知事会議について
5.新幹線大村保守基地に係る地図の提供問題について
6.口蹄疫について
7.有明海における赤潮について
8.諫早湾干拓調整池のワニについて
9.県立長崎図書館の再整備について
10.新幹線大村保守基地に係る地図の提供問題について

○広報広聴課長 それでは、定刻になりましたので、ただいまから定例の知事記者会見を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。

○知事 よろしくお願いします。
 前回の定例会見の後、主な事項をいろいろ考えてみましたが、今回は特にございません。よろしくお願いします。

1.国の来年度概算要求基準について

○記者(西日本新聞社) 平成23年度の概算要求基準で、国の方で政策的経費を10%、一律削減した上で1兆円を超える特別枠みたいなことが今話し合われているようですけれども、次の概算要求につきまして県としての考え方をお聞かせいただきたいと思います。

○知事 基本的にいろんな性格の事業がありますので、県としてこれまでも要望を続けてきたいろんな事項があります。そういう中で地元として必要であると考えている事項等については、引き続き、積極的に要請活動を行っていきたいと思っております。今月末にはそういった意味で政府施策の要望等について県議会の皆様方のお力添えもいただきながら要望活動を展開することにしております。

○記者(西日本新聞社) 概算要求基準原案についての評価についてはどういうふうに、県の要望していくという姿勢はよくわかるんですが、10%の政策経費の削減とか、特別枠1兆円程度を確保することとか、それに対する評価についてはどういうふうにお考えでしょうか。

○知事 大変に厳しいなと思っております。昨年もご承知のとおり、公共事業費が大幅に削減をされました。個々具体的にどういった分野でその10%の削減が行われるのかというのは重大な関心を持って対応していく必要があるんだろうと思っております。
 ただ、最終的には地方の行財政に対して一番密接な関係がありますのは、地方財政の規模がどうなるのか、それに対する財源の調整がどう行われるのかということが最大の関心事項になってこようかと思いますが、それはいま少し時間がかかるのではないかと思っております。

2.九州新幹線西九州ルート(長崎ルート)について

○記者(NHK) 新幹線も今回概算要求に入るのが厳しいような状況がありますけれども、それについての知事の認識をお聞かせください。

○知事 そうですね。今、新幹線について最大の懸案といいますのは、未着工路線を抱えているそれぞれの路線について、(前原国土交通大臣は)8月ぐらいには優先順位を決めたいというような当初のお考えでありましたけれども、なかなか財源の見通しがつかないということで、少し判断を先送りされるというような報道にも接しております。こうした事項については、確かに国のレベルで財源をどう確保していただくのかという大きな課題になってきておりますが、引き続き、何とか財源の調整についてご尽力をいただき、前に進むことができるようにお願いをしたいと思っております。

○記者(NHK) 国会で前原さん(国土交通大臣)もあんまりそういう前向きな発言をしていらっしゃらないんですが、その中でどういうふうに働きかけを具体的にはなされますか。

○知事 そうですね。財源の組み立てというのはなかなか難しいところがあります。地方の財源ではなくて、まさに国の懐の話でありますので。そこはやはりいろんな検討のための組織等をつくってさまざまな可能性についてご議論をいただいていく必要があるのではないかと思っておりますが、例えば、前回、仕分けの対象になった部分について国庫に返納するようにというような方向性が示されましたけれども、我々としてもできれば新幹線の整備財源に使っていただけないかといったようなお話は既に差し上げているところであります。

3.県庁舎移転について

○記者(NHK) 引き続き、県庁移転の件なんですけれども、県議会の公聴会が先週から始まりましてさまざまな意見が寄せられております。パブリックコメントも、今、県の方で集めていらっしゃると思うんですが、最終的にはそれらを踏まえて知事の政治判断というような形になるのかなというふうに思うんですが、判断する際の基準ですとか、あと、知事ご自身の今の方針。あとは判断するとしたら、その時期というのもお考えがありましたら教えてください。

○知事 今、県議会にも特別委員会を設けて引き続き審査をしていただいている状況であります。そうした検討過程の中に今回改めて、恐らく基本構想の素案をお示ししたということもありまして、そういった内容等について幅広く県民の皆様方のご意見をお聞きいただくような、そしてまた、我々にとっても県民の皆様方のご意見を拝聴する場として、そういう場が設けられたことについては大変ありがたいと思っております。
 そうした場でありますとか、先ほど触れられたパブリックコメント、あるいはまたいろんな機会を通して自治会の関係の方々に説明を求められるというようなこともありますので、いろんな場面を通して幅広い県民の皆様方のお考えについてお聞かせいただこうと思っております。
 ただ、これからどういうスケジュールで特別委員会の審議がなされるのかということもありますが、一定、方向性が取りまとめられるということになりますと、パブリックコメントも9月10日までもう少し期間がありますので、そうした幅広い県民の皆様方のご意見をお聞きする機会をいただいていこうと思っております。
 その後で必要な時期に判断をしていきたいと思っております。

