お寄せいただいた「知事への提案」のうち、「教育」に分類されるものを紹介しています。ご提案の内容については、趣旨が変わらない範囲で
要約することがあります。
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目次
公立高等学校入試の時期について
意見・提案
内容等 |
公立高等学校入試について現役の高校3年生への配慮をお願い致します。
県教育委員会は昨年度から公立高校の入試改革を実施されました。これに関して様々な意見が出ていますが、一番に意見いたしたいのは、現役の高校3年生に不利益になった改革はやめていただきたいということです。
というのも、公立高校の一般入試日を国公立大学入試の前期試験の1週間前に実施するように改革しています。このため前期試験の直前という大切な時期に高校3年生が学校に登校できずに自宅学習となりました。公立高校入試日2日に加えて採点日があり、3、4日学校に登校できませんでした。昨年の高校3年生の保護者は直前にこのような事実を知りびっくりされたそうです。
この件について県教育委員会に電話しましたが、改善するような返事ではありませんでした。先日の高校でのPTA時に校長先生にこの件についてお聞きしましたが、校長先生としても県教育委員会に意見を述べているとのことでした。
国公立大学は他県の高校生も受験されるわけですから、かなり不利になります。また、公立高校入試改革と言いながら、公立高校3年生にこのような不条理を行うなら、かえって公立離れが進むのではないでしょうか。
県高校PTAでは7月の県総会でこの件について各高等学校とも意見を交わしたいそうですが、今年の高校3年生を持つ親としては、今年度公立入試から実施日を最低1週間後(できれば今まで通り)に動かしていただきたいと思います。よろしくご検討をお願い致します。
受付日:2025年6月2日[県内 60代]
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県の回答 |
【回答課:高校教育課】
この度は、県へのご意見をお寄せいただきありがとうございます。
県立高等学校には様々な進路希望を持つ生徒が在籍しており、各校においてすべての生徒の進路が実現できるよう、日々の教育活動を行っております。
ご指摘をいただいた大学受験に対するご心配については、私たちも真摯に受け止めております。
昨年度から実施している公立高等学校入学者選抜については、令和4年度に入学者選抜検討会議を設け、中学校・高等学校関係者、PTA関係者、市町教育委員会等と協議を重ねたうえで、日程を含めた制度設計を行ってまいりました。
そのうえで、各学校の教育課程や中学生・高校生等への影響等を総合的に勘案して日程を決定し、県PTA連合会、県公立高等学校PTA連合会等にも説明を行い、ご理解とご了解をいただいたうえで進めてきました。
新制度による高等学校入学者選抜の一般選抜の実施日が、国公立大学の個別試験前期日程の直前の時期に重なることから、各高等学校では入試直前だけでなく、年間を見通した指導計画について工夫をお願いしてきたところです。
今回ご意見をいただいた公立高等学校入学者選抜の実施日の変更につきましては、中学校、高等学校全体に大きな影響を及ぼすため、現時点では難しいと考えておりますが、ご意見を踏まえて今一度、各高等学校において、在校生の受験指導に不利益が生じないよう、お願いしてまいりますので、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
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教育や生活保護について
意見・提案
内容等 |
教育や生活保護についての提案です。
1 長崎県にジュエリーデザイン専門学校を誘致して開校できますか。
もしくは「国立国際宝飾大学」という、宝石商やジュエリーデザイナーから、時計職人、鉱物学や人工鉱物の研究する人などを育てる新しい大学の創立は可能でしょうか。
2 生活保護費支給額を数千円から上げることと、障害問わず子どもから大人まで生活保護で高校や大学、専門学校への進学を支援することは可能でしょうか。
3 優秀な幼い子供や障害者を受け入れる飛び級制度の学校と夜間学校を設けるべきです。
受付日:2025年5月7日[県内 20代]
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県の回答 |
【回答課:学事振興課・福祉保健課・義務教育課】
<ジュエリーデザイン関係学校について>【学事振興課】
ご提案にありました「長崎県へのジュエリーデザイン専門学校の誘致・開校及び宝飾にかかる新しい大学の創立」についてご説明させていただきます。
県内で新たに私立の専門学校(専修学校や各種学校)を設置する場合には、事前に設置者である学校法人等が県に申請書を提出し、「長崎県私立学校審議会」において審議を受ける必要があります。この審議会の答申を受けて県知事の認可を受ければ創設は可能です。
