知事への提案[令和7年度 観光・文化]

このページを印刷する

  お寄せいただいた「知事への提案」のうち、「観光・文化」に分類されるものを紹介しています。ご提案の内容については、趣旨が変わらない範囲で
 要約することがあります。

[知事への提案ページへもどる]

目次

伝統文化の継承発展と観光振興及び雇用の創出について

意見・提案
内容等

 近年、人口の減少や担い手不足等により地域の伝統文化が継承できずに消滅したり団体が解散している。また、地方の雇用も職種が偏り県内の魅力が薄れていると感じる。
 一方、県内には長崎くんちや黒丸踊り、ちゃんここなど、様々な伝統文化・芸能があり、特におくんちの龍踊りやコッコデショなど、観光客を集客できる長崎本来の華やかな文化を持っている。
 これらの長崎文化を、ハワイアンセンターや吉本新喜劇、博多座、外国のホールのように、毎日毎晩、ショーが繰り広げられるものにし、国内外の観光客がいつ来ても長崎の伝統芸能に触れられる劇場を設けてもらいたいと考える。
 劇場では長崎検番のような舞踊や、地方の祭りで踊られるもの、民謡や文楽などを期間毎にショーとして行う。また、一部は全国を回って他県のイベントや国外のイベントに巡業に行く。あるいは、ショー以外の時間はカルチャーセンターや習い事として地域の人々や子どもたちに広め、伝統の継承にも役立てることができる。
 イメージとしては歌舞伎座の地方版といったところ。ボランティアではなくプロ集団、職業とすることで雇用も生まれるかと思う。

受付日:2025年5月2日[県内 40代]

県の回答

 このたびは、伝統文化の継承発展について、ご意見をお寄せくださりありがとうございました。県と教育委員会が連携して、伝統文化の継承や地域文化の振興に取り組んでおりますので、以下のとおり所管課から回答させていただきます。
【回答課:学芸文化課・文化振興・世界遺産課】

<伝統文化の継承について>【学芸文化課】
 近年、少子高齢化や若年層の流出により、長年にわたり地域で受け継がれてきた伝統文化の継承が難しくなっている現状については、県としましても重要な課題の一つであると認識しております。
 このような中、県では、現在、伝統文化の継承にかかるふるさと教育を通した人材育成、映像・記録による保存、市町や関係団体とのネットワークづくりなどに取り組んでいるところです。
 また、本年9月に本県で開催される全国規模の文化の祭典「ながさきピース文化祭2025(第40回国民文化祭、第25回全国障害者芸術・文化祭)」は、県内の多様な文化資源を広く情報発信し、県民の皆様が文化財の魅力を再発見・再評価する絶好の機会となります。
 この文化祭を一過性のイベントとして終わらせることなく、地域の伝統文化を次世代へつなぐ意識を県全体で高め、県民一人ひとりが地域の文化に誇りを持ち、関わっていけるような環境づくりに努めてまいりたいと考えております。
 引き続き長崎県の文化財について関心をお寄せいただければ幸いです。

<地域文化の振興について >【文化振興・世界遺産課】
 長崎の伝統芸能に触れられる劇場の設置については、現時点ではその予定はございませんが、地域主体の持続的な文化芸術活動推進体制の基盤を整備することは必要と考えており、市町等が取り組む伝統芸能を含む地域文化資源の掘り起こしや磨き上げに資する文化芸術活動に対して支援しているところであります。
 また、9月開催の「ながさきピース文化祭2025」では「九州地区民俗芸能大会・長崎県民俗芸能大会」「雅楽の祭典」「島原城薪能」など180を超える多彩な文化イベントが行われる予定であり、是非、足を運んでいただければ幸いです。
 県といたしましては、これらの取り組みを通して、県民の皆様に多彩な文化芸術に触れていただき、本県の文化活動をより一層盛り上げるとともに、地域で守り育ててきた文化を次世代へ引き継いでいく契機としたいと考えておりますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。

目次へもどる

  [知事への提案ページへもどる]

このページの掲載元

  • 県民センター
  • 郵便番号 850-8570 
    長崎県長崎市尾上町3番1号
  • 電話番号 095-894-3441
  • ファックス番号 095-826-5682