○記者(NHK) 懸案は、もう高田知事の時代からというか、さかのぼれば昭和40年代からずっと続いているものでもあるんですが、適当な時期、この前の大村での公聴会でも、なるべく早く決めてほしいというような意見も、一方では反対の方もいらっしゃいますし、一方ではそういう意見もありますね。
 そういったことからいうと、知事のご認識としては、なるべく早く決めなければいけないというような認識があられるのか。もしくはそれでもじっくりとお話をできる限り聞かなきゃいけないというふうに思っていらっしゃるのか、そのリミットは・・・。

○知事 おそらく意見をお聞かせいただく場というのは、今回初めて開かれたわけでありますので、それぞれまた別の地域にもそういう場が設けられるというお話を聞いておりますので、まずはそうした各地域の皆様方のお声をしっかりとお聞かせいただくと。その後でまた県議会、あるいはその他のご議論がどうなるのか、そこら辺も見極めながら時期を含めて判断していく必要があるのではないかと思っております。

4.全国知事会議について

○記者(長崎新聞社) 7月15、16日に全国知事会が開かれたと思うんですけれども、そのことについて参院選後に衆参ねじれで国会が動かなくなるんじゃないかということが懸念されて地域主権関連3法案を与野党で協議してほしいとか、消費税の引き上げを求めたいとか、そういった議論がされたと報道で拝見したんですが、そのことについての報告をまずお聞きしたいということ、会議の内容について簡単な報告と、それと、長崎県として何か主張されたことがあれば教えていただたきたいと思います。

○知事 知事会議の中で議論になりましたのは、衆参でまた新たなねじれ現象が生じてきたということで、これまでも地域主権改革の中で関連3法案等について早期成立、これは国と地方との協議の場を設けるといった内容を含めた改革でありましたので、その部分については大きな期待があっただけに実現を見なかったということに関しては、それぞれ問題意識をお持ちの知事さんが多かったと思っております。
 では、これから具体的にどういう取り組みが求められていくかというと、やはり中央のねじれの結果、なかなか法案の成立が難しいというようなことになると、これは我々が目指しております地域主権、地方分権の進捗に影響を及ぼしかねないということもありますので、積極的に話し合いの場を設けていただく、あるいは地方としても主体的に議論に参加していく中で、一歩、二歩、前に進めるように努力する必要があるのではないかといった議論がなされたところであります。
 特に、本県にかかわって問題提起等行った部分はありません。

○記者(長崎新聞社) 今回、初めての参加だったと思うんですけれども、知事として問題提起は別にして、発言とか、そういったことはされましたか。

○知事 特にしませんでした。

○記者(長崎新聞社) テレビとか新聞とかで知事の発言等が取り上げられたりしていたので、発言されたことが何かあったのかと思いましてお聞きしました。

○知事 いろいろなお立場の、いろんなご意見をお持ちなんだなという思いでよくお聞きしておりました。次回からはしっかり、経過等も大体わかりましたので、必要な立場から発言をしていきたいと思っております。

○記者(長崎新聞社) 最近、特に各市町から要望とかいろいろ受けることが多いかと思うんですけれども、地域からいろんなことを代弁して発信してほしいという思いがあるかと思いますので、ぜひ次回からはそういったことを踏まえてご発言をされたがいいのかなと思って質問させていただきました。

○知事 ありがとうございます。いわゆる中央政府に対しては、いろんな場をいただいておりますので、これはもう繰り返し、県の懸案事項等についてはしっかりと発言をさせていただいております。
 今回は知事会議ということでありまして、知事会としてどう取り組んでいくのかといった趣旨の会議でありましたので、必要な地元としてしっかり中央に対して、もの申すべきことについては、これまでも申し上げてきたつもりでありますし、これからもそういう方向で臨んでいこうと思っております。

