わが長崎県は遠く遣隋・遣唐使の昔から幕末にかけて外来文化を導入する窓口としての役割を果たしてきました。
特に、1550年(天正19年)のポルトガル船の平戸来航から鎖国時代にかけては、西欧・中国文化を受け入れ、日本近世史の発展に大きく寄与してまいりました。
そうした中で、1592年(文禄元年)、長崎は豊臣秀吉により直轄領(天領)となり、初代の長崎奉行に寺沢志摩守広高が任命され、以来、維新前までの275年間に124人が長崎奉行に任じられております。
この当時における長崎奉行の権限は、貿易・外交・司法・海警・町方行政・地役人人事など多岐にわたっており、西欧・中国の文物・情報は長崎奉行を介し幕府へそして全国へ伝播されていきました。
このように、長崎奉行は、この地の最大の理解者であるとともに、長崎の情報を全国各地にそして海外に紹介する重要な役割を担っていたといえます。
時代は移り、現代はまさに国際化そして地域間競争の時代といわれています。本県にとって、今また、長崎奉行の再興と活躍による地域情報の発信が大いに期待される時代であります。
そこで、長崎県イメージアップ推進の一環として、本県にご尽力いただいた方で、引き続き長崎県政の推進にご協力いただける方を現代の「長崎奉行」に任命し、今後とも本県の応援団としてお力添えをいただくものです。
|