また、『国立国際宝飾大学』の創設についてご提案をいただいておりますが、国立大学の目的の一つとして、大学の教育研究に対する国民の要請にこたえるということが法律に規定されており、設立の必要性については国で判断されます。なお、県が公立大学を新設する場合においても、推進する施策の方向性に合致するものであるか等、様々な視点から慎重に判断する必要があります。加えて、大学を設置する場合、設置者が、所轄庁である文部科学省に対して申請等の手続きを行い、認可を受ける必要があります。
いただきましたご意見は、県内に宝飾を専門に学ぶことができる教育機関が存在しないという課題をご指摘いただいたものと認識いたしましたので、今後の参考とさせていただきます。
引き続き、本県の私立学校や県立大学における教育の振興にご理解・ご協力をいただきますようお願いします。
<生活保護費関係について>【福祉保健課】
生活保護費は、厚生労働大臣の定める基準(保護の基準)によって世帯単位で最低生活費を計算し、最低生活費から世帯の収入を差し引いた差額として支給されるものです。
まず、「生活保護費支給額を数千円から賃上げすること」につきましては、生活保護制度が国の制度であり、生活保護法に基づき定められていることから、本県が独自に支給額を増額することはできません。
次に、「障害問わず子どもから大人まで生活保護で高校と大学と専門学校の進学支援は可能でしょうか」につきましては、生活保護受給世帯のうち、高校生には基準生活費とは別に高等学校等就学費が支給されます。
なお、大学や専門学校に進学する場合は、進学時に新生活立ち上げの費用として「進学準備給付金」が支給されますが、生活保護世帯から分離されることから、進学後は、本人自身の収入(貸与型奨学金等)で生計を立てていただくことになります。
引き続き、生活保護行政の適正実施に努めてまいりますので、今後とも、ご理解・ご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。
<飛び級制度の学校等について>【義務教育課】
我が国における飛び級制度は、「高等学校を卒業しないでも大学に」、「大学を卒業しないでも大学院に」、それぞれ入学できる制度となっており、小・中・義務教育学校・高校に児童生徒を受け入れる飛び級は制度上、現在、認められておりません。
夜間に学ぶことができる学校としては、高校定時制夜間部が既に開設されております。また、様々な事情で義務教育を十分に受けられなかった方を対象に学び直しを行う夜間学級(公立夜間中学)が、令和7年4月に佐世保市に開級し、80代から現役の中学生までの幅広い年代の方々に入学・通級いただいています。
今後、これらの学校に対する周知が更に進んでいくことを期待しております。
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リアルな英会話を体験できる施設について
意見・提案
内容等 |
リアルな英会話を体験できる施設を要望します。
高校時代、夏休みにアメリカ海軍のベース内の図書館に通う行事があり、英語圏の人とリアルな交流をすることで英語や海外への興味が湧きました。
日本の施設で英語を話すのではなく、まるで海外にいるかのようなセットの中で英語を話してみることはとても意義があるのではないかと思います。
東京に体験型の英語学習施設があります。長崎にもこのような施設があるといいと思います。子どもが学校で体験できることはあったりしますが、大人が体験できる場所や子ども達が休日や夏休みなどに気軽に体験できる場所がほしいです。施設の中にファーストフードやカフェを作り、そこでは英語のメニューがあり、英語で注文する。アイスクリームショップなど、注文するのが楽しそうなのもよいと思います。英語での簡単な料理教室なども。長崎市や佐世保市は外国人の方が多く住んでいるので、この方達の雇用にも繋がると思います。
県内テーマパークでの英語の体験プログラムも参考にして、もっと英会話を体験できる場を作ってほしいなと思っています。県庁跡での活用も国際交流に繋がるかと思います。ご検討お願いします。
受付日:2025年4月10日[県内 40代]
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県の回答 |
【回答課:生涯学習課】
「リアルな英会話を体験できる施設の要望」についてお答えします。
英語に触れる体験によって英語への興味が生まれることがあるように、様々なきっかけが学ぶ意欲を生み、学びを得ることは豊かな人生につながります。そのためにはすべての人がいつでも英語をはじめとしたいろいろな知識や教養を学ぶことのできる環境づくりが大切であると考えます。
県では市町の公民館や大学、県の各機関、NPO法人や民間の生涯学習実施機関などと連携した「ながさき県民大学」などの事業を通して、県民の皆様へ英語を含めた学びの機会の提供や情報発信を行っています。
今後も関係機関とのつながりを生かした学びの充実に努めてまいりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
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