5.新幹線大村保守基地に係る地図の提供問題について

○記者(朝日新聞社) 野口健司県議のパーティー券の購入、秘書の方から引き換えに未公表の地図を渡そうとしていたという問題で、今、政倫審(政治倫理審査委員会)が開かれておりまして、昨日、第3回の会合がございましたが、県側が聴取されていて、土木部長が、「概要を示したという認識ではあったけれども、第三者から見れば守秘義務違反ととられても仕方がない」というようなご発言をされていらっしゃったんですけれども、この問題に対して、知事は守秘義務違反であったかどうか、意図として、守秘の必要があったものであったかどうかということの認識。
 さらに、今後、これについてどのような対応していかれるか、県側のご対応だけで結構ですのでお話を伺いたいと思います。県側の方ですね。議会の方は議会としてまた別でやっていらっしゃいますので。

○知事 説明のために差し上げた資料が、どういった性格の資料であるのかということが一番大きな問題点になるのではないかと思います。いわゆる守秘義務の対象になる秘密といいますのは、一般的に了知されていない事実、そして、それを了知せしめることによって利益の侵害に当たるかどうか。そういうことが客観的に考えられるものが一般的に守秘義務、それを開示したということが守秘義務違反になるのではないかと思っております。
 そういう観点から、今回のケースを考えてみますと、いろんな意見が分かれるところはあるのかもしれませんが、新幹線のルートと既存の線路との間に大体こういったところに保守基地が建設されるであろうという形で説明をし、図面を示したということを聞いておりまして、また、その後、地元での説明会においては、さらに詳細な図面でもって説明をされたということをお聞きしますと、そのことが直ちに守秘義務違反になるのかどうかというのは、どうなんだろうかと思っております。ただ、これについて、いや、明らかに守秘義務違反ではありませんというところまでは言えませんが、法律の専門家の方々のご意見等も踏まえながら慎重に判断をしていく必要があるんではないかと思っております。
 ただ、一連の取り扱いについて大変皆様をお騒がせするようなことになったということに関しては、遺憾に思っております。

○記者(朝日新聞社) 今回の行為そのものですね、それについては不適切であったというふうに記者会見の中でも部長がおっしゃっているんですけれども、知事としてはこの行為を、遺憾という言葉を今お使いになられましたけれども、不適切な行為であったかどうかの認定についてはどう考えていらっしゃいますか。

○知事 それは不適切、適切という判断よりも、例えばもう少し別の示し方もあったのではないかと。区域等あたかも結果から見ると、この区域全般について用地買収の対象になるというような誤解を生じないような、そういう表記の仕方というのはあったのかもしれないと思っております。

○記者(朝日新聞社) 何か今後、こういった市町のそれぞれ代表者である議員さんたちに対して、公共事業が何か発生する時には事前に説明をされるというようなのは理解を、代表者に対してされるという意味では、県側としても必要なことだとは思うんですけれども、一方で出し方によっては、今回みたいなことになってしまうということで、何か一定の基準をつくられるというようなお話も県庁内から聞こえてきているんですが、なかなかその基準づくりも難しいものではあるかと思うんですけれども、今後、そういった示し方ですとか、あるいはどのように今後再発防止策というのを考えていらっしゃるか。もし、今の段階であればお話いただけますか。

○知事 基準をつくるというのは、これはなかなか難しいだろうと思いますね。先ほど申し上げたように、きちんと口頭でもってお示ししながら説明するということになれば誤解が生じない可能性が高まるんだろうと思いますが、ただ、説明なしにその図面をご覧になられたら、また新たな誤解を生じる可能性もあるんでしょうから、極力、そういった点まで注意しながら、資料の提示、説明等には十分意を払っていく必要があると思っております。

○記者(朝日新聞社) さっきの関連になるんですけれども、専門家の方の意見も聞き、慎重にその守秘義務違反に当たるかどうか等の認定について今後判断されるということですけれども、具体的にはいつ頃、時期的なものをですね、この頃までにという形で判断を決める期限を設けていらっしゃいますか。

○知事 いえ、期限は今のところ設けておりません。

○記者(長崎新聞社) 政治倫理審査委員会に関連してお伺いしたいんですが、政治倫理審査委員会の昨日の会合の中で、一点、知事が民主党の国会議員さんと会われた時に、今回の新幹線情報の流出について、今後の新幹線の計画について支障があるんじゃないかみたいなそういったことを言われたような形の話題が出たものですから、その辺のいきさつをちょっと教えていただきたいんですけれども。

○知事 新幹線の整備促進について要望した時期だったですかね、片や新幹線の必要性について説明をし、総力を挙げて要望を重ねている時期に、その事業に絡んで芳しくない情報があるというのは好ましいことではないのではないかというようなご意見もあったようには記憶をしております。

○記者(長崎新聞社) 知事はそれに対してどのように対応されたんですか。

○知事 どうお答えしたのか、十分注意して対応しますというお話を申し上げたのではなかったかと思います。

○記者(長崎新聞社) それだけの短いやりとりだったと。

○知事 経過についても、私も十分承知してない部分もありましたので、概要だけ耳に入った状態ではなかったかと思います。

○記者(長崎新聞社) 事業にはそんなに大きな影響を及ぼすというふうな可能性はありませんか。

○知事 これは確かに県の職員が議員の皆さん方にご説明をして、改めて地元での説明会に入りたいといった趣旨の話をした上で、指摘されているような使われ方をするというのは全く予想だにできない状況でありますので、そこの部分については影響はないのではないかと思っております。

○記者(長崎新聞社) もう一つ関連して、今度新幹線等の施策要望で上京されますが、これは政権交代後初めてだと思うんですけれども、要望の仕方について、やり方が窓口が変わったりとかして、そのことについて戸惑いなり、また対策なり何かありましたら。

○知事 いろんな事項についての陳情・要望は繰り返し行ってきておりますので、大体なれました。
 ただ、いろんな地方の声を中央にお届けをし、具体的な政策要望を行う際に、民主党幹事長室をすべて通さないと、各省庁政務三役の方に具体的な要請活動ができないというような状況になっているわけですが、政調会等もできたわけでありますので、少し柔軟に対応できるような方策を検討していただければありがたいなという思いはあります。

○記者(長崎新聞社) 市や町の方から県に対して、国に要望する上でこうしてほしいとか、そういった要望とか、協力要請とか、そういったものはございませんか。

○知事 国政に対する要望等も要請をいただくことはあるんだろうと思いますが、そうした部分も含めて、中央にはしっかり申し上げていく必要があると思います。
 例えば、港湾整備の際に、全国に40の重点港湾をつくって、重点的に整備していきますというようなお話がありましたが、そうした部分については、県管理港湾だけではなくて、市管理港湾もありますので、含めて長崎の事情等をしっかりとお伝えをして要望しております。市町の趣旨も踏まえながら、要望活動等を展開しておりますし、これからも同様の姿勢で臨んでいくべきだろうと思っております。

6.口蹄疫について

○記者(NBC) 宮崎県が口蹄疫の非常事態宣言の解除をしましたが、それを受けての感想と県のこの非常事態宣言解除ということで、新たに県が考えている対応とか、いろいろあるのであればちょっと教えていただきたいなと思います。

○知事 宮崎県は大変苦労されて、飼養頭数の4分の1ぐらい殺処分の対象になりました。移動制限区域解除をされるということで、本当によかったなと思っております。結果として、宮崎県内に今の段階ではおさまったということに関しては、その努力によるところが大きいのではないかと思っております。
 ただ、この間、本県においても、防疫対策の強化等について、いろんな措置を講じておりますし、また、万が一発生した場合の埋却処分地等の調査等も進めてきておりますが、いま少し残る課題、具体的には、例えばふん尿等の処理がもう少し時間がかかるというような話も聞いておりますので、しっかりとそこら辺が滞りなく終了するのを見極めていかなければいけないと思っております。
 ただ、こうした事例というのは、あくまでよそのできごととするのではなくて、しっかりとそういった先例から学んで、日頃からの危機管理体制をしっかり構築していく必要があると思っておりまして、そういう意味では、当面夏場を迎えて人の動きもまた大きくなる可能性もありますので、今の体制をしばらく続けて終息を待つということになるのではないかと思っております。

○記者(NBC) そのめどとしては、そのふん尿とか、そういう処理が終わるころというのは、夏場はもう8月末、9月ぐらいまでは今の体制を続けるということですか。

○知事 そうですね、具体的に何月何日までというのは、まだ定めておりませんが、帰省の時期を迎えたり、いろんなイベントが開催されたりということで、非常に人の動きが大きくなる時期でもありますので、もう少し今の体制を維持して、慎重に対応していく必要があると思っております。そういった時期を過ぎて、問題がないようであれば、その時点で規模縮小を考える必要があるのではないかと思います。

7.有明海における赤潮について

○記者(NBC) 別の話なんですけれども、去年に引き続いて有明海が、特に島原半島以南ですけど赤潮が発生していて、大変な状況になっているということで、毎年のようにこういうふうな赤潮が起きているということで、県として改めて行いたい対応策とかあれば教えていただきたいんですけれども。

○知事 前もって取り得る対応策、これはなかなか難しいだろうと思います。養殖漁場というと、やはり遠すぎてもいけないでしょうし、利便性等も考えて最適な漁場をということで設置しておられるのだろうと思いますが、そうした中、ここ数年赤潮の発生が続いて、非常に大きな被害が生じているというのは大きな課題だろうと思っております。
 前もって分かって避難措置等を講じることができれば、また別なのですが、相当規模の施設を抱えている業種になりますので、非常に難しい課題であると思っております。

○記者(NBC) 広範囲に赤潮が発生しているということで、ほかの県の知事さんなんかとお話して、今後、この赤潮に対して合同で何かやっていこうとか、そういう話とかというのは、現在のところないんでしょうか。

○知事 他県の知事さんと連携することによって、何か解決できる課題があれば、そうした取り組みも必要なんだろうと思います。ただ、現にそこにある漁場に赤潮が発生してくるわけでありますので、それはもうまさに避難措置をいかに急いでいくのか、あるいは、その中で取り得る方策が何なのか、最善の方策をとりながら、今、対応策を講じているところなのですが、水産部の方、おられますか。何か具体的ないい方法がありますか。

○水産振興課長 今やりましたのは、去年も有明海、橘湾で大きな被害がでましたので、それ以外の海域に発生した段階で、事前に避難するということを、県も市も支援してやっております。これは今年初めて発生しております。そういったこととか、発生以前にもう少し赤潮の発生を早く予察して、何らかの対応ができないかと考えています。

○知事 赤潮の発生予察というのは可能になっているんですか。

○水産振興課長 いえ、なっていません。

○知事 その辺が一番大事な課題なんだろうと思いますね。少し前もって赤潮の発生が予知できるような技術でも確立できれば、避難措置等講じることも考えられるのではないかと思います。

8.諫早湾干拓調整池のワニについて

○記者(NHK) 諫干の調整池ですね、ワニらしきものが目撃されているんですが、26日も目撃されたということで、地元の住民の方は結構不安がっていらっしゃいます。そこで、今、県が行っていらっしゃる対策と原因調査の状況など、あとワニが発生したというこの事実に対する知事のご認識を伺えればと思います。

○知事 ワニらしきものが発見されたというお話を聞いて大変びっくりいたしました。本来、生息するような環境にないわけでありますので、おそらくは人為的に飼養されていたものが逃げ出したのか、あるいは持ち込まれたのか、そういった原因によるものではないかと思っておりますが、まずはやはり3頭程度目撃されたということでありますので、捕獲に全力を尽くす必要があると思っております。
 これがいわゆる愛玩動物として飼われていたものであれば、ICタグ等があるというようなお話もお聞きしておりまして、まずはそこは捕獲をしてみないとわからないという状況であります。したがって、今、専門家の方、長崎バイオパークの方に相談をしておりまして、(ワニは)非常に用心深いというんでしょうか、危険を感じたらさっと逃げてしまうというようなお話もありますので、陸域・海域含めて、どういった体制で捜索、捕獲を行うのかというのを、私自身ちょっと悩ましいところもありました。専門家の方のお話を聞くと、人が来たりして驚くとすぐ逃げてしまうということでもありますので、できるだけ静かにして箱わなを設置した方がいいだろうというアドバイス等もいただいております。今、県が動き、国の方が動き、そしてさらに、今日もまた箱わなを設置、基数を増やすために作業を行っているということでありますので、発見された周辺地域を中心に箱わなを設置して、一日も早く捕獲できるように努力していきたいと思っております。
 それと、特に陸域からの捜索を行う際には、マムシの害を十分注意をする必要があるということもありまして、むしろ、ワニよりもそちらの方が危険性が高いのではないかというお話もありますので、そういった点等も踏まえながら、慎重に対応していく必要があると思っております。

9.県立長崎図書館の再整備について

○記者(長崎新聞社) 県立図書館の再整備に関しては、長崎市と大村市と東彼川棚町が誘致に向けて意欲を示しておりますが、再整備検討会議も開かれているし、11月にはもう答申を、どちらにするという答申を出される。今後のスケジュールについて、大体県としていつ頃答申を受けて、予定地を決めて、いつ頃完成させようという考えなんでしょうか。そういうはっきりとしていなくてもいいですけれども、ある程度のスケジュールがあれば教えてください。

○知事 まだ検討いただいている最中でありますので、整備を含めてスケジュールを明確に定めているわけではありません。これからいろんな面で県立図書館の基本整備のあり方等について検討が進められていくと思いますし、そしてまた、場所等も含めて検討をしていただくのではないかと思いますので、まずはその検討結果を待った上で判断をしていく必要があると思います。

○記者(長崎新聞社) 大体来年の、年度内に決定したいというのか、そういった時期について、大体のご意向というのはございませんか。

○知事 先ほど申し上げましたように、まだこれから、検討をしていただいている部分もありますので、そこはしっかりご報告をいただいて、いろいろな課題について整理を行う時間も必要ではないかと思っておりますので、そういう状況を踏まえた上でスケジュール等も判断していく必要があると思います。

○記者(長崎新聞社) 最終的な決定をされるのは知事かと思うんですが、さきほどの県庁舎の際もありましたけれども、どういうことを最も重視して判断されるんでしょうか。

○知事 それは県立図書館としての機能、それと市町立図書館との役割分担、ここら辺をどういう形で行うのかといった具体的な組み立ての部分がまずは大切なんだろうと思っております。そういう中で、その建設の位置を含めて判断していく必要があると思っております。
 一般的に考えられますのは、県立図書館でありますので、第一線図書館である市町立図書館、ここの後方支援機能というのがまず強く求められると思います。これは全県下あまねくそうした機能の強化というのは必要になってくるだろうと思います。それと場所との関連をどう判断、整理していくのか、そういった問題点があると思います。

○記者(長崎新聞社) 知事は、夏休みは取られるんですか。

○知事 取らせていただこうと思っております。

○記者(長崎新聞社) あまり知事が働きすぎると職員の方が休みを取りにくいんじゃないかと思うのですが。

○知事 あまり働きすぎという感じはしないですけどね。

○記者(長崎新聞社) どれぐらい取られる予定とか、どこかに行ってみたいとかいうこともあるんじゃないですか。

○知事 取らせていただければ、めいっぱい取りたいと思います。(公務で)いない時が結構多いですから、安心して休んでいただけるのではないかと思っています。職員の皆様も。

○記者(長崎新聞社) 中国に行くから、ついでに他の国にもということはないですか。

○知事 中国に行くからみんなは休めと、いいですね、それは。しっかりとそれは伝えておきたいと思います。

○広報広聴課長 時間も押しておりますけれども、最後の質問、何かあればそれで終わりたいと思いますけれども。

10.新幹線大村保守基地に係る地図の提供問題について

○記者(西日本新聞社) 政治倫理審査委員会の話ですけど、守秘義務違反については、あたらないと。不適切かどうかについては、適切かどうかにも別の示し方もあるというふうに答えをされましたけれども、知事の答えは余りにもあいまいで、じゃ、どっちなのかと言われた時に、中村知事はどういうふうに受けとめていらっしゃるのかというのが見えてこないんですよね。
 改めて聞きますけれども、適切と思うなら適切と思うでいいんですが、識者に聞く前にご自分として、現段階でどういうふうに受けとめていらっしゃるのか、もう少しはっきり聞かせていただきたいと思います。

○知事 まず、守秘義務違反といいますと、先ほど申し上げたように、秘密に属する事項を公に公表をして、特定の方々の利益を侵害したということだろうと思いますが、今回のその図面というのは、いわゆる地図ですよね。その中に一定の区域を囲んで斜線で示したと。これはおそらく説明者自体は、本来、用地買収の区域とは違うというのは事前にはわかっていたわけですよね。その中に、この辺にこの区域に保守基地がきますと、今後、用地買収のための説明会に入るといった趣旨の説明をしたと聞いております。
 そういう範囲内においては、確かにもっとあいまいに、丸くこの辺に保守基地がくるとすれば、もっと誤解を生じる余地は少なくて済んだだろうと思いますけれども、そういった意味では、私はそのことが守秘義務違反には当たらないのではないかと考えておりますけれども、ただ、専門家の方々がどのように判断されるのかというのは、それはまたご意見等もお伺いする必要があるんではないかと思っております。

○記者(西日本新聞社) 適切か、不適切かについてはどうですか。

○知事 より適切な方法は別にあっただろうと思いますけれども、そのことで直ちに不適切であったかというのは、直ちにそうだとは私も思っておりません。

○広報広聴課長 よろしいでしょうか。それでは以上で定例の知事の記者会見を終わらせていただきます。

★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。
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